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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2102
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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261.  ゾンビランド
いい年したオジサンのくせにやたら怖がりだし血を見るのも苦手な僕はホラーやゾンビ映画の類は怖くて見ることが出来ません。でも、何となく本作は面白そうだと思い、ゾンビファンの皆さんから見れば物足りなさを感じるかもしれない本作ですら、借りてきたDVDを意を決して恐る恐るプレーヤーに挿入・・・。  前置きが長くなりましたが、楽しかったです。僕はシートベルトが嫌いで何度もシートベルト違反で捕まってますが、いつ何があるか分からないし、ちゃんとシートベルトしめるか・・・。と思わせてくれたことにも感謝?でしょうか。  ビル・マーレイを出す大技からちょっとした台詞の小技に至るまで笑いドコロ十分なところもコメディ好きにはたまらないです。特に僕が大好きなマーレイさん!死んじゃったのに「ツボに入っちゃった」と笑ってしまった姉。これ、分かるなあ・・・。マーレイさんらしいギャグのような死にザマ。最高でした。あっという間に出番は終わりましたがマーレイさんも満足だったんじゃないかな。アイゼンバーグがチラッとフェイスブックを語るところも笑ってしまいました。  人と親しくしたくないから名前を名乗りたくないと言うタラハシー、「人を信用するな」という姉妹、そして数々の己に課した誓いで生き抜いてきた人間嫌いのコロンバス。人との関わりを避けていた彼らが誰もいなくなってしまった世界で人の温もりや人は一人では生きてはいけないことに気付いていくストーリーもいい。愛する人を守るためにストイックに守ってきた誓いを破り、ラストで人間臭さを見せてくれたコロンバス。素敵じゃないか。
[DVD(吹替)] 8点(2011-09-03 10:50:14)(良:3票)
262.  ロング・グッドバイ
数々の名優が演じてきたフィリップ・マーロウですが、エリオット・グールドのマーロウもいいですねえ・・・。見事に本作のマーロウ像を提示する、深夜にキャットフードを買いに行くユーモアを交えた冒頭が素晴らしく、夜の街に、煙草に酒、そして音楽。アルトマンが徹底的に気だるい世界観を演出する。そこにくわえ煙草のエリオット・グールドのマーロウの佇まいがピタリとはまる。事件に関係する男を演じたマーク・ライデル(結構お気に入りの監督さんでもあります)やスターリング・ヘイドンのアクの強い存在感も印象に残ります。一般的なハードボイルドのイメージとは一線を画し、最後の”ハリウッド万歳”の使い方にもいかにもというアルトマンらしさが感じられました。
[DVD(字幕)] 8点(2011-08-28 22:03:40)
263.  スコルピオンの恋まじない
俳優ウディ・アレンと監督ウディ・アレン、両方のいい味がよく出ている作品です。  相変わらずの屁理屈に自虐ネタ炸裂でヘレン・ハントと楽しい喧嘩を繰り広げるアレンの台詞まわしの楽しさをたっぷりと堪能できます。そしてヘレン・ハントも負けてはいない。立派にアレンの喧嘩相手を努めており、見事なアレンのパートナーぶりでこの2人の喧嘩の台詞がとにかく楽しい。  本作の中で唯一無理のあるキャストはアレン自身。しかし無理を承知で自分をキャスティングして、しかもシャーリーズに迫られるという設定の強引さにはむしろ清々しさを感じるし、こんなこと、アレンさんにしか出来ないですよ。ラストもあのキーワードを最後の最後まで取っておくアレン話術の巧みさにまたしてもやられました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-08-10 22:25:32)
