ゴジラ-1.0のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ゴジラ-1.0

[ゴジラマイナスワン]
(モノクロ版タイトル:ゴジラ-1.0/c)
GODZILLA MINUS ONE
2023年上映時間:125分
平均点:7.28 / 10(Review 96人) (点数分布表示)
公開開始日(2023-11-03)
公開終了日(2024-05-01)
SF戦争ものシリーズものパニックもの特撮ものモンスター映画
新規登録(2023-07-13)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2024-03-13)【イニシャルK】さん
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監督山崎貴
キャスト神木隆之介(男優)敷島浩一(戦争から生還するも、両親を失い、荒廃した日本で、典子と出会う。)
浜辺美波(女優)大石典子(焼け野原の戦後日本を単身で強く生きる女性。戦争帰りの敷島と出会う。)
山田裕貴(男優)水島四郎(戦後処理の特殊任務を請け負う船・「新生丸」に乗り込む見習い)
青木崇高(男優)橘宗作(戦時中、海軍航空隊の整備部にいた人物)
吉岡秀隆(男優)野田健治(戦時中、海軍工廠で兵器の開発に携わっていた人物)
安藤サクラ(女優)太田澄子(敷島の家の隣人。戦争で子どもを亡くしている。)
佐々木蔵之介(男優)秋津淸治(戦後処理の特殊任務を請け負う船・「新生丸」の艇長)
遠藤雄弥(男優)齋藤忠征
飯田基祐(男優)板垣昭夫
阿南健治(男優)
水橋研二(男優)
奥田誠治(男優)
マイケル・アリアス(男優)
橋爪功(男優)(ノンクレジット)
金田明夫(男優)(ノンクレジット)
篠井英介
笠井信輔
早織
脚本山崎貴
音楽佐藤直紀
伊福部昭(「ゴジラ」/「モスラ対ゴジラ」/「キングコング対ゴジラ」)
撮影柴崎幸三
製作市川南〔製作〕
東宝
プロデューサー阿部秀司〔製作〕(エグゼクティブ・プロデューサー)
山内章弘(協力プロデューサー)
制作TOHOスタジオ(制作プロダクション)
ROBOT(制作プロダクション)
配給東宝
特撮山崎貴(VFX)
渋谷紀世子(VFXディレクター)
白組(VFXプロダクション)
美術上條安里
龍田哲児(装飾)
編集宮島竜治
照明上田なりゆき
その他阿部秀司〔製作〕(献辞)(ゴジラ-1.0/c)
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96.《ネタバレ》  今回の舞台は、初代ゴジラより前の終戦前後の話。特攻隊の生き残りの 主人公は、自分のせいで守備隊がゴジラに全滅させられたのを悔み、戦争を引きずっている。ゴジラと言う災厄に終戦直後の日本人が協力して立ち上がる所は良い。

 一番盛り上がったのは、銀座にゴジラが現れて、伊福部 昭氏の音楽がBGMで掛かった時、音楽が入るタイミングで、おもわず身を乗り出した。ここだけは劇場で、大音響で見る価値あり。

 全体的にゴジラの出演シーンは少な目で、特攻隊帰りの主人公が生き残り、悩み、自分の戦争を終わらせてゆくストーリーがメインだった様に思う。最後、当初の作戦は失敗し、結局主人公がゴジラに特攻するのは、ひねりが足りない感じだが、娯楽映画と思えば良いかと。

