砂の器のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。2ページ目

Menu
 > 映画作品情報
 > 映画作品情報 ス行
 > 砂の器の口コミ・評価
 > 砂の器の口コミ・評価 2ページ目
 > (レビュー・クチコミ)

砂の器

[スナノウツワ]
1974年上映時間:143分
平均点:7.66 / 10(Review 197人) (点数分布表示)
公開開始日(1974-10-19)
ドラマサスペンス犯罪ものミステリー刑事もの音楽もの小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-04-08)【Olias】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督野村芳太郎
助監督熊谷勲
キャスト丹波哲郎(男優)今西栄太郎
森田健作(男優)吉村弘
加藤剛(男優)和賀英良
緒形拳(男優)三木謙一
加藤嘉(男優)本浦千代吉
春田和秀(男優)本浦(山下)秀夫
島田陽子(女優)高木理恵子
山口果林(女優)田所佐知子
佐分利信(男優)田所重喜
笠智衆(男優)桐原小十郎
渥美清(男優)ひかり座支配人
夏純子(女優)ボヌールの女給・明子
松山省二(男優)三木彰吉
内藤武敏(男優)捜査一課長
稲葉義男(男優)捜査一係長
春川ますみ(女優)すみ江
菅井きん(女優)山下妙
花沢徳衛(男優)安本
信欣三(男優)桑原
松本克平(男優)三成署署長
殿山泰司(男優)飲み屋の主人
浜村純(男優)巡査
穂積隆信(男優)松崎(新聞記者)
山谷初男(男優)岩城署署長
ふじたあさや(男優)鑑識課技師
野村昭子(女優)若葉荘の小母
今井和子(女優)三木の妻
猪俣光世(女優)バー・ロンの女給
高瀬ゆり(女優)バー・ロンの女給
加藤健一(男優)三森署のジープの警官
加島潤(男優)
森三平太(男優)岩城署刑事
松田明(男優)浪花区役所係員
瀬良明(男優)扇屋主人
久保晶(男優)世田谷の主人
西島悌四郎(男優)西蒲田署署長
土田桂司(男優)西蒲田署刑事課長
高橋寛(男優)西蒲田署刑事
丹古母鬼馬二(男優)西蒲田署刑事
渡辺紀行(男優)西蒲田署刑事
山崎満(男優)西蒲田署刑事
北山信(男優)西蒲田署刑事
千賀拓夫(男優)西蒲田署刑事
後藤陽吉(男優)西蒲田署刑事筒井
浦信太郎(男優)西蒲田署刑事
菊地勇一(男優)和賀の友人
今井健太郎(男優)警視庁刑事
山本幸栄(男優)警視庁刑事
小森英明(男優)警視庁刑事
水木涼子(女優)亀嵩の農家の主婦
戸川美子(女優)慈光園の係員
村上記代(女優)安原外科病院院長夫人
五頭岳夫(男優)工藤
村松英子(女優)
出演東京交響楽団(特別出演)
原作松本清張「砂の器」
脚本橋本忍
山田洋次
音楽芥川也寸志(音楽監督)
東京交響楽団(演奏)
菅野光亮(ピアノ演奏)
作曲菅野光亮
撮影川又昂
製作橋本忍
三嶋与四治
佐藤正之
杉崎重美(製作補助)
松竹
企画川鍋兼男
配給松竹
美術森田郷平
衣装松竹衣裳株式会社
編集太田和夫
録音吉田庄太郎(調音)
その他IMAGICA(現像)
川又昂(デジタルリマスター版監修)
あらすじ
昭和46年早朝、国鉄蒲田操車場構内で身許不明の殺人死体が発見される。手掛かりは極めて少なく、ねばり強い捜査からは何も浮かび上がってこない。迷宮入りかと刑事達があきらめたころ、被害者の家族からの届け出で身許が判明、彼がかつての勤務地で助けたハンセン病の親子が浮かんでくる…。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
(ネタバレを非表示にする)

【クチコミ・感想】

別のページへ
新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
12345678910
>> お気に入りレビュワーのみ表示
>> 全レビュー表示

