櫻の園(1990)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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櫻の園(1990)

[サクラノソノ]
1990年上映時間:96分
平均点:6.65 / 10(Review 57人) (点数分布表示)
公開開始日(1990-11-03)
ドラマ青春もの学園もの漫画の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2012-08-12)【イニシャルK】さん
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監督中原俊
助監督富樫森
篠原哲雄
キャスト中島ひろ子(女優)志水由布子
つみきみほ(女優)杉山紀子
白島靖代(女優)倉田知世子
宮澤美保(女優)城丸香織
梶原阿貴(女優)久保田麻紀
後藤宙美(女優)戸田麗子
南原宏治(男優)中村先生
上田耕一(男優)坂口
三上祐一(男優)島田祐介
橘ゆかり(女優)中野綾子
岡本舞(女優)里美先生
柚木涼香(女優)神奈川潮美
原作吉田秋生〔原作〕「櫻の園」(白泉社刊)
撮影藤澤順一
安田圭(撮影助手)
企画成田尚哉
プロデューサー奥田誠治(アソシエイトプロデューサー)
配給アルゴ・ピクチャーズ
美術稲垣尚夫
編集冨田功
録音岩倉雅之(録音助手)
照明金沢正夫
その他日本テレビ(提携)
東京現像所(協力)
あらすじ
櫻華女子校では毎年4月14日の創立記念日に演劇部によりチェーホフの「櫻の園」が演じられる。部員の喫煙事件やお互いに思いを寄せる部員同士の心情を中心に開演までの演劇部の数時間の出来事が描かれている。
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【クチコミ・感想】

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57.《ネタバレ》 [2020/4/11視聴] 6年前に一度見たが、その時は何を書けばいいかわからなかったので放置していた。今回見てもよくわからないが、とりあえず“変わるもの”と“変わらないもの”が表現されているかとは思った。
変わるものとは当然ながら劇中の高校生であり、この連中のこれから長い人生の中の、いわば一瞬の動態を捉えた映画に見える。また変わらないものの代表が桜であって、この桜にからめて中高年への反感を語る者もいたが、そのことで逆に自分らが変わっていく存在だということを意識させられていたようである。
劇中の学校では桜の開花と創立記念日(4/14)、及び演劇の上演がセットで“変わらないもの”として受け継がれてきていたが、ただし演劇も毎年の演出には違いが出るだろうし、さらにいえば桜の木にも寿命があるのでいずれは世代交代が必要になる。当然ながら全てのものが少しずつ変わるので、この映画で描かれたのも1990年(原作は80年代)の暫定状態ということになるが、ちなみにこの映画の高校生も現時点(2020年)では40代になっているはずなので、登場人物の「坂口」のような、もう自分を変えられない年寄りになり切ってしまわないよう気をつけた方がいい。
そのようなことをとりあえず今回は思った。

人物の描写では、古い映画なので時代がかって見える面がある。外見は普通に真面目な生徒が、冒頭いきなり見せるキスシーンなどは昭和の殻を破ろうとする思いがあったのだろうし、また女性の生理現象に関わる話題を出すのもこの時代なりの尖った表現のようで(原作由来だろうが)、そういう点も当時は評価されたかも知れないが、しかし今になれば逆に、昔の風潮としてはこうだったかも知れないというように見える。
またキャストに関して、現在の感覚と決定的に違うと思わされるのは、女子高の映画ながらいかにもな美少女がほとんど出ていないことである。最初から男役向きに見える演者もいたようで、最後の舞台も想定しながらのキャスティングだったかも知れない。主演女優は美少女とは程遠い容貌に見えたが、終盤のツーショットでは見違えるような魅力的な表情を見せていた。

