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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2102
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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1.  すべてが変わった日
まずは孫がいる夫婦を演じるケビン・コスナーとダイアン・レインがいい。 孫を心配して旅に出る。馬に乗って現れる先住民の血をひく若者との、 見渡す限りの平原が広がるノースダコタでの、西部劇のような空気感がある出会いの場面がいい。 しかしこれでもかというほど嫌な雰囲気をまとうウィーボーイ家の面々が次々と現れる。 特に一家をマインドコントロールで支配しているかのような一家の女主人役のレスリー・マンヴィルの存在感が凄い。 ウィーボーイ家との対面以降は何とも言えない不穏で嫌な空気が充満するのですが、 それでもこんな結末になるとは思いもしなかった。決着に至る最終盤はあまり好きな展開ではないですが、 作品の空気づくりの巧みさや主要キャストの素晴らしい仕事もあり、見応えのある映画になっていると思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-04-01 17:19:57)
2.  杉原千畝 スギハラチウネ
多くの命のヴィザを発行し、東洋のシンドラーと言われた杉原千畝。 杉原千畝に関しては恥ずかしながらこの程度のことしか知らなかったので、 外交官としてのみならず戦争の時代を通して諜報の最前線に身を置いていたことなど初めて知る内容も多かった。 第2次世界大戦のダイジェストのようになった後半はやや残念ですが、 当地において彼の周りにいた同志たちとのドラマなどはとても良かったと思うし もう1人、ウラジオストクにも彼の意思を継いで船に乗せた人がいたことを知ることができて良かった。 作品タイトルに関しては、直球勝負の「杉原千畝」よりも、 作品の内容からも「ペルソナ・ノン・グラータ」かその和訳タイトルが良かったんじゃないかと思います。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2023-12-26 16:12:01)(良:1票)
3.  スマイル、アゲイン 《ネタバレ》 
かつてはヨーロッパのクラブで鳴らしたサッカーのスタープレイヤー、 今では自業自得で離婚しながらも別れた妻子に未練タラタラ、家賃も払えず大家から逃げ回る。 すっかり落ちぶれた男の人生再出発モノ。 そこに父と子の絆や指導するサッカーチームの選手の子ども達の素敵なお母様方とのラブコメを巧く絡めています。 何気に豪華なキャストです。田舎町のサッカーチームの保護者にしてはゴージャスなお母様が揃ってますが、 男の方も落ちぶれたとはいえ元サッカーのスタープレイヤーで、しかもジェラルド・バトラーですから。 何となく納得してしまうものがあるキャストです。 結末がどうなるかは分かり切っているお話ですが、ラブコメってそういうものですからそれで全然OKです。 ただ、1人の女を巡っての、ほとんど無かった男2人の絡みが少しはあっても良かったと思いますが、 それでも笑いドコロもきちんと挿入されており、(特に大家の男とのコミカルなプチ心理戦が面白い) ラブコメとしては十分楽しめる作品に仕上がっています。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-09-07 17:20:12)
4.  ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語
グレタ・ガーウィグ。2010年頃からの僕の注目の女優さんの1人でしたが、 2010年代の終わりには、こんなに素晴らしい映画を撮る監督さんになっていました。 19世紀という時代を生きた姉妹の物語である「若草物語」。 戦前、戦後、そして今に至るまで、これまでに何度も何度も映画化されてきましたが、 生きる喜びや、時に訪れる悲しみ。彼女たちの物語は、時代やその時々の世相、価値観を問わず 人々を感動させ、人々の心に響く普遍的な要素がたくさん含まれているということなのでしょう。 本作はアカデミー賞では衣装デザイン賞を受賞したとのことですが、 映像の美しさと共に作品の時代を感じさせる衣装や美術も素晴らしかった。  最も印象に残るのはやはりシアーシャ・ローナンでしたが、 4姉妹に、ローラ・ダーンのお母さんに、メリルのおば様に、女性が中心の作品にあって、 いつも姉妹の傍にいた、クリス・クーパー、ティモシー・シャラメらが演じた男たちも良かった。 控え目ながらも、作品の中でしっかりとした存在感がありました。  「悩みが多いから、私は楽しい物語を描く。」 鑑賞後、冒頭で引用された原作者オルコットのこの言葉を思い出しました。 まさにこの言葉通りの、いい映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2022-07-02 22:16:35)
5.  スターリンの葬送狂騒曲
スターリンの死後巻き起こったフルシチョフとベリヤの権力抗争とソビエトの権力中枢の混乱を茶化して見せるブラックコメディ。 スターリンの死の直前。コンサートとその録音を巡る冒頭からよく出来ています。 その恐怖政治がいかに市民生活の隅々にまで踏み込んでいたかがよく分かります。 当然、その話自体にコメディ的要素は無いのですが、当時の権力中枢にいた人物を演じる主要キャストの演技が素晴らしく、 全編を通して浮足立ったような軽さと、こういう政治ドラマに必須の重みや凄味を全員が見事に両立させてみせる。 終盤、ベリヤが失脚し処刑されるくだりでは、それまでの軽い空気は一変していきますが、 失脚から処刑までを一気に見せる、非常に嫌な空気が漂うその時間帯もまた見応えがある。 本作はロシアでは上映禁止になったという。 製作サイドの意図がどこにあったのかは分かりませんが、それも織り込み済みだったのでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-11-03 20:12:44)
6.  スティーブ・マーティンの Sgt.ビルコ/史上最狂のギャンブル大作戦
スティーヴ・マーティンとダン・エイクロイドの二大コメディアンがタッグを組んだ作品。 それなりに笑わせてくれるので、彼らのファンならまず楽しんでもらえる作品です。 ユルユルの軍隊を舞台にしたバカコメディで、これもアメリカンコメディの得意とするところ。 ストーリーはスティーヴ・マーティンとマイケル・ケインが姑息なバトルを繰り広げた傑作コメディ 「ペテン師とサギ師だまされてリビエラ」をちょっとだけ思い出させるようなところもあり、 マーティンと、彼の部隊にやって来た過去に因縁のある上官とのバトルが見どころの1つになっています。 マーティン得意の顔芸や、全身を使ったおかしなムーヴといった独特のマーティン芸があまり無かったのがちょっと残念。
[DVD(字幕)] 6点(2020-04-28 17:11:31)
7.  ストレンジャー・ザン・パラダイス
ジャームッシュ初期の作品ですが、変わることの無い彼らしいテンポと空気がある作品です。 1つ1つの台詞が短い。そして微妙な沈黙という間が繰り返される。 行間と隙間だらけの作品ですが、その行間を読み取らなければならないという小難しさも無い。 その微妙な間、行間に漂う空気に独特の可笑しさがあるジャームッシュ流コメディ。 例えば、ウィリーがエヴァにジョークを披露する。そのジョーク自体は別に面白くも無い、短いシーン。 しかし、ジョークを披露するウィリーとそれを聞くエヴァ、そこに流れる微妙な空気の可笑しさがいい。 些細なきっかけで3人がそれぞれの思いとは裏腹にバラバラになってしまう、あっけないラストも印象的。 同じく3人組がそれぞれの意思をもって別れ行く次作「ダウン・バイ・ロー」とはまた異なる余韻を残します。
[DVD(字幕)] 8点(2020-04-26 13:53:54)
8.  スクランブル(2017)
最初のカーアクションはなかなか迫力があったし、 最後の山道もトンネルや道の分岐といった要素をうまく使っていて面白かったのですが、 ある大物が所有するフェラーリを1週間以内に盗み出せ!という作品のメインになる中盤が全然盛り上がらない。 「1週間では無理だ」と言いながらも、この1週間の時の流れにも大した緊迫感はありません。 この手の映画はカーアクションが決まっていればそれだけで一定の満足度は得られるのですが、 登場する高級車の多くは所有するオーナーからの借り物だったとのことで、それも難しかったのでしょうか。 それにしてもスコットは目のあたりとか、親父さんによく似てきましたね。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2020-01-12 19:37:20)
9.  スノー・ロワイヤル
監督はノルウェーの人のようですし、スタジオカナル製作ということもあってか、 リーアムの最強オヤジものとしては、この手のアメリカ映画とは少し違った空気感がある作品です。 本作のリーアムの役どころはスゴ腕の刑事やCIAエージェントだったという過去がある訳でもなく、 雪国の小さな町の除雪作業員のただのおじさんです。しかも模範市民賞を貰うような人です。 しかし、模範市民でいるのは最初の10分程度。すぐに息子を殺した街のワルどもを次々とボコボコにしまくっていきます。 普通の田舎町の労働者のおじさんにしては強すぎる。まあ、今更リーアムさんにそんなことを言っても仕方ありませんが。 残念ながらこのテンションが続かない。 ギャング側の動きや、あまり必要と思えない警察の動きに時間を取られ、中盤は結構間延びしています。 本作が同じ監督のセルフリメイクだと知りませんでしたが、 「ファイティングダディ 怒りの除雪車」というオリジナルの邦題がなかなかに秀逸。 オリジナルは見ていませんが、こちらのリメイクにこの邦題をつけてあげたいですね。 ファイティングダディ。昨今のリーアムさんにこれほどふさわしい称号はないんじゃないかと思います。
[DVD(字幕)] 5点(2019-11-23 22:10:08)
10.  スリーデイズ
フランス映画「すべて彼女のために」をポール・ハギスがリメイクしたアメリカ映画。 オリジナルが90分程度だったのに対し、本作は2時間越えの作品となっています。 優れた脚本家でもあるハギスが、オリジナルにあった隙間を丁寧に埋めていく。 オリジナル以上に脱獄までの前半に時間をかけているのですが、これが結構重要である一方で、 映画としての面白さがあるのはやはり脱獄以降であると思いますが ラッセル・クロウの主演が大正解。やはりこの人は何かとたたかう男、何かに立ち向かう男の役が良く似合いますね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-07-18 21:06:02)(良:1票)
11.  スピード2
第1作のタイトル通りのあのノンストップアクション、スピード感はいったい何処へ? ラジー賞の最低続編賞に輝いた作品ですが、それも納得の続編でした。 あの「スピード」の続編を名乗っていなければ、ここまで酷評されることは無かったかもしれませんが…。 残念ながら第1作の立役者キアヌ・リーヴスは降板。代わりに登場となったジェイソン・パトリックがパッとしない。 しかしウィレム・デフォーはやはりこういう役が似合いますね。 続編だけに終わらず、第3作、4作と続いていく作品は新たな要素を加えていくことも必要ですが、 シリーズを通しての主役がいて、シリーズの世界観がある程度維持されてこそなのだと思わされます。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2019-06-08 21:07:22)
12.  スピード(1994)
何度見ても本当に面白い。2時間ってこんなに短かったっけ?鑑賞後はまずこんな素直な感想が出てくる作品です。 アクシデント発生、知恵と勇気を絞り何とか最悪の事態を回避。 束の間の安堵、見る者の緊張感をほんの一瞬緩めておいて、更なる危機が発生。 このテンポのいい一難去ってまた一難の繰り返しが素晴らしい。 何をやらかしたのか、何かから追われている乗客の男、一瞬ハッとさせるベビーカー、工事現場、最後の手錠…。 細かいところまで全く手抜かりがありません。 キアヌが完璧なカッコよさ。サンドラも飾り気のない、しかしチャーミング。彼女の持ち味が十分に出ている。 冒頭の作品のプロローグ的な扱いのエレベーターも十分に面白いし最後は地下鉄に場所を変えますが、 中だるみや隙間がほとんど無い。ノンストップアクションのお手本のような映画です。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2019-06-02 10:50:07)
13.  スリー・ビルボード 《ネタバレ》 
