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エスねこさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/23593/
ホームページ http://kine.matrix.jp/
自己紹介 [2010年8月23日]
か…かわも…

(゚Д゚;)ノ

…映画界は今日終わった…。


[2017年7月16日]
猛暑の夜、amazonで映画ではなく『幼女戦記』を寝ないで通し鑑賞。
大局的な戦略から入って行くという、かつてない架空戦記アニメでありながら、その悪夢性を出し切った感がすごかった。
最終話はテーマ的にポエニ戦争から対テロ戦争まで、膨大な戦争のイメージを深く広く全面爆撃して吹っ切れる展開に。
スピルバーグの『宇宙戦争』はバクテリアに仮託してその地獄自体を救いと説いたわけだけど、このアニメはそんな所まで引いて俯瞰する気がサラサラないってのがスゴイです。

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281.  ブレーキ・ダウン 《ネタバレ》 
漢+『激突』+『悪魔のいけにえ』-毒。一番怖かったのは肉体的な恐怖よりも、預金もないのに銀行まで金を降ろしに行かされるシーン。エド・ゲインな潤色の多い田舎サイコサスペンスが溢れ返る中、まっとうな南部犯罪者を描いていて、質の違った恐怖が味わえる。ただ、カート《スネーク》ラッセルが場違いに見えるというのは同感。これは多分ブルース・ウィリスがピッタリの役どころだよなあ(見慣れすぎてて不安感憶えないかもしれないけどね)。最後のカーチェイスがもっと華々しければ8点は行ったかもしれない。惜しい。
6点(2004-05-30 04:13:58)(良:1票)
282.  ミッドナイト・ラン
低め。実は友人が大好きな映画で、何度も何度も見たんだけどイマイチ好きになれないんだよね。オイラはチャールズ・グローディンが好きなんで、彼が微妙に活かしきれてないのが不満だす(彼がオトボケ路線に強いのは間違いないけどさ)。マスコーネのキャスティングとかは腹抱えて笑うくらいに絶妙なんだけどね。あと、前述の友人と「続編が出たらなぁ~」とよく話してたのを思い出すなー。 …あの事件から1年後。小さいながらもこぎれいな喫茶店のオーナーになったデ・ニーロは、今日も看板をたたんで、閉店後の深煎りコーヒーをゆっくりと味わっている所だった…ちゅどーん! いきなり店にぶち込まれたロケット弾は誰の仕業か? ギャングか? はたまた事務所を潰されたマスコーネの怨念か? 残骸と化した店内でヨレヨレになったデ・ニーロは、あの日の旅路がまだ終わっていなかった事をおぼろげながら理解したのだった…てな感じの続編作ってくれたら4点上乗せしちゃいます。
5点(2004-05-30 03:56:38)
283.  カメレオンマン 《ネタバレ》 
(一応ネタバレ付けたけど、意味ない…?)なんか「深夜のNHK教育で放映したら、実在の人物と信じ込む人が絶対出るだろうな」って造りですねー。後にテレビ番組「カノッサの屈辱」が出た頃、『カメレオンマン』を租借し終わっていたオイラは一切食指を動かされる事がなかったです。「実録映像のウソで遊ぶ」というジャンルは今ではすっかり定着してますが、その創世記にあたる時代の傑作。ただし、それ以上の芸術的評価を与える気にもならん所が、この映画の薄っぺらさと言うか。もちろん、いい意味でもネ。
5点(2004-05-24 02:08:43)
284.  博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか 《ネタバレ》 
昔、これを観てから『未知への飛行』を観ちゃったんですが、笑いっぱなしでした。なんでこんなにシチュエーションが似てる~っ? なんだか、同じフィルム使って違うシナリオをアフレコ収録したみたいな錯覚に陥った記憶があります。だが、コッチの方が一段と深い描き方をしてそうなのは、全体構成がセックスを揶揄してるような気がするから。冒頭の空中給油は言わずもがな、それ以外にも…最初のゆっくりとしたカットバックが、次第に激しく、やがて猛烈に、最後は支離滅裂に飛びまくる点。最初は影すらも映らなかったストレンジラブ博士が、次第に重要度を帯びてきて、最後にはマフリー大統領&タージドソン将軍を差し置いてラストのセリフを奪い、立ち上がってしまう点。最初は悲壮な決意で臨むものの、「ウッ発射できねェ」「いや俺が何とかするッ!」と燃え上がっていく爆撃機内。そしてラストの爆発、キノコ雲の連続…。男の、射精に至るまでの内面をとことん分析的(分裂症的?)に描いた作品に見えます(「=それこそが戦争の原理」と言いたいんだろうな)。そういう風に観る事で、奇妙なタイトルの意味や、ピーター・セラーズが三役をこなした事の意味が見えてくるような、来ないような。