264.  ザ・ロイヤル・テネンバウムズ 《ネタバレ》 
章立ての構成と、序章で描かれる驚異の天才家族という設定があまり生きていなかったとは思うし、ここでの平均点も高くないですがこの作品、僕は好きです。  主人公ロイヤルを演じたジーン・ハックマンの巧さが際立ちますが、脇を固める豪華な顔触れも見事に活きています。妻と3人の子供たち、一家の周辺に登場する人物に至るまで非常に上手く作品の中で機能しています。  淡々と登場人物それぞれの日常の中のエピソードを積み重ねていくだけなのですが、考えてみればそんな日常の積み重ねが人生というものか。そこに多くの主要登場人物を見事に噛みあわせて、人生の中にある泣き笑いを軽妙に見せてくれた作品でした。  ダメ親父ロイヤルが家族それぞれが自らの抱える事情を乗り越えられずにいる現状を前に、自らの抱えている事情を乗り越えてみせ、妻に離婚届を差し出し「おめでとう」と再婚を祝福して以降長男と和解を果たし、ラストまでの展開にはしんみりとさせらます。  さらに本作は音楽の使い方が素晴らしく、特にマーゴのこれまでの人生を調べさせた報告書の内容を軽快な音楽に載せて一気に見せるくだりなど、要所要所で挿入される音楽が実に効果的に機能していました。
[DVD(字幕)] 8点(2011-07-26 22:53:40)
265.  微笑みに出逢う街角
ソフィア・ローレンの100本目の出演作と言う事で話題になった作品。監督はエドアルド・ポンティ。名前からも分かりますが、イタリア映画界の超大物カルロ・ポンティとソフィア夫妻の息子さんです。100本目に息子の初監督作を選んだソフィアにとっても、監督デビュー作で母の区切りの作品を監督した息子にとっても記念の作品。それだけに年は取りましたがソフィアがとても綺麗な作品です。  同じ町で暮らしているが全く重なり合う事の無い3人の女性それぞれが抱える心の闇と、それでも立ち上がり新たな人生のスタートをきるまでを3人のストーリーを平行して淡々と見せていきますが、散漫にならず3つのストーリーを巧く切り替えながら3人の心の声が確かに伝わってくる作品でした。その中でもやはりソフィアの存在感が際立っています。  ソフィアの夫役など3人の周りにいる男たちにも名優を揃え、その中にはドパルデューまでが登場するのですが、せっかくドパルデューまでキャスティングした割には扱い方がちょっと勿体無かったか。ただ、重さのある作品の中で彼の登場シーンにはほっとさせられました。  ラストはようやく顔を揃えた3人が笑い合う。3人の問題はまだ全く解決していませんが、人生の新たな一歩を踏み出した3人の笑い声に希望が感じられるラストでした。この息子さん、この後も映画を撮っているんでしょうか?もしあれば他の作品もぜひ見てみたいと思える作品でした。
[映画館(字幕)] 8点(2011-07-24 15:47:13)
266.  卒業(1967) 《ネタバレ》 
まだ初々しいダスティン・ホフマンとキャサリン・ロスの魅力にS&Gの曲が見事にはまった作品。ヘンな言い方ですがアン・バンクロフトの醸し出す微妙な雰囲気もいい。  最初、ベンの役はレッドフォードに持ちかけられたそうですが、レッドフォードが蹴ったそうな。よくぞダスティンにこの役が回ってきたことと思います。  話自体は魅力を感じる作品ではないですが、二十歳そこそこで自分の人生の進むべき方向性なんてなかなか決められないと思うし、親に決められた通りの人生を歩んでいく事に迷ったり、誘惑に道を外れそうになる事もある。そんな若さゆえの迷いや葛藤が伝わってくる作品です。  有名なラストはやはり素晴らしいと思います。教会を飛び出してバスに乗り込んだ直後の満面の笑みは長くは続かず、不安げな表情でエンディングとなりますが、その表情が2人の未来を暗示する。ニューシネマのはしりの作品だと思いますが、挿入されるユーモアや音楽の使い方のセンスは、結構色んな映画を撮っていますが後に都会派とも称されるマイク・ニコルズのセンスの良さを確かに感じる作品です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-07-19 21:55:20)(良:1票)
