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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2012
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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741.  バイス 《ネタバレ》 
結局この映画を一本見てもディック・チェイニーという人間はよく分からなかったなあ。冒頭でわざわざ断っている通り、米国政治家の中でも秘密主義な男だったのだろうな。 政治手腕は非情で辣腕、一方で家庭人としては申し分のない良き夫、父親である描き方です。娘らからも愛されているところをみると、レーガン家とはだいぶ違うのな などと関係ないけど頭をよぎりました。 タッチとしてはリベラルではありますが、コメディなのかもう少し真面目な風刺なのかあるいはもっと熱を込めて官僚的な副大統領の越権とも思える行為を糾弾したいのか、その辺の立ち位置がはっきりしない描き方です。なので観ているこちらはむしろハイレベルの‶そっくりさん大集合”に目を奪われます。ライスからパウエルから、ハリウッドの人材の豊富なことったら。ブッシュ(息子)に似ていると思ったこともないサム・ロックウェルの擬似ぶりにはその内面の演技も含めて感心しましたねえ。ブッシュ(息子)っていつもこんな描き方(阿呆っぽい・わかってない・器じゃない等)されるなあ。きわめて真実なんだろうなあ。 そして圧巻はやはりカメレオンC・ベール。もうこの俳優が元々はどんな顔カタチだったか忘れてしまいました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-02-22 23:57:55)(良:1票)
742.  パーフェクト・ゲッタウェイ 《ネタバレ》 
わたしも観直してみました。ポイントは「クリフとシドニー二人だけの会話が殺人者のそれとして成立するかどうか」。冒頭と、トイレタイム(のふり)と、テントの中の会話、その3シーンを注視しました。 結論「ぎりぎりアリかなあ」 冒頭クルマの中の会話は問題なしに通ります。改めて聞くと怖い怖い。 基本いつでも殺人を主導するのは男の方で、女は従う立場。トイレのふり場面では クリフ「(ニックらが)どこの誰かも分からない」ここの真意は「だからなりすますことができない」それに対して女がガールズトークで得た情報を披露し、ネクスト殺人計画へみごとな(?)アシストぶりを見せたりします。 テントの中が微妙なのですが、ここでは女が「バレるのは時間の問題だから逃げよう」。男は「あんなアタマのおかしい奴らは何言い出すかわからないから確実に仕留めよう」といった考えでしょうか。 たしかに練りに練った脚本とは思います。でもオチがついてから一気に伏線回収、というカタルシスは無いですよね。 ハワイの風景は素晴らしいし、変にもたつかない尺の長さもちょうどいいのですが。ここでみなさんの指摘が無ければ、観直すこともなくうーん今いち、で終わるところでした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-02-18 22:57:03)
743.  ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男
わたしもこの映画を観て思ったことは「戦争に勝った国はいいなあ」でした。 イギリス人監督があの戦争を描くとしたらチャーチルを傑物扱いするのは当然でしょうね。言葉の魔術師だけあって、国民を鼓舞する言葉の数々は強く確信に満ち、蛮勇を奮い起こさせるに十分な力を持っています。イギリス国民が喝采するのもむべなるかな。 講和に応じず、本土決戦をも辞さずに徹底抗戦の構えであの大戦に挑んだ。それは我が国とて同じだったのです。結果が真逆で、英国は70年後に時の宰相万歳映画を作れるけれど日本はそうではない。 アメリカが参戦しなければ、世界情勢はどうなっていたか分からない。戦争続行に突き進んだチャーチルは結果ラッキーに思えてならないのです。上院議員の推すドイツとの交渉案が現実となっていれば、犠牲者数ももっと少なかったかもなのです。まあ歴史にIFは無いのですが。 チャーチルさん、「戦って負けてもその国は立ち上がれる」って仰いましたね。でもそれって、本当に本当に切なくきつく、やりきれないほど残酷な苦闘を意味するのですよ。敗戦の苦しみをくぐりぬけた先人を偲ぶ一国民の想いです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-02-05 23:21:27)
