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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2102
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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361.  ヒッチャー(1985) 《ネタバレ》 
荒涼とした乾いた風景のハイウェイと車。 作品の出だしはスピルバーグの「激突!」に似た空気のある不条理サスペンス。 路上、荒涼とした風景に点在するガソリンスタンド、カフェ、警察署、モーテル。 主人公の行く所に確実に的確に現れるので、 そろそろまた出て来るなというのが見ている側にも的確に分かってしまうのですが、 その表情も佇まいも、主人公の男の前に現れる様も、とにかく不気味。 この作品はとにもかくにもルトガー・ハウアーですね。 一体何人殺したんだろう?ルトガー・ハウアー演じる男は残忍の一言なんですが、 残忍な殺され方をするその瞬間や、惨殺された死体はあまり見せない。 しかし、何が起こっているのか見る者には全て分かる。 この手の作品にしては見やすさもありつつ、よく考えられた見せ方であると思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-01-11 16:23:24)
362.  43年後のアイ・ラヴ・ユー
ブルース・ダーンの名演を堪能しました。ブルース・ダーンを見ているだけで退屈しない。 それに加えて、彼の話を聞いているのか聞いていないのか。フワフワした雰囲気を漂わせながらも、 終盤の演劇のシーンではキリッとしたこれぞ女優という表情を見せる。 ダーンのお相手を演じた女優さんがまた素晴らしかった。 「きみに読む物語」を思い出したりもしましたが、ユーモアと品のある空気がいい具合に絡み合い、 年老いるということ考えさせられる作品の舞台設定ですが、いい意味で作品は重さを感じさせない。 コメディの要素を担当する、ダーンと絶妙の掛け合いを見せるブライアン・コックスもまた良かった。 これもラブコメの1つのカタチなのかな。90分に満たない小品。いい映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-06-20 18:12:23)
363.  アイス・ロード 《ネタバレ》 
リーアム・ニーソンがアツくてシブいノンストップ・アクションサスペンス。 鉱山の崩落事故で閉じ込められた26人の救出に必要な重機を運ぶトレーラーの運転手、ニーソン。 時間がたつほどに彼らの生存率は下がっていく。時間との闘い。 間に合わすには、春になり氷が解ける危険性が増す中、通称アイスロードを行くしかない。自然との闘い。 今回の敵は時間と自然。ニーソンの怒りの鉄拳炸裂は今回は無しか?と思いきや、 事故の裏にある陰謀が徐々に明らかになり、中盤以降はその陰謀の側にいる悪との闘いが加わる。 しかもその悪役がしぶとい。ニーソンに負けず劣らずの驚異的粘り腰の大活躍?を見せる。 そのおかげでやっぱりこれが見たい、闘う男ニーソンの雄姿も十分に堪能できる作品となっています。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-05-25 17:31:17)
364.  パーフェクト・ケア
社会の高齢化と、特殊詐欺など高齢者の財産を狙う新手の犯罪が横行する現代。 これは映画の中の出来事だから、だとは思っていられない問題提起も含んだ内容でした。 ここまで胸糞が悪い、善人がいない、共感できる人間が1人もいない映画を久々に見た気がしますが、 サスペンスとしての出来は秀逸。キャスト良し、展開もテンポが良く映画としてもなかなか見応えがあり面白かった。 ロザムンド・パイクが見事な新感覚の悪女っぷり。敵対するマフィアの大物役のピーター・ディンクレイジもまた、 こういう得体の知れない役を演じると、相変わらず何とも言えない独特の味わいを出す人です。 ディンクレイジ演じるマフィアの大物には、側近や大事な命令を下す部下には、 もっと強くてしっかりした人間を置きましょうと言ってあげたくなるようなツッコミ所はありますけどね。 あの悪人のまま大成功を収めたところで終わりかと思いきや、 その存在すら全く忘れていた序盤の登場人物を巧く再登場させてのラストまで面白い作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-05-25 17:27:16)
