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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2012
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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421.  エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方 《ネタバレ》 
ヒロインは米国で人気のコメディエンヌだそうですが、今作のコメディセンスはさっぱり合いませんでした。  「容姿がさほどでもない、ぽっちゃり系女子の赤裸々バナシ」ならブリジット・ジョーンズという先達がいるわけですが、似て非なるというか、別物です。ブリジットの場合、自身のダメ具合を客観視できてて、開き直りつつも惚れた男ができればなんとかしようと頑張る健気さがあって世間の女子はそこを評価したのですが。エイミーの場合生活が笑えないレベルにだらしなく、酒と大麻が欠かせない。文句ばっかり言ってて笑顔もないわりにひきもきらずセックスフレンドはいるという・・、こんなののどこに感情移入しろというのでしょうか。あの医者はエイミーにはもったいない。納得いかん。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2019-11-17 16:49:50)
422.  ハード・ウェイ(1991) 《ネタバレ》 
マイケルはともかく、ジェームズ・ウッズがコミカルな芝居ができるとは思わなかったなあ。これがなかなか良いんですよ。見るからに畑違いのマイケル・J・フォックスとジェームズ・ウッズを両立させてコメディとして成功させた、これもちろん脚本も良いんだけどウッズの役者スキルの高さがモノを言ったと思います。 マイケルは自身のハリウッドイメーをまんまなぞった役柄で、それを自分でおちょくっててこれまた安定に巧くてコメディの基本ネタと分かってても笑ってしまう。バーで、マイケルが女役になって強引に話を進めるくだり、ウッズと痴話げんかになりそうなトコで必ずバーテンのおっちゃんがドリンク持ってくるんだよね。複雑な顔のおっちゃんと閉口してるウッズ、ここ声出して笑ってしまったよ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-11-14 16:28:09)
423.  山猫は眠らない 《ネタバレ》 
スナイパーになるためのハウツームービーです。スナイパーになりたい!という人からスナイパーって何やるんだろう?と思っている人まで汎用性の高い一本です。 これ見ればスナイパーの仕事が丸分かり。スコープを覗いたらこう見える、とか30cm横を敵が通っても気付かれないほどの適切な偽装の仕方や、現地民とのコミュニケーションによる情報入手の大事さも分かります。 ベテラン先輩におとりに使われることもあるけど、そこはキレても大丈夫。意にも介されません。あと、救出に来たヘリに乗り込む間際が最も危険だということも分かりました。勉強になったなあ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-11-13 15:57:15)
424.  ブレードランナー 2049 《ネタバレ》 
おお、暗い。湿度も高い。いいですね。これぞブレードランナーの世界観。続編を作るのなら、この雰囲気は絶対に死守してくれないと。もちろんヴィルヌーヴ監督はちゃんと心得ているうえ、彼の暗いけれど粒子の細かい画のセンスはブレードランナーと相性が良かった。僥倖なことであります。 力の入りまくった隙の無いSF世界は初めて見る光景。現代の映像技術の最高峰を堪能できます。 美術は満点ですがやはり偉大な前作を越えるのは難しい。「自己とは何か」という問いを美しいレプリカント達の苦悩に変換した前作にあふれていた情緒が、なんだかとても薄い。ライアン・ゴズリングも悪くはないけれど、彼のつるっとした顔はどことなく無痛気味。”