744.  アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル 《ネタバレ》 
トーニャ・ハーディング、世界一お騒がせなフィギュア・スケーターの名を知ってはいても彼女の生育の荒れようは初耳なことばかりで、衝撃的な作品ではありました。 親は選べない。運がもっとも試される事象だと思うのですが、あんな鬼母のもとに生まれたのはハズレもハズレ、大外れと言わざるを得ませんな。その後の人生でDV男と何度もつかず離れずを繰り返してしまうのも典型的な暴力被害者の行動で、トーニャのプライベートは愛を乞うばかりの人生で切なくなりました。 それにしてもあの襲撃事件を起こした者たちの馬鹿さ加減には呆れを通り越して笑ってしまいます。世界のトップアスリートの周辺の人間がこんなレベルだとは。才能も努力も備わった人にふさわしい処遇のある人生であるべきだったのに。どうして。 母親役のA・ジャネイの毒親ぶりは鬼気迫るほどでオスカーも順当です。マーゴット・ロビーはスケーティングもきっとかなり上手なのでしょう。吹き替えのつなぎが分からないほどに見事な再現力です。ただやっぱり本人よりはるかに美形なので、あまり‶はすっぱ”な感じになり切れずかな、というのが個人的な感想です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-01-28 23:10:31)
745.  ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 《ネタバレ》 
んー、シリーズものの谷間の位置にあるのでやや説明的だし、人物いっぱい出てくるけど「その人重要?」と見極める前に話が終わってしまいました。急に全員墓地に集合しているあたり、尺に収める脚本家の苦労が目に見えるようです。 でもまあ、2作目以降も律義についてくるのはファンが大方でありましょうから一定数の数字を取れることは間違いなし。実際、映像技術に手抜きは無く、圧倒的な魔法世界が展開されます。 なじみのキャラクターに会えるという安心感もシリーズものの強みです。わたしは二フラーが相変わらず可愛かったので満足です。年齢のせいかメイクのせいか、女性陣が前作より器量が落ちたように感じるのが気がかりです。 重要どころのジョニデが降板となるのは痛手だなあ、顔を白塗りして片目にカラコン入れときゃグリンデルバルドの出来上がりというモンでもないでしょうからねえ・・と思っていたところ代役が発表されましたね。マッツ・ミケルソンとはナイスな選択、いやベストじゃないかなとテンションが上がった今日この頃でありました。
[地上波(字幕)] 6点(2020-12-27 23:14:15)
746.  アンダーカヴァー(2007) 《ネタバレ》 
男子一生の仕事と言いますが、ホアキン演じるボビーは家業か商売か選択を迫られてしまいます。それが警察orクラブ経営かという両極端、水と油のような選択肢。わたしなら自分で選んで頑張って実績も上げてきた方を取りますけどね。でもボビーは父や兄の側に行く。自分の「今」を裏切ることになるボビーの苦悶はホアキンがそれは上手く演技で表現しているのですが、お話の中でもう少し彼と兄の関係を描写してても良かったと思います。むしろ現マネージャーを務める店のオーナーとの円満な関係の方が印象強いので、ワタシなんかはそっちの人間関係が壊れる方に心痛む気持ちになりました。 作品全体の雰囲気は真面目に作られてて良いんですけどね。警察のパーティってクラブのそれと比べるとリアルに地味だなあとか(そりゃ水商売になじんだ彼女は出ていくわ)、クラブマネージャーであっても犯罪者ではないホアキンが潜入する場面の迫真のビビり演技とか雨のカーチェイスとか、引きの強いシーンがたくさんありました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-12-06 23:08:21)
747.  コーチ・カーター 《ネタバレ》 
弱小チームを鍛えて優勝へ導く名コーチのありがち感動スポ根モノとはちょっと違いました。序盤こそ反抗的な荒れる部員と有無を言わせぬ強権的指導者、とステレオタイプでしたけど、S・L・ジャクソン演じるカーターコーチはバスケの技術だけでなく、人生全般をどう生きるかを説くのでした。 「勝ったからって調子に乗るな」「相手に敬意を払え」「奨学金に届く一定水準の成績を取れ」等々と、黒人ラッパーの如き忖度ナシのストレートな物言いでガツガツ来るのです。声も大きい。 まあ文化の違いを感じるというか父兄らにも「教育」の部分が浸透していないため、なんと彼らは「バスケをやらせろ」と猛抗議。やっぱり声が大きくて体もデカい。かの国で生きるには「自己主張」が強くないと押されてぺしゃんこになりそうですな。 お話はめでたくもコーチの熱き教えは部員らにちゃんと通じ、地区優勝は逃すも進学を果たす者もいたりで爽やかです。 にしても黒人である彼らの身体能力ね。ロッカールームでちょっとリズムをとるだけの上半身の動きのキレ、あれを見るだけでアジア人がバスケで敵うことなどとても無理な気持ちになりますね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-11-23 23:22:44)
