ゴジラ-1.0のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ゴジラ-1.0

[ゴジラマイナスワン]
(モノクロ版タイトル:ゴジラ-1.0/c)
GODZILLA MINUS ONE
2023年上映時間:125分
平均点:7.44 / 10(Review 88人) (点数分布表示)
公開開始日(2023-11-03)
公開終了日(2024-05-01)
SF戦争ものシリーズものパニックもの特撮ものモンスター映画
新規登録(2023-07-13)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2024-03-13)【イニシャルK】さん
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監督山崎貴
キャスト神木隆之介(男優)敷島浩一(戦争から生還するも、両親を失い、荒廃した日本で、典子と出会う。)
浜辺美波(女優)大石典子(焼け野原の戦後日本を単身で強く生きる女性。戦争帰りの敷島と出会う。)
山田裕貴(男優)水島四郎(戦後処理の特殊任務を請け負う船・「新生丸」に乗り込む見習い)
青木崇高(男優)橘宗作(戦時中、海軍航空隊の整備部にいた人物)
吉岡秀隆(男優)野田健治(戦時中、海軍工廠で兵器の開発に携わっていた人物)
安藤サクラ(女優)太田澄子(敷島の家の隣人。戦争で子どもを亡くしている。)
佐々木蔵之介(男優)秋津淸治(戦後処理の特殊任務を請け負う船・「新生丸」の艇長)
遠藤雄弥(男優)齋藤忠征
飯田基祐(男優)板垣昭夫
阿南健治(男優)
水橋研二(男優)
奥田誠治(男優)
マイケル・アリアス(男優)
橋爪功(男優)(ノンクレジット)
金田明夫(男優)(ノンクレジット)
篠井英介
笠井信輔
早織
脚本山崎貴
音楽佐藤直紀
伊福部昭(「ゴジラ」/「モスラ対ゴジラ」/「キングコング対ゴジラ」)
撮影柴崎幸三
製作市川南〔製作〕
東宝
プロデューサー阿部秀司〔製作〕(エグゼクティブ・プロデューサー)
山内章弘(協力プロデューサー)
制作TOHOスタジオ(制作プロダクション)
ROBOT(制作プロダクション)
配給東宝
特撮山崎貴(VFX)
渋谷紀世子(VFXディレクター)
白組(VFXプロダクション)
美術上條安里
龍田哲児(装飾)
編集宮島竜治
照明上田なりゆき
その他阿部秀司〔製作〕(献辞)(ゴジラ-1.0/c)
ネタバレは禁止していませんので
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48.《ネタバレ》 ★太平洋戦争直後の日本にゴジラが現れるというシチュエーションは面白かった。ただ自分は直接的にヒロシマ・ナガサキでゴジラの誕生・出現となるのかと思ったんだけど、そういう流れではなかった。 ★どころかゴジラの存在の意味は劇中ではまったく語られない(放射能というワード、核爆発を思わせるゴジラの熱線、米国の核実験の映像など連想させるモチーフはちりばめられてるが)。 ★なのでゴジラは本作では核ではなく戦争そのもののメタファー(と言うには終戦直後だから随分直喩なんだけど)と思える。それを主人公らが否定する。「今度こそは人死にを出さずに克服した!」そういう物語。 ★先ほど「存在の意味は語られない」と書いたが、まあ記号的な意味での「倒すべき敵(あからさまなどこかの国でなければ)」であればゴジラでなくても何でもよかった気がする。