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アングロファイルさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1000
性別 男性
年齢 60歳
自己紹介 レビュー数が1000に達したということで、活動を停止します。(今のところ)仕事がひじょうに忙しいので、映画を楽しむゆとりがありません。落ち着いたら再開するかもしれませんが、とりあえず未定です。

皆さま、ありがとうございました。縁があったらまたお会いしましょう。

※変更要望は出すかもしれません。

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221.  サンセット大通り 《ネタバレ》 
いやー、グロリア・スワンソン、たしかにすごいです。自分と経歴の重なる役をやっているから、よけいすごいと思います。結構やりにくいでしょうに。それとも喜んで演じていたのでしょうか。デミル監督はゲスト的なチョイ役だと思っていたら、案外出番が多くて重要な役回りでした。しかも本職顔負けの名演劇でした。 ところでつらつら考えてみるに、ノーマがああなった原因の一端はマックスでしょう。彼が現実を教えていれば、ああまでひどくはならなかったでしょう。というか、マックスは偽の手紙を書いたりして、むしろ助長していた様子です。となると、マックスもノーマにいつまでも「大女優」でいてもらいたかったのか。最初の夫だったということは離婚したわけですが、彼が愛したのはあくまでスターのノーマであって、いち女性ではなかったと考えると、それもうなずけます。自分が大スターにしたことにこだわりがあったのでしょうが、それがノーマを追い詰めることになったとすれば、彼女はむしろ被害者。最後に冷然と監督をするマックスが、一番恐ろしいのかもしれません。 あと、『サロメ』というのはうまいですね。サロメが愛するヨカナーンを死に至らしめ、その首を持って恍惚となるというプロットが、うまく生かされています。また、死者が語るという趣向は奇抜なようですが、考えてみるとノーマとマックスも時代から取り残された、ある意味「死んだ人間」なわけです。そうなると主要人物3人はすべて死人だった、ということを表しているのでしょう。生の世界にいるベティとは、相容れない運命だったのです。そういう点からも、うまく作られていると思います。
[映画館(字幕)] 8点(2012-11-24 17:57:36)
222.  ウィンチェスター銃'73(1950) 《ネタバレ》 
子供の頃、「持ち主が次々と不幸にみまわれる宝石」の話を読んだことがありますが、これは銃を手に入れた人間が次々と死んでいく話。そのため色々とエピソードが入っているのですが、どうもそれが単調でした。時間が短いのに、結構長く感じました。最初の射撃大会と、最後の対決はよかったと思いますが。主人公の相棒のミラード・ミッチェルが、いい味を出していました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-11-10 16:24:53)
223.  サボテンの花 《ネタバレ》 
なかなか面白い。特にステファニーがショールを贈られてからの暴走ぶりは楽しめました。ゴールディ・ホーンは、最初中学生かと思ったほど子供っぽく見えますが、役柄にぴったりでしょう。脇役も個性的な人がそろっています。 物語としては、ウソを重ねてにっちもさっちも行かなくなるパターンで、よくありますがそれだけに安心感があります。しかし、そのため不自然に感じてしまうところもあり、トニは不倫相手の妻に気を遣いすぎではなかろうかとか、ジュリアンがあれほど女性にもてるのがよくわからないといったところは、気になります。それに、あれだけ嘘を並べ、恋人を騙しておきながら結局ハッピーエンドとは、素直に納得しかねます。やはり、モテモテでも不思議でないキャスティングにしてもらいたかった。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-09 21:49:26)
224.  グラン・プリ(1966)
カーレースが延々続くと飽きてきそうですが、カメラワークの工夫もあってそうは感じませんでした。大画面で見たら、かなりの迫力でしょうね。レーサー視線の映像は酔いそうですが……。画面分割は、成功したかどうか疑問。「喜」と「悲」を切り替えるシーンがいくつかありましたが、これは効果的でした。 物語としては、レーサーというのはレース以外に女のことしか考えていないのかと思いそうです(笑)。死と隣り合わせのレースに賭ける生き様を描いていてそれなりに見られました。おかげで長時間も気になりませんでした。女優さんではエヴァ・マリー・セイントよりもジェシカ・ウォルターの美しさが印象的。三船敏郎の口元を見る限り、ちゃんと英語をしゃべっていたようですが、英語の声は明らかに本人とは違っていましたね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-04 11:13:57)(良:1票)
225.  フロント・ページ(1974) 《ネタバレ》 