>> 改行なし表示
※ 「改行」や「ネタバレ」のデフォルト表示のカスタマイズは「カスタマイズ画面」でどうぞ
177.《ネタバレ》 前半、二人の刑事が被害者の身許を探っていく展開は、映画公開当時の雰囲気と静かな人間ドラマがマッチしてとても面白い。
しかし、映画を見る限りともに過酷な運命を辿ってきた父親の息子への愛はひたから強く悲しく伝わってくるのに、
息子から父への愛はあまり感じない。むしろ、良家のお嬢さんとの縁談を邪魔するものとして養父や恋人同様冷酷に切り捨てたようにしか思えないというか。
クライマックスで刑事が「演奏している時彼は父親に会える」と言っているが、むしろ恨んでたような印象があった。今度原作を読んでみようと思う。
なな9さん [DVD(邦画)] 7点(2016-07-30 18:31:45)(良:1票)
176.《ネタバレ》 まず刑事ドラマの部分については普通に面白い。警視庁の刑事が普通行きそうにない場所を訪れて、「北の旅 海藍色に 夏 盛り」と詠んでおいて「ぜいたくな旅行させてもらったよ」というのが和む。この警部補は旅好きだったようだが、この映画での「旅」の意味づけが不明瞭なのは残念だった。「急行 鳥海」とか「山陰周遊券」を使って行ける現代(当時)と、徒歩で放浪した父子の対比を出そうとしたのかも知れないが、どうも説明不足に終わった感じがする。
一方で謎解きのポイントが方言だったことから登場人物の言葉には気を使っていたらしく、羽後亀田で川にいた中年女性の言葉などはかなりそれっぽく聞こえた。また奥出雲で若手警官が、東京から人が来たので言葉には気を付けていると言っていたのは、当時すでに世代による使い分けの能力差があったことを示していたようで興味深い。この土地の年寄衆の言葉はなるほど東北方言のように聞こえた。

ところで原作は読んでいないが、自分としてはこの映画を見て犯人の心情を思いやるのは無理だった。
確かに正義面(せいぎづら)の世話焼きが煩わしいというのはわからなくもないが、“息子に会いたい”以外に話題のない手紙を24年もやり取りしていれば、元巡査が息子を強く説得しようとするのも無理はない。一方で息子が再会を拒んだ理由といえば、自分が成り上がるためには父親が物理的に邪魔だった、というだけではないか。父親側が知らないと言い張ったことで免責されるわけでもない。
また劇中曲は芸術音楽というより映画音楽のような薄さだが、それは使用目的に合わせたことなのでまあいいとして、そもそも共感できない人間の心情を切々と訴えられても到底受け入れられるものではない。この男にとって大事なのは自分を表現することだけで、自分が孕ませた女を死なせてしまったことなどはこの曲の中で表現されてないだろう。
大体そのような理由で、自分としては犯人が一番悪いと言って終わりにしたい映画だった。ちなみに題名の意味をこの映画から読み取るのは難しいのではないかという気がする。