365.  愛と哀しみの果て
アフリカを舞台にしたこの種の映画としては、 ことさら白人がアフリカに乗り込んで植民地化し・・・。 といった批判的な視点は前面には押し出さず、 メリル演じるデンマーク人女性と、彼女の傍にいた男たちと、 先祖代々この地で暮らしてきたアフリカに生きる民たちとのドラマ。 ほとんどすべての時間、メリルが出ずっぱりの作品ですが、 故郷から遠く離れたアフリカの地で農場を切り盛りし、力強く生きていくデンマーク人女性と、 この頃のメリルが醸し出す繊細さと強さを併せ持った存在感が見事に相まって 本当に長いんですが、見応えのある作品となっています。 雄大なアフリカの大自然を映し出す際に、 これも欠かせない作品のピースとして存在感を出すジョン・バリーの音楽もまた素晴らしい作品です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-09-04 15:37:11)
366.  ザ・ローリング・ストーンズ/レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー
映画館で公開されたストーンズのライヴ・ドキュメンタリーとしては、 マーティン・スコセッシの「シャイン・ア・ライト」の方が有名かもしれないし、 スコセッシがストーンズを好きなことも、それまでの彼の作品を見れば凄く分かりやすい。 本作の監督はハル・アシュビー。本作では1981年のツアーを取り上げています。 ストーンズがこれまでにどれだけの数のツアーをこなしてきたのか分かりませんが、 今にして思えば、このツアーはストーンズの歴史の中でも重要なツアーだったし、 今となっては本当に貴重な映像だと思います。 ビル・ワイマンがいる。イアン・スチュワートもいる。ファンにとってはたまらない映像です。 余計な映像をほとんど挿入せず、まだ若く躍動するストーンズが堪能できます。 ほとんどストーンズ・ファン限定の作品ですが、ストーンズ・ファンにとっては十分な作品です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-08-12 18:27:08)
367.  ミザリー 《ネタバレ》 
ジェームズ・カーンとキャシー・ベイツ、雪に閉ざされた一軒家。密室を舞台にほとんど2人芝居と言ってもいい作品。 カーンの役は誰でもいいかと思えるくらい、キャシー・ベイツの見せる凄まじい怪演は見事。 書き上げたばかりの新作を女に燃やされてしまった男が、最後は女の意のままに書かされた作品を燃やしてしまう。 小説家の作品がベースになっているサスペンスとして、このあたりも実によく練られている。 と思っていたら、原作はあのスティーヴン・キング。小説の文字の世界では彼女はどんな風に表現されているのだろう? 公開当時、ロブ・ライナーと言えばコメディの印象が強かっただけに本作は意外だった覚えがありますが、 そういえば「スタンド・バイ・ミー」も原作はスティーヴン・キング。ライナーさん、お好きなのかな? まさか彼女は彼を殺しはしないだろうとは思うものの、秘密がバレそうになると躊躇なく保安官を銃殺してしまう。 これが最後の対決に効いている。カーンにも命の危機が迫っている。もう殺られる前に殺るしかない。 キャシー・ベイツを狂気モードに豹変させたと思ったら、緩めてみたり。 作品の空気に緩急を付けながらも、緊張感は最後の対決まで緩めない。見ごたえのある密室サスペンスです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-04-16 21:07:10)(良:1票)
368.  ディープ・ブルー(1999)
サメを使ったアルツハイマー治療薬開発の過程で、サメがあり得ないほどの知能を得てしまった・・・。 こっちの方にかたいことを言わなければ、ダレる時間も全く無く、サメ映画としては大健闘の作品です。 沈みゆく、洋上に浮かぶ研究施設。そこからの脱出モノとしても面白い映画になっています。 こういう映画は一通り登場人物が出揃ったところで、こいつは食われる要員だな、助かるのはこの2人だな、 生き延びてラストに恋に落ちるのはこの男とこの女だな、とか。 こんな予想をしながら見る癖がついてしまってるのですが、ここにおいても意外性大の作品となっています。 LL・クール・J演じる研究施設で働く、しぶとく危機を脱していく料理人がいい味を出しまくっています。名前の通りクール!な好演。 「ジョーズ」以降、数々のB級映画が出現し、もはや映画のジャンルの1つと言ってもいいサメ映画。 前半に出てくるサメとナンバープレート。サメ映画の最高峰、「ジョーズ」へのなかなか粋なオマージュでもありました。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2022-02-22 18:16:16)
