さや侍のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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さや侍

[サヤザムライ]
Scabbard Samurai
2011年上映時間:103分
平均点:4.60 / 10(Review 53人) (点数分布表示)
公開開始日(2011-06-11)
ドラマコメディ時代劇
新規登録(2011-06-04)【+】さん
タイトル情報更新(2016-09-03)【イニシャルK】さん
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監督松本人志
演出ほっしゃん。(うどん鼻すすり指導)
諸鍛冶裕太(アクションコーディネーター)
キャスト野見隆明(男優)野見勘十郎
熊田聖亜(女優)たえ
板尾創路(男優)見張り役の門番・倉之助
柄本時生(男優)見張り役の門番・平吉
りょう(女優)三味線のお竜
腹筋善之介(男優)骨殺死 ゴリゴリ
伊武雅刀(男優)家老
國村隼(男優)変わり者のお殿様
寺十吾(男優)
松本人志(男優)(ノンクレジット)
竹原ピストル(男優)
脚本松本人志
板尾創路(脚本協力)
撮影近藤龍人
製作吉本興業
製作総指揮白岩久弥
プロデューサー鎌田賢一(ラインプロデューサー)
制作ファントム・フィルム(制作プロダクション)
よしもとクリエイティブ・エージェンシー(制作プロダクション)
配給松竹
特撮長谷川靖(VFXスーパーバイザー)
衣装宮本まさ江
ヘアメイク豊川京子
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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53.これまでの3作のなかで、最も時間を返せ~と思ってしまった作品。カメラワークや絵の質感などまさしく「映画的」でしたし、それだけより万人に受け入れ易いよういい意味でステレオタイプな表現を意識しているのに、脚本・俳優陣の演技がもうメタメタです。監督自身の生き様や芸人人生を暗喩しているのは理解できるのですが、コアな松っちゃんファンでない限り微塵も心に残らないのでは。ダウンタウンの松本氏は表現をアウトプットする媒体を映画にするべきではないと、前2作を見た後よりも強く思いました。 今後また映画を創られるのであれば、笑い一切なしのドラマ、またはとことんお笑いに特化したものを期待します。
460さん [映画館(邦画)] 1点(2022-07-26 18:26:49)
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52.主役の野見さんは頑張っています。 物語や設定も、他の人が考え付かない松本人志らしさはあると思います。 ただ完全に作り手と見る側の乖離は顕著で、映画館で、映画の中の観衆は大歓声、 かたや僕を含め観客は白け切っていた、それがすべてですね。 細かい物語や登場人物の矛盾はもういいです。 ある意味、映画館で、その瞬間を体験したことは、”面白かった”ですね。
がらんどうさん [映画館(邦画)] 3点(2017-10-15 10:31:40)
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51.《ネタバレ》 ラストがどうなるのか、そのためにある映画だと思って見ていた。だから途中がどんなに笑えなくても問題ない。むしろ寒ければ寒いほどいい。なぜなら無様な侍がスベリ芸を続けながらどう変化していくか、ラストで何をするのか、そしてそれによってどう観客を感動させるのか、というのがこの映画の意義・意図であることは間違いないから。 しかし一児の父としての個人的な感想としては、このラストはまったく納得できないものだった。「刀がなくても父は戦っている」と認めてくれた娘の前で、本物の刀を取り戻す意味が見いだせない。今さら侍であることを全うして死ぬ意味がわからない。別の刀を取り戻した侍が、本物の刀を取り戻す必要なんてない。 どんなに無様でも一緒に生きてほしいのが子どもの想いであるし、娘を愛しているならさや侍のままでもいいから、一緒に生きるべきじゃないのだろうか。 笑い=侍の刀の比喩で、「芸人としての矜持を死と引き換えにしても取り戻すべきだ」という笑いに対する松本人志のメッセージをテーマにした映画なら、このラストでも全然いい。しかしこのストーリーは親子愛に帰結するものだし、そのテーマで観客を感動させ、泣かせようとしている。でもこんなラストじゃ泣けないし、納得できない。ラストで坊主が「めぐりめぐって」と歌い出すが、輪廻もあの世も保障されてない。死んだら終わりで、お別れだ。侍であることを娘に見せつけて死ぬのはエゴでしかない。娘は父が死ぬことも、侍であることも、すでに望んでない。今生で親子として出会えた奇跡を全うするべく生きるほうが尊いことじゃないのだろうか。何か根本的に愛や生や死を表現すること、それによって人を感動させることを、松本人志は勘違いしていると思う。初めて0点をつけてしまった、真の駄作。