なお余談として、療養所の老人の嗚咽と元巡査の説得の言葉、及び警部補がハンカチを取り出す場面ではさすがに泣かされた。警部補の隣にいた刑事(丹古母鬼馬二)までが柄にもなく目を伏せていた。
かっぱ堰さん [DVD(邦画)] 5点(2016-05-28 14:11:00)
175.《ネタバレ》 「親と子の”宿命”だけは永遠のものである」とテロップ使ってまで、訴えるワケです。であるなら、ぬくもりのある愛情だけが親子関係みたいな描き方では納得できないなあ。仏様のような三木巡査とか。もはやファンタジーか、昔話のキャラクターですよね。「宿命とはこの世に生まれてきたことと、生きているということである」ってなあ。何か意味ありげなのだけれど、その実(じつ)何にも言ってない映画のような気がしますよ。
なたねさん [DVD(邦画)] 2点(2016-03-21 09:29:26)(良:2票)
174.暗い過去を背負うため殺人を犯してしまう天才音楽家の宿命を主題とする人間ドラマであり親子の物語である。
捜査が難航し、迷官入りかと思われる殺人事件を二人の刑事が執念で追及する。美しい日本の四季の風景を織り交ぜながら捜査の過程を叙情豊かに描く。特に日本海沿岸の荒涼たる冬の風景が親子の心情と重なり印象深い。
父の難病により故郷を追われ、親子は巡礼に旅立つ。行く先々で迫害され過酷な運命に翻弄される父子の絆・愛の強さが描かれる。その後の離別から息子(和賀)が犯罪を犯すに至る経緯は、宿命から逃れられない親子の姿を映すとともに人間の業の深さが表される。音楽家として名を成し、良家との婚姻を控え前途洋々たる和賀は、ハンセン病の父親の存在を隠すために恩人・三木を殺す。動機として弱いが、差別を受けた者にしかわからない苦悩が和賀を犯行に追い詰めたと考えられよう。
終盤、和賀の指揮によるコンサート会場での演奏シーン。ピアノ協奏曲「宿命」は、まさしく彼の芸術家としての高揚感・まばゆい未来への渇望と、対照的に暗い過去を抱える複雑な内面を表現するものであった。
人権にも関わる深く重いテーマを描き、美しい映像と圧倒的な音楽の力で情緒に訴える手法だが、後味は悪くない。
風小僧さん [映画館(邦画)] 8点(2016-01-10 12:46:36)(良:1票)
173.暗くて、重くて、救いがない。
火蛾さん [映画館(邦画)] 10点(2015-06-07 19:18:55)
172.《ネタバレ》 この映画、DVDも持っていて何度も観ています。主人公の殺人動機には共感するのは難しいですが、私は丹波哲郎さんファンのせいか丹波さんに共感を得ました。一番泣けたシーンは丹波さんの涙ぐんだ所です。この映画は善意ある警官の行為が一つの親子の絆を壊したという皮肉がこめられていますが、当時の状況ではあれが最善の方法だったでしょう。それを一番共感できたのが丹波さんであり、だからこそ「彼は音楽の中でしか父親に会うことができない」と語ったのだと思います。この映画は人間の感情・ドラマ、壮大な音楽、事件の謎解きのスリル、美しい日本の四季などが凝縮されていて、人間の五感をすべて刺激されるようです。丹波さんはやっぱり名優です。
金田一耕助さん [DVD(邦画)] 10点(2015-02-11 22:00:57)(良:1票)
171.《ネタバレ》 重い映画だな 40年前の映画だが時代の重さというか当時の人間性の重さと言うか、今ではまったくなじみの無いハンセン病やら、生きるという事自体が非常にディープに描かれている 生きる為に親子で旅をすると言う事自体が今ではあり得ないので非常に重い 流れる親子の背景にある当時の日本の田野やら里山が強烈に美しい 傑作小説を映画化するお手本の様な映画 複雑な組み立て方を廃して物語の流れを字幕で説明する等小説的で、映画作りとしては反則な手法でもあり、説明的な手法が嫌いな人は鼻につくだろう 物語が殺人事件を追う刑事と、成功してスポットライトを浴びる音楽家と平行して描かれていて、後半にいたるまでこの二つの話が交差する事が無いのが映画の作り方としては面白みがない ミステリーとしては、最初から犯人が誰だかはっきりわかってる作りになっていてそこは不満が残る しかし後半の一時間をほぼ解明篇として、推理小説で名探偵が最後の謎解きをするがごとく、犯人の生い立ちにまで迫った刑事の独白を、オーケストラのピアノコンチェルトに乗せてほぼセリフ無しで描くのは斬新だった 美しい日本の風景の中を親子で延々と歩き、出会った巡査のてらいの無い良い人振りが限りなく悲哀を呼ぶ エンディングも余りに直球で面白みに欠けるがしかたがないのか 宿命という重い言葉が比較的軽々しく使われていてそこも気になった 当時はまだまだ可憐な島田陽子が貧相な乳房をさらすが、芝居がどうしようもなく大根で完全に見せ損になっている
にょろぞうさん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2015-02-06 23:35:22)
170.面白いんだけど、やっぱりテレビの2時間ドラマみたい。
aimihcimuimさん [DVD(邦画)] 7点(2014-10-11 00:32:06)
169.《ネタバレ》 多くの方が書くように、恩人を簡単に殺すか(しかも残酷な方法で)?等名作の誉れ高いわりに大きい穴がボコボコある印象です。俳優陣の演技と放浪の理由でなんとか6点です。本編の内容と関係ありませんが、丹波哲郎氏が主役の映画を初めてみました。
次郎丸三郎さん [DVD(邦画)] 6点(2014-09-26 10:57:15)
168.《ネタバレ》 嗚呼、駄目。昔観た時同様、“宿命”が流れる、あの回想シーンでやっぱり大号泣。「会いたかったでしょうね」この台詞もよく覚えてます。ええ、会いたかったでしょうとも!正直、シャツはそんな簡単に見つからないよなとか、刑事らの必死の捜査など、描写不足かなとも思う箇所もあるとは思うのですが、寧ろこの上映時間でまとめたところを評価すべきなのかも。思いっきり情を曲にのせて描写した部分に、こちらも思う存分グッと情に流されるというか。私の中では、松本清張の映画=野村芳太郎監督=まずコレです。
泳ぐたい焼きさん [DVD(邦画)] 9点(2014-05-05 01:29:12)
167.《ネタバレ》 音楽や映像的には好きだが、暗すぎて、それと途中結果が見えてしまい、期待したほどではなかったかな。役者の演技はやはりすごい。見ておくべき邦画。
竜ヶ沢中段さん [DVD(邦画)] 7点(2014-02-08 22:42:28)
166.ハンセン病を題材にした社会派の映画で、感動の名作だと世間の評価も高い。
けれど、それほど感銘を受けなかった。
おそらく、演出が自分の肌に合わなかったのだろう。
まず、映画で大きな役割を果たす音楽が、生理的に受け付けない。
「どうだ、悲しいだろう。感動的だろう。さあ、泣きなさい」
そう促されているようで父と子の哀しい物語に入り込めず、そのあざとさが気になる。
苦学生のはずの男が、大学で教授に認められて一流のピアニストにという設定も無理がある。
また、どんな境遇で育ったにせよ恩人である善良な三木巡査に手をかけた主人公にはまったく共感できず嫌悪感を覚えるだけ。

