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ウィスキー

[ウィスキー]
WHISKY
2004年アルゼンチンスペイン上映時間:94分
平均点:7.14 / 10(Review 28人) (点数分布表示)
ドラマ
新規登録(2004-11-24)【ボビー】さん
タイトル情報更新(2005-11-03)【ボビー】さん
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あらすじ
ウルグアイの町で靴下工場を経営しているハコボ。ある日、ブラジルで暮らす弟のエルマンがやってくることになった。1人ヤモメのハコボは、弟に対する虚栄心から自分の工場で働く中年女性のマルタに、数日間だけ妻を演じてほしいとお願いする。・・・・・。 人生はつらいけど、ちょっぴり楽しい。さあ、ウィスキー(笑って)
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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8.わだかまりのある中年の兄弟と、その兄から偽りの妻役を依頼された中年女性との奇妙な三角関係を描いた作品です。結構淡々としていて、面白みには欠けるかなと思っていたのですが、予想を裏切られました。確かに地味で淡々としてはいるのですが、これが下手な娯楽作品より面白い。とくに遠方に住む弟エルマンが来てからが見ものです。何ともいえない微妙な笑いを挟みつつ、偽りの妻マルタが弟エルマンに抱く好意、兄ハコボの嫉妬心を実に繊細に描いています。とりわけマルタの見せる前半と後半の表情の違いは絶妙です。単調にも感じる物語前半の描写が中盤以降になって効いてくるあたりに「上手さ」を感じ、また画ひとつひとつの構図に「センスの良さ」を感じます。解釈を観客に委ねた描写やほろ苦いラストも秀逸です。個人的には「神が望めばまた明日」という挨拶が気に入りました。大人向けの良作です。
目隠シストさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-05-15 17:45:30)
7.いや~実に面白かった。
静かでセリフも最小限、動かないカメラの前での出来事。
その微妙な描写に、こちらは固唾を呑んで見守ります。
マルタもハコボも地味で堅~い?ヒトだというのに、その気持ちが手に取るように分かるのですもの。
アラ不思議!映画の醍醐味とはこのことだと、頷いておりました。

題名の”ウィスキー”とはこの作品の真髄を表しており、うまい事言うなぁと感心しております。
もう一度観てクスクス笑いたい。
それから、ウルグアイに親しみを持てたことも収穫。
たんぽぽさん [映画館(字幕)] 10点(2006-03-17 20:13:28)(良:1票)
6.《ネタバレ》 秀作である。たぶんウルグアイに住むユダヤ人のオヤジの話だろう。結論から言うと、「ウィスキー」とは、「ヤコボの人生に足りないもの」を意味しているのである。それは「うるおい」みたいなものだ。ヤコボはよく働いて、お母さんの介護もして、普通なら褒められる人間であって、全く悪人ではない。ところが、彼は「楽しみ」というものを知らない。「カチカチ」といろんなスイッチをつけたり消したり、飲み水の衛生状態に気をつけたり、壊れた物や穴の開いた壁は気になって放っておけないし、しごく「規則的」に生きているのである。一方マルタは女であるから、タバコやラジオやたまに行く映画など、自分の楽しみを持っている。そんなマルタが、「妻のふり」を頼まれた時、「もしかして自分のことをちゃんと人間として見てくれていたのかも」と期待してしまったのは当然だ。ところが、「夫婦生活」でも全く態度が変わらないヤコボ、「人生には楽しみが必要だと思ってる男」弟エルマンの登場により、マルタの心は揺れる。そして帰りのタクシーの中の涙。あれは、「やっぱり私のことは道具としか思ってなかったんだ」である。そりゃそうだ。「妻のふり」の礼にお金を渡したうえに見送ってもくれないんだから。ラスト、靴下製造マシーンのうなりをひたすら写すショット、これが「ヤコボは他人をマシーンと同じような道具としか見ていなかった」の意味である。それで、まあ私は思った。「ヤコボみたいな男の方が多いよね。」悪い人じゃないんだけど、ケチで鈍感で人の話を全く聞いてなくて、おまけに見栄っ張りで(結婚しているふり)、「女」といったら若い女としか認識していない(レストランでヤコボは若い女をねっとり見てる)、髪型を変えても全く気がつかない、そーゆー男。なんだか、ヤコボ的な男って、日本には余裕でいっぱいいるように思う。その意味で、男子の皆さんには大変ためになる映画ですよ。反面教師のつもりでご覧ください。高校生くらいのお子さんには「こういう男性になってはいけませんよ。」と見せるのもよいでしょう。ついでに、ヤコボ状態のまますでにオヤジになっている人は今からでは遅いです。
パブロン中毒さん [DVD(字幕)] 8点(2006-01-22 17:22:06)(良:3票)
5.《ネタバレ》 `日常´というものをうまく描いていると思います。日々の一つ一つはなんてことないことの繰り返しなのに、何故ウン十年経つと色んなものが変わって、人は恐ろしいほど磨り減ってしまうのでしょう。写真を撮る時のあの「ウィスキー」という意味なくハッピーな響きがいい。クスっときます。映像はちょっと狙い過ぎかな・・・?