369.  エイトメン・アウト
昔からMLBが大好きで、アメリカの野球映画も大好きな僕としては、 野球映画はどうしても点数が甘くなりがちになります。 しかし本作は・・・。 これほど試合シーンに心が躍らない野球映画も無いでしょう。 本作と同時期の名作「フィールド・オブ・ドリームス」でも触れられたブラックソックス事件。 本作はよりブラックソックス事件とは何だったのか、 そしてアンラッキー・エイト達に何があったのかを、 そもそもの事の発端から永久追放までを描き出していく。 所々で挿入される純粋なファンの子どもの視点が悲しい。 野球映画にはどうしても点数が甘くなると書きましたが、 本作はそれとは全く異なる感情が湧いてくる野球映画です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-01-21 21:38:01)
370.  追撃者(2014) 《ネタバレ》 
登場人物はほぼ2人のみ。 誰も足を踏み入れないような荒野がどこまでも続く砂漠で、 武器も食料も水もクルマも、全てを持つ大富豪の男と、 彼から命を狙われる、裸にされ何1つ持たない若者、2人の男の闘い。 極めてオーソドックスなサスペンスですが、これがよく出来た作品です。 テンポがいい。緊張感が途切れない。大きな岩や洞窟が点在する砂漠の地形を見事に使い切っている。 殺された友人が砂漠に残していたアイテムが効いている。 若者が知恵と勇気を振り絞り闘う、嫌味でイカれた大富豪の男を演じるのがマイケル・ダグラス。 いくつになってもこの人のこういう役には、この人にしか出せない味がありますね。 これがマイケル・ダグラスでなければ、微妙なB級サスペンスで終わっていたかもしれません。 そして最後の最後に立場が逆転。 そこで終わっておけば良かったのですが、この蛇足としか言いようがない結末だけが残念。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-12-27 15:28:44)
371.  カラミティ・ジェーン 《ネタバレ》 
ドリス・デイ主演のミュージカル・コメディ・ウエスタンです。 男勝りの気の強さで、男どもが騒ぎ出すと銃をぶっ放して黙らせるといった具合で、 序盤からずっとドリス・デイらしくないです。 しかしそこはさすがにドリス・デイです。ミュージカルシーンではきっちりとらしさをみせてくれます。 男2人、女2人の4人が絡み合うそれぞれの友情と恋。 最後はウェディングドレス姿で、前半では考えらない、見違えるような朗らかな笑顔で今の幸せを歌うドリス。 前半から彼女がみせる、いかつい表情や姿が最後の最後に効いています。 ラストでは、誰もが思い浮かべる彼女の表情と姿がありました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-11-19 17:30:07)(良:1票)
372.  30年後の同窓会
かつてベトナムで共に戦った3人の戦友が2003年に再会する。 仲間の1人の息子がイラクで戦死。その遺体を引き取る旅に出て、故郷に埋葬するまでを描くロードムービー。 自分達はベトナムで戦った。息子の世代はイラクで。 ベトナムの戦後モノでありながら、今も終わることのないアメリカの戦争を絡めていく世代をまたぐストーリー。 反戦のメッセージを前面に押し出す映画ではないですが、彼らアメリカのいち市民としての愛国心と、複雑な思い。 時にはバカ話もしますが、(特に貨車で息子の戦友と一緒に語らうシーンがいい)少しずつ彼らの心の内が語られていく。 それらの1つ1つが見る者の心に少しずつ響いてくる。そのキャラクターや役割分担も含め、演じる3人の男たちが素晴らしかった。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-10-16 21:36:56)
373.  ジュディ 虹の彼方に 《ネタバレ》 