・以下追加
アマプラでGWに視聴。同時に白黒版と、シンゴジラ・オルソも視聴。
白黒版はオルソの方が合っている感じ。

改めて伊福部昭先生の音楽に助けられているなあ、と感じる。
これが普通のBGMだったら、ここまでの迫力は出ないだろう。
当然ながら、劇場視聴に比べると画面の迫力は下がる。
あと、劇場では余り気にならなかったけど、ゴジラの動きがカクつくのが気になった(日劇破壊の辺り)。
ちょっと点数がきつかったかもなので、1点アップ。
(以上、2024年5月7日追記)
ahiru3さん [映画館(邦画)] 7点(2024-05-07 11:43:02)《更新》
95.《ネタバレ》 私が見たかったのは怪獣映画で、人間ドラマじゃなかったんだよね。
前置きが長すぎていつになったらゴジラが出てくるのかそればっかり気になりました。
神木君は好きなんだけど、今回の特攻隊役は今ひとつだったかも。他の人も含めて、兵隊さんはやっぱり坊主だよね。
船はぶつかってまで交差する必要があったのかな?
ワイヤーが切れそうなのに小型船が集まったら引っ張れるってちょっと…。
浜辺美波の脅威の回復力。ゴジラ効果ですか?なんか理由側からにけど偶然なら他にもいっぱいいそうですね。
アカデミー賞とかで期待したけど、やっぱり賞とか当てにしたらダメですね。
木村一号さん [映画館(邦画)] 5点(2024-05-06 20:36:53)《新規》
94.《ネタバレ》 なんだ、これ。その1.戦争で死ぬのを嫌がる特攻兵。永遠の0以後の流れか。ばかばかしいわあ。思えば、この映画を作っているやつらは俺より若い。
その2.原爆が落ちる前からゴジラ登場。新ゴジラ以降の流れか。

1時間2分12秒。相変わらず、だな。がっかりさせ過ぎ日本映画。
主人公が叫ぶ。
こういうダサい表現ができるのが日本映画だ。格好悪すぎる。
こ~さんを押して助けた典子が、自分は吹き飛ばされたのだと知る主人公。慟哭と言うには、軽すぎる。つまりさ。軽すぎるからこそ!
慟哭場面では、叫ばせないのだ。(一番新しい記憶ではFury Road。だが、どうしようもない場面以外では、そもそも叫ばせたり、泣かせたりしない)
今回も同じ。
主人公に叫ばせる必要など、どこにもない。

出来ることは全部やるんだ! と、艦長。
うん、このセリフはいい。ところが、である。その直後が悪かった。

1時間51分。とうとう打つ手がなくなった時、仲間が続々と集まって来る。相も変わらず日本的美談。(アメリカがこれに影響されたのは滑稽であった)
いい加減、そういう妄想やめろよ。疲れるやつ等だ。

このあとが更に悪い。水島上等兵(違う)特攻。いやあ、もりあがらねえ・・・
古いんだよ。

このあと、トリックがあって、またしても[生きろ]とのメッセージ。
ああ、つくづくダルいわあ。もう、うんざりなんだよ。
(そもそも[生きろ]とのメッセージそれ自体が、現代人に死を恐れさせるように仕組んでいる罠にしか見えねえ(誰も得しないのに)。もはや、ヒトは簡単に死なない。老人がなかなか死ねなくなった結果、トシを取ることにも、生きることにも意味を失っているというのに)
(俺は手塚的死生観を持っていて、死と生とは対であり、痛みも死も必要なものだと考える。だが、ヒトは痛みのない社会を求めた。その結果、痛みを消し去った。だが、本当は見えなくしただけ。だって、見たくないんだもん! ガキどもめ)

その後、彼女が生きていたとか続くわけだ。
つーか、最初からとことん面白くなかった。しかし、おそらく、この映画はウケたのだろう。児戯がウケるのが国民性だとでも言われているかのようであった。

