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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2012
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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481.  ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ
トマス・ウルフ。学生の頃講義で名前だけは知っていたけれど、作品に触れたことはありませんでした。ましてヘミングウェイやフィッツジェラルドも担当した名編集者の存在も今作で初めて知り、当時の世相描写とあわせて興味深かったです。  キャスティングが成功してまして、破天荒な天才を演じたのはジュード・ロウ。イケメンなので分かりづらいけれど、かなり器用にいろんな役をこなせる人です。C・ファースは言うに及ばず安定感ハンパないですし、想いは常に一方通行のパトロン、N・キッドマンも痛々しいヒステリックぶり。下降気味のフィッツジェラルドのG・ピアースも良かった。 トムの抑え切れない表現欲と苦しみも、パーキンスの情熱と困惑も、アリーンの嫉妬心も生々しく伝わります。人間ドラマの濃さが尺足らずの脚本を補って余りある、役者陣の力演でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-11-18 23:33:18)(良:1票)
482.  渚にて 《ネタバレ》 
淡々としながら、根底に絶望感が嫌というほど漂っていて、それは人物らがつかの間釣りをしたり、レースに興じたりしている間もしっかり意識にこびりついて、なんかとてもざわざわする映画でした。怖かったです。 放射能=死が迫っているのに皆落ち着いているように見えるのは、この時期は「パニックにひととおりなった後」を描いているからでしょう。おそらく人は生の期限をばくぜんと知らされても、朝コーヒーを入れ、制服に着替えて出勤し、傾いた額をいちいち直すのだろう。絶望と、ほんの少しの希望を抱きながら。こんな諦念を抱えた人々の、半分しか生きてないような表情が辛い。 無人のサンフランシスコやコーラの瓶とブラインドが打電するシーンなど、サスペンスとしても一級の演出が強烈でした。 G・ペックとA・ガードナーが恋情を昂ぶらせる場面は二人を大映しにする画が往年のメロドラマみたいでちょっと興ざめしましたが。 刹那的な恋愛を挿みながらもラストはきっちりと非情に幕を閉じました。なかなかシビアな監督です。「まだ時間はある」の幕が切ない。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-11-11 18:02:11)(良:2票)
483.  ガールフレンド・エクスペリエンス 《ネタバレ》 
ソダーバーグ版「娼婦はつらいよ」です。 十八番の時系列いじりやシャープでいかにもなアート映像はこの監督ならでは。私はソダーバーグ作品については好きなものが多いのですが、これは退屈してしまいました。思うに主人公の渇きや孤独に共感しづらい、というのが一因じゃないかな。 一時間で2000ドルも稼ぎのあるトップ・エスコート嬢だもん、だって。地道に働く彼氏もいて、仕事を黙認してもらっているというのも驚異的に幸運な環境だ。ところが彼女が盲目的に信じているのは「人間学」なんだとか。なんてことはない、つまりは占星術じゃねえか。占い上相性の良い一見客のために現実の彼氏を振るシマツ。女の私でも何やってんだあんたはと思う。 雰囲気の似ている「セックスと嘘とビデオテープ」の市井の人間たちとは環境が違いすぎる。アンやシンシアの気持ちは分かってもチェルシーの感覚はぶっとびすぎて掴めないわあ。 本職の売れっ子ポルノ女優さんだそうですが、彼女のルックスがさほど魅力的に思えないのもノレなかった理由のひとつ。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2018-11-10 16:37:35)
484.  グランド・イリュージョン 見破られたトリック 《ネタバレ》 
映画で手品やったってズルイ。という前作に寄せられた批判を受けての第二作はずいぶん「説明調」になりました。このトリックはこれこれこういうことなんですよ、と。そのお陰か、映画でイリュージョン見せられてもなあという白けた気分はだいぶ緩和されました。トリック仕掛けを足がかりに、予想斜め上の展開を見せるので1作目より楽しかった。まあやたらと誰でも簡単に催眠にかかるのは便利すぎでしたが。御愛嬌ですね。でもちょっと注文。M・フリーマンが実はいい人だったという尾ひれは必要ですかね?