748.  ファースター 怒りの銃弾 《ネタバレ》 
D・ジョンソンが銃をぶっ放して復讐に邁進するドンパチものとイメージしていたら、意外や意外これがどちらかというとハードボイルドテイストでした。 登場人物は主に三人。それぞれが影を背負って渋くてイイ感じなのです。ええ、ロック様もきっちりと渋いです。 「怒っている」から復讐へ向かうのですけど、D・ジョンソンの元からの‶ちょっと困ったような顔”が今作の役柄になにやら奥行きをもたらす効果アリなのでした。今や聖職者になっているターゲットとの向かい合わせのやりとりは緊迫感でいっぱいです。元来悪人ではないドウェイン、‶神のしもべ”に切々と「許し」の大切さを説かれて例の困惑顔を浮かべつつ、引き金を引くべきか否かあり余った筋肉がふるふる震えるのでした。やめろ、やめておけドウェイン、な? ビリー・ボブはもちろん言わずともベテラン演技巧者らしく正体不明などっちつかずさを見せます。子どもとの会話もシーンは短いけれど気持ちが伝わる描写で、こんなささいな場面にも気を使っているステキな脚本でした。 惜しいのはキラーの彼。彼のみ掘り下げ不足な感もあり、割を食ってますがまあ次回ガンバレ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-11-10 23:15:54)(良:1票)
749.  遥かなる大地へ 《ネタバレ》 
文芸大作かと思って気張って観たら少女漫画でした。なあんだ気抜けちゃった。 出来事の上澄みだけをすくって物語にしていますので、少女マンガなんか阿呆らしいというリアリティ派には不向きです。そもそも細部までリアルを追求したらこの話成り立たないです。 ‶アメリカで土地をもらって馬で自由に駆けたい”と熱望する自称「モダンガール」のお嬢さんは土地取引の資金や家屋、維持費といった具体的な部分はノープラン。船でさっそく詐欺に遭って無一文になった時点で普通は詰みですし、あてがわれた寝所は娼婦が客を取る安宿で不衛生この上なく、あんなシラミがたかりそうな環境でニコール級の美貌をキープできるわけないのです。嘘ばっかです。 でもせっかくなので13才の気持ちに戻って鑑賞に及んだところ、若きトム・クルーズとニコール・キッドマンご両人の美しさ、初々しさはキラキラしく、‶素直になれない意地っ張りの二人”(おお、これも少女恋愛モノのド定番)の恋バナはなかなか微笑ましく感じられました。 「ランドラッシュ」については本作でその史実を知りました。「上澄み」の部分でトムとニコールが土地をゲットしてイチャついている一方で、映画では描かれない下部の澱み部分には約束を反故にされた先住民の問題が存在するのでした。気楽な娯楽作品と思っていたのですが、思わぬ形で勉強になったりするものですねえ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-11-07 00:15:29)
750.  チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛 《ネタバレ》 
フェルメールの画から着想しました、と言われなくても気づくであろうほどにザ・フェルメールな光と影カットがてんこ盛り。17世紀オランダの世相や風俗の再現にも全精力を注入した見事さで、アリシア・ヴィキャンデルの纏う衣装の美しさと同時に、庶民の雑然とした暮らしぶりや公衆衛生観念から程遠い社会の姿も描かれています。お産で命を落とす女性が多かったのもうなずけます。この背景が物語の重要な起点にもなっていますし。 小顔のアリシアは17世紀コスプレもよく似合って、「画」にこだわる制作側の熱意に良く応えています。 美術は素晴らしい。けどヒロインの心変わりについての描きこみがほぼ無しなのが不可解です。チューリップ相場の暴落と合わせて主人公の熱も一緒に冷めたような描き方ですけど。いや、なんでよ?棺桶に入っていた数時間で一生モノの約束を反故にされては男の方もたまりません。 豪商C・ヴァルツはお手伝いの娘に屋敷を丸ごと譲って(そんなことあるかい)誰にとっても都合の良いことに外国へ去ってしまうし、ラストに来ての強引な話の畳み方が減点となりました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-11-01 23:25:59)(良:1票)
