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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2012
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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681.  フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ 《ネタバレ》 
なんだこれは。SM好きな男がなんでだか「契約」を女に要求してうじうじ。女もまた「SMはちょっと・・」と煮え切らないままの12 0分。 どんな風にセックスしようと好きにすればいいがな。早く話進めろよー、と欠伸が出る。欠伸涙で画面がにじむ。 売りの情交場面もこの程度で官能だとは笑わせる。鞭やら手錠やら小道具は並べるけど画自体に情感が乏しくてナインハーフの焼き直しにすらなっていない。貧相な身体の女と色気の無い男。来ない来ないちっとも。 エロスてのが分かってないんじゃないのか作り手が。ヘリやら飛行機やらで遊覧飛行すればゴージャス感が出て素敵でしょ、と思ってるようでは。なんという退屈。 ひとつもの凄く驚かされたことがあった。ラストだけど。「終わりやがった・・・!」と茫然自失した。こんなもんで三部作作る気なんだとか?もう観ないよ?
[CS・衛星(字幕)] 1点(2016-09-04 00:06:02)
682.  グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札 《ネタバレ》 
グレース・ケリーという一国のプリンセスとなった伝説の美人女優を演じるとしたら、やはり当代ではN・キッドマンしかいないでしょう。クール・ビューティな顔立ちや品のある佇まいなど、良く似ていると思います個人的には。 公妃の美貌を強調すべく、大変麗しく撮られているニコールであります。この人を見るといつもとりあえず綺麗だなあと思うのですが、本作では主人公は美人女優であることが肝になってますからそれはもう美しいこと美しいこと。特に相対する仏軍に差し入れに向かった妃は、彼女ならではの戦闘服姿でありまして神々しいばかりの華麗さ。その場の全員が息を呑む、まさに「The 女優」の圧巻の存在感でありました。 私人グレースの公国における迷い、悩みを織り交ぜて彼女の人生を描こうとしたのでしょうが、政治謀略話の筋書きが関わり過ぎてしまって、焦点がぼやけてしまいました。まさかドゴールがパーティでの女優の演説に心動かされて政治方針を変えたわけではありますまい。国の情勢に公妃が深く関与したかのような描写にはやや違和感を覚えます。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2016-09-01 00:31:18)(良:1票)
683.  ワイルド・スピード/EURO MISSION 《ネタバレ》 
いかに派手にアクションをかますかが焦点になってきたシリーズ6作目、ついには戦車やら飛行機まで参戦してかつてのクルマ愛はどこへやらといった趣きである。 ストーリーはとりあえず脇に置かれているカンジで、観てるこちらも「あれ、今これって何が目的なんだっけ?」と度々思うシマツ。もっともそんな観賞態度でも全体通しては大した支障も無いのがFFシリーズの良いところ。 死んだはずのメンバーが戻ってきて、代わりに二人ほど卒業。ここらへんのキャストの入れ替えって何か業界の力関係が働いてんのかなーといらん勘繰りをしたりもする。個人的にレティって余人を持って変え難いとは思わないんだけどな。 男優陣は各々役割がうまいこと性格分けされているけれど、女優らはキャラがかぶってるのも気になる。外見も性格もそっくりさんがシリーズごとに増えてゆく印象なんですが。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-08-25 00:45:30)