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-11-03 16:11:40)
485.  グローリー/明日への行進
偉人の伝記ものにはありがちなんですが、これもまた”史実に沿って”制作した教科書映像みたいです。没してからあまり間が空いていない人物は脚色しづらいですから、人間ドラマを派手に盛ることができないのも分かるんですが。キング牧師の人となりについては従来伝えられてきた枠内の造形に留まっており、驚くような展開はありません。 けれど黒人への暴力行為は映像にするとやはりインパクトが大きくて、この作品の意義が多いに感じられます。 キャストではヒールな知事を演じたティム・ロスが出色の出来。この人のキャリアでは一番しっくりきました 個人的には。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-11-02 00:35:40)
486.  ドクター・ストレンジ 《ネタバレ》 
一体トータルでギャラ支払額はいくらになるんだろうと思っちゃう位の出演陣の華麗さといい、目も眩むようなVFXの画力といい、ディズニーの資本力の強大さを嫌というほど分からされる一本。なんだよー低予算の「カメラを止めるな!」だって面白かったぞ。 どっさりお金がかかってますからそりゃこれぐらいの水準の娯楽は提供してくれないと。話はアメコミ以上のものではないですけど、どの役者もキャラ作りをしっかりやってておとぎ話に説得力を持たせてますし、「魔法」を視覚化した映像は驚愕の一言。ただ、私の頭の中では「インセプション」のコブの台詞「凄いけどやりすぎだ」が響いちゃいましたけど。 ドクター、妙な勝ち方をするもんですねえ。とかくアメコミは最終的には「殴り倒して勝つ」イメージだったので、「しつこく粘って相手に匙投げさせる」作戦はまったくの予想外。おお新しい! ベネさんもミケルセンもちゃんと仕事しててプロだなあと思います。簡単だったろうなあこんなわかりやすい役は。本国で「文芸もの」をさんざん演ったので、ちょっと息抜きしたくなったんですかね、二人とも。
[映画館(字幕)] 6点(2018-10-28 17:04:12)(良:2票)
487.  特攻大作戦 《ネタバレ》 
なんだろうなー 面白くなくはないし、退屈はしないんだけど。だけどちょっと作り手の感性が時代とともにズレてきてる感じがする。オープニングは粋だし演習での基地取り合い合戦をはじめ、全体的にコミカルに展開していたかと思えば、わりとなんにも笑えないことするんですよね。ナチの保養邸宅襲撃のくだりの非人道的なこと、戦争映画とはいえそれまでの彼らとの「仲間気分」が一気に冷めてしまうような大虐殺ぶりはどうなんだろうか。当時のアメリカの世相はこれを喝采したのでしょうか。結局のところ、連合国だってやってることはナチスと同じなんだよと戦争の非道さを非難するような論調でもないですし、この映画なんだかわかんなくなっちゃいました。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-10-26 16:21:20)
488.  殺したい女
いやーこれおっかしいですよね。アメリカのコメディって下ネタだけでしつこく騒いだりとか、あちらの旬ネタが伝わらなくて笑いのツボがずれたりで、作品を選ぶんですけどこれはほんと良くできてます。 コメディだけど伏線張りも丁寧に、騒動が拡散してゆく展開もリズミカル。「違う状況を話しているのに話がかみ合っちゃう」このコント、どれもぴしーっと決まって爽快です。あっぱれ。 署長、気の毒だったなあ笑。家電ショップでビデオ再生すんなやー。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-10-16 23:04:24)
489.  ウォー・ドッグス 《ネタバレ》 
面白かったです。”ハングオーバー”で見せた脚本作りの巧さをいかんなく発揮できてる感じです。起承転結がキレイに決まってストレス無く観賞できます。畳み掛けるような展開と、納得行く落とし方。画も紛争地の現場などはリアルで緊張感もちゃんとある、一級品の出来です。 この作品、主役二人に肩入れも応援もできないというのが好感した作品では珍しいところです。小ズルそうなデブと間抜け面の白人アメリカン。仕事は武器商人。こいつらが武器調達に成功し、いい気になってくくだりはなんとなくイラーっとさせられます。あの奥さんもどうだ。あんな異常に豪華なマンション、まともなシノギで住めるわけないだろうが。気づけ。 で、半分トーシローなこいつらの甘ちゃん認識を吹っ飛ばすガチな闇商人のB・クーパーが良い仕事をします。ちょっと存在感から違うもんね。 ところで彼がカジノに現れてルーレットの卓に着いたとき、細身の黒いスーツ姿といい、おやあの4人組の不良先生か?と一瞬思っちゃったのは私だけじゃないよね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-10-11 16:39:11)
490.  セイント
うわー安易だなーB級だなーとひしひし感じつつ、退屈しない程度には引っ張ってってくれます。そこそこ面白い、とも言えます。 でもさほど魅力を感じないのはなんでかというと、やっぱりキャスティングかなあ。ヴァル・キルマー、やっぱ彼は主役を張る器ではなかったですよ。何変化しようがヴァルキルじゃん、と客に思われては企画倒れ。そもそもヴァルキル七変化が見たい客は何人いるのか。ルックスどうこうという問題でもない気がする。マット・デイモンがジェイソン・ボーンを見事にやってのけた例がありますから。この差は演技力かそれとも役者の持つ華の有る無しなのか。 エリザベス・シューも問題だ。”リービング・ラスベガス”でオスカーを獲っていれば後に来る仕事のオファーの質もだいぶ違ってきたんだろうになあ。軒並みB級作が続く近年の仕事っぷりを見ていると、”ベスト・キッド”から見守って(?)いる身としては大変残念な思いがするのだった。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-10-09 00:17:30)
491.  最後の晩餐 平和主義者の連続殺人 《ネタバレ》 
いっぱい人が死ぬ(というか殺される)けど、タッチはユルめというのが結構人を食ってます。それも政治信条・宗教・モラルetcが対立する相手を論戦の末やっちまうという、およそディベート下手な我が民族はそこまで熱くならないであろうシナリオ。 かなり黒さが濃いブラックコメディですが、落とし方も含めて楽しかったです。まずこの大学院生らがいけすかない。インテリで無自覚の高慢ちきらがそこそこリッチな共同生活を送りながらあーだこーだと理屈っぽいんだ。だがしかし所詮は世間知らずの頭でっかち。海千山千のTVキャスターR・パールマン登場後は、彼の意外にも常識的な中道の見解にことごとく論破され、パニックになって仲間割れ寸前。いやー小気味良かったですねえ、ここ。 顛末がどうなったかは静止画で知らされます。子供が描いたようなその情景のまあ皮肉なこと。自ら用意した毒杯に足をすくわれた。そんなもの用意してなきゃいいのよ初めから。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-10-07 17:41:50)
492.  隣人は静かに笑う 《ネタバレ》 
映画作品としては十指に入るくらいのバッドエンド。たしかにあの幕引きには充分驚いたんだけど。 でもこの映画、冒頭の入り方がちょっと強すぎないですか。白昼血を流しながらふらふらと住宅街を歩く少年、だよ?白目を剥いて腕は血まみれ。発見者のJ・ブリッジスが助けを求めても誰も出てこない上、看護婦とのやり取りでのブリッジスの絶叫「僕はあの子の名前も知らないんだ」。ここでワタシは予想したわけです。身元不明の少年と成り行きで関わることになった主人公、少年を狙ったサイコパスの引き起こす連続事件に否応無く巻き込まれてゆくのだった・・。全然違ったけど。だってあまりにインパクトが強かったんだもん。だもんでその後父親同士の腹の探りあいになってっても、あの子の怪我の真相は?という思いがずーっと消えなくてどうも集中しきれない羽目に陥りました。やっぱり強すぎでしょスタート演出が。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-10-05 21:09:03)
493.  ハドソン川の奇跡 《ネタバレ》 
原題はSully、サレンバーガー機長の愛称ですね。ですからこの映画は邦題の与える印象とはちょっと違って「事故そのもの」を描いたのではなく、その後事故責任の有無を問われることになった機長その人にスポットを当てています。 リーダー役をやらせたらいるだけで信頼感の厚さを醸すT・ハンクス。彼を機長役に据えたイーストウッドのタクトは主張ぶれることなく、サレンバーガー氏に添った描写をします。100%機長判断を支持する副操縦士や、「いかにも」役人的な安全運輸委員会の面子等は分かり易い脇役です。現場にいて、最良の判断をしたと思っても、後になって外野から異を唱える連中というのはいるもので機長もこの理不尽に飲み込まれてしまうのかも、とどきどきしました。あのシミュレーションは突然生死の境にぶち込まれた人間の心理状況をまったく酌量してないですもんね。機長がちゃんと「人的要因」の存在を主張できるほどに言語能力が高い人物で良かったなあと思いました。ワタシが彼の立場だったらイライラして声を荒げるだろうなあ。 ラストに実人物を挿入しているのも、感動一割増しの効果ありでした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-09-28 17:46:52)
