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アングロファイルさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1000
性別 男性
年齢 60歳
自己紹介 レビュー数が1000に達したということで、活動を停止します。(今のところ)仕事がひじょうに忙しいので、映画を楽しむゆとりがありません。落ち着いたら再開するかもしれませんが、とりあえず未定です。

皆さま、ありがとうございました。縁があったらまたお会いしましょう。

※変更要望は出すかもしれません。

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361.  ダイヤルMを廻せ!
実は、録画してから見るまで一年以上経ってしまいました。だって、これまで何度も見ていますから。内容はほとんど頭に入っている。けれど抜群に面白い。ものすごく引き込まれる。最高!
[CS・衛星(字幕)] 10点(2010-01-26 19:41:37)
362.  七年目の浮気
経験則から言うと、舞台劇を映画化したものは外れが少ないようです。劇として評判をとったものだから、当然といえば当然でしょうか。が、これはど真ん中ストレートの大ハズレ。ここまで外せば、ある意味おみごと。コメディを狙っているようですがまったくおかしくないし、埒もない会話が延々と続くのみ。一応主題らしきものはわかりますし、50年前ならこれで受けたのでしょうが、時代は変わりますしね。わざわざ映画を作る必要があったのか疑問に思えるので、4点献上。 それはともかく、『大アマゾンの半漁人』を見てみたい。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2010-01-24 11:43:01)
363.  殺しのリハーサル<TVM>
『刑事コロンボ』の生みの親として有名な、リンク&レヴィンソンによる最高傑作との声もあるテレビドラマ。実はNHKでの日本初放送と民放で見ていて、今回が3度目の鑑賞。こうなると、すでに犯人は覚えているので、公正な意味でのレビューはちょっと難しいです。もはやサスペンスを感じないんですね。また、最初に見たときは意外性のある結末だと思いましたが、冷静に見てみると、犯人は特定しやすいかも。いややはり、あらかじめ知っているからそう思うのか、どうなんでしょう……。ただ、その結末に持っていくまでの用意周到ぶり、伏線の張り方はさすがにおみごとです。第一級のミステリー・ドラマと申し上げてよいでしょう。ミステリ好きは要チェックでしょうね。点数は、初見時の驚きも込めて高めにしておきます。
[DVD(字幕)] 9点(2010-01-20 20:43:29)
364.  大帝国行進曲 《ネタバレ》 
英国の名家マリヨット家を中心に話が進みますが、敢えて言うなら主人公は時代の変化そのもの。マリヨット家はその中の一例にすぎず、さまざまな階級の家庭にそれぞれのドラマがある……というところでしょうか。ストーリーの進行は時代に沿ったエピソードの羅列であり、全体として統一された物語はありません。が、時を経るにつれ一家も山あり谷あり。その道のりをたどるだけでも面白味があります。 映画全体を貫くものとしては、戦争の存在があります。序盤はボーア戦争で、一家の主も召使いも、アフリカに送られます。男の子は単純に戦争を楽しんでいますが、残された妻たちは悲しみにくれる。ここは、階級は違っても同じような光景が展開するところがミソでしょうか。 その後時代が進むと、第一次世界大戦がはじまります。もともと舞台劇なのでここはどう処理するのかと思ったら、いかにも元が舞台劇らしい扱いでした。しかし、これはこれでありでしょう。ここでも、「残された妻の悲嘆」が繰り返されます。しかも、今度は子供まで戦争に行ってしまうことで、嘆きがより強調されています。その後戦争が終わって「現代」、つまり1933年の正月を迎えて映画は終わるのですが、終盤は当時の情勢不安を反映してか平和への祈りを強く感じさせます。このため見終わると反戦映画という印象が強く残ります。が、そうしたメッセージがなくとも、マリヨット夫妻が歩んだ道のりを堪能させてもらって、かなり楽しみました。満足です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-01-18 20:22:18)
365.  砂塵 《ネタバレ》 
うーん、「銃よりも法と秩序」というのは面白いのですが、いかんせん全体にゴチャゴチャ感があふれていて、それほど楽しめません。登場人物はいいキャラクターをしているのに、もったいない。しかし作られた時代を考えると、平和主義者の副保安官という設定はユニークです。銃撃戦の間に女たちが割って入るというのもいい。おまけに映像もきれいでした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-12-28 11:04:15)
366.  ヴァージン・スーサイズ 《ネタバレ》 
見ていて妙な居心地の悪さを感じました。見終わって理由を考えるに、劇中では男性の回想として進んでいるのに、そのようには感じられないからではないかと思います。例えば、ラックスなんて年の割には異常に大人っぽく、美人に映されています。監督にしてみれば“男性から見たあこがれの女性像”だと思ってやっているのかもしれませんが、あまりにやり過ぎという感じ。これ以外にも、「男心」をわかっていない人が無理やり男から見た設定に作り上げていると感じる部分がありました。それにどちらかというと、男を悪く描いています。例えばトリップなど、突然“現在の本人”が出てきてインタビュー形式になっているのでおかしいと思ったら、最後のアレをやりたかったわけでしょう。底知れぬ悪意を感じます。 話としては、ありきたりの青春ドラマです。展開は簡単に読めるし、映像と音楽に頼っていてあまりよろしいとは言えません。その映像も、綺麗だけれどだから何?って感じだし、音楽の使い方は凡庸。全体としては、特にこれといった印象が残らない映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2009-12-23 19:18:14)
367.  聖女ジャンヌ・ダーク 《ネタバレ》 
前半はジャンヌが王太子シャルルと会ってその信任を得、オルレアンを解放するエピソード。そして後半がジャンヌの異端審問裁判で、どちらかというとこちらがメインのようです。つまり宗教裁判であり、キリスト教徒ではない日本人からすればやや退屈で、どのような意義があるのか判然としない(なんとなくはわかりますが)内容でした。もともと舞台劇だったためか動きが少なく、台詞が中心で、オルレアン解放に関しても派手な戦闘場面は出てきません。非常に地味ですが、俳優たちの演技もあって引き込まれます。 しかし、本質的に宗教劇なので、今ひとつ魅力が感じられません。未公開に終わっているのも、宗教色が強いためでしょうか。また、台詞が中心なので、字幕よりも吹き替えで見てみたいものです。 シャルル7世の元に、ジャンヌはじめ死んだ者たちが幽霊となって現れるという設定は面白いです。これは元の劇にあったのか、それとも映画のシナリオを担当したグレアム・グリーンのアイデアかは、わかりませんが。あと、デビュー作ながらジーン・セバーグが大熱演で、そこが一番の見ものでした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-12-06 22:57:46)
368.  パリは燃えているか 《ネタバレ》 
これは……映画としては、決していいできとは思えません。オールスター・キャストなのでエピソードが散漫になったり、話の流れが平板だったり(特に前半)。実際のフィルムを使っているのも、画面の調子が変わって「?」となります。 しかし、それでも3時間近くの間見入ってしまうのは、やはり歴史的事実を扱っているところから来るのでしょう。つまり“事実に基づいたフィクション”ではなく、“多少脚色されたドキュメンタリー”という要素が強いと思われます。原作も小説ではなく、ノンフィクションですし。そう考えれば、現実のフィルムを使用しているのは、むしろ必要な措置と言ってよいでしょう。まあ、映画として全然ダメというわけでもなく、ガロア少佐が連合軍と接触しようとするあたりはそれなりにサスペンスがありますし、後半パリへ進軍してからはけっこう盛り上げます。ここでは、ドイツ軍に攻撃するため、あるアパートメントの部屋に入るエピソードがあるのですが、そこに住むおばあさんが面白かった。この映画には珍しく、ユーモアのある場面でした。 フランス人にとってこのパリ解放はきわめて重要な出来事でしょうし、パリバンザイ、フランス万歳になるのは致し方なし。パリを破壊から救ったコルティッツ将軍やスウェーデン領事ノルドリンク氏は、かなり好意的に描かれています(この2人が一番得をしてるでしょう)。そうではあっても、第二次世界大戦の重要な出来事を描いたドキュメントとして、それなりに価値のある映画であると思います。 また、ベルモンドのファンとしては、30年来の見たい映画だったので、念願かなって感無量です(評価には関係しませんが)。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2009-11-16 19:39:07)
369.  俺たちに明日はない 《ネタバレ》 
昔洋画劇場で見ていますが、最後以外は覚えていません。というわけで初見と変わらないと思いますが、案外よかった。どの程度事実に即しているのかわかりませんが、とりあえずこの映画での主人公二人は、けっこう「普通の若者」として描かれています。有名な強盗にしては、最初はドジだったり、予想外に人を殺すことになって動揺したりと、悪い面は薄められているようです。その一方で、冗談を言ったり互いを気遣ったりと、恋人同士であることを印象づける描写が多かったと思います。また、二人が強盗を成功させて「有名」になっていく過程は、台詞で説明されているだけ。強盗する場面自体、それほど多くはありません。要するに、二人の青春物語であるという面が強調されているようですし、そのような映画であると思って見ると、若者らしい言動に共感を覚えたりします。最後ばかりが有名ですが、実はそこに至るまでの関係を丁寧に描いていることがよくわかりました。そちらの方に引き込まれます。 そう思ってしまうのも、主演の二人が素晴らしいからでしょう。ウォーレン・ベイティがこんなに二枚目で格好いいとは思わなかったし、フェイ・ダナウェイの美しさはいまさら言うまでもなく。ハックマン以下の共演者も、曲者ぞろいで魅力的。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-11-09 21:51:33)(良:1票)
370.  原子力潜水艦浮上せず 《ネタバレ》 
これはパニック映画……とは言えませんね。だいたい登場人物の大半が軍人ですから、非常時にパニックに陥るようでは困ります。一応タイムリミット・サスペンスになるのでしょうが、けっこう時間があるので、助けられる方も余裕です。しかしそれでは映画にならないと、都合よく(?)アクシデントが起こり、救出作業は遅れて犠牲者も増える。このあたりの展開が、リアルな演出とちぐはぐになってしまったと思います。話の先がけっこう読めてしまったのも残念。後半登場するゲイツ大佐がなかなかナイスなキャラクターで、完全に主役のチャールトン・ヘストンを食ってしまいました。こういういいところもあるのですが、どうもインパクトに欠けます。最後はアメリカ海軍の宣伝みたいになっちゃいましたし。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-11-02 19:12:15)
371.  枢機卿 《ネタバレ》 
神学校を出たばかりのカトリック神父が、枢機卿に任ぜられるまでの道のりを描いた物語……というと地味で宗教臭さプンプンかと思いますが、意外と娯楽路線。前半は教義に忠実すぎたため、異教徒との結婚を希望した妹の力になれず、あげく妹は娘と引き替えに命を落とす羽目に。後半はKKKがはびこるジョージア州の教会へ助けに行って逆に鞭打たれたり、ナチスドイツとの併合に揺れるオーストリアで当地の枢機卿と対立したりと、けっこう派手なお話。さらに、休職中に恋した女性と、彼女が結婚してから再会するというチョー・ベタな展開まであります。しかもそれでかなり面白かったりする。全般的にハリウッド的というか、アメリカ的。特に後半では、主人公がアメリカ人であることがことあるごとに強調され、最後のスピーチなどはモロにアメリカの正義をぶっていて、「ハン!」という反発の声も聞こえてきそうですが、そんなところも含めて興味深い映画でした。聖職者が主人公ですが、宗教にこだわらず普通のドラマとして見られるので、一般の日本人でも楽しめるでしょう。「アメリカバンザイ」が気にならなければですが。映像・音楽(音響)も美しい。かなりおすすめ。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2009-11-01 18:02:00)(良:1票)
372.  激突!<TVM> 《ネタバレ》 
評判がいいようですが、正直なところとても退屈。特に主人公の独白がおもしろくない。カフェのシーンとかスクールバスのあたりなど、車が走っていない場面は中だるみ。また、主人公が必死になればなるほど、彼がバカに見えてきて、こちらもバカバカしくなってきます。よかったのはヘビ好きのおかみさんがやっているスタンドのところくらい? 終盤、主人公がその気になってもっとも盛り上がるはずのところも、特にどうということもなく冷静に眺めていました。ともかく全編にわたって、スリルもサスペンスも感じません。まあこれは、私が車を運転しないからかもしれません。 映像はスピルバーグらしく凝ったところがありますが、裏返せばあざといことこの上なし。 まあなんにせよ、アメリカでなければ撮れない映画でしょうね。というか、こういうアイデアが出てこないでしょう。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2009-10-31 10:27:24)(良:1票)
373.  ある貴婦人の肖像 《ネタバレ》 
いや~、これは見ごたえがありましたね。 ただ、ヒロインのイザベルには、あまり魅力を感じません。もっとも、「若くて愚かな女性」の物語なので、それで正解なのでしょう。彼女は伯父の遺産相続後フィレンツェに渡り、オズモンドと出会って惹かれるわけですが、どこがよかったのか今ひとつよくわかりません。芸術家肌の彼が、自由人であるように思えたのかな? このあたりまではまあ普通なのですが、二人が結婚し、以前イザベルに求婚したウォーバートン卿と、オズモンドの娘パンジーが出会うあたりから、俄然面白くなってきます。イザベル夫妻とウォーバートン、さらにはパンジーと彼女に恋するロジエのそれぞれの思惑が交錯し、微妙な人間関係・心理の綾が描かれて行きます。ここでイザベルはあちらこちらから板挟みになり、かなり苦しい立場に追い込まれます。ヒロインが共感を呼ぶような人物ならば、ここは見ているこちらも心苦しくなってきますが、なにしろ魅力のない人物ですから、感情移入することなく客観的に見ることができます。そうなってみると、この人たちの関係はかなり面白い。ローマにやって来ているイザベルの従兄弟ラルフも、いいアクセントになっています。このパートは本当にすばらしい。 やがて帰郷したラルフ危篤の報を受けたイザベルはイギリスに渡り、最後に二人の心は通い合うわけですが、ここで重要だと思われるのは、過去のラルフの行動。イザベルが遺産を相続したのはラルフが父親に進言したのだということを、彼女はすでに示唆されています。遺産相続の結果彼女は金目当てのオズモンドに引っかかり、不幸な結婚をするわけですから、元を質せばラルフが原因と考えられます。しかしそれでも彼に対する思いは変わらなかったわけですから、これは間接的にせよ自らの現状を認め、肯定したことになるのでは。となると、曖昧な終わり方をしていますが、やはりあのあとイザベルはローマに戻るのでしょう。もちろんそこには、暖かい団欒は待っているわけではありません。しかしイザベル自身には、少しは変化が起こっているのではないかと思います。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-10-25 12:11:56)
374.  ナイアガラ 《ネタバレ》 
久しぶりに見ましたが、かなり面白かった。ベル・タワーや靴、間違い電話を装った秘密の連絡、売店での絵葉書を使った通信、クラクションを鳴らして注意をそらすくだり、船のガス欠など、小技がかなり利いている。やはりミステリー映画では、こうしたちょっとしたポイントの積み重ねが、全体の面白さを引き出します。序盤でジョセフ・コットンとジーン・ピータースが「滝に巻き込まれた小枝」について話しますが、これも終盤を暗示しているようで、なかなか旨い。中だるみするのが欠点ですが、思い返すとあの副社長(?)がダメなようです。笑いをとろうとしているようですが、失敗していて白けてしまいました。また、最後はめでたしめでたしになるわけですが、主人公格が二人とも死んでしまうので、爽快感に欠けるというか、なんとなくモヤモヤが残ります。が、それらを差し引いても傑作と申し上げて差し支えないでしょう。 それにしても、モンローが出ているせいでワリを食っているようですね。もったいないというか、実に残念。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-10-23 19:33:23)
375.  努力しないで出世する方法 《ネタバレ》 
アメリカにもこういうサラリーマン映画があったのですね。ここに出てくる上司たちは、セクハラ・パワハラはあたりまえ。極端におべっかに弱く、社員の能力よりも学閥の方が大切だったりして、単純といえば単純な人たちです。必死になって出世しようとする人たちを風刺しているようで、思い当たるところがある人は居心地が悪いかもしれません。 コメディとしては、作品が古いためかそれほど笑えません。「努力しないで出世する方法」という本を手にした主人公が、その教えに従ってトントン拍子に出世するのですが、これがうまく行きすぎというか、運がよすぎ。そこが笑うポイントだと思うのですが、それほどとも感じませんでした。おかしかったのは、終盤株の場所がバレてしまうところでしょうか。まったくこの社長は……。 ミュージカルとしても、あまり華がありません。それはおそらく、主人公カップルが地味なせいでしょう。ブロードウェイのキャストをそのまま起用したようですが、舞台ではよくても残念ながら銀幕では栄えないと思います。社長はけっこうよかったのですが。むしろ社長の愛人はじめ、脇役陣が光っていたと思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-10-15 18:52:55)
376.  私の中のあなた 《ネタバレ》 
一番身近にいる家族だからなんでも話せるというのは大間違いで、家族だからこそ話せないこともある。治らないとわかっているから訴訟まで起こした娘たちと、治らないと無意識には理解していても認めたくない母親のすれ違い。そのためにズレてしまった家族関係を修正したのは、父と息子だった。娘の気持ちを汲んで浜辺に連れ出すお父さん。訴訟の場で全部バラしてしまう兄ちゃん。結局、いざという時家族を救うのは男ということでしょうか。 あと、アメリカは訴訟の国などと言われているようですが、なぜ裁判を起こす必要があったのか、そこもよくわからない。あれだけ強い意志で自ら「自然に死ぬこと」を選ぶのであれば、なおさら母親と正面から対峙することが重要なのではないか。なんでそこだけ逃げるのかというのが不可解で、はぐらかされた感じです。 とはいえ、シリアスな内容を重くなりすぎず、暗くもなりすぎず、むしろさわやかに描いたところには好感が持てます。回想が多いのですが、現在との区別はつくように工夫されていて、わかりにくくはありませんでした。
[映画館(字幕)] 7点(2009-10-12 17:56:59)
377.  エスター
この手の「畏るべき子供」ものは以前からあって、その正体は悪魔の子供だったり宇宙人の落とし種(?)だったりします。で、今回ですが「オイオイ、そんなんかい!」というようなオチ。一応理屈はつけてあります。それに関する伏線もちゃんと張ってありますし、見直せばさらにいろいろ気づくかも。悪くはないけど、ちょっと脱力系? 演出は、この手の映画としては正統派でしょうが、怖がらせてやろうという気が満々で、それが逆にコケ脅かしになってしまったのは残念。ただ、最初は利発な子に見えたエスターが徐々に正体を現し、最後にアクションに持っていく段取りはよかったです。でも、温室で終わってもよかったかも。それも含め、全体的に濃いめでしつこい印象を受けました。それにしても、最近は残虐な場面も普通に映像化してしまいますが、そういうのはある程度押さえて、見ている側に想像させる方が怖いと思います。 ちなみに、原題は「孤児」の意味。見終わってから内心ニヤリとしました。
[映画館(字幕)] 7点(2009-10-10 20:28:09)
378.  50回目のファースト・キス(2004)
ワンアイデア映画ですが、それがうまく決まっている。最後のあざやかな転換はおみごと。これがやりたいがための、あの“障害”だったのでしょう。また、舞台がハワイである必然性、歌や絵の使い方など伏線の張り方もよく、この脚本家はミステリーものに向いているかも。コメディの最重要要素である脇役も、クセがあって面白い。ただ、それらがあまりにもうまくまとまりすぎているためか、こぢんまりとした印象は否めない。これなら映画ではなく、テレビドラマでいいかもよ?
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-10-03 11:48:05)
379.  イージー・ライダー
バイクの話というからアクションものかと思ったら、普通というか結構地味なドラマでした。当時の風俗をうかがい知る以外に、魅力が感じられません。使われている音楽も、特にどうとも思いません。当時は時代の最先端を行っていたのでしょうが、それゆえに古びてしまったようです。純粋に物語として、見られないわけではありませんが。絵作りなど、元NHKの佐々木昭一郎が演出したドラマと似たところがあり、影響を与えたのかもしれません。個人的には、そちらの方に興味があります。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-10-01 22:20:51)
380.  ニュールンベルグ裁判 《ネタバレ》 
裁判(法廷)ものって、集中して見てしまいますね。証人の証言、それに対する尋問、検察側と弁護側のやりとりと、見るべきところがわかりやすく、気をそらせるものがないので、ついつい引き込まれてしまいます。この映画ではそれに加え、戦争犯罪者をどう扱うのかという点が問題があり、白熱した議論が交わされるのですからなおさらです。 ただ、いわゆる三権分立、つまり司法の独立という観点からすると、国家のために行動した被告人たちは、初めから有罪が確定しているようなものです。ところがなにしろ冷戦時代、ドイツ国民を味方につけるため無罪にしろと軍から横槍が入る……。やはりここが、この映画のキモであると思います。こんな状況で判決を下す判事。そして文字で語られるその後の経過。判事の下した理想と現実を対比させ、静かに問題提起したラストはすばらしい。 この映画については予備知識もあまりなく、さして期待せずに見始めたのですが、大いに裏切られました。このような名作にめぐり会えたことに感謝。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2009-09-30 11:27:30)
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