記憶は他者のもの”という事実を前に落胆して机を殴るライアンより、静かにうつむき写真を破り捨てたショーン・ヤングの後姿の方がより強く悲哀が伝わる気がする。事実40年経った今でも忘れられない場面の一つであります。 あとはねえ、細かい諸々への不満。ハリソンが死ぬわけないと分かっている海面不時着時の戦闘が長い。レプリカントレジスタンス達の登場もとってつけた感。口頭説明が長いのも辟易しました。一作目のファンてウルサイなあ我ながら。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-11-10 16:49:11)
425.  オン・ザ・ミルキー・ロード 《ネタバレ》 
これは・・、珍しいというか唯一無二というかジャンルでいえば「反戦寓話」とでもいうんでしょうかね。これまで観てきたどんな映画よりもこの世界観はとびぬけて独特で、初めての手触りでした。 画は明るく牧歌的、そんな中、弾よけ(!)の傘をさして牛乳を仕入れに来る主人公や砲弾降り注ぐなかギリギリまで卵を割る作業の手を止めない人々とか、戦争が日常になっちゃってる村人たちがシュールです。何の意味があるのか、でっかい壁時計に手を挟まれる家人やら豚の血に飛び込んで真っ赤に染まるアヒルやら描写の一つ一つがのっけからこんな風に「?」の連続で、きっと東欧というなじみの無い土地柄の風土だからぴんと来ないのだろうと無理やり納得して観続ける序盤であります。 ところが描写は落ち着くどころかどんどんシュールさを増してゆく。危機を寸前で救ってくれる動物多数。こんなんだからコレはおとぎ話的に上手く行くようになってんのかな、と思ったら崖から飛び降りたらちゃんと脚を骨折するのだった。そこは数日前みたく宙に浮かないんかい! 銃弾の連射も火炎放射も惨たらしい所業であるのに、この監督が描くと何故だかファンタジック。炎を纏って空を飛ぶアヒルは目に焼きつきました。美しくて。 ところで、美しく不可思議な画の中を逃げる二人がおっさんとおばさんというのどんなもんだろう。モニカ・ベルッチも絶世の美女と言うにはピークを過ぎているし、ここは是非とも16才くらいのボーイ&ガールであってほしかった。未熟さと必死さが反戦のテーマを訴えるにもより効果的だったと思うのだけど。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-11-06 17:24:46)
426.  Gガール/破壊的な彼女 《ネタバレ》 
いやー、この男ね、マット?失礼でしょ。地下鉄でナンパしといてしかもあの程度の容姿でユマみたいなモデル型美人に惚れてもらっといて「他に好きな女がいる」って、そんなんGのつくガールじゃなくたってキレるわ。 ジェラシーが凄いって言うけどあのくらいのことは普通の範囲でしょ。ジェニー可愛いと思うけどな私は。こんな失礼な奴ブラック・ホールまで飛ばしちまえば良かったのに。 つまるところ終始一貫男目線のコミック・ムービー。目くじら立てることもないんだけどさ。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-10-26 23:59:52)(良:1票)
427.  アンストッパブル(2010) 《ネタバレ》 
今さら暴走列車モノかあ、しかもこのストレートなタイトル、と期待値は低かったのですが、これがもう観始めるとペンシルバニア周辺の住民と同じくらい緊迫しました。無人の貨物列車が暴走するだけのシンプルな話ながら、そのヤバさをリアルに伝えるスコット監督の手腕は只事ではないです。「速さ」に「怖さ」をプラスさせるにあたっての、踏み切りに立つ女の子の前を風を切って過ぎるデカイ車体や連結の衝撃で飛び散り雨あられの如く降りかかる穀物の粒といった目に見える演出は効果抜群でありました。 特に最初の作戦失敗の画は、人間が人形のように車体に弾かれるショッキングなものですが、これがすごくリアルで「ああそりゃそうなるよ」と頭を抱えてしまいそうになりました。さらに状況は悪化し、大曲りに入ってかしぐ777号が弾く鉄路の火花はこちらのメンタルを追い詰めるのに充分。いやあもうおっかない。  と、緊迫映像で魂を抜きにかかったスコット監督なのですが、織り込んできた人間ドラマ部分はちとベタでいらんかったのでは、と思いました。よくある夫婦の危機と忘れてた子供の誕生日。なぜアメリカの子供はいい年になっても親に誕生日を祝ってもらいたがるのだろうか。そしてたいてい高確率でその日を忘れる父親。 でもまあ列車停止と同時にすっとエンディングを迎える潔さは好みです。良かったです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-10-23 00:24:23)(良:1票)
428.  クライシス・オブ・アメリカ 《ネタバレ》 
遠い戦地で果たして何があったんだろう?と大いに期待を持たせる導入部です。ダークでミステリアス、ここらへんはかの「羊たち」を手がけた手腕を彷彿とさせます。 だけど、ふたが開いてみるとちょっと苦しい。複数の人間の記憶を同じように改ざんするなんて、いくらなんでもそんなこと可能かい? ブルーノ・ガンツをもうちょっと上手く使えば、ドイツ系重厚感効果で話の信憑性も数パーセント上がったかと思われるけど彼わりと早く退場してしまうし。 観終わってみるとやたら強く印象に残るのがメリル・ストリープの怪演のみ、というしょうもなさ。メリル、怖いですよー。息子溺愛の毒親ぶりが上手すぎて気持ち悪いったらない。顔中に刺青が入ったアラブの女より怖かった。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-10-22 00:08:50)
429.  ホワイトハウス・ダウン
んーどこをとっても一つも目新しさの無いアクション映画でした。観ている間ずーっと頭にあったのはマギー・ギレンホールって誰に似てるんだろうってことだったし。キャリー・フィッシャーでした。レイア姫ね。いやそれはどうでもいいんですが。 たしかに画は凄いです。ホワイトハウス内部のリアリティなんか、どうやってロケしたんだろうと思います。実物は知らんけど。「見せる」映像のクオリティの高さに関しては、この監督作品の右に出る逸材は(ちょっとしか)いないでしょうね。 チャニング・テイタムは意外と情操のある演技ができており筋肉だけではないことを証明してますし、台詞のユーモアも効いてます。脇役も手堅いです。 だけど同じなんだよね。ダイ・ハード一本観れば後発組は皆同じなんだよね。名作のつぎはぎだらけの今作を観ていると、ナカトミ・ビルで孤軍奮闘していたブルース・ウィリスを越える作品など現れないのではないか、と30年経って思うんであります。現われてほしいなあ、わくわくさせてほしいなあと心から願っています。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-10-20 16:46:51)
430.  ジョーカー 《ネタバレ》 
アメコミの悪役キャラとして完璧だったJ・ニコルソンのジョーカー。ヒース・レジャー版で彼は顔のペイントも粗い三次元のリアル狂気として現実に現われ、ついにホアキン版では「すぐそこにいる」ジョーカーとなった。 「お前、キモいんだよ」との言葉を投げつけられるアーサー。ブリーフ一枚の痩せた身体を晒し、表情は自信無さげでどたばたした不格好な走り方、的外れな空笑い。鬼気迫るようなホアキンの役作りに、ヒースのように自己を削り過ぎないかと心配になる。 アーサーがジョーカーへと変質し、群集を巻き込んで破壊行動へ向かう、そこにある種爽快に近い快感があるのを否定できない。炎上するゴッサムシティを背景にゆっくりと身体を起こすジョーカーは社会が生んだ悪意の果ての姿。オレンジ色に染まったその画を、禍々しくも美しいと思ってしまった。 ヒース・レジャーのジョーカーはもはや悩んでなどいなかった。絶対狂気の一個体だった。 痛くて無様な己の内面に呑まれて狂気を発症してゆくホアキンジョーカーもまた、伝説となるだろう。
[映画館(字幕)] 8点(2019-10-16 16:27:31)
431.  コンプライアンス 服従の心理 《ネタバレ》 
