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その日のまえに

[ソノヒノマエニ]
2008年上映時間:140分
平均点:6.75 / 10(Review 8人) (点数分布表示)
公開開始日(2008-11-01)
ドラマ小説の映画化
新規登録(2008-10-27)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2016-03-27)【イニシャルK】さん
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監督大林宣彦
キャスト南原清隆(男優)日野原健大
永作博美(女優)日野原とし子(健大の妻)
筧利夫(男優)佐藤俊治(俊ちゃん)
今井雅之(男優)俊治の旧友・石川(できめん)(石川薬局の店主)
勝野雅奈恵(女優)山本美代子
柴田理恵(女優)川田孝子(川田トシの母)
風間杜夫(男優)永原医師
宝生舞(女優)入江睦美(DV夫から逃れ、ひっそりと暮らす女)
寺島咲(女優)くらむぼんの歌を路上で聴く女子高生
厚木拓郎(男優)駅長君
森田直幸(男優)川田トシ(反抗ばかりする息子)
窪塚俊介(男優)工藤良太
ヒロシ(男優)武口修太(名義「斉藤健一」)
高橋かおり(女優)佐藤俊治の妻
並樹史朗(男優)喫茶店「朝日のあたる店」の男客
油井昌由樹(男優)浜風マーケット 魚勝店主
村田雄浩(男優)村山伸吾(健大のデザイン事務所のチーフ)
山田辰夫(男優)とし子の父
左時枝(女優)とし子の母
小日向文世(男優)富永(睦美を執拗に追いかけるDV夫)
根岸季衣(女優)かもめハウスのおばば
入江若葉(女優)石井さん
峰岸徹(男優)健大の祖父
小林かおり(女優)浜風マーケット お惣菜専門店浜ちゃん おかみさん
柴山智加(女優)とし子の兄嫁
原田夏希(女優)くらむぼん/宮澤とし子
原作重松清「その日のまえに」(文藝春秋刊)
脚本市川森一
大林宣彦(撮影台本)
南柱根(撮影台本)
音楽學草太郎
山下康介
大林千茱萸(音楽プロデューサー)
作詞宮沢賢治「永訣の朝 抄」(原詩)
編曲山下康介「永訣の朝 抄」
製作大林恭子
WOWOW
角川映画
プロデューサー大林恭子
配給角川映画
美術竹内公一
編集大林宣彦
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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1
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8.《ネタバレ》 大林さんらしい、ファンタジックな映像世界。  死と乙女は、大林さんの世界では、よく扱われるテーマ。 大林演出がスピード感を増して、伸びやかになってくる頃である。 続く「戦争3部作」への予感が十分に感じられる。  乙女のようなお母さん、永作博美。 子どものような青年のお父さん、ナンちゃん。 初恋のまま、夫婦になったような二人である。  そこに宮沢賢治の世界が被さる。 最後は、汽車が空を飛ぶかなぁと思いましたが・・(笑)
トントさん [DVD(邦画)] 7点(2021-02-08 00:46:38)
7.《ネタバレ》 大林監督の作品は人によっては全くノレなかったりするほど、クセが凄すぎます。普通の映画文法は完全無視。リアリティー?なにそれ?状態とでもいいましょうか、とにかく、ヤバい。ナンチャンの演技っぷりに輪をかけて、セリフとか、僕は普通ならもう見てらんないんだけど、なぜか、映画に引き込まれていく自分がいて、気がつきゃ、涙ポロリ。突然始まる喫茶店での攻防戦、あまりのキテレツさに思わずゾクッとしてしまう「出発進行」の青年。なんの前触れもなく割り込んでくる昔の浜辺での奇抜なドラマ。次は何が飛び出すのか全く予想できないのです。でも後半はしっかり、こちらの心を動かしてきます。永作の表現で、ナンチャンのヘンテコさも、なんだか受け入れられて、鑑賞後の感覚は独特でした。悲しいんだけど、どこか心が安らぐような、そんな感じ。ここ立て続けに大林作品を3本観ましたが、どれもこれも死に関して描いてて、なんか色々考えちゃいました。
なにわ君さん [DVD(邦画)] 7点(2016-11-13 21:52:41)