「宇宙戦艦ヤマト」における「ガミラス帝国」みたいなもの。 ★前作シン・ゴジラが庵野監督らしくミリタリー&集団(チーム)劇(オタク方向)へ全振り、人間ドラマは皆無だったのに対し、本作はチーム・集団劇はそこそこで主人公敷島の弱さ、葛藤、ゴジラへの復讐心など(ありきたりではあるが)個人に焦点を当ててドラマとして面白かった。戦いの決着も読めはするがハッピーエンドで素直に良かったと思えた。 ★過去作、ゴジラの倒し方もいろいろあったけど、試作機「震電」の特攻で爆弾で頭吹っ飛ばされてぶっ殺されるってのもなかなかインパクトあり。 ★核兵器のような威力を持つ熱線を吐き、深海の水圧やそこからの急浮上にも耐えれる怪物が口内爆発で一撃ってのはどうかと思うが(さすがにそれで片付いてくれなきゃ物語的に困るというものの)。 ★そしてエンドタイトル直前のお決まりのシーンも「敗戦からの復興」という物語には蛇足。 ★CGはきれいだしゴジラは怖かったし、それと昔の軍艦や戦闘機が戦うというビジュアルも面白かった。シリーズ中でも良作だと思う。
wagasiさん [映画館(邦画)] 7点(2023-11-18 22:55:46)(良:2票)
47.戦争映画として見ればそこそこの出来だと言えたんじゃないでしょうか。ゴジラが登場することで、悪い方向へ向いてしまったように思えます。だって、戦後の日本の中を、どうやって生き抜いていくかということが主題だったのが、ゴジラが現れていきなり目的が変わってしまった。それに、登場人物の生かし方死なせ方が間違っていると思います。2作目を作りたかっただけなのかな?
shoukanさん [映画館(字幕)] 6点(2023-11-18 22:51:16)
46.《ネタバレ》 ここで名前を出すのアレですが、僕はシン・ゴジラをゴジラ映画だとは思っていないので、それから比べるととても面白かったです。
やはり大画面で見るゴジラの勇姿、ビルや人間たちをまるでゴミのように蹂躙しながら闊歩していく姿とゴジラのテーマを大音響で聴くと胸が高鳴りますし、初代(54)のオマージュともいうべき時代設定や最終決戦など、初めは「どうなん?」と思っていましたがうまい具合にブレンドされていてよかったです。
ただ、どうしてもあと1点足すことができないのは、ゴジラの名を謳ってるのにゴジラがメインではなくどいうしても人間が主体のストーリーだから。
正直ドラマパートあと30分ほど削ってゴジラの闊歩するシーンや人間との決戦シーンを長く見たかった、というのが本音です。
クリムゾン・キングさん [映画館(邦画)] 7点(2023-11-17 23:27:41)(良:1票)
45. 『シン・ゴジラ』はゴジラ映画は面白いと再認識させてくれた点でうれしい作品だった。しかし、本作は単なるゴジラ映画=エンタメでは終わっていない。人間の側のドラマが時代の背景とともに描かれている素晴らしい作品だった。
 監督が同じなのでもちろん故意にだが、『永遠の0』を見た人が「あぁっ!」と思うような仕掛けもある。音楽もたいへん良い。
 見て良かった。
海牛大夫さん [映画館(邦画)] 8点(2023-11-17 13:45:00)
44.ゴジラ映画ですが、やっぱり、監督次第でこうも味付けが変わるかと実感。
ゴジラ作品と言いながらも、基本は人間ドラマになってます。 怪獣モノ、パニック系を期待したら肩透かしになると思います。
けっこう好き嫌いが分れるんじゃないでしょうか。
 
作品としては、キャスティングがピッタリだったと思います。 
吉岡や神木と言った弱々しい感じの男はこの手の作品には合わないように思いましたが、人間ドラマが主体だとこのキャスティングは合っていましたね。
マイナス面として、細かいところの演出が粗いと思いました。 
戦後すぐのはずなのに出ている人間の血色が良く、小太りの人間もいて、不自然です。 着ている服もシワも汚れも無く、作業員の軍手も真っ白な新品。 やっぱり不自然に感じました。
 
個人的にはおもしろかったと思いますが、リピートで劇場に行こうと思うほどの作品ではないですね。
ミスプロさん [映画館(邦画)] 7点(2023-11-16 15:04:27)
43.《ネタバレ》 先に評価を言いますと、まぎれもない傑作です。
ハリウッド版も含めて、ゴジラ映画はそれなりに見てきましたが、
これほど良かったものはありませんでした。
初めて映画館で同じ映画を2回見ました。

以下、個人的に良かった点を挙げます。
●人間ストーリー
今までのゴジラ映画を全て凌駕していると思います。
琴線に触れる部分が多々あり、ジーンとくるシーンもあり、
もし、ゴジラが登場していなくても成立するくらい良い話でした。
敷島は、いろいろなトラウマを克服して自分の戦争を終わらせることが出来た。
典子は可愛いし、芯が通っていて、敷島の力になってくれた。
明子も可愛い。けど、途中、可哀そうだった・・・
でも、最後は良かったね。やっと、本当の家族になれそう。
また、各脇役の人もそれぞれ良い役どころでした。
(特に整備士の橘)
●ゴジラ関連ストーリー
時代設定が良かった。
この時代設定があったからこそ、ゴジラと旧帝国海軍との闘いが可能になり、
まさにこういうのを見たかったという感じで、リアルさ迫力半端なかったです。
開始すぐに巨大化前のゴジラが暴れるシーンも迫力があり良かった。
核実験後の巨大化したゴジラは天災のようにやってきて破壊しつくし、
まさに悪魔の所業ですが、これが、ゴジラの本質だと思います。
●VFX
ホントにすごかった。
戦後の街並みがリアルに再現されており、こういう映像で
話が進んでいくだけで非日常感があり、ワクワク感が半端なかったです。
ハリウッドに見劣りしない映像と迫力で、海での戦いが本当に斬新でリアルでした。
また、ゴジラ映画にはなくてはならない放射熱線は、これは反則レベルという威力で、
すさまじい迫力(音、エフェクト)でした。
●ゴジラ
ゴジラの造形、咆哮は、カッコよく、恐ろしく、まさしくGODZILLAではなくゴジラという感じです。
また、今までゴジラが火力に対して不死身である理由はほぼスルーされていた
と思いますが、今回、その理由がわかる演出もあり納得できました。
●できれば・・・
・もう少しゴジラに陸上で暴れてもらいたかった。
・最後、明子も一緒に「お母ちゃんー」と言って抱きついてもらいたかった。

細かい点では、いろいろあるとは思いますが、はっきり言って誤差範囲です。
文句なしの10点です。(本当はそれ以上の点を付けたいです)
あらちさん [映画館(邦画)] 10点(2023-11-15 23:23:36)(良:2票)
42.《ネタバレ》  原点回帰したゴジラでした。
 ヒューマンドラマの面もありますが、途中、首をかしげるような極端な感情表現などもありました。
 最後、ハッピーエンドに終わったように見えますが、黒い雨を浴びた敷島、首筋の大石と今後の暗転を暗示させる
エンディングは好みが分かれるかもしれません。
 いっそ大石はやはり亡くなってしまって、その辛さから敷島が立ち直ろうとしている一方、ゴジラは復活の予感を
感じさせるというエンディングの方がスッキリするような気がしました。
ぶん☆さん [映画館(邦画)] 6点(2023-11-15 22:03:05)
41.《ネタバレ》 ゴジラの「姿」としては、まさにストライクだと思いました。常に これじゃない感 にモヤモヤした身としては、それだけでゴジラ映画として及第点。
町を逃げ惑うシーンは、ちょっと軽すぎたように思いますし、海で追いかけてくる顔を出した姿はどこか可愛く、その点少し萎えました(^^;
ゴジラが放射能攻撃するシーンは、歴代最高かも、、、むやみに出さないのがまたよかったです!!
対戦相手がいないゴジラ単独作品の場合、どう結末を迎えるかが最大の感心なのですが、多少強引ながらまずまず納得。
ゴジラ作品、乱発しないでもらって5年後くらいにまた見たい、、、ゴジラ2の2乗でもゴジラ3分の1でもゴジラルート2でもいいから
午の若丸さん [映画館(邦画)] 8点(2023-11-15 13:27:31)
40.《ネタバレ》 山崎貴。あのスペースバトルシップのイメージが先行する監督でしたがゴジラなんだから見るしかない。
個人的にはドラマシーンの感情説明過多でわかりやすい演技に終始ノレませんでした。おかげで「早くゴジラさん来い…もうここにいる奴ら全員叩き潰せ…!」とさえ思ってしまいました。そんなドラマシーンの代わりにゴジラさんは非常に活躍しており、大暴れっぷりを発揮。人間を潰し、食っては投げ飛ばし、戦艦は壊すし、街はめちゃくちゃにするしで大活躍でしたね。しかしゴジラの強さ的には怖そうな割に水圧と震電の爆弾を食らった程度で爆散してしまうので今思えば、「実はあのゴジラさん弱いのでは…」と思ってしまいました。そうじゃないと平成テクノロジーの結晶であるスーパーXやMOGERAたちの立場がありません。(最初からない)でもラストのバトルシーンでは可愛らしい浮き輪姿も披露してくれたので満足です。
そんな具合で最新作は苦しいドラマパートと楽しいゴジラパートのアンバランスさが目立つ一本でした。
えすえふさん [映画館(邦画)] 5点(2023-11-12 23:16:10)(良:1票)(笑:1票)
39.《ネタバレ》 この映画は人間ドラマに重きを置いているように感じた。
しかし、そこに微妙な感情表現や行間を読ませるといった演出は皆無。
登場人物はいきなり激高したり、いきなり暴力を振るったりと感情表現が過剰で、その後何事も無かったかのように話が進展するのには驚かされた。
私には登場人物が皆情緒不安定に見え、現実離れで不自然に感じた。
過剰な演技を分かり易いと捉える人が多いのだろうか?、ゴジラの登場以外の細部にも現実味を持たせたほうがゴジラに対する恐怖感が増すと思うのだが。
反面、映像は美しく満足できるものだった。
ゴジラとの距離感や角度からも迫力が伝わってきた。
また、終戦後の街の描写もリアリティがあり良かったと思う。
多少ツッコミどころもあったが、「シン・ゴジラ」の芋虫ゴロゴロと比べたら雲泥の差。
Gang10さん [映画館(邦画)] 5点(2023-11-11 19:07:10)(笑:1票)
38.《ネタバレ》 この映画の怖さは、スペクタクルとしてのゴジラの怖さもさることながら、それにもまして戦争のさまざまな記憶を蘇らせるところにある。それはたとえば特攻の記憶であり、被爆の記憶であり、孤児や娼婦があふれかえる敗戦後の悲惨や混沌の記憶です。
庵野秀明の「シンゴジラ」は岡本喜八を模範にしたと言われるけど、おそらく今作が模範にしたのは関川秀雄&伊福部昭による「ひろしま」や「わだつみの声」、あるいは今村昌平の「黒い雨」や山崎自身の「永遠の0」、あるいは「火垂るの墓」や「この世界の片隅に」のような諸々の日本の戦争映画だったのではないかしら? ちなみに「わだつみ」とは一義的には海神のことですが、それは同時に戦没学生の比喩でもあります。
これほど陰鬱な作品とは予想していなかったので、よくもわるくも驚きました。浜辺美波がこれほど荒んだ女性の役で登場するとも思わなかった。おそらく今作は、ゴジラを題材にした戦争映画の極北でしょう。つまり《初代ゴジラの精神に戻る》というのは、たんに「人間の味方」から「人間の敵」に戻るという生易しい話ではなく、「怪獣エンタメ」から「社会派作品」に戻ることを意味するわけですね。そのことを思い知らされた。
もし米国で怪獣を題材にした戦争映画を作れば、痛快な勝者の物語になるでしょうが、日本でそれと同じことをすれば、おのずと敗戦の陰惨なトラウマを呼び起こすことになる。今作のように《初代ゴジラの精神》にとことん振り切ってしまうと、おそらく一定の割合の観客は、その戦争の記憶の陰鬱さや心理的負担に耐えきれず、結局は「いつもの怪獣エンタメに戻してほしい」「痛快な怪獣バトルが観れればそれでいい」と言い出すはずです。したがって、日本のゴジラは、たえず「怪獣エンタメ」と「社会派作品」の間を往ったり来たりするしかないでしょう。
なお、浜辺美波がゴジラよりも不死身だったり、クレーンが折れても船が転覆しなかったりするのは、ツッコミどころではありますが、ごく常套的な観客サービスであって、とくに作品の欠点とは感じませんでしたし、神木隆之介をはじめとする演者の芝居も上出来で、演出上の欠点もとくに感じませんでした。

追記:ゴジラとワダツミについての細かい話は自分のブログにでも書きます。
音楽もかなり怖かったです。伊福部の「ダダダン、ダダダン」を裏返したような音型のミニマル。佐藤直紀は何か賞を獲るかもしれませんね。
まいかさん [映画館(邦画)] 9点(2023-11-10 13:42:24)(良:3票)
37.《ネタバレ》 初めに言っておきますが、評価低いです。理由は後述。
まず普通にいいところ。
ゴジラの造形。無機質でシン・ゴジラよりも無気味。意味は分からないが熱戦を出す前のひれの変化もかっこいい。無造作に人々を踏み潰すのが怖い。
海上の戦いが迫力十分。どうやって撮って、いや作っているのだろう。艦船の無力感がすごい。
あとは、子役の女の子が上手、終戦後の銀座の風景がすてき、浜辺美波がきれいなど。
普通に悪いところ。
何を考えているかわからないのがゴジラの怖いところなのに、なぜ蚊のような戦闘機の攻撃であれほど激高するのか。目的(そもそもわからないけど)を忘れて海に戻っていくのが不思議。
神木隆之介はなぜ大戸島で機関砲を打たなかったのか。脚本上の都合としか思えない。撃ったところで意味がなかったのは青木崇高にもわかるはず。
フロンガス攻撃で本当に倒せると思ったのか。浮上作戦はより意味不明。オキシジェンデストロイヤーは偉大だった。
吉岡秀隆の「脱出装置もない戦闘機」のセリフと青木崇高のコクピット説明の場面は、どちらかもしくは両方が不要だった。直前でラストが分かってしまう脚本はいかがなものか。
浜辺美波が不死身すぎ。SISUの主人公と同じくらい。生きているんだろうなと思ったら、案の定だった。脱出装置と同じくらい意外性がない。さらに言うなら浜辺美波と何年も一緒に暮らして手を出さない男はこの世にいない。

で、それだけなら評価6くらいでもいいが、どうしても嫌なのは全編に漂う戦争礼賛の空気。
「戦争っていいもんですなあ」「まったく! 人材育成には欠かせません」「戦争に行ってなくても役に立つでしょう」「戦争に行ってないやつでも出来ることはあるんだ」…。登場人物のそんなセリフが聞こえてきそう。
ほかに方法がないことの説明が不十分なままでの神風特攻隊再現は、さすがにやめてほしい。脱出装置があったからいいというものではない。お国のためなら命はいらないという考え方は、我慢できない。神木隆之介が特攻から逃げたのは、結局いけないことなの?
漣大五郎さん [映画館(邦画)] 3点(2023-11-09 13:21:31)(良:4票)(笑:3票)
36.《ネタバレ》 敷島さんの台詞「俺の戦争は終わってないんだ!」なんていう、自分では下ろせない十字架背負って、
(死に場所を逃し)生き延びさせられた人たちが昭和にはまだ沢山いた。仲間たちと同じ靖国の英霊にもなれず、
お国のためみんなが犠牲になっているのに自分だけ、特攻せず玉砕せず、おめおめと帰ってきたと後ろ指さされて。

この映画の中ではシンゴジラのような米軍や自衛隊の最新の武装も政治家の力もまったく頼れないまま、民間だけで
作戦を遂行しているのはそういった死に損ないの英雄たちであり、彼らからするとゴジラは、理不尽に命を散らされた
戦友たちの怒りの象徴にみえたかも知れない。だから最後までゴジラを敵視しているというより安らかに葬ってやろう、
としているようだった。
ラスト、すべての男たちが自然に、わだつみに沈むゴジラへ静かに敬礼する描写が、それらすべてを物語っているようで
泣けた。

補足:作戦遂行中の甲板上で、元海軍や技術者のおっさんたちが軍服では無く作業服姿で、強い信念のもと自分の仕事を
 必死にやり抜こうと奮闘している姿は、「プロジェクトX」に見た男たちのようで、日本人の矜持を思い出させてくれました。
みっしぇるさん [映画館(字幕なし「原語」)] 10点(2023-11-09 01:15:52)(良:1票)
35.《ネタバレ》 国民に情報を伝えず働かない政府という皮肉がいい
昔も今もこの先も変わらないかな?
命の大切さを訴えていて最後にみんな再会するのもよかった
可愛い子役が泣く度ウルウルしてしまった(-_-;)
オマリさん [映画館(邦画)] 7点(2023-11-08 21:15:55)
34.《ネタバレ》  今回の舞台は、初代ゴジラより前の終戦前後の話。特攻隊の生き残りの 主人公は、自分のせいで守備隊がゴジラに全滅させられたのを悔み、戦争を引きずっている。ゴジラと言う災厄に終戦直後の日本人が協力して立ち上がる所は良い。

