Menu
 > レビュワー
 > 目隠シスト さんの口コミ一覧。29ページ目
目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2253
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
41424344
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
41424344
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
41424344
>> カレンダー表示
>> 通常表示
561.  トランスフォーマー
ハッキリとおバカ映画です。脚本にツッコミだしたらキリがない。いかにもアメリカ映画らしい大味な作品。ただ、映像は凄かった。ごちゃごちゃしていて見難い部分はありましたが、予想よりはずっと楽しめました。ロボットアニメ大好物の男子なら一見の価値ありだと思います。それにしても悪のメガトロンが一番カッコ良かったのには苦笑い。バトロイド・バルキリー+エヴァみたい。
[DVD(字幕)] 6点(2008-03-28 21:28:46)
562.  主人公は僕だった 《ネタバレ》 
男の運命を小説家がなぞっているだけなのか、あるいは小説家が男の運命を握っているのか。そこが最重要ポイントと考えます。似ているようで大違い。真相は定かではありませんが、当事者2人の認識は後者で一致している“ように”見えます。それが本作の弱点だと思う。本当はそうじゃないはず。むしろ前者の感覚が強かった気がする。“抗えぬ運命”の存在を感じ取っていたからこそ、2人は悩んだ。でなきゃ狂信的な信者でもない限り、主人公がこの筋書きを甘んじて受け入れる道理がありません。子供を助けて自分も無傷の結末を望むのが当たり前です。小説家にしても、自己の創作欲を満足させるためだけで人一人殺せるはずがない。人でなしの小説家に、悲劇に酔った主人公という図式に見えてしまったのはマズイと思う。ギリギリの線で悲劇の運命を回避した感動も薄くなっています。小説家と主人公の関係性を観客へ的確に伝えなければ、本作は成立しないと思いました。(余談)ちなみに自分が主人公なら、宝くじで億万長者になる筋書きを小説家に要求してみます。当選金は折半で。でもこんな腹黒い事を考える時点で、きっと自分は助かりませんね(苦笑)
[DVD(字幕)] 6点(2008-03-25 18:26:54)(良:2票)
563.  エルム街の悪夢(1984)
醜悪な容姿に圧倒的な体力で恐怖を演出するモンスターの多いなか、フェレディの普通っぽさは特筆に価します。基本的にその辺にいるオッサンと変わらない。さらにあの鉤爪。確かに見た目には怖いけど、殺傷能力という点ではイマイチです。恐怖の対象というよりは、変なおじさんです。ぶっちゃけ、戦っても負ける気がしません。ただ、そのマイナス要素を補うのが、夢というフィールド。眠らない人はいない。だから逃げられない。その絶望感が、フレディをモンスターの地位にまで引き上げているのだと思います。あんなのが毎回夢に出てこられたら、ホント嫌になる。
[DVD(字幕)] 6点(2008-03-22 20:03:43)(良:1票)
564.  フォーン・ブース 《ネタバレ》 
興味を惹き付けるシチュエーションと、テンポ良く進む物語。あれよあれよという間に事件に引き込まれていきます。ただ、冷静になってみると結構粗い。パッと見はイイけど、結構安普請だったりします。蜘蛛の糸に絡み取られていくような恐怖を感じたいところですが、そうでもない。何度でも電話を切るチャンスがありました。自分なら絶対切っている。そう思えるということは、ご都合主義があるということ。銃で狙われていることが判明する前の段階で、もう一つ主人公が電話を切れない仕掛けが欲しいと思いました。生還の方法もあっけない。真犯人の大オチに至っては、オマケみたいなもの。伏線が無いから驚きもない。脚本はまだ練り込めたと思います。ただ、サラッと楽しむ分には十分な出来です。
[DVD(字幕)] 6点(2008-03-14 22:44:17)(良:1票)
565.  パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド 《ネタバレ》 
本シリーズで最も配慮すべきは、ジャック・スパロウのキャラクターを活かすことだと思います。それに尽きるといっていいかも。そういう意味で、本作はつくり方を誤った気がします。前作の流れ上仕方が無いとはいえ、物語開始から30分間、主役が全く顔を見せないのは問題アリだと思います。さらに1作目と違い、アクの強い作風へシフトしていることも彼の活躍の場を奪っている要因だと思う。それでも前作は、アトラクション性とコメディパートが優れていたため、楽しむことが出来ました。しかし本作はどうでしょう。痛ましい描写ばかりが目立ち、楽しくない。冒頭の絞首刑シーンに必要性を感じません。殺伐としたアクションではなく、ダイナミックで見応えのあるアクションを。複雑でもの悲しい物語ではなく、シンプルでワクワクする冒険譚を望みます。クラーケンも出して欲しかったな。クライマックス、大渦巻きの決戦が面白かったので、どうにか6点は確保しましたが、満足度では前2作に及びませんでした。
[DVD(字幕)] 6点(2008-03-03 18:29:13)(良:2票)
566.  パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
本家ディズニーランドのアトラクション『カリブの海賊』にどれほどの初期設定があったのか存じませんが、映画用にイチから設定を考え、物語を組み立てたのだとしたら、なかなかのモノだと思いました。呪われた海賊、連れ去られるヒロイン、金貨の秘密。冒険モノの定番をしっかり押さえています。そして何と言ってもジャック・スパロウ。この人気キャラクターを生み出したことが、シリーズ化されるほどヒットした最大の要因でしょう。悪者をファミリー映画の主役に据えるのは難しいこと。イイ奴じゃなきゃ観客は好きになれない。でもイイ奴は悪いことなんかしない。この矛盾をどう処理するか。本作では「いい加減な奴」という要素でクリアしています。アニメで言えばルパンⅢ世。日本のタレントなら高田純二のようなキャラ。ちょっと違うかな(笑)いずれにしても、「なにか憎めない」という称号を手に入れたキャラクターは強いです。本当はもう少し高い点数を付けたいのですが、アトラクション性がやや弱いと感じたのでこの点数で。
[DVD(字幕)] 6点(2008-02-27 19:58:43)(良:1票)
567.  ハムナプトラ/失われた砂漠の都 《ネタバレ》 
日本語吹替えを担当した声優さんが上手だったのか、裏切り者がそんなに悪い奴に思えなくて。根っからの悪人というよりも、単なるお調子者。だから、悲惨な結末をを与えたのは、少々可哀想な気がしました。お仕置きにしてはキツ過ぎたかなと。冒険映画のお約束がちゃんと守られていたので、安心して観ることが出来ました。TV地上波吹替えにはもってこいの作品。
[地上波(吹替)] 6点(2008-01-27 21:10:51)(良:1票)
568.  プレスリー VS ミイラ男 《ネタバレ》 
「面白いか?」と問われれば、胸を張って「ツマラナイ」と言える。でも「好きか嫌いか?」と尋ねられたら、「好きだ!」と思わず叫んでしまう。そんな作品でした。主人公は、“生きていたキング”ことプレスリー。その相棒はケネディを自称する黒人。相対するは、“古代エジプトの王様”。爺さん連合VSミイラ男。全員がキングだし、みんな棺桶に足を突っ込んでいる。このシチュエーションがたまらない。歩くのもままならない主人公。当然、アクションは控えめです。クライマックスの対決もグダグダ感タップリ。でも何か憎めない。爺さんが一所懸命に戦っているから応援したくなる。誰からも褒められず感謝もされない孤独な戦い。でも充実していたと思う。人生最後の達成感。それがあれば悪くない。
[DVD(字幕)] 6点(2008-01-24 19:09:50)
569.  ゴーストライダー 《ネタバレ》 
トラックに潰されても平気なゴーストライダー。でもチンピラのナイフで負傷。体の仕組みがよく分からない。不死身っぽい気もするけど、先代ライダーの話を聞くとそうでもなさそう。観客にハラハラしてもらうために、能力のアナウンスは丁寧にして欲しいと感じました。アクションは地味。たまたま手にしたチェーンを振り回すだけ。必殺技も同じです。でも気に入りました。渋くてイイ。ただ物足りなくもあります。従順に瞳を見つめ返す闇の者たちは人が良すぎる。必殺技が炸裂するか否かの攻防を見たいと感じました。(例)ライダー「オレの目を見ろ!」悪「ヤなこった。お前の魂胆はお見通しだ。」(焦点が定まらない表情の悪者。宇多○ヒカル風。)ライダー「イヤイヤ違うんだって。ほらココ。実は眉間のところにお得な情報が書いてあるのよ。」悪「えっ。マジで!」ライダー「かかったな!」悪「ウギャー!!」みたいな策略の仕掛け合いや、心理戦があっても良かったかなと。物語は平坦で盛り上がりに欠けるし、結末も何だかよく分からない。でも満足してしまうから不思議です。主役にニコラス・ケイジを配した豪華さと、ヒロインの豊かな胸に満足したのかもしれません。
[DVD(字幕)] 6点(2008-01-23 20:10:57)(笑:1票)
570.  エイリアン 《ネタバレ》 
2を観た後に本作を鑑賞しました。率直な感想は「地味」。アクション大作の続編と比べれば派手さが無いのは当然のこと。でもサスペンスとしても今一歩と感じました。フィールドは貨物船内。一応、密室劇の体裁です。限られた空間による閉塞感がサスペンスの質を高めます。でもピンときません。広いっちゃ広いし、狭いっちゃ狭いような。どの程度の広さか実感出来ないのがツライ。それでも、エイリアンが幼体のうちはいい。何処へでも隠れられる。いつ顔に張り付かれるか分からない恐怖と緊張がある。でも成体サイズになってしまうと話は変わる。潜伏場所は限られるし、第一見つけ易い。さらに“傷つけずに捕獲する”という魅力的なミッションを放棄せざるを得なくなる。遠足は準備が楽しいように、怪物は姿を現すまでが勝負。敵を確認できない状況で焦らして欲しいと思いました。すなわち“溜める”ということ。各エピソードの溜めが不十分で、流されていく印象を持ちました。自爆装置起動から脱出までの10分間。時間制限は緊張感を煽る最高のスパイスです。でも主人公に危機らしい危機は訪れない。エイリアン逃走~宇宙船自爆までが淡白に感じられました。ここまでで観客をお腹一杯にさせてこそ、最後の直接対決が活きてくるかと。もっとも、世界観の構築や各種設定はお見事です。素材はピカイチ。続編を作って正解でした。本作単独なら6点。この後続けて『エイリアン2 完全版』を観たのですが、(失礼な言い方かもしれませんが)その序章としてなら7点で。
[DVD(字幕)] 6点(2008-01-11 18:31:05)(良:3票)
571.  生きてこそ 《ネタバレ》 
極限状態で迫られる選択。「あなたなら生きるためにヒトの肉を食べられますか?」この問いかけは、冒頭の生存者独白シーンで既に回答されています。「その状況になってみなければ分からない」。実際そのとおりだと思う。凄く葛藤するのかもしれないし、簡単に腹をくくれる気もする。自分なら多分食べますが、本当のところ分からない。本作の登場人物たちは、比較的アッサリこの難問に答えを出します。これがとてもリアルに感じられました。それが「実話」としての強みです。しかしこれは一例。今回の遭難者は最初からグループとしての機能を有しています。主義信条もそんなに変わらない。一つの結論に辿り着き易いと思う。もしこれが一般の旅客機だったらどうでしょう。人種、宗教、置かれている状況が違えば、おのずと選択も違ってくる。餓死を選ぶ人、自殺を選ぶ人、死を覚悟で山を降りようとする人、ただただ神に祈る人。いろんな行動、選択があっていい。どれが正しくて、どれが間違いという問題ではありません。それが人間である証だと思う。いみじくも誰かが言っていました。「人間であるうちに…」と。人間だから悩むのです。そこに踏み込んでいないように感じました。心理描写が淡白でした。関係各位への配慮も当然あるでしょう。実話としての強みもあれば、逆に弱みもあるということ。生きることへの素晴らしさを説くことに、もちろん異論はありません。でも楽な着地点を選んだ(選ばざるを得なかった)ようにも感じます。本作については、“完全フィクション”というアプローチでも良かった気がします。
[DVD(字幕)] 6点(2007-12-27 19:38:45)(良:3票)
572.  ブリジット・ジョーンズの日記 《ネタバレ》 
周りの人たちは彼女に諭します。「もう時間が無いのよ」と。チクタクチクタク時計の針真似。デリカシーを欠いています。というかバカなのでしょう。ただ、言っていることは間違いではありません。主人公は30代前半。もし出産を望むなら、そろそろ本腰を入れなくてはヤバイのは事実。彼女自身がその事を一番承知しています。だから禁酒・禁煙・ダイエット。自分を磨く必要性を感じています。感じてはいるけど、そう簡単には行きません。彼女を「努力が足りない」と切り捨てるのは簡単なこと。だけど、みんなが立派なわけじゃありません。努力が空回りすることだってよくあります。彼女の境遇に、そして性格に親近感を覚えるのは自分もダメ人間な証拠でしょう。本来ブリジットは賑やかしの脇役か、エキストラ程度のキャラ。だけど『自分自身』という物語では、誰もが主役に違いありません。人の数だけ物語があります。勿論ラブストーリーだってそう。少々浮世離れした展開ではありましたが、こんなドラマがあっても構わないと思いました。ただ、個人的にはもうちょっとヒロインに頑張って欲しかったというのが本音です。タナボタ的に幸せが転がり込んできたのがちょっと不満(もっとも、努力が報われるとは限らないところが、恋愛の妙ではありますが。)文字通り「果報は寝て待て」で得た幸せ。そういうパターンもあるでしょうが、極めてレアなケースかと。真似せぬが吉だと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2007-12-25 19:16:53)(良:1票)
573.  翼のない天使
ディス・イズ・シャマラン。
[DVD(字幕)] 6点(2007-12-21 12:32:04)
574.  M:I-2 《ネタバレ》 
「監督が変わるとこうも違うものか」それが第一印象。アクションに特化し、見た目に派手。監督の色も強く出ています。ただ大味でした。後半の主軸は、制限時間内に彼女にワクチンを注射するということ。そのためにイーサンは腕時計をセットしている。にもかかわらず、その時計を一度も見ないなんて。監督の興味はひたすらアクション。それも格闘アクション。銃があるなら使えよと思ってしまいます。個人的にはもっと頭脳戦も観たかった。ミッション中、プロが安易に色恋沙汰に落ちてしまうのもいただけません。
[DVD(字幕)] 6点(2007-12-16 20:12:24)(良:1票)
575.  Gガール/破壊的な彼女 《ネタバレ》 
Gガールを捨てて、同僚を選んだ主人公。もともと同僚の彼女に気があったみたいですし、不自然ではありません。でもそこに皮肉なメッセージがあるような。ポイントは髪の色と年齢。アメリカ人男性にとって、“ブロンド”はセックスシンボルのひとつ。「男性は金髪女性を見た後、学習能力が落ちる」なんてアホな研究があるほど。アメリカ人にとって「金髪」は特別な存在みたいです。さらに男は若い女が好き。こちらは洋の東西を問わない。“結局男なんて金髪の若い女が好きなんでしょ”という話。普段のGガールの髪の色はブラウン。スーパーパワーはそのまま一般人としての能力を表している。モデル級のスタイルにルックス。おまけに“あっち”の方も並みじゃない。同僚の女性に劣る(?)のは、髪の色と年齢くらいのもの。でもそれが男にとっては最重要ポイント。男なんてバカだ。そんな意図が隠されているのではないかと。ラスト、同僚の彼女の髪の色は茶色に変化します。その意味を考えてみるのも面白い。ストーリーはドリフ大爆笑の「もしも別れた女がスーパーマンだったら」と変わらない。※この場合、Gガール役は石野陽子(どうでもいい)。Gガールの復讐がリアルに迷惑に思えて、後半自分は引き気味でした。
[DVD(字幕)] 6点(2007-11-28 18:06:59)(良:1票)
576.  地獄の変異 《ネタバレ》 
顔はカール・ルイス似。手足は長く均整の取れた幅跳び選手。観客に手拍子を要求し、軽やかにステップを踏み出した。いかにも跳びそう。8mくらい軽い。序盤の印象を例えるならこんな感じ。滑り出しの雰囲気は抜群でした。たぶん洞窟というシチュエーションが良いのだと思います。人類未開の地という意味では、海底や山奥の秘境も同じ。だけどワクワク度では洞窟に軍配が上がります。物理的に密閉されているところにそそられるワケです。アクシデントで閉じ込められ、脱出口を捜す探険が始まります。お約束の展開。序盤30分くらいは大満足でした。クリーチャーが登場してからは、ごく一般的なモンスター系パニック映画へ。寄生虫が原因で生物が変異するという発想は面白いですが、設定が活かされているとは言いがたいと感じます。お兄ちゃんの扱いがもったいないです。寄生されてしまった兄。もはや洞窟で生きていくしかない。彼らを襲った化け物と同じように。その切なさをもっと全面に押し出して良かったと思いました。ややドラマ性が淡白だったかと。でも類似作品数々あれど、出来は良いほうでは。ちゃんと脱出できましたしね。
[DVD(字幕)] 6点(2007-11-24 20:17:20)(良:1票)
577.  サンキュー・スモーキング 《ネタバレ》 
タバコ業界への世間の風当たりは相当強い。もはや“喫煙=悪”は社会のコンセンサスです。圧倒的に不利な情勢の中、広報担当者である主人公の手腕が問われます。それが物語前半の“フリ”。広報戦略やディベートの面白さ。黒を白と言い換えるマジック。そこへ観客の興味を誘導します。ところが後半に入って様相は変わる。その仕事ゆえ世間から疎まれる父と、それでも尊敬する息子との絆を描くファミリードラマへシフト。勿論そういう展開もアリだと思います。ただ、フリに対してのオチは欲しい。それはラストシーケンス、ドクロマーク法案の公聴会でやってきます。法案推進派の大物議員VSタバコ業界を代表する主人公の論戦。どんなロジックで主人公は法案阻止を図るのか。それが前フリに対するオチ。さらに父としての尊厳を示す場でもあります。まさにクライマックス。議員の意地悪な質問「あなたは子供にタバコを勧めますか?」に対する主人公の答は「子供の自主性に任せます」主人公の上司は、ヤッター!言い負かしぞ!と興奮ぎみ。議員は「痛いところを付かれた」的なリアクション。でも自分はあっけに取られました。逆襲の一撃でも何でもない。至極真っ当な受答えに思えるから。おそらく自由を勝ち取った意識のあるアメリカ人と、そうでない日本人とでは、主人公の主張する“自由”に対する認識が違うのでしょう。ただ、いずれにしても自分には物足りなかった。サプライズが欲しいと思いました。さらに主人公は結局タバコ業界を離れるという。これまた平凡な着地点に思えます。フリは良かったのに、オチはイマイチ。何だか煙にまかれた気分です。タバコだけにね。お後がよろしいようで。いやよろしくないか(笑)。
[DVD(字幕)] 6点(2007-11-20 18:47:12)(良:1票)
578.  普通じゃない 《ネタバレ》 
可愛らしい子供の姿をしたキューピッドは恋の天使。ファンタジックな存在です。本作の天使も目的は同じ。でもオジサンとオバサン。おまけに“恋をさせること”が職務だと言う。急に現実味を帯びてきます。サラリーマンの営業ノルマと同じ。“2人の幸せのために”なんてキレイ事は言いません。ノルマを達成しないとキツイペナルティが待っているから。なりふり構っていられない。出会いのキッカケなんて無茶苦茶。ドラマチックではあるけれど、その後の人生に悪影響を及ぼすこと必至。吊り橋効果を狙って?銃を撃ちまくる。最悪天界に戻れないのなら、ユアンを殺して報酬を戴こうとまで考えています。人間と変わらぬ現実主義と利己性。それが本作のウリ。面白い設定だと思います。でもそれなら、天使の視点で物語をすすめればいい。主体がキャメロンとユアンである必要はありません。また、天使のキャラクターの描き方も中途半端。ルックス的に“イイ人”風だし、最後の奇跡も“若い2人の愛のため”を装っています。やっぱり天使は善なのではないかと錯覚させます。でも本当は違うと思う。神様を上手く言いくるめたに過ぎません。天使のスタンスの不安定さが、そのまま作品の印象に繋がっていると思います。天使はあくまで事務的に冷酷に、2人はそれを知らずにハッピーに、なんて展開の方が、メリハリが効いて良かったのではないかと。結果的にキャメロンの小悪魔的ルックスとユアンのイイ人ぶりが幸いして、物語の後味は悪くありません。でも物足りないです。撃たれた男天使が動いたときの親父さんのリアクション、声にならない「イーア」という顔がツボだったので+1点。
[DVD(字幕)] 6点(2007-11-19 18:35:40)(良:1票)
579.  ファイナル・デッドコースター 《ネタバレ》 
殺しのピタゴラ度は、まずまず。予兆が写真に表れているというアイデアは良かったと思います。写りこんでいるアイテムや事象が何の暗示なのか。その辺のこじつけ具合が面白かった。ただ前作にはあった“生還要件”が本作では消えていたのが残念。個人的な好みで言えば前2作より劣るという印象です。というか同アイデアで3作はキツイ。流石に飽きてきます。どうせなら前作までの設定を逆手にとって、実は人間の殺人鬼がウラにはいた!みたいなオチでも面白かったかと。
[DVD(字幕)] 6点(2007-11-18 19:58:36)(良:2票)
580.  もしも昨日が選べたら 《ネタバレ》 
不思議な道具を手に入れた主人公は、それを使ってラッキーハッピー。でも調子に乗り過ぎて、結局しっぺ返しを喰らってしまう。『ドラえもん』の王道パターンです。ということは、クリストファー・ウォーケンがドラえもんか。なかなかシュール。前半のコメディパートは悪戯ネタ満載。一時停止の相手を殴ったり、蹴ったり。煩いお小言は消音しちゃえ。どれも他愛のないレベルです。悪巧みや金儲けに使おうとしないところはエライのですが、正直あまりパッとしない。笑いは少なめです。後半は一転、サスペンス調。こちらの方は怖すぎでした。メッセージとしては、「家族を大切にしよう」よりも「光陰矢のごとし」の印象が強い。主人公と同じように早送り機能を使うことは、誰だって出来ます。というかこうしている今、まさに早送り状態なのかもしれない。「時は金なり」「少年老い易く学成り難し」は本当です。背筋が寒くなる。だからあのオチには、自分自身も救われました。自分は35歳だけど、まだまだイケる!いいお話だと思います。ただ、先に述べたように王道過ぎて驚きが無いのが惜しい。コメディパートもちょっとお手軽過ぎたかと。
[DVD(字幕)] 6点(2007-11-17 20:09:05)(良:1票)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS