201. X-MEN:ファイナル ディシジョン
《ネタバレ》 監督がブライアン・シンガーじゃなくなったので少し心配していましたが、オープニングからラストまで、すごく良かったです。バトルのシーンはどれも面白かったけど、シャドウキャットとジャガーノートの戦いで床に引っ張り込むシーンが好きです。ミスティークが早々と能力を無くしたり、Xmenやミュータントたちが、あまりにも潔く死んでしまうので、もったいないなあと思いましたが、だからこそ面白かったのかもしれないです。ジーンが超能力を発揮するシーンでデパルマの「キャリー」を思い出しました。悲しさを内に秘めたパワー、なんともすごいです。エンドロールの終わりに会場から「わー」という声が上がっていました。ラストまで席を立つ人が少なかったです。 [試写会(字幕)] 9点(2006-08-29 21:40:03) |
202. さよならミス・ワイコフ
《ネタバレ》 オールドミスの教師が黒人の生徒にレイプされてしまう話ですが、生徒が優れたスポーツ選手だったせいで、関係がばれた後に非難を浴びてしまいます。時代的には黒人が差別されて当然だったので、逆の成り行きが新鮮に映りました。それよりも記憶に残っているのは、この映画のエロチックな描写(日本での編集かも)と宣伝文「2度目は私から求めました」。おかげで安っぽいポルノみたいな扱いですが、かなり社会的な話です。ラストで自殺しようとして薬を口元に近づけて、冗談じゃないとばかりに投げ捨てて街を出るシーンが大好きです。 [地上波(字幕)] 7点(2006-08-28 03:02:29) |
203. ゴスフォード・パーク
《ネタバレ》 個人的にアルトマンの映画はの醍醐味は「ナッシュビル」や「マッシュ」のように、ラストの大円団に向かうまでの雑多な高揚感か、「ショートカット」のような、それぞれの人間がそれぞれに動いて生きて、結局何も変わらないんだという不思議に醒めた安堵感です。この映画は、どちらも感じられず今ひとつでした。あと、キャラクターにあまり魅力的な人物が少ない感じもしました。マギー・スミスは良かったです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-08-27 03:33:30) |
204. パニッシャー(2004)
《ネタバレ》 地味なアメコミが原作ですが、意外に楽しめました。こういう復讐ものだと、ストーリーの途中で女性がからんできて主人公がよろめいたりすることで拍子抜けすることが多いのですが、この主人公キャッスルはハードボイルドに徹しているのがよかったです。ストーリー的にはトントン拍子に進みすぎるところや、叩きのめされたキャッスルが、すぐに快復したりして、おやっと思う所も少なくなかったけど、それほど気になりませんでした。脇役でキャッスルと同じ安アパートに住むオタクっぽいふたり組や、キャッスルの子分になるチープなチンピラも良い感じでした。「マルホランドドライブ」のローラ・ハリングに、もっと悪女をやらせて欲しかった気もします。キャッスルに拷問されたチープなチンピラがバーナーを身体に押しつけられたと思い泣き叫ぶけど、実はアイスキャンディーだった、というシーンが好きです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-08-27 03:19:27) |
205. エネミー・オブ・アメリカ
《ネタバレ》 野鳥の自動録画をしていた男が偶然に重要な殺人現場を録画してしまい追跡され殺されますが、スリリングだったのは、ウィル・スミスが録画のコピーを知らない間に鞄に入れられて、何がなんだかわからずに部屋を荒らされたり追いかけらたりするあたりまででした。ハイテクの監視と追跡は興味深かったけど、録画した男に偶然に接触しただけなのに、いきなりの暴挙は考え物でした。ハイテクを駆使しての追跡と裏腹に、犬を散歩させている時の最初の殺人、録画した男の追跡の仕方、ウィル・スミスへの接触方法など子供じみた感じがしました。他にかしこいやり方があるのではと思います。また今の世の中では監視する人間よりも、監視されるものの方が、遙かに多い状態なので、いくら要人の命令とはいえ、関わっているかどうかもわからない人間に衛星カメラや追跡装置を使ってまで監視追跡をすることに真実味がなかったです。 ハイテクに頼っていると頭が回らなくなるというブラックジョークを描こうとしたわけでは無いと思うし。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2006-08-26 16:43:55) |
206. スーパーマン リターンズ
《ネタバレ》 最初のうちはワクワクしてみていましたが、なにしろオリジナルのストーリーが古すぎて(良い意味でなく)、あまりにも都合の良すぎるストーリー運びに、途中でどんどん引いてしまいました。ブライアン・シンガーは大好きな監督のひとりなのですが、今回は今ひとつです。ただCGには感動しました。この映画に限ってのことではないのですが、変身もののお話を見て?を感じてしまう人の常で、まわりの人はなんでスーパーマンとクラークケントが同じだとわからないんでしょうか?映画だからなんでしょうね。 [試写会(字幕)] 5点(2006-08-22 07:41:37)(笑:1票) |
207. オーメン(1976)
《ネタバレ》 こんなに有名な映画の第1作なのに、時間が経ってテレビの番組表で放映予定を見て、見たことがあったかなと思って、また見てしまい、前に見たんだったと後悔しました。13日シリーズやエルム街の続編ならばしかたないとしても、「オーメン」を見たことを忘れてしまうというのは・・。最初に見たのがテレビだったせいで印象が薄いのかも知れないけど、トビーフーパーの映画のような気持ち悪い怖さもなければ、「キャリー」のように悲しさの伝わる怖さでもない。宗教的なものがあるのかもしれないけど私には4点がいいところです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-08-20 03:11:30) |
208. 2300年未来への旅
《ネタバレ》 やはり日本語タイトルの付け方には問題があると思います。あまりにも作り物感のある悪く言えば安っぽいセットを、当時、この映画を見た人はをどう思ったんだろう。サンダーバードのセットだと思えば気にならないのかなとか、そんなことばかり考えてみていました。「月世界旅行旅行」くらい古ければレトロ感があって楽しめたのかも知れないけど、この映画だと舞台のセットみたいで興ざめでした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-08-02 09:46:30) |
209. Hype!
《ネタバレ》 見終って不思議な元気がでる映画でした。グランジ語録を作るマスコミに適当な作り話をしたら本になったという話笑えます。こういう状況を知らない人が読んだら、たとえ作り話でも1冊の本になると過去のことを現実にあったことに思えてしまうかもしれないなあと思いました。パンクとグランジの違いを、ギターのフレーズだけで表現したシーン。やけに説得力がありました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-08-02 09:36:39) |
210. 教授と美女
《ネタバレ》 のんびりした時代を反映させる映画だけど、敗戦後どんな状態の日本で。どれくらいたってから初上映がされたのだろうと思ってしまいました。研究一筋でオタクと言ってもいいくらいのの教授たちを見ていると、未経験の役柄なんだろうなあと思いました。いま日本で増えている高年齢未経験の最先端みたいです。面白いパロディが出来そうだなあと思ってみていました。そういえば「40歳の童貞男」って映画がありましたね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-08-02 09:32:14) |
211. 夢のチョコレート工場
《ネタバレ》 サミーデイビスJrの唯一のNo1がこの映画のテーマ「キャンディマン」でした。当時、映画も音楽も日本では話題にもならなくて、なかなか見る機会が無くやっと見ることが出来ました。ロアルド・ダールのブラックユーモアが好きで本を先に読んでいましたが、映画は半端な感じがしました。半端な作り物感が苦手でした。どうせなら「メリーポピンズ」くらいに徹底してしまえばいいのにと思ってしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-07-24 01:08:41) |
212. 森のリトル・ギャング
《ネタバレ》 まるっきりダメでした。「スポンジボブ」のようにはちゃめちゃにはじけもしないし、「シュレック2」のようにホロリとさせてもくれない。TVのバラエティで仲間内だけで盛り上がって楽しんでいる感じがして終始置いて行かれていまいました。ラストの「俺たちは家族じゃないか」というのが感動させるシーンなのでしょうが、それまでの流れが、どうでもいい感じなので「はあ~」っと肩すかしでした。日本語吹き替えが悪かったのかも知れないけどがっかりでした。武田鉄也はTVなどで見ているときは気にならなかったのですが、吹き替えだと「なにぬねの」を話すときの鼻のつまったしゃべり方が気になりました。聴いていて鼻の付け根がむずむずしてしまいました。 [試写会(吹替)] 3点(2006-07-18 22:14:34) |
213. メルビンとハワード
《ネタバレ》 アメリカングラフィティで骨っぽいところを見せていたポール・ル・マットが、こちらでも似たようなキャラクターを演じています。お人好しで計算できない男の役所がぴったりです。すごくハンサムというわけではないけど、つくづくいい男だなあと思いながら見ていました。ジェイソン・ロバーズも出番は少ないけど良い味を出しています。でも1番良かったのはメアリー・スティーンバージェン、コケティッシュなイメージじゃないのにコケティッシュな演技、オスカーを取ったのも納得です。ストーリーは変人ハワード・ヒューズの遺産話。映画では裁判の結果が正しいのか?と思わせるストーリーです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-07-14 03:53:07) |
214. レクイエム(2004)
《ネタバレ》 レクイエムという言葉が好きだったので興味を持ってみました。途中で見るのを放棄こそしなかったけど、見なくても見てもどっちでもいい映画でした。2倍速、もしくは3倍速で見てもいいかも。妻を殺された男の憎悪なのですが、憎しみが伝わってこないし、アクションシーンにスカッともしなかった。ストーリーにいらないシーンは時として魅力的なことがありますが、この映画の場合はいらないシーンは本当にいらない気がしました。見終ったあとにむかつくこともなかったので2点。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2006-06-27 16:12:19) |
215. 或る殺人
《ネタバレ》 エリントンがさりげなくピアノをひいているシーンがあって嬉しかったです。リーレミックは大好きな女優なのですが悪女役は、少し上品すぎる気がしました。ラスト近くになり父親の疑惑を証言する娘の心情が、そんなに簡単に心変わりするのかなとか思いながら見ていました。売り物の法廷シーンに物足りなさが残る映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-06-27 03:55:14) |
216. サイレントヒル
《ネタバレ》 以前、ファイナルファンタジーをやっているときに、CGはきれいなんだけど自分でプレイする部分が少なくて、CGを見たくてゲームをしている訳じゃないのにと不満が残りました。この映画を見て同じことを思いました。引き出しを調べると懐中電灯があり、トイレの中をひとつひとつ開けているうちにヒントが見つかり・・・。「サイレントヒル」のゲームはプレイしていませんが、基本的に色々なホラー系ゲームで使われるシーンがてんこ盛りでした。自分でプレイしているのなら、こういうことは楽しみになりますが、映画として映像で見ていても都合がよいなあと感じるだけです。おまけにストーリーがボロボロです。母親の行動は自分の娘を心配しているわりには、あまりにも軽率すぎます。ストーリーに多少の穴があっても自分でプレイするゲームだったらそこそこは楽しめます、が映画や小説では引っかかってしまいます。ゲームを映画で見たいわけじゃないので映画として楽しめるようにストーリーを整えるべきでした。 [試写会(字幕)] 2点(2006-06-27 03:48:40)(良:1票) |
217. カサノバ(2005)
《ネタバレ》 映像がきれいでしたが、ディズニーシーにある作り物の運河を思い出してしまいました。映画の内容も似た感じでした。複線のストーリーにきちんと複線が張られていたので無理なく見ることが出来ましたが、肝心の主ストーリーが面白くなかったので残念でした。ヒース・レジャーはカサノバの悲哀も傲慢さも半端に演じている気がして、わがままで心のない人形を演じているみたいでした。レナ・オリンが味があってわかりやすく楽しかったです。豚がかわいかったので+1。 [映画館(字幕)] 5点(2006-06-25 09:54:05)(良:1票) |
218. イベント・ホライゾン
《ネタバレ》 「エイリアン」のように何かが見ているけど怖くなく、「惑星ソラリス」のように考えを読まれてしまうけど切なくはなく、「2001年」のように船が知性を持つようでいて賢くはなく・・・。おまけにラストで終ったかと思ったときに「キャリー」のように脅してくるけど衝撃的でもなかったです。好きだった映画の気に入っている枝葉をいろいろ見せてくれたのですが、いかんせん幹が弱すぎました。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-06-21 03:58:34)(良:2票) |
219. デイ・アフター・トゥモロー
《ネタバレ》 「エデンより彼方に」とか、この映画とかを見てデニス・クエイドは演技が下手だなあと思ってしまいます。もう少しさりげなく演じればいいのに。この映画の街が凍り付いていくCGはすごいなあと圧倒されました。一緒に震えてきそうでした。映画の内容は他の方々がおっしゃっていることすべてに納得できるくらい納得いかない部分が多くて入り込めなかったのですが、ジェイク・ギレンホールの個性は印象的でした。 [試写会(字幕)] 6点(2006-06-20 13:48:51) |
220. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
《ネタバレ》 もしも過去の時間の中で別の選択をしたら・・今まで幾度も繰り返されてきたテーマを、何度もパターンを変えて繰り返します。結局、誰かが不幸になるのだけど過去に戻った時の行動が極端すぎて今ひとつでした。もっと別の方法があるのに過去に戻るたびに、その時間の中で誰かを傷つけているのが気になりました。「ラン・ローラ・ラン」も3度度目は少し飽き気味でしたが、音楽とスピード感でカバーしていましたが、この映画は飽きるより前にしつこく感じました。別ヴァージョンもあるみたいなので見てみようかと思っていますが・・。ラストですれ違いざまに他人になったお互いを見て、そのまま離れていくシーンは原田知世版「時をかける少女」のラストシーンと同じですが「時をかける少女」に比べて切なさは感じませんでした。色々な話を詰め込みすぎたせいなのかもしれないです。ただ「ザット70ショー」で頭のたりない子の役をやっているアシュトン・カッチャーは、シンプルな演技で味のある俳優だなと改めて思いました。 【追】後日、ディレクターズカット版を見ました。自分が生まれないことで母親を悲しませるだけに不幸をとどめたのですが、こちらの方が後味が残りました。このところ子の親殺し、親の子殺しとニュースが続いていたので、家族にとっての子供の生まれることの意味を考えてしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-06-20 13:35:51) |