1.岡田麿理
「とらドラ!」「花咲くいろは」「あの花」「ブラック★ロックシューター」「凪のあすから」
などが非常に出来の良い作品だと思っている
どれもが完全なハッピーエンドを迎えず、含みを残して終わる
この人、作中一旦締めた風を装ってもう一度心をえぐって来る
さよ朝も一見、異世界ファンタジーの女一代記かと思ったら
テーマはそこでなく
”別れの一族”という特異な運命を背負った少女を縦軸
寿命の短い人間との繋がりを横軸にして
布を織るように流れる時間を切り取ったものだろう
乳児が死を迎えるまでの1人の人生の時間を
人間とまみえない種族が人との関わりを通じて
愚かさ、虚しさ、愛(母性)などを知るというのが表
映画を見ているうちに、人類の脆弱性、凡庸さが蓄積
自分が悲しくなるというのが裏
という、非常に凝った作り
この作品は映画に向いている、TVで12回より
エピソードの割振りが自由に取れるからだ
しかし、あの子にとっては長い人生の中で一瞬の出来事なので
そこから、もうひと越えほしかった。