ボウリング・フォー・コロンバインのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ボウリング・フォー・コロンバイン

[ボウリングフォーコロンバイン]
Bowling For Columbine
2002年カナダ上映時間:120分
平均点:7.17 / 10(Review 320人) (点数分布表示)
公開開始日(2003-01-25)
ドキュメンタリー犯罪もの青春もの学園もの
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2020-08-19)【イニシャルK】さん
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監督マイケル・ムーア
江原正士マイケル・ムーア(日本語吹き替え版【DVD】)
松岡充マリリン・マンソン(日本語吹き替え版【DVD】)
小林清志チャールトン・ヘストン(日本語吹き替え版【DVD】)
山寺宏一マイケル・ムーア(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
三木眞一郎マリリン・マンソン(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
納谷悟朗チャールトン・ヘストン(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
出演マイケル・ムーア
ジョージ・W・ブッシュ
チャールトン・ヘストン
マリリン・マンソン
マット・ストーン
ビル・クリントン
クリス・ロック(アーカイヴ映像)(ノンクレジット)
脚本マイケル・ムーア
挿入曲マリリン・マンソン"Fight Song"
ザ・ビートルズ"Happiness Is a Warm Gun"
ルイ・アームストロング"What a Wonderful World"
製作マイケル・ムーア
配給ギャガ・コミュニケーションズ
字幕翻訳石田泰子
その他マリリン・マンソン(thanks)
あらすじ
アメリカで起きたコロンバイン高校での銃乱射事件をたたき台にして、監督が幼い頃から感じていたアメリカの銃の問題を監督自らが様々な人にぶつけていくドキュメンタリー映画。インタビューの相手はマリリン・マンソン、NRA(全米ライフル協会)の会長チャールトン・ヘストン、サウス・パークの原作者マット・ストーンなど。時にはコロンバイン高校の銃乱射事件の被害者を引き連れてライフル銃の弾丸を売っていたK-MARTの本部へアポ無しで直撃する。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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320.よっしゃ、算数の時間だ。耳かっぽじって聞けよ。ここに二人の平均的で健康な男女がいたとしましょう。二人は格闘技などの経験は一切ないものとします。この二人が取っ組みあったら、勝つのはどっちでしょう?99%、男が勝ちますよね。それはもちろん、肉体的な力量が決定的に違うからですな。ちょっとRPGにかぶれた表現で申しわけないんですが、彼らの攻撃力を適当に定めます。「男=100、女=50」としましょう。ここで、双方が武器を持ったと仮定します。バットを装備すると攻撃力が10上がります。するとどうなりますか。「男=110、女=60」ですね。この状況でも、やっぱりその決定的な力の差から、やっぱり勝つのは男だと概ね言えます。攻撃力が20上がるナイフだったらどうでしょう?「男=120、女=70」……やっぱり結果に違いは出ません。さて、ここで双方に銃を持たせてみましょう。銃は強いです。半端じゃなく強いです。言ってみれば最強です。なので、攻撃力が100万です。すると、「男=1000100、女=1000050」。こうなると元々の力の差は誤差範囲内に収まります。殺し合ったらどっちが勝ってもおかしくありません。凄いですね。性別の差をなくしてしまうだけの力が銃にはあるんです。しかも使用法を習得するのに物凄い時間と量の訓練を要するワケでもありません。こんな自衛手段って他にある?ないよね。何が言いたいかって、男女間の根本的な違いがその肉体的な強さにあるとするなら、銃は男女の違いの垣根を埋める鍵になり得るってことです。だからって銃社会を肯定するつもりはないし、男女差別に強い問題意識を持ってるワケでもありません。ただ、ものの見方って多様だし、何に関しても言い方次第だよなっていつも思ってます。そんだけ。ただ、この映画は面白かった。本当にそんだけ。