267.  セブン・イヤーズ・イン・チベット
まだ少年のダライ・ラマの純粋にして高潔な人柄。そんなダライ・ラマとの心の通った交流や、平和を愛し牧歌的に暮らすチベットの人々の精神世界や文化との触れ合いを通じ、協調性に欠け一匹狼のような著名な登山家の心に変化が生じていく過程を描いた聖地ラサ滞在記としても十分に楽しめる作品。  ラサに辿り着くまでに描かれるチベットの厳しい自然とそこに暮らす人々の息遣いが伝わってくるかのような前半も、後半の当時のラサの人々の暮らしが垣間見える衣装や美術も素晴らしく一つ一つのシーンが実に見応えがありました。  現在も続くチベットの独立運動と中国政府との関係。チベットが独立を求める背景やダライ・ラマが亡命を余儀なくされている背景などに関しては何となく分かっているようで実際にはほとんど歴史的な知識はありませんでした。本作で描かれている事が全てでは無いだろうし、この部分をもう少し見せて欲しかった気もしますが、映画によってその一端に触れ、今までとは違った視点でニュースなどを見ることができたり、より深く知りたいと思うきっかけとなったりする。これも映画が持つ大きなチカラであると思います。
[DVD(吹替)] 8点(2011-06-29 22:11:38)
268.  ジュリエットからの手紙 《ネタバレ》 
爽やかで情熱的で、作品を包むゆったりとした時間と穏やかな空気に心が癒される映画です。2人の主役の女優、アマンダ・セイフリードもとても魅力的なのですが、ヴァネッサ・レッドグレーヴがアマンダを凌駕するほど魅力的でチャーミングに映りました。50年の時を越えてロレンツォと再会できるという高揚感、生きている喜びが伝わってくる、表情で見せる彼女の演技が素晴らしかったです。「ジュリエットの秘書」の心温まるエピソードの挿入もいいし、彼女らを乗せた車が行く美しい風景の見せ方も素晴らしく、そこに流れる音楽の使い方も実に効果的です。登場人物が出揃い、ロレンツォを探す旅に出た時点で結末を予想するのは難しくないストーリーですが、50年の時を経て成就した2人の恋と出会ったばかりの2人の恋の行方を見せてくれる、ユーモアと幸福感に包まれたハッピーエンディングに鑑賞後の爽快感も格別の作品でした。
[映画館(字幕)] 8点(2011-05-25 23:08:06)(良:3票)
269.  サボテンの花
ウォルター・マッソーが主演で脚本がI.A.L、確かにビリー・ワイルダー・タッチの非常に良くできたコメディでした。さて、ジャック・レモンはどのタイミングで登場するんだ?という感じでした。  1つの小さな嘘がとんでもない方向に展開し、色々な人物が出入りしますが相関図がとても単純で分かりやすい。特に2度挿入されるバーでの複雑な事情が絡み合った人間関係の見せ方なんて凄く面白いですよ。最後はやはりあの2人がああなり、その2人がそうなりましたか、という分かりやすい結末ですが、何とも素敵なハッピーエンドでした。  見る前はミスキャストなんじゃないか?と思えたイングリッド・バーグマン。しかし彼女の演じたちょっとお堅く生真面目な女性像が作品にいい面白さと人間関係に程よい緊張感をもたらせていたし、もう一人の女性、何一つ悪気は無いんだけど、真面目に話を複雑にしていくゴールディ・ホーンの存在もまたどんどん話を面白い方向に発展させていく。ゴールディに関して言うと、色々と彼女の映画を見た後に本作を見ると別人のようですね。僕にとってはもう少し後になってからのゴールディの方が可愛らしく見えるんですよね。
[DVD(字幕)] 8点(2011-05-04 20:59:18)(良:3票)
270.  アリスの恋 《ネタバレ》 
夫に先立たれた35歳の母と息子の幸せを探し求めてのロードムービー。 母を演じるエレン・バースティンはよく泣くしよく怒ってもいる。その度に彼女が可愛くも見え、ふてぶてしくも見える。彼女の持つ強さと弱さを見事に演じ分ける。しかし、一番印象に残った彼女の表情は2つ目の町でクリス・クリストファーソン演じる牧場主の男のプロポーズを受け入れた時の幸せそうな満面の笑みなのでした。ごつごつとして不器用な面々が揃うこの町のカフェの人間模様も良かった。  女性の自立というテーマと共に、終盤には息子と牧場主が2人で牧場で遊び、ギターを習う様子からは少年にとっての父親の存在の意味も感じ取れます。上手くいかない時もいい出会いがいい方向に導いてくれて幸せなゴールが待っている事もある。この旅も当初の目的地にたどり着かず、1つのいい出会いがきっかけで途中で滞在したこの町が旅の終着地となりましたが、これも人生というものなのでしょう。
[DVD(字幕)] 8点(2011-04-26 22:22:15)
271.  リトルショップ・オブ・ホラーズ(1986)
リック・モラニス演じる冴えない花屋の店員と彼が思いを寄せるエレン・グリーンの主演2人に、 イカれた歯医者のスティーブ・マーティンに、そのイカれた患者のビル・マーレイの濃い2人のコントにジェームズ・ベルーシにジョン・キャンディと、出番は少ないけど濃い存在感全開のサタデーナイト・ライブ組も多数出演のキャストが最高!  ミュージカルシーンは楽曲もいいし、街や建物の形状を上手く利用して姿を現す3人のコーラスのお姉さんの登場のさせ方も巧いです。成長したオードリーⅡがリードボーカル、その子株たちがコーラスっていうのもいいじゃないですか。  ラストはバッチリハッピーエンドですが、シーモアの犯した罪はいいのか?まあ、宇宙から地球を征服に来た謎の植物を倒して地球を守ったんだから不問にしておきましょうか。どうにもアホな設定と登場人物のホラー・ドタバタコメディ・ミュージカル仕立て・・・欲張りな設定を上手く纏め上げたフランク・オズ監督。流石です!
[DVD(字幕)] 8点(2011-04-12 21:36:04)
272.  のるかそるか 《ネタバレ》 
50ドル持って競馬場にやって来たさえないオッサンがツキにツキまくって勝った金を全額次のレースに転がして大金を手にするという、ただそれだけの話ですが、これが素晴らしきコメディに仕上がっています。そのさえないオッサンを演じるリチャード・ドレイファスがあまりにも素晴らしい。  賞には無縁の映画だろうけれど、ドレイファスに何か賞をあげたくなるくらいですよ。レースとレースの合間も非常に上手くつないでいてテンポの良さもバッチリ。特に馬券売り場の係員のオッサンとの前半の心理戦、しかし徐々に係員のオッサンがドレイファスに親しみを感じ、敬意を示す。この2人のやり取りが絶妙。  大好きなドレイファスが出てなければ見ることは無かったであろう作品ですが、ギャンブルものとしての緊張感や痛快さも程よくミックスされており、隠れた良品を見つけた気分です。
[DVD(字幕)] 8点(2011-04-03 23:07:29)(良:1票)
273.  トランスアメリカ 《ネタバレ》 
ある事情から初めて会うことになった性同一性障害の父と、義理の父から虐待を受けて育ち犯罪に手を染め始めていた息子の2人旅を描いたロードムービー。性同一性障害や虐待、他にも数多くの人種や宗教を抱えるアメリカらしい問題を挟みながら旅は進みますが、ゆったりとのんびりとしていて程よい軽さがあり予想以上に見やすい作品です。  心に傷を負った2人が少しずつ打ち解けていく過程、グレていた息子は少しずつ素直さを取り戻し、父は少しずつ親らしい言動になっていく過程の見せ方も無理が無く、淡々とした旅の道中に挿入される様々な出会いもいいし、互いの故郷を訪れながら2人の過去が少しずつ明らかになっていく見せ方も実によく練られています。  見渡す限り何も無い砂漠の風景に、野宿の夜の焚き火を囲んでの語らいに、ヒッチハイクに、途中からはトラックの荷台にカウボーイハットの地元のオッサンと一緒に揺られ、その合間に現われる小さな町・・・流れる音楽は勿論カントリーミュージックがよく似合う。のんびりとしたアメリカン・ロードムービーの良さを随所に見せてくれる旅の風景もとても良かったです。