人間関係が濃密で誰もがどこかでつながっている。 アメリカの小さな田舎町に事件が起こる。今までにいくつか、こういう映画を見た。 そして本作。何度も見返したい映画ではないですがこれは秀作だと思うし、 2人がアカデミー賞を受賞したのも納得の作品でした。 序盤から作品の中に様々な絶望や怒りが渦巻いている。それが次第にエスカレートしていく。 そんな中に効いてくるのが、末期癌に侵され絶望の末に自ら命を絶った署長が2人に残したメッセージ。 そして様々な怒りが渦巻いていた作品も少しずつ落ち着きを見せ始めます。 怒りだけでなく、色んな赦しもありました。この一連の流れがしっかりとしているいい脚本の映画を見たと思います。 最後も極端な行動に出ようとしている2人の姿でラストを迎えますが、最後に車中の2人がようやく穏やかな表情を見せる。 アイダホまで行くのか、途中で引き返すのかは分かりませんが、 どうするのかは「道々考えればいい。」2人の穏やかな表情に少し救われた気がしました。
[DVD(字幕)] 8点(2018-12-23 20:35:18)
14.  スイス・アーミー・マン
遭難して無人島に漂着した男と、浜辺に打ち上げられた死体の男が遭遇する。 一風変わった無人島サバイバルもの。 死体にエンジンを搭載したかの如く、青空の下、高速で大海原を疾走する冒頭の不思議な爽快感。 勢いよく死体の口から噴水のように飲み水が噴き出してくるバカバカしさ。面白くなりそうな序盤の展開。 死体が喋りだして以降は序盤のテンションからトーンダウンしますが、 それでも死体がサバイバルツールとして活躍するくだりは面白いし、 あのハリーポッターのダニエル君の死体ぶりがあまりにも素晴らしい。 不思議な世界観に溶け込む癒し系の音楽が独特の心地よさを感じさせます。
[DVD(字幕)] 6点(2018-08-25 16:33:17)
15.  素敵な人生のはじめ方
本作のモーガン・フリーマン、有名な俳優というだけで役名がありません。でも、それで全然OK。 作品の中で彼と会う人たちは、みんな彼のことを知っている。 現実のモーガン・フリーマンは相変わらず途切れることなく映画に出続けていますが、 演じる男は現実の自分自身とは異なり、久々に俳優にカムバックしようとしているかつての名優。 復帰作の役作りのためにスーパーを訪れる序盤は「もしもモーガン・フリーマンがふらっと町中のスーパーに現れたら」みたいな感じで、 飾り気のない彼の魅力がとてもうまく引き出されています。 演じる男は役作りのためにスーパーを訪れたりしていますが、本作のフリーマンはありのままのフリーマンという感じです。 パス・ベガ演じる、現状から脱却しようともがくスーパーのレジ係の女性。フリーマンとのたった1日の交流が彼女の心に安らぎを与える。 そんなモーガン・フリーマンを見ているだけで何とも言えない安心感のようなものがある作品です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-09-02 17:43:05)(良:1票)
16.  スパイ・レジェンド 《ネタバレ》 
CIAでかつてはコンビを組んだ指導係とその教え子の意地のぶつかり合いに 組織に翻弄される女たちに、巨大組織CIA、ロシア、そしてチェチェン紛争。 設定を広げすぎた感はありますが、様々な思惑が交錯する情報戦がスピーディに展開されるスパイアクション。 日本流に言えば、この時もう還暦を過ぎているピアース・ブロスナン。さすがは元ジェームズ・ボンド。 やはり彼にはスパイものがよく似合う。リーアム・ニーソンとは一味違うスマートな無双ぶりがカッコいい。 (最後には一人娘に危機が迫るあたりもニーソンの「96時間」シリーズと微妙にかぶる・・・) 寡黙な殺しのプロフェッショナルの女を筆頭に、ブロスナンと絡むことになる女たちもそれぞれにいい存在感がありました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-06-11 19:36:27)
17.  素晴らしきかな、人生(2016) 《ネタバレ》 
