息子(1991)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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息子(1991)

[ムスコ]
1991年上映時間:121分
平均点:7.59 / 10(Review 63人) (点数分布表示)
ドラマ小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-06-27)【イニシャルK】さん
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監督山田洋次
助監督五十嵐敬司
朝原雄三
阿部勉【監督】
キャスト三國連太郎(男優)浅野照男
永瀬正敏(男優)浅野哲夫
和久井映見(女優)川島征子
浅田美代子(女優)浅野とし子
田中隆三(男優)浅野忠司
原田美枝子(女優)浅野玲子
ケーシー高峰(男優)
梅津栄(男優)三沢
浅利香津代(女優)綾子
小倉一郎(男優)哲夫の隣人
谷よしの(女優)
北山雅康(男優)
村上記代(女優)
光映子(女優)
浜村純(男優)田舎の老人
中本賢(男優)板長
佐藤B作(男優)主任
レオナルド熊(男優)社長
音無美紀子(女優)浅野きぬ江
高野八誠(男優)浅野哲夫(少年時代)
中村メイコ(女優)女事務員
奈良岡朋子(女優)昭男の隣人
松村達雄(男優)寺尾
田中邦衛(男優)タキさん
いかりや長介(男優)おっさん
原作椎名誠
脚本山田洋次
朝間義隆
音楽松村禎三
作詞中島みゆきイメージソング「with」
作曲中島みゆきイメージソング「with」
編曲瀬尾一三イメージソング「with」
主題歌中島みゆきイメージソング「with」
撮影高羽哲夫
近森眞史(撮影助手)
佐光朗(スティディカムオペレーター)
製作総指揮大谷信義
プロデューサー中川滋弘
深澤宏
配給松竹
美術出川三男
衣装松竹衣裳株式会社
編集石井巌
録音松本隆司(調音)
鈴木功
岸田和美(録音助手)
照明青木好文
その他IMAGICA(現像)
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63.小学生の時、母親に連れて行かれてみたときは「暗い映画だな」ぐらいに思っていたが、19になって見直したとき、猛烈に感動した。むずかしい芸術映画でもなく、派手なエンターテイメントでもないけれど、静かでいて力強く、見ごたえのある作品だと思う。ファックスがこの世にある限り見つづけられるべき映画。
wunderlichさん 9点(2004-06-04 23:33:45)(良:2票)
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62.《ネタバレ》 東京でサラリーマン勤めの長男、そしてその嫁の本音が一言ズバッと刺さる「長男の嫁なんかなるんじゃなかった」 つまり、この一言により、父はお荷物扱いされてゆく事が確定する台詞。気の毒だ。 一方、山奥での独り住まいを心配される父ちゃんが放った台詞「俺は自分の始末は自分でつける(だから心配するな放っておけ)」 とても頼もしい言葉だ。この言葉を聞く限り、まだまだ2〜3年は自由に放っておいてもよいんじゃないかと思えるとこですが、 だが、そこは観てる側の自分が長男であるか否かで大きく見方が変わるはずです。 長男ってその思いは大変なんです ただその嫁には更に大変な思いをさせる事分かりきっているからこそ色んな決断鈍ってしまうし、尚更辛いのです。 そんな親子・長男・嫁・姑問題を嘘が無く現実的にしっかりと描いてしまったこの作品。結果、到底後味よいもんではなく終えてしまうんですが、そんな家族共々の思いがしっかりと描かれています。その嘘の無さが清々しい。 その結果、もしも、長男よりも父親思いだと思えた次男哲夫が後に父と一緒に暮らしてゆく気になってゆくなんて事がもしもあるならば、それはそれでよいのです。ただこのドラマでは答えを見せない。そこが憎いところです。  だけども、湿りっぱなしでは終わらせません そのラスト。父親照男は心配していた次男哲夫が東京で人並みに自立した生活を送っている姿を確認出来た、尚且つ、最高に嬉しい知らせまで受け、心踊らされながらの家路。景色は雪であれ、彼の心はきっと暖かいはず あとは長生きしようが、ぽっくりと自然死しようが彼の自由であることを感じさせられます。部屋に明かりがポッと点いたところでパッと終わってしまうラストショットは物足りなくは無いです。逆にそれがよかったのかなと思えます。
3737さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2022-09-25 22:48:00)(良:1票)
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61.《ネタバレ》 雪が降り積もる家に帰り、父の死で最後かな、と思ったが、明かりが灯った家でラスト。いい意味で裏切られ、なんだかホッとした。 この時代の髪型、ファッション、懐かしいなぁ。
チェブ大王さん [地上波(邦画)] 6点(2019-10-19 23:17:25)(良:1票)
60.《ネタバレ》 まさに名画。悲劇も奇跡も起きないが、ここで描かれる人生の哀しみと喜びに多くの人が共感し、感動する。特に子供が巣立っていった親世代にとって最後のフラッシュバックは思わず涙してしまうのではないか。仕事に追われる日々、お金に余裕もない… でも今振り返るとあの頃が一番楽しかったと。タイトルでもある「息子」(哲夫)はこれからそんな幸せな家庭を築いていくのだろう。もちろんそれは父にとっても大変な喜びだ。ちょっと重いかな…とも思った映画だけど、終わってみればとても気持ちのいい物語として記憶に残る。キャストもいぶし銀揃いで安心感があった。
リーム555さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2019-02-23 22:04:08)(良:1票)
59.《ネタバレ》 仕事にありつくため都会に移り住む息子たち。やがて離散していく田舎の家族。都会では土地も住まいも高値であり、ただ暮らすだけで精一杯。その都会に暮らす息子たちを転々と尋ね歩き、やがて一人田舎に帰っていく照男の姿が寂しい。(このくだりは小津監督の「東京物語」を彷彿させます) あくまで主軸は父と息子をテーマにした物語。しかし、この国がかかえる慢性的な社会問題や、過疎地の高齢化問題にも言及しているように、社会派の一面も色濃い。厳しい暮らしの中にも、ささやかな幸せを探してさまよう哲夫。子どもと思っていた哲夫の結婚に目を見張り、照れ隠しするように喜び歌う照男。山田洋次監督の視線はどこまでもやさしい。経済状況の苦しい息子夫婦の住まいに居座るよりは、息子たちの人生を思って、故郷の孤独を選んだ父の姿。その覚悟は若者にはできない芸当だろう。本作は息子のいない自分にとって、息子から見た「父」の物語でした。いつか自分が父になったとき、また改めて観直したい。自分が息子のために何を思い、何をしてやれるのか。その時まで、三國連太郎が演じた父の姿を一つ一つ、心に強く焼き付けておきます。
タケノコさん [DVD(邦画)] 8点(2017-10-25 15:38:06)(良:1票)
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58.《ネタバレ》  何といっても、終盤における次男のアパートでのシーンが素晴らしかったですね。  息子が良い娘さんと結婚してくれるのが、もう嬉しくて嬉しくて眠れなくて、思わず唄い出してしまう老父の姿が、何とも微笑ましい。  それまでが結構「しんどい」描写も多かったりしただけに、あそこで一気に救われたというか、心が晴れやかになるのを感じられました。   息子達は「出来の良い長男」「出来の悪い次男」という対比になっている訳ですが、後者の方に同情的というか、真に父親想いなのは次男の方であると感じられる描き方にしている辺りは、如何にも寓話的。  長男だって父親や弟の為を思って、色々考えて行動しているのに、どうにも空回りしていたのは、ちょっと可哀想でしたね。  次男目線では非常に幸福な映画なのですが、長男の側にも、もう少しフォローが欲しかったところです。   そんな長男が、父親に対しては方言で話すのに、会社で同僚や部下に接する際には標準語に切り替わる描写を自然に挟んでいる辺りは、実に上手い。  中々方言が抜けなくて、その事にコンプレックスを抱いている様子な次男とも、良い対比になっていたと思います。  また、次男が鉄工所に務めるようになった後、お風呂場で気持ち良さそうに汗を洗い流し「働く喜び」を感じる描写なんかも良かったですね。  序盤にて「汗水垂らして働く事」を軽侮していた台詞があっただけに、余計に響いてくる形。   やれ「あの頃の方が良かった」だの「どうなるのかね、この国の将来は」だのと、こんな昔の映画の中でもオジサン連中が愚痴っている事には苦笑しちゃいますが、何時いかなる時代でも見受けられる風景なのだろうなと思えば、何だかほのぼの。  戦中は部下に対して厳しく接し、手を振るう事もあった伍長さんが、何十年振りかに部下と再会したら、ひたすら低姿勢で謝るだけというシーンなんかも、シニカルな笑いを感じられましたね。   上述のように、老父がアパートで眠れぬ夜を過ごすシーンは本当に大好きなのですが、ラストにて、実家へと帰り、誰もいない部屋で一人「家族みんなが、この家にいた頃」を懐かしんで終わる形だったのは、ちょっと受け入れ難いものもあったりして、残念。  「次男が孫を連れて、里帰りしてくる未来」を思い描き、父も生きる希望を取り戻した様子だったのに、結局は過去の出来事こそが最も幸せであったかのような描写で終わってしまったのが、何だか凄く寂しかったんですよね。   勿論、未来だけでなく、過去も大切にするのは良い事だと思います。  ただ、個人的な好みとしては、駅に着いた後の、地元の知人とのやり取り 「息子と会って来たか。幸せだな、おめぇは」「……あぁ、幸せだ」  という台詞で終わってくれた方が、より傑作に仕上がったのではないかな、と思えました。
ゆきさん [DVD(邦画)] 7点(2016-09-18 19:15:39)(良:1票)
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57.《ネタバレ》 父と息子の視点で描かれる。  仕事の長続きしない息子が就職したがきつい仕事だった。  しかし得意先の受付の女性に一目ぼれし仕事に打ち込み女性にプロポーズする。  女性は聴覚障害者で周りからからかわれるが主人公は一途だった。  主人公は彼女を父に紹介することを決意する。   こういう映画作ってるから邦画は洋画に負けるんですよねー。  でもおっさんになるとこういう映画の方がいい。  三國連太郎がやばい。ラストがやばい。  寂しいと嬉しいが一緒くたですねー。じんわり来る。
Dry-manさん [DVD(邦画)] 7点(2015-06-25 00:13:04)(良:1票)
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56.《ネタバレ》 年老いた照男や聾唖の征子は周りの人達から腫れ物のように扱われます。 一応福祉制度が確立されているこの国の社会では要介護老人や障害者は等級を付けられて区分されます。 制度運営の効率上、必要な事だと思います。 しかし、システム化が進む程、対象の人達も人格を持った一個人としてではなくシステムの一部として扱われがちになってしまいます。 本作はそのような社会へのアンチテーゼを訴えている様に感じました。 しかし、作中ではそんな社会に対する不満はタキさんや寺尾に怒鳴らせておいて、当事者たちの問題は身近な人間関係の中で展開されます。  田舎で一人暮らしをしている老いた父親を引き取ろうとする忠司の行いは立派ですが、長男の責任や世間への体裁以上の感情は感じられませんし、征子の周りの人達も彼女を気の毒な女性としか見ていません。 そのように扱われる彼等には、同じ目線で接してくる哲夫の存在は生きる喜びの本質を感じさせてくれているように思えたのではないでしょうか。 哲夫が照男に征子を紹介する時に「この人には俺が必要で、俺にはこの人が必要なんだ。」という台詞や、照男が哲夫に「お前いつまで俺に心配させるんだ。」という台詞で表されているように思います。 他人から頼りにされる事は自分の存在意義と、それだけで生き甲斐にも通じます。 そのような彼等を特別に清らかな存在とはせずに、頑固者の爺さんであったり、彼氏と別れる時に自分からキスをする積極的な面のある女性であったりと、監督も普通の人間と同じ目線で描いています。 また、この様なテーマを東京で苦労しながら暮らす息子の哲夫を通して極めて自然に溶け込ませ、且つ丁寧な情景描写として描く演出は、見ている側の感情に深く染み込んできます。 東京で頑張って自分の人生を切り開こうとしている息子に対して、不器用な父親が夜中にビールを煽って歌い出すプリミティブな感情表現は至極とも言えます。 特にこのシーンの黙々と歌う三国さんと、初めは少し驚きますが俯き加減で口元を緩める長瀬さんの表情と演技には引き込まれます。  ラストの出稼ぎから戻った時の家族が揃った回想シーンは、作中で一番色が鮮やかでありながら柔らかいトーンの画で描かれ、家に戻った一人ぼっちの照男の心境的対比となっているのと同時に、私には汲み取り切れないであろう彼の人生の重さや量の様なものを想像して感傷的になってしまいました。
しってるねこのちさん [CS・衛星(邦画)] 9点(2015-05-26 21:53:32)(良:1票)
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55.想像したよりも盛り上がりが無かった。 それでも何故か安心して観られる映画だとは思う。日常を表現しているのは分かるが、奥深さを感じる程では無いので、もうちょっと分かりやすく掘り下げることがあってもいいかも。
simpleさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-11-23 17:49:44)(良:1票)
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54.オープニング・タイトルで山田洋次監督・脚本と知りました。家族や親戚そして職場の人たちの悪意のない本音に思わず共感してしまうシーンが随所に描かれていて、クスッとしながらもグッとくるいい映画でした。和久井映見が可愛すぎていまいち現実感がないですが、キャスト陣の違和感のない方言(東北出身ではないので部外者感覚ですが)や自然な演技は良かったです。 
ProPaceさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-11-12 21:03:29)(良:1票)
53.《ネタバレ》 それぞれがそれぞれの幸せを求めて生きているだけなのに、すれ違いが生まれ離れて暮らさざるを得ない現代の家族の在り方、その哀しみ。子供たちを思い気丈に振舞っては雪の降る寂しい家で、一人涙を浮かべてストーブをともす三國連太郎。彼を前にして、それが現代社会の暗部なのだと冷笑することなどできない。日本中の一人暮らしの老人の声をすくった山田洋次監督。原作は椎名誠なんですね。
koziさん 8点(2004-05-28 02:34:51)(良:1票)
52.ここまで登場人物の情感に共感できる映画を知らない。三国連太郎が長男の家で感じるぎこちなさ、次男の汚いアパートで感じる妙な居心地の良さ、こんな微妙な感覚を表現できる監督、俳優陣に脱帽。和久井映見の可憐さ、おくゆかしさにもぐっと来た。山田監督、こういう映画をもっと撮ってくださ~い。
かけさん 9点(2003-11-18 22:36:15)(良:1票)
51.和久井英見をこの映画で認識して好きになった。彼女も良かったけど永瀬、三国さんも良かった。みんな素朴で一生懸命生きてる、っていう描き方が好き。山田監督の作品では人間の「善」を感じられるから・・息子の幸せを見届け、東京から帰って岩手でまた父一人 家でのシーン、寂しい暮らしだろうと思うと切なくなった。
キリコさん 8点(2003-05-24 13:55:19)(良:1票)
50.うちの母方の実家が岩手なので妙な親近感を覚えた映画。とにかく主演の永瀬正敏と三国廉太郎が好演している。和久井映見もカワイイし、田中邦衛も田中邦衛だし…、癖のある俳優がかなり出演しているにもかかわらず、誰もが自然な演技で話の中にとけ込んでいて、見ていて違和感がないところもすばらしいと思う。そして何度見てもラストシーンでは黙ってしまう。
キャリオカさん 9点(2003-05-16 14:55:51)(良:1票)
49.いいねえ。東北の言葉って好きなんです。それに、働くことの本当の意味をこの映画は教えてくれる。なぜ働くの?かっこつけた答えはいらない。
阿佐ヶ谷さん 8点(2001-10-24 01:58:28)(良:1票)
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48.《ネタバレ》 相当前に一回見てその時は良い映画のように思っていたのですが、どうやらそれは和久井映見の可憐さに目くらましにあっていただけのような気がします。あらためて観ると、凡作でした。ステレオタイプのエピソードのオンパレード。社会問題を切り取った断層を見せつけるつもりもあったのかどうかわかりませんが若干説教臭さも感じられます。まあそれはちょっと大げさですが、ともかくそれはステレオタイプなシナリオが招いた弊害でしょう。ただ、ラストだけは秀逸。 まあなんにせよ人生の幕引きは自分で考えなければならないと思わせてくれる映画でした。その点は役立つ映画でした。
ほとはらさん [DVD(邦画)] 5点(2024-01-02 15:22:47)
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47.《ネタバレ》 口には出されど、お互いを気遣う父と息子。 その様子はうまく描かれている。 やはり、あの歳の親父さんを一人田舎に残しておくのは心配だなぁ。
にじばぶさん [インターネット(邦画)] 6点(2021-01-04 08:22:33)
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46.《ネタバレ》 リアルタイム社会派のテーマを扱っていて、親子の話としても感動的なんですが、 周りの人たちの愚痴が多くてそれが直接的なのが好きじゃないです。 もうちょっと隠喩的に表現してほしいなと思います。
あろえりーなさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2018-12-30 20:23:30)
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45.他者に迷惑をかけない限りにおいて、人は生きたいように生きるべきだし、それがその人の幸せを作るということを思わせられました。 長男夫妻も父親を思う気持ちがまるで無い訳ではない。でも父親とは埋められない溝がある。これは生き方に起因することで、山田洋次さんも以前テレビで言っていた「幸せとは何かということ」なのかなと感じました。  それでも親には多少の迷惑も幸せにつながるようで、これは信頼や同情があってこそ。互いに悪態をつきながらも微笑ましいやり取りを見せる父親と次男を見ていると、それぞれに幸せなその後が見えてくるようで、どこか寂しい中に温かい余韻を残してくれました。
さわきさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-12-15 23:35:50)
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44.《ネタバレ》 もう30年も前の、まだ元気な日本に人びとが浮かれて躍らされていたころ、こんな丁寧でゆったりとみられる映画があったんだね。山田洋次監督はじつに人間が分かっている人だ。 三國連太郎と永瀬正敏がじつに平凡な日常を好演していて、いかにも誇張された最近の映画とは違って感情移入できる。まぁ田中邦衛演じる文句タレのダメ人間系もたくさん出てくるのでポジティブな気分にもなれないが、そこがまた違和感がない。 ただし、聾唖である和久井映見演じる女性(こんな可愛い子があんな無邪気な笑顔でいたら悪い男にさらわれかねない)との結婚生活は、思っているほどヤワなことではない。そこを差し引いてハッピーエンドで良かったメデタイ!などと浮かれてはいけない。雪が降る極寒のなか三國連太郎がひとり孤独に耐えなければならないように、現実は晴れの日ばかりではないのだから。
mhiroさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-11-30 20:48:59)
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【点数情報】

Review人数 63人
平均点数 7.59点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
523.17%
61117.46%
71726.98%
81726.98%
91320.63%
1034.76%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 8.33点 Review3人
3 鑑賞後の後味 9.33点 Review3人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 7.00点 Review2人
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