[DVD(字幕)] 8点(2011-03-22 21:10:19)(良:1票)
274.  ヒア アフター
作中、霊能力者の男は何人かの死者と交信した。交信を求める人はその大切な人の死を受け入れられずに引きずっている人々だが、対話に応じた死者は皆、こちら側に残っている者に前向きに生きることを願っている。特に霊能力者の男を介し、死んだ双子の兄が弟に語りかける場面は感動的でした。「俺を引きずるな。もう助けてやらないぞ。俺の帽子を脱げ」、と。そして弟は最後はずっと被ったままだった兄の帽子を脱いでいた。本作に登場する3人ともそれぞれの事情で死と向き合いながらも、最後は迷いながらも前を向いて歩き出している。ファンタジー的題材でありながらもファンタジー的描写は抑えられ、死後の世界や死者の意識は感じるもののその姿はハッキリとは見せず、あくまでも描かれるのはそれぞれに死を意識し迷い苦しみながらも再び前を向いて現実的に今を生きていこうとする人々だ。イーストウッド的だとも思う。生きているうちには大切な人を亡くすこともあるだろうし、死を意識する事もあるだろうが、結局はそれを乗り越え前を向いて生きていかなければならないんだ。ラストの3人の姿はそんなことを感じさせてくれました。
[映画館(字幕)] 8点(2011-02-21 23:22:17)
275.  チップス先生さようなら(1969)
原作未読、オリジナル未見です。 2時間半超えの長編で決してテンポがいい作品とは言えない部分もあります。また、キャサリンとの出会いからの物語が軸となっており、もう少し学校での子ども達との触れあいの時間が欲しかったとも感じましたが、それでも素晴らしい映画を見たというのが感想です。  名優ピーター・オトゥールの演技は言うまでもなく、その妻となるキャサリンを演じたペトゥラ・クラークも素晴らしかったです。最初彼女がチップス先生の前に現われた時はミスキャストなんじゃないか?と感じましたが、そんな彼女がその後チップス先生の妻としても、パブリックスクールの子ども達にとっても良き存在となっていく。人間の成長というものを感じさせてくれる素晴らしい演技でした。  ミュージカルの部分は控え目ですが、作中の音楽をキャスト自らが歌い、作中の音楽の一部のように巧く機能していたと思うし、その歌詞もキャストそれぞれのその時の心の内を表しているようでとても良かったと思います。  退職後も生涯を捧げてきた学校の傍に住み、子ども達の登校の様子を静かに見守る。地味ですが人の一生を一日に例えた最後の歌と共に、誠実に教師として生き生涯を全うしようとしているラストのチップス先生の姿にも感動しました。
[DVD(字幕)] 8点(2011-02-15 17:37:13)(良:1票)
276.  ソーシャル・ネットワーク
シンプルで無駄が無く驚くべきテンポの良さ、息つく暇も与えない構成で、Dフィンチャーの作品は2時間を超す長いものが多いですが、本作は全くその長さを感じさせません。  主人公であるザッカーバーグだけでなく、エデュアルドやショーンといった彼のパートナーや、大富豪の名門の家柄でオリンピックに出るほどのボートの選手でもあるエリート意識の塊のようなウィンクルボス兄弟らが何者かもしっかりと描かれており彼らが抱く野望や意志がとても強く伝わってきます。作中のザッカーバーグと彼らが描かれる配分も良かったと思います。  伝記ものというジャンルは、その人物が健在でバリバリ活躍しているほど、そこに作者の私情や評価を挟もうとすればするほど難しいと思いますが、冒頭で口論となったガールフレンドが「あなたは最低よ」と立ち去っていくのに対しラストで新米弁護士の女性が「あなたは悪人じゃない。そのふりをしているだけ」という台詞が印象に残ります。これが本作のザッカーバーグに対する思いだったのでしょうか。
[映画館(字幕)] 8点(2011-01-22 00:50:44)(良:2票)
277.  おかしな二人2 《ネタバレ》 
「おかしな2人」のレモンとマッソーが演じる2人の設定もそのままで、この2人の子供同士が結婚するという微笑ましい設定が嬉しい。17年ぶりに再会した2人がその結婚式に行くはずが迷子になり、中西部をさ迷う珍道中を描いたロードムービーです。  「俺達は犬猿の仲だが最高の友達だよな」と微笑み合う2人はもう演技のようで演技じゃないようです。その長いキャリアの中で何度もコンビを組んだ二人ですが、これは97年の作品。マッソーは2000年にこの世を去り、盟友の後を追うようにその1年後にレモンもこの世を去った。そんな2人の晩年の共演であり、この2人が大好きな僕にとっては2人がとても楽しそうに共演している姿を見ているだけで感動的で嬉しい作品です。  ポーカー仲間の顔ぶれが変わっているのだけが残念でしたが、前作の冒頭に戻ったかのようなラストも嬉しかったです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-01-17 22:27:07)
278.  おかしな二人
ジャック・レモン&ウォルター・マッソー。説明不要の名コンビがアパートの一室で延々とコントを繰り広げる。ストーリー的にはほんと、大した話じゃないけれど、面白い。何故にこんなに面白いのか。この2人だから、としか言いようがない世界ですね。綺麗好きで神経質なレモンと無精者で大雑把なマッソーの2人の可笑しな共同生活。マッソーはそんなレモンのやる事なす事全てが気に入らない。他の二人の共演作でもそうなのですが、このおかしな2人が絶妙の間を作り出し、仲良く喧嘩している姿をたっぷり楽しませてくれます。ポーカー仲間のおっさん連中もいい味で、彼らが加わるタイミングも絶妙でした。 
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-01-17 22:21:09)
279.  エレファント・マン
様々な人間が登場しましたが、中でも興味深かったのはトリーブス医師やケンドール夫人です。偽善という言葉も思い浮かびますが、彼らの行為を第三者がどう感じるかよりも、彼らの行為をメリック本人がどう感じていたのかが最も大切なのでしょう。鑑賞中は何度も涙が出ましたが・・・。鑑賞後も自分が涙した感情は一体何だったのか・・・?考えさせられる映画です。 
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-01-14 23:33:26)
280.  人生万歳! 《ネタバレ》 
見てよかった、と納得のウディ・アレンらしい映画でした。自らが演じアレン映画に何度も登場した○○恐怖症の男といった役どころ。本作の主人公の男も人間嫌いの暗闇恐怖症の頑固爺さんといったところか。  監督・脚本・主演の3役をこなすのがアレン流スタイルだったものの、近年はさすがに映画には出なくなってきましたが、本作はちょっと違うキャラクターになっていただろうけれど、アレン自らに演じてほしい役どころでした。  最初は一人暮らしのこの男のアパートに宿無し文無し娘が転がり込んできて、この2人のロマンスかと思って見始めましたが、中盤以降は老若男女、様々な人物が二人の前に現れる。そこに無駄な登場人物は全く無く、気が付けば現れた全ての人物が絶妙に絡み合って様々な愛のカタチを織り成す群像劇へと話が発展していく、その語り口が見事な一編でした。  主人公の男が見ている僕達の方に向かって何度もスクリーンを通して語りかけてきますが、このアレン流人生に対する前向きなメッセージも実に気分良く楽しむことが出来る作品でした。
[映画館(字幕)] 8点(2011-01-07 21:12:22)
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