21.《ネタバレ》 文章で言えば「韻」にあたる「天丼」。笑いの基本なわけですが、この映画ではそれが効果的に何度も使われています。「天丼」がこれだけ使われるというのはそれだけ計算しつくされたシナリオだからこそなわけで、映画オリジナルでこれだけの脚本はそうそうあるもんじゃありません。役者陣もアクの強い主役二人がだからこその対比を見せていて、これくらいわかりやすい方が映画を楽しく観られるってもんです。そして広末。個人的にデビュー当時から(ルックスが)大好きなだけにこの映画での広末の魅力は(個人的に)最高でした。癖のある(しかしわかりやすい)ヒロインを上手く演じて主役二人を引き立たせるいい味を出していました。何よりこの映画の魅力は鑑賞後の幸福感。これにつきます。ちなみに僕は「ダメな方」の人間なのでかなり胸が痛い映画でもありました。出来る奴ってどんな状況でも出来る奴なんですよね、とほほ。 【あばれて万歳】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-12-09 01:26:16) |
20.何と言うか、品の良さ、趣味の良さのある映画と思いました。音楽は随所で使われるクラシック音楽が印象的ですが(とくにベートーヴェンの弦楽四重奏曲。元々あの曲が好きなもので...)、ところどころ映画「スティング」を連想させるようなフレーズもあります(つまりスコット・ジョプリン風と言うことですが)。品良く面白い映画という点では通じるものを感じました。 【えぴおう】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-10-28 10:47:59) |
【しんしん】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-09-05 12:28:15) |
18.《ネタバレ》 「半沢直樹」対「大和田常務」の争いがここで始まっていたとは。脚本が良くできていて観ていて気持ちいい。観た後すぐに「アフタースクール」「運命じゃない人」借りにいきました。みんな良かった。ただ、結局人の性根は変わらないのであれば「桜井」はラストに猫娘とうまくいくかに見えても最終的には悲しい結末が待っているような気もします。この事件を通して「桜井」が成長したようには思えなかったので。 【ピチクン】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-09-03 15:49:05) |
17.《ネタバレ》 今作は、前3作の作風から脱却した、あらたなタイプの内田作品となりました。その結果、とっても映画らしい、オーソドックスな作品に仕上がっています。「古き良き映画」なテイストで、見応えがありました。導入部はちょっとテンポが悪いなと思ったのですが、段々、段々、引き込まれていきます。よくできた、面白いストーリーだったと思います。堺雅人と広末涼子の大ファンなので、この二人に大いに期待していましたが、意外にも、香川照之が一番よかったです。最近ちょっと芝居しすぎな事が多かった香川ですが、今回はよかった! 【コウモリ】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-08-16 00:17:33) |
16.冒頭からいきなり面白いんだけど、後の話に繋がるぎりぎりの変人設定が絶妙でしたね。 あまりにも変人過ぎると感情移入が難しくなるけど、許せる範囲の異常さで良かった。 前半はちょっといい話にほんわかさせられて、シナリオの構成としては意外と普通なのかなと思ったけど、後半はきっちり騙されましたよ。 葬式でちょっと泣きそうになったり、人殺しとは結婚できないよなぁって心配したり、広末目線で楽しませてもらいました。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-07-30 12:14:21) |
15.期待してたんだけど..う~ん、よく練った脚本だが..もう、この作風にも飽きたかな..期待して観てしまう分、ハードルが上がってしまう..1人の監督が、秀作、名作、を連発するのは、無理ってことか..次作は、ジャンルを変えた方が、いいかもね... 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-07-13 19:23:37) |
14.《ネタバレ》 面白かったです!なんでも器用にこなせる真面目な男はいいとして、あのだめんずな堺雅人はこれから大丈夫なんだろうか? 「うるさい、泥棒」が超かわいかったです。 数日後にリーガルハイで共演している堺雅人と広末涼子を観ましたが、これまた面白くお気に入りの俳優女優になりました。 【メリーさん】さん [DVD(吹替)] 8点(2013-07-08 18:11:26) |
13.《ネタバレ》 いい意味でどんどん予想を裏切る展開で面白かった 【osamurai】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-06-25 00:16:11) |
12.前2作のようなどんでん返しはありませんが、芸達者や俳優たちと先が気になる物語で 十分見応えがあったと思います。でも、あの危機の切り抜けはさすがに出来すぎ。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-06-12 14:31:33) |
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11.《ネタバレ》 楽しめました。記憶が戻った後の展開が少し盛り上がりに欠けていたようです。でも刺される場面を練習するシーンは面白かった。 【紫電】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2013-05-30 21:01:14) |