ほか個人的な雑談として、今回たまたまこの時期にこの映画を見て、やはりどうも桜は人と無関係に勝手に咲くものだという思いが強くなった。以前から福島県富岡町の「夜ノ森」(よのもり)という場所に桜の名所があり、2011年の原発事故で住民がいなくなってからも春には咲いていたのを報道で見ていたが、今年はうちの桜の名所でも、もう満開なのに露店もなく人出もないのが不思議な感じで(ぼんぼりだけ出ている)、仮に人類が滅亡してもこの桜は咲き続けるのではという寂しい想像をしてしまった。しかし現実問題として桜まつりがないと地元も困るので、来年はちゃんと花見ができるようであってもらいたい。
かっぱ堰さん [DVD(邦画)] 7点(2020-04-18 08:58:01)
56.登場人物たちの他愛もないお喋りがリアルな感じで、
昔の高校の雰囲気みたいなものが非常に上手く切り取られていて懐かしい感じに浸れます。
桜の花びら舞う春の空気感も心地よいです。
クリプトポネさん [DVD(邦画)] 8点(2020-03-15 19:48:37)
55.「記録…それはいつも儚い。一つの記録は一瞬ののちに破られる運命を自ら持っている。それでも人々は記録に挑む。限りない可能性とロマンをいつも追い続ける。それが人間なのである。次の記録を作るのは、あなたかも知れない!!」毎年毎年、僕は桜の季節になるたんびに、懐かしのテレビ番組「日本びっくり新記録」(←ウチの田舎じゃ日曜日の朝に放送されてた)のこの名ナレーションを思い出すんです。満開の桜も少女たちも咲き誇る時間はあまりにも短く、やがて散り、そして少女たちは大人の女性になっていく・・・。その儚くも貴重な一幅の瞬間を、見事に切り取った映画だと思います。
放浪紳士チャーリーさん [DVD(邦画)] 7点(2018-09-19 23:58:17)
54.《ネタバレ》 子供の頃住んでいた家の近くに有名女子校があったので、ちょっと覗き趣味的な気持ちもなかったわけではないのですが、映画としても合格点だったと思います。漫画の原作を踏まえて新しい要素(杉山さんの志水さんへの思いなど)を加えて演劇部員の数時間をうまくまとめあげ全く違った作品に作り上げたられていたと思いました。全体的な素人っぽい演技(雑談や普通のおしゃべりを自然に演じるのはなかなか難しいと思うので彼女達が別段下手というわけでもないとは思いますが)はむしろこの映画のほのぼのさを演出していたと前向きに捉えたいと思います。三角関係の3人の心の機微の細かな描写は良いですね。
アラを探せば、最初の城丸さんと男の子の絡みはもう少し何とかしてほしかったし、あの男の子は必要だったのか。部内の同級生同士なのにやけに口調が丁寧だったり(志水さんと杉山さんが進路指導室で話すところなんかかなり不自然。相手が部長でも同学年なら当然タメクチになるのでは=原作ではその辺の理由説明があるのですが)、よそよそしかったのは変。お嬢さん女子高ならもう少し美少女がいてもいいんじゃないか、などなど。
好きな人に、しかも一つ間違うと禁断の関係ととられかねないような相手に、素直に告白できる少女達は羨ましい。私も色々な場面で自分の気持ちに素直になれていたらなどと反省してしまう。
キムリンさん [ビデオ(邦画)] 8点(2013-12-28 06:52:26)
53.「最後の夏」もの、ってのはあるけど、「最後の春」は珍しい。夏の終わりはもうそれだけで「抒情」なんだけど、春の終わりなんてすぐ次に生命力あふれる夏が来るんで、ほんとなら味わいないんだよね。でもつまりそこなんだな、まどろみの季節の終わり、あわあわとした気分がここで終わるということ、の気分。卒業の櫻じゃなくて、最後の一年が始まるところの櫻なんで、このゆとりが「最後の夏」ものにはない透明感ある味になった。部長中島ひろ子が良かった。こういう子、確実にいるんだけど、今までの青春ドラマではライトが当てられることがなかった。しっかり者であんまり目立たなくて、でも突然パーマかけてきちゃう。大袈裟に言えば「生きよう」と決意した子なんです。部長が実に新鮮だった。映画の最後は誰もいない部室に、部長が開けた窓から櫻の花びらが…。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 8点(2013-05-12 09:25:03)
52.とても静かな映画で、ストーリーの起伏が少ない。
ガールズトークを延々聞かされるのもきつい。
一昔前の女子校のリアルな雰囲気が繊細に描かれているが、それを見せられて何?って感じもする。
ありがちな事件だけに普遍性があり、特に女子校出身者はノスタルジーに駆り立てられるかも。
ただ、自分には静かすぎて少し退屈だった。
それでも、ラストはなんとなく切なくなってしまうのが不思議。
その年代にしかない瑞々しい何かが、この映画には描かれているのだろう。
生徒たちが自然体で映っていて、中でもつみきみほが抜群の存在感を発揮している。
飛鳥さん [地上波(邦画)] 4点(2013-01-03 00:36:01)
51.特に盛り上がるシーンもなく、地味だった。場面も大半が稽古場?。普通なら低評価なんだけど・・・

だけどそんな中で起こる出来事や些細な話、舞台まで葛藤したこの1日が彼女たちにとって素晴らしい一日に見えた。1つの映画にたくさんの思いが詰まっててそれぞれが少しづつ良かったと感じられる。こういうの経験がないからよくある風景だけどその中に入っていきたいなと感じた。


ちなみに自分百合要素を期待して観てましたwまあそれを期待するのは・・・
ラスウェルさん [DVD(邦画)] 7点(2012-12-19 22:03:21)
50.正直はじめの30分は「これ自分には無理かも? どうしてこの映画は評価がたかいのかな?」と思ったけれど、尻あがりに引き込まれ、見終わった時には「これ好きかも」と思った。さすがだね。
ただ、繰り返し流されるBGMが太田胃酸の曲で自分にとっては興ざめだったな。
フラミンゴさん [インターネット(字幕)] 5点(2012-08-06 07:09:43)
49.《ネタバレ》 先生以外の男の登場には全く意味がないし、オープニングの彼氏とのやり取りが蛇足な感じ・・・

この部分で先行き怪しい、こりゃ最後まで観れんかな・・・と思った矢先のオバサンパーマ登場でチョッと興味出て(この頃、確かソバージュなんて髪型も流行ったんじゃなかったっけ?)、後は惰性で最後まで完走しました。

んで感想は・・・

女子高の中を少し覗き見出来た様な感じと(実際こんな感じなのかは知る由もないが)、出演者が素人っぽいところが終わってみれば逆に良かったような・・・
何だかんだで映像の見せ方が上手い気がしました。

最後は『櫻の園』が始まるとこで終わってしまいましたが・・・
実際に、この娘等が演じる『櫻の園』を観てみたい気分にさせられました。
ぐうたらパパさん [インターネット(字幕)] 5点(2012-06-02 06:43:41)
48.《ネタバレ》 はじまってしばらくはガールズトークばかりで少し冗長に感じていたが、不思議と退屈することなく、むしろ最後まで面白く見れた。演劇部の生徒役は全員がオーディションで選ばれたらしいけど、全員が初々しく、自分が馴染みのない役者ばかりなためもあってか、すんなりと映画に入っていける。また、中原俊監督の映画を見るのはこれが初めてだったのだが、映像が美しく、若い登場人物たちの描き方も秀逸。実際の女子校とはだいぶ雰囲気が違うのかもしれないが、男である自分でもこの女子校の雰囲気に憧れを抱かせてしまうのはすごいと思う。志水(中島ひろ子)と倉田(白鳥靖代)の同性愛的な関係が出てきたのには驚いたが、この二人が並んで繰り返し写真を撮るシーンはこの映画の中でも非常に美しく印象的で、まさに名シーンだと思う。全体を通して流れる「ショパンの主題による変奏曲」も効果的に使われていて、この曲だからこそこの映画の雰囲気も生きてくるのだと思う。人によっては好き嫌いは分かれるかもしれないが、個人的には見てよかったと思うし、じゅうぶんに佳作といえる映画だろう。あと一つ、上演が中止になるかもというくだりで、先生達にとっては毎年の恒例行事でも3年である自分たちには今年しかないんだと話すシーンは思わずそうだよねと感情移入してしまった。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 7点(2012-05-18 22:33:18)
47.ほとんど記憶にない。同性愛的な話だったとは思う。
承太郎さん [ビデオ(邦画)] 4点(2011-07-15 02:59:30)
46.《ネタバレ》 髪型変えたのねで、ずーっと話題を引っ張り、アイスクリームが配られて、溶け始める。観終わってよくできていると思ったし、この良さを長く記憶しているつもりでいた、が、いまでは忘れている。だからといって、私はDVDで「内容」を確かめようとも思わないので、忘れたままである。
ひと3さん [映画館(邦画)] 7点(2011-03-22 21:48:23)
45. 以前見たときより、印象が落ちた。いかんせん、主役に華が無さ杉で見ていても熱がこもらない。で、映画の世界に入りそびれると、何と言っても話し自体は、とりとめのない軽い話なので。深夜に一人見てて欠伸、転寝が。
 ただ、男子校出身者の自分にはガールズトークは気持ちよく。いざ手にとって廃棄しようとすると、かなりのためらいを感じる。
 数年後、再評価予定
rhforeverさん [DVD(邦画)] 5点(2010-03-13 22:09:39)
44.《ネタバレ》 私が通っていた女子高の映画鑑賞会で観ました。
現役の女子高生にこの映画を見せても面白くもなんともないって(笑)
当時の私達の感想は「なんじゃこりゃ?」「きもい!こんな女子高ありえない!」
2人で写真撮ろうか、…もっと近づこうか?のシーンで
館内の女子生徒全員ギャアアアアアアアアと悲鳴をあげ、次のシーンで大爆笑したという思い出。
そして映画視聴後、体育会系のクラスメートが
下級生からラブレターをもらうという一過性熱病的流行が起こったというのもよい思い出。
まあ、暇なんですね女子高生ってものは。
どぶん子さん [映画館(邦画)] 4点(2009-07-01 15:02:42)
43.女子校の雰囲気ってこんなかんじなのかな。なんか見た感じ80年代かなっておもったけど90年の作品なんですね。つみきみほが見られたのが良かったけど、それ以外は特にこれといったところもなかったなぁ。
茶畑さん [DVD(邦画)] 4点(2009-05-10 22:54:18)
42.《ネタバレ》 こういう学園モノって、元々そんなに好きではないのだが、これは意外と最後まですんなり観ることができた。

