Menu
 > レビュワー
 > とらや さんの口コミ一覧。21ページ目
とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2102
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
61626364656667
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
61626364656667
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
61626364656667
>> カレンダー表示
>> 通常表示
401.  デビルズ・ノット 《ネタバレ》 
有名な事件のようですが、本作で初めてこの事件のことを知りました。 保守的で宗教色が濃いアメリカ南部の州アーカンソーの小さな田舎町で起こった、少年が被害者となった殺人事件。 悪魔崇拝者とされた10代の若者が容疑者とされる。異端と見なされると徹底的に偏見の目で見られ排除されてしまう。 捜査も裁判も町の人々も社会全体で結論ありきの空気が出来上がっていく恐ろしさ。 そんな空気が作られていく事件から捜査を経て中盤以降の多くの時間を占める裁判の過程が 抑揚も無く淡々としていますが、じっくりと描かれていきます。 主演コリン・ファースが演じる私立探偵。この裁判の時間帯は1人の傍聴者でしかなく、 これは仕方がないところもありますが、彼が機能していない時間帯が多くなってしまっているのは残念。 南部の閉鎖的な小さな町にあって、イギリス人俳優ファースの存在は違和感がありますが、 その彼の存在は、この状況で1人事件に正面から向き合う、孤立した探偵の姿と巧く重なり合います。 ラストの字幕で語られる、事実上真犯人を名指した事件のその後の顛末に何とも言えない恐ろしさを感じる告発映画です。
[DVD(字幕)] 6点(2016-04-30 13:22:24)
402.  冬の嵐 《ネタバレ》 
邦題の通り猛吹雪の中、周りから隔絶された屋敷が作品の舞台ということもあり、 終盤までの登場人物は3人と言ってもいい、限定された空間に限定された登場人物が巧く機能する監禁系スリラー。 中でも見た目まで別人になり3役を演じきったメアリー・スティーンバージェンの熱演は見事。 他の映画でも演じていますが執事とか、そういう役が似合うロディ・マクドウォールもはまっている。 屋敷に新たな登場人物が加わる終盤までは彼女を監禁する2人の男の目的は何かというミステリに サイコサスペンス的な要素も加わる。いかにもという強面ではなく、表面上は穏やかで紳士的な2人の男と 時には正面から戦い、時には心理戦を演じる1人の女。この3人による終盤までの静かなサスペンスはなかなかの緊張感と面白さがあります。 ただ終盤からラストにかけての展開にはかなり無理があるし、最後の決着方法も残念。 全て終わってから登場するのではなく、夫をもう少し有効活用できなかったかと思います。 1987年の作品ですが、作品のテイストは70年代の映画という感じがする作品です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-04-30 13:16:14)
403.  赤ちゃん泥棒 《ネタバレ》 
少々シリアスな事情も含みつつ、湿っぽい方向に行ってもおかしくない内容ですが、 常に小気味いいノリの笑いドコロとアクションがあり、飽きが来ない展開となっています。 まだ若く髪もあるニコラス・ケイジ。この頃の彼の醸し出す胡散臭さ、小物感、憎めない感が絶妙にマッチしている。 彼のムショ仲間達もそうですが、この手の犯罪コメディにはこういうキャラクター設定は必須です。 最後は強引にハッピーエンドにもって行きましたが、ラストの未来の夢は良かったんじゃないでしょうか。 この夫婦のこれからの人生に希望を抱かせてくれる夢で作品を締めくくってくれたのは良かったと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2016-04-26 00:31:22)
404.  オーバー・ザ・トップ 《ネタバレ》 
父と、何らかの事情で離れて暮らしていた子どもが再会し、一緒に旅に出る。 定番のロードムービーの始まりですが、この息子が父と打ち解けていくのにさほど時間は必要としない。 アームレスリングで見せられた父の強さ。トレーラーを運転させてもらった時の息子のワクワクした表情。 そして「人生は向こうからはやってこない」という教えと息子自身のアームレスリングの勝利。 ベタベタではあるのですが、父とまだ幼い息子が打ち解けていく2人旅の姿がいい。単純明快なアメリカ映画の良さが出まくっています。 「ロッキー」第1作では最後にロッキーはアポロに負けてしまった。しかしエイドリアンの心をガッチリ掴んだ。 一方本作は親父の強いところを息子の目の前でしっかりと見せて勝利を掴み、息子の心もガッチリ掴んだ。 どちらも本当によく分かる。どちらのスタローンも絵になっている。 父と息子が歓喜する姿を遠巻きに眺める祖父のどこか納得したような表情で全て終わらせるのも良かった。 出来れば父と母と息子の3人で人生を再出発できれば一番良かったんだけど・・・。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-04-17 15:22:20)
405.  フランシス・ハ
全く予備知識もなくそれ程期待して見たわけではなかったのですが、これが実に面白い映画でした。 夢と現実の狭間で悩みながらも日々を精一杯生きる27歳のフランシス。 少々不器用で喜怒哀楽が実に分かりやすい。何度も挿入される、彼女が走っているシーンが印象的。 フランシスの一生懸命が小細工無しにガツンと伝わってくるかのよう。 そんな躍動する彼女と一体感がある音楽もとてもいい作品です。 ちなみに本作はモノクロ映画です。僕は現代のモノクロ映画も結構好きなのですが、 彼女の衣装に部屋に、ポップでカラフルな色があっても良かったかなという気もします。 演じるグレタ・ガーウィグがとにかく魅力的。彼女を見ているだけでも飽きない。 これからももっと色んな映画で色んな個性的な役柄を演じる彼女が見てみたいですね。
[DVD(字幕)] 9点(2016-04-13 23:13:30)
406.  ディボース・ショウ
誰よりもデキる男の役が似合うジョージ・クルーニー演じる敏腕弁護士とあまりにも美しいゼタ。 立場は全く違えども結婚と離婚を”仕事”とする男と女のラブゲーム。 このラブゲームに興じる2人が時にコミカルに、時に真剣勝負を演じる。 まさに美男美女。主演の2人がとにかく豪奢で見栄えがする作品。 それゆえこの騙し合いのラブゲームに洒落た白黒をつけて欲しかったところですが 誰もが普通に考えつくような落としドコロに落ち着いてしまったのが残念です。
[DVD(字幕)] 4点(2016-04-11 21:55:45)
407.  荒野の決闘 《ネタバレ》 
ワイアット・アープとドク・ホリデイ。クレメンタインとチワワ。 復讐劇をストーリーの軸としながらも、男と男。女と女。男と女。その生きザマ、友情、ロマンス・・・。 西部の人間模様をそれぞれの感情を豊かに描き出した傑作だと思います。 本作を知らない人でも耳にしたことがあるであろう、 ”Oh,My Darling, Oh,My Darling,Oh,My Darling,Clementine♪” このメロディが流れるオープニングの古きよき雰囲気からたまりません。 弟が殺された後自らこの町の保安官になるワイアット・アープ。その後のホテルでのオールドマンとの再会。 互いの立場を自覚しながらもその感情を抑えた静かなる感情のぶつかり合い。 以降は時折銃声が轟きハッとさせられますが、特に休日の町の描写に代表されるように、復讐劇を一旦忘れそうになるような 西部の人間模様に何ともいえない味わい、この時代への郷愁のようなものを感じる作品に流れる雰囲気がたまらない。 男達だけでなく、東部から来た女クレメンタインと西部の地に生きる女チワワの人物描写も素晴らしい。 特にクレメンタインの可憐さ。 原題よりも邦題の方が圧倒的に西部劇らしいのですが、印象的な主題歌もあり、 やはり本作はリバイバル版でつけられた「いとしのクレメンタイン」が似合っているなと思うのです。
[DVD(字幕)] 9点(2016-04-09 14:29:52)
408.  鷲は舞いおりた
原作未読です。原作を読まれた皆さんのレビューを見ると、原作に触れているかどうかで評価が変わる典型的な作品でしょうか。 冒頭の連行されている途中のユダヤ人女性を助けようとするシーンが効いている。 任務遂行にあたり、ポーランド軍に偽装しているが、その下にドイツ軍の軍服を着込んでいる。 ドイツ軍将校である軍人としての誇りと、1人の人間としての高潔さを併せ持つドイツ軍将校を演じるマイケル・ケインがいいんです。 この冒頭のユダヤ人を助けようとする際の部下達のとった行動からも、シュタイナーの人間性がよく分かります。 彼らがドイツ軍であることが発覚するきっかけとなる出来事もまた、シュタイナーと彼の部隊をよく表していました。 人質を解放した時点で彼も覚悟を決めたのだろうし、彼の運命もまた見えてしまうのですが・・・。 ケイン以外のキャストも素晴らしい。IRAの活動家を演じた曲者ドナルド・サザーランドの存在感が際立っている。 出番は少ないですがドナルド・プレザンス。スタージェス監督の代表作「大脱走」では収容所の良心というべき男を演じていた彼が 何とヒムラーを演じているのですが、これが驚くほどヒムラーに似ているではありませんか。 ジェニー・アガターもまた印象的でした。「美しき冒険旅行」から5年経ち、あの少女もすっかり大人になっていました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-04-05 23:13:27)
409.  激突! 2015 《ネタバレ》 
まず、スピルバーグ版を見ているかどうかで評価が変わると思います。 序盤の追い越しと追い越されに、ガソリンスタンドに、ランチタイムのドライブインに、2度目のガソリンスタンドと公衆電話など・・・。 トラックとのイベントはほぼスピルバーグ版をなぞっています。そういう意味では既にスピルバーグ版を見ていると面白くない。 特にドライブインはオリジナルとほぼ同じですが、オリジナルの間の取り方、 直前の緊張感がマックスに高まるカーチェイスの後、少しギアを落としたようなオリジナルの時間の使い方の素晴らしさを改めて感じます。  しかしスピルバーグ版を見ていないと、尺も短いしそれなりにハラハラドキドキはあるんじゃないかと思います。 違うのはサラリーマンのおじさんが女2人組に変わっているのと、前作に無かった夜の挿入。 前作と違うトラックとのイベントもありますが、ほぼスピルバーグ版通りに事が進むので、 最後に女の子が乗っているクルマがどうなるのかも分かるようになってしまっています。 その終盤にクルマのアクシデントがもたらす焦燥感にドライバーの恐怖の表情などもオリジナルの方がかなり上です。 あと、オリジナルと比べるとトラックがかなりショボいのも残念な感じです。
[DVD(字幕)] 4点(2016-03-29 22:19:50)
410.  バラ色の選択 《ネタバレ》 
モロにマイケルのヒット作の1つにあやかったような邦題が付いていますが、 まあ、その通りのマイケル印の安心・安定のサクセスストーリーです。 小柄なマイケルが元気いっぱいに映画の中で大活躍して、この人特有のキュートな魅力が全開です。 マイケルとガブリエル・アンウォー演じるアンディとの関係はマイケル版「アパートの鍵貸します」といったところ。 ガブリエルは魅力的ですが、それゆえ、彼女の魅力とこの役が合っていたのかは微妙ですが。 最後は夢も恋も両方手に入れるハッピーエンドなんだろうな、と思って見ていたらまさにその通りの予定調和ですが、 マイケルにはそれが嫌味無く似合うし、ある意味期待通りの作品と言えると思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-03-26 21:16:51)
411.  真昼の決闘 《ネタバレ》 
それまでの西部劇のヒーロー像とは一線を画した、 現代の人間ドラマにも通じるような人間の強さだけでなく弱さを併せ持つ保安官と 町の人々のドラマを描いた西部劇の異色作です。 かつて自身が逮捕したならず者が釈放され、今まさに列車に乗って自分の元に復讐に向かおうとしている。 列車の到着は正午。残された時間は1時間半足らず。劇中時間と、見る者に流れる時間が同時進行していく。 度々挿入される、確実に正午への時を刻む時計が印象的。 ”真昼の決闘”の時刻となり、いつもは馬車や人が行き交うが、誰もいない静まり返った町の通り。 1人決闘に赴く、町の人々に見放されたゲイリー・クーパーの姿があまりにも孤独。 決闘が終わっても、彼の周りに歓喜の輪が出来ることも無い。 ラストで保安官のバッジをそっと捨てて町を去っていくその姿は「ダーティハリー」のラストと重なります。 孤独な保安官と孤独な刑事。「ダーティハリー」のそれは、本作へのオマージュでもあったのでしょう。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-03-20 00:48:46)
412.  セッション
こんなに音楽の心地良さを感じない音楽映画を初めて見た気がする。 まさに音楽を武器に殴り合う音楽バイオレンスとでも言うべき映画。 片時も途切れない緊張感。サスペンスとしても一級品の作品だと思います。  最後の公演でフレッチャーに嵌められたニーマン。しかし、今度はニーマンが逆襲にうって出る。 その武器もやはり音楽しかない。2人の鬼気迫るバトル。 音楽モノのラストによく見られる、奏者への拍手喝采もスタンディングオベーションも無い。 しかし憎み合いながらも認め合う。複雑な感情が入り混じる見事なラスト。不思議な爽快感がありました。
[DVD(字幕)] 9点(2016-03-11 22:48:44)
413.  レジェンド・オブ・ゾロ
前作は2代に渡るゾロの物語。本作はゾロの家族愛のお話。 家を出たエレナに付きまとう前半の姿はちょっとマイナスではあるのですが、 カッコ良くも人間臭いゾロの一面がよく出ていたと思います。 ゼタの変わらないお美しさと強さ、そしてちょっと生意気だけど可愛い坊やの大活躍。 途中で坊やに正体を明かしてしまうストーリーは意外でしたが、それも終盤にうまくつなげていく。 ゾロものと言えばやはりこれ、剣劇アクションも十分に楽しめます。 「ゾロは過去の遺物」というような台詞がありましたが、 カリフォルニアがアメリカに加わり、どんどんアメリカが大きくなっていく頃のお話。 銃を持った悪党を前にしても、銃を手にすることなくあくまでも剣で闘うゾロ。 僕にとってゾロといえばやっぱり「アラン・ドロンのゾロ」なのですが、 アンソニー・ホプキンス演じる先代ゾロから受け継いだ誇りを胸に闘う、 夫であり父である本作のバンデラスのゾロも十分すぎるほどカッコ良かった。
[DVD(字幕)] 7点(2016-03-09 20:29:51)
414.  ガス燈(1944)
夫との関係を軸に展開される、主人公の妻が次第に精神的に追い詰められていく様を 些細な出来事を積み重ねじっくり描くサスペンスですが、 歴史を感じさせる屋敷の佇まいや古城の中のような室内装飾の様式美にはゴシックロマンの香りも漂う。 本作の少し前に撮られたヒッチコックの「断崖」「レベッカ」あたりを思わせる作品です。 ヒッチコックなら本作の主演女優はジョーン・フォンティーンで決まりだったでしょうか。 霧が立ち込めたロンドンの夜に浮かび上がるガス燈の灯り。室内のガス燈が作り出す光と影。 モノクロの世界。そして美しい伝説の名女優イングリッド・バーグマン。 昔の映画の中にある、格調の高さを感じさせる空気もたまらなくいい。 ミステリとしては、誰が犯人なのかは前半で見当が付いてしまいますが、 本作はその上で夫妻の関係の中にあるサスペンスを堪能する映画。 本作でオスカーを手にしたのはバーグマンでしたが、シャルル・ボワイエの悪役も秀逸。 嫌な雰囲気を漂わす若いメイドの存在も効いていました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-02-27 21:55:14)
415.  クーパー家の晩餐会 《ネタバレ》 
作品の評価とは何の関係も無いのですが、配給会社! 色々事情はあるんでしょうが、この映画は12月あたりに公開しなきゃいかんでしょう。 作品の始まりは「ラブ・アクチュアリー」系のラブコメ群像劇といったところですが、 まずは序盤から描かれるクリスマスを迎えたクーパー家の人々の悲喜こもごも。 超ベテランから若手までなかなか豪華な顔ぶれです。 その序盤の展開の中のアラン・アーキンの一言。「みんなクリスマスになると必死に幸せになろうとする。」 ジョン・グッドマンとダイアン・キートンのクーパー夫妻をはじめ、 まだ幼い孫たち、そのちょっと年上の思春期の兄に、これから結婚を控える若い世代、迷える中年世代。 それぞれの世代にとってのしあわせ探しと家族とは?をクリスマス映画らしくほっこりムードで描いていく。 家族全員揃って聖歌やクリスマスソングを歌うシーンが本作の一番のお気に入りです。 クーパー夫妻のラストの仲直りなんて相当強引ですが、まあ、いいんじゃないでしょうか。 このキャストのクリスマス映画なんだから陽気なハッピーエンドになって欲しいですしね。 ナレーションの声はずっとどこかで聞いた声だなと思っていたら、スティーヴ・マーティンでした。 なるほどね。ナレーションの使い方自体は今ひとつでしたが、こういう映画にスティーヴ・マーティン、適任ですね。
[映画館(字幕)] 6点(2016-02-25 18:32:02)(良:1票)
416.  めぐり逢わせのお弁当 《ネタバレ》 
頻繁に見る機会が無いインド映画ですが、インド映画やインドを舞台にした映画を見ると、 かなりの確率でこの人が出ている。本作の主演のイルファン・カーンです。 抑揚の無い、感情の起伏を表に出さない演技。でも、確かに感情の起伏を感じる。 さて、お話の方は冒頭から謎の展開。何だ?この弁当配達は・・・? しかし、インドの都会で暮す人々の生活様式の一端が垣間見えて面白かった。 声だけの登場人物である「おばさん」の存在もいいアクセントになっています。 夫との仲が冷え込んでいる若い人妻。夫の元に配達されるはずの弁当が間違いで イルファン・カーン演じる、妻に先立たれた退職間近の男の元に届いてしまう。 「全部食べてくれてありがとう」「おいしかったよ」 最初は弁当に簡単なメッセージを入れる程度だったのが、少しずつ互いの事情に話が踏み込んでいく。 もどかしくもあるのですが、この少しずつのテンポが実にいい。 やがて2人は会う約束をするのですが、男の方が身を引いてしまう。 これで終わりかと思いきや、もう1つ最後の展開が用意されています。 解釈は観る人それぞれ。こういうラストの映画も好きだったりします。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2016-02-24 22:00:32)
417.  恋は嵐のように 《ネタバレ》 
結婚を間近に控えた真面目男(ベン・アフレック)。結婚式のため旅に出発までは良かったのですが、 飛行機が離陸時にトラブル。急遽、陸路目的地に向かうのですが、 ひょんなことから一緒に旅をすることになったあまりにも自由奔放すぎる女(サンドラ・ブロック)に振り回され続けます。 アメリカ映画らしいコメディ・ロードムービー。 列車が停車したからといって、景色がいいからと列車の屋根に上って大声張り上げるような人がいますか・・・? でも、この役にサンドラ・ブロックがピタリとはまっている。他の人がこの役を演じることが考えられないくらいに。 列車、クルマ、どの手段を使ってもことごとくトラブルが待ち受けていますが、 雨降って地固まるというか、最後は現実的な落としドコロに落ち着きました。 途中は2人にこのまま突っ走ってもらってもいいかな?と思ったりもしましたけどね。