これ、かなり怖いです。自分も素直なタチですからこの店長の立場になったらどうしたやら色々考えてしまったけど、少なくとも「裸の女の子の見張りに男をつける」ことには抵抗していると思いたい・・。 人間がいかに権威に弱いか、この話は有名なドイツの実験とかでなく実社会で起こった実話であるということが恐怖を増します。 実事件の防犯カメラに記録されたことを下敷きに、各人物のキャラの肉付けや置かれた立場の説明が簡潔になされていてすんなり入り込めます。ダントツに上手いのが店長役のおばさん。初めこそ突然の警察からの指示に戸惑い、ターゲットの女の子に気遣いを見せていますが、犯人の口車にどんどん乗せられすっかり丸め込まれてゆく様子はこちらの絶望を増幅させます。気の利かないバイトを使う苦労への共感を示されたり、リーダーとしての資質をほめられたりするたび相好を崩すその表情、ああーすっかりニセ警官に心を開いちゃってるよ・・。外野から見てる分には引きますけど果たして自分ならあんな顔にならずに済むかどうか。  「不服従の男」が現われ、騒ぎはあっという間に収束するけれど、それまでの長いこと。2時間も無かったのか・・。雑なホラーなんかよりオソロシイと思いましたよ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-10-14 00:51:19)(良:2票)
432.  スリーピー・ホロウ 《ネタバレ》 
ティム・バートンとJ・デップの相性の良さがいかんなく発揮されていますね。ゴシックぽくてもどこかPOPな風合いのバートンに、ガチな二枚目を放棄するデップのヘンな軽さ。変わり者二人が融合してなんとも独特な味わいの一本になってますよね。 特筆すべきはやはりかっこ良いんだか悪いんだか絶妙のジョニデ。「NYでは人が人を殺すんです!」と言い切るがかっこええのは前段部のここまで。その後はショックで気絶すること数回、18世紀の英国小説に頻出するご婦人方のごとし。子供を前に押し出して後ろに引っ込むわ、首なし騎士の出現に布団をかぶって震えてるわ、で実に珍しいヘタレタイプの主人公像がただただ斬新でありました。 幽霊VS科学の様相で幕開けしたのにまさかの科学完敗。まあ科学を背負ってたのがジョニデだったのでしょうがないか、と思わしめるのもキャスティングの計算の内か。違うかな。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-10-04 17:43:07)
433.  背徳の囁き 《ネタバレ》 
製作年はやや古い。聞いたこと無い。苦手なリチャード・ギア。ということでさして期待せず観たら、これがわりと良かったです。R・ギアは私の中ではハリソン・フォードと並ぶ「演技力は大して無いのに主演作の多いベテラン・スター」の位置付けなのですが、皮肉なことに彼の唯一ともいえる今作のロクでもない悪役がギアのキャリアでベスト1なんじゃないかと思えるほどの出来でした。 ギア演じるのは悪徳警官。組織の中のグレーゾーンを老獪な判断力で泳ぎ切り、そこそこ部下の面倒見が良くて女には手が早く、ピンチになったら部下をも切り捨てる冷酷さ。こんなのがギアにハマるとはねえ。 クレバーな役どころのA・ガルシアは恋女房への思いが強すぎて泣き所をギアに看破され、「言葉」で翻弄されちゃう。ざっと三度もギアにフルボッコにされてるじゃないですか。キミにとってああいう老練な色魔は天敵だ。もう喋るんじゃない。 ふてぶてしいギアと嫉妬妄想で泣きっ面のアンディ・ガルシア。普段のイメージとはがらりと違う役をこなした二人が見事な共演を見せる一本です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-09-30 16:37:06)
434.  ラブ・アゲイン 《ネタバレ》 
実力派俳優らの面目躍如といったところでしょうか。皆キャラクターの飲み込みが良くて演技がうるさくない。台詞の一つ一つも自然で好きです。個々の事案があらなんと一つに繋がったガーデンパーティへの流れは鮮やかでした。(エマ・ストーンの件はノー伏線だったのでちょっとズルイかなあとは思うけど) でもちょっと注文つけたくなるのは、群像劇の宿命ではあるけど個々の気持ちをなぞる時間が足りないこと。特にジュリアン・ムーア。この人離婚を言い出したわりには全然腹も気持ちも据わってないんですね。別れる、と決意した以上はもっと夫に愛想をつかしているはずだしケヴィン・ベーコンにもっと入れ込んでていいのでは。むしろベーコンいいじゃないすか、とすら私は思う。ケヴィン殴られ損・・なんかすっきりしないわあ。 それにしてもオジサンに黄色地のボーダーポロは洋の東西問わずキツイですね。なぜあんなデザインを紳士向けに作るのか。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-09-26 16:07:26)(良:1票)
435.  ハクソー・リッジ
ちょっと現実味を感じないほどに立派な話である。とはいえ「実話」であるからとても強い。負傷した敵兵(=日本兵)までも救出してくれたというのだから、主人公の尊い働きには畏敬すら覚える。 異端者に対する組織の困惑と、当然浮く彼。しかし実戦における彼の献身ぶりに周囲の考えも激変する様子などは細かいエピソードをこんこんと織り込んでいて、ここが肝とばかりに熱意にあふれた描写が続く。彼のため聖書を拾いに戻る、祈りの時間が終わるのを皆で待つ。こうまで一人の人間が戦場で全員の敬意を集めるのを見るのは初めてかもしれない。 感動場面の肝の押さえどころも、凄惨な戦場の演出もM・ギブソンは手堅くやってのけているなあと思う。 しかし日本人にとってはあそこは「前田高地」なのであり、記憶に留めるべきは米国人の働きぶりよりも第62師団や戦禍に巻き込まれた沖縄の人々のことであろう。ウィキで師団構成員の名を見ているうち泣けてきた。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-09-18 16:28:21)(良:1票)
436.  シグナル 《ネタバレ》 
わあ・・点低い。そんなにだめでした?私はこれ好きです。本国では「D・リンチ的な」との評価もあったそうですが、確かに後引く余韻とか、細部について個々人で考えてしまうあたりとか、うん似てます。 けっこう雰囲気の触れ幅が大きいんですよ中盤までは。恋人との関係に悩む若者の青春ドラマ風にスタートし、POVホラーを挿んだと思ったら近未来SFへと展開します。脈絡無くなんでもぶっ込んで来た脚本だなあと途中までは思っていたのですが、最後にはちゃんとそれぞれが意味のある場面だったのねと納得がゆきます。冒頭のクレーンゲームのシーンなどはその示唆するところといったら、もう。なんせ「リンチ的」なので、二度目以降の観賞の方が趣深く観られます。 ここからネタばれというか、個人的な見解が入るんですが。再会したジャドの分析ってすごく惜しいとこまで行ってたのですよね。エリア51、しかしそれは同名の地球上の地名ではなかった。幻影にくるまれたその偽世界は壮大な実験場。「宇宙のテクノロジーと人間の精神の融合」に失敗した被検体(バグったおばさん等)はおしゃかにされてしまいます。そろそろ知性の高い人間で実験したくなったんでしょうね。でMITを標的にした、と。フィッシュバーンら施設の者たちが防護スーツをすっぽり頭から着用しているのにも、防護とは別の理由があったのだ。放射能が怖いわけじゃなかったのか・・。 秘密が明かされるそのスピードが、文字通りぐんぐん速度を増してゆく。ラスト5分のカタルシスには久々にシビれました。痺れたといえば、理工系男子の放った魂の肉弾戦には胸が熱くなりましたよ。ジャド生きててほしいなあ。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-09-15 23:57:19)
437.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 《ネタバレ》 
私はタランティーノの映画が好きである。過去作品もほとんどが映画を観る喜びを与えてくれるものだった。だから今回も160分あろうともタランティーノで退屈などありえないと楽しみに映画館に赴いたのである。だけど、どうしたことでしょう。たしかに眠くなったりはしなかったけど、「ああ面白かった」というには程遠い観賞後感だったのだ。 いつもながらのタラ節で、しつこ・・丹念な行動描写が多重に繰り広げられるけれど、それはクライマックスの打上げ花火のために必要なムダ、いや細部描写なのだタランティーノ作品にとっては。だから「映画史を塗り替える13分」を信じて観続けたんだけど結果ぽかん、としてしまってね。私はシャロン・テート事件もチャールズ・マンソン事件も知識として持っていた。だから監督のやろうとしたことは判るけれど。 タランティーノ、偉くなりすぎたんだよ。大物俳優らが次々と自分の作品に出たいと言ってくれて予算もたくさん組める。だから自分の趣味語りが止まらなくなってる。聞かされている相手がどのあたりまで興味を持ってくれるか的確に計れなくなってる。ディカプリオの劇中劇などは、ほんと半分の尺で良いくらい。それに恒例のクライマックスの血祭りだけどあそこで笑いが止まらなかったという感想を散見するけど、マジですか。キル・ビルでルーシー・リューの首がハネられるのはなんともなかったけど、今作ブラピが女の髪を掴んで壁に執拗に顔を打ち付ける描写はただのDVに見えて引いたんだが。暴力描写の匙加減も、計算がずれてきてないだろうか。
[映画館(字幕)] 6点(2019-09-12 15:17:26)(良:2票)
438.  スリーメン&ベビー 《ネタバレ》 
大人だけの日常に赤ん坊が突然闖入してきたら、そりゃもう振り回されることハンパないって想像難くないですよね。コメディとしてはうってつけの題材を、まあ予想通りの展開で見せていきますが、わかっちゃいるけど面白い。なかなか泣き止んでくれないのはテッパンで、おむつのサイズを間違えたり離乳食の月齢がわからなかったり、ベタなあるあるのオンパレードです。麻薬取締課のシビアな刑事も赤ちゃんを前にすると相好を崩しちゃう様とか、赤ん坊メインの作品はやっぱりハートフルに収まるのがよろしいですね。けどあの母親にはこの先山ほど不安を感じたけどね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-09-03 21:54:12)
439.  三人の女性への招待状 《ネタバレ》 
この手のサスペンスものの先駆け的な作品なのだろうから、敬意は払いたいとは思うけど・・。やっぱり古いです。舞台ならいざしらず、要らない台詞が多くてダラつく。真相がついに明らかに!と客の期待が盛り上がる場面の締まりの悪さ。クライマックスだというのにこんな平坦な演出ではなんだか肩透かしです。マギー・スミスのちゃっかり漁夫の利も、描き方軽くていかにもオマケな感じ。贈り物の砂時計はフェイクでした、というネタ要りますかね?そんなことに時間と場面を割かなくていいから、偽富豪男の企みの暴露にもっと驚きを持たせてほしい。重厚サスペンス好きとしてはどうもいろいろと不満が残りました。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-08-27 23:43:33)
440.  スーパー・チューズデー ~正義を売った日~
米国大統領予備選における全然美しくないお話。派手な仕掛けが無いので人によっては淡白に感じられるかもですが、他人の顔色を気にしいなワタシにとってはあけすけな解雇通告やら手の平返しやらがこうもばんばん飛び交うと、もうそれだけでスリリングでした。あちこちに気使いすぎて疲れちゃったよ。 選挙参謀たるもの、そんなチキンはいないとばかりに気迫のこもった顔ぶれが揃います。P・ジアマッティにP・S・ホフマンにR・ゴズリング。ホフマンの腹なみにどかんと重量級の面子。それに負けないスターの佇まいを見せるG・クルーニーもさすがです。 G・クルーニー「監督」は観る者の気分を乗せた上で引っ張ってひっくり返す、といった演出をあまりしない印象があります。オーソドックスな作りは時に淡々としすぎに感じることもあるけれど、今作は話の面白さと役者陣の巧さが活きてて彼の携わった作品ではベストかと思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-08-24 23:45:13)
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