ジュディ・ガーランドの最晩年のロンドン公演と、その時彼女に関わった人々とのドラマ。 最愛の子ども達との関係や、歌えるような状態でなくても、 ステージに上がりスポットライトと喝采を浴びた瞬間、人が変わったように魅せる圧巻のステージ。 ジュディといえばやはり「オズの魔法使」や「若草の頃」の輝いていた彼女の姿が印象的ですが、 その後は常に彼女にはスキャンダルがつきまとい、その最晩年を描いた作品なので当然彼女の辛い姿もありましたが、 それでも作品の根底には彼女へのリスペクトがあったと思うし、いい映画だったと思います。 ロンドンでマネージャーをつとめた女性や、最後に粋な計らいをみせたロニー・ドネガンといった、 ロンドン公演の際に彼女の近くにいた人物描写も良かった。 また、これは本当にあったことなのかは分かりませんが、ロンドンのゲイカップルとのエピソードも ジュディ・ガーランドという人をとてもよくあらわしていたと思います。 その実力は「シカゴ」でも示していましたが、身も心も晩年のジュディになりきったかのような、 本作のレネー・ゼルウィガーは凄かった。本作でのアカデミー賞も納得です。 作品の締めくくりはやはり゛Over The Rainbow″ 原題「Judy」に対し、「虹の彼方に」と付け加えた邦題も良かったですね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-10-15 21:12:31)
374.  クリード 炎の宿敵 《ネタバレ》 
「ロッキー」第1作で、ロッキーとアポロ・クリードが闘ったのは1976年。 随分時が流れた。もうエイドリアンもポーリーもミッキーもいないけど、 40年以上もの長きにわたり、世代交代をしながら、形を変えながらも、 いい意味でよくぞ「ロッキー」の世界観をここまで引っ張り続けていると思う。 アポロが叩きのめされ、代わりにロッキーがリベンジに立ち上がった「ロッキー4」。 本作ではその息子が一度は敗れながらも再び立ち上がり、リベンジを果たす。 ラストの再戦の結果がどうなるか、もう見る前から分かり切っているのですが、 この王道ストーリー、この予定調和でなければならない映画もある。 試合中に流れる「ロッキー」のテーマ曲がやっぱりいい。 試合後のアドニスとビアンカの姿に、かつての試合後のロッキーとエイドリアンの姿を思い出す。 しかしそれよりも、かつてソ連を背負ったマシーンのようだったドラゴ父と敗れた息子の試合後の姿が印象的でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-09-21 17:27:14)
375.  グレイス・オブ・マイ・ハート
60年代から70年代初頭を舞台に、偉大なシンガーソングライター、キャロル・キングをモデルとした 1人のシンガーソングライターの女性を主人公としたドラマ。 色々な事情があり難しかったのかもしれませんが、はっきりとキャロル・キングを主人公とした伝記モノで、 ソングライターとして彼女が関わった実在のアーティストやグループ名や、実際の彼女の曲で見たかった気もしますが、 この時代のミュージックシーンを知り尽くしたバート・バカラックらが関わったサントラが素晴らしかった。 また、年代の経過とともに少しずつ変わっていく登場人物の衣装から小道具に至るまで、 本作が創り出すこの時代の色や空気もまた素晴らしかったと思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-07-24 13:33:33)
376.  男性の好きなスポーツ
ハワード・ホークスお得意のスクリューボール・ロマンティック・コメディ。 魚に触ったことも無い、釣りをしたことも無い男が釣りの本を出し、それが大ヒット。 しかし、ひょんなことからその本の読者たちも大勢参加する釣り大会に出なくてはならなくなったからさあ大変!というお話。 キャンプもしたことが無い。泳げない。釣りもしたことが無い。 およそアウトドアには縁が無い男が、釣りのコーチ役の2人の女子に振り回され、釣り大会の湖の湖畔で散々な目に逢う。 アウトドア系も、男と女系も、かなりベタなギャグの連続で、120分それが延々と続くのですが、 何回ずぶ濡れになったか分からない主演ロック・ハドソンが体を張った好演。 厚かましいのか。天然なのか。ポーラ・プレンティスもこの手のドタバタ・ラブコメらしいヒロインを好演。 映画と同じくらい釣りも好きな僕としては、そんなうまくいく訳無いやろ!というツッコミどころ満載ではあるのですが、 イマドキの映画にはあまり無い無邪気な空気が逆に新鮮だったりします。