[DVD(字幕)] 5点(2016-02-18 23:05:21)
418.  アリスのままで
ジュリアン・ムーアが本作でついにオスカーを手にしました。 本作を見ればそのことに全く驚かない、素晴らしい演技でした。 むしろ、まだ彼女がオスカーを手にしていなかったことの方に驚かされました。 若年性アルツハイマーとその遺伝性。 日々の暮らしの中にとてつもなく大きな変化や大事件が起こるわけではなく、 少しずつ、少しずつ症状が現れ進行していく。 その淡々とした日々の描写の中、彼女の淡々とした迫真の演技に見入ってしまいます。 そして本作は病気を受け入れていく彼女のドラマであると共に家族のドラマでもある。 アレック・ボールドウィン演じる夫と3人の子供達。家族の描き方もまた良かった。
[DVD(字幕)] 7点(2016-02-12 15:11:56)
419.  ラブ&マーシー 終わらないメロディー
世界のロック史を振り返る時、避けては通れない偉大なグループ、ミュージシャンがいる。 ビーチ・ボーイズ、そしてその中心人物であったブライアン・ウィルソンも間違いなくその中に含まれる。 しかし本作で描かれるブライアンの60年代から80年代はとても辛い時代でした。 若くして成功を手にし、天才の名を欲しいままにした音楽の才能。 しかし様々なプレッシャーに押し潰されるように長い長い低迷期に入っていく。 それだけに、その陽気でノリのいいメロディ、美しいハーモニーとは裏腹に、 辛い内容が含まれることは見る前から想像はつきましたが、 この間のブライアン・ウィルソンの日常に何があったのかを初めて知ることが出来ました。 もう少し彼らの音楽が聴けると思っていましたが、あくまでもブライアン個人の物語であり、 メンバーとの関係、特に彼の弟との関わりももう少し見せて欲しかった。 それでも代表曲の1つである”good vibrations”が完成していく過程はとても興味深かったし、 今ではロック史に残る名盤と称えられる”pet sounds”前後の彼の苦悩もまた伝わってきます。 80年代の彼はジョン・キューザック、60年代の彼はポール・ダノが演じましたが、 特筆すべきはポール・ダノです。彼の風貌や醸し出す雰囲気は確かにブライアンを髣髴とさせるものがありました。 2人の弟、デニスとカールは若くしてこの世を去りましたが、立ち直ったブライアンは精力的に音楽活動を続けます。 会うこともままならなかった2人の娘もウィルソン・フィリップスとして大きな成功を掴みました。 今がブライアン・ウィルソンにとって本当にいい時期なのかもしれません。 本作で描かれている時期以降の、復活した彼の姿で作品を締めくくってくれたことも良かったです。
[DVD(字幕)] 7点(2016-02-11 00:18:48)(良:1票)
420.  パワー・ゲーム 《ネタバレ》 
主人公の若者から見ればうだつの上がらない父。 そんな父を間近に見ながらも、自分が今いる世界の中での成功を夢見る若者。 その前に現れる、その世界を常にリードする権力者。オリバー・ストーンの「ウォール街」を思い出す舞台設定です。 窮地に陥った主人公の若者の鮮やかな大逆転。しかし、クールさやスタイリッシュさを前面に出しすぎていて、 大逆転に至るまでのドラマもサスペンスとしての緊張感も弱い。 もっと熱くサスペンスとしても見応えのあるドラマに出来たと思います。 冒頭の主人公の若者の語り。「我々は未来への希望が見出せない世代だ。得をしたのは親の世代の成功者だ。」 その得をした世代の成功者であり、彼がいる世界の2人の権力者にハリソン・フォードとゲイリー・オールドマン。 2人の渋い演技合戦は見応えのある作品でした。
[DVD(字幕)] 4点(2016-02-11 00:05:44)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS