太陽の帝国(1987)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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太陽の帝国(1987)

[タイヨウノテイコク]
Empire of the Sun
1987年上映時間:152分
平均点:6.66 / 10(Review 91人) (点数分布表示)
公開開始日(1988-04-29)
ドラマ戦争もの小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-02-15)【S&S】さん
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監督スティーヴン・スピルバーグ
助監督フランク・マーシャル(第二班監督)
演出ヴィク・アームストロング(スタント・コーディネーター)
キャストクリスチャン・ベール(男優)ジェイミー
ジョン・マルコヴィッチ(男優)ベイシー
ミランダ・リチャードソン(女優)ヴィクター夫人
ナイジェル・ヘイヴァース(男優)ローリング医師
ジョー・パントリアーノ(男優)フランク
ベン・スティラー(男優)デインティー
ポール・マッギャン[男優](男優)プライス少尉
伊武雅刀(男優)ナガタ軍曹
ガッツ石松(男優)ウチダ
山田隆夫(男優)トラックの運転手
片岡孝太郎(男優)特攻隊員の少年
J・G・バラード(男優)パーティの賓客(ノンクレジット)
原作J・G・バラード
脚本トム・ストッパード
メノ・メイエス(ノンクレジット)
音楽ジョン・ウィリアムズ[音楽・1932年生]
編曲ハーバート・W・スペンサー
撮影アレン・ダヴィオー
製作スティーヴン・スピルバーグ
ワーナー・ブラザース
フランク・マーシャル
キャスリーン・ケネディ
配給ワーナー・ブラザース
特撮ILM/Industrial Light & Magic(視覚効果)
キット・ウェスト(特殊効果スーパーバイザー)
美術リック・カーター(ノンクレジット)
ノーマン・レイノルズ(プロダクション・デザイン)
マイケル・フォード〔美術〕(セット装飾)
ハリー・コードウェル(セット装飾)
アンドリュー・アックランド=スノウ(ノン・クレジット)
衣装ボブ・リングウッド
編集マイケル・カーン
ニック・ムーア[編集](編集アシスタント)
録音ロバート・ニュードスン
チャールズ・L・キャンベル
字幕翻訳戸田奈津子
スタントディッキー・ビアー
ヴィク・アームストロング(ノン・クレジット)
その他テリー・ニーダム(ユニット・マネージャー)
奈良橋陽子(キャスティング)
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91.大昔に見ましたが深く印象に残っています、クリスチャン・ベールが出ていたのですよね。彼の役者としての成長に一石投じているのでしょうね、この作品も。
HRM36さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-08-03 14:14:50)
90.《ネタバレ》 スピルバーグの娯楽作品と社会派作品のちょうど間のような映画。
話はストレートでひねりはないけど結局なんだったんだろうと観た後になんとなく腑に落ちない。
映画の紹介では少年の成長が云々と書かれているけど、成長したとは思えないし。
戦争によって汚れてしまったかといえば最初からそんな純粋ではなかったし、本質的にはそんなに変わってない気がします。
一つ一つのエピソードが絵的にはインパクトがあるんですよ。ハッとさせられるシーンも多々ありましたし。
でもなぜか全体的に印象に残らない。
スピルバーグが大人になろうとしてもがいているように見えたと言ったら言い過ぎかな。
わかりやすそうでわかりにくい映画でしたね。
CBパークビューさん [DVD(字幕)] 6点(2015-09-24 22:47:20)
89.スピルバーグはこの映画で何を描こうとしたのだろうか。単純な反戦ではないだろうし、子供(や人間の素の)の強さでも無いだろうし、その意図を汲み取るのが難しいかも、と感じた。
映画は大作として作られているので、ちょっと長いと思うけどそれなりに見応えはある。
強いて言えば、どのような状況でもそれぞれの世界が出来上がっていく、ということだろうか。
simpleさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-08-23 17:15:50)
88.《ネタバレ》 日本軍イコール悪のような描き方になっていないのは好感持てますが、半自伝的小説の映画化の割には主人公の少年の言動に説得力が感じられません。祖国を見たことがない大富豪の息子が、日本軍の進駐により大混乱の中両親とはぐれて環境が一変し、屈辱とひもじさを経験しながらしたたかに生き抜いていくストーリーに生存本能の逞しさは伝わってきますが、そもそもピュアで無邪気風な主人公のキャラクターに魅力が感じられないので殆ど共感できませんでした。
ProPaceさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-05-05 00:01:15)
87.《ネタバレ》 大人のズルサ・汚さに対する少年の葛藤や怒りみたいなものがもう少しあってもよいような気もするが、子供時代はそこまでわからないし、ただ大人達に付き従うしかないのかもしれないなと思ったり。他方、大人になってみると、少年時代の感覚というのはもはや理解できないもので、結果作品自体もわかり難くなってしまったような。いろいろと解釈はできるんでしょけど。「原爆が戦争を終わらせた」的な米人主張を最後に持ってくるのはいかがなもんなんですかねえ。日本人としてはその点で減点せざるを得ないです。
東京50km圏道路地図さん [地上波(字幕)] 5点(2014-08-08 13:19:44)
86.ハリウッドにしては珍しく 日本軍に対して割とニュートラル・もしくは親日的な視点で描かれていたが、中国人は見事に野蛮な鬼畜だな~。。しかしクリスチャン・ベール若い!伊武雅刀も若い!ジョンマルコビッチも若い!けど、やっぱり当時からハゲてたのですね!
くまさんさん [インターネット(字幕)] 9点(2010-09-16 01:10:39)
85.《ネタバレ》 冒頭場面は、揚子江に漂う棺桶を軍艦が蹴散らす。最終場面は揚子江に漂うジムの鞄。川は時の流れ、棺桶は死、鞄はジムの少年らしい心の象徴。死と共に戦争がやってきて、ジムの少年らしい心を奪っていった。それは時代の流れであり、個人にはどうすることもできない。「太陽の帝国」とは、多感で夢見がちであり、ロマンと冒険を求める少年の心のことである。戦闘機マニアの少年が、戦争が始まっても敵国の戦闘機に思いを寄せるのは実に子供らしい。しかし戦後には、もう何かにあこがれる心を持ってはいない。一足飛びに「大人の打算世界への精神的脱皮」を強制させられたのだ。不憫でならない。原作者は「奪われた少年時代」を批判するわけではなく、乾ききった目で淡々と述する。事実としては、原作者は捕虜収容所を家族と一緒に過ごした。独りだったとするのは体験の異常さを強調するためだろう。監督は原作に忠実でありすぎた。その為観客は肩すかしを食い、感動できない。主題が解りにくいのだ。
【肩すかし】①ジムは日本軍に入りたいと言い、あこがれの零戦を撫でて飛行兵に敬礼していたのに、米軍のP51ムスタングに狂喜乱舞する。②米国人ベイシーとの友情物語と思って観ていると、ベイシーはジムを利用しているだけ。蘇州行の車に乗せようとしなかったし、地雷地帯に行かせるし、脱走も置いてきぼり。③少年と日本人との友情物語と思って観ていると、最後までナカダ(伊武)とは心が通じないし、唯一心の通じていた少年兵は頓死。④ジムの成長物語として観ていると、生存のためとはいえその世知辛い世渡りぶりは痛い。心が豊かになるのではなく、空虚になり崩壊してゆく。⑤反戦映画として観ると、戦争の悲惨さは最低限にしか表現されていない。爆撃シーンでは死も記号的。原爆を神の写真などと変容させている。⑥家族との愛情物語かと思って観ると、ジムは家族の顔も思い出せない。再会時の父親の存在の薄さ。
【日本人】美しい映像が際立つ。夕日が美しい。火花が背後の零戦が美しい。P51の爆撃場面、原爆の火が美しい。音楽も美しい。ベイシーや医者も躍動している。だが日本人だけは美しくない。トラックから降りてすぐに石を持たせて運べなどとは言わない。飛行場に重機関銃も高射砲もない。少年飛行兵がとってつけたように殺される場面は失笑。
よしのぶさん [DVD(字幕)] 7点(2010-07-06 10:48:04)
84.《ネタバレ》 2時間半を超える長編ですが、型破りな主人公の少年役クリスチャン・ベールの素晴らしい演技を追っかけているだけであっという間に時間が過ぎていきました。

 まあ、旧日本軍が出てくる外国映画ということで、その描かれ方に注目して観たのですが、主人公のスタンスが非常にニュートラルなこともあって変な偏りもそれほど無く上手く描かれていたように感じました(主人公の家から軍人が怪しげな格好で出てくるシーンは謎でしたが・・・)。

 当時の上海や収容所の様子や戦闘の描き方も、リアルさと映像美が見事に融合したものとなっているところなんかはさすがスピルバーグです。
TMさん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-22 11:31:34)
83.変わった子供。とにかくその印象が強く残る。きっと原作は難解なんでしょうね。
nojiさん [地上波(字幕)] 4点(2009-09-22 01:36:47)
82.《ネタバレ》 イギリス/アメリカの少年にこれだけ日本軍が憧れの対象となっていたとはビックリ。戦争となって敵味方に分かれる前ってこんなんだったんですか・・・。国内メディア等に恣意的に歪められた戦前の日本の実際を知る「目からウロコ映画」の1つかも。伊武雅刀好演。この頃は日本の軍人をキチンと演じられる俳優がまだ居たんだな…って感じ。しかしスピルバーグ監督だけあって、やはり最後の方はE.T.的風味になってしまうのは致し方のない所なのか(苦笑)。ラスト、すっかり変わり果ててしまった息子を一目で見分けられる母親の愛情にも感動しました。
番茶さん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-12 23:34:12)
81.《ネタバレ》 この映画は、スピルバーグ作品の中では知名度の低さ1・2位を争うのですが、思うにこの時期のスピルバーグは暗中模索、自分の方向性を探って悩んでいたのではないでしょうか。収容所という題材は後年「シンドラーのリスト」につながっていくのですが、殺伐とした良く言えばドライに人間の本質を描く術をこの映画で体得したようです。それはやはりジョン・マルコビッチの深い演技に助けられたところが大です。正直脚本は上映時間の長さを意識させられるもたもたした出来で、少年クリスチャン・ベールにも感情移入できなかったですが。父親との関係が希薄というパターンは、ほんとスピルバーグ作品の「癖」ですね。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-09-04 21:26:20)
80.奇妙な味わいの映画なので、初めて観た時にはやや戸惑うけれど、再見したらクセになる。まるでカフカの小説のような不条理感(特に前半)。もっとも、カフカの世界が不条理だと言っても、そこには気味の悪いリアリティがあるが、それは我々の住む現実世界がすでに不条理であり、それを我々が「気が付いたら」受け入れてしまっているから。世の中の殆どの事は、実は我々が知らないこと、理解できないこと、「いつの間にか決まってしまっている」ことばかり。それを我々は意識しないまま日々受け入れ続けている。さて一方、この映画の主人公の少年。やはり世間は彼の知らないところで動き続け、彼にとってそれは不条理なものなのだけど、彼はそれらを驚きをもって、時には憧れすらをもって、観察し受けて入れていくのが面白い。彼がスタジアムで自動車と再会する面白さ。世の中は理解できない大きな力によって動いているのだ。彼が死んだ人の魂だと思った光は、未知の新兵器によってもたらされたものであったりする。こうして、何だかわからないながらも少しずつ、少年の世界は広がっていく。そんな彼の目に大きな驚異として映る日本軍、彼は理解できないながらも彼らに接近しようとするが、結局受け入れられることはない(私もガッツ石松は確かに理解できんが)。この「わからない」という無気味さと驚きを、そのまま包み隠さず映像化しているところが、この映画の力であり、強みでもある。映像もそれに応え、不条理を決して厭わない(夕日に炎上する戦闘機の次のシーンは「昼間」だったりする)。オドロキをそのままオドロキとして描くときの、新鮮さ。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-12-03 00:16:02)
79.《ネタバレ》 JGバラードのかなり難解な自叙伝的作品をうまくスピルバーグの映画として作り上げている。(ハロウィーンパーティのシーンにJGバラード本人が写っている。)
スピルバーグの飛行機に対する愛情、思い入れが主人公ジムの目を通してひしひしと感じられる。
イギリスを知らない上海生まれのイギリス人少年が太平洋戦争の勃発で日本軍の捕虜となって蘇州の収容所で終戦までをすごす。 一人の無垢な少年が受けた過酷な体験を少年の目線で叙情的に描いている。 非日常である収容所生活が楽しく感じられたり、大好きな飛行機に触れた時の幻想的なシーンも当の少年の気持ちで見たとすれば十分納得できる。
上海のシーンは実際に上海でロケされたが撮影年を考えるとこれはすごいことだ。 でも逆に当時だから出来たのかも知れない、今は開放が進んで気軽に訪れることは出来るが町並みがすっかり変ってしまって映画の撮影が出来るような状況ではない。
何年も両親とはなれてきわめて異常な状況の中で暮らしたために両親の顔を思い出せなくなるジェイミー。 後半のその告白のシーンは心に強く響く。
そしてラスト、戦争が終わって収容所からでたジェイミーを探しに来た両親との再会。 ジェイミーは心に傷を負って感情の無い顔でボーっとしている。 父親は目の前を通るがお互い気がつかない。 しかし母親がジェイミーを見つけ近づく。
だがジェイミーは反応しない。 が、ついに母親の唇に触れ覚えていた口紅を確認、さらに髪の毛の色を確認。 ようやく母親を認識したジェイミーは母親に手を差し伸べ抱きあう。
ジェイミーのうつろな瞳は母に抱かれようやく安息を得られた安堵に変っていく。 大変に感動的な演出だった。
大好きな作品のひとつ、でも満点にしないのは日本、日本軍の考証がなっていないから。 白装束の兵士(?)がわらわら登場したり、海軍と陸軍がごっちゃになっていたり。
称えよ鉄兜さん [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2007-10-30 13:24:12)
78.主題歌(?)が良いです。それを冒頭と終盤に持ってくるベタなスタイルですが、上手いなと感心しました。客受けを狙ったような過度な演出がなく、地味ながらも丁寧に作り込まれているといった印象です。ただ、色々と小さなテーマを詰め込みすぎたせいか、散文的でプロモーションビデオみたいな感じもしました。決して、手抜き作品ではないのですが「面白いか?」と問われると微妙な感じなのでこの点数。
長毛さん [地上波(字幕)] 7点(2007-03-08 22:50:31)
77.(故)坂本多加雄氏の著書『スクリーンの中の戦争』に紹介されていたのをきっかけに、ようやく手にした作品。坂本教授を敬愛する自分としては、教授の解説を多聞に受けているのですが…3年ぶりにつけた満点評価です。「そりゃないだろ」と思う方は、前掲書をお読みください。本作が如何に丁寧に作りこまれたものであるか、ご理解戴けると思います。当時の英国・中国・日本・米国の4国の描かれ方が、誠に見事!!このような書き方は、レビューとしてふさわしくないでしょうが、拙い感想を述べるよりは(自分として)納得のいく表現方法です。
ロウルさん [DVD(字幕)] 10点(2006-12-13 22:00:44)
76.《ネタバレ》 スピルバーグ作品中でも注目度や知名度の低い作品ですが、今になって見るとスピルバーグ本人の中ではけっこう重要な作品なのではないかと思います。スピルバーグの感傷的な演出がこの映画ではほぼなくなっているのがまずひとつ。死人から靴を奪う、他人の食器を盗んで2人分の食料にありつくなど倫理的にいかがなことを平気で出来るようになることが主人公の成長として描かれてる上に人間関係もきわめてドライで、収容所内ではみんなで助け合って生きているように見えても、少し目を離しただけで自分の物を盗まれるなど結局は自分のことしか考えていない様子。保護者役をやっていたベイリーも慕ってくるジムに愛情をかけているとは言いがたいものがあります。キジ獲りの罠を仕掛けるエピソードでは、地雷が埋まっている可能性のある鉄条網の外へジムを行かせ、彼が生きて帰るかどうかを賭けるなんてことをやっているし、結局はジムに黙って収容所を脱走して姿を消してしまいます。損得関係なく唯一心を通わせていた日本人の男の子もベイリーに殺され、4年の間で作ってきた人間関係は完全に消滅。ひとりになったジムはようやく両親に再会しますが彼は両親の顔を忘れており、再会の感動もないまま死人のような無表情で話が終わるという絶望的なラスト。最近のスピルバーグならともかく、20年も前にここまでの映画を撮っていたというのは驚きです。また、死への執着というもうひとつの特徴がこの映画では見えはじめています。スピルバーグを語る上で死は不可欠な要素であるもののその性質が判明したのはシンドラーのリスト以降なのですが、この映画にはその後の彼を思わせる描写が見受けられます。冒頭からして揚子江に浮かぶ棺からはじまり、主人公は少年でありながら多くの死に直面します。しかも死に行く者がのたうち回ったり何か言い残して死ぬという映画にありがちな劇的な描写ではなく、何の言葉も発することなく気がつけば死んでいたという突き放したような死。死は刹那的に訪れるというのがスピルバーグの認識のようですが、それを映画の中ではっきりとやったのはこれがはじめてではないでしょうか。後にシンドラーのリストやプライベート・ライアンでやる演出のプロトタイプみたいなシーンもあるし、作品自体は少々間延びして退屈ではあるものの、スピルバーグのその後を思わせる描写がいくつもあるので見る価値のある映画だとは思います。
ザ・チャンバラさん [DVD(字幕)] 6点(2006-11-10 00:52:42)(良:3票)
75.そこまで悪くなかったが、あんまり内容が無かった様な気がします。クリスチャンベイルや他の出演者スピルバーグの子供の使い方などは良かったんですが、戦争とか仲間とかそこまで大きなものを感じ取れなかった。だからかわからないが、のびのび進むストーリーも退屈に感じた。ラストも感動できなかった。
TOSHIさん [DVD(字幕)] 4点(2006-09-02 12:54:41)