[DVD(字幕)] 7点(2021-04-29 10:07:41)
377.  重役室
巨匠ワイズになかなかの顔触れが揃ったキャストですがこれまで未登録だった作品です。 ある家具メーカーのカリスマワンマン社長が急死した。 タイトル通り、重役室勤務の役員の中から早急に次期社長を選出しなければならない。 社長が急死した午後と、翌日の社長選出の役員会議に至るまでのドラマ。 もっとサスペンスにも出来る内容だし、いっそのことワンマン社長が急死して 役員たちが右往左往するコメディにだって出来たかもしれませんが、 極めて地味でオーソドックスな人間ドラマにした。 ラストの社長選出の役員会議は多少の駆け引きはあるものの、 満場一致で社長が選出されるまでにもう一波乱あっても良かったかと思いますが、 次期社長になりたくて仕方がない者、それを阻止したい者、 自分は社長になる気は無い。じゃあ誰を推すかといった役員の利害関係に妻たちの思い(これが結構いい)など、 役員会議までのそれぞれの思惑がテンポよく交錯し、地味ながらも面白い作品となっています。
[DVD(字幕)] 7点(2021-04-20 19:18:17)
378.  僕たちのラストステージ
ローレル&ハーディ。彼らのことは名前を聞いたことがある程度の知識しかなかった。 数多くの映画が製作され、戦前には世界的な人気を誇ったという。 本作はその絶頂期から時は流れて戦後、すっかり落ち目になって金銭的にも苦労したコンビ晩年のドラマです。 そのコンビ愛、芸人魂を演じたジョン・C・ライリーとスティーヴ・クーガン。お見事という他にありません。 エンドロールで当時の2人の映像が流れますが、2人とも本当によく似ていたし、 この映画のために組んだコンビだとは思えない息もぴったりの芸を披露する。 特にライリーは彼だと言われても本当にそうなのか?と思わせる変身ぶりです。 実在の人物を描いた人情喜劇として非常に手堅い作りとなっていますが、 ローレル&ハーディを見事に再現した2人が文字通りのラストステージに至るまで、しっかり楽しませてくれる作品です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-03-10 20:13:49)
379.  不死身の保安官
ラオール・ウォルシュ晩年の作品。超お気楽コメディ・ウエスタンです。 ひょんなことから荒くれ者が揃う西部開拓の地に、ロンドンから銃の行商にやって来たド天然英国紳士。 ひょんなことからそんな英国紳士が凄腕ガンマンと勘違いされ、保安官に任命されてしまう。 ひょんなことから白人と対立する先住民から信頼を勝ち得えてしまう。 ひょんなことからジェーン・マンスフィールド演じる街で一番のゴージャス美女までゲットしてしまう。 襲いかかってくる先住民や西部の無法者に対し、臆することもなく正論で危機を突破していく。 全く場違いですが、なんだかんだでその場を収めていく英国紳士をケネス・モアがコミカルに好演。 ちょっと他に無い空気が漂う異色の西部劇ですが、これがなかなかの面白さです。 確かに、“不死身の保安官”です。
[DVD(字幕)] 7点(2021-01-16 22:17:22)(良:2票)
380.  さらば愛しきアウトロー
名優レッドフォードが本作をもって俳優を引退すると発表した作品。 その作品で演じたのは、実在した老銀行強盗。80年代初頭のお話。 銃は持っているが一度も撃ったことが無く、刃物を振り回したり脅したりすることも一切なく、 物腰柔らかく紳士的。スーツ姿でスマートに犯行を実行していく。 そんなレッドフォードの老銀行強盗の姿を見ていると、 彼が若かりし頃、「スティング」で演じたジョニー・フッカーを思い出した。 「スティング」から40年か50年後、年老いたジョニー・フッカーの今を見ているような感じでもあった。 ユーモアと品がある、ささやかに挿入されるシシー・スペイセクとのロマンスも良かった。 80過ぎという年齢を考えるとやっぱりカッコいいな。そういうことで十分の作品です。 銀行強盗モノの緊張感とは無縁、大人のおとぎ話的な作風も本作にとっては良かった。 本作をもって俳優を引退することを表明し、レッドフォードがスクリーンから去っていくことになる。 扉の向こうに消え行く後ろ姿のラストが印象的。感謝を込めて本作の邦題風に、さらば愛しきレッドフォード。
[DVD(字幕)] 7点(2021-01-05 16:16:06)
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