最初の30分くらいは本当につまらなくて、見るのをやめようかと思いましたが、なんとか最後まで鑑賞。後半はそう苦痛でもありませんでした。コメディとしてはまあまあ笑える。しかし結局、何がやりたかったのか。選挙にからんでの司法や警察の態度を批判したいのか、誇張した記事を書きまくる新聞を風刺したいのか。どちらにしろそのあたりが弱い。それとほかの映画でもそうですが、ウォルター・マッソーという人はあまりにも悪人面で、面白そうなことをやっていても笑えない。笑うより反発心の方が湧いてきて、たとえば最後のオチも犯罪行為としか思えず、後味が悪い。全体の印象として、コメディとしてまじめすぎるんです。もっと突き抜けたものがほしいところ。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-10-28 09:56:22)
226.  三人の名付親 《ネタバレ》 
えらく宗教色の強い西部劇ですねぇ。悪人が出てこない西部劇。冒頭での三人組のやりとりから、強盗はするが必ずしも悪い人ではないという描き方をしています。やはり「人は生まれながらにして罪を背負っている」という、キリスト教的な考え方が根底にあるのでしょうか。母親を助け赤ん坊を守ることが贖罪となって、三人が救われるという構図のようです。水を求めてさまよううちに死ぬというのも、「神の国に行く」と考えれば、救いになるのでしょう。生き残ったボブは、さすがに法律的な罰からは免れ得なかったようですが。そうした宗教的な意味を抜きにしても、のどの渇きという極限状態に置かれてもなお、人間として大切なものを守り通すという物語はすばらしいと思います。映像では、砂嵐の場面が圧巻。演じる方も撮る方も大変だったでしょうね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-10-12 21:31:37)
227.  80日間世界一周 《ネタバレ》 
むかーしNHK総合テレビで見たことがあります。なぜ放送されたのか、今もって不明です。改めて見直すと、原作がフランスで映画はアメリカ製作なのに、イギリス的雰囲気がよく出ていたのがマル。ユーモアも十分ありますが、時としてドタバタになるのがアメリカ風か。要所要所で「ルール・ブリタニア」を流すのも、気が利いています。 序盤は観光映画かと思うような展開で、正直退屈。スペインでのフラメンコと闘牛が長すぎます。しかしその後はテンポよく進んで、飽きずに見られました。アメリカ以降また少し粗くなってきますが、最後ロンドンに帰ってきてからの話があるからでしょうか。悪いとは思いませんでした。 マイナスとしては、やはり最後に日付変更線の問題がわかること。几帳面なフォグなら、日付や時間をちゃんとチェックしていそうです。それとも当時のアメリカには新聞がなかったのでしょうか。あと、人物の心理描写まで手が回っていないので、フォグと姫とのロマンスがとってつけたような感じになってしまいました。全体としては、フォグとパスパルトゥーとの関係を越えた友情物語としての印象が強いです。ほんと、フォグは召使いのためにいろいろとやってますねぇ。不思議なくらいです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-10-11 20:00:50)
228.  招かれざる客(1967) 《ネタバレ》 
一応人種差別をテーマにした映画のようですが、実際に見るとそれが意図的に隠されている。出会ってわずかな期間で結婚を決めるとか、その日の夜に男が旅立つのでそれまでに決めないといけないとか、「父親が娘を嫁にやりたくない」シチュエーションだらけ。これなら相手が白人でも逡巡するでしょう。娘が無分別にも結婚を希望しているのも、計算ずみ。そうやって父親の反応を一般化しておいて、黒人メイドの反応などで人種問題をチクチクと突いてくる。これは大上段に振りかぶって取り上げられるよりも、はるかに好感が持てます。なによりも、「差別する人間=悪」というステロタイプの結論に陥らないのがよろしい(途中で例外はありましたが)。最後に父親が認める際も、自分の若かりし頃に思いをはせるという粋な計らい。親同士の話し合い、父と息子の対話など、見ごたえがありました。主題歌も魅力的。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-10-02 20:13:41)
229.  旅するジーンズと19歳の旅立ち 《ネタバレ》 
前作と比べても、それほど遜色があるとは思えません。ちがう大学に進んで連絡を取ることが少なくなたということは、それぞれ独立してきたということ。次の段階へ進んだ微妙な関係が、うまく描かれていたと思います。肝心な時には頼りになるというのがいいです。4人の中ではあいかわらずティビーが楽しい。本作でのギャグをほぼ一手に引き受けています。ブリジットも家族がクローズアップされて、印象に残るエピソードでした。とりあえず前作と同じキャストがそろっただけでも高く評価したいです。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2012-08-27 20:53:37)
230.  旅するジーンズと16歳の夏 《ネタバレ》 
(たぶん)等身大の青春ドラマとして、好感が持てます。ただ、向こうの高校生って、日本人に比べると大人っぽいです。日本人が子供なのか……。オムニバス風に話が進むのかと思ったら、4人それぞれの生活か平行して描かれていて、ややこしいかと思いましたがテンポよく進んで、そういうことはありませんでした。カルメンの話などは劇的すぎるとも思いましたが、全体的にリアルなタッチだし彼女たちの心情がきめ細かく描かれていてよかったと思います。やはりティビーのエピソードがもっもまとまっていたと思います。夏向きの映画ですね。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2012-08-27 20:46:00)(良:1票)
231.  タバコ・ロード 《ネタバレ》 
冒頭から吉本新喜劇かと思うようなギャグのつるべ打ちでびっくり。アメリカにもこんな映画があったのですね。とはいえ、話の方は悲惨。何とか土地にとどまろうとする親父の涙ぐましい奮戦を描いています。人をだまくらかしたりしてほとんど犯罪者ですが、必死さはわかります。最後はご都合主義にも思えますが、「神は自ら助くる者を助く」ということなんでしょう。あぶく銭で買った車があっさりポンコツになったのも、そのためでしょう。悪あがきもしてみるものです。農民のバイタリティは十分感じられました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-08-26 22:00:58)(良:1票)
232.  トム・ホーン 《ネタバレ》 
地味な映画は好きな私ですが、さすがにこれだけ地味で淡々としていると、あまり高く評価できません。演出もたまにスローモーションや引きを使ったりしていますが、おおむね「見たまま」を映しているだけ。リアルというより、芸がないのではないか。ただ、マックイーンは役に合っていたと思います。本人もかなり力を入れていたようで、ホーンと自分を重ね合わせていたのかもしれません。『タワーリング・インフェルノ』でアクションを脱し、『民衆の敵』(残念ながら未見)でドラマに取り組んだわけですが、本作ではその両方がうまく解け合っています。あくまでもドラマのためのアクション。自分に期待されるものと自分がやりたいものとの折り合いをつけた結果でしょうか。 ホーンの絞首刑までキッチリと描いたラストが、1970年代の幕を引いたようにも思えてきます。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-08-25 15:58:39)
233.  おしゃれ泥棒
再見。初めて見たときは、オードリーとピーター・オトゥールの組み合わせはどうだろうと思ったのですが、全くの杞憂でした。おしゃれで適度にユーモアがあり、楽しめます。彫像を盗むのはそれほどスマートではなく、時間がかかったりするのですが、笑えるので問題ありません。全体にトボケた味が出ているのが、とってもいい!
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-08-18 20:15:42)
234.  間諜X27 《ネタバレ》 
マレーネ・ディートリッヒは、あいかわらずかっこよくてなおかつ素敵。序盤の娼婦より、ロシアに潜入した時の掃除婦姿が特に魅力的です。スタインバーグ監督も、彼女をいかにすばらしく見せるかに力を入れているようです。そのためか、お話の方はいまいち。「愛に殉ずる女スパイ」というのは、メロドラマとしては格好の材料でしょうが、肝心のX27とロシア軍大佐がどうやって惹かれあったかが、わかりづらい。おそらく当時の観客にとっては、ディートリッヒというだけで、恋に落ちる話は問題なかったのでしょう。しかしX27がどこに惚れたのか、よくわかりません。結局、後半の展開は説得力がなくなってしまいました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-08-13 20:28:03)
235.  パリの恋人 《ネタバレ》 
あまり期待していなかったのですが、けっこう面白かった。ストーリーはラブコメの王道といった感じで、登場人物そろって強引すぎるのが笑えます。オードリーは序盤でのキンキラキンの世界において、地味だからこそ逆に映える。そういう対比が生きているところがもっとも魅力的で、もちろんファッショナブルになってもそれなりに素敵ですが、やや色あせて見えます。地味な共感主義者としてカフェで踊るところなど、相当おかしいけど見ていて楽しい。だから教授が登場して共感主義の仮面がはがれてからは、ややクールダウンしてしまいました。それにしても共感主義って、ほとんど新興宗教だなぁ……。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-08-05 16:47:13)
236.  ワイルドシングス 《ネタバレ》 
もう「どんでん返しのためのどんでん返し」という感じで、リアリティとか整合性とかはハナから無視しているみたい。ほとんど‘ノリ’で突っ走っているので、この展開に乗れるかどうかで評価は分かれるでしょう。私はそれなりに楽しめました。 冷静に考えると、犯罪を行うのなら共犯者が少ない方がいいわけで、やたら大人数を巻き込む必然性がない。そもそもIQが200もあるのなら、もっと安全に金を稼ぐ方法を思いつきそう。考えられるとすれば、犯罪そのものを楽しむタイプとなります。そういえば、父親はワニを相手に危険な芸を見せているし、遺伝的にリスクのある計画を好むというのはありえるかも。もっとも、見ているときにそこまで考えが回る人はそういないでしょうが……。 とまあ、見終わってからいろいろ裏を探りたくなる作ですが、見ているときは深く考えずに、共犯者登場→殺られるというパターンを楽しむ方がいいと思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-08-04 09:51:12)