コバ香具師さん 7点(2004-08-20 08:50:23)(良:4票)
319.《ネタバレ》 「銃社会に対する警鐘を促すドキュメンタリー」と言えば聞こえは良いが、実際は目新しい視点も具体的な対策も提示されることなく、監督の市民運動的自己満足を見せつけられたような内容の薄さにガッカリ。

特に気に入らないのは、カナダとアメリカの銃犯罪の発生率の比較から、一端は「問題は銃ではない」とする冷静な結論を示しておきながら、Kマートに被害者を同席させ、弱者と言う立場を利用して反論を押さえ込み、店頭から弾丸を撤去させるという、問題の本質を「道具」にすり替えるような本末転倒な行動を取っていることだ。

監督としても、銃社会に対するアンチテーゼとして、あえて一方的な視点から撮っている可能性もあるが、分かりきっている問題を再提起しているだけで、「何故、アメリカとカナダは違うのか」と言う点にも独自の解釈が無く、作品を通しての具体的代案にも乏しい。

実際、扱う問題が大きく、犯罪と一口に言っても、あらゆる社会問題と有機的に結びついているだけに、ここですべてを語り尽くすことは出来ないが、「銃犯罪」に関して言えることは、結局、「道具は扱う人間の問題である」ということだろう。今さら言うまでも無いが、「銃を所持すること」と「人を銃殺すること」には天と地ほどの開きがある。鉛筆で人を刺し殺す事件があっても、鉛筆の販売を規制すれば問題が解決する訳ではないのと同じこと。そしてその「人間」が社会を構成している以上、社会問題はそこに住まう「人間の本質」を反映していることは間違いあるまい。アメリカ成立の歴史や現在の迷走ぶり、人種問題等を考えるきっかけとするには調度良い作品ではある。
FSSさん 4点(2004-06-27 01:35:37)(良:4票)
318.Kマート本社への直撃取材とか、全米ライフル協会長へのインタビューとか、ドキュメンタリータッチの作品にしては??って感じです。そりゃあ、銃の被害者が車椅子で会社に押し掛けて来れば、理由はともかく、会社側はそれなりの(大人の)対応をするでしょう。それを自分たちの手柄みたいに喜んでるこの監督はおかしい。また、全米ライフル協会長に限らず、自宅に敵意剥き出しで乗り込んで来た人間にまともな応対などしませんよ。それを、さも悪意があるように表現している・・・フェアじゃありません。
長毛さん [地上波(吹替)] 3点(2005-12-18 02:18:30)(良:3票)
317.M.マンソン氏が一番マトモな人間に見えた
NINさん [DVD(字幕)] 8点(2004-10-07 13:06:44)(良:3票)
316.この映画はたしかに退屈しない作りになっています。つまらない映画ではありません。ただし、これはドキュメンタリーですよね。ドキュメンタリーとしてはなかなかの欠陥品です。何かを訴えてるようで、その実、視点が一定してないんです。前半は「アメリカは銃社会だ。銃が簡単に手に入るからいけないんだ」と主張してたわりに、中盤カナダへ行くと「カナダではこんなに簡単に銃が手に入ります。でも銃犯罪は少ない」と言い出すもんで、何を問題にしたいのかサッパリわかりません。トレンチコートマフィアの肩を持つのか持たないのかもはっきりしないし。そのわりにコロンバインの被害者をスーパーに連れて行き、「これがあんたらの商売の被害者です。銃の販売はやめてください」でしょ。弱者を持ち出して物言えぬ空気を作ってから自分の主張をするってのは、非常に汚いやり方です。被害者にも失礼です。スーパー側と話し合い、ムーアが論理で勝利した上での結果ならともかく、あの場で反論すれば利益第一主義の悪魔として扱われるだけですから、スーパーとしてもムーアの意見に従わざるをえないわけです。実際、あの場でムーアが何か言ってスーパー側を納得させてました?弱者の権力で押し切っただけじゃないですか。そういうのを言論って言うんですか?徹底して取材を行う行動力、そしてドキュメンタリーを面白く見せる才能ではマイケル・ムーアは卓越してると思いますけど、物を考えることに関しては平均以下ですね。この映画には新しい発見も、納得できる結論も特に見当たりません。これではドキュメンタリーとは言えませんね。というわけで、はえある1点をここに進呈します。
ザ・チャンバラさん 1点(2004-06-03 23:51:27)(良:3票)
315.《ネタバレ》 マイケル・ムーア監督の知名度が格段に上がったきっかけの映画。
高校の銃乱射事件から、アメリカの銃社会の問題と疑問を追いかけていくドキュメンタリー映画。
「アメリカは銃が多いから、銃の犯罪も多いんだ!」→確かに。でも隣りのカナダも銃は多いけど銃犯罪は少ないよね?なぜ?
