2.《ネタバレ》 両親との死別をシンプルな画面処理で静謐に描写した出だしから、林間の木漏れ日をほどよく採り入れたドラゴンとの出会いがいい。
彫刻刀の滑るショットと一本道を走る車のショットのオーヴァーラップなど、スムーズな画面繋ぎによる前半の語りも快調だ。
俳優側の都合ではあろうが、ロバート・レッドフォードの回想談に無駄なフラッシュバックを用いず、彼の語りで見せてくれているのだから、
出来れば原語で聴きたかった。
前作に続いての「家へ帰る」映画であり、絵本の挿絵を使った寡黙な語りに打たれる。
ただデヴィッド・ロウリー、飛翔のアクションは不得手なのかも知れない。
夕焼けの鰯雲などのパノラマショットは素晴らしいが、クライマックスのアクションにはもう一つアイデアが欲しい。
橋が登場すると、水平ー垂直の展開が見えてしまう。