おかあさん(1952)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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おかあさん(1952)

[オカアサン]
1952年上映時間:98分
平均点:8.07 / 10(Review 29人) (点数分布表示)
公開開始日(1952-06-12)
ドラマコメディモノクロ映画小説の映画化
新規登録(2004-02-03)【--------】さん
タイトル情報更新(2024-04-14)【イニシャルK】さん
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監督成瀬巳喜男
助監督石井輝男
キャスト田中絹代(女優)福原正子
香川京子(女優)福原年子
岡田英次(男優)平井信二郎
片山明彦(男優)福原進
加東大介(男優)木村庄吉
三島雅夫(男優)福原良作
本間文子(女優)平井みの
中村是好(男優)平井信造
鳥羽陽之助(男優)良作の弟
三好栄子(女優)おばあさん
中北千枝子(女優)栗原則子
沢村貞子(女優)おせい
伊東隆(男優)栗原哲夫
一の宮あつ子(女優)福原こよ
小倉繁(男優)
脚本水木洋子
音楽斎藤一郎
挿入曲香川京子「花嫁人形」
岡田英次「オー・ソレ・ミオ」
撮影鈴木博
製作新東宝
配給新東宝
美術加藤雅俊
編集笠間秀敏
あらすじ
貧しい家庭に生まれながらも、あたたかい家庭に恵まれた福原年子(香川京子)。年子の「おかあさん」は家庭思いの良妻賢母で、数々の不幸に遭遇しながらも、強く家庭を支えていく・・・香川京子は後光が差す程輝いており、彼女の魅力が存分に表れた人情家庭劇の傑作。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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12
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29.《ネタバレ》 50年代のかわいい香川京子さん目的で鑑賞。
最後のウインクに悩殺されました。夏祭りのシーンでは美声も聞かせてくれます。
内容的にも心あたたまるストーリーでした。
加東大介がいい人なのに京子さんに誤解される役でお気の毒でした。
とれびやんさん [インターネット(邦画)] 9点(2020-04-30 17:23:43)
28.《ネタバレ》 時代の古さを感じる映画。やはり、貧乏くさい。香川京子が、清楚で奇麗。
にけさん [映画館(字幕)] 6点(2019-01-16 12:03:26)
27.特別奇抜なこともなく淡々と進むのだが、そこに描かれているのは長男と夫の死そして手放すことになった末娘、普通に考えると辛い苦しいことばかりだ。生活だって楽ではないはずなのに決して弱音を吐かない、母親とはこういうものなのろうか。家族の愛がすばらしいし香川京子が光り輝いて見える。
ESPERANZAさん [DVD(邦画)] 8点(2015-01-12 19:39:37)
26.2013.10/15? 鑑賞。いい作品だ。私が10才の頃だ。香川京子が可愛い、岡田がまだ大根。
ご自由さんさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-10-23 20:48:08)
25.《ネタバレ》 名作として、あちこちで紹介されてる映画ですよね。ついに観ました。う~ん、アメリカの「ファミリー」を思い出しました。子供たちが健気に引き取られていく。みんなが人のことを思いやり、自分は後回しにする。そんな中で、ささやかなことで笑いあう。
「ALWAYS3丁目の夕日」の世界よりずっと人情がきめ細かい。嫌らしい男のように見てた加東大介がさわやかに去っていく姿にとまどう香川京子。こういう場面を見ると、男ってがんばっちゃうんだよなぁ。
トントさん [DVD(字幕)] 7点(2013-02-22 02:58:37)(良:1票)
24.《ネタバレ》 日常風景の物語性を強調するとリアルさが失われるし、本当のリアルでは感動が得られない。この難しい問題を見事にクリアして、淡々としたリアリティを損なうことなく登場人物の心情が痛いほど伝わってくる作品。ドラマを盛り上げる以上に計算されつくした演出、画面構成のなせる技である。ただ、立て続けに成瀬監督作品を見続けたせいもあるが、痛快娯楽の要素がゼロであるのが残念。お笑いや、ハラハラドキドキの要素ももう少し取り入れると良かったのにと思う。この設定、ストーリーでは相当難しいとは思うが、、
nobo7さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-01-15 22:48:05)
23.《ネタバレ》 さまざまな困難にめげず前を向いて生きてゆく親子……という、なかなかの良作でした。兄や父が死んでしまうのに、けっこう笑いをとる場面があったのもよかったです。そういう点では、小さい子と岡田英次が楽しい。それはともかく、家族間の微妙な心理の綾を繊細に描いていたと思います。音楽はあいかわらず素敵。
しかし本作では、やはり香川京子が光っています。そのお茶目っぷりも、家族を思いやる気持ちも、母が再婚するのではという悲しみも、どれもこれも魅力を感じさせます。田中絹代のおかあさんもすばらしいわけですが、娘がこれほど魅力的でなかったら、必ずしも傑作たり得なかったのではと思われます。すべてがあるべきところにキッチリはまっているという感じ。家族の絆、そして旅立ちを描いたということを考えると、震災後の日本人に必要とされるのは、このような映画かもしれません。
アングロファイルさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-01-05 16:28:52)
22.《ネタバレ》 香川京子がすごく魅力的でした。かわいい。淡々と現実を受け入れる様が心地よい。いきなり「終」には驚いた。すべての事故や事象は突然訪れ、受け入れざる負えないのだなぁと感じました。
reitengoさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-12-03 12:27:07)
21.この映画の怖いところは、母が次々に襲ってくる不幸から家族を守り続けているようで、その家族が順番に消えていくところ。家族の幸せを願うことが、その一家を解体していく現実。避けようがない病気を送った後には、娘を手放さなければならず、さらに精神的な頼りとなっていた手伝いの男も遠ざけなければならない。やっと露店から自分の店として再建できた家から、一人ずつ人が消えていく。中北千枝子に髪を触れられた娘はやがてこの家を去り、遠からずもう一人もこの家を去っていくだろう。これは成瀬の『麦秋』なんだと思う。あの解体していく大家族の物語を、成瀬の小市民の世界に移すと、こうなるんだ。どちらも厳粛な諦観が底に流れている。母はメソメソしないが、肝っ玉母さん的に豪快に笑うわけでもなく、激さない矜持を持ちながら不幸を通過させていく。どこかニヒリズムの匂いがする。成瀬の世界観がかなりクッキリ現われた代表作と言ってもいいんじゃないか。とちゅう股覗きしている子どもの視点になって逆さまの看板を捉えたり、映画館での「終」の画面で驚かせたり、けっこう遊んでおり、これは脚本の水木洋子の企てかもしれないが、サイレント映画を経てきた成瀬の可能性が高いと思う。加東大介、中北千枝子の常連脇役もそれぞれいい仕事をしており、とりわけ加東はベスト。どちらかというと「お嬢さん」役の印象が強い香川京子のパキパキした下町娘も新鮮だ。(そうか、岡田英次も香川京子も今では実質一人息子・一人娘になっちゃってるんで、なかなか結婚はスムーズに行かないかも知れんなあ。パン屋の長男がひょっこり生還すればいいんだが。まてよ、最後にクリーニング屋にやってきた見習い店員が16歳といってたから、娘とは二つ違い。あれを将来婿に育てて、と田中絹代は算段するかもしれん。まだまだひと波乱ありそうだぞ。)
なんのかんのさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-10-24 10:06:07)
20.お姉さんの着物をみるおかあさんのなんとも嬉しそうな表情がよかった。
ホットチョコレートさん [地上波(邦画)] 6点(2011-10-20 23:13:31)
19.良い映画ってこういう作品のことを言うんでしょうね。強さに加え寂しさを感じさせる母という存在は私にとっては映画ならではで、母が時折見せるそういった仕草や表情に強く心を揺さぶられます。母への視線を取り上げている作品ですが、家族は家族それぞれの思いやりの気持ちで成り立っているんだなということが心に残りました。全体として寂しいストーリーですが、クスッと笑える部分や母親の強さがそれを和らげて絶妙な趣を作り出しているように感じました。
さわきさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-10-20 16:10:56)(良:1票)
18.《ネタバレ》 1時間を少し過ぎたあたりで成瀬監督のいたずら(?)が見られる。「終」って… びっくりしたなー。もう一つびっくりしたのは年子が結婚するわけじゃないってこと。てっきり嫁ぐ娘の花嫁姿におかあさんが涙しているのかと思っていた。でもその嬉しそうな表情だけで十分だな。香川京子談では田中絹代はだいたいこの頃からおかあさん役もこなすようになったらしいけど、とても上手い。よく似合っている。
リーム555さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-10-19 18:01:43)(良:1票)
17.《ネタバレ》 戦後のまだ豊かでない時代のごく普通の家庭を描いたホームドラマ。生活が苦しく仕事の都合で子供を親戚に預けたり育ててもらったりと、みな助け合って生きてます。当時どこにでもいそうなおかあさん役の田中絹代も良いが、なんといっても娘役の香川京子の初々しさが際立っています。結婚するわけでもないのに花嫁衣装のモデル姿の可憐さは比類なきものです。末娘が描いたお母さんの似顔絵が凄く雰囲気あった。
きーとんさん [DVD(邦画)] 6点(2010-08-16 19:36:06)
16.《ネタバレ》 いくつも悲しい出来事がやってきて強くならざるを得ないおかあさん。それを家族に感じさせず、普通にやってしまうところがおかあさんのスゴさ。田中絹代は理想ではなくありのままのおかあさんを演じてみせた。「あなたは幸せですか?」のナレーション。「あなたたちが幸せならわたしは幸せですよ。」きっとなんのためらいもなく、そして心から母はこう答えるだろう。おかあさんという生き物は素晴らしい。そして香川京子。毎度同じく自分の目は彼女に釘付けでした。肩をすくめる、ペロっと舌を出す、ウインクその他もろもろ。こんな事を許せるのはぶりっこアイドルとあなただけです。というかアイドルなどあなたの足元にも及びません。たまりません。ヨダレもの。本当にありがとう。ごちそうさま。
オニール大佐さん [DVD(邦画)] 9点(2008-10-22 20:25:33)
15.《ネタバレ》 ある一家に起こる過酷な現実を重くならない演出で見せる作品。
この映画ではとにかく不幸な事が次々起こる。長男が病気で死に、これからという時に夫も死ぬ。加東大介演じる職人に手伝ってもらいながら、女で一つで家族を育てるが結局次女は養子に出してしまう。そして最後、旅行に行く先で田中絹代の体調が悪くなり、映画は香川京子がいづれ嫁に行き、おかあさんはほどなく死んでしまうであろうことを暗示して終わる。
とてーーも重い内容の映画なのである。
現代では子供を一人病気で亡くしたら、それでその後立ち直れないような精神的ショック(今なら鬱病とか)を受けてしまう母親も多いのではないのかと思う。
それでもこの映画ではたたみかけるような不幸がおかあさんを襲う。
が、それを感じさせない。
時代設定ゆえか、この時代にはこの年代まで育てた子を養子にやるのが普通なのかなぁなどと思ってしまう。子供が一人亡くなってただけでへこたれてしたら生き抜けない時代だったのかと想像する。
田中絹代の抑えた演技と、香川京子の可憐さとはっとするような仕草・美しさがこの映画のバランスをとっている。
だたし、少子化の現代においてこの映画を見ると違和感があるのも事実。
『浮雲』は陰鬱な映画であったのは確かだが、この映画も私にとって生と死について色々と考えさせられる映画でした。
仏向さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-05-18 12:01:52)(良:2票)
14.戦後を知らない私にとって記録映画的な価値はありました。勉強勉強。
くろゆりさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-05-10 20:53:42)
13.《ネタバレ》 ナレーションから目線でのヒキとヨリによるカット割りが見事。簡単に演出してしまえばただの説明になる「クリーニング屋」の看板も、子どものまたを通して逆さに描けば見事なまでに表現へと色を変える。ナレーションが冒頭と終盤で多用されるが、彼女の目線から見た母はいつも清らかで強く見える。だが、そんな子どもたちの視線から抜けたその瞬間の母の弱さ、脆さ。一切台詞で感情を言わず、目線が全てを物語る。強い母の目、今にも崩れてしまいそうな危なっかしい表情、そして愛に満ちた柔らかな母の目。地球上の全ての人間が共有できる母への愛、あるいは母の愛情。あまりの清らかさに忘れかけていた母への感謝の気持ちを思い出させてくださった。僕はこの作品を鑑賞後、大慌てで実家の母に電話した。そして「お金送ってください」と甘えた声を出した。最低だな、と思いながらも「もっと早く言ってきなさい」という母の優しい声に涙が零れそうになった。感謝感謝。
ボビーさん [DVD(邦画)] 9点(2008-03-02 02:04:09)
12.《ネタバレ》 作品として優れているのは、すべての物事を日常生活の範囲内で徹底して描ききっていること。兄の死とか父の死など、普通に考えればどうやってもいろいろ演出として盛り上げたくなるのですが、この作品では陳腐な感傷を出さずに、むしろ何事もなかったかのように淡々とその次の生活に向かっています。かと思えば、次女を養子に出すような重大な決断も、(事前の約束があったとはいえ)淡々と、かつ妥協なくなされています。そう、家族を守らなければならない母親には感傷に浸っている暇はありませんし、それを無言で伝えることによって母親の力強さを静かに描き出すことに成功しています。
Oliasさん [映画館(邦画)] 6点(2007-10-07 21:16:06)(良:1票)
11.《ネタバレ》 この映画を見ながら思うのは人はどんな形でも明るく生き、幸せになる権利があるということ。そして親の愛情がどんな形でも次の世代に伝わればそれで「すばらしい人生である」。最強の香川京子、そしてお母さん田中絹代に乾杯。
Nbu2さん [映画館(邦画)] 9点(2007-10-07 00:52:00)
10.『浮雲』では、高峰秀子と森雅之が繰り広げる皮肉の応酬に多少なりともゲンナリしてしまったが、本作は全くの正反対な作品だった。

観た後は何とも言えない、ほのぼのとした気分に浸ることができた。

ラストシーンの、香川京子が魅せる“ウィンク”に脱帽。
岡田英次の演ずる劇中の青年が羨ましい。

そして観ている私も、まるで自分が“ウィンク”されたかの様にポッとなってしまった。

自分も男として生まれた以上は、本作における香川京子の様な可憐で可愛らしい女性から、一度は“ウィンク”されたいものである。

他にも舌をペロっと出すシーンがあったりと、噂に違わず本作は“香川京子を最も可愛く映し出した作品”であった。


香川京子目的で観た本作であったが、肝心の内容の方も素晴らしかった。

『浮雲』でもそうであったが、成瀬巳喜男の映画に出てくる東京の風景はとてもリアルだ。

どこかの花町を描いているわけでもなく、どこかの豪邸を描いているわけでもない。
むしろその様なものは他の古き日本映画で観ることが可能である。

しかし、成瀬巳喜男の映画に出てくる古き良き東京は、いわば『サザエさん』の実写的様相を呈していて、庶民の生活をそのままリアルに伝えている。

街の風景もそうだし、家の中の景色もそうだ。

自分はこんな昔の東京を見たことがある訳でもないのに、何故だか懐かしい気持ちでいっぱいになってしまった。

香川京子の存在といい、こういった懐かしすぎる東京の風景といい、茶の間の景色といい、全てが感動的なまでに懐かしきベールに包まれていた。

そしてそれを観ているこっちの方も、心洗われるのだ。


『浮雲』で成瀬巳喜男に対してゲンナリしてしまった諸氏に、是非ともオススメしたい作品である。

『浮雲』も日本映画史に残る傑作だが、こちらも対極に位置する形で、成瀬巳喜男の誇る傑作中の傑作だと言って間違いないであろう。
にじばぶさん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-09-02 11:16:17)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 29人
平均点数 8.07点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6517.24%
7517.24%
8827.59%
9517.24%
10620.69%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review2人
2 ストーリー評価 8.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review2人
4 音楽評価 8.50点 Review2人
5 感泣評価 8.00点 Review2人
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