とにかく出演陣がどれも個性的。
中島ひろ子は、サザエさんバリのおばさんパーマだし、つみきみほはこの頃からつみきみほだし、白島靖代は今でいえば藤原紀香みたいだったなぁと懐かしいし、宮澤美保は唯一可愛くて今でも芸能界で細々と生き残っているのに驚いたし、三上祐一はまるで70年代ダサファッション全開だし、どれも捨て難い。

単なる爽やかな学園モノではなく、レズビアンを匂わせるシーンがあったりと、宝塚的な怪しい雰囲気も持った作品でもある。

製作年が1990年だが、もっと古く感じた。
それは映像面ではなく、雰囲気作りが。
懐かしいというか、ダサいというか。

エンドロールの映像がとても良い。
4月の柔らかな日差しが教室に差し込み、そこに櫻の花びらがヒラヒラと舞い落ちる。
櫻の花びらに太陽の陽が当たり、キラキラと輝いている。
太田胃酸のテーマソングがバックに流れ、本作は幕を閉じる。
なんとも美しいエンディングだ。
にじばぶさん [DVD(邦画)] 6点(2009-01-17 22:35:06)
41.《ネタバレ》 最初に観た時よりも感動は薄れているが、それでも良い映画だと思う。この年代の女の子ってこんなもんなんだろうなー。つみきみほが最高にかわいかった。
nojiさん [地上波(邦画)] 7点(2008-12-24 22:47:23)
40.ガールズトークだけで、ここまで見入るとは思いませんでした。
Yoshiさん [DVD(邦画)] 7点(2008-11-23 20:56:47)
39.《ネタバレ》  今度リメイク(内容は全然違うみたいですが)されるということで、十数年ぶりに観返したんですが、当時のあの雰囲気が殆ど鮮度を落とさず残っていてちょっと驚きました。

 ほぼ登場人物たちと同世代なこともあって、この何という事もない日常の空気が非常に懐かしくそして愛おしく感じられました。
 

TMさん [地上波(邦画)] 9点(2008-10-20 12:48:27)
38.リアルタイム学生だった頃の話で女子高おっかねー!!と思ってました。共学を受験したのは言うまでもありません。約20年ぶりに見ましたが印象変わりました。アンニュイなイメージが強く残ってましたが、20年の時を得て、爽やかで清らかですがすがしい印象に変わりました。見てよかった!
にうさん [ビデオ(邦画)] 7点(2008-10-18 04:53:34)
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【点数情報】

Review人数 57人
平均点数 6.65点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4915.79%
558.77%
6814.04%
71933.33%
8915.79%
958.77%
1023.51%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 8.50点 Review2人
4 音楽評価 6.00点 Review2人
5 感泣評価 4.00点 Review1人
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