ドント・ブリーズのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ドント・ブリーズ

[ドントブリーズ]
Don't Breathe
2016年上映時間:88分
平均点:5.83 / 10(Review 48人) (点数分布表示)
公開開始日(2016-12-16)
アクションドラマホラーサスペンスシリーズもの犯罪もの
新規登録(2016-12-25)【たろさ】さん
タイトル情報更新(2023-04-09)【イニシャルK】さん
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監督フェデ・アルバレス
キャストジェーン・レヴィ(女優)ロッキー
ダニエル・ゾヴァット(男優)マニー
スティーヴン・ラング(男優)盲人
水樹奈々(日本語吹き替え版)
梶裕貴(日本語吹き替え版)
沢木郁也(日本語吹き替え版)
宇山玲加(日本語吹き替え版)
江口拓也(日本語吹き替え版)
脚本フェデ・アルバレス
音楽ロケ・バニョス
製作サム・ライミ
フェデ・アルバレス
ロブ・タパート
配給ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
あらすじ
不況に喘ぐデトロイトの街で、空き巣狙いで得た盗品を売りさばいて収入としている3人の若者。しかし、それだけでは足元を見られるばかりで僅かな金にしかならない。そこに飛び込んで来た現金強奪のプラン。彼らは娘の交通事故死で巨額の示談金を手に入れたという全盲の退役軍人宅に狙いを定める。しかし、簡単な仕事だろうと甘く見ていた彼らは、その家に一歩踏み込んだことによって想像し得ないほどの恐怖を味わうこととなってしまう。「死霊のはらわたリメイク版」のプロデューサーであるサム・ライミと監督のフェデ・アルバレスが再びタッグを組んで贈る緊迫のサスペンス・ホラー。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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123
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48.《ネタバレ》 恐怖シーンにおける豊富なギミックや意表を突く展開など、実によく考えて作られていることは分かるのですが、主人公・ロッキーにビタ一文感情移入できないという点が致命的でした。事故で娘を失った盲目の老人宅に侵入し、事故の示談金を盗んでやろうという発想の時点でクズ。また、自分に惚れていて何でも言いなりになるアレックスを無理に強盗に引き込むという女としてのズルさや、「クズ親から幼い妹を引き離す」という大義名分によって自己の悪事を正当化している点など、とにかくロッキーのすべてが気に入らんかったです。
また、彼氏のマネーがぶっ殺されたり、監禁されている加害者を発見したり、自分自身が孕まされそうになったりと、もはや金なんて言ってられる状況じゃなくなっても金への執着を捨てないという点も受け付けませんでした。最後には、マネーとアレックスに罪を擦り付けて、まんまと金をせしめるという驚愕のクライマックス。空港で妹にオレンジジュースを飲ませてましたけど、ああいうとこのジュースはそこそこ高いんですよ。何人もの命を犠牲にして得た金でオレンジジュース飲ますんかいと、そんな些細な点まで気に入らなかったです。
ザ・チャンバラさん [ブルーレイ(吹替)] 4点(2017-08-06 13:04:06)(良:2票)
47.《ネタバレ》 不気味なオープニングで観客の方向感覚を少々狂わせておきながら、いきなりの白昼堂々粗暴空き巣犯のカス3人組登場。冒頭シーンの印象は薄れて観客は一気にカス憎しへと。

そのカスが単なる金持ち狙いから弱者狙いにシフト。観客は益々カスどもに嫌悪感。そして強盗実行。こんなカスだからいきなり番犬を殺してしまうかとヒヤヒヤしたけれどカスにそんな度胸なし。だからって、これ決して動物に優しい訳じゃない。無知なカスがどうせ人間用だろう眠剤使って即眠させてるんだから下手すりゃワンちゃん即死。やっぱカス。

そして侵入。昼間の空き巣同様の横暴ぶりに観客の怒りは増長するばかり。亡き娘の思い出のビデオを流しながら眠る盲目の老人に観客の思いは高まる。さあ早く目覚めてカスどもを始末してしまえ!

まずは一人。良し!躊躇は要らない!さあ次はどっちだ。一見可哀そうな生い立ちのカス女か?知的で優し気に見えるカス坊ちゃんか?追い詰めろ追い詰めろ頑張れ爺ちゃん!