751.  ザ・シークレット・サービス 《ネタバレ》 
VSサイコパスのジャンル作品として、脚本、演出、演技、カメラワーク全てがJUST平均点な王道娯楽映画です。ちょっとづつバディものの香りをさせたりロマンスも織り込んだりしていますが、こういうのを客は好むのだろうという制作側の読みはこの二点については残念ながら成功していません。 演技=平均とつけましたが、一人マルコヴィッチが気を吐きまして画面を締めています。顔つきがすでに怖いですし、銀行員殺害の無意味なことは「こいつヤバイ」と震撼せしむるに充分です。変装によって雰囲気をガラリと変えてしまう技は、まんま役者マルコヴィッチの本領発揮ともいえますね。彼が会場に現れたら、仮にワタシが警備バイトしていたとして、写真と首っ引きになっていたとしても、やはりスルーしてしまうでしょうな。別人だもん。 イーストウッドのロマンス沙汰に皆厳しいのには笑いました。日本人は老いてなおお盛んというよりは「枯れる美学」を好みますからねえ。だからじーさんイーストウッドものでも孤高の「グラン・トリノ」は好感されているのです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-10-28 23:30:16)
752.  デッドプール2 《ネタバレ》 
前作より馬鹿度は2割増し、演出のキレは3割増しで1作目より面白かったです。ストーリーが太った男の子を救うってだけのシンプルさも観やすい。アメコミに詳しくないと矢継ぎ早に入れてくる小ネタに気付かないけど、それを差し引いてもかなりちょくちょく「ふふっ」と笑わせてもらいました。監督=「ジョン・ウィックで犬を殺した奴」のところで冒頭からいやいや(笑)となっちゃった。あとねラストらへんの、暗証NO必要→「7じゃない?」「まさかひとケタってことは」カチッ「ひでえ脚本だ」のくだりがツボでした。 ライアン・レイノルズが本気でこのおバカ映画に取り組んでいるのが伝わってきますよね。このひと「名探偵ピカチュウ」のオファーが入った時、お子さんを園に迎えに行く途中だったんですって。そして仕事熱心な彼は即役柄に入れ込むべく、「自分は今からピカチュウだ」→ピカチュウはうちの子を知らない→ので、迎えに行けない。という恐るべき強引阿呆思考でお迎えを放棄したそうで、それを記者に語るレイノルズと横で呆れ果てている妻ブレイク・ライブリー、というエピソードがしみじみ感慨深かったです。いやさすがだライアン・レイノルズ。デップーには貴方しかいないよ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-10-26 23:08:59)
753.  ジョン・ウィック:チャプター2 《ネタバレ》 
ワタクシ史上、これまで観てきたアクション映画での死者数を大幅に更新しました。死にすぎ。しかも今回も念入りに殺すなあ。二発目三発目と撃ち込んで。これはサバイバルゲームの世界観まんまですよね。近年は(仮想空間で)人がばたばたと斃れるシーンに皆脳が慣れてしまってるんですね。映画の脚本に影響が及ぶのもむべなるかな。 現実にはもちろんのこと、ゲームであってもまあキアヌのようにやってのけるのはほぼ無理。互いに撃ち合っても仕留めるのはキアヌの方。彼の銃だけ連射速度がずば抜けて速いとしか思えません。あと体力がハンパなさ過ぎ。なにせ撃ち合いながら500mは走った後に揉みあって階段を200段近く転げ落ちたのち、取っ組み合いなどできましょうか。プロアスリートだってこの状況なら猫パンチを繰り出すのが精一杯ではないですかね。 しかしそこは伝説の殺し屋キアヌは出血を抑えながら次々襲い掛かる刺客らの腕を折り、首を鉛筆貫通させ死体の山を築くのだった。ああ痛たたた。 1作目よりドラマ性はぐっと減り、より「スタイリッシュに人を殺す」画ヅラとなっております。良くも悪くもすごく今風。数十年後にはどういう評価をされるのかな。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-10-22 15:15:18)
754.  ラースと、その彼女 《ネタバレ》 