10.内田監督の作品は裏切らないな。ある一定以上の面白さがある。キャラのたちかた、思っていた通りのシナリオの裏切り方、なんか、はまったようです。 【min】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-05-27 21:35:22) |
9.良く出来ていた。香川照之は余り好きではなかったが、この作品を見ていいなぁと思った。 【黒ネコ】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-05-26 10:19:42) |
8.この映画に出てくるのは、みなどこかしらダメな人たちである。演技が下手な俳優、恋愛に計画性を必要とする真面目な仕事人、詰めのあまいヤクザ。善良なだけの人も、極悪なだけの人も出てこない。しかしこの映画には、散らばった事象が時間とともに集束し、一つの結末に至る過程の美しさが横溢している。完璧な人間はいなくとも、欠けた人間たちの織り成す物語は完璧でありうる。見事な人間賛歌ではないか! 個人的には、広末涼子演じる雑誌編集長が運転するプリウスの映画的存在感に感服した。プリウスは、あの静かなエンジン音のせいで、「すっ」とスクリーンに映りこんでくる。その静けさを、「あたたかな」、「こっそりと」などのイメージとリンクさせながら撮りきった作品を、僕はまだ他に知らない。整合性のなかに散漫さを入れ込むという、この監督さんの追い続けているテーマが結実した素晴らしい作品になっていると思う。 |
7.「運命じゃない人」「アフタースクール」ばりの内田ワールド満開。意表を付くストーリー展開、スピード感たっぷりの演出、手堅い役者たちの演技(私の苦手な女優も今回はそれなりに)。やっぱり最後は騙されちゃてました。それが快感。 【Q兵衛】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-11-27 13:22:30) |
6.面白い.後味が良い.良作でした! 終始,映画館のみんなで声を出して笑っていました.久しぶりにヒットです. エンドロールの途中で,ワンシーンが入ります.早々に退席しない方が良いです.ワンシーンの後,またメインキャストからエンドロールが始まります. 文房具好きな人は,いろいろ反応できると思います. まず,ツバメノート.普通,病院の売店には売っていませんよ. それから,モンブランのボールペン(イングリッドバーグマン?)とCカンパニーのシステム手帳.美術のセンスが良いです. もう一度,思いだし笑いをしたい方は,パンフレットにすべてのシナリオが書かれているので,お買い求めになるとよろしいかと思います. 【ursla】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-09-30 16:17:02) |
5.《ネタバレ》 とても良くまとまっていて、良く出来ています。物足りなさ蛇足一切なく、最初から最後まですっきりとまとまっているのは、監督脚本力でしょう。広末演じるヒロインが雑誌社のアルバイト募集の条件に「健康で努力家の人」と挙げ、そのままの男を結婚相手に選ぶ所、無駄がなく説得力があります。バイトにも採用して。確かに健康で努力家の人間に間違いは無い。そんな感じで全てのシーンは無駄なく説得力を持って最後まで繋がっています。心地良いです。前半はふわっとソフトなコメディで、香川に記憶が戻った所から香川×堺の演技対決のような緊張感漂うサスペンスコメディ(?)風に変わります。後半は二人の本領発揮という感じで、別人を「演じる」演技は素晴らしかった。 【ちゃか】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-09-29 15:31:10) |
4.気取った言い方をすれば、演技をする演技をするという困難さを全く感じさせない演技力の凄みを感じた。 この映画は対称性に彩られており、冒頭から首吊りに失敗した堺正人。頭から落ちて仰向けになるが、これは銭湯での香川照之の転び方と同じ体勢であることを指摘しておかねばなるまい。既にここに類似性が現れている。また、殺しを終えた香川照之が道路で渋滞に巻き込まれるシーン、ここでは映画の撮影が原因となっており、演技に出会うことが既に示唆されている。堺正人が銭湯に出かけるために階段を下るシーンではちょうど電車が左から右へ通り抜ける。これはラストに彼がアパートに帰るために階段を登るシーンでは逆に右から左へ電車が通り抜けている。また、キュイーンの装置を発動させてきたのはずっと堺正人の方で、銭湯で入れ替わった直後、スーパーで愛人を待ち合わせて工藤から逃れるシーン、殺すフリに広末涼子が登場してしまい、そこから逃げ出すシーン、と計三度出てくるが、全て引き起こしているのは堺正人である。演技をし続けている堺正人と、素に戻った香川照之の対照性は興味深い。 【Balrog】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-09-20 14:20:31) |
3.「鍵泥棒のメソッド」というタイトルにあまり意味がないように感じる方がいるかもしれませんが、これは公式ページにも書いてあるとおり、「メソッド演技法」が元ネタでしょう。 売れない芸人の桜井は、銭湯で「鍵」を盗んでいますし、その『演技』を観れば、タイトルの皮肉がわかるのではないかな、と思います。 それにしてもオチが最高だった! 【ヒナタカ】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-09-18 13:19:42) |
2.内田けんじ監督の大ファンです。 今回も期待を裏切らない傑作でした。 (でもベストはやはり「運命じゃない人」です) 内容については詳しく書きませんが、 主役の3人ともはまり役でした。 あと、アフタースクールに比べて分かり易いとは言え やはり伏線を見落とすと楽しみは半減すると思います。 もっともっともっと、内田作品が見たいなぁ。 【ひなりょん】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-09-17 19:24:21) |