ところが、あれ?地下室に誰かいるよ?厳重にロックして大金隠してるんじゃないの?何隠してるの?ここで観客啞然。ちょっと待って爺ちゃん!あんた悲劇の独居老人じゃなかったの?

と、このペースで書くと駄文長文が際限なくなってしまいます。自粛。

見事に感情をコントロールされてしまいました。全く感情移入も同情も出来ない素人強盗団。悲劇の極みだったはずの退役軍人の極悪ぶり。登場人物に共通する倫理観の破綻と自らの行為の根拠なき正当化。それでもまだ老人援護の気持ちがわずかに残っていたのに「レイプはしない」というまたしても浅はかな自己正当化を耳にして揺らぐ観客。

細かな点では皆さんのご指摘もあるように粗さのある脚本や設定ですが、この大筋の部分の感情のコントロール(勿論この程度ではコントロールされないという方も多いとは思いますが)が本作の最大の醍醐味ですね。

いろんな意味で諸手を挙げて称賛は出来ないものの、サスペンスホラーの佳作として8点献上です。

ワンちゃん、助かったかな?きっと現場周辺を捜索した警察に保護してもらえただろうな。

(追記:蛇足です)
この爺ちゃんは戦争で負傷して失明してしまった訳で、その後10年以上は経過しているだろうとは思えるものの、嗅覚や聴覚が失った視覚を補って余りあるほどには研ぎ澄まされてはいないと思うのです、が、靴の匂いで複数犯であることを察知する程度には鋭い訳で、室内に自分以外の者が居れば匂いで分かるでしょうね。香水の文化のある国の人たちだけに尚更。だからすぐ横をすり抜けたりすれば匂いで判りますって。それから、あんな静かな空間だったら、ひそひそ話だって聞こえますって。ドントブリーズという割には、その辺りの本筋とは関係ないのかも知れない程度の部分の演出が雑に思えました。その辺無視した方がスリリングで良いのかも知れませんが。
タコ太(ぺいぺい)さん [インターネット(字幕)] 8点(2023-08-14 15:06:48)(良:1票)
46.“最凶盲目爺さん”が織りなす恐怖と狂気。貧困による若者の絶望と犯罪。
デトロイトを舞台にして、現代社会が抱える“病”とそれに伴う“鬱積”が、一軒の古屋敷の中で渦巻き、恐怖と悲劇のるつぼと化しているようだった。
両者に同情の余地はあり、だからこそ両者ともに罪と罰を叩きつけられる。完全に是となる者が存在しないサスペンスホラーの構成が新しい。

盲目の屈強な老人が、暗闇の中で襲ってくる様は、恐怖体験としてフレッシュであり、その“モンスター性”にも独自性と魅力があったと思う。
“悪しき者”のアンチヒーロー化は、実にサム・ライミ(製作)らしいと思えた。
盲人役を演じたスティーヴン・ラングは、「アバター」で悪役軍人を憎らしく演じた様が印象的に記憶に残っているが、あの軍人が盲目になって襲ってくると想像すると、そりゃあ恐ろしい。

というわけで、盲目の老人が襲ってくるというアイデアを礎にして、アクション性とサスペンス性を散りばめた上で、確固たるホラー映画として成立させていることは、映画作品としてとても独創的だったとは思う。
ただし、ストーリー展開的には、どうしても粗というか、無理が生じていることを否めない。

逃げ場がないとはいえ、舞台は一般的な家の中なわけだから、いざとなったら如何様にも脱出は可能に見える。
盗み目的で侵入した若者たちが、自ら積極的に袋小路に入り込んでいるように見え、序盤から「お前らは馬鹿なのか?」やや鼻白んでしまった。
そして、最凶爺さんの方も、流石に超人的すぎてリアリティラインの境界を見失ってしまった。
元軍人という設定で、身体的な能力の高さや、玄人的な銃器の取り扱い、殺人に対する躊躇いのなさ等は理解できるが、盲目の状態であのような異様で綿密な“企み”を遂行できるわけがない。
ただシンプルに、実は何人もの侵入者を返り討ちにしていたということであれば許容範囲だったが、あそこまでいっちゃうともはやファンタジーだ。

まあしかし、そのぶっ飛び方が良い意味でも悪い意味でも常軌を逸しているポイントであることは確かで、それが老人のモンスター性を高めているとも言える。
もはや彼は、憎しみの権化として「人間」という領域を逸脱した悪魔的な存在であり、それを劇中で速やかに呑み込めさえすれば、心ゆくまで楽しむことができる恐怖映画だと思う。

僕自身は、そのリアリティラインの境界を呑み込みきることが出来なかったので、完全にこの映画を楽しみきるには至らなかった。
けれど、悪魔的な存在性へと高まった盲目爺さんが、主人公を追ってカリフォルニアで新たな恐怖を展開する“逆・ホーム・アローン2”的な続編があるのならば、それはそれで観たい。
鉄腕麗人さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-10-21 17:45:34)(良:1票)
45.《ネタバレ》 勧善懲悪、白黒ハッキリ付いているお話は分かりやすくて好きですが、感情の置き場所に困るような複雑な要素を孕む物語は、もっと好物です。“自業自得だけど情状酌量の余地はある”vs“境遇に同情はするがやってるコトがキチ過ぎる”。う~ん、どちらに感情移入しようかしら。ウソです。同じ犯罪でも感覚的な罪の重さ(法で規定する量刑の重さに比例しない)には、大きな差異がありました。“セキュリティ会社の内部犯+視覚障害者の弱みにつけこむ窃盗”も相当悪質ですが、“拉致監禁+強姦罪”は、それを遥かに上回ります(侵入者に対する過当防衛は不問としても)。つまり、観客は窃盗犯サイドに肩入れし、この自業自得な悪夢と対峙する羽目になります。 暗闇、室内閉鎖空間、番犬、銃、格闘スキル。弱者と強者の立場を逆転させるマジックはお見事で、命懸けの目隠し鬼ごっこを堪能させていただきました。後味も秀逸です。ほぼ真相は藪の中ということ。それでいいのでしょうか。いえ、良いはずがありません。しかし、主人公には自らの手札を切る勇気は残されていないでしょう。大金を手にした代償は、ある種の呪い。選択肢を奪われるのは恐ろしいことです。トリッキーかつテクニカルな”技あり“ホラーで、王道サスペンスに飽きた御仁には特にオススメの一作であります。
目隠シストさん [DVD(吹替)] 7点(2017-08-25 01:41:59)(良:1票)
44.《ネタバレ》 ひと気がない整然と並ぶ家々を俯瞰して見下ろす映像から、カメラが下降し老人が女性を引きずる様子を映し物語は始まる。この台詞なしのワンショットのみで異様な空気、不吉な予感を漂わせる。
時折不気味なゴーストタウンのショットを挟みながら物語は進み、三人は老人の家に進入する。
家に入ってからの舐めるようなカメラワークの長回し。緊張感の演出もさることながら、観客にあらゆる物の配置、間取りを覚えさせるという機能も果たしている。ここで恐怖の下地が整う。
そこからは恐怖があらゆる感覚を通じて、連続で続く。
視覚による恐怖。痛覚の恐怖。嗅覚(老人が嗅ぎつけた香水であろう匂い)による恐怖。触覚(怪力で盲目の老人に触れられる事で逃げられない)の恐怖。聴覚(物音を立てる事ができない)の恐怖。
沈黙の間の中押し寄せる恐怖の連続は観ている側にも、息をつき物音を立てる事を許さない。
人物設定も素晴らしい。過去に娘を事故で亡くした盲目の退役軍人と獰猛な番犬という補って余りある補完関係は、主人公達との力関係を絶妙なラインでシーソーのように揺れ動かせる。そして妹と現状を抜け出す為にどうしても金がいるロッキーは、人間の罪や弱さを背負う。そのどちらもがサスペンス要素を伴いそれを増長させる。
そして計算されつくした舞台設定。
一軒家という限定された空間、薄いガラスの天窓、一人しか通れない幅の地下通路、鍵束、ホームセキュリティ、格子付きの窓、通気口など挙げればキリがないセットはどれもが物語に十二分に機能していく。
何から何まで作り込まれた物語、状況設定に、あらゆる感覚を刺激されるという、今までに感じた事のない恐怖体験だった。
ちゃじじさん [映画館(字幕)] 8点(2017-01-17 23:46:42)(良:1票)
43.《ネタバレ》 最初の強盗の様子で三人に対する好感度が最低になってしまいました。
おじいさんそんなに聴覚や嗅覚が鋭いわけでもないし、盲目であることが利用されて金庫の金を盗まれた場面は気の毒ですらあった。
もうちょっと、パフュームのグルヌイユみたいなスーパー聴覚とか嗅覚とかあってサイコな殺人鬼だったら三人組に同情するんだけどなあ。なんか銃所持の泥棒が多少返り討ちにあっても自業自得というか。
ヒロインも身の上は気の毒だけど、強盗が正当化されるわけじゃないし。降りたメンバーを無理やり参加させて結局死なせるのもひどいし、仲間が殺されたのに通報もせず金に固執するのもひどい。脱出できたと思ったとたんに盲目であることをバカにするようなこと叫ぶのもひどい。(というかバカ)
監禁されていた女の子だけが気の毒。逃げるとき誰も口のテープを剝がしてくれなかったのも気の毒。警察官が誘拐の事実も監禁部屋も死体すらも見付けてくれなかったのもとても気の毒。

斬新だなって思ったのが、おじいさんの「大事な一人娘を奪われた、金で済ませるなんて許せん」から「復讐でぶっ殺す」じゃなくて「代わりの娘を生んでもらう」になるという、妙にポジティブなところ。
あらすじからシリアルキラーを連想していましたが、別に殺すのは好きじゃないしレイプもしない、ただ倫理的にぶっ飛んじゃってる寂しい人なんですね。視力を失い妻も失い最愛の娘まで失ったら、私だったら「娘のところへ行く」になりそうなのに、強いなあメンタル。あの年であれだけ筋力を維持しているところからして、やっぱり日々筋トレとかすると前向きになれるのでしょうか。もしくは忠実な犬が傍にいてくれるからか。
kiryuさん [映画館(字幕)] 6点(2017-01-03 01:29:57)(良:1票)
42.スクリームクイーンという表現がありますがそれを逆手にとって叫ぶことを禁じられた設定にしたわけですね、そこは面白いです。空撮や長回しを入れたり結構贅沢な撮影です。ストーリーのベースは時計じかけのオレンジあたりでしょうか。設定を掘り下げれば社会派スリラーにもなりそうです。ゲット・アウトのような作品が生まれる下地は既に整っていたということですね。ただ良くも悪くもそっち方向には進まずただのホラー映画に仕上がってます。スティーヴン・ラングが出てきてからの方がドラマ性が希薄になりつまらなくすらあります。座頭市の国の人間としては盲人で銃使いというのも変な感じです。暗闇ですのでマズルフラッシュを演出に使いたかっただけなんでしょうけど銃はいわば視覚で殺す武器ですし、銃がないと普通に女性に打ちのめされるのもがっかり感があります。
Сакурай Тосиоさん [インターネット(字幕)] 5点(2023-05-09 22:45:41)
41.《ネタバレ》 パート2が意外(?)に面白かったので、パート1も見ました。この全盲の老人は強盗団に襲われた完全なる被害者だと思っていたのですが、実は自分の娘を轢き殺した若い女の子を誘拐・監禁・妊娠させるという、、、狂気沙汰の変質者・犯罪者だったのですね。。。また、強盗団のうちの一人の女だけが生き残り、盗んだ大金を手にLAに移住するというハッピーエンディングは少し納得できませんね。。。。全盲老人が完全なる被害者だったパート2の方が見終わった後はスッキリとした印象を受けました。。。
みるちゃんさん [DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2022-09-24 02:08:55)
40.《ネタバレ》 設定は完全にシチュエーション・コメディのはずなんだけど、それをさらに一ひねりしてホラーにしてしまったこの発想は上々。はたして、盲目のハンデがあるはずなのに異様に強い爺さんが現れ、しかし見られることだけはないという利点を生かして何とかしのぎきるあたりは、怖いはずなのにちょっとだけ可笑しいといういい感じの世界を提示しています。●が、途中でネタ切れしたのか、中盤からは爺さんがほとんどターミネーター状態になってしまって、初期設定の意味もなくなってしまったなー。ここからの展開ならば、爺さんは聴覚その他の感覚をいかにフル活用しているかとか、逆に戦闘力で劣る主人公たちはどう頭を使ってアドバンテージを生かしたかとか、その辺をどこまでも突いていってほしいのに。●あと、せっかくの大ネタである地下の人物については、心理の綾も含めてもっと活用できたんじゃないかと思います。
Oliasさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-12-02 01:01:01)
39.《ネタバレ》 盲目の退役軍人・・と楽勝ムードでチンピラトリオが盗みに入ったら、相手は暗闇でも戦える特殊訓練を受けたランボー爺さんだった。音を立てると銃弾や鉄拳が飛んでくるので迂闊に動けない・・という「一軒家版:クワイエット・プレイス」。アイデアはとても良いです。
爺さんをサイコパスにしてホラー映画にしてしまったのは個人的に微妙。もっと互いの人間描きこんでノーマルなサスペンス・アクションな作りにしたら良かったのに。地味に「隠れた名作」として名が残ってたかもしれない。
しかしホモやレズ(性的障害)の人権にはあれだけヒステリックなのに、障害者(身体障害、精神障害)をこんな面白オカシク描いていいんですかね。何とも歪んでるな・・リベラル・アメリカ社会。
番茶さん [試写会(字幕)] 6点(2021-06-16 22:49:42)
38.《ネタバレ》 3人が家の中に入ろうとしている段階で、なぜあの猛犬が騒がなかったんだろう?
知人が飼ってるプードルなんか、私が窓の下に立った気配だけでわめきちらすのに。
犬好きとしては、どうしても無視できない大きな違和感。脚本が書かれたとき、誰もこの点をおかしいと思わなかったのだろうか。

すぐそばに強盗犯がいるにもかかわらず、気がつかない老人。先天性疾患ではないからか。緊迫した空気の描写はさすがだと思ったけれど、(家の中に猛犬がいるんだよなあ・・・)と思うと、ここでもやはり違和感が。

犯行は深夜2時に行われた。しかし、表が暗いにもかかわらず暗い家の中に差し込んでくる明かりは一体・・・? 街灯の明かりなのか、夜明けが近くなって朝日が差してきたことによる光なのか、よくわからないから気が散り、混乱してしまった。

老人は高額な示談金を提示した加害女性の親を憎んでいながら、絶えず金庫の中を確認するほどその金に執着していた。盗まれたと知るや怒り狂って窃盗犯を執拗に追い回す。うーん、一貫していない。そもそも娘への愛情が本物なら、そんな金を拒否して示談を受け入れなかったはずでは? 狂人といえばそれまでだが、この老人の哀しみにも素直に寄り添うことができない。

ロッキーは強奪したお金を最後まで手放さなかったが、幼い妹の未来がかかっているのが大きな動機。自己中心的でありながら母性本能も人一倍強いと見える。誘拐された女性を、足手まといになるのも厭わず助けようとしたのは唯一共感できる。本当にここだけ。つくづく人間は矛盾した生きものだと再認識させられた。

ラストで彼女が妹と光のゲートを出て行くとき、体の大きな男性が2人の前にすっと出たとたん、いきなり画面が暗くなって映画が終わった。
ロッキーはゲートの向こう側へは出られなかった、アレックスの言う通り10年をくらった、という結末であることを信じたい。
tonyさん [インターネット(字幕)] 5点(2020-10-09 00:07:58)
37.《ネタバレ》 主人公一味が結構な悪人なのであまり感情移入できず、爺さん側を応援したくなる気持ちが生まれてしまうのはマイナスですが、そのお陰で主人公一味の誰が死んでもおかしくない緊迫感が生まれていたのは良かったですね。びっくり演出やグロに頼らないホラーは好みです。灯りの有無や騒音の有無で有利不利が目まぐるしく入れ替わり、最後までダレずに楽しめました。