ラースが意気揚々とビアンカを兄夫婦に紹介した時はこれはヤバい、とわたしも夫妻同様大いに焦ったのですが、ストーリーはほとんどファンタジーのような優しさと親切で展開しました。 街の人たちがほぼ皆ビアンカを「そういうこと」として受け入れ、助けてくれる。まあ、ラースが迫害される(こっちの方が現実的)のを見るよりはこちらも心が安らぐのでやや現実離れした話でもアリかな。 甘々な話ではあるけれど、兄夫婦のショックや戸惑いといった感情描写なんかはとてもリアル。特に優しい義姉が唯一爆発したシーンは心に残ります。「皆気を使っているのに。だってビアンカは大人なんだから」ここ、よく「人形」と言わずにこらえましたねえ。お義姉さん、エライ。 ちょっと注文をつけるとするなら、ラースが人々にこうも受け入れられるほどの‶善良なやつ”として好かれているという描写が前段のうちにもっと欲しかったです。ぱっと見陰気なコミュ障、で切り捨てられかねないキャラクターですから。あと、人形を搬送するのに難を示さない救急車てのもなんかびっくりするなあ。そこそこ大きめな街だったように思ったのですが。もっと小さい村単位の話なら、隅々までビアンカの話が行き渡っていても無理はないかなと思いますけども。いや、些末なコトですね・・。 ライアン・ゴズリングには驚きました。これまで彼の役は「イケてる自信家」的な仕事しか観ていなかったので。彼の器用なことには目からウロコです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-10-12 22:56:03)
755.  パラサイト 《ネタバレ》 
今頃になって初めて観たのだけど、色々発見があって面白かった。ジョシュ・ハートネットのブレイク作だけあって、なるほどかなり魅力的。‶パール・ハーバー”なんかよりずっと良い。おお、ターミネーター氏がちゃんと人間の先生をやっている!途中から人間じゃなくなっちゃうけど。どうしても指輪を壊しに行くイメージのイライジャ・ウッドが普通の高校生をしていたり、「今さら」な驚きが楽しい。 気色悪さに特化したエイリアンの姿にもいろんな工夫が見られます。イヤだったのは赤細い触手がしゅっと出てくるトコ。あれはグロテスクだなー。CG作業してて吐きたくならなかっただろうか。 よくある乗っ取られ話ながら、一人また一人と「混じっている」ことが判明する流れにびっくりさせられ、大ボスにはさらに驚かされ(全然わかんなかった)。 皆元に戻ってめでたしめでたし、と思いたかったところだけど、あのけちんぼ校長も元通りになったんだよね?じゃあまたエアコン禁止の職員室と、パソコン予算も下りないのね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-10-11 23:19:50)
756.  グラン・プリ(1966) 《ネタバレ》 
66年制作作品の超一級の映像技術には目を瞠ります。疾走するマシンの速さ、揺れ、特撮ゼロのリアルな臨場感は逆に今では不可能なのではと思います。直に搭載されたカメラが捉えるドライバー目線の圧巻の映像。びゅんびゅん後ろに吹っ飛んでゆく観客や家並、あっという間に眼前に迫るカーブ。時には上空から俯瞰するショットは、公道をなめらかに流れてゆくマシンがヨーロッパの街の緑と合わさってとても美しいです。 現在とはだいぶ具合の違うマシンの造りや、ピットインの様子などはF1の歴史を映像保存している意味で価値ありですし、当時の現役レーサーの出演などはF1好きにとっては嬉しいことでしょう。 監督のF1愛は充分伝わるのですが、張り切り過ぎて各レーサーの人間ドラマを盛り込んだのがちょっと余計でした。話を掘り下げる尺も無く、各人のどのエピソードも全部中途半端です。この(いらん)痴話沙汰に時間を取られ、なんと3時間もの長尺に。結果たるみを生むだけになりましたし、脚本としては褒められたものではないでしょう。 なにしろ夜中にかかるタイミングで観始めたものですから、終盤はぬおお~んというマシン音に眠気を何度も誘われ、気づけばイブ・モンタンのマシン炎上のとこまで巻き戻す、ということを三度も繰り返すことになってしまいました。 あ、あと三船敏郎のキレイな顔には同胞として喜びを感じた次第です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-10-03 22:55:16)
757.  キングダム/見えざる敵 《ネタバレ》 
‶(イスラム)テロと戦う米国”モノジャンルとしてオーソドックスな作りです。イスラム教徒としてひとくくりにすることを避け、テロリストと一般のサウジ国民(この場合はサウジ警察)を線分けして描くことに注力している姿勢はまだ品があると言えるでしょう。 何故アメリカがかくも憎悪の標的になるのかといった「そもそも論」には一切踏み込まず、現場のCIA職員と「敵」との対決及び銃撃戦が見どころであるという問題提起無しの娯楽作品ですね。 カメラがブレて見づらいなあ、というのが難点ですが「青いビー玉」が伏線として効いていたり、背広組の印象が強いC・クーパーが現場で穴を掘る姿もすごくハマるなあという発見があったりと、数多の類似作の中でも印象に残る作品ではありました。 それにしても゛互いが憎悪を抱き続ける”バッドエンドにしたのはどういう意図なのかしら。娯楽作テイストなのに急に社会派なメッセージが入ってきたようで唐突に感じました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-10-01 22:54:24)