ま、アレだ。完全にローリングストーンズ化していた。偉大なるワンパターンという点で。。。
おら、はじめちゃんさん [インターネット(邦画)] 2点(2024-05-06 19:02:22)(笑:5票)《更新》
93.《ネタバレ》 ゴジラのシーン、海のシーンはすごかったですが、人間ドラマのシーンは?? 
あと、ゴジラを呆然と立って見上げる人とか、横に逃げればいいのにゴジラが追いかけてくる方、追いかけてくる方に逃げる人とか、ちょっと理解に苦しみましたが、ゴジラ映画のお約束なんですかね?
コテコテのド昭和映画だったので、これが外国で上映されてうけたんだ、というのが不思議に感じました。日本人が見ると泥臭い感じがしても、外国では新鮮に見えるのかな?
ド昭和の雰囲気がよくできているとは思ったものの、納得が行かなかったのは、新しく見つかった仕事について説明するシーンで出てきた紙です。あの時代の紙にしては白すぎるし、A4を三つ折りするようになったのは、もっと後の時代だと思います。
VIVANTのラスボス橋爪功が銀座の群衆の一人として出てきたのは、これからどんな役回りかと思ったら、ほんとにそれっきりのただのエキストラでした。
典子の首のアザのシーンは初見では気づかず、ネットで情報を読んで見直しました。髪の毛と似た感じで、気づかなかった人が多かったのではないかと思います。
チョコレクターさん [インターネット(邦画)] 6点(2024-05-06 16:07:25)《新規》
92.画像は良かったですね。評判通りでした。
物語は特に印象に残る部分はありませんが、画像の良さで最後まで楽しめます。
東京ロッキーさん [インターネット(邦画)] 6点(2024-05-06 13:43:34)《新規》
91.《ネタバレ》 東宝がある限り、ゴジラは何度でも復活する。

人間の手垢にまみれたゴジラだが、BGMにあのテーマソングが流れた時は、威風堂々。
世界観、ゴジラの描写はまあ良しとしても、人間の描き方が、どうにも引っかかる。
結局この辺のすり合わせがうまくいかないと、いつまで経ってもよい作品にはならない気がする。
ろにまささん [インターネット(邦画)] 4点(2024-05-06 04:42:33)《新規》
90.《ネタバレ》 ワトソン、ホームズ名コンビの演技が作品のキモ。前半はだるい脚本でなんとも嘘くさい展開に白けてしまったが、浜辺美波が消えてから俄然話が面白くなってくる。後半は息もつかせぬ展開で、前半のだるい伏線を次々と回収して最後は見事なハッピーエンド。不覚にも泣いてしまった。それにしても伊福部さんのテーマ曲は素晴らしすぎた。伊福部さんのテーマ曲にプラス2点、泳ぐと可愛いゴジラにプラス1点。
ブッキングパパさん [インターネット(邦画)] 7点(2024-05-05 21:37:05)(良:1票)《新規》
89.《ネタバレ》 うんうん・・・なかなかな佳作ではないでしょうか?(名作ではない)
序盤から観客を引き込む要素もありましたしね。
ただ相変わらずの日本映画的な人間ドラマが長く、ちょっと中だるみ気味。
しかし東京銀座の破壊シーンは流石のアカデミー賞、めっちゃよかったです。
シンゴジのような「動きの無い」ゴジラではなく、ハリウッド版に近い「動ける」ゴジラが大暴れして見ごたえ十分でした。
でもラストのゴジラ復活を示唆するシーンは良いとして、典子さんの首筋の異変は正直いらなかったのでは?と思いましたが、次回作への伏線でしょうか?
わたたさん [インターネット(邦画)] 7点(2024-05-05 04:21:45)《新規》
88.う~ん これは映画館で観ないといけないヤツだった..物語は単純..映像はすごい..ただそれだけ..ツッコミどころ満載..演出がひどい..期待ハズレだったかな..残念..
コナンが一番さん [インターネット(邦画)] 6点(2024-05-04 22:23:47)《新規》
87.《ネタバレ》 1954年のゴジラが戦争被害(具体的には東京大空襲・けして獣害や天変地異の類ではない)の再来を描くことで
その記憶もまだ生々しい観客(怪獣というこの世に存在しないものに対する感情をどうとればいいかまだわからなそうな)に
恐怖を否が応でも植え付ける試みをしているのに呼応するように
今回は焦点を主に「死ぬことができなかった復員兵の戦後」に絞ることでまた違った戦争の暗い側面をゴジラに表象させてきた。
といっても行われている厄災描写はこれまでのシリーズと大差はなく、東京を暴れまわるのもなんら新しい試みは感じられず実はもう結構飽き飽きしているのだが、
海戦のVFXは巡洋艦の砲撃の描写が男心をくすぐり、かっこいい。それだけでも一見の価値あり。
ゴジラがやはり象徴的過ぎてほとんど神か悪魔かといった風で生物に思えないのは仕方ないのだろうか。
逆に大戸島でのゴジラはほぼジュラシックワールドで、ぐっと恐竜に寄せてきているためか、映像的にはよくできているがこれまた新鮮味はなかった。
それでもVFXはこれまでのゴジラでは抜きんでて良い出来に見える。
もっともよかった点は監督が己のできることをよく理解していて、その土俵に立って映画を撮ったというところか。
最後の脱出オチ。いくらなんでも脱出装置があることを説明しない理由がないだろと突っ込むより先に、
説明受けてないのは我々観客だけだったことを知らされ、ニヤリとさせられた。うまく感情をコントロールされた感があって、すいやせんといったところだ。
だからか、彼女が最後に生きていたことが判明しても、それはそれでファンタジーだし、ということで気持ちをコントロールされたように思える。
でも生きていた典子はゴジラの再生細胞の力によるものだとしたら、ゾンビみたいな感じかな?
好みでいえば、その救いは不要かなとは思うが。希望に満ちることが戦争の終結ということなら、監督の好きに作っていい作品だから。ということである。
うまシネマさん [インターネット(邦画)] 6点(2024-05-04 10:11:08)《更新》
86.《ネタバレ》 映像目的で見ましたが結果として楽しめました。
なおAmazonPrimeで視聴です(ありがたい)

序盤で船に乗った際に、キャストがくっそ豪華で
主役張れる人たちばかりで
キャストだけでも結構お金かかってるなぁって思いましたが(笑)

映像的には想像以上に良く出来ていて
ロングショットでも人が動いている様は
妙なリアリティを感じました。

で、それでもいくつか気になることがありますが。

特には典子の件ですね。
あのスピードで飛んでくる瓦礫は
もはや散乱銃みたいなもんなので、運良く生きている事は考えづらく

綺麗にフリのあったゴジラの超回復のような回復力だったり
妙な痣があったりで、ゴジラのような状況になったとすると
若干理解できますが、そもそもどのタイミングでその状況になったのが良くわからないのと

回復力がある系の作品ではコアが壊されたら消滅するパターンが多いですが
そのパターンはないのか。というところです。

ゴジラの誕生は核実験とかが原因なので
ゴジラとの対決は引き分けかゴジラサイドが勝たないと
核実験とかのアンチテーゼにならないので、死なないだろうとは思ってましたが

典子のように粉々になっても復活できるんであれば
なんかいい感じで終わってますが、すぐ復活してこの後世界が崩壊してしまうのも時間の問題って感じで
ハッピエンドじゃないよなぁ思ってしまいました。

あと、戦後二年の日本の状況を良く分かってないですが
あんな作品を実行できるぐらい復興してたんですかねぇ。

という感じですが、まぁ、楽しかったので8点で
シネマレビュー管理人さん [インターネット(邦画)] 8点(2024-05-04 00:17:42)《新規》
85.《ネタバレ》 主人公の成長や登場人物たちの絆など王道の展開を詰め込んで、万人に受け入れられる及第点の映画だと思います。ゴジラもすごい迫力で暴れまわります。人間ドラマ7割、ゴジラ3割くらいの割合だったので、もうちょっとゴジラのシーンが多くても良かったかなと思います。ところで、わだつみ作戦ですが実現可能なんでしょうか?それと仲間の船で引っ張るって可能?そこは観ながら「おいおい」とツッコミをいれちゃいました。でも、まあ若干の不満があってもマニアでなければ十分楽しめる映画だと思います。
ぽじっこさん [インターネット(邦画)] 7点(2024-05-03 19:59:03)《新規》
84.《ネタバレ》 この映画が公開されたときに「人間ドラマがくどい」的なコメントを何個か見て、監督が監督だし多分自分にはあわないんだろうなと思って観にいかなかったわけです。
しかしアカデミー賞関係であらためてこの映画がフューチャーされたときに山崎監督が「シンゴジラのあとだから真逆にいくしかないと思ってコテコテの人間ドラマをいれました」と語ってるのを見て、あぁそういう理由なのかそれは正しい判断だな…と思っていた矢先にアマゾンプライムで配信がはじまったので早速観たわけですが…

覚悟して観始めたのにくどくて演技やりすぎのドラマパートに辟易。冒頭部30分いりませんよ、これ。
てか途中もいりません、子供とかどうでもいいからはやくゴジラでないかな…とただ思い続けるだけの映画になっておりました
クライマックスは楽しめるかと思いきや…いかにも感動の押し付けのようにいろんな船が助けにくるところでドン引きなんですが、そもそも2万トンのものを引っ張るのにクレーンが持ちませんという話だったわけですからいくら多くの船きてがひっぱっても意味ないはずなんですよ。駆逐艦の排水量はたかだか2000トンしかないわけだし、クレーンが持ちませんという話だったわけですから、いくら引っ張っても駆逐艦が引きずり込まれるかクレーンが壊れて終わりのはずなんです
なのに急にプロジェクトXよろしくみんなでやったからできたんだぜ!みたいな空気出されても「ええ…」としか思わずただただシラケるばかり
クライマックスでシラケたら終わりですよ。

あと震電ですが、先尾翼機なので普通にパイロットが脱出すると後ろのプロペラに巻き込まれて死んじゃいます
だから脱出する際に同時に後部のプロペラを吹き飛ばす必要があって、この映画でも実際に口に突っ込んだときに後ろが飛んでるんですよね
そういう細かいこだわりはちゃんとしてるわけですが…いかんせん、プロジェクトXを観てただただシラけるタイプの自分にはこの映画は全くあっていなかったようです