684.  ザ・ゲスト 《ネタバレ》 
なんだか消化不良だなあと不満の残る小粒な一品。 男の目的が明らかになるまでは、D・スティーブンス、頼もしい息子代わりの存在感を爽やかに発揮してうまいこと引っ張る展開だったのだけど。なにやらでかい組織が出てきてからは一気にテンションダウン。個人的なサイコパス的ストーリーを期待していたのにな。ああ組織キライだなあ。何の被検体だったの?というこちらの疑問には答えず、とにかく軍が関与してたのさ、という強引さ。がっかり。 D・スティーブンスはあからさまにイケメンなのでオモテの人格にはよくはまっていた。”狂っている”演技は要努力。 ヒロインのマイカ・モンローは下手。画的に見慣れないキャストプラス演技力は並、という役者が揃ったため、より一層連続学園ドラマっぽくなってしまった。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2016-08-21 18:01:23)
685.  バートン・フィンク 《ネタバレ》 
つまりどういうことなのかは自分で考えなさいよジャンルの映画でして、初見時はまだ人生経験も浅い時期、会社帰りの映画館で呆然とした思い出です。いやー???の連続だ。夢オチとも考えづらいし、もう夢でも現実でもどっちでもいいのかも。 決して「面白かった」とは思わなかった映画だけれども、何年たってもしつこく映像が脳内に残っているのです。陰気ホテルに変人ぽいホテルマンブシェーミに、アル中小説家。垂れ下がる壁紙、シリアル・キラージョン・グッドマンの怪奇なこと。なかでもNo.1に強烈なのはいつでも惨殺死体がよく似合うジュディ・デイビスでしょうか。この人の顔も雰囲気も多幸性はゼロに近いもんですから、このときも「うわーまたこんな死に方かい」と思ったな。
[映画館(字幕)] 5点(2016-08-15 00:15:17)
686.  ヴァージン・スーサイズ 《ネタバレ》 
”ガーリー映画”の旗手なんだそうでS・コッポラは。そんなジャンルがあるとは知らなかったが。女子映画といっても、女の子の心理を解き明かしてくれるような作品ではなかった。姉妹のうち焦点が当てられるのは四女のキルスティンのみで、他の3人(生存の)は完全にお飾り状態。もっとも、各人の性格まで丁寧に踏み込むと”若草物語”みたく健全なものになってしまうのかもしれん。それは監督の狙いと外れてしまうだろうし。 なんとなく感じたこの映画の凄いところは、少女の抱く漠とした不安や苛立ち、不穏な空気をすべて映像で伝えてきてること。画は大変綺麗だ。すごく良いカメラを使っているのかな。 金髪の美少女らはもちろん絵になるし美しいけれど、その明るさと対になっている暗さの方がじわじわと脳に来る。支配欲の強い母親の統べる家、その暗さ。なぜパーティを地下室で?レコードは焚書扱い。たちこめる煙。末娘が飛び降りた窓、柵。こわい。 冒頭から頻出する、木を枯らした毒。街そのものを汚染していた有毒な伏線が、ラストで彼らの大人への出立を覆う。緋色の映像で。この不吉なこと。 青春の残酷や潔癖、無理解、いろんなキーワードが言葉でなく、映像で流れ出る。詳細に語らなかったことでぼうっとした怖さの手触りのみが残った。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-08-07 23:47:55)
687.  ロスト・ハイウェイ 《ネタバレ》 
この映画のジャンルはデヴィッド・リンチ、とは言い得て妙。もうほんとに、いかなる作品かと問われればリンチです、としか。 もちろん、ハナっから期待はしていなかった。こう、どこかで理解がいっぺんに進むような謎解きがあるだろう、とは夢にも。 それにしたってなあ。独房の中にいたビル・プルマンが別人になってました、ときた日には「これで観客についてこいと?」と度肝を抜かれる。頑張ってついていったけど。 素直な客を薄暗い迷宮へ連れ込んで置き去りにしてしまうリンチ監督。何がすごいって、こんなヒドイ目にあわされているのに、なぜだか最後まで観てしまうってことだ。考えてしまっている。・・これはピートの頭の中なんだ、とか白塗りのアイツは現実と妄想の橋渡しか?とか。何もないのに何かありそうな。それともこっちの頭が悪いだけなのか。 D・ボウイのミステリアスな歌声も妙にマッチする、理解不能なれど魅惑のリンチワールドであります。振り回されたい方はぜひ。
