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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2012
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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441.  コンフィデンス 《ネタバレ》 
なんかね主役の詐欺グループが好きになれなくて楽しくなかった。一言で言うと「イキがってるやつら」に見えちゃって肩入れできなかったなあ。 役者というよりホンの問題で、台詞が嫌い。 仲間が撃たれた場面にしても「テーブルを片付けろ」以降のやり取りが長いし、レイチェルに食ってかかる「赤毛はダメだ」のくだりも意味不明に時間とり過ぎ。「息を吸って10数えろ」とか往年のハードボイルドみたいなそんな会話しないよふつう。村上春樹か。 吹き替えで観ちゃったのも良くなかったな。D・ホフマンはキーキーうるさいしA・ガルシアも有り難味ないし。レイチェル・ワイズがこんなにキレイじゃなく撮られているのを見るのは初めて。 銀行のエライさんが飛び込みの若い女の話をまるっと鵜呑みにするなんて都合良すぎだし。不満ばっか残るなあ。
[地上波(吹替)] 4点(2019-08-23 23:44:29)
442.  バンガー・シスターズ 《ネタバレ》 
まあ・・、この軽い映画に目くじらたてるほどのことでもないんでしょうけど。女二人の人生見直しストーリーですよね。類似のテーマで言うと例えば「テルマ&ルイーズ」と比べてなんと切実性の低いことよ。ゴールディはやりたいことやってる人生だしスーザンはセレブ生活を手に入れてて、はてこの二人の人生に人に語って共感を喚起させるだけの物語が何かあるのだろうか。 ゴールディに触発されて昔の自分を懐かしんで若作りしてはしゃぐスーザン。でもさあ今さら「本当の自分探し」って年でもないでしょうよ。グルーピーって過去も誇れるもんでもないしG・ラッシュの存在意義もちょっと不明だし。 18にもなって中2みたいな反抗期やってるサランドンの娘らにもイライラした。甘やかされてやりたい放題の青春に見えますよアナタたちは。なのに卒業スピーチが「虚飾を捨てて本当の自分で生きましょう」だって。ああ脱力。なんという恵まれっぷり。 結局のところ私にとってはG・ホーンの老けなさ、だけが見どころだったかな。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-08-15 23:53:17)
443.  ファンタズム(1979) 《ネタバレ》 
心理系オカルトかと思いきや、肉体的苦痛のスプラッタ要素もあるし、SF風味もぶっこんでるしでジャンル分け不可のごった煮ホラーですな。なかなか独特の味わいはありますが監督が思うところの「怖い画」をずらずらと並べて喜んでいる感じで、今の時代ではシュールという表現がもっとも当てはまるのでは。 序盤の墓地までは不気味な雰囲気に多いに期待したんだけど、そこからがねえ。友人の祖母が占い師やってる館では箱が現われたり消えたり(何の意味が?)、フォーク内蔵の銀球がひゅーと飛んできたり(普通に危ない)、古い写真の男がこっち見たり(誰)、なんのこっちゃ、と思います。 ラストもなあ。監督のどや顔が見えるようなまさかの夢オチ。うーん怖くない。古くても73年のエクソシストは今でもちゃんと怖いんだけどねえ。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-08-13 23:25:51)
444.  ハングリー・ラビット
導入部はとてもスリリング。仕掛けが大掛かり「ぽくて」、勿体つけた合言葉とかいかにもヤバそうな秘密結社「ぽくて」、事件の闇が「深そう」。だけどこれが意外としょぼい素人集団で、オチもおそまつ。甚だしくがっかりです。四番バッターのキャッチャーフライみたいな。 フタを開ければB級作だったわけですが、鑑賞中はそれなりに集中して観られたのはどんな駄作でもとりあえず熱演するN・ケイジの真面目効果でしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-08-12 23:45:53)(良:1票)
445.  エマニエル夫人
描きたいコトはひとつなので、ストーリー上の必然性がほぼ無くとも事に及ぶ女主人公。もうめちゃくちゃ。まあポルノてのはそんなもんですが。ただ、そこらの下心をカムフラージュすべく映像を美しく仕上げ、音楽にも手を抜かないフランス人てスケベ心も芸術科卒なのだなあと感心してしまう。 なかなかしょーもない歌詞にこんなに美しい旋律をつけるのですね。米を研ぎながらうっかり口ずさんでいることもありますわ。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-08-08 16:22:25)
