341. 刑事コロンボ/策謀の結末<TVM>
コロンボもので1作挙げるとすれば、やっぱこれかな。ミステリとしては凡だけど、スケールがねえ。武器密輸にアイルランド革命だからねえ。この事件と『パイルD-3』と『祝砲の挽歌』の3事件解決してりゃ、普通ならFBIから引き抜かれるとか署でデスクワーク待遇になるとかしてるはずなんだが…昇進を阻むよほどの欠点があるのか? どうよコロンボさん。 8点(2004-02-23 07:04:28) |
342. 禁断の惑星
どーでもいーけどこの映画、レスリー・ニールセンが出てたのかあぁ~っ! たったいま知って、脳内で一気にコメディ化してしまったですよ! 作品自体は50年代の古典らしい大らかな味に仕上がっていて、安心して見る事ができます…ロボット目当てで見るには辛いでしょうが。 5点(2004-02-23 04:27:24) |
343. ソサエティー
後年、『スターシップ・トゥルーパーズ』で脳味噌吸い取られるシーンを見た時、なぜかこの映画の人体ひっくり返しを思い出してしまった。ミもフタもないストーリーだけど、ネタが割れる前と割れた後での演出のギャップだけは光ってたかな。 4点(2004-02-23 04:10:29) |
344. ブレージングサドル
各所のギャグはいいんだけど…下品なとこも含めて…黒人に特別な感情がないからピンと来ないのかな? 役者の演技は上質だと思います。 3点(2004-02-23 03:37:40) |
345. エルム街の悪夢/ザ・リアルナイトメア
《ネタバレ》 ギャラクシー・クエストのレビューで、この作品を引き合いに出した流れで。前半の撮り方が静かで大人しいのが、凄く新味を感じた部分なんですよね。イベントに出てきたアトラクのフレディを逆光で写す醒めた構図とか。素顔のロバート・イングランド自身も、いかにも英国俳優って感じで、フレディとは別世界のヒト。でも後半、本物のフレディ(ややこしー!)が現れ始めると途端にいつもの悪夢風になっちゃう (^^;。いやそれが悪いとは言わないけど、オイラはいつもと一味違うフレディを期待してたんだいっ! ちょっとばかし前半で期待させすぎたんじゃないの~? 6点(2004-02-23 03:05:17) |
346. 第5惑星
《ネタバレ》 原作だと、終戦後の主人公は人間の体臭を嗅ぐだけで吐きそうになるんだよね。反戦テーマとかの域を越えた何かを感じてたんだけど…内面を描くのがヘタなペーターゼンには、このあたりが精一杯の描写ってとこか。それに原作の見せ場は、長老達の前に立ってドラコ語で家系を詠唱するシーンだろ~! 何でナレと絵一枚で済ませるんだよ~! 原作のように舞台が孤島でなかったのも不満。グリーンランドの光景は素晴らしかったけどね。傑作になり得たSF小説を凡作(駄作とは言わないが)にしてしまった不満が、ちょっと点数を押し下げたかな。【ちょっと補足】製作会社は最初、テリー・ギリアムにこの監督話を持ちかけたんだそうな。それはそれでイヤだなあ。まあギリアムは即座に断ったらしいが。 5点(2004-02-23 02:35:06) |
347. ギャラクシー・クエスト
オイラは『サボテン・ブラザーズ』より『ミザリー』/『エルム街の悪夢/ザ・リアルナイトメア』を想像しました。だから、役柄通りの姿にはまって行く彼らを見て、チョイ怖かったっす。シガニー・ウィーバーがいつもの彼女に見えないのがビックリ。でもシナリオにケチつけてたし、彼女をキャスティングするのを想定して書いてたんだろうなあ。ま、オイラ的にはこんな点数です。 4点(2004-02-23 01:00:59) |
348. バグダッドの盗賊(1924)
《ネタバレ》 サイレント時代のアクションスター、ダグラス・フェアバンクスの代表作。で、グリフィス御大がセットのコーディネートをしてる。お姫様に恋した盗賊(フェアバンクス)が、拉致する事も出来るところを敢えて「世界の秘法探し」というアラビアンナイト的正道を選ぶ。他方、ラムズフェルド国防長官似の中国皇帝は、バグダットを我が手中にせんと、求婚するフリして兵士の従者を都に入れ、王宮急襲を挙行する。自国の危機を知ったフェアバンクスは手にした秘法を使ってバグダットへ舞い戻り…なんかイラク戦争に壮絶にかぶるんですけど。しかもこれ、アメリカのサイレント時代を代表する娯楽大作なんですけど。イラク戦争を経た今となっては、三点引かざるを得ないですなあ…フェアバンクスがいま存命だったら何て言う事か。 アメリカさんよ、自分で作った夢を壊すなよ。 5点(2004-02-22 19:54:00) |
349. ロイドの要心無用
彼の代表作だと言うのは知ってるけど、ロイド作品の中では好きじゃない方。ハロルドお前、要領良すぎじゃないか…? 『ロイドの英雄(Grandmother's BOY)』の続編で、愛するミルドレッドを故郷に置いてきたばかりなのに、前作とあまりに人格変わってないか? あと、これは言ってはいけない事かもしれませんが…ビルダリングのシーンは一部、背景のビル群と陰の方向がズレてますぞ。真上からの俯瞰ショット以外はスクリーン背景のスタジオ撮りだと思うっす。 4点(2004-02-22 18:43:19) |
350. ロイドの牛乳屋
ロイド作品の中でもかなーり好きな方。派手なアクションは少なく、シチュエーションで笑わせるシーンが多い。ロイド作品は全般的に、他の喜劇俳優に比べてカメラワークが凝ってるんだけど、この作品でも地味ながらカメラの遊びが見られる(最高なのは『ロイドの人気者』のフットボールシーンだけど)。 7点(2004-02-22 18:35:11) |
351. 花嫁はエイリアン
オープニングの歌はプリンスの曲をトム・ジョーンズがカバーしたんですかね。初めて見た時、あのパワーとグルーヴィーな声に圧倒された記憶があります。内容的にはベタベタな話でしたけど、それ言うのは野暮ってモンですよね。テンポのいい科白が気持ちよかった。こういうのは字幕もいいけど吹き替えでも見たかったなあ…。 6点(2004-02-22 17:53:43)(良:1票) |
352. キャンディ(1968)
まず一言。オモロ過ぎます。今度発売になったDVDで見ましたが、元々テリイ・サザーンの原作のファンだったんで、内容の前知識はバッチリ。だから迷わず笑えました(これから見る人は、原作を読んでからの方がいいっすよ! 本とDVDじゃリスクの差が大きいから)。オープニングの宇宙のシーンで、どう逃げを打つかが大体読めるので、ひたすらシュールな展開をアングリ口開けて待ってれば良かったのが気楽でよろしかった。原作では孕ませ極悪男だったグル・グリンドル(マーロン・ブランド)に期待してたんだけどなあ…なんか凍ってるし(笑)。軍人のウォルター・マッソーは素晴らしすぎ(爆)。全編の笑いの3割は持ってった気がします。クランカイト先生役のジェームズ・コバーンはチョイやり過ぎかも…でも満足。 8点(2004-02-20 02:16:31)(良:1票) |
353. マックィーンの絶対の危機(ピンチ)
ブロブも好きだが原点も外せませんな。余談ですが私もマックィーンが出てたと言うのを映画見てから知ったクチです。このおばかストーリーを前に、大スターの力はいらないって事でしょう。わざわざ映画館を襲うシーンもバカだったけど、最終的な撃退方法もバカだったなあ。やはりモンスターにはひとつだけ弱点があるべき(しかも意外なやつ)で、昨今のパワーだけの殴り合いには風情がないと思いますナ。 5点(2004-02-18 05:54:00) |
354. 13F
《ネタバレ》 オイラは、おはようジングルさんの意見とは逆です。この役のかぶり方がこの作品のキモじゃないかと思ってます。過去・現在・未来、そして素の状態と憑依状態という、組み合わせによっては最多4役をこなさなきゃならない(それも、主要キャラ全員が!)。この演技の切り替えの面白さは、役者の巧さも手伝って「何が本物か」を見失わせる力がありました。派手な特撮を使わずにSF的な自己喪失感・不条理感を見せてくれた監督に脱帽します。 7点(2004-02-18 01:48:13) |
355. コンゴ
ああ、皆さんと怒りを共有できる作品をレビューできて大変嬉しく思います。つーか素材がショボいんだから、編集とかでもうちょっと何とかしろよー! ゴリラと溶岩を交互に見るたびに音楽まで変えるなよー! 学祭の映研の上映じゃないんだからさー。1点は哀れに改竄されたクライトンの原作に。 1点(2004-02-18 01:17:18) |
356. ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ
1回見るだけならまあ5点ってとこか。面白さがわかったのは4回目くらいからかなぁ。いつでも肩の力を抜いてる2大スターの演技、さりげなくコミカルな紅一点のアン・ヘッチ、そして戦争キャンペーンソングの収録シーンでメチャメチャ楽しそうに指揮棒を振ってるレビンソン監督…やってるシチュエーションとのズレが最高。最高っす。ある意味、難解な原作を笑えるホームコメディタッチにしちゃったキューブリックの『ロリータ』路線に近いかもしれない。ただ絵としての華がないから聖域入りならず。1点減点するけど、何度も味わえるスルメ的な美味しさを持った映画です。 9点(2004-02-18 00:46:59) |
357. ベオウルフ(1999)
この映画に9点つけるのは流石にオイラだけだと思いますが。元のベーオウルフ伝説を主題に忠実にアレンジし、さらにゴシック・ホラーのお約束(後ろ暗い過去を持つ城主・気の強いヒロインを慕う兄・幽霊・呪いの噂・反抗的な地元住民・etc…)を守った上で、ここまで新味を出してしまうとは! これはヒロインを救う不死人ランバートの物語なんじゃなく、死すべき城とその最後の日々の物語の未来版なんです。クラッシックスタイルのホラーのシナリオで、どこまで新しい事がやれるか、その見本のような野趣あふれる実験作だと思いますねえ。 9点(2004-02-17 21:37:34) |
358. プリンセス・ブライド・ストーリー
原作から既に、語り部分とストーリー部分を色分けして2色刷りした、かなり確信犯的なホラ話でした。「こんなん映画にしたら普通になっちゃうよなー」とか思ってたら、まさか語り手役にピーター・フォークおじいちゃんを出してくるとは~! この巧みな物語構造とキャスティングで原作の肝が救われた感じ。編集もうまくて、話がちょっとダレ気味になってきたり先が読めてきたりするとピーターじいちゃんが割り込んでくる。まさか映画で「語り」の重要性を認識させられるとは思わなんだですよ。派手な演出や金のかかった特撮もなく、ひたすら物語性だけで観る者を引っ張っていく作り方は「よくぞやってくれた」と拍手を送りたい気持ちにさせてくれます。そして愛あふれるラストの決めゼリフ! 最初見たとき、あまりの幸福感に思わず泣きました。「つまんねーなー。ゲームでもしようかなー」とかいう時に見るべし(笑)。 9点(2004-02-17 20:29:05)(良:1票) |
359. ゴースト・ハンターズ
封切りの時、途中から入ったんですよね。「あー、何か乱闘やってるなあ」と思ってたらいきなりカミナリと共に嵐の三人組が! 顔の超どアップ! 何だかよくわからないナイフ! 掌で回転するフォーク! 「もう許して!ごめんなさい~」って感じでした。あの時のインパクト故に、8点献上。あと、夏王朝の禹王の親父って、治水に失敗して神様から呪いをかけられた上に川底に静められてるんだよね。意外とマジメに資料に当たった感触があるんで、是非カーペンターに聞いてみたいす(笑)。 8点(2004-02-17 01:58:28) |
360. おかしなおかしなおかしな世界
始めて見た時は大笑い。それもノンビリした健康的な笑いで、笑ってて気持ちがいいです。ぬるいギャグ映画と見るか、大らかなコメディと見るかはヒト次第でしょうけど、時が経てば経つほど見る側の心がすさんで行って (詳細はブログにて)[地上波(吹替)] 7点(2004-02-12 07:39:18) |