飛鳥さん [ビデオ(邦画)] 5点(2013-08-16 21:51:31)
165.《ネタバレ》 前半は真相究明の道程に力を入れ、後半一転して情の部分を厚くした作りになっている。その中、引き気味に映される日本の田舎の風景がとても美しい。後半、キーパーソンであるはずの加藤剛の存在を吹っ飛ばす、哀しい親子の旅路に魅入ってしまった。ちりぢりのシャツを飛ばすシーンや、柔らかいシャンソンの音色のなかで「亀嵩」の文字を探し当てるシーンなど、細かい見所も見逃せない。
のはらさん [DVD(邦画)] 7点(2012-02-05 17:14:57)
164.《ネタバレ》 少々の中だるみこそあれど、「宿命」に関しては全然長いと思わなかったし、加藤嘉の叫びには心が震えた。凄い映画だと思う。三木殺しの動機については原作を読んでいない立場であるからしてこの映画のみで考えなければならないが、差別を受けた者にしかわからない恐怖が和賀を犯行に駆り立てたのだと考える。恨みもあったかもしれないが、殺意までは…。大人だったら甘受せにゃならんこともある。
リーム555さん [DVD(邦画)] 9点(2011-11-14 00:05:09)
163.すんごい大作だった 
特典まで観てたら朝の4時半・・・・・  
 
最初は眠たいものの 30分もしたら集中して観させるストーリー展開がすごい
 
ただ ラストの音楽が僕の趣味じゃないのと そもそもお金のかかったものが苦手な僕には好みでない まぁ ラストの音楽も含めて 『昭和』がさらなる古典として懐かしむことになったとき 価値が膨れ上がりそーな映画
ハリウッドとかお金がかかったのが好きな人には 日本人のお金の使い方を楽しむのにいいのでないかな 
 
大作は苦手だけど ただただ 日本の四季と 加藤嘉に泣かされた
 
昔のじじばばの演技にはよく泣かされる 職人的役者魂を感じて フィルムを越えて泣かされてるよーに思う
おでんの卵さん [DVD(邦画)] 8点(2011-10-09 04:47:19)
162.《ネタバレ》  省略するところはすっきり省略し、何度もTVドラマ化されて描かれているような、刑事側のつまらん事情やドラマを廃して、映画の四分の一を占める、最後の捜査会議=「宿命」発表会=親子の旅物語に、すべてを賭けたようなすごい構成と演出。これの後に作られた多くのTVドラマ版は、この演出の呪縛から逃れるのが一苦労だ。
 この「宿命」を聴いただけで、もう半ば条件反射的に泣いてしまう。それは、この音楽と一体になっている、千代吉と秀夫の苦難の旅と、親子の情愛を思い浮かべるからだ。この、親子の旅と音楽を、見る者の心の中に、一体として刷り込んだ演出方法は、見事というしかない。そして、また今西が言うように、この曲は彼が父親に会う唯一の方法なのだ、という事を自然に観る者に感じさせる演出。

