8.確かに現代の映画に比べれば、テンポはのろいし、コントの寄せ集めのような場面もあると言えないこともない。しかし、製作されたのが1930年代であることを考えると、この映画がいかに進歩的かつ深い意味を持つ作品かを実感する。「大いなる幻影」というタイトルの孕む意味の多重性(戦争が幻影なのか、滅び行く貴族階級が幻影なのか、再会を誓うマレシャルの思いが幻影なのか)も秀逸だ。この映画を観るとそこはかとなく哀しくなるのは、滅亡の美学とも言える独特の世界観に覆われているからだろう。こんな風に心を揺さぶる映画は初めてだった。どぎつい反戦映画よりも心の深い部分に訴えかけてくる。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-01-10 23:26:05) |
7.ラストシーンがとても印象的な映画です。 又、ディタ・パルロがとてつもなく魅力的!! ジャン・ギャバンとのシーンにはメロメロになりました。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-10-13 10:35:51) |
6.「大脱走」でも思ったけど、収容所のイメージが思っていたものとだいぶ違う。紳士ってカッコいいなあ。 【えいざっく】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-03-16 15:51:42) |
5.格調高い感じ。もうちょっと大人になってからまた見よっと。 【仮面の男】さん 6点(2004-02-27 18:53:47) |
4.戦場の紳士。ルノワールが撮ると戦争までも格調高くなる。 【STYX21】さん 7点(2003-11-13 20:02:30) |
3.ジャン・ギャバン版「大脱走」。でもこちらの方がはるかに先なんですよね。シュトロハイム演じるドイツ将校が見事。この風格が映画全体を引き締めています。 【FOX】さん 8点(2003-07-13 00:18:39) |
2.威厳の中に漂う悲哀、シュトルハイムの演技にしびれてしまう(JOJOに出てくる同名の将校はこれが元ネタ)。 【ひかりごけ】さん 8点(2002-10-20 21:45:53) |
1.監督のジャン・ルノワールは「第一次大戦は紳士の戦争だった」と言ったそうですが、本作を観た人はその余りの平和ぶりに驚くかもしれません。自由闊達な捕虜収容所、礼儀正しい敵兵士、誇りを重んじる元貴族、言葉さえ通じない敵国の女性との恋…。「悪いのは戦争であり個々の人々ではない」という、ルノワールの性善説的な人間愛で描かれる戦争映画の名作ですが、私はその考え方こそが「大いなる幻影」ではないかと思ってしまいました(ルノワールの意図はもちろん違いますが…)。などと捻くれ者であることを露呈しつつ、5点献上。 【sayzin】さん 5点(2002-05-02 21:03:09) |