446.  依頼人(1994) 《ネタバレ》 
ちょっと大人たちにイライラして、あまり楽しくなかったな。原作はもっとサスペンスフルなのかしら。 結論から言うと目撃者である子供を守るにはFBIの証人保護プログラムに頼る、その一択しかないわけで、それって話の序盤からそう言っているのにこの小僧が無益に駄々をこねて逃げ回り、指導すべき周りの大人ここでは弁護士サランドンはなんら有用なアイデアを出さぬまま子供に振り回されている。何をやっているんだ。 この子がすぐ逃げる、そこをマフィアに狙われるという追いかけっこが必然性に乏しいシチュエーションばかりで、尺稼ぎのための演出にしか見えなくてしらける。保護房から仮病を使ってまでなぜ逃げるんだ小僧。案の定怖ーい兄ちゃんが銃持って追ってくるじゃんか。 11歳の子供と不法侵入までして死体を確認しに行く女弁護士、そのあまりのリアリティの無さにびっくり。娯楽映画だからといっても「そんなばかな」度数が高いと嫌になります。私はこの映画ちょっとイヤでした。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-08-01 17:56:59)
447.  クリード チャンプを継ぐ男 《ネタバレ》 
ロッキーシリーズの新作かと間違った予想で観てしまった。これはロッキー新章でなく、主人公はドニーなのだね。ロッキーはセコンドとして脇に退いているけど、でも画面に映ったときの吸引力はさすがにスターです。年をとった武骨な優しさに渋みも加わっての存在感は、どうしても若武者を食ってしまうオーラがありました。 新世代の若きチャンプの人生を新たに織り成そうという意気込みはわかります。でも、ロッキーの若い頃と比べるのは酷でしょうが、人生=ボクシングへの熱量、画面からあふれ出る生活のリアルといった話の厚みがかの名作よりぐっと劣ります。だってさあ、ドニーはかっこいいもん。しゅっと引き締まった筋肉美、賢そうな顔つき。ガールフレンドは美人の歌姫、何不自由のない養母宅での育ち。どこにも客が共感し得るハングリー要因が見当たらんのですよ。イタリアの種馬ロッキー・バルボアの野暮ったさ、不器用さを愛したファンにはぴんと来ない造型の主人公なのでした。 ワタシがどっと落涙した場面はドニーがなんとか敗けずに試合をやり遂げたシーンではなく、ロッキーがフィラデルフィア美術館の階段をやっと登りきり「誰か階段を足したな」と冗談をとばすラスト。ああ一緒に年をとったんだなあとしみじみし、心から老ロッキーに労わりと感謝の念を覚えましたよ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-07-29 21:27:38)(良:1票)
448.  幸福の条件(1993) 《ネタバレ》 
女房を一晩100万ドルでヒヒ爺に売れるか、ってミもフタもなくストレートにお下劣な発想の、それ以上でも以下でもないお話。キャストにレッドフォードとあったので、ええーアメリカの良心がエロじじいを演るの??と驚愕したんですが、あーやっぱりレッドフォードはどこまでも紳士でして、このシナリオから想像される品下れた人格ではなかったです。つまり、もうプロットが破綻しちゃってるんですよ。だって大金持ちなうえイケメンで良い人なんだよ?こんなん圧勝じゃん。レッドフォードを選ばない女がいるとは思えん。 設定崩壊の割を食ったのが若い夫の方で、セレブ紳士への劣等感から嫉妬の塊になって嫁に手を上げるわ、女房が身体を張った100万ドルを勝手に使っちまうわで、ひとつもいいとこなしのひどい役です。W・ハレルソンも良く引き受けたなあ。こんなやつにさあヨメが操を守って提案を蹴ったとしても、その後生活が困窮した折々に「あのとき100万もらっておけば」とかごちゃごちゃ言い出すんだよ。まとめますと、あり得ないうえにオチも納得いかない変な映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-07-15 17:49:30)
449.  ザ・ファーム/法律事務所 《ネタバレ》 
ザ・スター、トム・クルーズを主人公に、周りをベテラン巧者で固めたうえ監督は社会派の名匠というまったくケチのつけどころのない一本です。もっとも過剰に手をかけた料理が必ずしも美味しくないのと一緒で、本作もいやー面白かった!と興奮するほどのものではなかったですな。ソツの無い娯楽映画です。 キラッキラのトムの仕事ぶりはいつもながら可も無く不可も無く、下手ではないけどおお、と感心するほどの芝居ではなく評価しづらい。周りがG・ハックマンにエド・ハリスにD・ストラザーンときては、そっちに目が行ってしまいました。兄役のストラザーンをもっと出してほしかったな。 原作は未読です。だから、出演作品では必ずスーパーな活躍を見せるトム・クルーズがいかにも現実的でセコイ抜け道を選んで了とするとは意外でした。まあたしかにFBIのやり方に全人生を委ねる義理は無いですもんね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-07-13 19:38:22)
450.  ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
ハリーポッターのスピンオフ的なイメージを抱いてましたが、新作としてとても楽しかったです。 魔法世界を描くCG技術には今さら驚嘆すべきものはないけれど、舞台となる1920年代のニューヨークは落ち着いた色彩で纏められており、この雰囲気がまず良かった。 主人公と逃げた魔法動物の追いかけっこを本筋として、街で連続する不可解かつ物騒な事件を横糸に絡ませたストーリーはきちんと謎解きになっていて面白く出来ていると思います。もっとも、真相から目を逸らせるミスリードのプロットはハリーポッターシリーズと同じじゃん、という指摘もありましょうが。 そしてこの映画の一番の功労者はエディ・レッド・メインでしょうな。彼が与えたニュートの造形すなわち動物オタクの優男キャラは100%完璧で、彼以外の配役はもはや考えられない。ハリポタシリーズ後半ではおじさんぽくなってしまって高校生に見えづらかったダニエル・ラドクリフよりも物語の主人公への理解度が高いと思われます。 エディの繊細なことと、魔法動物の奇想天外なことに心掴まれたワタシはそういえばかつてポッタリアンだったのでした。魔法の世界観にノレるタイプには楽しみなシリーズができました。ニフラーにプラス1点。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-07-04 17:10:22)
451.  ジェーン・ドウの解剖 《ネタバレ》 
ストーリーは特にヒネリの無い密室ホラーでした。いわくつきの魔力を帯びた死体(元魔女?)が原因で皆死んじゃう、となかなか凡庸であります。ほぼわーとかぎゃーとか叫んで逃げてるシーンばかりに感じられ、ちょっとあくびも出ました。 けれども評価できる点もちゃんとありまして、雰囲気先行型の映画だけあって「死体」がとにかく怖い。やけに白い肌とか何も見てない青い目とか。これは女優さんの演技力?の賜物というわけじゃないんだろうが、彼女が横たわる解剖室の怖さはただならぬモノがありました。信じられないことに、解剖医親子は何度か解剖室に戻るんです。えっ、よく戻れるなああとワタシは本気でイヤでした。 あとラストにラジオがさらっと「これで4日連続の晴天です」って言ってたのも、オマケ的に不気味ではありました。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-07-01 23:57:01)
452.  普通じゃない 《ネタバレ》 
この設定、すなわち天上界から人間の営みに介入しようというコンセプトならば、あの天使二人がもっと活躍しないとバランス悪くてしょうがないよね。キャメロンとマクレガーの二人の人生が交錯していることが人外の手によるものだよ、という感じが全然しないうえ、天使がいつ絡んでくるのかと思ってたら殺し屋役を買って出るやら、斧振り上げてボンネットに仁王立ちで襲ってくるとか、およそキューピッド役とは思えない破天荒な仕事っぷり。何か違わないかい。 なぜ心臓を撃ちぬいたらハッピーエンドなの?そこがクライマックスとばかりの描き方だったけど。作り手が勝手にどたばたしてる感が否めない。 ダニー・ボイル、ちょっと肩に力入りすぎだったんじゃないですかね。ハリウッド進出第一作だから、度肝を抜くようなセンスで皆を感嘆させよう、とアクセル全開で突っ走っていったら誰もついて来なくて気付けば一人、そんな作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-06-16 12:03:14)
453.  ショートウェーブ 《ネタバレ》 
冒頭5分で忽然と子供がいなくなってしまう。予期せぬ恐ろしさと冷やっとする感じで掴みはOK、だったんですけども。 ちょっとその後の展開がね。お母さんがノイローゼ気味にピカピカの無機質住宅で過ごすくだりが漫然としてるうえ、しょっちゅう挿入される「森の幽玄な雰囲気」てのも何が言いたいのか最後までよくわかんない。まさに雰囲気のみ。 序盤から雰囲気重視のサイコホラー感で進めてきたのに終盤突然グロ系スプラッタになっちゃうんだもんなあ。こちらの切り替えが上手くいかなくてノレなかった。 怪奇の「理由付け」も宇宙からの短波のせいにしてんのが苦しいぞ。黒幕の友人男を殺しちゃってさあ、おかーさんどこの施設に娘を引き取りに行けばいいのか分かるのかしら、と観終わって一番思ったことがそれ。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2019-06-07 20:31:32)(笑:1票)
