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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2011
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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1.  プロミシング・ヤング・ウーマン 《ネタバレ》 
てっきりスリラーかと。女の子が復讐で強姦野郎どもを抹殺していく系の。宣伝の“狂気のナース”の画が強烈なんだもの。それに冒頭のハンバーガー歩き食いの際は腕に一筋血が(汁が)流れているし。 全然違いました。キャシーはもっと現実的に悩み苦しんでいて、大学中退からあっという間にアラサーになってしまった。いわゆるきちんとした定職につかず、親には心配と苛立ちをぶつけられ、夜な夜な酔ったウソ芝居で男を引っかけては手ひどく突き放すというしょうもない小復讐の人生を生きている。 やっぱりこんなのダメでしょ、キャシー。他ならぬ親友のお母さんまでが前に進むよう進言してる。それほどにキャシーの痛々しさはしんどい。 キャシー、幸せになってほしかったな。ライアンと上手く行ってた時は見てるこちらも嬉しかった。 だけどもキャシーは赤穂義士さながらの「義と信に生きる人」だったのだな。不正義に目をつぶることがどうしてもできなかった。 もちろん男たちには猛省してもらわないといけないし、あの動画をご丁寧に持ってきた意地悪女にも天誅が下ってほしい。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-05-19 23:30:39)
2.  ブラッド・シンプル ザ・スリラー 《ネタバレ》 
疑心暗鬼になる人の心を扱うことはコーエン監督の十八番。デビュー作からこうなんだ。 皆さん「信じるべき者」を見誤って悲劇に突き進む。うーん不条理だ。話が終了したあの後も女は自分が撃った男を見て「これ誰?」となるし、バーテンは店のオーナーが生きていると思っているんだね。コーエンイズムな不条理を感じるなあ。 コーエン映画って淡々と残酷なことするので肝冷やしちゃうんだよ。生き埋めしかりナイフ突き立てしかり。 個人的には画ヅラの所々が不潔ぽいのがしんどかった。アメリカの古い建物の洗面台てのがわたしは苦手でして。今作のも汚かったなあ。私立探偵のおっさんの脂ぎった顔にハエがとまるのもキツかったす。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-05-11 23:36:57)
3.  ブラッド・ダイヤモンド 《ネタバレ》 
常々ディカプリオへの点が辛いわたしがほおーこれは、と思ったのが本作のアーチャー役。これぞハマった、というべき説得力ある造形を披露していると思います。 不条理で暴力が横行する内戦下でしたたかに生き延びる傭兵としてのその顔つき身体つき、走る姿のキレ、攻撃する際のスピード、やー見事でした。 地頭が良くて抜け目なく、出し抜く術に長けている。ディカプリオ自身がそんな人格なのだろう多分、と思わしむる出来でした。 おかげですっかり話に没入できましたし、ラストシーンは泣けました。諦めが早いぞアーチャー、馬鹿、ダイヤを手に入れて人生を変えるんだろう?と画面に訴える自分がいました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-05-07 23:08:45)
4.  ファミリービジネス
レビュワーの皆さんの言ってる総合評価のまんまな感想です。即ちコメディとしてもドラマとしても出来が良くない。もっさりしていて笑わせどころも緊迫するとこもキレが悪いので、話がダラついたまま盛り上がらず終わってしまった。 名監督と名優たちを取り揃えてこの出来とは、責任は一体どこにあるのでしょうか。マシュー・ブロデリックは置いておくとしてもコネリーもホフマンも芝居としては良い仕事をしているので手抜きとは思えないし。下手な脚本を監督に押し付けた映画会社が悪いのか?