シンゴジラで山手線を突っ込ませるクライマックスは子供がおもちゃ箱をひっくり返したような楽しさがあってそこに怪獣総進撃の曲がかかってもうめちゃくちゃテンションがあがるわけですが、この映画にはそういう楽しさが全くなく最後までテンションがあがりませんでした。オーソドックスなゴジラのテーマだけかけられてもね…東宝チャンピオン祭りでゴジラを観ていた世代としては断然シンゴジラですね
あばれて万歳さん [インターネット(邦画)] 4点(2024-05-03 17:30:13)《新規》
83.《ネタバレ》  遅ればせながらの鑑賞ですが、私、邦画のゴジラを初めて劇場で観たと思います。正直、失礼ながら、これまでの作品は、こども騙し的な特撮映画と思ってましたので、邦画でもここまで魅せてくれるんだなと、流石アカデミー賞を取られるだけあって、面白かったです。
 戦後の憔悴した日本の僅かな希望さえ絶望に堕とすゴジラ、理不尽な自然の脅威に必死に抗う人々の姿、自国の軍に守ってもらえないからこそ団結する民衆達。日本ならではの映画ですね。
 ただ一つ違和感があったのは、典子ちゃんの葬式が早過ぎたこと。亡くなったということを強調したかったのでしょうが、結果として遺体が見つかっていなかったのだろうから、完全に早とちりだよね。別な遺体を勘違いしたということだったのかな。その違和感があっただけに、疑い深い私は「生きてんじゃね?」と思ってしまい、最後のサプライズ感動も半減してしまったのでした…。
ノンさん [映画館(邦画)] 8点(2024-04-27 19:41:48)
82.《ネタバレ》 怪獣映画なんて、久々だ~と思ったけど、去年は午前10時の映画祭で「地球防衛軍」見てたなあと。あの時代の特撮と比べると、もう映画の質が雲泥の差だと思ったんですが、メイキングみたらCGがすごくなっただけで、現場の創意工夫は変わらないんですね。ほっとしました。映画はゴジラ部分と、戦後部分が(私からすると)上手くはまってなかったから、2本の別の映画を見た感じです。お得です。震電の駐機部分はとても良かったけど、飛んでいる部分が昔の円谷みたいでまだ技術力が足りないかなあ。ドラマ部分は、古き良き邦画をちゃんとリスペクトしていて、シン・ゴジラとは違ったテイストで面白かった。最後に、アカデミー賞受賞おめでとうございます。
えんでばーさん [映画館(邦画)] 8点(2024-04-19 07:11:40)(良:1票)
81.《ネタバレ》 正論を吐く理系官僚ということで財務省をいびり出されたインフルエンサーの某氏が「既に4回見たがまだ何回か見るつもり」と言ったので怪獣映画は子供の頃から嫌いでしたが見に行きました。主演はNHK の朝ドラで植物学者の役をやった神木くんじゃないですか。途中でゴジラは今まで日本の国土と国民を脅かした地震、台風、津波、B29(空襲)、原爆におまけの蒙古襲来を全部足したもののアレゴリー(比喩)じゃないのかと気づいてからは「ゴジラを倒すのがウルトラマンだったりしたらわたしは出口で観覧料の返金を要求するぞ!」と息巻きましたが幸いにしてそんなこともなく最後は国土を襲うどんな災難も他国のせいにはせずにゴジラの姿に結晶させて科学技術とチームワークで立ち向かい、決して他国のせいにしたりはしない、ましてや十倍返しにしたりしない日本人の賢さと優しさに感涙しました。さて、日本は第二次世界大戦の終盤で英米の科学者がナチスドイツを倒すために製造した原子爆弾の被害を被りましたが原爆製造で功績のあった科学者四巨頭(オッペンハイマー、フェルミ、ロレンス、コンプトン)の原子爆弾を日本に投下すべきか否かの議論には結論が出ず、議長のオッペンハイマーは「わたし達4人の科学者はそれぞれ一票の投票権を持つ市民でしかありません!」と結論を放棄してしまいました。では誰が広島・長崎の原爆投下を決めたかというと時のトルーマン大統領だと言うのは簡単ですがトルーマンに復讐することはできないし、トルーマンを大統領に選んだアメリカ人に十倍返しをするのは憎悪の連鎖を生むだけだし⋯結局ゴジラにしてしまった方が全て平和裡におさまるわけです。日本の周囲には大きな大陸国と小さな半島国が何をしでかすかわからない状態にありますが、これから何が起きてもゴジラを倒すつもりで対処できればと思います。
かわまりさん [映画館(邦画)] 8点(2024-03-20 19:10:20)(良:3票)(笑:1票)
80.《ネタバレ》 アカデミー賞効果で平日朝9時上映の回なのに劇場はほぼ満員。観客も春休み中の学生さんたちからシニアまで幅広い。公開半年過ぎても熱気というか活気がある映画館というのはやっぱりいい。

そして、それなりに日本映画を見てきた自分としては、オスカー受賞の特殊効果はやっぱり映画館で見て良かった。冒頭のジュラシック・パークもどきに「大丈夫か?」と心配になるも、巨大化した後の「見上げるショット」がものすごく効果的で、そして満を持しての「熱線」炸裂、そしてその爆風。かつて何度「ハリウッド顔負け」といううたい文句の日本製VFXにがっかりさせられてきたか。それが、今回はなんとオスカー視覚効果賞ですよ。なんと痛快なことか。

ただ、懸念だったドラマ部分はやっぱり自分はダメでした。「しゃべりすぎ」は山崎監督作品なので、やっぱりといったところでしたが、今作の主要人物「死ななさすぎ」はかなり気になりました。「生きろ」が本作のメッセージなんだとしても、「生きろ」と願った人は「死なない」というのは本末転倒というか。人ってほんとうに簡単に死んじゃうんです。びっくりするくらい簡単に。それを学んだのが戦時中の日本だったと思うし、震災を何度も経験した今の日本もそうでしょう。なのに、今作の主要人物は「死なない」。島で海で目の前でゴジラに遭遇しても、電車で宙づりになって落下しても、爆風に吹き飛ばされても、放射能を大量に浴びても、死なない。死ぬのは名無しのモブキャラばっかり。そんな設定のなかで「生きろ」って言われたって・・・・。主人公もその仲間もモブキャラも、みんな等しく生きて死ぬんです。その緊張感を欠いたまま、言葉ばかりが上滑りのまま語られる「命」の物語のどこに感動しろというのか。

あと連合軍占領期という時代設定がまったく生きていないのが残念。「国家主権がない」ってどういうことか。じゃあ「民間でやればいい」という単純な話ではないはず。でも「核」に頼らない「わだつみ」作戦のアイデアは評価したい。
ころりさんさん [映画館(邦画)] 4点(2024-03-20 06:48:19)(良:1票)
79.《ネタバレ》 米国アカデミーで賞を獲った契機のリバイバルで久しぶりの劇場鑑賞。
同時に、久しぶりのレビューです。

「シン・ゴジラ」は当時の我が国の安全保障体系を皮肉った、やや後ろ向きの映画でしたが、その思想には共感しました。
その後、ロシアが仕掛けたアレを契機に、我が国も(やっと)「侵略」への対抗策を(少しは)マジで考える姿勢をカタチにしました。
未だ改憲に至らないのは、心地良さげな口上だけで存続している野党に賛同する方々も一定数はいることと、
長期政権に胡座をかいた与党のバカ者が原因と理解しています。
おっと、レビューから外れていますな。

本作を観て感じたことは「フィクション」と云うジャンルの意義でした。
ゴジラの存在自体がフィクションですが、現代の創作物はそれだけをテーマとして成立させるのが難しい。
1954年製作の「ゴジラ」は戦後10年後の銀座を破壊しましたが、本作のゴジラは終戦から3~4年後の銀座を破壊します。
この5~6年の差には意味があります。
戦後復興がある程度は体を成した日本と、暗中模索中の日本の差。
これまで、スポットが当たる機会が少なかったタイミングにゴジラをぶつけることで、
新たな葛藤が生まれ、それが新たな物語になりました。
絶望に絶望を上書きするような存在が本作のゴジラだったと思います。
そんな状況下で、戦争を生き延びた人たちの対応は様々でした。
家族がいるから、と云う理由で戦いを拒否する方々がいます。それがオーソドックスだと思います。
同時に、我々以外にはやる者がいないと、再び戦いに臨む方々もいます。
それは、ドラマを成立させるためのヒロイックな選択にも見えますが、
同種の思想で命を危険に晒す場に臨む方々が実際にいることは、現在のウクライナ報道を見ていると分かります。

「フィクション」の存在意義は様々ですが、あり得ないものや状況を設定することで、
それに対応する人たちの態度を切り分け、強調する道具でもあるとも思います。
映画の大半はフィクションなので、これまでに観た映画のほとんどは上記の理屈で成立しているのですが、
本作には改めてそれを強く意識させられました。
日本人が普遍的に持つ、敗戦に対する感情が刺激されたからかも知れません。

「シン・ゴジラ」でも言及しましたが、本作でも伊福部昭のゴジラ楽曲が大活躍していました。
唐突ですが、先日、70年万博の「太陽の塔」の内部に入る機会がありました。
岡本太郎芸術に感じた「時代を超えた本質感」を、伊福部昭のゴジラ楽曲にも感じました。
本質を担保しているものは後世に残る。
言語表現貧困でちょっと恥ずかしい言い方になりましたが、私はやっぱり伊福部音楽ファンです。

ともあれ、アカデミー賞受賞、おめでとうございます、
と心からの賛辞を送らせていただきます。
アンドレ・タカシさん [映画館(邦画)] 8点(2024-03-17 22:06:48)(良:2票)
78.《ネタバレ》 かねてより映像が素晴らしいとの事前評価があり、映画館に行こうと思っていたのだが、忙しさにかまけていたら、アカデミー視覚効果賞を受賞してしまった。やっと時間ができたので行ってみたが、やはり映画館はほぼ満員。思い立ったが吉日というが、こんな失敗を私は数多く繰り返してきた。反省!
やはり映像が良い。しかも、そんなに金をかけていないというから、なお良い。
浜辺美波は途中まで「誰だ?この汚い女性は」と思っていたし、かなり後半になって「あれ?ドラマで見た人かな?」と気付いた次第。昭和の雰囲気を出そうと、わざと体型も変えたのだろうか。役者はすごい。
特攻から逃げ帰った自分の「戦争」を終わらそう、と、ゴジラの口に特攻を仕掛ける、と思いきや、まさかの脱出には拍手喝采(したい気持ち)。みんな生きて帰ってきた。そして浜辺美波も生きていた!「終わっていない戦争」という、死の匂いをただよわせながら、あくまで「生きろ!」とのアンチテーゼ、魂の叫びを感じる。
首のあざがちょっと気になったが、爆風で怪我したんだよね、きっと・・・
チェブ大王さん [映画館(邦画)] 6点(2024-03-16 19:41:15)
77.【24.3.12.追記】アカデミー賞・視覚効果賞受賞おめでとうございます。
個人的には『そうだろうな』と思い、また、『ストーリーも役者さんたちの演技も監督はじめスタッフ全員の心意氣からして最高ですよ』と言いたい作品ですが(笑)。

【以下、レビュー原文】

このレビューを書いているこの時期。全国各地でクマが人間を襲う事件が頻発している事に感情が重なりました。
もちろん現実の猛獣による恐ろしく痛ましい事件と、フィクションのSF映画を同列には語るつもりではありませんが、【人間には叶わない猛獣が明らかな殺害目的で目前まで追い詰めに来る恐怖】が、ふと連想されたわけです。

猛獣に命を奪われる痛みと恐怖が、過去作品と比べて抜きんでている今作。それに留まらず、心身に傷を負っても尚、生きる人々を描けている。それぞれの立場で生き残ったり、逃げて生き永らえたり、生きなきゃならなかったりした人々が描けている。役者さんたちは皆、本当に見事な演技。キャラクター皆に共感できる。

この映画、登場人物もストーリーも闘いも生き方もゴジラも(ゴジラは戦闘力凄過ぎですが脇役にすぎません)、全てにおいて、観客の心に【肉迫】する映画です。

人間がどう生きるか。どう生きたか。【とにかく生きる人間】とか【それでも生きる人間】をまざまざと描いた芝居(≒ドラマ≒映画)は激烈に大好きでして。それが作り手にでも役者にでも見えれば9点。そこから突き抜ければ10点満点というのが私の採点基準。
これ以上の出来は無理だろうから映画館に行けば良かったと後悔した前作・シンゴジラの反省を踏まえて本作を映画館鑑賞したわけですが、

10点としか言いようがない。
役者の魂さん [地上波(邦画)] 10点(2024-03-12 06:34:09)(良:2票)
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【点数情報】

Review人数 96人
平均点数 7.28点
011.04%
100.00%
211.04%
322.08%
466.25%
555.21%
61515.62%
71717.71%
81919.79%
91919.79%
101111.46%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.66点 Review12人
2 ストーリー評価 7.70点 Review20人
3 鑑賞後の後味 7.65点 Review20人
4 音楽評価 8.20点 Review20人
5 感泣評価 7.25点 Review20人
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【アカデミー賞 情報】

2023年 96回
視覚効果賞山崎貴受賞 
視覚効果賞渋谷紀世子受賞 

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