454.  レヴェナント 蘇えりし者 《ネタバレ》 
人が神の存在を思うときってどんな時だろう。この映画を観て思った。自然が文明を圧倒している場に一人ぽん、と放り出されたら、生死の際にあったら。生きることは神との対話に他ならないだろう。19世紀初頭、人間が自然を克服しきれていない時代では生き死には創造主の意志次第という考え方は人間皆の根底にあったのかも。無神論者のフィッツジェラルドの父親でさえ、飢えの極限で食料となるリスに神を見たのだ。 「自然」、アメリカ北西部の晩秋の森、山河の厳しいことったら。葉が落ちているので木々の間はすかすかで、その空間からのぞく空の青の薄いこと。差す日の光もはかなく白っぽく、でもそれすら恩寵に感じる。生きるために死んだ獣の骨から髄液をすすり、絶命したての馬から内臓を抜き取って身体を収め、吹雪をしのぐ。 生と死がせめぎあう凄まじさを演出した北米の原始のままのようなロケーションが圧倒的。雄大で美しく、気が遠くなるくらいの孤独をもはらんで容赦ない。 先住民は常に生活を神に委ねている。劇中何度もグラスの妻の祈りが繰り返されるように。グラスもついに最後には「復讐は神の手に」任せた。 違う時代と国に生きるワタシにすら神の存在を考えせしめたこの映画の映像の力には感服した。撮影班はまったくオスカーにふさわしい。ディカプリオには「大変よく頑張りました」賞でいいと思うが。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-06-06 18:55:54)
455.  ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ 《ネタバレ》 
これぞ資本主義の行き過ぎた見本。ザ・弱肉強食。こんなのどうしても創業者サイドに立って見ちゃうよ 人間の情をもってして考えるなら。レイ、何もアイデア出してないじゃん。 人の考案を使ってこんなに成功するんだなあアメリカは。もちろん「権利」についても世界一法的に守られる国だとは思うけど、その法的解釈のグレーゾーンを巧いこと出し抜けるレイとそのブレーンの賢しいこと。哀れお人よしで田舎者のマクドナルド創業兄弟は何もかも取り上げられるのだった。契約破棄の和解金を得たからヨシ、ということではないですよね。彼らの誇りと生き甲斐を横取りしたんですから。 ほぼ共感を得られないであろうレイ・クロックをマイケル・キートンが怪演。冒頭から誠意の無い顔つきでこちらを圧倒。良心も躊躇も無い、あるのは図々しい野心だけという凄い人格のキャラですな。糟糠の妻から仕事仲間の嫁へと乗り換え、私生活までヒドイ。M・キートンのことまで嫌いそうになっちゃったし、マクドナルドもがぜん下品に見えてくる。店側としてはこの映画を公認していないとか。そりゃそうだろうねえ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-06-05 17:18:38)(良:2票)
456.  眠れぬ夜のために
何かと同時上映だったんですよたしか。D・ボウイ観たさに封切り当時観賞したのでした。 今観るとなつかしいなあ。人が死んでもノリが軽いとか、お金がだぶついている雰囲気とか明るい画が80年代ぽい。時折挟まるユーモアは今でも笑えるし、サスペンスというほどでもないユルめの緊張感は暇な休日の「ちょっと映画でもみるか」という空き時間にぴったり。 ミシェルが流行落ちしていないショートカットなのも幸いし、80年代ってダサいなあーと思われがちな痛いファッションをうまいこと避けられています。 ただ私的にJ・ゴールドブラムが主役てのがどうもね。あの鈍重な顔や体型はこの作品の軽さを著しく損なうと思うんだけど。
[映画館(字幕)] 6点(2019-06-03 18:06:40)
457.  雨の日は会えない、晴れた日は君を想う 《ネタバレ》 