9点(2004-05-24 02:01:41)(良:1票)
285.  シンプル・プラン
最初観た時は「えーっ! これがライミ映画かよ~」って気がしたんですが、何年か経ってジワジワと沁みてきました。ライミって監督としては小者だと思うんだけど、逃げを打たずに堂々と演出する点が特徴です(だから『キャプテン・スーパーマーケット』なんかの自爆っぷりが凄いんだが…)。この映画は、ライミ流の「ごまかさない演出」が最大限プラスに働いて、田舎の人間像が上手に構築されていますね。個人的にはもっと田舎人の煩悩思考を全面に押し出して欲しかったけど、都会派監督にはこれが限界かな。あと、オイラ北海道人ですが、雪の描写は巧いですよ。雪の硬さ・柔らかさ・冷たさ・暖かさが肌に感じられるほどでした。これは原作の描写も影響してると思いますが、好得点です。
6点(2004-05-23 19:30:52)
286.  魔人ドラキュラ
あれだけ『エド・ウッド』を誉めておきながら、こちらにレビューを書いてなかったのに今さら気付いた次第。この映画の異様な点は(トーキー初期だから仕方ないというのもあるが)BGMがほとんどない点。この頃は役者の演技力だけで勝負しなければ、観客を引っ張っていく事はできなかった時代(同時期の参考例として名優ジョン・バリモア主演『悪魔スヴェンガリ』/ピーター・ローレの熱弁が光る『M』/本作と同じ監督の『フリークス』を挙げておきますね)。で、本作のベラ・ルゴシ。巧い。底知れぬ、胸に染み入る、病的な静謐。もちろん他の役者(ドラキュラ側の奴ら)の演技も巧いので、監督トッド・ブラウニングの力もあるとは思う。だがルゴシの演技はそういうものを超えている。演技じゃなく、本物じゃないかと思う。つまり世界大戦の傷が癒えない時期の、「東欧」という病んだ土地・歴史が持つ本物の迫力なんじゃないかな、と(これは最近『ヴェルクマイスター・ハーモニー』を観て再認識したコト)。惜しむらくは、全体を通してハーカー君にちょっと華麗さが欠けてたのと、ヘルシング教授まで陰気臭くなり過ぎてた点が残念かな。彼らは光の側を代表する人物なんだから、ドラキュラ伯爵に押されるだけじゃダメでしょー。
7点(2004-05-23 19:28:41)(良:1票)
287.  GODZILLA ゴジラ(1998)
アンチ怪獣映画のオイラとしては高得点つけざるを得まい。マシュー・ブロデリックやジャン・レノの素晴らしい演技にも大感動だ。主人公が「ミミズの巨大化を研究する生物学者」というハリウッド50年代リスペクトな設定、そしてゴジラのデザインをイグアナ型にした、かつてない大胆さ! 偉いぞ! もっと泥を塗りまくって、毎年毎年他愛もないセルフパロディで食い繋ごうとする東宝を再起不能にしてくれーっ! このケッサクがもたらす快感は、他の映画では絶対得られない貴重なモノであるので、あえて10点を点けさせて頂く。怪獣ファンのレビュアー諸氏には済まないが。
10点(2004-05-23 19:26:41)(良:1票)
288.  ブラインド・フューリー
正直に言うと、昔から今に至るまで座頭市モノを観てません。だからこの作品は勝新と比べずに観る事ができてよかった。ルトガー・ハウアー演じる盲目の主人公は、明るくしなやかで、コミカルなイメージさえ漂うナイス役作り。しかも冒頭の数カットで、それが見る側にまでビシッと伝わってしまったのがお見事でした。この作品の評価も、実は大半がこの冒頭シーンによるものです。後はラストで見せる主人公の表情だけあれば(このシーン、泣く!)、間にどんなストーリーが挟まっててもOKなのかも。暗くジメジメしたベトナム後遺症ヒーロー映画が多い中、明るく乾いた視点…言葉を変えればしなやかで強靭なアンチヒーロー像を持ち込んだ時点で企画の勝ち。
7点(2004-05-23 18:49:42)(良:1票)
289.  透明人間(1992)