この邦題から、どうしてもあの名作を思い浮かべてしまうのですが、想像以上に重さのある人生のドラマでした。 クリスマスという共通点はありますが、「愛」「時間」「死」という、"3人の精霊"が登場するあたりにはむしろ 何度も映画になった「クリスマス・キャロル」を思い出すストーリーです。 まだ幼かった娘を病気で亡くし、生きる意味を見失ってしまっているウィル・スミス演じる主人公の男。 愛と時間と死宛に3通の手紙を送る。その手紙を受け取ったという"3人の精霊"が登場するのですが、 ファンタジーのようでもあり、登場人物それぞれの様々な事情が絡み合った人間ドラマでもある。 この3つのキーワード。 実はこれは3人の精霊を仕込んだ、主人公の男の友人でありビジネスパートナーである3人の人生の問題でもあった。 ここに重要な役割をはたす売れない劇団員の3人が絡んでくる。結構な豪華キャストです。 この愛と時間と死をめぐり、主人公の男と3人のビジネスパートナーと3人の劇団員を絡めていく脚本はよく出来ていたと思います。 しかし、主人公の男と、ここに絡むこと無く最終的に彼を救うことになるもう1人の女性とのドラマと、 3人のビジネスパートナーと、彼らに影響を与える3人の劇団員のドラマのような形に分散していく終盤の展開は微妙で惜しい気がします。
[映画館(字幕)] 7点(2017-03-08 20:18:57)
18.  スポットライト 世紀のスクープ 《ネタバレ》 
カトリック教会の性的スキャンダルというタブーと言える領域に切り込んだ、 ジャーナリストと事件の関係者達の姿を描いた、実話をベースにした作品。 地味に冷静に彼らの姿を追いながらも見応え十分、久々に硬派な社会派ドラマを見たという思いです。 次から次に神父や弁護士などの関係者の名前が出てくるのですが、 ボストンの新聞社の精鋭チームが丁寧に緻密に地味な作業を進めていくかのごとく、 緊張感を常に保ちながら、実に丁寧に緻密にストーリーが展開していく。 作品は当然ジャーナリストの側に立ちながらも、その過程の中でジャーナリストとしてのあり方にまで言及していく。 トム・マッカーシーは本作の前の2作はコメディを発表してきましたが、 その前の「扉をたたく人」や本作のように社会派の作品でも今後、期待したい人です。
[DVD(字幕)] 7点(2016-12-11 16:07:04)
19.  ストーリー・オブ・ラブ 《ネタバレ》 
ロブ・ライナーお得意のラブコメですが、本作は 2人の子どもがいる結婚15年目の倦怠期の真っ只中の夫婦が主人公。 ブルース・ウィリスとミシェル・ファイファー、どちらもいい。 2人の今の関係をずっと見せ続けられるだけならしんどい作品になったと思いますが、 いい時期も悪い時期も、巧く2人のこれまでをフラッシュバックする。 笑いの要素も巧く織り交ぜられています。 時に激しく口論もしますが、2人の子どもを夏のキャンプに行かせてしまって、 子ども達を巻き込まずに一時的に別居という道を選び、 夫婦それぞれにこれまでと今とこれからを見つめなおすというのがいい。  全体的な作風は何故かウディ・アレン・タッチ。 夫と妻、それぞれがそれぞれの友人と食事のテーブルを囲んで 男と女とは?結婚とは?そんな結論の出ないああでもない、こうでもないを繰り広げる。 そこに友人役で登場するロブ・ライナーご本人もとてもいい味を出していました。
[DVD(字幕)] 7点(2016-02-05 18:18:54)
20.  スターリングラード(2001)
独ソの激戦となったスターリングラードの攻防戦。その戦いの序盤を見せる、本作の序盤。 次々と命を落としていく兵士達。逃げ場も無い川を渡る船上で戦闘機から機銃掃射を受け続ける恐怖。 逃亡は許されず、逃亡しようとする兵士には容赦なく味方から撃ち殺される。その後も続く序盤の戦場の描写からも、 作品の大半を占めるジュード・ロウとエド・ハリス、2人のスナイパーの息詰まる攻防からも、 映画としての娯楽的要素を十分に含みながらも、嫌というほど戦争の悲惨さが伝わってきます。 台詞やドラマも多く、主役であるジュード・ロウと比べると台詞も少なく感情の抑揚も少なく地味な存在であるエド・ハリス。 しかし銃を構えスコープを覗くその目、表情で流石の存在感を醸し出します。 フルシチョフを演じたイギリスの名優ボブ・ホスキンスも迫力ある熱演を見せる。 そして本作で忘れてはならないのがレイチェル・ワイズ。 戦争モノでのロマンスの挿入は作品を微妙にしてしまうケースもありますが、 本作の場合は彼女も戦友の1人としても作品の中で十分に機能しています。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-08-10 11:35:24)
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