[CS・衛星(字幕)] 4点(2024-02-14 23:12:10)
5.  フォードvsフェラーリ 《ネタバレ》 
”ル・マン耐久レース”を舞台にした、「お仕事映画」に感じました。組織で仕事することの困難さ・厄介なことエピソードが個人的にはレースより印象的でした。 フォードのような巨大企業だと、上下どちらからの報告もたどり着くまでに何人ものデスクに書類が行き来するわけで。劇中でも「赤いファイル」が組織の硬直っぷりを揶揄するアイテムとして登場しますね。あるあるです。”フォード社のイメージ”を堅持するよう現場に口出しする幹部と闘うキャロル・シェルビー。ああー心労のほどお察しするよ・・。フォード三台で同時ゴールだなんて自己演出があったんですねえ。酷いなあ。ケン・マイルズが優勝を逃すなんて。 心理描写にも時間かけてるしレース場面も臨場感があって良い映画だとは思うけど。でもマット・デイモンとクリスチャン・ベールって逆の配役の方が彼らも演じやすかったのでは、と思っちゃった。ベールは相変わらずの作り込み執念を思わせるマイルズそっくりさんになってはいるけどさ。副社長にうるさく言われてキレ散らかすキャラはベールの方がハマるし、苦虫を噛みしめて速度を落とすマイルズには、忍の一字が似合うデイモンの方がしっくりくるんだけどな。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-01-13 17:29:24)
6.  ブレックファスト・クラブ 《ネタバレ》 
青春モノってそれこそたくさんの切り口があるけれど、本作は図書館という一か所に人物を留め置いて、互いのおしゃべりで高校生の心理に分け入っていく会話劇なのでした。18歳という季節の微細な揺れを忘れず記憶していないと書けない脚本だと思います。 キャラ配置はクラスカースト上位の男女2名・ガリ勉・不良・不思議系、とうまく散らしています。80年代の作品だけどこの構図は大きく変化してはいないのではなかろうか。現在の10代でもきっと共感しうる感受性が備わっています。 高校生ってのは家と学校が世界の全てだったりします。大人の目から見たら他愛のない悩みが、彼らのリアルな演技で懐かしく思い出されました。 たぶん月曜からはまた彼らは元に戻るような気がする。他の友人たちの手前、劇的に関係が変わることはないのではないかしら。でもきっと卒業してしばらく経った時、高校生活で鮮やかに思い出すのは何よりもあの図書館での半日なのだと思う。青春てやっぱり綺麗だな。綺麗であってほしいな。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-01-03 17:57:44)
7.  フィールド・オブ・ドリームス
この映画に感動する人とはアメリカ人か、それと同じくらい野球が好きでシューレス・ジョーはじめアンラッキー・エイトの面々に同情を抱いている人。そして肉親とわだかまりがありながらも、ちゃんと心の底では情愛で繋がっている人。 二つがどんぴしゃにハマればこんなに心に響くファンタジーはないでしょう。たくさんの人がこの映画に感涙していて、そしてそんな人たちを羨ましく思うわたしです。
[ビデオ(字幕)] 6点(2022-05-20 22:59:33)
8.  ブレイン・ゲーム 《ネタバレ》 
超能力対決の要素を織り込んでおきながらアメコミのような派手々々しいサイキックバトルな画ヅラにならず、全般渋く重いトーンにまとめることができているのはA・ホプキンスやコリン・ファレルらの重厚演技によるところが大きいのでしょうね。 だけども雰囲気は近くとも羊やセブンにまでは遠く及ばないのはなぜかしら。 J・D・モーガンがまさかの途中退場してしまった後はホプキンスと女性捜査官で話を回すけどA・コーニッシュが上手くないので気持ちを入れる人物がいなくなってしまった。 犯人も狂い切っていないので猟奇サスペンスとしてパンチ力が足りないです。この犯人、安楽死をせっせと行使しているわけですがまず当の病を得ている本人に聞いてからやれよ、ということですわな結局この話。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-04-04 23:50:44)
9.  ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー 《ネタバレ》 