494.  アメリカ アメリカ 《ネタバレ》 
カザン監督、どれ自分の出自を皆に語って聞かせよう、と思っちゃったらしい。彼の叔父がいかに苦労してアメリカに渡ったか、を暑苦しいほどに重ねて描写してます。もう、力入っちゃって、主人公スタヴロスの境遇の悲惨なことといったらそこまでやるかーと言葉失うほど。旅の序盤そうそう悪魔みたいなトルコ人追い剥ぎに出会って一族の全財産盗られたくだりは、田舎モノの主人公の朴訥さがこちらも歯がゆくてねえ。絶対騙されると思ったよお、なんでもっと早く闘わないの。それから状況は厳しくなる一方ですから、そりゃだんだん顔つきも変わって口数も少なくなったでありましょう。ただ、この役者さん、物語のスタートからあまり表情数が多くなく、ずっとむっつりと無表情な印象。経験が顔に出る演技に至ってないのが残念でした。それと、やっぱり説明不足に感じるのが裕福な家の婿になる話を蹴ってまで渡米したがるエピソード。故郷の家族をもっと早く確実にラクにできたのに、とは誰でも思うところではないでしょうか。男娼になってまで貫くアメリカ愛とは相当ですよ。彼のその思いがもっと切実に伝わると良かったのですが。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-09-23 23:31:05)
495.  クリムゾン・ピーク 《ネタバレ》 
画面からほとばしるようなギレルモ・デル・トロの美意識、世界観。画の力が圧倒的です。 アメリカパートは英国部よりずっと光量が多くて、淑女たちの絹のドレスの華麗なことが際立ちます。なんとふんだんに布が使われていることか。ミアもジェシカも彼女らにベストに似合う色合いの衣装を纏って、帽子からコートから本当に素敵です。 そしていかにもここからが本番、といった趣の英国の古屋敷。ゴシック・ホラーと聞いて期待する全ての要素を揃えております。重厚・薄暗・長廊下・高い天井、そして地下。屋根が抜けていては廃屋感が出てしまうので個人的にはそこまでボロくしない方が好みなのですが。雪がちらちらと舞い降る視覚効果が欲しかったんでしょうな、監督は。降り積もる新雪ににじむ赤い土。鮮烈な色彩舞台を考えついたものです。 とにかく目が楽しくて、美術点は満点。ただ個人の好みを言ったらキリがないですけど、姉が狂うほどに完璧な弟像を描くならベン・バーンズ級の美貌を使ってほしかった。お話もあと2mほど(?)奥行きが欲しかったところ。 それとこの話に出てくる幽霊はよく考えると皆親切で助言をくれるんですが、それならなんであんなオソロシイ風体で出てくるんだよう。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-09-14 16:25:16)
496.  ミッドナイト・スペシャル 《ネタバレ》 
え、なんだこれびっくりした。「予想不可な展開!」とかって煽ってたけどまあその通りなんだけど。序盤はマイケル・シャノンが渋面作ってリアルクライム風にスタートしたと思ったら、子供の目がピカーって、これが特撮モノなセンスでほんとにピカーって光線が出る。いやあたまげた。あ、そういう方向の話なのか、とクライムサスペンスの線は捨てて気を持ち直して観続ける。で、どうやら「竹取物語」なんやな、と分かってくる。でもまさかオチまで件の昔話まんま、とは思わなかった。あの終わり方では消化不良甚だしい。かぐや姫は竹から発見されて、幼い頃から成長する過程を祖父母らと見守ってきたっていういきさつがあるじゃないですか。だからこそ最後の、世話になったおじいさんおばあさんとの別れの場面が悲劇的に盛り上がるのですよ。使者を追い払おうと、虚しく空を切る幾千の弓矢、地上の物理的攻撃をものともしない月光の道。画も完璧だ。 けど、この映画はじめから超能力のある8歳の子を取り合って騒いでいるとこからスタートしてて、親と共有できるストーリーが無いのです。両親も手放すために奔走してるように見えるし。そのへんの葛藤も薄い。かくして子供はあっさりと行っちゃって、客は母親もろとも置き去りにされた感はんぱないです。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2018-09-03 17:53:17)
497.  シークレット・アイズ 《ネタバレ》 
オリジナルの半分も出来が良くない印象ですねえ。もさっとした展開なうえ過去と現在の切り替わりが分かり辛い下手演出。客寄せの豪華出演陣、なかでもニコール・キッドマンの「デキる」女検事キャラは余計に感じます。せっかく美人なんだから、とキウェテルとの恋情を絡めてきたのもまた余計。 逃げた犯人を追い求めて全米の犯罪者の顔写真を何年にもわたって見続けるとか、効率悪すぎてびっくり。犯罪者ってどんどん更新されてるのでは?また初めから見直さないとならないよ?しかもその中にいるとは限らないし。結果別人だったし。(なんじゃそりゃ!) 5万人もいそうなスタジアムの観客の中から犯人を見つけ出そうとしてたよなあ。それも日時も特定できてないのに下から客席を見上げてる捜査官二人に絶望的な気分になった。マジか君ら。 というわけで観ててため息ばっかりの本作ですが見どころといえば、目ばかりギョロついたJ・ロバーツの復讐顔が真に迫って怖い、ということくらいですかね。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2018-08-31 21:02:02)(良:1票)
498.  シェフとギャルソン、リストランテの夜 《ネタバレ》 
アメリカで一旗上げようと意気込んでレストランを開業したイタリア人兄弟。商売の厳しさをいやというほど味わわされます。味音痴のアメリカ人に本場イタリアンを拒否され、このへんは昔日本の商社マンが醤油をかの地に売り込むのに苦労した話なんかも思い出されます。 話は苦い終わり方をするのですけど、さほど悲愴感が漂わないのは楽天的で暗くなり過ぎないイタリアン気質な兄弟のキャラがちゃんと描けているからでしょうか。天才肌の兄は頑固だけど好きな女性の前では中学生レベルの要領悪さが微笑ましいですし、経営者の弟は借金を頼みに行った地元顔役の女をちゃっかり寝取ったりしている。しかも二股(!!) 披露される料理の数々も美麗で見事です。フレンチとはまた違った、家庭的でボリュームのある暖かさ。兄弟の奮闘記とキュイジーヌムービーが合わさったような、印象に残る作品です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-08-28 17:42:06)
499.  スノーデン 《ネタバレ》 
この事件、アメリカの不正義を何が何でも許さないオリバー・ストーンが手を出さないわけがない。CIAのやりすぎ監視システムに個人として疑問を抱き内情をリークしたスノーデン氏の心情を細かく追い、”国家反逆罪”に問いたいCIAの主張をふざけんな、と一蹴。100%スノーデン氏寄りの清清しい描写です。 人の権利を侵害して尚エラそーなアメリカの態度にむかつく国々に匿われて逃亡生活を送るスノーデン氏。彼がラストに元気で登場したのはうれしい驚きでした。 J・G・レヴィットの緻密な演技は見事で、ドキュメント作品としての品位をキープしてますが「起こったこと」をなぞる展開はちょっと起伏に欠ける気もします。娯楽サスペンスじゃないのでまあそこは仕方ないのですが。氏のキャリア前半にあった国家の陰謀によって人生を踏みつけにされたパキスタン人銀行家のエピソードは一市民としては心胆寒々とするものがあり、この手の実例をあと一つ二つ入れてたら、こちらもぐっと盛り上がったのにな、とは思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-08-25 01:12:53)
500.  ロスト・バケーション
”水着のお姉さんがサメのピンチに遭遇するB級映画”というイメージのまんまといやそうなんですが演出のひとつひとつに結構力がありまして「うわあ傷が痛そう」とか「陽がじりじり暑そう」とか「きゃーサメがでかい」とか客を飽きさせないで引っ張る力量はなかなかのものでした。 美貌絶頂の「旅するジーンズ」からだいぶ経って、正直なところ水着タレントの旬からは外れているブレイク・ライブリー。でもこの人、元々お色気を売るというよりは女子にも人気の高いサッパリ美人ですので今作のサーフィン好き医学生という役にハマってますし、かもめの治療を通じて悩みを通り抜けるサブストーリーもちゃんと機能していました。 タイトルどおり、見るからに”浅瀬”なのにビーチにたどり着けないもどかしさ。ギリギリ声は届くのに、浅いことが油断を招き犠牲者続出。シチュエーションも結構考えられてるのですね、コレ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-08-21 23:50:39)(良:1票)
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