300.難しいから何度も観る。ほんの少し理解できるとまた観る。今まで何回観てきた事でしょう。未だに完結できないので、これからも見続けるでしょう。 【にう】さん 10点(2004-05-11 12:01:43) (良:1票) |
299.《ネタバレ》 1回観ただけでは何も分からなかったが、数回観て、あ、前半はダイアンの夢なんだと気づくと全ての謎が解け、色んな意味不明だった場面が一つ一つちゃんと意味があるのだと感心する。観るたびに新しい発見があって、もう本当に楽しませてくれるなあ。ただ、この映画の本当の意味はそんな謎解きの楽しさではなく、各場面の映像と音楽が織り成す美術品のような美しさ。何も理解出来なくても瞳に映し出すだけで価値のある芸術品。そういった映画と思う。それぞれ好きな場面があるでしょうが、私は何故かオーディションの場面でやけに唇のセクシーな女優さんと夢の中のカミーラ役の金髪の娘が歌う場面。特にカミーラ役の娘のあのへたくそな歌が耳から離れない(笑)。ナオミ・ワッツの演技もすばらしい。前半の眩いほど愛くるしいベティと後半のすさんだダイアンが同一人物の演技とは初めはとても思えなかった。そのすさんだダイアンがカミーラとのラブシーンで一瞬魅せる妖しくも可愛らしい表情。この映画で俄然ナオミ・ワッツのファンになってしまいました。リングは内容はどうでもいいから彼女を見ているだけで幸せだった。 【Tak】さん 9点(2003-12-11 20:58:07) (良:1票) |
298.この映画(他のリンチ映画もですが)は、その世界観に耽溺し、不可解さに翻弄されるのが醍醐味であり、明解な回答や辻褄合わせを求めるのは野暮で、そもそもそんなもの自体存在しないのだ、と個人的に思い込んでいました。しかし全く論理の破綻のない解釈をすることが可能であることを知り、目からうろこが落ちました。なるほど、辻褄合わせも出来るのか。でも答えなんて別にどうでもいいです。ラストのあの何とも言えない感覚、喪失感と充足感が同時混在する、あの不思議な耽美に酔えただけで、私は超絶大満足。 【ひのと】さん 10点(2003-12-01 20:45:00) (良:1票) |
297.《ネタバレ》 ここ数年で最高。切なくも美しい、ラブストーリーです。 わからないものはわからないとして、取りあえず話を追わないと見失うかもしれません。クラブシレンシオからの一連の流れが非常に丁寧な作りだったので、そこそこ理解できました(あれだけ、「これは録音されたものです」と連発されれば・・・)。 ダイアンの夢・妄想にベティの魂が迷い込んだとでもいえばいいのでしょうか。 私の場合、初見では冒頭の事故の話や殺し屋などを「わからない」で切り捨て、映画のオーディションや、リタ風の金髪のカツラをかぶって喜ぶカミーラ、唯一のストレンジャーとしてのカミーラを「意味あり」としてしまったがために、 殺されはしたが、この夢は、実はベティも望んだ世界なのではないかと思って、非常にロマンティックな気分になりました。 箱を開けたのが誰かって考ると、そうではないんですけどね。 【笹】さん 10点(2003-11-30 08:26:14) (良:1票) |
296.ほんとに訳が分からない。分かったとか分からないとか、これ程まで物議を醸す作品はそうそう無いと思います。でも、分かったからと言って面白いとは限らないんですよ。逆に、分からなくたって面白い作品もあるし。私にとってこの映画は、分からない上に面白くない作品でした。でも、絵的に印象的なシーンは幾つかありました。そういう意味での5点献上です。 |
295.正直見ていて疲れます。わざわざこんなふうにつくらなくてもいいと思うのだが・・・。何度も見れば理解できるといいますが、見る気になれない。 【tako】さん 4点(2003-10-04 15:56:30) (良:1票) |
294.《ネタバレ》 リンチワールド全開。このいかにも「見た人の数だけ解釈の仕方がある」、と言わせたい作り方には賛否両論あるのは当然かも知れないが、まあ、あえてリンチの仕掛けた、夢と現実、虚構や妄想が混沌と入り混じる不可解な世界に遊び、フロイト的な夢の解釈をするもよし、フローチャートでも書いて独自の解釈をするもよし、という楽しみ方をするのが本道だろう。 この手の作品の見方は、アニメの「新世紀エヴァンゲリオン」などに対する見方にも通じるけど、単に一方的にストレートな情報を与えられて、老若男女、何も考えなくても泣いたり笑ったり出来るような作品とは違い、作品に仕掛けられた複雑で多様な情報から重要なピースを探し出し、時にはパズルのように組み合わせたりして、「自分から」積極的に作品の謎を解いたり、テーマを解釈していこうとする「意欲」や「知的好奇心」が無いと楽しめないタイプの作品と言える。 確かにあまりにも展開が不可解で不親切なので万人向けではないが、少なくとも、そうした謎解きを楽しめる程度には色々と「情報」が与えられている作品である。 破綻していそうで破綻していない、解釈できそうで解釈できない、そんなギリギリの内容が、ある種の人間の好奇心を刺激して止まない作品。 【FSS】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2003-08-31 09:33:39) (良:1票) |