 正直、これだけでハンセン氏病をテーマとして描ききれているとは思わない。しかし、物語の本質は、病気周りの問題ではなく、親子の情愛である。殊に加藤嘉さんの、我が子の写真を前にしてなお、それを否定する部分には、涙を禁じ得ない。だからこそ、(原作遺族の意向とはいえ)病気事情を変更してでも、何度もドラマ化されるのだろう。まあ、この映画版の、この演出を超えるものは、まだお目にかかっていないが。
Tolbieさん [DVD(邦画)] 9点(2011-09-19 06:27:55)(良:1票)
161.映画を作ることって大変なんだなと感じた作品。
原作は文庫の上下巻で800頁以上の大作で、それを限られた時間内に収めなければならない。
事件の経過をテロップで流す手法は、制作者側の苦労が窺えるのだが、
当然ながら描写不足の部分も多々あった。捜査の過程などはあまりにも無理があるし、
一番重要な人物の描写も、役者の演技を必要としないほど薄くなってしまった。
後半はジーンとくるシーンもあるんだけどね。それは自分が原作を知っていたから、
感情移入できたという部分もあるし、初見の人が同様に感動できるかというと疑問符。
この映画は単なる事件ものではなく、人間ドラマや強烈なメッセージも含まれているので、
それだけに重要人物の現在の人間描写は必要不可欠なはずなんだけど・・・。
ちょっと残念な作品だった。音楽が一番良かったかな。
MAHITOさん [DVD(邦画)] 6点(2011-08-25 12:24:55)
160.《ネタバレ》 加藤嘉の演技に脱帽!こういうのを本当の「体当たりの演技」というんでしょうねぇ。あまり面白くない原作を、ここまでの作品にした橋本忍の脚本も見事です。
ramoさん [CS・衛星(邦画)] 10点(2011-07-02 23:55:52)
159.《ネタバレ》 自分も知らぬ間に年を取ったのだろうか。。。事件を追いながら日本各地の名所を点々とするその過程が楽しくてしょうがなかった。いくつか現代の日本で訪れたことがあるところもあり、40年前と比べての比較もとても楽しかったです。その辺の資料館とかで昔を知るよりよっぽど勉強になりました。あ~、この時代の日本を旅してみたい。。。

さて映画はというと、一応原作も既読の状態で、大変楽しませていただきました。何ていうか、本よりも良かった気がします。原作のほうは本当に淡々と進んでいきます。手がかりを突き止めて、それが行き詰るところまで丁寧に描かれており、個人的にはそれがちょっと丁寧すぎた感がありました。丁寧すぎて、「早く展開進めて!!」って気持ちが強かった気がします。
しかし映画のほうは、原作から余分な肉を削ぎ、良い味付けまでして映像化してくれました。前半は原作同様淡々と事件を追っていくのですが、終盤にかけて本浦親子の全国行脚を回想しながらの音楽は素晴らしかったです。

やはり年をとったのか(28ですけど)、この時代の日本に変なノスタルジーを感じつつ、私の中にとても重い余韻を残してくれた映画でした。
TANTOさん [DVD(邦画)] 9点(2011-05-30 23:55:54)
158.《ネタバレ》 松本清張の作品は、私は映画もたくさん見て、小説もたくさん読んだ。小説「砂の器」は、「点と線」「ゼロの焦点」「霧の旗」など彼の代表長編と較べて、決して優れているとは思わないし、どちらかと言うと地味な小説である。
しかし映画「砂の器」は、まちがいなく松本清張の中の一番のできばえではなかろうか。もしかすると日本映画のトップクラスと言っても過言ではないだろう。
映画は、こつこつと捜査の過程を積み重ねていく。そして犯人を追いつめた時、そこで御用でお終いでなく、それからとうとうとなぜ事件が起こったのかを映像と音楽によって流していく。主人公の生い立ちやライ病への偏見、ひどい仕打ちによって諸国を行脚するつらさ・・・。それが日本の美しい風景や四季と相まって情感を盛り上げていく・・・。
また丹波哲郎の捜査状況説明と加藤剛のピアノ演奏を重ねることでさらに盛り上げる。このような手法は、小説では絶対にできないこと、映画ならではである。
この映画はサスペンスやミステリーではなく、人間ドラマなのだと思う。
ESPERANZAさん [映画館(邦画)] 9点(2011-02-15 22:38:01)(良:2票)
別のページへ
新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
12345678910
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 197人
平均点数 7.66点
000.00%
110.51%
221.02%
331.52%
473.55%
5126.09%
62613.20%
72713.71%
84120.81%
94522.84%
103316.75%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.10点 Review10人
2 ストーリー評価 7.73点 Review19人
3 鑑賞後の後味 7.94点 Review17人
4 音楽評価 8.26点 Review19人
5 感泣評価 7.75点 Review16人
chart

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS