ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録

[ハートオブダークネスコッポラノモクジロク]
Hearts of Darkness: A Filmmaker's Apocalypse
1991年上映時間:97分
平均点:7.30 / 10(Review 10人) (点数分布表示)
ドキュメンタリー
新規登録(2003-07-21)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2005-03-26)【M・R・サイケデリコン】さん
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監督ファックス・バー
ジョージ・ヒッケンルーパー
エレノア・コッポラ
オーソン・ウェルズ(ノンクレジット)
出演マーロン・ブランド
ロバート・デュヴァル
マーティン・シーン
デニス・ホッパー
フランシス・フォード・コッポラ
エレノア・コッポラ
サム・ボトムズ
コリーン・キャンプ
ロマン・コッポラ
ロバート・デ・ニーロ
ラリー・フィッシュバーン
ハリソン・フォード〔1942年生〕
フレデリック・フォレスト
アルバート・ホール
ジョージ・ルーカス
ジョン・ミリアス
G・D・スプラドリン
ソフィア・コッポラ
脚本ファックス・バー
ジョージ・ヒッケンルーパー
音楽トッド・ボーケルハイド
製作レス・メイフィールド
製作総指揮ダグ・クレイボーン
フレッド・ルース
配給日本ヘラルド
字幕翻訳戸田奈津子
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1
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10.《ネタバレ》 本来、映画や写真は撮影した時には出来上がりが確認できず、フィルムに現像してから初めて映像確認できるのが当たり前でした。(まあこの時代はVTRで撮影直後に確認はしているハズですが) そういった意味では、映画がいわゆる元来の意味での”映画(フィルム)”だった時代の超大作映画の裏側が垣間見られるドキュメンタリー映画が「ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録」です。

1970年代に2000万ドル(今の日本円で40~60億円以上!)の私財を投入し、これだけの規模の映画を準備したこと自体が恐ろしい行動で、真面目な話、普通の人間なら気が変になるのが当たり前の状況でこの映画の撮影はスタートしました。
更に問題は次々と発生し、西洋の常識が通用しない東洋の僻地での撮影とベトナム戦争や各国内戦の余波などに晒され、映画産業の頂点であるハリウッド系企業や世界の報道関係者などからの厳しいプレッシャー、多数の撮影クルーや現地人たちを統率しながら超一流俳優たちのワガママを聞き、度重なる脚本の手直しや作り直しetc、そんな無理難題が山積みの過酷な状況を自前のお金で230日以上撮影を続けるという、まさに地獄のような作業を監督自ら進んで行っている異常性がこのドキュメンタリー映画ではシッカリ記録されています。(なんとほとんど妻が撮影している!)

当時は現在のようなCG技術やデジタル機材も無かったので、このような厳しい状況に陥ることが割と当たり前だったと思いますが、映画の過渡期ともいえるこの時代に大博打を打ったコッポラはやはり偉大だったといわざるを得ません。この厳しい状況下でよくここまで映画を仕上げたものだと褒め称えるべきなのかもしれませんが、まあしかし、裏を返せばそれくらい大作映画の撮影は難しいということだし個人的には153分の劇場版の編集は最悪だったとは感じています。また、元々ロジャー・コーマンを師匠とするコッポラ監督は沢山のパーツを撮影する作風で、必要があるのかないのか、訳も分からず様々なシーンを撮影していることも現場の混乱の一因としては関係していそうな気もします。

私個人としては「202分の完全版」にマンセーしており、この「ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録」はお宝エピソードの宝庫、常人にはおよそ理解不能な仕事の数々が記録されている貴重な作品としてかなり楽しめました。惜しいのは前述の通りコッポラは編集が下手で、何となくうまくまとまっているようでよくまとまっていない仕上がりには少々残念ではありました。
アラジン2014さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2022-08-10 12:27:05)
9.《ネタバレ》 待望のブルーレイ化に伴い、初鑑賞。淡々としたドキュメンタリー映画に仕上げているのは、コッポラの妻ができるだけ私見を排除しようと努力したからか。映画作りにひたむきな夫と、そこに襲いくる災難を時系列に沿って語る。「地獄の黙示録」好きには堪らない苦労と興奮。そして何よりも、戦争に対する疑念と、芸術の探求から生れる映画作りへの情熱が描かれる。撮影時のブランドは単なるワガママスターだったと誤解していたが、演技に対するこだわりと迫力がある。今後、ここまで作り手の全てを捧げる映画が作られることはあるのだろうか。「地獄の黙示録」こそ、ホンモノにして最後の映画だ。
カワウソの聞耳さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-12-18 00:07:14)(良:1票)
8.《ネタバレ》 描かれてる内容(記録)はものすごく面白いんだけど、編集が悪い。
もっと衝撃的にテンポよく見せられたはず。その手の本を読んだほうがいいかも。
うさぎさん [DVD(字幕)] 4点(2014-07-09 05:37:29)
7.《ネタバレ》 そりゃそうだよね、、映画をつくるなんてとっても大変なことはシロートのワタシにもわかるよ。これほどの大作になればなおさらに。ほんとよく心が折れず頑張ったよコッポラさん。あんまり気安く映画の事を評価しちゃいけないねマジで。。。本編観た後にぜひこれもご覧になって下さい。大変興味深いものでゴザイマシタ
Kanameさん [レーザーディスク(字幕)] 8点(2012-11-23 07:57:33)
6.「事実は小説より奇なり」とはこのドキュメンタリーのためにあるようなフレーズです。よく『地獄の黙示録』でのM・ブランドのモンスターの様な我がままぶりが語られますが、本作を観て真の怪物はコッポラだったのが良く判りました。まあ、良くぞ完成させたと褒めてあげたい。 L・フィッシュバーンが撮影当時は14歳だったと知ってちょっとびっくりしました。
S&Sさん [ビデオ(字幕)] 7点(2012-10-29 20:51:00)
5.創造するということ自体がホラーなんだ。関わる人間が作品に取り込まれていってしまう。未知の領域に入り、得体の知れないものが膨らんでくる。そして現実が映画の中に吸い取られていってしまう。コッポラはカーツに、マーチン・シーンはウィラードに、限りなく近づいていく。ドロドロになってるマーチンのシーンなぞ、映画の場面を越えてもろにベトナム戦争がダブってくる。本物の虎(一週間エサやってないんだ)をけしかけられたフレデリック・フォレスト。実際のゲリラ討滅に帰っていってしまうヘリコプター。デブデブになって撮影現場にやってくるマーロン・ブランド。収拾のつけようがなくなっていくエンディング。M・ブランドをデニス・ホッパーと対決させようか、いやいやそれこそどうしようもなくなってしまう、などと、何とか結論めいた方向を探るも、作品自体がそれを拒んでしまう(たぶん物語としてだけなら、ウィラードがカーツを殺して新しい王になる、ってのが一番納まりがいいように思うが、その納まりのよさを作品自体が承認してくれないんだ)。つまりこれは小説なら「未完」となって初めて落ち着く作品だったのだな。ときどき映画では、本来未完となるべき、とめどなく膨らんで収拾がつかなくなってしまう怪作が誕生し、ガンスの『ナポレオン』とかシュトロハイムの『愚なる妻』とか、不気味に映画史の中で輝いている。『地獄の黙示録』もそれに連なる赤色巨星となった一本なんだろう。没になったフランス植民地シーンに興味をそそられたが、それは後に完全版によって目にすることが出来た。コッポラが何度も何度も「俺の金で作ってる」って言うのは、あの国ではプロデューサーの力が強いんでしょうな。面白いのはこの『ハート・オブ・ダークネス』という映画、監督が妻を退屈させないぐらいのつもりで始めさせたのが、だんだんと夫の狂気を記録する姿勢に腰が入ってきてしまうところ。こっそり録音までして。まったくフィルムというやつは、関わる全員を狂わせていく。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 7点(2012-03-16 10:13:55)
4.本編より面白い。
カイル・枕クランさん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-02-25 13:40:47)
3.裏も地獄だね!
kさん 7点(2004-02-16 13:00:29)(笑:2票)
2.すごいよコッポラさん、、、、。あれだけパワフルで濃厚な作品を作り上げたんだからね、そりゃあ、撮影現場はたいへんに決まってるさ、、、、。頭が下がります。
あろえりーなさん 8点(2003-07-19 17:37:31)
1.映画がほかの芸術作品と異なるのは、製作時に多くの人間が関わるがゆえに起こる衝突と軋轢が、色濃く作品に反映されることでしょう。そして撮影前には予測できない事故も、作品に反映されます。「地獄の黙示録」はそういった、衝突と軋轢と事故が、悪魔のしわざとしか思えないほど頻発した作品です。カーツ大佐の砦が台風で吹っ飛ばされたりして、悪魔にこっぴどく翻弄されるコッポラですが、そこは稀代の名監督。自ら狂気の世界の住人となり、悪魔と共同作業で「地獄の黙示録」完成させました。本作は映画の魔物に取り憑かれ、発狂していくコッポラを、妻エレノア・コッポラが冷徹に見つめたドキュメンタリーです。「夫は、しっぽを追いかけてぐるぐる回っている犬のようだ」とか言いながら。悪魔とがっぷり四つで相撲をとるコッポラの男気に、マーティン・シーンの心臓も止まる。本編、メイキングともども、珠玉の名作でございます。
草壁さん 10点(2003-05-11 01:56:08)
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【点数情報】

Review人数 10人
平均点数 7.30点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4110.00%
500.00%
600.00%
7550.00%
8330.00%
900.00%
10110.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.66点 Review3人
2 ストーリー評価 5.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 5.33点 Review3人
4 音楽評価 4.50点 Review2人
5 感泣評価 2.00点 Review2人
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