この敵役は、サム・ニールのキャリア上最大のハマリ役だと思います。彼は微笑を浮かべて立っているだけで絵になる事ができる役者(それしかできないって言うなっ)。こりゃ男惚れだ。とんでもなくカッコいい。『ピアノレッスン』が何だ、『ジュラシック・パーク』が何だ。ついでに言えば同じカーペンター監督で主役を張った『マウス・オブ・マッドネス』よりも数倍いいぞ。彼は基本的に知的&ワイルドな悪役が似合うのだ。…と、ニールへのエールばかりになってしまったが、顔の出ないチェビー・チェイスに笑えるわけもなく、盛り上げ方もいつものカーペンターなので、点数を高くできないのが残念。ああ、クリストファー・ランバートとサム・ニールの闘う映画ってどっかで企画しねーかなー(でもクランクインしたら、両方とも立ち尽くして微笑を浮かべてるだけだったりして…)。
4点(2004-05-14 04:18:24)
290.  光る眼 《ネタバレ》 
カーペンター自身も「暴力との対決」の映画と思っているようだが(その切り口じゃ駄作にもなるって)、別の角度からレビューしてみたりしよう。この作品のテーマは「絶対の強者との対決」だ。ご近所に絶対に勝てないマル暴のヒトとかマンソン一家とかが住んでたとして、町内のはっつぁんクマさんはどういう変化を遂げるのか。先にキレて手を出してしまったりするキモの細い奴もいるだろう。科学的にいろいろ分析して安心しようとする奴とか、うちひしがれて自滅する奴とか、いろいろ登場しそうだ。そして最後に、行き着く場所は神様、天神様、お釈迦様なわけだ。人が救いのない絶対的な絶望を抱くからこそ、《神》は生まれる。パワー、警察力や軍という回答もあるかもしれない。肉親に抱く愛情というのもアリだ。だがカーペンターはそれすらもシニカルに否定する。この映画に登場するやーさんはそんな甘いレベルじゃない、警察を同士討ちさせて屁とも思わない奴らだ。このレベルの絶望は、神も武器も愛もなく、ヒトはまさに家畜でしかない。たったひとつ残されたのは個人の意思、思考なのだ。人間の共同体が持つ武装をひとつひとつ剥ぎ取られていった果てに、残るのはたったそれだけなのだ。『光る眼』はそれを90分かけて、存分に噛み締めるハメになる映画だ。ラストに救いはあるものの、脱出した二人が手にしているものは、人類が培ってきた財産を全て捨てたナッシング状態である。白紙。この先どうなるのかも全くわからない。文明レベルの真の安らぎと諦観が、ここにある。
6点(2004-05-09 04:22:58)
291.  エクスカリバー(1981)
アーサー王つったらよ、5世紀の人間だぜ! そいつらに板金のフルアーマーかよ! ヤマトタケルが戦国の武者姿で旅するようなモンだぜ! あんな城攻兵器だってまだ発明されてねーよ! エクスカリバー引き抜こうとする度に、剣がビヨンビヨンって無様に揺れてるぞ! 「竜の息」ってなんだよ、ドライアイスじゃねーか! 足元の草を引き抜いたらマンドラゴラだなんて、そんなんありかーっ! …ごめんなさい、それでもこの映画に惚れ抜いてます。好きですアーサー、マーリン、ランスロット、モーゲン、モードレッド、パーシヴァル、ガウェイン、グウェネヴィア、イルグレイン、ペンドラゴン、そしてケイ。騎士であるための資格、王であるための資格を問う物語。これは騎士→郷士→紳士という統治構造の変節によって、現代人に「ジェントルマンとは何か」を問い掛けています。世界の開闢を見てきたマーリンの言葉は、イングランドの田舎騎士ども(失礼)だけに向けられてるわけじゃない。1500年の歴史をすっ飛ばして、現代人の心にじかに愛を、礼節を、道義を問い掛けて来ますね。それにグッと来たら、いつか自分の聖杯を求める姿に気付く事になるんでしょう…普通の映画と違って、「歴史を見る」のではなく「歴史に見られている」ような気分になる映画。見終わったらなぜか背筋がピンと伸びています。あ、未見の方、石に刺さったはずの剣が揺れるシーンだけは紳士的に目を逸らしてあげましょう(笑)。(追記:この映画を見たモンティパイソンの面々が「いまどきこんな権力志向の見るに耐えないモン作りやがって!」と怒りに駆られて短期間で撮ってしまったのが『モンティパイソンのホーリー・グレイル』。わざと『エクスカリバー』にかぶるシーンを撮って遊びまくっているので、正統派がお気に召さない方は続けてどうぞ…と書いたはいいが75年作品? オイラ都市伝説を信じてきたのか…?)