自意識ばかり強いのが高校時代。クラスカーストの中をなんとか生き抜いて、さて卒業となった2日間のお話。 自我を打ち出そうとがんばったり、トイレで陰口を聞いちゃったり10代てのはほんと面倒くさいよなあ、と懐かしく思い出されます。 友情と片思いと意地悪と思いやり。青春あるあるを21世紀の今風に綴っています。ヒロインが湿っぽく悩まずむしろガッツに溢れているのでカラリ、と楽しく観られました。 呼ばれてもいないパーティに思い切って飛び込んで相棒とケンカになったりもするけど、そりの合わない子の見えてなかった部分に触れることもできたり。ちょっとずつ人生の経験値を上げてゆくティーンエイジャーを見守るオリヴィア・ワイルドの目線に暖かさがあって、心地よかったです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-02-13 23:48:44)
10.  プライベート・ウォー 《ネタバレ》 
実在した戦争ジャーナリスト、メリー・コルヴィンの生き様をロザムンド・パイクが迫真の演技で再現しています。ご本人が乗り移ったかのようです。 酷い現実に幾度も晒されてきた彼女の精神が徐々に突き崩されてゆく様子が、痛くて辛くて恐ろしい。化粧っ気の無い顔に目の下のクマ。眼光だけは鋭くて、下着は高級品をつけているのがまたちぐはぐで奇妙な迫力で。彼女の意識が幽玄的にぼやける表現方法が、気持ちの不安定さを感じさせます。 まるで本物の紛争地でロケをしたかと見まごうほどのリアリティが、紛争地の残酷をストレートにぶつけてきます。大変な圧を持った映画です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-01-17 23:20:32)
11.  ブラック・クランズマン 《ネタバレ》 
解決どころかトランプ元大統領の発言でむしろ後退に感じられる米国の人種差別問題、このジャンルの名手にしてベテランのS・リーが満を持してメガホンをとった感があります。 陰惨な話がごまんとある黒人差別をテーマにするにあたって、通底する怒りを重く沈めずエネルギッシュに前向きに刻んでゆくことのできる唯一の映画監督であると思います。 ブラックパワーを叫ぶ側もホワイトパワーの側もどちらも偏狭じゃない?と感じさせる筆致は相変わらずのバランスの良さ。飄々としたA・ドライバーとさくさくと軽いJ・D・ワシントンの二人の存在もリー味に大いに貢献しています。 物語から時流れて、現職大統領のお墨付きを得たとばかりに意気軒高なKKK。ラストのこの映像は監督の憤激そのものでありましょう。リアルな‶大魔法使い”その人を見ることになるとは驚きました。何十年もアップデートされないのですね、差別思想というのは。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-12-11 23:27:53)
12.  ふたりの女王 メアリーとエリザベス 《ネタバレ》 
いやー、史劇とはいえ思い切った脚色で。メアリーの名誉を挽回すべく忖度てんこ盛りでちょっと苦笑しました。リッチオが男色家でダーンリーとデキていたとは、こりゃあまりにも。無いでしょ(汗) 歴史上では無かったはずのエリザベスとの対面、後世の作家はこれやりたがりますね。権謀術には百戦錬磨のエリザベスが出向くわけない、と個人的には思うけども。会ったとしてもメアリーに自分のコンプレックスをさらけるとは全く思わんし、この脚本とはあまり気が合わなかったです。 お話はともかくも、キャスティングと美術は良かったです。シアーシャの透けるような肌感はメアリ・スチュワートの肖像画が伝える印象に近いですし、何より鼻筋を盛って容貌を変え、鬼気迫る白塗りメイクまでもこなしたM・ロビーのエリザベスは見事。 有名なお二人ゆえこのあたりの歴史出来事はある程度周知のことであろう、との前提で作られているようです。人物紹介も親切でないし時間のはしょりかたも大胆。なので「16世紀・メアリーとエリザベス・確執」についての入門編ではありません。中級者(?)向けですね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-10-07 22:33:51)
13.  フリー・ガイ 《ネタバレ》 
ゲームといえば2Dのマリオまで、のおばさんでもついていけたのがまず嬉しい。細かい業界ネタは拾えなかったかもですけど。 AIが自我を持つというとこれまでは人類の脅威になるシナリオばかりでしたけど、日頃から撃たれたり投げられたりばかりのモブの人たちに焦点を当ててちょっとハートフルな‶人間”ドラマに仕上げています。なかなか斬新な発想ですし、初期の人格を演じるR・レイノルズがまたうまいこと「他意の無い」素朴な顔つきでAIモブにぴったりでした。それにしてもあの青いシャツの無個性発露ぶりは凄まじいですね。アレを着ればキアヌ・リーヴスですらモブになりそう。 オリジナル開発者と会社側とAIの三つ巴になるのは想定内で定番の流れと言えるんですが、所々予想の斜め上を展開してみせるのが面白かった。ビデオを盗みに入った先の警備役チャニング・テイタムには笑わしてもらいました。プレイヤーである22歳のニートの彼共々。 かなりの数のキャラクターが登場してそれぞれにちゃんと仕事をさせた脚本は見事ですし、なにより画に携わったCGスタッフの労苦は察するに余りありますね。
[映画館(字幕)] 7点(2021-09-17 23:07:13)(良:1票)
14.  ファースト・マン 《ネタバレ》 
ニール・アームストロングといえば最初に月に降り立ったアポロ計画の船長であり、人類初の偉業を成し遂げた人物である。わたしにとってそれ以上でも以下でもなかったアームストロングその人について、この映画は丁寧に誠実に実像に迫ってくれています。ほんとに目から鱗というか、ああそうだよねえ宇宙飛行士もその家族も一個人としては普通の人間だものねえ。月になんぞ行くのは、そう、命がけだものね。それまでの実験で何人もの同僚を失ってきたアームストロングが屈託なくミッションに挑めるわけがないですね。 娘に始まり、幾多の喪失を体験してきたアームストロングを演じるR・ゴズリングが、その痛みと覚悟を常に顔に刻んでの名演を見せます。なのでニール・アームストロング氏を極めて等身大の近しい存在に感じながら観ることができました。 英雄として持ち上げて騒ぐのは外野の勝手。決死の覚悟で打ち上げに赴く乗員もその家族も、高揚感などみじんもない演出でした。ロケットにむかう際の音楽も葬式のよう。いや、これがリアルでしょう。考えたことも無くて衝撃でした。 ニール・アームストロングが歴史に名を刻んだのは、たまたまお鉢が回ってきたから。事故さえなければ教科書に載るのは別の人間の名前だったのかもしれない。そもそも、何のための死なのか。大国同士のつばぜり合いのとばっちりで死んだと考えるのは余りにつらい。 あまり饒舌ではなかったらしいアームストロング氏本人の胸中は察するに余りあります・・。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-08-27 23:04:23)
15.  4デイズ 《ネタバレ》 
鑑賞後たっぷり一日半は考え込んでしまった。 突き付けられたのは悪魔の質問。「目の前の子どもを殺すか それとも何万もの人命を犠牲にするか」 悲劇の規模を考えれば、理性的な選択はS・L・ジャクソンの言う通りでしょう。しかしわたし含め多くの人はキャリー・アン・モスなのではなかろうか。とてもじゃないが幼子の血で手を汚した後に正気で生きられるとは思えない。だからこそ、サミュエルはすでに狂気の人なのですが。 わたしは逃げるな・・。そして吹っ飛ぶな。周囲の人もろとも。申し訳ない。そんな訳なので私をFBI主任捜査官に据えないでください。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-05-13 14:56:57)
16.  ブラック・スネーク・モーン 《ネタバレ》 
黒人の男がセックス依存症の白人の女の子を鎖で監禁、ていう目線で宣伝を打つから誤解を招くんだよ。どんなエグイ出来やらと思ったら、むしろハートウォーミング系のお話。映画会社には少し反省してもらいたい。 身も心もボロボロの、見るからに痛々しい女の子をS・L・ジャクソン扮するブルースシンガーが懐の大きさで癒してゆく、まあ人生やり直しドラマ(ふれあい型)のど定番です。 半裸も厭わないC・リッチの文字通り体を張った仕事は立派だし、サミュエルの良すぎる歌声は魅力的なのですが、いかんせんシナリオが凡庸で依存症や入隊した彼氏の不安症候群など難しい心の問題の克服を簡単に扱いすぎでした。役者の力量におもね過ぎの感があります。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-04-15 21:49:45)
17.  フライト 《ネタバレ》 
アルコール依存症の男が立ち直るまでの軌跡が本筋なのですが、前半の飛行機事故描写があまりにリアルで緊迫感を伴っているためその出来の良さが作品全体のバランスをむしろ崩している感じです。 事故原因と機長の瑕疵との因果関係を追及された「ハドソン川の奇跡」が被り、観てるこちらは主人公がドン・チードル弁護士と共に運輸安全委員会に対して共闘する図式を予測していたのですが、全然違うんだなこれが。ドン・チードル弁護士なんかほぼチョイ出。委員会のメリッサ・レオはもっとガヤ扱い。話の七割で延々デンゼルの酒に吞まれる様を見せられるとは。 D・ワシントン上手いですけどね。なぜそんな情けないことになっちまってるのか脚本が説明していないので、ウィップという人物に対して興味が今一つ持てずじまいでした。もう少し彼の人間性を描写してくれていたら、ラストで「死者に罪をかぶせる」ほど堕ちてはいなかった彼の精神性にもっと感動できたのにな、とは思います。 いやーそれにしても酒瓶一本の画をあれだけ緊張感をもって見つめたのは初めての経験でしたよほんと。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-04-11 23:21:54)(良:1票)
18.  プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命 《ネタバレ》 
悪くないんですけども。三世代ものドラマを描こうとするにはやっぱり尺がたりないですし、各パートの出来不出来が一本の映画作品の中にできてしまっては座りが悪くなります。 収まりが一番良かったのは一番手ライアン・ゴズリング編。ダメ父の悲哀を短い時間の中できっちり見せ切ったゴズリングの技量は大きいです。 2番手B・クーパーは脚本で割を食ってしまっています。生来の生真面目くんが狡猾に立ち回る政治人間になってゆく流れなど、30分やそこらで描き切れるわけないのです。だもんで、まあクーパーのキャラ変化が忙しい。おまけにこういう挿入話的なすき間にレイ・リオッタなんて特大級存在感の悪顔役者を投入すべきではありません。レイ・リオッタだよ?全部持って行かれたではないか。 3パート目のデイン・デハーンが輝きを放ったので、なんとか最後盛り返しました。良い血筋もそうでないのも三代は続かない、ということですかねえ。 タイトルは地名まんまだそうな。松林の向こうへと巣立つデインはかつて父親が居た世界で何を見るのでしょう。若者が旅立つ姿ってほんとに良いなあ、とラストシーンはなかなかにじーんときました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-04-04 23:09:24)(良:1票)
19.  ブレードランナー/ファイナル・カット
オリジナルを観た時の心の震えは色褪せる事無く。今また新しい技術を施された鮮やかな未来世界に再び陶然となりました。 いつも暗くて猥雑な下界に降りしきる酸性雨。 巨大な広告船に映る日本髪の女、奇妙な文字。 内も外もメタリックに輝くタイレル社。 からくり人形が占める技術者の部屋。白いダリル・ハンナ。 髪形も肩パットも押しの強いショーン・ヤング。 もう少し色気の欲しいハリソン・フォード。 レプリカントの哀切、悲恋。音楽の残す余韻。 全てが濃く強く、あの紺色の世界の中に刻印されていて美しい。 何度観ても心惹かれる名作、監督の意匠が一番反映されているこの‶ファイナル・カット”が一番好き。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2021-03-08 23:52:19)
20.  ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 《ネタバレ》 
んー、シリーズものの谷間の位置にあるのでやや説明的だし、人物いっぱい出てくるけど「その人重要?」と見極める前に話が終わってしまいました。急に全員墓地に集合しているあたり、尺に収める脚本家の苦労が目に見えるようです。 でもまあ、2作目以降も律義についてくるのはファンが大方でありましょうから一定数の数字を取れることは間違いなし。実際、映像技術に手抜きは無く、圧倒的な魔法世界が展開されます。 なじみのキャラクターに会えるという安心感もシリーズものの強みです。わたしは二フラーが相変わらず可愛かったので満足です。年齢のせいかメイクのせいか、女性陣が前作より器量が落ちたように感じるのが気がかりです。 重要どころのジョニデが降板となるのは痛手だなあ、顔を白塗りして片目にカラコン入れときゃグリンデルバルドの出来上がりというモンでもないでしょうからねえ・・と思っていたところ代役が発表されましたね。マッツ・ミケルソンとはナイスな選択、いやベストじゃないかなとテンションが上がった今日この頃でありました。
[地上波(字幕)] 6点(2020-12-27 23:14:15)
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