タマクロさん [DVD(字幕)] 6点(2006-01-14 13:36:41)
4.《ネタバレ》 靴下工場のおじさんも、従業員のマルタも、無愛想な人間たちですが真面目な善人です。2人は人生に対して寂しさも感じているようにも見えます。 この物語に陽気な弟を登場させた理由は、より一層、2人のそういう部分を強調したかったからだと思いました。 監督は、このように真面目に生きる2人の老人に向って、「しかめっ面をしないで、さあ笑って!」と応援しているようにも感じます。 それが「ウィスキー」というタイトルのメッセージではないでしょうか。執拗に繰り返される同じ日常シーンが印象に残る映画ですが、こういう何気ないシーンでも感情移入ができる自分がいます。 毎日の生活は本当に孤独だし、時には辛く、そして楽しいのだと思う。 そういう微妙な空気に少しはまりました。 マルタという老女を見ていると、女はいつまでたっても女なのだなぁと感心しました。 たった3人だけの平凡な物語ですが、ぐいぐいと観客を引き込む力はあったと思います。 ミニシアター系映画の好きな人には観る価値はあるでしょう。 この映画のラストのように、人生は寂しさが付きまといますが、それでも下を向かずに笑って前に進みたいものです。 生きて生活をするということは、それだけでちょっとだけ素晴らしいことだと思います。
花守湖さん [DVD(字幕)] 8点(2006-01-01 08:59:21)(良:2票)
3.《ネタバレ》 うん、噂どおりカウリスマキの映画に似ていますね。すごく静かな流れの中で、人々の微妙な感情を丁寧に映しています。ラスト20分くらいは、こんなおっとりした映画を目を剥いて見つめてしまいました。「ウィスキー」の掛け声無しには揃わないハコボとマルタの笑顔がもどかしくて寂しい。タクシーの中のマルタの表情、マルタが抜け落ちてしまった日常でのハコボのセリフにひどく強い孤独を感じました。監督は若干30歳だそうで、間や空気で事を運ぶこんな映画をその年齢で作ってしまうとは驚きです。この先どんな作品を作っていくのだろうな、とちょっと余計な心配も…。でも良くできた映画です。7.5点のところをこの点数で…
のはらさん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-01 19:38:44)(良:2票)
2.《ネタバレ》 おじさんは女心がわからない。ハコボにはマルタが見えない。だからしょうがないね。
moguさん [映画館(吹替)] 7点(2005-09-11 23:09:04)
1.この3人の役者の演技に脱帽!特に女優の細かい表情がいい!
動かないカメラで同じカット割で平坦な日常を見せるもころが凄くいい。
特に二つ目のスィッチを押したところで階段を上っていく、というところまで
毎日が同じタイミング、ってのが、若い監督なのによくこういう演出ができるなあ。
 偽装結婚のはずが次第に愛が芽生えてハッピーエンド!ってな感じの
ハリウッド的なノリを一切排除しているのが心憎い。リアルでいい映画です。

GOさん [映画館(字幕)] 8点(2005-05-15 18:04:08)
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【点数情報】

Review人数 28人
平均点数 7.14点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
413.57%
527.14%
6414.29%
71035.71%
8932.14%
900.00%
1027.14%

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