[DVD(字幕)] 6点(2016-08-05 23:28:57)
688.  ダブル・ジョパディー 《ネタバレ》 
ちょっと出来の良い火曜サスペンス。ヒロインのやることは上手くゆくし、悪い奴は成敗されるのだ。子供にしてみりゃオカンが親父を殺したって十字架を背負うことになるんじゃないの?と思わずにいられないが、この手の話にそういう突っ込みをしてはいけないのだ。 アシュレイは美人で雰囲気も良いけど、作品に恵まれていない感じの女優。 トミー・リーはやっつけ仕事。ヒロインを理解し協力する役どころなのに、この二人が心を通わせる描写がもーおざなりで、こんな脚本ではやる気が出なかったものと思われる。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2016-08-05 00:03:47)
689.  ナイト ミュージアム
博物館の展示物が夜になると動き出したら楽しいね、という発想も現代の映像技術では難なくクリアできちゃうのですね。先人たちは苦労しながら特撮をやっていたのになあ。ぜいたくに慣れちゃってありがたみが少なくてなんか寂しい。なめらかに動くティラノザウルスの標本を観ながらそんなことを思ってしまった。 でも、”技術”はあくまで作品にとって黒子の役割だと思うんだ。大事なのは脚本で、私は、どんなお話を聞かせてくれるのかなと映画を観るときにはいつでもそこんとこを楽しみにしている客なのだが、本作は設定以上の話の広がりを持たせられなくてやや退屈でした。
[DVD(字幕)] 5点(2016-07-29 00:00:48)(良:1票)
690.  ワイルド・スピード/MEGA MAX
公道を法規違反しながらぶっとばしていたチンピラな面子だったのに、ここにきて王道のアクション大作にまで成熟しました。車や人が吹っ飛ぶ派手なアクションには普通に目を見張るし、ブラジルのスラム街の危険なオーラには普通にビビるし、どんでん返しな展開には普通に驚いた。どのパートも一定水準以上の仕上がりではあるのですが、どうしても既視感がついてまわってしまうのはいかんともしがたい。そういうのも込みで楽しめるFFファン向けの作品です。 しかしなんだってハゲのマッチョをもう一人出してきたかなー。この二人の友情が熱く育まれる、そこんとこに、来る人にはぐっと来るんだろうが、暑苦しくて私は笑ってしまった。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-07-27 00:23:14)(良:1票)
691.  メイズ・ランナー 《ネタバレ》 
映像技術の進歩というのは素晴らしいもので、巨大な壁でできている迷路に囲まれているという強烈な閉じ込められ感が、まあとてもリアル。役者さんたちは実際には緑色のスクリーンを背景に演技していたのかもだけど(それはそれで大変な仕事だ)、視覚に訴える不条理感は本物世界のようで,十代の男の子ならば「俺ならどうしよう?」とわくわくしてほしい。 集団に対立ができて、「蝿の王」みたくなるのかなあ、と思っていたら脚本は露骨に”脱出派”リーダーをイケメン主人公に据えているので”残留派”リーダーは分が悪いのだった。青春男子の中に女子一人を投下するという荒業も、たいして波風立たず不発。ワタシは「これで最後」というメッセージから、自分らで生殖してコロニーを維持せよ、ということかなと思ったが、汚れた大人の考えだったらしい。純粋な若者たちはあくまで真実を求め、外へと向かうのだ。 まあ結末は次も見てね、と言わんばかりの思わせぶり。近年よくあるパターンでちょっと興ざめ。
[映画館(字幕)] 6点(2016-07-18 00:00:18)(良:1票)
692.  リンカーン
リンカーン大統領のイメージといえば大変高潔で立派な人物です、くらいの歴史認識にて観賞。その彼といえども政治を行ううえでは裏工作なり権謀術数を繰り出していたのだなあとちょっと驚いた。人気だけでは法案は通らないのね。 史実にぴたりと沿って作られたけれんみの無い脚本なうえ、当時を再現したであろう暗い室内と長めの尺にけっこうな忍耐も要する。映画観た、というよりドキュメンタリーで勉強したような感想を抱く。 ダニエル・D・ルイスは歴史上の偉人を渋く真面目に演技しているとは思うけど、いかんせん徹頭徹尾地味なため、派手で破天荒なトミー・L・ジョーンズに見せ場を持っていかれてしまった感がある。このカツラの老議員が苦虫噛み潰した顔で登場するだけで、こちらもわくわくしましたもん。 あ、あと脇ながら猛禽類みたいな眼をしたロビイスト役のジェームズ・スペイダーが久々にぴりりと良い仕事をしていて嬉しくなった。がんばれスペイダー。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-07-14 18:21:15)
693.  マレフィセント 《ネタバレ》 
アナ雪に引き続き、これまたディズニーが「王子様なんていない」と言い放っております。うわあ。呪いから解き放つのは姉妹愛だったり母の愛だったり。愛の多様性を提示して、男に頼るなと女の子たちを啓蒙してんのかいな。 とは言っても女の子はフツーにロマンスに憧れるものでしょう。白馬の王子様をかのディズニーが放棄してしまったらガールズの夢は一体どこへ向かえば? マレフィセントは私が幼少期に聞いたシンプルな筋においては単なるイジワルな悪いやつ。世の中にはそういう輩も存在するよ、ということで子供にはそれで良いんじゃないだろうか。悪キャラの隠れた内面まで探って掘り下げて理解しようとか、ややこしくなるからいらないんじゃないかなーと思っちゃった。 アンジーはもう容貌がずばりハマってますので、問題なし。エル・ファニングは素朴な顔立ちで抜擢されたのでしょうが、一生懸命感が伝わりすぎで観ててやや辛い。王様は声が良くないなあ。余裕も無くてダメキングだ。VFXもキラキラしすぎかな。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2016-07-10 17:29:01)
694.  イレイザーヘッド 《ネタバレ》 
こんなに「早く終われ」と念じながら観た映画はありません。変態カントクのまさに原点かつ真骨頂。 不景気な面をした超絶クセ毛の主人公と、全編を覆う陰気この上ない画。辛気臭さ全開の婚約者家での夕食。石仏のような婆さんと半生カエル風ソテー。こんなのが序盤で、もう。 異界の赤ん坊から発せられる禍々しいパルスに毒されてゆくような、主人公の脳神経。やられてるのはこっちもなんですけど。 発疹のぶつぶつとか、ミミズ様の生き物がふとんからぼたぼた、とか内臓のズームだとか視覚的に生理的嫌悪感を抱かせるシーンばかり。加えてびっしりと嵐のようなノイズのせいで聴覚も不快だ。 とてもじゃないが、この作品の意味するところを解析できる機能は私には無い。 「圧倒されて」点のつけように困った作品はこれと「時計じかけのオレンジ」である。「オレンジ」には暴力の純度を高めていった先に、何やら美しい凝固があった。ような気がした。しかし「イレイザー」はおぞましい物を並べて突き進んでも、腐敗が進んでゆくばかりで不快度は上がっても脳は痺れなかった。単に受け手の感性の問題であろうけど。
[ビデオ(字幕)] 2点(2016-07-07 19:41:32)
695.  8月の家族たち 《ネタバレ》 
よそんちの生々しい諍いを延々見せられて大変疲れる。これブラックコメディなの?うそお、これで笑えるなんてアメリカ人の体力ってどれほどタフなの。肉食DNAの人たちのケンカって、和の人の許容量を超えている。耳を塞ぎたくなったよ。M・ストリープ扮するあの母親、あれはね、ダメですよ。みんな距離を置いた方がいい。言葉を攻撃のみに使っているもの。C・クーパーならずとも辟易するわ。 楽しくもなんともないお話だけど、眼を見張るのは役者たちの演技合戦。御大M・ストリープなんか、こんな定型役はおちゃのこさいさい、といった感じ。もやっと崩れたジュリエット・ルイスも奇妙な引力がある。世間の好感度もすっかり下がったJ・ロバーツはもう怖いもの無し、なためか恐ろしいまでの闘犬演技だ。ちょっと一本調子に過ぎたかな。 はなっから白旗上げ気味の男たちも巧い。やり切れない表情のいぶし銀C・クーパー、徹底して地味な婿役に徹したE・マクレガー、そして今や旬のB・カンバーバッチ。本音を言うとベネさん見たさの観賞でしたから、いつ出てくるのかなあと。母親に苛められて育った気弱で優しい青年役で、みごとなまでにシャーロックではなく、全然かっこよくない(笑)。長い手足を心なしか縮こまらせておどおどしてました。うわあ上手い。ワタシはベネさんが演じたキャラクターはすべからく愛してしまうので、今作のリトル・チャールズのことも大変心配だ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-07-04 00:48:33)(笑:1票)
696.  ザ・ファイター 《ネタバレ》 
クリスチャン・ベール、この人は典型的な「形から入る」タイプの役者で、太りに太って三段腹にすることも、がりがりに痩せてヤク中顔を作ったりあまつさえ頂天にハゲをこしらえたりすることも厭わない。見上げた役者根性ということに世間ではなっていて、ここまでやればオスカーも手に入るわそりゃ。 わかるんだけど、ヤク中患者が血色良かったらオカシイけど、だけど太ったりやせたり頭髪を抜いたり、っていうのは根性の問題で、演技力とは違うんじゃないのかな。もちろんベールは芝居も上手いけど、ここまでやられるとビックリ人間の業を見せられているようで、実際彼がクリスチャン・ベールだと気付いた以降はびっくりし過ぎて作品観賞の気を削がれた。私が巧いなあと思う役者さんたちは、いつでも「そのキャラクター」としてすっと作品に溶け込んでいる。決して客をびっくりさせたりしない。 ベールの役者論と相性が合わなくて残念だったけど、お話は悪くなかった。マーク演じる主人公が家族やら恋人の言いなりでちょっといらっとしましたが。試合シーンがあると否が応でも盛り上がるのでボクシング物は得ですね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-06-30 00:04:14)
697.  ことの終わり 《ネタバレ》 
参った 合わなかった 昼ドラなんだもの。 男女間の好いた惚れたに神様持ち込まれると非キリスト教徒のワタシには全く理解が追いつかないよ。「神への誓い」だからファインズと別れる、って妙に神様に律儀なサラですけど、でも現夫との結婚に際しても神に誓ったんじゃないんですか?死が二人を分かつまで、って。そちらの方は反故にしてもへっちゃらなわけですか。いや別に不倫はイカンと言いたいわけではないけども。 小説家は脳振とうで倒れてただけで(多分)、それを早とちりして神の起こした奇跡だわ、っていやアンタ落ち着け。 野暮天な私にはちょっとtoo muchなどろくさい恋愛話。J・ムーアとR・ファインズのクラシカルな風貌は時代の雰囲気にぴったりだったけど。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2016-06-27 00:34:10)(良:1票)
698.  エイリアン3 《ネタバレ》 
柳の下に3匹目のどじょうはいなかった。D・フィンチャーの独特な映像センスをもってしても、前2作の水準をかなり下回る出来。 人物が描けていない。海兵隊だって数はいたが、今思えば各人のキャラがきちんと立っていた。今作の囚人たちは仲間という意識を持ち合わせづらいので、エイリアンにばんばんやられてもただのモブシーンである。唯一せっかく過去の人生に踏み込んだ医者もさっさと殺してしまうし。良くないなあ。他に気持ちを預けられるキャラクターが幾人かいればこそ、準主役の死は衝撃になるのである。 施設内の追いかけっこも、内部構造の説明がシリーズ中一番不親切なのでどうなっているのか伝わらない。 男ばかりの星に女が一人という緊迫状況もさして活きていないし、ようは脚本がしっかり練られていないのに、映画会社がヒットシリーズの3作目を早いとこ作りたかったんじゃないかという気がしてしょうがない。
[DVD(字幕)] 5点(2016-06-24 23:19:49)
699.  ギャラクシー・クエスト 《ネタバレ》 
役者にとって、”当たり役”とは嬉しい半面、やっかいなことでもあるんでしょうな。そのキャラクターであることを常に周囲から期待され続けるなんてけっこうキビシイ。まさにその呪縛にかかったSFシリーズ物の面々、いやおかしいやら同情するやら。A・リックマンの「俺は名優なんだ。リチャード三世を演ったんだ」の叫びもS・ウィーバーの「指示を繰り返すのがアタシの唯一の仕事なの。文句つけないで」のキレ具合もすんごくリアル。そうでしょうなあ。 フェイクを知らない異星人とのギャップの中、元ネタのシリーズをいじりながら(でも愛を込めて)展開するヒューマニズムあふれるお話(?)。なんでかちょっと泣けたりもします。 でもって、この作品、ちゃんとコアなファンのことも一緒に愛してくれているのが素晴らしい。「これは現実だ!」と俳優ではなく、”船長”から告げられた時の喜び、生き甲斐はとても理解できる。良かったな! 私は現在BBC制作の某ドラマシリーズにぞっこんなのですが、役を担う生身の彼らが必要以上に役者の幅を狭めることの無いよう願ったり、といろんなことを感じ入る作品でありました。
[DVD(字幕)] 8点(2016-06-23 00:11:13)(良:1票)
700.  マッドマックス 怒りのデス・ロード 《ネタバレ》 
これは凄い。2から三十余年、こんなに見事に甦ったマッドマックスを観られるとは思ってもみなかった。(3は脳内からdeleteした) マッドマックスといえば、世界観を支える美意識、ワタシ的にはここが一番大事なのだけど果てなく広がる荒涼たる大地と青い空は健在で、そこをゆく生き物のようなマシン群は過去作より一段ギアが上がってより洗練され、アイディアも満載だ。 モヒカンは絶滅しても、人間の生き血をハイオクと称する白塗り集団は充分にイカレているし、特に車輌フロント部で狂気の仕事ぶりを発揮する真っ赤なギタリスト、あいつには狂人No.1の称号を授けたい。 全編に亘って細かいことは問答無用の姿勢を貫き、人物の背景などはほぼ説明無し。実に潔い。 だけど、すごいのは綿々と説明せずとも各キャラがはっきり立っていることだと思うのよ。人物らはおおむねイカレているが、演出は非常にクレバーだ。妻たちは美的なアクセントになってはいるけど、自らの意志を持って闘う存在だ。疾走するマシンから臨月の腹をさらしてジョーに三行半を突きつけるスプレンディッドはすごくかっこ良かった。「悪者」の側出身ながら、実に丁寧に描かれるニュークス。異色なことだ。洗脳されてたウォーボーイ、だけど女に惚れて、人生で初めて信頼を寄せられたことで実にフレキシブルにこちら側につく。中2心理を体現したかのような和みキャラであった。そしてフュリオサ。台詞は少ないけれど彼女の思慮深さはあちこちに散見する。マックスの人物を見抜き、信頼が置けると判断してクルマをまかせる。一匹狼だったマックスは容易に警戒を解かず、車内のあちこちから隠し銃器を片っ端から集めるのだけど、フュリオサは煩わしそうにするだけで、するにまかせる。この場面、フュリオサの方がマックスより少し余裕があることを感じさせるワンシーン。大好きだ。 そしてトム・ハーディ。「裏切りのサーカス」では若さが浮かないように頑張っていた彼が、こんなに渋く成長していてワタシは嬉しい。そりゃかつてのメル・ギブソンのような華のあるタイプではないけれど、武骨で男っぽくて新生マッドマックスにぴったりだったと思うな。 企画として持ち込まれた時点では「この脚本、2と同じじゃないの?」とエライ人たちは思ったかも。にも関わらず大金を出した映画会社は偉い。
[DVD(字幕)] 10点(2016-06-20 23:54:53)(良:3票)
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