「マリリン・マンソンなんか聞くからこんな犯罪するんだ!」→彼らが直前にやってたボウリングは?影響ないの?
「アメリカの歴史が…!」「黒人が…!」「マスコミが…!」「Kマートで…!」「NRAが…!」
ムーア監督の中では映画の起承転結が出来上がっているんだろう。銃乱射事件を本線として追い、そこに至る説明として必要な知識を脇道にそれる様に深く追って行くが、その進路変更が見ている我々も興味を持つように強調(「マリリン・マンソンが」「マリリン・マンソンを」「マリリン・マンソン」「マリリン・マンソン」みたく)されてから脇道に入るので、興味が続き飽きさせない。
アメリカの銃社会に対し、関心をもって各自が考えるのが目的の映画だと思うので、解決策や答えを出してくれる映画ではない。そんな作品だけど、Kマートが弾丸の販売を止める決断をするのは、凄いな。監督の手法や情熱も凄いが、Kマートの決断の速さも凄い。
本作で悪者として書かれるチャールトン・ヘストン。だけど周到に質問の準備したムーア監督と、事前情報なしで苦しい防戦になるのは予測できる中、直接取材に応じた姿は男らしさを感じる。
対談から逃げ出すヘストン氏に対し、6歳の少女の写真を見せるムーア監督。背中と正面を同時に見せるなど、1カメなのに後から編集してるところとか、細かいところだけどちょっとズルいかも。
マスコミやTVがアメリカ国民の恐怖心を煽っている。としていたが、この映画に対しても自分の考えをもって見るべきかもしれない。
K&Kさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-11-29 13:08:27)(良:2票)
314.《ネタバレ》 嘘をつかなくても全てを語らない事により真実は歪められます。本作がまさにそれに該当すると思います。例えばNRA(全米ライフル教会)の集会を開いた事を問題視していますが、あの集会は法律で定められていて中止に出来なかった事、そして実際自粛した事に関しては一切触れていません。こういう事が他にもいくつかあります。このような問題を論ずるのに多面的に考察せず、一部を誇張表現するのは方法として正しくないと思います。さらにカナダで銃がありながらの平和社会を写しながら、最後には再びチャールトン・へストン宅を訪ねるという論理の矛盾もあります。これをドキュメンタリーとしては評価できません。他の真面目なドキュメンタリー映画に対して失礼です。しかし銃問題に関して最も大切なのは一人一人が考える事だと思います。ですからその場を提供してくれたのは素晴らしいと思いますので、それは評価します。
ミスター・グレイさん [DVD(字幕)] 3点(2005-11-06 15:47:06)(良:2票)
313.私はアメリカが大好きです。 ・・・しかし彼はアメリカを愛していないと思う。  最近はブッシュを批判することでお金を稼いでいる人が増えてきました。よく考えればアメリカは世界の敵だからアメリカを貶める映画をつくれば需要はあるわけですね。ムーア監督の真似をする人が増えてきたのは当然かも。 最近はラップ歌手も「反ブッシュ」の歌を歌う。 これが今の流行なのかな(笑)  日本人の私はこの映画を見て監督がアメリカに対する愛を抱いているとは感じられませんでした。
花守湖さん 0点(2004-09-03 21:10:06)(良:2票)
312.いろいろな意味で、「愛」のある映画だと思います。自分の生まれた土地、自らも所属しているNRA、誰もが心のどこかで「信じたい」と思っているはずの母国、そのアメリカの「何故?」をどこまでもクールに描き抜くことで、決して他人事として糾弾するわけではなく、同じ目線で一緒に考えてみよう、という姿勢。時にユーモラスに、時に詩的に、どこかセンチメンタルに、それでも常に誰かが言わざるを得ない「何故?」に込められた深い愛情に涙しました。それは現代アメリカの抱える様々な矛盾であり、諸外国と比べた時に見出される明らかな異質性であり、そこに生まれ育つアメリカ人全てが宿命的に背負っている疑問です。マリリン・マンソンのコメントにある恐怖に支えられた商業主義は非常に核心を突いており印象的でした。