758.  ワンダー 君は太陽 《ネタバレ》 
この手の「いい話」を観ると実際当該の難病や障がいを抱える人が観たらどう思うんだろうと考えてしまいます。なにしろ徹底してキレイに仕上げた物語です。オギーの家族は愛に溢れ、両親はちょっと非現実的なほどに強くて優しく正しい。実際にハンデを負った子を育てるのは並大抵のことではないでしょう。ジュリアとオーウェン演じる両親はここに至るまでの傷跡が一切見られない演技で、つるんと明るく屈託が無さ過ぎに感じました。 と、鑑賞直後はかなりの低評価だったのですが、後に原作が児童文学だと知り見方が変わりました。なるほど子供向けであるなら、現実社会のキツさをリアルに描く必要はないですね。彼らの柔らかな感受性にすんなりと溶け込むような優しいタッチが必要になりますから、この映画は子どもが観るには適していると思います。 あと、複数の人物の視点から語りを入れるやり方。話が多角的に観られるかな、と期待したのですがあまり成功してないみたい。姉の‟ほっとかれた長女”エピソードも、ちと掘り下げ不足。ママが弟ばかり構って寂しいけど彼氏ができてハッピー、てだけ?友人ミランダのパートに至っては彼女の心理は100%理解不能ですし、必要なかったのでは。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-09-30 23:38:01)
759.  ベガスの恋に勝つルール
主演の女優が35才、男優が30才ですか。他愛もないラブコメにしてはやや年齢高めの役者を起用したものです。それだけキャメロン・ディアスのコメディエンヌの才に対しての信頼の高さを感じますが・・さてどうでしょう。 結論から言うとまあまあ面白かったです。序盤はうるさ過ぎに感じましたが、リアルなキャラ作りが功を奏してだんだんとこちらもノセられてゆく。こういう引きの強さはさすがにベテランの仕事だと感じます。 でもね、やっぱりこれが10年前のキャメロンならもっと快作になっていたと思うんですよ。彼女のコメディ演技は若い頃と何も変わっていない。昔みたく顔全体でパッと明るく笑ってみせても目尻のシワが気になってしまうし、やっぱり年相応の演技をしなければ特にコメディはキツイ。これは未だに20代仕様の脚本をキャメロンに強いた制作が悪いのです。ラスベガスでのバカ騒ぎの場面なんか若さの勢いがあればこそ。分別のある大人がやると痛さが先に立ちます。 かつては輝くばかりのコメディエンヌだったキャメロン。どうかメグ・ライアンの二の轍を踏まぬようにと誰もが願っていたところ、女優引退してしまいました。メグとは全く違った決断をした彼女。いくつかあるシリアス系のお芝居も(メグと違って)そんなに悪くないなあと思っていたのですが。もう観られないと思うと寂しいです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-09-28 22:59:47)(良:1票)
760.  アンフォゲタブル 《ネタバレ》 
「アン××ブル」ってタイトルの映画他にも色々あったよなー。きっとコレもそのうちどんな内容だったか思い出せなくなりそうな。しかし「レイ・リオッタが主演の」と言ってくれれば ああ、となりそう。だってこの人が主役を張るっていうのがもう珍しいもんね。 顔つきが(役者としては幸運なことに)小ずるくて信用置けなさそう(わたしの主観)だもんだから、役どころもそんなバイプレイヤーキャリアの彼。本作はアルコールに溺れた過去を持ちながらも妻愛に満ち、殺害犯を我が身をリスクに晒しながら探し続ける、しごく「正」側のキャラクターであります。レイはまあ好演と言えるのでしょうが、犯人像が二転三転するという展開も相まって、わたしはどーしてもレイへの固定観念が捨てきれず「結局この人が殺したんちゃうの?」と思い続けてましたから、‟真犯人探し”のプロットを生かすためにも客が勝手にミスリードするこの配役は絶妙だったのかもしれません。レイすまない。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-08-13 23:28:16)
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