人の心ってのは難しい。いやわかりますデイヴィスの気持ちはなんとなく。おそらく彼はずーっと抱き続けてきたのでしょう違和感を。結婚生活に対して、そしてあてがわれた仕事に対して。だって彼は生来「正直が売り」(知人談)の人なのだから。 やり過ごしてきた日常が突然破壊され、どこに自分の心を置いていいのか分からなくなる。だから彼はいったん解体する。モノを。突き詰めれば自分の心を。もう一度構築するために。 なんて感覚の鋭敏な人だろう。彼は義父母のように「普通に」妻を追悼することができない。だって彼らのやってることは欺瞞だもの。義父母の娘は彼らが思いたいほど清廉ではなく、事実デイヴィスへの裏切り行為が最悪の形で発覚するし、ついでに義父の選んだ「人格品行方正な」奨学生は初対面のナオミ・ワッツに手を出す最低野郎だというシマツ。ああなにもかもが嘘っぱち。 だからデイヴィスは壊すのだね。ぺかぺかの居間を、豪勢だけど空疎な家を。 心バランスを失って「変人」すれすれの行動に及ぶ主人公はジェイク・ギレンホール。彼はこういう役をやらせると天才的に上手い。 デイヴィスと心が共鳴し合う15歳のナオミの息子を配したのは心憎い脚本でありました。映像もキレイです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-05-30 17:35:00)
458.  アンドロメダ・・・ 《ネタバレ》 
終始一貫してソリッドな作り。まるでNHK特集の生真面目な再現ドラマを見ているようです。 ちょっと色気のある制作者なら、未知のウィルスにパニックになる市井の人々だとか、スクープを抜こうとする記者とかの描写を入れそうなものですが、もう頑固なまで科学者サイドべったりの目線。たまにホワイトハウス側の「どうなってるんだよ」という外野の声も入るには入りますが。  スター不在の地味なめんつが地味に(そして必死に)原因を探すのに付き合わされる130分。全身消毒を繰り返すくだりはさすがに飽きますが、派手さは無くともこれが意外にサスペンスフル。特に冒頭の”死の町”描写は淡々としてるが故にぞっとする光景が現実味ありでとても怖いですし、赤ん坊の泣き続ける声というのもこちらの気持ちをざわざわさせます。 そして本作は71年の作品ながら、コンピュータ等の機器に古臭い感性が少ないのも観やすかったです。66年の「ミクロの決死圏」のメカは正直「未来風な」デザインを目指しすぎてヘンテコになった感がありましたから。テレビ電話やタッチ画面など、やけに正確に技術予見してるなあ、と驚きました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-05-29 16:46:52)(良:1票)
459.  ムーンライト 《ネタバレ》 
観賞前にこうかなと特に予想してたわけではありませんが、こうも淡々とした筆致なのは意外でした。 一人の黒人男性の中年期までを三部に分けて言葉少なに紡がれる物語。黒人のシングルマザー、しかも薬物中毒、ゲイ、売人と宜しくない環境下での彼の人生の困難を想像するのは難くないですが、それにしても”語らなさすぎ”に感じました。少年期も青年期も、うんそれで?と思ったらさらっと幕を閉じて数年後に飛んでしまう。よっぽどシャロンの人生に強く共感できる人でないと物語に入り込むのは難しいのではないでしょうか。 こういった内省的なテーマは例えばヴェンダースやジャームッシュらが発表してきた分野かと思うのですが、彼らのような先達が表現してきた生き辛さと、それへ示された包容力を上回る出来とまでは思えませんでした。この手のテーマ作品はこれまでマイナーな単館上映扱いだったのに、比べて本作はアカデミー作品賞なのですね。「ラ・ラ・ランド」が賞レースを席巻する中、近年盛り上がっている「白人びいき」という批判をかわすための配慮が多いに働いたと思うのは私だけですかね。 実際「ムーンライト」の好評価内容は「映像が美しい」というものがとても多い。物語性云々より、まず画が人によっては刺さるみたいです。ヴェンダースだってすごく美しい映像だったよ。観たのは名画座だったけど。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-05-27 21:19:36)
460.  パッセンジャー(2016) 《ネタバレ》 
宇宙にたった一人って、なんて恐ろしいシチュエーションだろうとすっかりびびり、冒頭からクリス・ブラットの置かれた状況には緊張でどきどきしました。どういう展開で孤独を消化してゆくのだろうかと。 ところが、J・ローレンス登場からどうも主軸が男女間のロマンス話へと移ってしまって、舞台が宇宙である必然性がさほど無くなっちゃうのは残念なことでした。 恋愛モノとしての、くっつく→けんかする→ヨリを戻す、の流れがこれがもう王道のシナリオ。揉め事の原因が命や人生に関わることなのでコトは大きいけれど、二人でピンチを乗り越えて元サヤに収まるってベタもベタ。 それに突っ込んじゃいけないのかもだけど、あんなでっかい高技術の塊な宇宙船のメカトラブルをちゃっちゃと専門外の素人が直せるというのもすんごく安易でないかい。もちろん専門職のクルーを片っ端からたたき起こすけどね、私なら。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-05-23 18:29:54)
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