ルイ・アームストロングの歌う「What a wonderful world」に乗せて綴られるアメリカとタリバンとの因縁の歴史とWTCテロのシーンではこみあげる涙を抑え切れずに泣きました。6歳児が6歳児を射殺する、高校生が校内で銃を乱射する、犠牲者となったクラスメイトたちや残る生涯を車椅子で生きて行かなければならなかった被害者、あまりにも残酷な現実の全てに向かい合い、他人事とせずに自分「達」の問題として考えて行こうとするスタンスには、あらゆることを政府の責任にして恥じない日本のマスコミには無いアメリカ人ならではの公平さを感じます。そして12万人の被雇用者を抱えるロッキード・マーチンが、この国にとって無くてはならない企業であるという現実からも、ムーアは決して目を背けてはいません。逃げないこと、目を背けないこと、それでも語るべきことを語る態度。この映画は「報道」ではなく「映画」として、ドキュメンタリーという手法に与えられた全ての使命をまっとうしていると思います。
anemoneさん 10点(2004-08-10 01:01:25)(良:2票)
311.《ネタバレ》 アメリカ銃社会へ警鐘をならす1作。この意味では良かったと思います。ドキメンタリーなので、あくまで真実だけを伝え受け手が判断すれば良いのだと思いますが、この“真実”がくせものです。編集によって物事が良くも悪くも見えるからです。銃所持の歴史、善と悪、支持と反対の両者の意見があって初めて公正な判断が可能になります。この一編のドキメンタリーだけですべて銃をいけないとするのは、また別の意味で危険でもあります。また、取材・撮影の仕方ですが、この歩くのもつらそうな肥満監督の突撃インタビューをやられた方は気の毒だと思います。自分の家に突然カメラを背負ったデブがあらわれ、あなたのもっとも嫌なことを聞き出そうと誘導尋問されたら...。ベンハーの老英雄があまりの激怒に銃を持ち出してぶっ放さなくてよかった。ああ怒鬼面他利ー。
杜子春さん 5点(2004-06-28 22:02:12)(良:2票)
310.カナダの例で銃の蔓延が根本的問題でないことを示唆し,勝手に自爆したあたりから「?」と思い始めた。銃が根本的な問題じゃないのが分かったんだったらさっさと次へ行けばいいものを,銃ばっかり扱ってさっぱり問題の核心に迫っていかないのだ。以降,コロンバイン事件の原因解明などもはやどうでもよく,単純な決め付けとヒステリックな叫びで「銃が悪い」の一辺倒。オイ。そういやプロパガンダの常套は「嘘でも繰り返し言えばいつの間にか真実になる」っていうんだったか。
veryautumnさん 3点(2004-01-07 19:56:18)(良:2票)
309.《ネタバレ》 ジャーナリスティックな作品作りが気にくわない。エビデンスを示さずに、いくつかの事件の一面的な見方だけを紹介するやり方は低俗。具体的に数字を示したのは、国別の銃による死者数と銃保有率だけだが、これに至っては何でそうなっているのか結論がない。突撃インタビューという娯楽として観る分にはおもしろくないこともないのだが、これを観て単純に事実を誤認する人が出てしまうことを考えると、やはり作品として評価できない。
グレート・ギャッツビーさん 4点(2004-01-06 23:47:36)(良:2票)
308.ドキュメンタリーとして、この作品は非常に引き込まれる作りをしていると思います。しかし、扱ってる内容については、正直に、個人的にちょいと共感しかねる部分がありました。アメリカ人てのは真の馬鹿野郎共ですね。殺人に使われたから銃が悪いとか言いたいだけ言っておいて、人間の改善を全然行おうともしない。確かに銃は殺人を引き起こす。しかし、それは単に“道具”として“使われる”だけであって、実際に殺人を行うのは使用者である“人間”。銃を使うか使わないかの選択は使用者に委ねられてるのであって、その使用方法、「銃さえあれば安心」「どんなゴタゴタでも銃さえあれば全て解決」という考え、そして、そのような考えを引き起こす「自分以外は皆敵である」という国民の潜在的な考えを改めない限り、いくら銃や弾薬の規制を行っても全くの無駄です。現に、劇中でも描かれているように、お隣の国のカナダは人口の殆どが銃を所持しているのに対し、銃による殺人は米国よりも遥かに低く殆ど無きに等しく、これは使用者がしかるべき知識や考えを持った人間であるからだということがいえます。それに対し、米国は先ほど挙げたような考えが国民の心の根底に根付いている国であるから、マンソンや「銃は死んでも渡さない!」という発言をしたヘストンもなんら間違った事は言ってません。今の銃反対派の人々がなんと言おうが元々本質的にアメリカってのは“そういう国柄”なんですから。国(国民の潜在的考え)が変わらない限りそういう意見が出てくるのは至極当然ってものです。なので、この作品で僕がいえる事はたった一つ、銃どうのこうのではなく、銃を使う“人間”が問題だ、ということです。
クリムゾン・キングさん 5点(2004-01-06 01:35:59)(良:2票)
307.映画として映像になった以上、どんなに事実だとしても、ドキュメントだとしても、我々がいつも観ている「映画」と同じ土俵に乗るわけです。(これは実話ですという映画よくあるけど、それも映画を盛り上げるための演出効果でしかありません。そうでないと映画が映画でなくなります)この映画も映画としてみます。本物の事実や全米ライフル協会やマリリンマンソンを使った本物の作り物(=映画)。そう考えて、ラストの会長の、質問に答えずいなくなっていく後ろ姿はオスカーものだと思います。
no_the_warさん 8点(2003-12-16 14:24:40)(良:2票)
306.ドキュメンタリー=真実、公平、客観的、なんて幻想は、はなから信じていない。映像作品なんて全て、作り手のファインダーからモノを見せているに過ぎないのだから。ムーアが撮ったのなら、ムーア色に染まってるに決まってる。ムーアの考える「正しさ」が「正しいこと」として描かれているに決まっている。……そんな前提のもとで見た。だからもう、あとはアリかナシか、だ。共感できるか出来ないか、だ。……少し前、友人の母がアメリカで銃殺された。友人の弟は事件を目撃して永遠に声を失った。それを聞いていた私は、この映画のテーマをアリだと思った。共感した。押し付けがましくてもいい、独善的であろうと構わない、これ見よがしに突撃取材するムーアに、ヤッチマイナー!と声援をおくっていた。……しかし同時に考えた。ムーアはヒーローではない。観客が受け止めるべきは、あくまで彼の問題提起であって、その答えではない。答えは自分が出すものなのだから。「私の答え」であるべきなのだから。……逃げていられないな、と思った。やっかいだ、久々に色々考えさせられる映画出会ってしまった。
中山家さん 9点(2003-12-13 10:36:26)(良:2票)
305.《ネタバレ》 マイケル・ムーア氏は、とても頭の良い人間だと思う。主張も斬新かつ的を得ていて、魅力的だ。(銃なんて、我々には関係ないわ、と思って見始めた本作。問題は「恐怖」である、という結論には、戦慄を覚えた。殺傷能力はともあれ、我が家の台所の包丁だって、人は殺せるのである。)だが彼に一抹の「うさんくささ」を持つことも、大切だと思うのだ。あの野球帽、あの語り口、あの強引さ。彼も「アメリカの白人」のひとりなのだ。わたしたちが彼に同調する必要はない。私たちは「日本人」として、独自の、アメリカなんかより長くて美しい文化を持っている。そして多くの殺戮を行った大日本帝国、ハラキリの侍文化を経ていながらも、平和憲法9条を制定し、少なくとは表面上は、平和で治安の良い国家を作り上げたのだ。そのことをムーア監督にもブッシュ大統領にもC・ヘストンにも、その他アメリカ国民にも、もっと胸を張って威張るべきなのだ。アメリカの属州になり下がることは、絶対に避けなければならない。この事を我々に明確に指し示したことが、この映画の最も大きな意義だと思う。
ともともさん 8点(2003-11-09 23:22:36)(良:2票)