237.  ガス燈(1944) 《ネタバレ》 
内容についてよく知らず、サスペンスものだというだけでビデオを借りてきたのが最初。以来、これもお気に入りの一本です。主な舞台はロンドンで、それらしい小道具がちりばめられているのが嬉しい。特にタイトルにもなっているガス燈は、誰かが家で新しく点ける→自分の部屋の灯りが暗くなという、電灯では起こりえない特性を使っているのがミソ。暗くなる灯りがおののくヒロインがの心を象徴しているようですね。そのほか宝石が見つかる場面での月光の使い方、ヒッチコック風の長く伸びる人影など、モノクロを生かした光の使い方が印象的でした。 本作の見どころは、やはりラスト。屋根裏部屋での対決シーンでしょう。これまで虐げられたヒロインが一気に形勢逆転。ほとんどイングリッド・バーグマンの一人芝居ですが、感情を爆発させるのではなく、本当にどこかおかしいのではないかと思わせる“逝っちゃった”芝居は見ごたえがあります。シャルル・ボワイエもいかにもな悪役顔で、往生際の悪さもある意味お見事。これがデビュー作というアンジェラ・ランズベリーも、存在感がありました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-07-24 18:22:37)
238.  クレオパトラ(1963) 《ネタバレ》 
これはたしかに、「金はかけたが中身はそれに見合っていない」映画ですね。話が地味すぎる。大半が政治的な駆け引きか、あるいはクレオパトラとシーザー/アントニーとのロマンス。どちらも盛り上がりに欠ける内容です。相対的にアクションが少ない。クレオパトラのローマ入場場面は盛り上がりますが、演出としてはやはり単調。それでも前半はまだ見られます。ただ、シーザー役は完全にミスキャストでしょう。レックス・ハリスンといえば『マイ・フェア・レディ』に代表されるように、学者系・文化系が似合っています。どこをどう見ても歴史に名を残すような大将軍とは思えません。これが致命的。後半は、クレオパトラが誇り高く気品にあふれていることはわかりますが、プライドが高すぎてワガママという気もしてきます。それにひきかえアントニーが情けなさすぎ。前半はどちらかというとシーザーが主人公でクレオパトラは助演という役回りだったのが、後半はクレオパトラが中心になって、よかったのかどうか難しいところです。確実にすばらしかったのは最後の自決場面で、ここではクレオパトラの誇り高き美しさがきわだっていました。しかし、そこまで行くのがあまりにも長すぎました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-07-19 21:00:53)
239.  ハーヴェイ 《ネタバレ》 
「普通の人が、おかしな人に振り回されるコメディ」としては、そこそこ笑えます。しかし、結局何が言いたいのかよくわかりません。風刺だとすれば何を風刺しているのか? 科学万能の考え方か、精神病院のあり方か、あるいは他人への思いやりを欠いた風潮か。はたまた常識にとらわれている人間か。どうも、どれもピンとこないです。まあ私のように金がなくてあくせく働いていると、幻影を見ているヒマもありませんから。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-07-16 17:08:06)
240.  Emma/エマ(1996) 《ネタバレ》 
久々に再見。コメディタッチでいろいろと笑える点がポイント。おバカなエマの行動を、こちらも笑って見ていられます。エマの思い通りにならないことがことごとく起こるわけですが、そのたびにエマが見せる「え、どうなってるのそれ?」と言いたげな表情が特におかしい。エルトンに求婚された時は本当に頭抱えてました。グウィネス・パルトロウ、なかなかいい役者さんですね。さらに、振られたエルトンの結婚相手がエマそっくりの性格というのも爆笑もの。しかし、彼女が登場してエマのポジションを引き継いだからこそ、エマは新しい自分へと変われるわけで、これは原作者の策略ですが、かなりうまいと思いました。印象的だったのは、舞踏会でナイトリーがハリエットを誘う場面。カメラの動き、カット割りともすばらしく、ハリエットを心配するエマの心情がとてもよく表れていて感心しました。 ちなみに原作者のオースティンは、エマについて「私以外は誰も好きなれないようなヒロイン」と言っています。しかし私は、エマは嫌いじゃないです。困ったところもありますが、縁結びをしようというのは相手の幸せを願ってのことですから。おバカなところと相手を思いやる優しいところ、その微妙なバランスを描けたのは、やはり監督と役者さんの功績大だと思います。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-06-30 17:04:07)
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