293.ナオミ・ワッツの清楚な感じの美しさ故、サスペンスとしての謎解きにきっと答えがわかると思ってしまい、見終わってからいろいろ考えるけど、やっぱりよくわからず。リンチ・ワールドは本当にもつれた糸が絡み合った世界。 【JEWEL】さん 8点(2003-05-04 23:40:49) (良:1票) |
292.難解だと言われるリンチの作品でちょっと構えてしまいましたが、見終わってみると予想に反してサスペンスというより哀しいドラマでとてもよかったです。思い通りにならない人生、カーミーラへの想い。死ぬ刹那にダイアンが見た、夢、理想、美化された過去。ハリウッドに憧れた、女の哀しい現実、結末に、彼女(ダイアン)を主演女優として彼女の夢、罪の償いを一編の映画として見せた。そんな感じの切ないラブストーリーでした。ハリウッドに飲み込まれた多くの女たちへの、リンチからのオマージュのようにも思えました。 【EACON2】さん 8点(2003-04-20 22:58:22) (良:1票) |
291.理解出来ないから、面白くないという短絡的な人間でなければ、今作の魅力に引き込まれるでしょう。分からないから勉強しないでは、一生社会の底辺。こんな所にも、人間社会の縮図が。不可解でありながら破綻していないプロットを、分かろうとした時今作は無限の輝きを見せる。 【Figure4】さん 10点(2003-04-19 18:30:19) (良:1票) |
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290.リンチが戻ってきた!意味なんて求めずに見ればいいのでは?ただ単に笑えばいいじゃないんだろうか?意味付けしたい人はすればいいし。あの「劇場」の場面はここ数年で最も好きだし、「カウボーイ」の登場シーンはもう言葉にならない・・3,4つの世界が様々に登場するがこの映画は基本的に集大成的記念碑だろう。おかえりなさい! |
289.《ネタバレ》 デイヴィッド・リンチ監督作でも、特に人気が高い作品。 冒頭からシュールでミステリアスな作風が全開。観客が内容をよくわかっていなくても、その不思議な世界観に強引にでも引き込こんでしまうあたりが、デイヴィッド・リンチという監督の真骨頂なのだろう。 いま改めて本作の立ち位置を考えてみると、1990年に放送が開始された初期の『ツインピークス』と、2017年に復活した『ツインピークス シーズン3』のほぼ中間の時期に制作されていることがわかる。新旧のツインピークスに出演している俳優が本作にも起用されているため、実質『ツインピークス シーズン2.5』と捉えることができるだろう。群像劇、現実と超現実の交錯、意表を突くサスペンス描写、異形の人物など、見れば見るほど新旧のツインピークスと本作の要素が重なっていることがわかる。 ただ、ツインピークスとの決定的な違いは、物語の論理性、首尾一貫性を保つのに重要な役割を果たしたマーク・フロストが不在なことだ。本作では、各シーン・各プロットが論理的にどのように関係しているか、(おそらく製作者の意図で確信犯的に)省略がなされていて、もはや意味不明な展開になってしまっている点、物語としての面白みは残念ながら落ちてしまっていると言わざるを得ない。 マーク・フロストが関与していれば、おそらくもう少し物語がロジカルになって、観客に親切な内容となったのではないか。実際、『ツインピークス シーズン3』もリンチ節が全開になっていたが、脚本のロジックは、筋が通っていてわかりやすいという親切設計であった(笑)。 とはいえ、それでも現代ハリウッドのダークサイドを、シュールレアリスティックな手法で描いた名作であることに間違いはないだろう。 【nakashi】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2024-01-26 21:58:34) |
288.《ネタバレ》 「ダイアン」ですか、リンチはダイアンという名前に何か思い入れがあるのでしょうか。 正直、ドラマ版と劇場版の「ツイン・ピークス」でデヴィッド・リンチはお腹いっぱいになってしまった私は、 「ロスト・ハイウェイ」で「また?」という冷めた気持ちになってしまい、その後は積極的にリンチ作品を観なくなってしまいました。 デヴィッド・リンチは自分の想像、妄想を映像にするタイプの人で、本作はしかも殆どダイアンの夢の話であり、 夢っていうのは私の体験で言うと、突然飛んだり、走りたくても足が重くてもつれて動かないとか、時間が無くて焦っているのにまったく支度ができないとか、電話番号を何回押し直しても間違えてかけられないとか、家族や友人はワケのわからないことを言うとか、説明のつかない状況になっているわけで、そういう状態が2時間近く続くんですが、いやはや長すぎです。伏線回収はきちんとできてたけど。 赤いカーテンとブルー、暗闇に吸い込まれていくような映像、いつ炎が出るのかなと思ってたけど今回炎は出なかった。 機会があれば今度は「ストレイト・ストーリー」を観たいです。 リンチが俳優としてイザベラ・ロッセリーニと共演してる映画も昔観たことがあるんですがタイトルが思い出せないの。 切ない感じだったような。 【envy】さん [インターネット(字幕)] 6点(2023-04-22 00:52:57) |
287.《ネタバレ》 だめだ。。。 自分には、こんな回りくどいのは合わない。 考察サイトも見て二回目もざっと見たのだが、面白みは感じられなかった。 【チェブ大王】さん [インターネット(字幕)] 3点(2022-05-22 22:49:20) |
286.ハリウッドの光と闇。 人間の持つ罪深さ。 欲望と嫉妬。 愛と憎悪。 希望と絶望。 それらの感情が直感的に理解できる部分である。 難解なようでいて、物語自体実はとても単純なようにも見受けられる。 ただ、この映画が一筋縄でいかないのは、夢と現実を織り混ぜながら、色々なモチーフを象徴として登場させたり、様々な解釈が可能な事だろうか。 また、幾重にも積み重なった謎が謎を呼ぶ多重構造こそがこの映画の持つ魅力であり、散りばめられた謎を解き明かして行く面白さであると感じる。 初見時、多くの人がそうであったように、一体何を見せられているのかわからない不思議な感覚に陥った。 何度も見返した今でさえ、全てを理解できたとは思えない。 だからこそ何度でも繰り返し観てしまう不思議な魅力がこの映画にはある。 【ヴレア】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2020-02-13 19:35:28) |
285.《ネタバレ》 傑作。夢と現実が交差する映像空間へ導いてくれる。この作品には、解釈は不要なのではないか。見た通りの内容を受け入れれば。ナオミ・ワッツ(美乳!)最高。最後は、夢落ちの感じもするが、それもまた良し。一言で言えば、ダークな(落語の)芝浜。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 10点(2018-12-21 14:56:38) |
284.《ネタバレ》 初見時は意味が分からなくて「不思議と惹きつけられる雰囲気はあるけど、面白いのか?これは」という感想でした。しかしあまりにわけが分からないので解説サイトを見て回った所、この映画の構造がある程度分かりました。それからもう一度見直すと、成程、面白さが見えてきました。このサイトでは分類はサスペンスになっていますが、ラブストーリーでもあるんですね。 あとナオミ・ワッツが良いですね。おっぱいも含めて魅力的でした。 【alian】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-01-21 17:25:05) |
283.《ネタバレ》 最初に見たデヴィット・リンチの映画がこれだった。 冒頭からバッドトリップしたような映像に引き込まれ、不可解なストーリーがゆったりとしたテンポで展開する。 一回見ただけではよく分からないし、体感時間が2倍くらいに感じる、個人的には苦手なタイプの作品だ。 ただ、青い箱が現実に引き戻す真実の箱だとしたら、 華やかに見えるハリウッドの残酷さと儚さを一層際立たせていると言えるだろう。 偽りでもいい、このまま夢のような世界でいたい。 そう願って夢に破れた女性の願望。 あの孤高のバラードが哀切なまでに胸に迫る。 |
282.《ネタバレ》 ナオミワッツが素敵!精神分裂的な感じなのかなーとは途中で気づきはじめましたが、どこからどこが現実なのか見極めるのが難しかったです。 シンボリックな仕掛けが劇中に色々仕込まれていたようですが、こちらも理解できず難しかったです。もう一回書きますが、ナオミワッツが素敵でした。 【まいった】さん [DVD(字幕)] 5点(2016-09-18 21:50:10) |
281.《ネタバレ》 中盤までは、非常に面白く観られた。ベティが消える前までは。そこから、どのようにストーリーの中にばらまかれたエキスを、まとめ上げるのか期待ワクワクのところで、中身を幻想、イリュージョンという編集トリックで映画を投げてしまって、な~んだつまらん。映像の取り方、ストーリーの進め方などはピカイチなのだが、結局、なんだ、現実味のない只の面白映画をつくりたいのか・・・ 【cogito】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-08-27 18:40:34) |