以下ネタバレ

シナリオの出来は大筋ではそこそこなのですが、細かい点では丁寧な部分も見られました。
爺さんが寝室で流しっぱなしにしていたビデオは娘のものでしょう。マニーが爺さんに見つかったシーンでは「その中のものを頂きに来た」と言い、殺される時には「神に誓って・・・」と言いました。爺さんの逆鱗に触れたわけですね。事実、その後壁を殴って怒りを爆発させています。監禁されていた女性が死んだ時は「My Baby...」と悲しんでいましたし、爺さんの正体に関する伏線はあちらこちらに張られていました。作りは悪くないと思います。
また、爺さん側に同情する声も多いようですが、彼は示談金を受け取った上で相手を誘拐・監禁し、過失とは言え殺した上に死体を遺棄しています。罪の重さで言えば爺さんの方がよっぽど悪人なわけです。でも被害者かのように同情される。この辺り、司法制度への不満を持つ爺さんにすれば皮肉かも知れませんね。
alianさん [インターネット(字幕)] 7点(2020-08-29 00:28:17)
36.これは掘り出し物でした。なんといっても盲目のおじいさん(見た目だけで実際は40代くらい)が素晴らしい。ラストも2転3転あって楽しめました。
nojiさん [インターネット(字幕)] 6点(2020-03-28 18:52:32)
35.こんなに面白いのに、なんで低評価なのだろう。
あまりに面白すぎるから何度でも見てしまう。
ホラーというよりコメディだね。
クロエさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-01-09 11:46:53)
34.このドンブリ爺さんが、イラク戦争帰りという設定が面白い。だってイラク戦争って戦闘終結宣言はあるけど、終戦宣言はまだされていないわけでしょう? だからさ、爺さん目が見えないし、きっと戦争再開と思ったんじゃない? イラク軍がここまで侵攻してきたって思ったんだよきっと。
タケノコさん [DVD(字幕)] 6点(2019-10-19 20:59:01)
33.お互い酷いキャラなので普通に爺さんを応援してた。
TAKIさん [DVD(字幕)] 5点(2019-07-27 00:38:16)
32.一方的にボコられるとこは結構胸糞ですが、久々に本当に怖い映画が見れて満足。
にしきのさん [CS・衛星(吹替)] 6点(2019-06-09 06:54:05)
31.《ネタバレ》 最強盲目ジジイVS窃盗団。
一切救い手を差し伸べることが出来ないクズばっかりの登場人物達。
それでも息をつく暇もなく恐怖が加速していく。
結末はどうなる!?これだけで最後まで飽きずみれる。生き延びた女も金金金。クズだな~。
mighty guardさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-05-28 23:12:19)
30.《ネタバレ》 なんであのハサミ?で腹を刺されて、死んでないどころか起き上がって歩いて、じいさんを殴れるんだ
女の子助けに行ってからは、痛そうですらなかったぞ
じいさんも死んでないし
銃で撃たないと人は死なない世界なのかな

この手の映画にある
ストーリーのためにキャラが不自然にバカなのもうんざりする・・
スズメッキの魔女さん [CS・衛星(吹替)] 4点(2019-05-25 23:06:03)
29.《ネタバレ》 盲目の老人の家に盗みに入ろう、という時点で客を味方にできない若者どもなんですが、これがその後いろんな方向に予想を裏切ってくるのがこの映画のミソ。まず被害者の老人がモンスター。サイコっぽくもある。危な。あまりに思考がぶっとんでいる元軍人のじーさんを「被害者」と呼んでいいのか、こちらの判断も怪しくなってきます。居心地悪いです。作品中唯一といっていい「被害者」の女の子は助からないし。大金せしめて逃げおおせたと思われた強盗一味の彼女はラストに知ります。「逃げ切れていない」と。こういった一連の斜め上の脚本力はなかなか、と思いましたが、ホラーとしてはいまいちかなあ。ちょっとね、逃げる、追うの繰り返しで長く感じちゃうんですね。一軒家なんだからこんなに広いわけない、とか細かいこと気になったり。冒頭の寂れに寂れたラストベルトの街並は、やばそうな雰囲気満点だったんですけども、そこが作品のピークかな。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2019-02-10 14:49:32)
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【点数情報】

Review人数 48人
平均点数 5.83点
000.00%
112.08%
200.00%
312.08%
4612.50%
5918.75%
61735.42%
7714.58%
8714.58%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.50点 Review2人
2 ストーリー評価 4.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 4.00点 Review2人
4 音楽評価 4.00点 Review2人
5 感泣評価 2.50点 Review2人
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