304.この作品が賞レースに乗っかったってことは、多くのアメリカ人が銃問題に関心を寄せていてどうにかするべきだと思ってるわけですよね?まだアメリカも捨てたもんじゃない。勿論、狂った社会だもの、難しい問題です。だけど、自分がもし護身用の「銃」で人を撃ってしまったら?と考えると怖いです。正当防衛とはいえ、それ以後まともな精神でいられるとは思えません。皆が皆マイケル・ムーアの勇気を持てたらいいのに。・・・先日ビデオ屋に行ったら、これが『スポーツ』のコーナーに並べられてた。これがスポーツだったら怖すぎです・・・(汗汗汗)。
桃子さん 7点(2003-10-28 16:19:16)(笑:2票)
303.マリリン・マンソンの主張が一番マトモ。
真尋さん [DVD(吹替)] 5点(2020-06-06 21:41:28)(良:1票)
302.《ネタバレ》 アメリカではなぜ銃犯罪が多いのか。各国の流血の歴史や国民性、銃の所持率、失業率等を比べ、恐怖心を煽ってまで視聴率を重視する報道のあり方、一部の人間が儲かる防衛(戦争)、スーパーマーケットや銀行で簡単に銃や銃弾が手に入るシステムなどを批判していく。が、どれも決定的な理由にはならないようで、ではなぜアメリカは銃犯罪が多いのか…。中盤のアニメーションが一番その答えを表していたようで、最後に質問されたチャールトン・ヘストンもしどろもどろながらそのような事を言いたげだったんではないかと少し思った。建国の歴史は各国さまざまであるが、「恐怖心を煽る報道」に関しては日本だって他人事と思えない。異常犯罪いじめ暴力事件が毎日耳に入ってくるとなると、事実とは言え人間不信な世の中作りをしているのではないかとさえ思えてくる。日本では現在自衛の為に銃を所持する人は希少だと考えるが、今後銃に怯えて暮らす時代が来ても不思議は無いと思った。
ちゃかさん [CS・衛星(字幕)] 10点(2007-05-15 15:45:51)(良:1票)
301.ドキュメンタリー映画を使って社会問題を提起することは有益です。本作はテーマも狙いも素晴らしいと思います。でも苦々しいものも感じます。嫌悪感といってもいいです。それは“マスコミは強者である”という自覚が強烈に見てとれるから。“ペンは剣よりも強し”です。でもかつて使われたその言葉とは志が違います。品がありません。ジャーナリズムという強力な武器と、正義の名のもと他者を顧みず突き進む姿勢は、監督が批判したい銃社会、アメリカ社会と何ら変わりが無いように感じます。言葉は悪いですが、“目クソが鼻クソを笑う”ようなもの。(もっともクソを見ればその人の生活から健康状態まで分かるといいます。確かに今のアメリカ社会は血便状態かもしれませんが…。)また、マスコミ全般にも言えることですが、“結論ありき”で論拠を組み立てられるのも怖い。インタビューにしても、思惑に沿った部分だけ使用しそれ以外はバッサリ。一面の事実が全てだと思わせるような手法には危うさを感じます。常に反対側や別の角度から物事を見る気持ちを忘れたくないと思いました。
目隠シストさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-09-11 18:21:44)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 320人
平均点数 7.17点
010.31%
120.62%
230.94%
341.25%
4123.75%
5268.12%
64815.00%
78125.31%
87423.12%
94112.81%
10288.75%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.19点 Review21人
2 ストーリー評価 6.86点 Review22人
3 鑑賞後の後味 6.72点 Review25人
4 音楽評価 6.80点 Review21人
5 感泣評価 5.13点 Review15人
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【アカデミー賞 情報】

2002年 75回
ドキュメンタリー長編賞マイケル・ムーア受賞 

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