 一番盛り上がったのは、銀座にゴジラが現れて、伊福部 昭氏の音楽がBGMで掛かった時、音楽が入るタイミングで、おもわず身を乗り出した。ここだけは劇場で、大音響で見る価値あり。

 全体的にゴジラの出演シーンは少な目で、特攻隊帰りの主人公が生き残り、悩み、自分の戦争を終わらせてゆくストーリーがメインだった様に思う。最後、当初の作戦は失敗し、結局主人公がゴジラに特攻するのは、ひねりが足りない感じだが、娯楽映画と思えば良いかと。
ahiru3さん [映画館(邦画)] 6点(2023-11-08 19:37:15)
33.《ネタバレ》 ゴジラが大好きなカミさん(ゴジラシリーズほぼ制覇)の御要望により事前情報ゼロで鑑賞致しました。まず、開始早々すぐゴジラ現れる!早!! 正直もっと引っ張るかと(勝手にw)思ってた~。で時代設定が終戦後というのもちょっと意外。まぁアレと被っちゃうしね。何か都合がいいよなぁ&突っ込みどころもありつつも概ね面白かったです。見終わって帰りながら「首の跡?傷?)について話したりして有意義な時間を過ごせました、ありがとうございました。
Kanameさん [映画館(邦画)] 6点(2023-11-08 18:30:06)(良:1票)
32.《ネタバレ》 まずはよくぞここまでやってくれました山崎監督!という気持ちです。
ゴジラはこうあるべき、と長年思っていた根幹の部分が自分の思いとかなり一致しています。
ただここまでやってくれたのなら、もう少しここは…という惜しい部分も随所にありますが、
まあ、これまでの和製怪獣映画のレベルからすれば革新的と言えるでしょう。
シン・ゴジラももちろん評価していますが、自分の中ではあれはちょっと別物というイメージです。
こっちはまさに最初のゴジラを現在の総力で作った、本来のゴジラという気がします。
伊福部音楽と共に逃げ惑う人々。圧倒的な脅威。まさにこれですやん。
欲を言えば、若いゴジラの登場のしかたがいきなり過ぎるかな~と。もう少しためて欲しかった。
人間ドラマも山崎監督らしいですが、大勢のシーンの舞台俳優ぽいセリフの連続は自分的にはイマイチです。
そんな中でも安藤サクラさんはやはりすばらしいですね。この人の演技にはいつも惹き込まれます。
ハッピーエンドでよかったという意見が多いようですが、最後の首筋の被爆痕のようなものは?
どう捉えればいいのでしょうかね。
一杯飲みながらあーだこーだやりあうネタとしてはうってつけですが…笑
jetter3さん [映画館(邦画)] 8点(2023-11-08 11:46:24)
31.《ネタバレ》 時代を戦後間もない頃に設定した理由について山崎監督は単純にゴジラに似合うという他に、武器も満足に無い中でどうやって立ち向かうかが面白く、また怖さにも繋がると述べた。これが功を奏していて一発目の放射熱線を見たときの絶望感たるや凄まじいものがあった。「これ倒すの無理じゃん…」っていう。ネタバレになってしまうが、この時代設定はもう一つ、命を粗末にしすぎた過去との決別というドラマも生んでいる。生まれ変わった新時代を生きることが英霊への慰めだ。共感できる結末に安堵。さて映像だが、戦闘機が出てくれば「永遠の0」を、戦艦が出てくれば「アルキメデスの大戦」を思い出した。日本のVFXを牽引してきた山崎組の集大成ともいえるような迫力ある映像にお馴染みの音楽や効果音が添えられ「新しいけど懐かしい」そんな感覚に浸れた。米国産ゴジラも全然悪くないけど、本家の誇りを感じさせたマイナスワン、申し分ない出来であった。
リーム555さん [映画館(邦画)] 8点(2023-11-07 18:45:24)
30.《ネタバレ》  初日に観ました。

 正直まったく期待しておらず観る気はなかったのですが、ネット上の感想が非常に良くタイミングも良かったので。
 国内実写版ゴジラは「シン・ゴジラ」が大好きで6日間連続視聴とかしてました。もうあそこまでのものはできないだろうと思ってました。
 本作に至るまでにアニメ版(TV版、劇場版)海外版もいくつか出ており海外版ゴジラはCG表現などド迫力で良かったですしアニメ版もTV版はSF的な非常に凝った仕掛けが面白く、楽しませてもらってた感じです。

 で、今回は日本の実写映画でまさに王道を突っ切るゴジラもので、いやおうなく「シン・ゴジラ」と比較されるだろう状況でどこまで行けるだろうか? って認識でした。

 結論としては、すごい良かった。

 科学考証は微妙にゆるくツッコミどころがなくはないものの、創意工夫にあふれてワクワクする展開はとても楽しかった。
 湿っぽい人間ドラマも、もともとゴジラ映画の初代からそうなので、個人的にはまあこれもアリと思い、いちおう価値観なり設定は、二次大戦の事情をあまり知らない人にもわかりやすくかみ砕かれ、かつ現代的価値観に刷新されたストーリーになってて、ハッピーエンドになるのもエンタメ娯楽映画だからなー、というので普通に受け止められました。というかめっちゃワクワク、ハラハラして、最後うまく行って良かったー! と気持ちよく終われる映画でした。

 以下、個人的に特に気に入った点を書きます。

・水中ゴジラ!
 その手があったか! とのけぞりました。

・ゴジラは核兵器の脅威の象徴的怪獣であることをきちんと描いている
 海外ゴジラって「核兵器」の表現が生ぬるいと思うんですよね。
 あの恐怖と絶望と根本的に受け入れ不可能な決定的断然がしっかり描かれてました。

・就業状況がホワイトで、あるべき理想の組織論として素晴らしい
 二次大戦の教訓として一番受け継ぐべき事項の一つとして、とにかく組織のリーダーが無謀で無計画で、無茶な命令ばかり出すので現場の人間が何万人も死んだ、しかもその責任をだれも取らない、という悲惨な状況があって、それは二度と繰り返すまい、って話があると思います。
 「シン・ゴジラ」や本作では、理想のあるべき組織が描かれるのが良いと思うのですが「シン・ゴジラ」で唯一気に入らなかったのが、ブラック企業的ブラックな就業状況を「がんばってる」と礼賛する場面です。それは倫理観が壊れてるだろうと。
 本作では、まずきちんと計画を立てます。絶対とは限らないが少なくとも成功する可能性のある計画を立てる。この時点でスゲエって思うんです。作中「生還する可能性があるんだよな? それなら戦中よりましだ」って笑う場面がありますが、わりとマジメに切迫した問題だったりして、たまりませんでした。
 あと、絶対確実に生還できるか問われて「未知の挑戦なので、やってみないとわからない。可能な限り尽力し生還できる可能性はある」と説得する場面が、とにかく素晴らしいと思いました。新しい試みをする時って、当然やってみないとわからないことがある。数多のリスクや危険があるが、いっしょに協力してやってくれないだろうか、と正直に説明する。そして有志のみを募って計画を実行する。
 問題組織では、無茶な計画を立て、担当にリスクなど何も説明せず、たまたまうまく行ったら上の手柄にし、うまく行かなかったら担当者の頑張り不足と現場の責任にし、上の問題が全く問われない状況がいっぱいあった。
 それが本作では、上の人間は素直に窮状を包み隠さず公開し、それでもやってくれる有志を募る。現場の担当と上の指示者が一体のチームとなって、それぞれ「今やれることをやって」問題解決する。そういう姿勢が描かれて、全俺が泣いた感じです。素晴らしい、そう、そうですよって。

・技術者が技術者としての矜持を見せる
 オチの部分が伏線があからさま過ぎるとか、さんざん煽ってひっくり返すんかとか批判されてるようですが、個人的には、ちゃんとした技術者だったら必ずそうすると思うんですよ。自分の仕事に誇りをもった本物のプロフェッショナルであるならば。戦時中様々な事情でちゃんとした仕事ができず無念なことがいっぱいあったと思うんです。あの時こそ、今度こそ、ちゃんとした仕事ができるっていう悲願の時だったと思うんです。なので回想シーンで主人公以前の着陸してきた特攻隊員の思い出話のエピソードなどあると良かったと思うんですよね。……てところが足りないと思うものの、私自身が、そういう技術者的仕事をしてるのであそこは非常に共感した部分でした。

 そんな感じで、非常に良いエンタメ作品で、邦画もやるなあ! って思いました。
 以上です。
simさん [映画館(邦画)] 8点(2023-11-07 15:20:20)(良:3票)
29.《ネタバレ》 記憶に新しい監督の『ユア・ストーリー』も、私自身は途中まではかなり楽しんで観れていたのですが、最後の最後に妙な捻りを入れるから台無しに…という感じだったのですよね。んで、今作もそもそもタイトルの『-1.0』がどーにもその手の(余計な)捻りにも最初から見えてしまってたので、正直言って鑑賞意欲がイマイチ湧かなかったのです…が観てみると思いの外非常に楽しめました。娯楽作として、ドラマ部分はごくベタだったと思いますが、それも含めて全体としてごく非常に手堅く・かつ好く纏まった作品だったと思います(怪獣映画としても)。その怪獣映画としての側面においては、特に『シン・ゴジラ』でも根幹であった(+何なら初代ゴジラから受け継ぐ「原点」とも言える)戦争の象徴=人類の敵としてのゴジラをどうやって倒すか、というコンセプトの部分はまたそのまま使って⇒それでもその倒し方&状況設定の部分に更にユニークなアイデアも十分に積めていたと思いましたし、加えて怪獣映画としてのビジュアルの部分が邦画としてこれ以上無い位に好く出来ていた・迫力満載だった、というコトで、重ね重ね楽しくハラハラと観終われました。是非大スクリーンの映画館でどーぞ。

評点自体は、それでも『シン・ゴジラ』よりは一点下げてまして、理由の一つは超・単純に私自身があの「庵野節」がごく好みだというトコロの個人的嗜好の問題ですね。もう一つは、娯楽映画的な観易くハイ・クオリティな質感の映像が出来ていたとは思うのですが、一方でやや小綺麗すぎてリアリティに欠ける部分があって、コレだとちょっと(怪獣映画としては好いケド)戦争映画には見えない…と思ったのですね⇒その上で、内容的に戦争映画側にかなり深く足を突っ込んでいる感じだったのでそれがちょっと違和感に…というコトです。そこを踏まえてのこの点数としてます。




※蛇足:とは言え、書くかどうか迷いましたがもう一つダケ、上記のとおり私も今作、途中からは完全に娯楽映画として観るコトに徹して居たので敢えて気にしない様にもしていたのですケド、それでもやはり描かれる最大の「テーマ」に関しては、正直あまりしっくり来なかったのですよね。生き残るのが何より大事、とゆーて、一つの考え方として別にそこに異論はありませんが、それでも今回はかなり高度に「たまたま」生き残るコトが出来たダケであって、だから今作はそれを「結果で語ってる」様にしか私には見えんのです。私は、それは「理念」ではなくて「綺麗事」だと、どーしてもそう思ってしまうのでありますね。
Yuki2Invyさん [映画館(邦画)] 7点(2023-11-07 12:22:57)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 88人
平均点数 7.44点
011.14%
100.00%
200.00%
322.27%
455.68%
544.55%
61314.77%
71415.91%
81921.59%
91921.59%
101112.50%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.66点 Review12人
2 ストーリー評価 7.70点 Review20人
3 鑑賞後の後味 7.65点 Review20人
4 音楽評価 8.20点 Review20人
5 感泣評価 7.25点 Review20人
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【アカデミー賞 情報】

2023年 96回
視覚効果賞山崎貴受賞 
視覚効果賞渋谷紀世子受賞 

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