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R&Aさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

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281.  処刑ライダー
近未来的な車&コスチュームがただカッコイイだけでお話の内容に全くそぐわないということを誰も考えていないだろう大雑把さ。ライダーが悪童たちの集まる自動車修理工場にやってきて破壊するだけ破壊して何故そこで殺さない?というなんにも考えてないシナリオ。ムリヤリなお色気。ベタベタな展開。独特の80年代臭と懐かしの音楽たち(ビリー・アイドル!)。ここまで書いて自分でもけなしてるのか褒めてるのか分からなくなってきた。いや、かなりショボイはずなんだけどなぜかこのショボさがそそるのだ。80年代を生きてきた者にだけ分かる単なるノスタルジーか?
[DVD(字幕)] 5点(2008-12-10 17:15:08)
282.  Vフォー・ヴェンデッタ 《ネタバレ》 
ここの評価の高さに驚いている。というか戸惑っている。思ってたのと違ったってのも災いしてるかとも思うんだけど、何が良いのかさっぱり分からない。ナタリー・ポートマンのロリータファッション&パンチラだろうか。それとも中田英寿をモデルにしただろうセンスある仮面だろうか。他に思い当たらない。Vさんは一貫して自分を酷い目にあわせた人物を一人一人殺してゆくので本人も言ってる通り「復讐」をしているに過ぎないのにたまたまその復讐するべき相手の一人が国家のトップだからって「革命」になるのか?もちろんコヤツはとんでもない悪党なわけだが、このとんでもないことが映画内であきらかにされるから「革命」っぽく見えるだけに過ぎないのだ。個人的にはこういう小難しい「革命」でもって復讐とかテロを容認したり言い訳するんじゃなく、堂々と復讐を見せてくれたほうが断然いい。原作ありきで仕方ないのかもしれないけど。どのみち、この映画とは最初の取っ付きが悪かった。こういうのを不幸な出会いと言うのだろう。
[DVD(字幕)] 3点(2008-12-08 17:12:12)(良:1票)
283.  マーヴェリック 《ネタバレ》 
私が知るかぎりにおいて最もキュートなジョディ・フォスターがここにいる。もうそれだけでじゅうぶん。たしかに冗長ぎみに感じるところもあるんだけど、たしかにリッグス刑事とマータフ刑事のご対面というサービスも別にいらないんだけど、たしかにロイヤル・ストレート・フラッシュは出来すぎなんだけど、たしかにどんでん返しはとってつけた感ありありなんだけど、それでもそういうのも含めて全部好き。素直に驚き素直に笑える。なんでだろう。全編でツボにはまったという感じ。インディアンとのヤラセ劇は爆笑した。
[DVD(字幕)] 8点(2008-12-05 14:23:34)(良:1票)
284.  ラッキー・ユー
まずポーカーの極意というか面白さというものがよく描けている。手持ちのカードが弱くても勝てるのがポーカー。運よりも観察力。性格の見極め。読み、裏読み。ポーカーフェイスと演技。プレイヤーの表情や仕草、それらを観察する視線でもってポーカーの醍醐味を見せる。金額がとんでもないのでびっくりするんだけど、その金額相当の緊張感は無い。無いけどもそれはたぶんここでポーカーをする連中の金銭感覚が麻痺しているということであり、一番の目的がお金ではないということの表れなのだろう。ドリュー・バリモアはここでもいい演技をしている。脇にまわれば脇に徹する。ラスベガスの派手な町並みに似合わない、いわゆる華の無い役を完璧にこなし、どこにでもいそう、それでいてけしていない素敵な女性をうまく演じている。屋外シーンも意外に多くてラスベガスそのものも堪能できる。「ベネチアンでゴンドラの船頭してた人が今はルクソールで働いてる」とかデカそうで狭い街であることがさりげなく語られ、いっそうラスベガスのラスベガスらしさが出ている。
[DVD(字幕)] 6点(2008-12-03 13:19:09)(良:1票)
285.  シンシナティ・キッド 《ネタバレ》 
若いギャンブラーが自信満々に登場すると、昨日書いた『ハスラー』のニューマンよろしく往々にして挫折というものが待っているものである。そこから起死回生するのが通常のパターン。ところがマックィーンは自信満々であってもイヤミではなく、クールな佇まいは延々と続くのだろうと思わせてくれる。画面に映っているのはキッドではなくマックィーンその人だ。だから挫折なんて考えられないのである。映画はまさにそのとおりに進み、マックィーンはマックィーンとして勝ち続ける。それでも映画になるのがマックィーンなのだ。と、思わせといてなんとも寂しい挫折で終わらせるという逆どんでん返し。なかなかお目にかからない展開だけにこれはこれでOKなのだが、如何せんマックィーンなもんだからイマイチ挫折感が伝わらないのが残念ではある。言葉少なくアクションも皆無の淡々としたポーカー映画の中でアン=マーグレットの生き生きとした存在が際立つ。サイテー女をここまで魅力的に演じられるのも珍しい。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-12-02 14:30:22)
286.  ハスラー 《ネタバレ》 
ビリヤードのシーンはかっこいい。ワンカットでニューマンが続けざまにボールを落としていくシーンがあったけど相当練習したんだろうなあ。撞き方とかまたきまってんの。くわえタバコも様になる。目を見開いた顔はトム・クルーズそっくりで驚いた。 本当は自分が一番強いのだと信じきる我の強い若者が痛い目に合って大人になる・・なんていうありがちなお話ではあるんだけどそう言いきっちゃうほど単純でもないところがミソ。成長するターニングポイントはいきなりやってくる。数十時間に及ぶゲームで大敗するというカタチで。でもそんなことで成長できるほど現実は甘くない。次のポイントは女との出会いと女との生活。変わったように見えて変わらないのが作り物っぽくなくて良い。次のポイントが文字通りの痛い目。ここでようやく変わったと見せて実はここでも根本で変わらない。いや、なかなか深い。現実はなかなかドラマみたいにうまくいかないものなのだ。でも、、、、長いよ!!深いのはいいけど長いよ。
[DVD(字幕)] 5点(2008-12-01 16:21:59)
287.  パーフェクト・ストレンジャー(2007) 《ネタバレ》 
ハル・ベリーのお尻がいい。ものすごくエッチなお尻をしている。たぶんそこばっかり見てたのでこの作品の良さを見逃してしまったらしい。顔の見えないEメールゆえの「思い込み」を利用したサスペンスという今さらなものを堂々と武器にしたお話が一向にハラハラしないのはお尻のせいだ。ハラハラしてる場合じゃない。お尻を見なきゃ。と思ってるといつのまにかお尻の魅力に翻弄されたブルース・ウィリスが逮捕されてる。大スターのブルース・ウィリスが素足で大暴れするでもなければ演技派をアピールすることもなくただのコマとして登場して消えてゆく。恐るべし、魅惑のお尻。どんでん返しなんてどうでもいい。そう思わせてくれるお尻に完敗。
[映画館(字幕)] 4点(2008-11-18 09:55:56)(笑:1票)
288.  ブラックサイト 《ネタバレ》 
主人公には子供がいる。勘弁してよ。なんだか子供が危険に晒される雰囲気が充満してるよ。しかしわりと早々にこの危険は回避される。犯人は一度子供を危険に晒しながらもあえて危害を加えない。そのことでこの映画は展開上、そして時間の制約上において、もう子供に危害を加えることはないということを見せてくれる。ここは大いに評価したい。内容は殺人ライブという特に目新しいとも思えないものだが、衝撃映像という名の下に死の瞬間の映像を一種の娯楽として鑑賞できるモラル無きネット社会と結びつけることで旬の題材とする。だからといって社会派というわけではなく、単に新しいアイディアを売りにした今どきの映画という感じで、事件から結末に至る過程はいたってオーソドックス。そこそこにドキドキさせてはくれるが二度目以降の鑑賞で楽しめるかは疑問。ラストでバッチを映すのは皮肉のつもりなのだろうか。まるで衝撃映像を娯楽として見る事を後押ししているみたいだ。
[DVD(字幕)] 5点(2008-11-17 11:53:21)(良:1票)
289.  ウォー・ゲーム(1983)
冒頭の緊迫したシーンからB級感が漂う。最先端なものを映しているはずなのにセットがことごとくチープ。場面が変わって音楽が鳴り出すと画面はもうB級感で満たされる。けして時代のせいではなくてあきらかなB路線。そのうえシナリオはちゃんとしてるから気楽に楽しめる。ちょっとダラダラしてる部分があって、そのダラダラしてる無駄なシーンにはいつもバカ女がいるのだが、こいつの能天気なキャラにはイライラさせられる。こいつさえいなければ90分くらいの最良の上映時間に収まったのに。それかもっとB級にありがちな学園一の美人かクールな才女かエロ専門かにしてくれたほうが良かったぞ。
[DVD(字幕)] 6点(2008-11-14 12:38:42)
290.  ザ・インターネット
巻き込まれ型サスペンスということでヒッチコックを意識しているだろう箇所が見受けられたけど(車中で寝てたら警察官に起こされる『サイコ』のシーンとかメリーゴーランドは当然『見知らぬ乗客』)、例えば警察官に起こされるシーンにはドキドキ感はなく、メリーゴーランドもムリヤリそのシーンを入れたいがために遊園地のシーンがあるんじゃないだろうかと思うぐらい行動の不可解さが漂う。遊びにもなってない。データ改ざんによって『間違えられた男』ならぬ「間違えられた女」として警察に捕まる図というのはなかなかウマイ。お話そのものはけっこう楽しめたのだが、イマイチ興奮できないもどかしさがあるのは、一般人であるヒロインが役どころ上、実にクレバーである点が影響しているのかもしれない。女の「弱さ」がもっと出てればドキドキ感も盛り上がるもんだが、「強さ」でもってグングン展開してゆくもんだからサスペンスよりもアクション映画に近いノリ。実際このヒロイン、登場する誰よりも強いのだ。
[DVD(字幕)] 5点(2008-11-13 16:29:39)
291.  ダイ・ハード4.0
ジョン・マクレーンがコマンドーとかランボーみたいになってる。でもそれも当然。これまで自らの不運によって巻き込まれてきた凄まじいまでの大事件によって、傭兵も真っ青なほどの実戦経験を積んできたのだから。これで1作目のような普通の(普通じゃないけど)警察官だったらかえってアホです。だから2作目以降に1作目にある面白さを望むこと自体が間違っている。このシリーズを続けるなら進化するマクレーンに合わせて作品自体も進化しなければならない。で、この「4.0」がこれまでにない面白さを提示しているかというと残念ながら提示されているとは言えない。唯一、もうこうなったら「強すぎ!」と笑っちゃおうみたいなノリがあるくらい。戦闘機との格闘は大笑いするところでしょ。アクションは昨今の何がなんだかなものに比べればちゃんとアクションしてるので久々にアクション映画見たなと思った。
[DVD(字幕)] 5点(2008-11-12 13:38:41)(良:1票)
292.  サイバーネット 《ネタバレ》 
後にハリウッドスターとなるようには見えないアンジェリーナ・ジョリーの若かりし容姿が拝める。当然ながらスターのオーラもセレブのオーラも無いが、学生には不似合いな独特の唇の形がどうにも色っぽい。ちなみに主人公を演じたジョニー・リー・ミラーはアンジーの最初の旦那だそうだ。お話はタイトルから想像できるとおりコンピューター関連なのだが、その筋に全く無知であってもじゅうぶん理解できる分り易いお話と分り易い表現となっている。ただし、ハッキングやゴミ箱ファイルのコピーやウィルスとかというサーバー内のアレコレを映像で表現してくれているのだが、この筋に全くの無知な私でもこの映像表現とその映像を元に戦う構図に安っぽさを感じてしまうのだがこの筋に詳しい人から見てどうなんだろう。天才的なコンピューターオタクが身近に集まりすぎという出来すぎな設定も作品を安っぽくしている。さらに片方が坂本龍一もどきの怪しい日本人二人組みが出てきて、そこから世界中のハッカーが攻撃参加するクライマックスへとなだれ込むところは子供向けヒーロー番組のノリ。その攻撃が実際にはどういったものなのかもよく解からないので大味な展開と攻撃を表現する映像にごまかされたような気がしてならないのだが・・。
[DVD(字幕)] 3点(2008-11-11 10:30:05)
293.  イーグル・アイ
シャイア・ラブーフは、いかにも厄介な事件に巻き込まれそうな顔をしている。同じ顔の兄がエリートだというのが想像しにくいくらいに。その困惑の表情が実に冴える。正体不明の何者かからの指示に従う男女の行動をその正体不明の何者かが援護してゆくという展開がまず繰り広げられる。D・J・カルーソー監督が以前に携わった『ニック・オブ・タイム』のようにタイムリミットを課しながら、同じくラブーフ主演、スピルバーグ製作総指揮の『トランスフォーマー』のように命を吹き込まれたかのような重機を使い、はたまた『ダイハード4.0』や『ミニミニ大作戦』(リメイク版)のように信号を自在に操りながら。スピード感はあるが反面、アクション(とくにカーアクション)はひどい。最近の流行らしい何かと何かがぶつかったり爆発したりするどアップの画面の短いカットの応酬の間に信号機やら重機が映し出されるのだが、その両者(何者かの操作とそのせいで起きる混乱)の因果関係を画面で見せずに想像で納得してもらうようなふざけたモンタージュに辟易。面白いのはどこにいようが監視されているという絶体絶命感。誰かの携帯電話、電光掲示板、カーナビを通して指示される展開にあり、そこに電車を止めたりドアにロックしたり、あらゆる機器を瞬時に使えるってのが面白さに拍車をかける。要するに面白いシチュエーションを見せてくれるが盛り上がるはずのアクションシーンで盛り上がれない作品。手垢のついた題材をもってアクションで盛り上がらなければキツイものがある。
[映画館(字幕)] 4点(2008-11-10 15:34:59)
294.  スニーカーズ 《ネタバレ》 
これけっこう好き。たしかに豪華キャストがその豪華さを全く発揮せずにいるのはもったいないようにも思えるが、豪華キャストだと思うからそうなるのであって、それぞれの役者たちはきっちりとそれぞれの役を魅力的に演じている。彼らのそれぞれの分野でのプロフェッショナルさをもっと大袈裟に見せてくれてもそれはそれで楽しいだろうが、抑え気味の中にもそれぞれの個性をちゃんと見せている。キャラ分けもストーリーの小さな抑揚に従事し、とりわけ盲目ゆえの音のプロが指南する音を頼りに場所を特定するシーンはなかなかに巧い展開。さらに盲人に車を運転させる痛快救出シーンもドラマを盛り上げる。ラストのそれぞれの希望の品を告げるシーンの告げられるジェームズ・アール・ジョーンズの顔がそこだけコメディになってて大いに笑えるのもいい。シリアスな場面でもう少し危機感を出してくれてたら傑作になり得た作品だと思う。
[DVD(字幕)] 6点(2008-11-07 16:20:49)
295.  キャット・ピープル(1942) 《ネタバレ》 
狼男の女版みたいなもんだが、ホラーというよりサイコサスペンス寄り。女が実は豹に変身するキャット・ピープルなのだということを取っ払っても、一人の女のトラウマを抱えた恋愛悲劇として成立するところに面白さがある。言い伝えられるモンスターというのは案外こういったトラウマや恐怖心から生み出されることが多く、この作品はそれを逆手に取ったようなカタチとなっている。直接的な恐怖シーンが一切無いのはこの時代なら当然の制限に従ったに過ぎないのだろうけど、だからこそ昔の映画の表現にはさまざまな試行錯誤と創意工夫がみてとれるのが面白い。(鑑賞環境は覚えてないけど、たぶんビデオかな)
[ビデオ(字幕)] 7点(2008-10-29 12:56:21)
296.  バットマン(1966) 《ネタバレ》 
ジョーカー、ペンギン、リドラー、キャットウーマンが手を組んだ。史上最強の敵を迎え撃つバットマンとロビンがお馴染みの歌に乗って颯爽とバットモービルで出動!単に演出がヘタクソなのかそれともギャグなのか判断しかねる微妙なラインを攻めてくる。セットも小道具もチープなのかギャグなのか判断しかねる微妙なラインを攻めてくる。バット梯子って・・(笑)しかも「BAT RADDER」って書いてあるだけのただの梯子なんですけど。でもみんな一生懸命に戦っている。ラストも意味なくビルの窓から帰るのだが、ロープ垂らして降りてゆくなら(しかもゆっくりと)普通に玄関から帰ればいいんじゃ・・・(笑)。いや~、脱力系バットマン。和ませてもらいました。
[DVD(字幕)] 5点(2008-10-17 15:16:06)(笑:1票)
297.  バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲 《ネタバレ》 
バットマンよりも敵キャラが濃いほうが面白いというのはジョーカーやペンギンが証明してくれたわけだが、今回のMr.フリーズは一見存在感がバットマンを超えているようで、前作「フォーエヴァー」のトゥー・フェイスやリドラー同様にキャラクターよりもそれを演じる俳優の濃さが勝ってしまっており、シュワはシュワ自身の個性が強すぎるにすぎない。ようするに有名どころに敵キャラを演じてもらうことを売りにして、実際その有名どころが出てますよというのがわかりやすく提示されている映画。マンガチックな世界観はそれはそれでいい味出してるのに、こういう映画から遠く離れたサービスは、モンローはモンローじゃなきゃいけない、ボギーはボギーじゃなきゃいけないという時代じゃないんだから止めてほしい。バットガールも中途半端。コスチュームさえあれば誰でもなれちゃうってのは別にいいが、出るなら出るで、もっと活躍してほしい。まあでもロビンを含めた3バカトリオ・・じゃなくてヒーローたちのヒーローらしくない行動はそれなりに面白い。3人がそれぞれの大袈裟な乗り物で登場するシーンのバカバカしさはけっこう好き。
[DVD(字幕)] 5点(2008-10-16 15:20:22)
298.  ダークナイト(2008) 《ネタバレ》 
冒頭の銀行強盗シーンで一気に引きつけられた。まるで『ヒート』の冒頭部のようにこれ以上ない「つかみ」にやられた。前作はバットマンに現実味を帯びさせたゆえのつまらなさがあったのに、この作品はなぜかかっこいい。前作のレビューにバットマンのプロットを借りた別の物語だと思えばそれなりに云々と書いたが、今作はまぎれもなくバットマンのプロットを借りた犯罪映画だ。だから面白いのだ。アクションシーンは前作同様に何がなんだかなのだが、アクションシーン自体が少ないのでそれほど気にならない。それでも前作が最初から最後まで「正義とは」を語るだけだったように、今作もまた「正義とは」が語られ、バットマンの対称としてジョーカーを位置づけることでそもそも「正義」の必要性への疑問まで持ち出してくる。犯罪が蔓延った世界に均衡をもたらすために犯罪者に恐怖をもたらすバットマンがいる。バットマンがいる世界に均衡をもたらすためにジョーカーがいる。そして均衡を得るために少しずつ歪んでいった世界に真の均衡をもたらすのがカタチとして存在しない希望の光。という話。結局、終始説明の映画であることに段々と苛立ってはくる。ここにこの映画に対するイヤな、それでいて大きなしこりのようなものを感じる。あーだこーだ言ってないで犯罪映画を楽しませろよと思うのだ。このあーだこーだはおそらく次回作に引き継がれるのだろう。
[映画館(字幕)] 6点(2008-10-15 14:51:57)(良:2票)
299.  バットマン ビギンズ
二次元的でシュールでダークな世界観で描かれたティム・バートン版。その世界観に色鮮やか且つ安っぽい光を取り入れてマンガチックさを増幅させたジョエル・シューマカー版。クリストファー・ノーランは先の監督のような創意工夫を全くせずに、時流に乗ってひたすら現実味を帯びたバットマンを見せる。バットマンのプロットを借りた別の物語だと思えばそれもアリだとは思う。しかしである。最近、「フェアリーテイル・シアター」なる米テレビドラマが劇場公開されてて、バートンとコッポラの作品を続けて観て、二次元的なバートンはそれなりに魅力的だが、奥行きをしっかりと見せるコッポラのほうがいいと単純に思ったものだが、ノーランのバットマンはあえて二次元的なバートンよりも奥行きが感じられない。しかも内容は最初から最後まで延々と説明である。「ビギンズ」とか「ライジング」とかってのは作品の性質上往々にして説明が支配してしまうものなのだろうが、この作品はバットマンの成り立ちを説明するに留まらず、というかさらにしつこく「正義とは」というテーマを説明する。いろんな人が画面に登場しては各々の正義を語る。まさか観客に「真の正義」とやらを問いかけているのか?そんなこたぁパンフレットの中で語ってくれ。そのまえに何やってんのかよく見えない「なんとなく戦っている」シーンをちゃんと「戦っている」シーンにしてくれ。
[DVD(字幕)] 3点(2008-10-14 15:10:29)(良:2票)
300.  スケアクロウ 《ネタバレ》 
最後のマッチをくれたから。友情の始まりはこんなものかもしれない。どちらも世間からはみ出した風来坊なのだが、性格は両極端。ジーン・ハックマンとアル・パチーノが見た目そのままの役柄(パチーノは今でこそ我の強いオーバーアクトぎみな役者だけど、若い頃はナイーブな若者の典型みたいな優しい顔をしている)で、その両極端なコンビを演じてみせる。一見、世間にはどうしたって馴染まない欠点だらけの劣等性と世間を渡り歩く術を身につけた優等生のコンビのようにも映る。実際、劣等性は優等生から世間との関わり方を学んでゆく。しかしそれは諍いを避け、世間とうまく折り合いをつけるための方法でしかなく、世間と対峙するものではなかった。映画はむごい現実を見せて終わる。この急転直下ぶりは反則気味だ。しかし同時に一度作られた友情は易々とは壊れないことも見せる。そのことを体現してみせるハックマンだけが救いなのだが、これは救いなのではなく映画はこれこそを見せたかったのだと思わないとやってられないぐらいきつい。
[DVD(字幕)] 6点(2008-10-09 12:09:34)(良:1票)
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