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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2255
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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1.  必殺!恐竜神父
駄目映画(あるいはクソ映画・Z級映画)というジャンルが世間一般で好意的に確立した昨今、本作のような『出来が良い駄目映画』を以前のようには無邪気に楽しめなくなった気がします。「こんなのが好きなんでしょ」と監督に見透かされているようで、何となく素直になれないというか。天邪鬼ですかね。よって本作の場合満点が0点なので、乗り切れなかった分減点しておきます。そういう意味では、本気で傑作をつくるつもりで結果的に0点だった奇跡の映画『シベリア超特急』の偉大さを思い知るばかりです。
[インターネット(字幕)] 3点(2022-04-19 18:58:04)
2.  ビッグ・バグズ・パニック 《ネタバレ》 
隙だらけの設定、ご都合主義なストーリー、アク強めのキャラクター、やっぱり欠かせぬ家族愛。どれを取ってもB級映画のクオリティです。そう、A級ではありませんが、CやDでもありません。何と言うか、間違いのないB級なのです。サービスヌードも、ちゃんとシリコンおっぱいですし。でもそれが丁度いいのです。楽しく色々突っ込め、最後は何故かほんわかしてしまう、私が求めるB級映画を久々に観た気がします。相席スタートの丁度いいブスとか、B級グルメと同じ。高級より劣るのではなく、魅力が違う別ジャンルの趣です。いやはや、思いの外、満足いたしました。ところでラストについて。吹替版では、主人公の台詞は『無視(虫)しよう』なので、別の巣からきた昆虫あるいは人型ハイブリッド昆虫の大群を見た、なんて理解で宜しいのでしょうが、余韻も余白もある良いオチの付け方だなと思いました。単なるダシャレオチとも言えますけども。
[インターネット(吹替)] 8点(2020-05-05 18:57:38)(良:1票)
3.  ビジター(2012) 《ネタバレ》 
DVDパッケージに踊る煽り文句は『すべてが覆る衝撃のラスト3分』。よくある“意外な結末”が売りのホラーサスペンスです。期待を裏切られる事の方が多い危険なジャンルですが、本作の出来はそう悪くありません。プロット自体は正直ですし、描写もフェア。真相を探るためのヒントも数多く出ています。種明かし直後の“そんなもの分かるわけねえよ”的な不快感はありません。勘のいい方、同じオチの映画を観た事がある人なら、早々に真相に気付けるのではないでしょうか。ちなみに私は素直に騙されました。根が素直なんですね(おたんちんとも言う笑)。特にガスマスクが単なる虚仮威しアイテムではなかった点に感心しました。ただし、観賞後の満足度は高くありません。その最大の要因は緊迫感に欠けた事。ガスマスク集団は確かに不気味でしたが、武器は持っていません。自宅を放棄して逃げるだけなら楽勝でした。しかも物語冒頭で主人公夫婦が死んでしまっています。最終的に主人公が命を落とすと判明しているのは、サスペンスとしては足枷でしょう。ちょっと真面目につくり過ぎたかな?という気がします。
[DVD(字幕)] 6点(2014-03-12 18:57:15)
4.  ヒドゥン(1987) 《ネタバレ》 
地球外生命体(イカモグラみたいな奴)の人への寄生場面を早々に披露してしまったのは勿体無いと感じました。本作最大のセールスポイントとなるSFXであり、かつ物語の肝となる設定。最終ターゲットへの寄生シーンまで具体的な描写は温存しても良かったと思います(あれやこれやと観客の想像力を利用する意味でも)。また、エンディングのサプライズは、描き方に少々問題あり。余計なオブラートです。あれではアイツと彼が同族ではない印象を与えかねません。彼の中身もまたイカモグラである事は、物語の余韻を左右する重要ポイントと考えます。グロテスクな描写を避けたいのなら、単純にカットで問題ありません。不満点は以上の2点。それ以外の設定・描写は見事に自分のツボにハマりました。スーパーカーとロックを嗜好する宇宙人(?)なんて遊び心の効いた設定は、まさに大好物。カントリーミュージックのレコードプレイヤーを投げ捨てる姿に大笑いしました。またアイツは女性のボディ(おっぱい)に興味を持っていましたが、性的な意味を持たせなかったのも大正解。企画ものAV紛いの下品な描写は要りませんし、結末の価値も保たれました。それにしても『ゼイリブ』、『トレマーズ』、『ドクター・モローの島』とか、B級カテゴライズながら本当に面白く、且つ大衆性も備えた映画を数多くローテーション放送していた日曜洋画劇場って凄い番組だったなあと改めて感じました。吹き替えの出来も神懸かり的。当時は淀川さんも作品選出に携わっていたのでしょうか。若干、懐かしさ込みの採点ですが、映画ってそういうものだと思うので。
[CS・衛星(吹替)] 9点(2014-01-25 19:58:36)(良:2票)
5.  ピザボーイ 史上最凶のご注文 《ネタバレ》 
ロクでもない人間しか出てこないところが清々しい。これぞブラックコメディ。みな見事に中途半端な悪人揃いでした。憎めるような、憎めないような。でもピザボーイコンビも遺産目当てチームも友情だけは本物だったみたいです。それにしても『ビバリーヒルズコップ』の『the heat is on!』は名曲。これだけで好印象2割増し。投げっぱなしジャーマン的な、近年稀にみるヒドい終わり方でしたが、エンドクレジット後のシーケンスのバカさ加減に脱帽しました。これもハッピーエンドか?お見逃しなく。
[DVD(吹替)] 6点(2013-01-07 18:28:14)(良:1票)
6.  ビッグハンマー・マサカー 血しぶきの狂宴 《ネタバレ》 
ハンマー男は何者なのか。どんな目的で殺戮を繰り広げるのか。一切説明はありません。言わば『CUBE』と同じ方法論によるアプローチ。物語の背景は、観客自身が想像するしかありません。ただし、ホラーにおいてこの趣向は危険であることが分かりました。何故なら観客が導き出す答えは、自身の価値基準を満たした、“理に適う”ものだからです。観客に背景を推理させる暇など与えず、有無を言わさぬ展開で物語を引っ張れないとキツイ。ちなみに自分が想像した背景は、“ハンマー男は、ゾンビ風シスターズの守護者。彼女たちの食糧を得るために人を狩っている”あるいは“熱狂的モンスターハンターのコスプレマニア”。どうです?つまらない解釈でしょ。狂気を描くには、狂状を描くだけではダメなのだと思います。本当に怖い人は、常人が思いもつかぬ理屈を持ち出すもの。『悪魔のいけにえ』のリアルな○チガイぶりを見習って欲しいところです。なお、小回りの利かぬハンマーは、凶器としてリアリティを欠くかと思いましたが、クローズド空間でなら有効であることが証明されました。何より破壊力が魅力。べらぼうですもの。『バイオハザード』シリーズでも斧が登場していますし、スプラッターホラーで大型凶器は流行っているのかもしれません。ただ残念ながら本作の場合は単なる殺戮ショー。悪趣味なだけで、エンターテイメント性は感じ取れませんでした。映画としての評価は出来かねます。
[DVD(字幕)] 2点(2012-12-25 18:53:49)
7.  ピラニア 3D 《ネタバレ》 
(他の動物系パニック映画の感想でも書いた気がしますが、自分がこのジャンルの映画で最重要視するポイントゆえ、内容が重複するかもしれませんがご容赦ください。)人間VS野生動物を描く場合、まず考慮すべき案件は何でしょう。それは両者のパワーバランスの調整と考えます。人間は食物連鎖ピラミッドの頂点。万全の体勢で戦ったら、野生動物は太刀打ちできません。本作の魚類博士の台詞にもあります。ピラニアの駆除は可能だと。当然です。ですから、人間の能力を下げるか、あるいは動物側の攻撃力を高める仕掛けが必須となります。今回のピラニアは太古の生物とのこと。これで攻撃力アップ。さらにピラニアの先制攻撃。不意打ち効果で、人間側の防御力ダウン。道具を持たぬ人間など野生動物の敵ではありません。これでバランス調整は完璧でした。にもかかわらず、何故さらに人間から知性を奪ったのでしょう。群れを成すピラニアに向けて、拳銃で応戦させたり(マシンガンならまだ分る!)、水に足をつけたままスクリューで戦わせたり、一体どういうつもりなのか。ここに監督の意図が隠されていると判断します。つまりコメディ映画としての主張ではないかと。“玄関開けたら2分でご飯”ならぬ、“水に浸かったら2秒でお骨”は、ホラーではなくギャグですヨ、ということ。ですから拳銃の弾もことごとくピラニアに当たるワケです。そういえばAV監督のイチモツの扱いもヒドかった。エロ・グロ・ナンセンスは相性の良い組み合わせ。オモシロを組み込む狙いは間違っていないと思いますが、如何せんこの程度のギャグではパワー不足でした。裏を返せば、本作のエロとグロは充実していたと言えるかもしれませんが。
[DVD(吹替)] 6点(2012-08-15 17:48:27)(良:2票)
8.  127時間 《ネタバレ》 
最初から結末は分かっていた物語です。当事者も観客も、助かるためにはあの方法しか無いのは承知済み。127時間という時間は、その脱出方法の決断に必要だった時間。腹を括るのに、実に5日間を要した訳です。どのような心理過程を経てその決断に辿り着いたのか?この部分のドラマを骨太に描くことが「実話の映画化」における正攻法であったと考えますが、やや腰が引けた印象を受けました。正面突破で90分を持たせる自信が無かったのでしょうか。「中国製のナイフだから切れ味が悪い」と、観客の頭から選択肢を消去するミスリードを織り込みます。確かに観客は一時的には結末を見失ったかもしれません。しかし稼げる尺は知れたもの。主人公の内面に対する観客の興味を削いでしまった代償の方が大きかった気がします。彼の葛藤だけを愚直に描く“勇気”が、本作の脚本には必要だったと思いました。
[DVD(字幕)] 6点(2012-03-19 22:25:47)
9.  ヒルズ・ハブ・アイズ 《ネタバレ》 
胸糞悪い物語を“面白い”と評することに若干の躊躇はあるものの、率直に言ってしまえば面白かったです。家族が惨殺されたにも関わらず、心安らかなのは何故でしょう。それは命に代えても守りたい幼子を無事救出できたからです。また自らの手によって復讐が成し遂げられた事にも価値があります。同監督の『ハイテンション』、あるいはイーライ・ロス監督の『ホステル』でも描かれていますが、つくづく報復は甘美だと思います。その爽快感は麻薬。道徳や倫理、法律といった“人間の知恵”で普段は本能を抑制していても、一旦タガが外れれば歯止めが効かなくなります。ムコ殿の場合は、指を切断された事がキッカケでした。拳銃を握ることさえ嫌悪していた彼が、躊躇無く人の頭に斧を振り下ろせるのです。敵を痛めつけることに快感を覚える自分が恐ろしいと感じました。もっとも其処まで追い詰められなければ、殺し合いに踏み切れないとも言えますが。先進国の民は恵まれています。意識せずとも生存権が保障されているですから。でも、自分と家族の命を守る覚悟を失うのは危険で愚かなことだと思いました。銃器を有し訓練を受けていた元警官が不覚を取り、犬が一番役に立った事実をどう受け止めるべきか。本作は意外なほど重いテーマを孕んでいると考えます。最後に「被害者家族が取るべきだった正しい行動」を日本の政治家にたずねたら、どんな答えが返ってくるか想像してみました。A議員「脅威を確認した時点で速やかに先制攻撃を仕掛けるべきだった。アジトに乗り込んで敵を殲滅せしめれば被害は最小に食い止められたはず。」B議員「紛争地域に赴く事は賢明ではない。この家族は専守防衛に徹し、警察に無法者の確保を依頼するのが望ましい。」C議員「加害者もまた核実験の被害者だという事を忘れてはなりません。憎むべきは核兵器です。亡くなられた皆様には哀悼の意を表しますが、被害者家族が問題解決の手段を暴力に求めたのは如何なものか。対話による相互理解こそが平和な世界を創り出す唯一の道だと信じています。」あなたなら、どの議員に投票しますか?
[DVD(字幕)] 7点(2010-09-01 20:54:19)(良:1票)
10.  ビキニ・キラー/真夏のくい込み殺人
レンタルDVD屋で本作を見つけた時、ぶっちゃけ大きな釣り針に見えました。一部のバカ映画好きにはヨダレもののタイトル。あざとい。実にあざとい。でも抗えないから不思議。レジへ直行でした。当然ながら三流以下の映画を予想していました。ツッコミを楽しむつもりです。でも違いました。『ラストサマー』や『スクリーム』系のサスペンス。いたって真面目に作られていました。食い込みも言うほど食い込んじゃいない。ただし、真面目だから出来がいい訳ではありません。キャラクター造型は薄いし、肝心の連続殺人が起きた理由も分かり難い。原題『秘密を知りたい?』は煽りすぎです。観客へアピールする部分が見当たりません。故にこういう邦題を付けるしかなかったのでしょう。そうそう、DVDのパッケージで殺人鬼は斧を持っているのですが一度も使ってないです。狙った邦題をつけるなら、それ相応のバカ映画じゃないと逆に期待を裏切ってしまうから難しい。
[DVD(字幕)] 4点(2009-07-23 20:34:58)
11.  ヒットマン(2007)
少年漫画の如き世界観の作品。「ゲームの映画化」と聞き納得です。キャラクターに厚みをつけ、物語に深みを持たせる事も出来たかもしれませんが、本作の場合は、あえてその作業を放棄しているように感じます。“スタイリッシュなアクション”のみを追求した模様。やや大味。
[DVD(字幕)] 5点(2009-06-17 23:06:44)
12.  ビーチ・エンジェルズ! 《ネタバレ》 
浅尾美和ってカワイイなぁ…。失礼しました。週刊誌のグラビアで白昼夢をみていました。日本ではアイドル選手の登場により一躍脚光を浴びたビーチバレー。本作はその本場アメリカが舞台。ストリッパーたちが砂上の格闘技ビーチバレーに挑戦します。そもそも同じような格好だし(!)、動きも(?)似てるってところがキッカケ。でもコレって結構タブーじゃないかと思う。確かにコスチュームは魅惑的(水着の面積についても規定があるそう)、鍛えられた乙女の肢体が砂にまみれる訳ですから、煩悩を抱いてしまう男性諸兄がいるのも仕方がないこと。でもそれは言わない約束です。どんなに熱視線を送ろうとも、あくまでスポーツ観戦を楽しんでいるだけなのです。間違いなく。でも本作は、その建て前を臆面もなく打ち破りました。流石アメリカ映画。遠慮が無いというか、デリカシーが無いというか。パーティにお呼ばれして「バレーごっこ」で大金を得る女たち。何のことはない、新手の出張風俗です。そもそもお金を稼ぐことが目的で始めた事ですし、本職の延長線上なので問題ない…はずでした。でも何だか彼女たちのプライドを刺激してしまったようで、本気で競技を始めちゃいます。この後の展開は、『がんばれ!ベアーズ』のビーチバレー版と思っていただければ間違いありません。おそらく本作で感動を期待している観客は少数派でしょうし、ヌルい展開や手抜きの試合シーンに文句を言うつもりはありません。こんなモノでしょう。ただ、浅尾美和が本作の宣伝役を買って出るようなことは無いはずです。ビーチバレーの魅力を伝える方向の映画ではありませんでした。ちなみにセクシー水着は拝めますが、それ以上は有りませんので過度な期待は厳禁です。
[DVD(字幕)] 5点(2008-12-22 18:58:16)
13.  光の旅人 K-PAX 《ネタバレ》 
プロートは知的でいつも穏やか。怒ったり、悲しんだり、妬んだりしません。こうありたいと思う人間の姿です。彼によって周りの人たちは癒されていく。患者の多くは快方に向かいました。主治医も息子と向き合う勇気をもらえた。頑なな心をほぐすことが出来たのは、違う価値観に出会えたからだと感じました。信念を持つことは大事。でも凝り固まると息がつまってしまう。自分とは違う価値観、感性の人と触れ合うことで、自分の中に余白を作ることができる。大切なことだと思います。プロートは妻子を失った男が産んだもう一人の人格か、はたまた光に乗ってきたK-PAX人か。その結論は明確にされません。つまりどちらでも構わないということ。プルートによって救われた人がいる。その事に意味があるのだと思いました。彼が主治医に残した最後の言葉は、自分自身(元の人格)に対しても向けられていたと思います。今は廃人同様でも、希望の火は消えていません。(以下余談)自分なりの解釈。“紫外線が見える”“星の軌道を知っていた”この2点は宇宙人説の強力な拠所。またタイミングよく監視カメラにノイズが入ったことも見逃せない。プロートが宇宙人でないのなら、特異能力の持ち主でなければ辻褄が合いません。ウルトラシリーズ直撃世代としては、やはり宇宙人説を支持したいです。
[DVD(字幕)] 8点(2007-12-23 18:08:04)(良:2票)
14.  ピッチブラック 《ネタバレ》 
難点は、リディックが悪人に見えないこと。いくら賞金稼ぎが「彼は危険だ」と叫んでも、そのほかの乗客たち(観客)が目にするのは、脱出のために働く頼れる男の姿。伝え聞いた話と実際に目にした事実とでは、どちらが重いかは明らかです。おまけに子供はなつく始末。彼の本性が悪人でないことは、早々にバレてしまいます。これが大問題。後半の脱出劇で“前門の虎後門の狼”という危機的状況が作れていません。クライマックス、彼が残された仲間を助けに行く感動ポイントも予想通りだから驚きがない。彼が最後に言う「リディックは死んだ」という台詞は、「死んだことにして刑を逃れたい」という気持ちと、「悪人から生まれ変わった」という2つの意味が含まれています。皆既日食を抜けて進む宇宙船。差し込む光は、彼の心の中の光なのでしょう。でも、最初から悪人じゃないから、感動に結びつかない。つまり“凶悪犯リディック”という肝心の設定が活かされていないことが、諸々の不具合の根元です。物語が動かない前半のうちに、とことん彼の凶悪犯キャラを肉付けしておく必要があったと思います。ただ本作はSFアクション。そこで楽しめれば問題ありません。暗闇の中でのVSエイリアンのサバイバル戦は見応えあり。銃器に頼らないところも良かった。ただ、最後のたたみ掛けが今ひとつで残念。
[DVD(字幕)] 5点(2007-10-20 18:48:51)
15.  ビッグ・バウンス
キャスティングは結構豪華。でも内容はありません。ジャンルを“サスペンス”にしていいのかさえ疑わしい。でも腹が立つことはないので助かります。あとビキニ姿も助かります。
[DVD(字幕)] 3点(2007-10-07 20:10:49)
16.  羊たちの沈黙 《ネタバレ》 
ハンニバル・レクター登場シーンのインパクトは鮮烈です。透き通った目。理知的な表情、たたずまい。彼が尋常でない事は、まとう空気から伝わってきます。対するは、FBIの研修生クラリス。彼女もまた並ではありません。しかしレクターの前では子供同然。格の違いは明らかです。しかし彼女は果敢に怪物に挑んでいく。レクターの魅力の正体、それは“畏怖”。上級の恐怖です。看護婦の顔を食いちぎった話、隣の囚人を言葉で自殺に追いやったエピソードによって強く裏付けられます。ここで重要なのは、食いちぎられた顔も、どんな言葉で囚人を責めたのかも不明であるということ。想像するしかありません。より残酷に、より凄惨にイメージは膨らみます。ですから、レクター逃亡の過程は、“描き過ぎ”と感じました。警棒でガンガン殴っても、顔を鮮血に染めても、見せてしまえばそれまで。なんだ、その程度かと思ってしまう。想像力には敵わない。ナイフは振りかざすよりも、潜めているほうが本当は怖い。カリスマ的な人物像を壊す行為は、もったいないと思いました。とは言え、レクターとクラリスの対話シーンが秀逸なのは変わらない。問いかける側のクラリスが逆に分析されていく。言葉で裸にされ、心を犯されていく。彼女と同じく観客も身動ぎが出来ません。この雰囲気は極上です。本作が傑作と評されるのも頷けます。2人の絡みが本作の全て。しかしそれは作品としての弱点でもあると思います。もう一つの軸、バッファロー・ビルの事件が見劣りしてしまう。犯人の小物ぶりは酷い。物語の体裁としては、むしろビルの事件のほうが主軸。付け合せは絶品。でもメインのお肉はいまひとつ。根が貧乏性なので、やはりメインディッシュで満足したいです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-08-10 18:16:50)
17.  ビッグ・リバー
ビッグリバーは、グランドキャニオン。形作るまでに要した膨大な月日を思い遣ると、意識は現実から遠のいていくよう。雄大な大河の流れと対比するように描かれる小さな小さな人の生。川の支線が交わるように、3人の人生は交差した。旅は各人にとってひとつの契機だった。無類のロードムービー好き(©『マネーの虎』吉田栄作)の自分としては、嫌いな作品ではありません。ただあまりにも淡白すぎました。また作品へ望む姿勢も良くなかった。ビックリバー→びっくり・バー→サプライズ・棒と深読みして、「キーアイテムは、何か棒のようなものにちがいない!」と決め付けていたところ、全くそれらしき棒は出ずじまい。無理矢理、棒的なものを探そうとすれば、下品なイマジネーションしか湧いてこない始末。こんな紛らわしいタイトルを付けた監督が悪いのか、はたまた自分が悪いのか。もちろん100%後者でございます。せっかく作品登録していただいたのに、こんなアホコメントとは。本当にすみません(反省)
[CS・衛星(邦画)] 5点(2007-07-09 18:26:03)(笑:1票)
18.  ビーン
お馴染のビーンが巻き起こす大騒動。彼の振る舞いは、TV版と何ら遜色がないように感じます。しかし印象は大分違います。ひとつはシチュエーションの違いでしょうか。TVの場合、視聴者は傍観者です。自分とは関係ないから深刻さがない。でも本作では学芸員という、観客自身を投影させるキャラがいます。そのため、笑いよりも居た堪れない気持ちが勝ってしまう。各エピソードの深刻さ(被害の大きさ)も、そのことに拍車をかけます。もうひとつは、ビーンのキャラ付けの問題。本作のビーンからは悪意(イタズラ心)があまり感じられません。どのエピソードもアクシデントと言っていい。毒がないから物足りない。確かにタイトルには、Mr.の冠はありません。すなわち、本作のビーンは“大人ではないよ”という意味。“子供のような大人”と“大きな子供”の違いは大きいと感じました。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-07-08 17:43:28)
19.  ヒストリー・オブ・バイオレンス 《ネタバレ》 
野生の世界に「暴力」という言葉は存在しません。動物たちの“暴力的”アクションは、全て自然界のルールの下に、生きるために使われる(はずの)ものだから。「暴力」という言葉は、社会が決めた呼称。ゆえに極めて人間的な価値観であると思います。ですから暴力の是非を問うなら簡単です。暴力は全て悪。なぜなら、スポーツとしての格闘技も、正当防衛の殺人も、自己防衛の戦争も「暴力」ではないから。人間はルールに外れたもののみを「暴力」と認識します。その根元にあるのは強烈な自己保全。自己の存在を脅かす暴力に恐怖する一方、自己を守るための暴力を否定しません。いや、映画、小説、漫画、ゲームなどヴァーチャル分野での人気を見るにつけ、能動的に暴力を欲しているようにさえ思えます。自分の身が安全という条件が付けば(もしかしたら付かなくても!)、暴力による闘争を好むのが人間。そういう生き物であることを誤魔化してはいけないと思います。本作における「暴力」の描写は的確です。何の前触れもなく我が身に降りかかってくるもの。またかつての自分の蛮行は同じ暴力によって報いられるということ。セックスも暴力を語る上で避けて通れません。息子の暴行は明らかに父親に感化されたもの。暴力のあるがままの姿を描いています。そして重要なのは、本作の姿勢がニュートラルであるということ。正当防衛だから肯定するのではなく、かといって暴力は全て悪だと断じることもしていない。“暴力によってでしか守れないもの”と、“暴力によって失うもの”の両方を等しく示しています。主人公を迎え入れる子供たちと、うつむく妻。主人公は大切なものを守れたのでしょうか、失ったのでしょうか。答えは出ないまま唐突に終わります。でもそれが本作の答え。それは現時点での人間の「暴力」に対する回答でもあります。答えを出すために考えなければならない。人間は暴力を好む生き物。でも他人のために涙を流せる生き物でもあります。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-05-01 18:22:51)(良:3票)
20.  ビバリーヒルズ・コップ
大好きな作品です。まず何といってもキャラクターが魅力的。アクセル、タガート、ローズウッドの掛け合いを観ていると、いつもニヤけてしまいます。(登場人物を俳優ではなく役名で覚えていること。自分にとって大切な作品はこのパターンが多いようです。)また、ギャグを交えた台詞も見所。個人的には、吹替え版の方が断然好みです。訳そのものも字幕より気が利いていますし、ギャグのニュアンスが伝わり易い気がします。これはアクセル役の声優、故富山敬さんの力に負うところが大きいかと。私にとってエディ・マーフィーの声は、下条アトムでも山寺宏一でもなく、富山敬。やはり最初に耳にした声が、オリジナルとして心に残ります。あの軽妙な、リズミカルな言い回しが忘れられません。(富山氏のご冥福を心よりお祈りいたします。)なおまったく個人的な話ですが、本作のテーマ曲を聴くと「とんねるずのオールナイトニッポン」が浮かんできます。ハガキコーナーで使われていた曲。歌にしても映画にしても、人それぞれの想い出と共に残っていくもの。自分にとっては、初めて観たテレビ吹替え版が何より愛おしいのです。
[地上波(吹替)] 9点(2007-01-10 18:21:09)
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