10点(2004-05-08 00:29:24)(良:3票)
292.  ドラグネット・正義一直線
かなり笑った。昔のアメリカ刑事TVドラマ(オイラの時代で言うとSWATやアイアンサイドあたり)に溺れた経験がないとダメかもしれない。あと、この映画の企画自体が『マイアミ・バイス』へのあてつけでもあったので、ストーリーの賞味期限は短そう。イワシなみに腐りやすい映画だと思うな。
7点(2004-05-06 04:22:15)
293.  コフィー
タランティーノがご執心とか、ジャック・ヒルの代表作とか、いろいろ伝説が先走りして、見事にスカを食らった~! 泣きたい。何が不満かって、とにかくパム・グリアーの大根さ。あんた役作りとか考えてねーだろ。20分おきにおっぱい見せりゃいいってもんじゃねーぞ。21日間で撮ったからって自慢にもならん! 今の日本にゃVシネマちゅう、もあべたーメディアがあるんでなあ…と、さんざん怒りまくったが、これもまあ『民族の祭典』と交互に見て表現主義的演出にどっぷり浸った故の歯がゆさかもしれない(つうか何て観方するんだ>自分)。最後の、ラスボスを撃つ理由と、散弾が股間を直撃するのに笑ったので、1点プラス。
3点(2004-05-05 02:34:32)
294.  ゴーメンガースト
告白します。映画の評価ではなるべく原作との対比を重視しているオイラですが、ゴーメンガースト3部作は何度も挫折を味わい、読了できていないアルプス級高峰でした(そーいや「指輪物語」「ホビットの冒険」もいつも1巻目で遭難してるよな)。それがあーた、たった4時間の労力で鑑賞できてしまうんだから、手が伸びないはずがありやせん。原作を読んだ上で見た方がいいであろう事は承知の上で、敢えてDVDを買いました。結果。「4時間に収まらない内容を4時間に納めるため、圧倒的演技力を投入した力技ドラマ」という評価です。まさにファンタジー版の『ファニーとアレクサンデル』(絵はショボいけど)。『ゴーメンガースト』への観客の期待は「城を見たい」「人々を見たい」の2面に分かれるでしょうが、このBBCドラマは後者の欲求を満たすべく、予算を徹底的に「役者」と「衣装」に絞り込んでます。石の大迷宮はチャチいビデオ合成になっちゃってますが、その分、一人として存在感のない人物がいないのでドラマの迫力は圧倒的になりました。ある意味、とても豪華絢爛な造りです。3DCG大作として「納得できるようなゴーメンガースト城」を作れたはずの予算と期間を、役者と、その役作りに投じてるんですから。この先、何度も見返すでしょう。もう一度、原作にチャレンジする際の道しるべとして…。
7点(2004-05-04 09:06:46)
295.  死霊伝説 《ネタバレ》 
フーパー作品を立て続けにレビューしたんで、急に見たくなったんだよね。フーパー最悪期+TVムービー+キング映画というこって、長いだけの安っぽいショボショボを期待してたんだけど完全に裏目(何を期待してたんだおい)。キング作品はこの組み合わせでこそ絶大なパワーを出すのを初めて思い知った。ただのショボい田舎道が、同じ風景なのに2時間後には魔界へ変貌して見える。あの分厚い小説の持ち味そのままだ。吸血鬼の魔城だって、そこらの廃屋撮っただけじゃねーか。こりゃもうキング映画では最高点をつけるしかあるまい。他の映画(長編原作に限る)は間違ってるよ。キングは無理に怖がらせるんじゃダメ。フーパー的に自然な流れに乗って撮っていけば、いつの間にか怖くなってるんだから。ある意味で潤色改竄の頂点にある『シャイニング』『スタンド・バイ・ミー』と対極の位置にあった故の面白さでした。しかし原作読んだ時も思ったんだけど、ラスト辺りは何のため/誰のために戦ってるのかわかんなくなって来るよなー。そういう底なしの絶望こそキングの持ち味なんだけどさ。吸血鬼映画は数多くあれど、ミーナを見捨ててドラキュラ退治を選ぶハーカーなんてこれだけだろう。『IT』もフーパーが撮ってればこんなに面白くなったのかなあ…? (追記:この映画が怖くないのは、クラシカルなドラキュラのストーリーを踏襲してるからで、古典ホラーが好きな人でないとのめり込めないでしょうねー) (追記2:ネットで調べたら、これ長さによって3バージョンもあるんだねー。オイラが見たのは完全版でした。そりゃ、地味なシーンでもカットされたら怒るよな…3時間は絶対に必要だよこれ…)
8点(2004-05-04 09:06:07)
296.  スニーカーズ
90年代という時代に「神」となる方法を端的に教えてくれた社会派映画。現実世界でも、数学の天才達って要人扱いだそうです(理由はこの映画見てればイヤでもわかるよね!)。見ててめちゃめちゃドキドキしましたよ。この映画のすぐ後に、巨数を一瞬で因数分解する『ショアーのアルゴリズム』が発表されてます(まだソレを動かす量子コンピュータ自体はできてないみたいですが)。だから実は「超」のつくホットなサイエンスストーリーだったんですね。でもまあ、監督はあんなシナリオでもドラマ重視なんだよなあ…「ベテラン外して、その金でアクションとセットを充実させれば?」と、当時は思いましたが。あの地味なムードも捨てがたいんだけど。
6点(2004-05-04 09:03:11)
297.  U-571
船の出来がいいのは認めるけど、これを評価したら「金とスタッフを注ぎ込んだ作品はみな名作」という事になりそうな気がして…点数あげられません。『眼下の敵』も『Uボート』も『深く静かに潜行せよ』も『レッドオクトーバー』も、潜水艦乗りとしての人間ドラマがちゃんとあった。潜水艦モノはなぜか他の戦争映画と違って、敵との人間臭い駆け引きが描かれるのが多い。この映画と『クリムゾン・タイド』にはそれがない…真の敵、好敵手の登場しない戦争映画。華やかな「アメリカ一人勝ち時代」の、勘違い作品と見ておきたいです。
1点(2004-05-04 08:51:37)
298.  デアデビル
思ったより悪くなかった(良くもなかった)。コリン『大当たり』ファレルの存在感が圧倒的だったが、ラストで炸裂するマイケル『王針』ダンカンのボスっぷりがすんばらしくて息を飲む。でもそんだけ。主人公とヒロインには点をつける気にならん…。
3点(2004-05-04 08:44:56)
299.  怪物團
映画史的な位置付けはわかってるつもり。でも、見た時にさほど違和感を感じなかったのが不思議でした。奇妙に居心地のいい世界。『盲人の国では目明きがカタワ』という諺を地で行ってるからかもしれない。あの、手足のない人がタバコ出してマッチつけてスパスパやっちゃうシーンを見たら、「人間、やって出来ない事はない」とか妙な勇気さえ与えれてしまった想い出が(絶対間違った観客だとは思いますが)。点数が低いのは、一般人と見え方が違う、フリークスな自分の感性が受け取ったモノを勘案してみました。毒をもって毒が制されたか。 (追加:いま上のスタッフ見て思ったんですが、こんなシンプルな話でなぜにこれほどシナリオライターが多いの…?)
5点(2004-05-04 08:44:01)
300.  バニラ・スカイ 《ネタバレ》 
最初1/4は『市民ケーン』の現代版かと思った。次の1/4は『他人の顔』かと思った。だが見ているうちに『四谷怪談』になった。そしていつの間にか『マトリックス』を経て『トータル・リコール』に…『オープン・ユア・アイズ』を見てないから比較はできないが、このぶっ壊れ方は最高! 気持ちは10点。トム・クルーズの映画だから-1点てとこかな。俳優使ったスタジオ撮りの映画なんて所詮虚構なんだから、これくらい物語を壊してくれなきゃ面白くないよ。久々に最初から最後まで食い入るように見つめてしまった2時間16分でした。ラストに訪れる極北の愛に、癒し系環境音楽がまた出口のなさを現していてゾクリとする。『映画を見る』という行為そのものを揶揄した自己否定的な映画、という見方で宜しいかな?(追記:冷静に見直してみて精神科医のカート・ラッセルで減点。演技云々と言うよりキャスティングが凡。オイラがキャスティング担当だったら、モンティパイソンのジョン・クリーズを充てたと思う。『マルコビッチの穴』で一種特別なアクターになったジョン・マルコビッチもいいかも。要するに議論のシーンで余裕をかました演技ができて、かつ何か現実の破れ目を感じさせるキャスティングじゃなきゃダメなのだ。だから最後のラッセルのセリフ「オレの名は…オレの名は…」以降が、いかにも締まらない口調になってしまった。あのセリフを活かすのは、本作には絶対必要だ)
7点(2004-05-04 01:40:45)(良:1票)
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