ブラック武藤さん [DVD(邦画)] 0点(2015-09-22 00:34:42)(良:3票)
50.《ネタバレ》 これは普段の松本人志のコントをつなぎ合わせ、大衆向けにアレンジしたのものだと思います。はっきり言って松本さんらしくないです。こうなってしまった原因は、監督初作品がカンヌに招待されある程度の評価を受けたからではないでしょうか。大日本人は監督業の不慣れもあり雑ではあったが、松本色はそこそこ感じられる作品でした。松本監督は当時、「海外ウケなど全然考えていなかった。カンヌに招待されることがあらかじめ分かっていればもっと海外を意識したものを作った。」と発言しています。ただ、カンヌは「ある方面でのコメディー映画の最高峰」と言っており、松本監督の繊細でマニアックな芸風を評価したのです。海外ウケなど狙った時点で、海外の評価はもとより松本色が消えたことで日本での評価も落ちてしまいます。北野監督は海外ウケなど狙っておらず、自分の撮りたいものを撮って評価を得たのです。しんぼる以降の低評価はそこにあるのではないでしょうか。本作は脱藩した野見勘十郎が捕えられ、30日間で母を亡くし笑顔をなくしてしまった若君を笑わせられなければ切腹させられるというもの。まさか30回も一芸を見せるなんてことないよなあと思ってたら、8割くらい見せてきたのでビックリ!そりゃ最初は野見さんもキャラが立ってるんで笑えるけど、10回目くらいからはさすがに飽きてきます。期限が迫ってきても全く緊張感がなく同じテンポでことが進むので、どんどん笑えなくなっていくという悪循環。最後の坊さんの歌も完全に大衆向け。「心配しないで~♪父は今、母と一緒にいますぅ~♪親と子の絆は永遠ですぅ~♪もしかしたらこうして初めて父と子の絆は永遠となるのかもしれません♪もし、会いたくなったら愛する人と出会い~愛する人を愛してください~♪」無責任な・・・期限延長してもらったのに簡単に諦めんなよ。潔く死ぬなんてのは逃げであって、土下座して無様な姿を晒し命乞いをする方がたえを守っていくための愛を感じるし、よっぽど侍だと思います。これからのたえの壮絶な人生を映画にしたほうが面白いのではないでしょうか。小細工なしのわがままな松本監督の映画を観てみたい。
スノーモンキーさん [DVD(邦画)] 3点(2014-12-30 00:47:36)
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49.《ネタバレ》 コント仕立ての中盤はクスっと笑える部分もある、がストーリーは駄目駄目。 娘に切腹しろと蔑まれていた頃は、外聞も気にせず生にしがみついていたのに 娘が父を応援する立場に回った途端、死を選ぶ天邪鬼さ、もう本当意味不明。 その後の坊主が遺書を歌いだすシーンも薄ら寒くて見ていられなかった、人の遺書に何勝手にメロディ付けて熱唱しとんねん…。
勾玉さん [映画館(邦画)] 4点(2014-08-10 18:21:31)
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48.《ネタバレ》 笑いの場面で、とにかく笑えないのは私の感性がおかしいのか? と思ってしまうほど笑えなかった。子供の殿様の顔と一緒。  これは笑う映画じゃないのかと真面目に見ても、そんなによくはなかった。 
たかしろさん [映画館(邦画)] 4点(2014-04-10 11:37:02)
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47.《ネタバレ》 コメディのコーナーには置かれてなかった。(時代劇のコーナーにあった) もともと面白い映画ってつもりで作ったわけではないんじゃない? 笑わせるつもりは全くなくて、真面目な映画を作ったんじゃないか。 笑わせるつもりでこれなら、まぁ・・・面白くないけど。
虎王さん [DVD(邦画)] 5点(2014-02-07 22:03:43)
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46.観客の期待をすかして「俺ってスゴっしょ?」って、アピールでしょうか? 前作の不条理コントにドタバタのオチのセンスもどうかと思いましたし、 前々作の不条理フェイクドキュメンタリーからコントへのオチのセンスも…  こういう面白さを共有できる人たちが楽しめばいい作品なんでしょうね。 「笑い」はセンスと同じ位「組み立て」が必要だと思うんですけどね… 
こんさん99さん [CS・衛星(邦画)] 0点(2014-01-19 14:47:57)
45.松本らしいギャグがつまんなかった。松本のいやらしい感じがマイナスでした。ラストは少しよかったのかな?それくらい。
とまさん [CS・衛星(邦画)] 2点(2013-10-12 23:18:25)
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44.娘がレンタルしてきたのでしょうがなく見ました。全く期待していなかったけどその通りで退屈でした。娘もレンタル代返せと騒いでいました。 
さん [DVD(邦画)] 0点(2013-05-20 12:30:39)(笑:1票)
43.《ネタバレ》 やっぱり松本人志に映画監督の才能はないってことが改めて分かったような作品。これってごっつええ感じのコントを長くして無理やり繋げたような映画であって、それ以上でも以下でもないという作品。それならそちらのDVDを観たほうがよっぽど笑えるし映画である以上、コントとは違うもっと新しい楽しみ方を提示してもらわなければ、これではあくまで監督の自己満足にしかならないよ。松本人志は、一度、徹底的にシリアスな作品を撮ってみたらもしかしたら化けるんじゃなかろうか。北野武みたいに。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 5点(2013-03-24 18:10:53)
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42.《ネタバレ》 松本作品としては前2作よりも見やすい出来でした。これは監督としてこなれて来たからでしょうか。 でもつまらないのは相変わらずです。この映画は子役に救われましたね。5点にしようと思ったけど、クライマックスの歌と泣きの演技が思いのほか良くできていたので、+1点おまけです。 でも切腹のシーンは、直前の娘と手をつないで歩いているシーンの娘の本当に嬉しそうな笑顔を思うと、どうしてもやるせなさが残ります。それだけはやっちゃいかんだろと思うと、やはり1点減点して5点とします。 肝心の笑わせの方は意図してかもしれんけど、初日が一番笑えました。
ぴのづかさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2013-02-20 22:02:39)
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41.松本人志監督の三作目であるが、あの退屈極まりない「大日本人」が名作だと思えてしまうほどの駄作であった。 ただ、ただ痛々しいだけの映画であった。 吉本興業のベルトコンベア式タレント工場であるNSCの一期生の松本は、タレントの安定配給システム確立のために「天才」に祭り上げられた犠牲者であるのかもしれない。 松本は、「天才」と自分の才能とのギャップに気づいて背伸びをしているのか、それとも自分が「天才」だと信じ始めてしまっているのか・・・ ひとつ言える事は、自分にしか理解できない面白さは「天才」ではなく「独りよがり」なのである。  内容的にはまず、ネタに新しさがない。 これはテレビの「筋肉番付」なのか?それとも「お笑いウルトラクイズ」なのか?「びっくり日本新記録」なのか? しかも主役の男に一生懸命さが見えないので少しも笑えない。 そして、登場人物の行動に理由が見出せない。 娘が若君に薬草を届けたり、門番がアイデアを考えたり、とってつけたようなシーンの連続だ。 脇役達のキャラクターはステレオタイプで陳腐だ。以下省略・・ その点では、日本映画をダメにした60年代のご都合主義映画と何ら違いはない。 本人は、映画の常識を壊したつもりなのかもしれないが、過去の映画やテレビの焼き直しに過ぎない。しかも酷く劣化させてしまっている。 それとも日本映画やTVがやってきたことは「こんなにつまらないんだよ」と言いたいのだろうか・・・
りゅみぇ~るさん [DVD(邦画)] 0点(2013-01-16 15:59:32)(良:1票)
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40.《ネタバレ》 全作品に共通しているのは笑いというテーマ。それはやはり松本作品からは切り離せないものなのだろう。しかし今回はその笑いの部分が面白くない。世界を意識したからなのかどうかはわからないが、およそ笑いの王道ともいえる(悪くいえば使い古された)パターンの連発で、とても笑えなかった。松本人志のファンが果たしてこんな笑いを求めているだろうか?答えはNOだと思う。 今回はさらに感動という要素が入っているが、中盤でのストーリ的な展開はほとんどないし(ギャグの連発のため)登場する親子の関係についてもほとんど描かれていない。そのためラストシーンだけが一人歩きして、説得力に欠けている。愛する人が死んで悲しむ人を描けば感動するほど甘くはない。例え監督の頭の中に、そこへつながる何かしらの因果関係が成立していたとしても、観客にそれが伝わらなければ意味はない。 それでも松本作品の他者に迎合しない、我が道を行く姿勢は少なからず魅力的だ。こんな映画は松本作品でしか観られない。そこには松本監督にしか作り出せないストーリーがあり、演出があり、世界観が確かにある。 この映画は面白いか?と聞かれたら面白くはないしオススメもできない。駄作か?と言われたらそうかもしれない。しかし私は、『見る価値のある駄作』であるように思う。だから次回作が出れば間違いなく観るだろう。DVDで。まあ映画館にまで行くのはね・・   
ばかぽんさん [DVD(字幕)] 5点(2013-01-14 03:50:35)(良:1票)
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39.《ネタバレ》 野見さんは、深夜番組のバラエティ「働くおっさん」シリーズが衝撃的で最高だった。 腹を抱えて笑って、涙が出るほどだったのを覚えている。 この映画での野見さんの使われ方は、まるでバラエティの延長戦上。 人間大砲、人拓、ロデオ、人間花火などなど。 無茶ぶりされて、そのリアクションを見せるかのようなパターンが延々と続く。 これを映画で見せられても、だれてくるだけで、スベリ笑いにもならない。 映画という作り物の中では、あの野見さんの破壊力は見られない。 始めから終わりまで少しも笑えないし、ラストの泣かせようとする流れも、どこか冷めて見てしまう。 遺書の朗読が途中から歌に変わるのも、意表をつくだけでしかなく、BGMにのみ使うほうがいい。 常に予想や常識への「裏切り」を大事にしているのはわかるが、そのことを優先しすぎて失敗しているように見える。  監督の思いとしては、自身の笑いに懸けた生き様を、野見さんを通して暗喩的に表現したかったのだろう。 その根底にうかがえる自負の強さとナルシストぶりが、今まではプラスに働いてきたものの、映画では悪いほうの目に出てしまった。 ラジオや本で時折吐露していた強烈な自負と、自らの評価への不満は、洒落や冗談ではなく大マジだったようだ。 コントやトークにかけては天才的な松本人志でも、映画はまた全然別物なのだと思わされる。
飛鳥さん [DVD(邦画)] 3点(2012-12-20 03:27:03)
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38.《ネタバレ》 納得しにくい内容でした。 中盤、人を笑わせる行為の意義を求めているのかと思いました。それもあったかも知れないけど、エンディングには人生に対する「ケジメ」が重々しく立ち塞がります。思ってもいない展開でした。 刀身のないカタナは、闘いを止めたことの象徴。その鞘に納まった切腹刀が象徴するのは闘う姿勢の回帰です。30日の行を通して武士としての矜持を取り戻し、それが切腹を免れる結果に繋がろうとも、今度は矜持を貫くために切腹する。闘う姿勢が切腹に直結する。なんと不自由な矜持だろうか。娘に「切腹してください」と言われたから切腹したようにも見えるが、よくよく考えるとその通りです。あれは娘の心に傷を残さないのだろうか。 何より、本作のようなテイストの作品で武士の矜持を真っ当に表現することが、私には唐突すぎました。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 4点(2012-12-03 23:02:03)
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37.《ネタバレ》 これみよがしな野見さんの顔面アップが印象的な映画です。大画面でこの顔がデカく映ったら面白いだろう、みたいなことですかね。なかなかインパクトがあります。ラストは泣けるような演出ですが、イマイチ感動しませんでした。やはり野見さんの素人演技に感情移入できないのか、刀を捨てたいきさつが伝わり難いのか、父と娘のストーリーが描き切れていないのか、いずれにせよ感動のラストに繋げるには前提が弱かったように思います。ギャグシーン含め特別面白いというほどではないですが、個人的にはそこそこ楽しめました。 
Nerrucさん [DVD(邦画)] 5点(2012-11-13 13:03:22)
36.《ネタバレ》 ひとはたいがいのモンから逃げられるけど、親であることからは逃げられない、というお話と解釈しました。「首が~戻った」のときのうれしそうな野見勘十郎。我が子のために鉄板ギャグをやるときの父親の顔です。ただ、面白いかというと、うーんですね。
なたねさん [DVD(邦画)] 4点(2012-11-04 20:54:58)(良:1票)
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35.《ネタバレ》 冒頭の殺し屋に致命傷を負わされても、死ぬことも無く まったく意に介さず逃げてしまう野見は、妻に先立たれ 侍としての矜持も捨て去った状態だった。 しかし、三十日の行を行ううちに 侍としての自分を取り戻し、切腹をして果てる。 なにをされても死ななかった男が、自分を取り戻すことで やっと死ぬことができた、という点に「百万回生きた猫」という 絵本を思い出した。 冒頭の殺し屋は、最初は不要な描写と思ったが、野見が死ぬというラストまでみると 冒頭の殺しても死なないという描写はラストと対をなす描写として必要だと思う。  野見は、藩を勝手に抜け出した罪で三十日の行を申し付けられる。 自分の犯した罪の償いとして、三十日の行を受け入れ、恥を晒すことを 受け入れ、そして三十日の行を失敗した時点で、自らの行為の結果として 野見は死を受け入れたと思う。  だから、ラストの辞世の句で笑いを取るとるという、殿の情けを受けるために 恥を晒す行為は、受け入れることが出来なかったと思う。 それが侍としての野見の矜持・意地なのだ。松本の笑いに対する姿勢にも つながるのではないかと思う。 ずっと侍の娘として振舞ってきたたえは辞世の句を言わない野見に「なんかいって」 と叫ぶ。この言葉使いは侍の娘のものではない。この瞬間、たえは父の娘に戻ったのだと思う。  腹に突き立てた刀をさやに戻し、野見は侍として死んでいく。この描写は いままで見たことが無い、すごい描写だと思う。 作品としては、冒頭の殺し屋の登場時に、殺し屋の名前がテロップで出るとか、 エンドロールのカメオ出演などの描写がマイナスに感じた。そして野見が自害するシーンでたえのモノローグが入るが、これではたえに言われたから自害したように感じられる。 たえのモノローグは不要だと思う。しかし、描こうとしている ものは決して嫌いじゃない。 あと、熊田聖亜は演技がうまいと思う。 
めっくさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-09-25 06:23:28)
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34.《ネタバレ》 まず最初の3人の刺客のシーンはいらんかったですね。てか何で頭ピストルで撃たれて死なんの?その後の刺客たちもストーリーには関係ないただの外野だし。あと、いちいち前の描写を説明的なセリフで登場人物たちに言わせるのも邪魔。分かってっから!って感じで逆にダルいです。 芸に関しては、クスクス笑えるものはまあ2~3個あったけど、よくよく考えたら爆笑するのがあったらダメですよね。若君が途中で笑ったら無罪放免になっちゃうわけですから。でも野見さん主演って事でおっさん劇場的な笑いを期待しすぎたからほとんどの芸はキツかった。(まあ笑いたいだけだったら最初からおっさん劇場を見ればいいだけか) そして、確かに予想できなかった野見勘十郎の行動。DVDだったので何回か見返しましたが、この行動の前後の野見さんの演技がマジでうまい。偶然の副産物かも知れないけど、表情だけで複雑な気持ちが絶妙に表現された顔をしよるんですよ。初見時はア然として見てただけだったけど、2回目以降はこの野見さんの表情でウルっときますもん。 そんな衝撃シーンから更に意外な展開へ。意味ありげに立っていた托鉢僧に勘十郎が託した遺言。途中で歌になる流れにやはり初見時はア然なのですが、2回目以降は竹原さんの歌声が心に沁みてすごくいいんです。まさか松本映画で本当に泣くとは思いませんでした。その後の墓場での「首が~戻った」もそこそこウっとくるのですが、そのままエンドロールになって普通に終わったわと思ったら、最後また一ひねりあって、これはいらんやろと思ったけど、実は!!このシーンの自転車の人にちゃっかりある仕掛けがされてるんです。(これは見終わった後ネットで発見しました) てか松ちゃんは娘ができたってのもあって、ここまであからさまに「親子愛」を主題としたとは今思えばビックリですね。そういや「ライフイズビューティフル」を満点にしてたし。遺言の手紙も松ちゃんが書いたみたいだけど、モロ自分の娘への内容じゃん。「俺の娘に生まれて来てありがとう」てな心境なんですね。 ただ、ライムスターの宇多丸さんが言ってたけど、「普通に退屈な映画になっちゃったじゃん」とはなかなか納得できるもの。 まあ結論、映画の出来3点、竹原さんの歌声13点って事で、間の8点ですかね笑。確かにあそこは感動して泣きましたし。映画の内容よりも歌の良さだけで点数あげるのもどうかと思いますが笑。
TK of the Worldさん [DVD(邦画)] 8点(2012-09-16 22:12:05)
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【点数情報】

Review人数 53人
平均点数 4.60点
059.43%
123.77%
211.89%
3916.98%
4611.32%
51324.53%
647.55%
7713.21%
847.55%
911.89%
1011.89%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 4.60点 Review5人
2 ストーリー評価 2.50点 Review6人
3 鑑賞後の後味 2.16点 Review6人
4 音楽評価 3.60点 Review5人
5 感泣評価 2.16点 Review6人
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