74.《ネタバレ》 信じるもの、心惹かれるものがことごとく壊されて行く少年期。絶対の強者なき流動的社会。極東のエキゾチックな混合文化。《世界一冷酷な状況観察者》J・G・バラードはそこで誕生した。スピルバーグが頑張って与える彩りも、最後には全て無に還っていく。この虚脱感、そして虚無感。ラストはまさにバラ色の絶望と呼ぶにふさわしい。この後、成長した彼が「世界の破滅」ばかり描き続けたのは、こうした理由のある事だと納得できる。彼の小説には決して悲惨さはない。彼は反戦家ですらない。他の同世代の子供達と違い、バラード少年はこの時、傷ついたのではなく悟りを得てしまったのだろう。スピルバーグは、求道者が老僧へ教えを乞うように、バラードから悟りを授かりたかったのかも知れない。後に『シンドラーのリスト』を撮った時の彼の視線は、バラードのそれに、かなり近い。

…てゆーかそこまで入れ込んだんならだよ、儲けた金で『ハイライズ』とか『結晶世界』とか『残虐行為展覧会』とか『コカイン・ナイト』とか『コンクリートの島』とか映画化してやれよ~! いまだにバラード作品の映画化はクローネンバーグの『クラッシュ』だけっつー悲惨な状況なんだからさー。
●追記:そう思ってたら、ナタリ監督の次回作が『ハイライズ』ぅ? 大道具費削減王ナタリか…また『クラッシュ』みたいにババかもな…健闘を祈る。
エスねこさん [映画館(字幕)] 8点(2006-05-06 05:50:01)
73.戦争を借りただけの中身の無い人間ドラマ。面白みが無い。子供の使い方の上手さはさすがスピルバーグであるが。シンドラーのリストのために戦時中の人々の描き方を練習したんじゃないだろうな…
Arufuさん [DVD(字幕)] 4点(2006-01-18 22:13:35)
72. SF作家バラードの同名の自伝を映画化したスピルバーグの最高傑作。お決まりの英雄物や、同盟軍の蛮行を糾弾する反戦物とは全く次元の異なる作品。子供の目を通した戦争そのものを描いていて、映像はみずみずしく、印象的なシーンが多い。戦闘機マニアの主人公が、出撃する特攻隊の勇姿にみとれて「海行かば」に合わせて母国の子守唄を熱唱したり、同じ大空に夢を描く者として、少年特攻隊の一人と心を通わせたり、絶望のどん底で目撃する暁の空の虹色の閃光(少年は動けなくなった老婆の昇天する光と勘違いする)など、少年視点の独創的なシーンには心打たれる。
 子役のベールの演技も素晴らしく、はじめは無邪気なおぼっちゃんが、ラストでは、両親の顔もなかなか思い出せないほど、疲労と苦悩を湛えた瞳の持ち主に変わっている。
 この作品が日本帝国を美化しているという、不当な意見で低い評価を与えられているのだとしたらとても残念なことだ。
lafishさん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-12-15 17:10:47)(良:3票)
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【点数情報】

Review人数 91人
平均点数 6.66点
000.00%
111.10%
211.10%
333.30%
477.69%
51718.68%
61516.48%
71213.19%
81718.68%
999.89%
1099.89%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.25点 Review4人
2 ストーリー評価 7.25点 Review4人
3 鑑賞後の後味 9.33点 Review3人
4 音楽評価 8.33点 Review3人
5 感泣評価 7.25点 Review4人
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【アカデミー賞 情報】

1987年 60回
撮影賞アレン・ダヴィオー候補(ノミネート) 
作曲賞(ドラマ)ジョン・ウィリアムズ[音楽・1932年生]候補(ノミネート) 
音響賞ロバート・ニュードスン候補(ノミネート) 
美術賞ノーマン・レイノルズ候補(ノミネート) 
美術賞ハリー・コードウェル候補(ノミネート) 
衣装デザイン賞ボブ・リングウッド候補(ノミネート) 
編集賞マイケル・カーン候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1987年 45回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
作曲賞ジョン・ウィリアムズ[音楽・1932年生]候補(ノミネート) 

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