6.高評価にびっくり。重松清は好きな作家だがこの映画の原作は未読だったので、「本当にこれが重松清原作?そんなまさか…」と思い、あわてて原作を読んだ次第。原作を読んでホッと一安心、改めてこの映画を語るに、あんまりな演出では?喫茶店で出される妙に凝った盛り付けがおぞましくも不味そうなシフォンケーキが象徴的。大林監督のはっちゃけた作風がお好きな方には良いのかも知れないが、重松作品に流れる独特の空気感や丁寧な人物描写を心地よく思う人にとっては、気持ちよく観ていられる作品ではないと思う。
lady wolfさん [CS・衛星(邦画)] 2点(2011-01-15 22:19:11)
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5.《ネタバレ》 重松清の本はよく読みます。このお話も著者の代表作の一つ。クラムボン(永訣の朝)は本には書かれてはいなかったけど、「その日」を厳粛に受け入れるということを明確にしたかったので、「雪」「清らか」「静か」「おごそか」という、この詩の主題を映画に使ったのでしょう。映画のテーマは「その日」を受け入れる。そして受け入れた「その日のあとを生きる」という重たいものだれど、監督はこのテーマを前向きに受け止めたかったんだなあというのがよくわかる。「悲しいことも辛いこともあるけれど、残った者達は前向きに生きよう」というメッセージが作品中のトランペットの明るいファンファーレの中に込められている。このような解釈は、ストーリの重み・原題に比べて違和感を覚えますが、それでも共感を覚える方は多いのではないかと思います。また自分にとって非常に残念なのは、原作を読まずにこの映画を観るともっと感動したかも知れないという点。妻が死んでから受け取った「メッセージ」や、迎え火として花火をスクリーンに映すシーンも、原作を知らなければ感動やサプライズがたくさん待ち受けていたように思います。逆にこの作品を観て感動された方は原作も読んでいただくことをお奨めします。 
たくみさん [DVD(邦画)] 7点(2010-10-24 21:45:55)
4.ひやかし半分で見始めたのに、不覚にも滂沱の涙。しかもしめじめとしたものではなくさわやか。なんだろうかこれは。ハリウッド文法では考えられないような物語の構成なのに最後までぐいぐい引っ張っていく。奇跡のような映画です。といっては言い過ぎか。(細かいつっこみどころは多々あれど)
ととさん [DVD(邦画)] 7点(2010-03-16 04:27:59)
3.《ネタバレ》 やっと観ることが出来た!久しぶりの大林宣彦監督の新作は果たして?観る前は正直言って不安でした。話が何とも暗そうな感じがしたからです。ところが大林宣彦監督自身が私の新しいデビュー!70歳の新人監督であると言ってるようにこれはどこから見ても大林映画、それもあの監督デビュー作「HOUSE」で見せた遊び心いっぱいの何とも若さ溢れるエネルギーを思い存分感じることが出来て、安心しました。まだまだ大林映画健在!私の大好きな大林映画にある優しさ、温かさが画面を通して、またどの出演者の顔からも演技からも見ることが出来た。一見、よくある難病ものと思わせておいてそうはなってない所が大林映画は明らかに昨今の日本映画によくあるものとは違って、この映画は確かに人間の死を描いてはいるけど、死の原因となる病名について描いてない。死を前にしても最後まで明るく振る舞い、死んで行くヒロインを演じて見せた永作博美のあの笑顔が素晴らしく、正に彼女の存在無くしてこの映画の成功は無しと言っても良いぐらい永作博美が良い。南原清隆の彼女に対する優しさ、顔付き、二人が手を繋ぎながら歩く場面や二人で旅をする場面、南原清隆演じる亭主の前で自宅の部屋にペンキを塗る場面も、何かもが観ていて二人が本当に愛し合ってる様子が見られて微笑ましく感じるし、そんな中、遂に死を迎えるとしこ(永作博美)が感謝の記に書いてしまっておいて手紙を健太(南原清隆)が見る瞬間、私は泣かずにいられなかった。何度となく繰り返される過去と現在の場面が交差し合い、そして、亡くなる寸前にとしこの手にタンポポの花を差し出す下の息子、二度目のあの手紙に書かれた「忘れてもいいよ」にはこれまた涙でいっぱいになり、また、大林映画の常連やこれからの常連となりそうな人達皆が一緒に打ち上げられた花火を眺めている。正しくこの時の美しい映像など大林宣彦監督らしい美しさを感じると共に大林映画としての温かさ、優しさに包まれた良い場面を沢山、見せて頂き私はこれを観て大林監督はまだまだ若い。健在であると思いました。最後にこれが遺作となってしまった峰岸徹さんのご冥福をお祈りすると共に大林宣彦監督、これからもいっぱい良い映画を撮って下さい。そして、いつまでも末長くお元気で!
青観さん [映画館(邦画)] 9点(2009-01-31 21:11:49)(良:1票)
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2.《ネタバレ》 私は重松清さんの大ファンでして、この映画の原作も発売後すぐに読みました。好ましい題材ではないのですが、そこは重松さんの力でカバーしきれていたように思います。重松清さん原作の映画を観るのは今回が初めてだったのですが、私は若造ゆえ大林監督作も初めての観賞なのです。噂には聞いておりましたが、演出が派手、というか若い、若々しい!音楽はほとんど鳴りっぱなし、時間軸もちょくちょく戻り、幻想・回想シーンも連発。その映像からは危惧していた妙な辛気くささなど微塵もなく、爽やかな心地よさが感じられます。 俳優陣も良し。今井雅之、筧利夫、南原清隆、そして永作博美。彼女のカラッと元気なキャラが上手いこと作品の爽やかさにマッチしています。ホント永作さんで大正解のキャスティングです。 峰岸徹さんはこれが遺作になってしまったようで、ご冥福をお祈りいたします。 大林監督は、本人よりも作品を観てどれくらい元気があるかよーく分かったんで、他の作品観たことないのにこんな事言うのもナンですが、これからも元気に撮り続けてもらいたいものです。
Sgt.Angelさん [映画館(邦画)] 7点(2008-12-10 12:24:19)(良:2票)
1.《ネタバレ》 大林宣彦監督は30年前のデビュー作、『HOUSE/ハウス』から年月は経てもちっとも変わっていないと思う。過剰なまでに狂おしく流れる荘厳な音楽、円滑には敢えて進行させず時折逸脱させる展開も(脚本無視か?)、決して円満には終わらせないラストシーンに至るまで。この最新作にもやはりこの監督の「映画愛」が全編に溢れていて、大林監督70歳いまだ健在なり!と安堵しました。今回まずここ近作で顕著に見受けられた、「斜めドラム式画面構図」ではなくなった事が何よりまず嬉しい(笑)実はあらすじのさわり部分だけを読んだ時点で、正直観るのを躊躇してたんです。「余命何ヶ月かの主婦が家族の愛情に支えられて~」・・・あ~、お金払ってまでそんな辛気臭い話今更観るのはしんどいかな~って。ところがところが、良い方向に期待を裏切ってくれました。私はヒロインが輝かない大林映画は映画自体も輝かずという自論なんですが、本作のヒロイン永作博美はもともと芝居が上手い上に驚異のベビーフェイス。確かに悲しいオハナシではあるけれど、彼女の笑顔と存在のおかげで後味がぐっと爽やかになってます。『PSアイラヴユー』では全く泣けなかった手紙のくだりも、ここではたった一行で私の涙腺ダムは大決壊・・・(汗)今年の主演女優賞はこの永作で決定!!南原清隆もまずまず。今年の春公開『L』で、使い勝手がいいだけのテレビタレント的醜態を晒していたので危惧していたんですが、ここではその茫洋とした危うさが生かされてましたね。というか、ボロを出さずに済んだと言うべきか。やっぱり良い監督には使われてみるものです。監督は「70才の新人監督デビューのつもりで撮った」とインタビューに答えられていましたが、新人監督はこんな好き放題に撮る事は出来ないと思いますよ~(笑)これが遺作となったワンカットのみ出演大林映画の常連役者、峰岸徹氏のご冥福を心よりお祈りします。この調子だと大林監督はまだまだ観客を楽しませてくれそうですね。次回作にも期待大っす!
放浪紳士チャーリーさん [映画館(邦画)] 8点(2008-11-02 17:16:47)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 8人
平均点数 6.75点
000.00%
100.00%
2112.50%
300.00%
400.00%
500.00%
600.00%
7562.50%
8112.50%
9112.50%
1000.00%

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