881. スニーカーズ
派手さはなく印象は薄いんだけど、観た段階では楽しめた記憶がある。特技を持った個性的面々が集まって成し遂げるこの展開は好きなので、もう一度見たい。 [ビデオ(字幕)] 5点(2009-06-23 23:06:04) |
882. スターゲイト
壮大なSFロマンの要素は所々に見え隠れ(?)するので、楽観的に見れば楽しく観れると思う。そこまで細部まで要求できるレベルの映画ではないように思うので、楽しく観れればそれで良しではないかと。 [地上波(吹替)] 5点(2009-06-23 23:05:35) |
883. アダムス・ファミリー2
暗~い性格の曲がった少女が可愛く見えてくるのは、今やスターになったクリスティーナ・リッチの魅力であったのだろうと思う。今作はこの手のコメディ映画のわりに曲者ぞろいのキャスト陣が豪華だった。 [地上波(吹替)] 5点(2009-06-23 23:03:46) |
884. 僕らのミライへ逆回転
《ネタバレ》 「映画」が好きな人間にとって、「映画を観るということ」の価値は計り知れない。 それは理屈ではなくて、ただただシンプルに「好き」ということになると思う。 レンタルビデオの中身が消えてしまった。じゃあ自分たちで勝手にリメイクしてしまおう。予想外に面白かったから、また観たい! ストーリーの設定自体は強引すぎるほど強引で、リアリティなんてまるでない。 でも、その根本的な願望は、とてもシンプルで理解できる。 映画が好きだから、街が好きだから、店が好きだから、そうして作られた映画を、みんなで観て、共に泣き笑う。 そのささやか「幸福感」に感動する。 [DVD(字幕)] 6点(2009-06-21 23:54:49)(良:2票) |
885. スラムドッグ$ミリオネア
クイズ番組が好きだ。 問題に答えるための「知識」は、自分がこれまでの人生の中で生み出した結晶で、クイズ番組はそれを確認できる一つの方法だからだ。 「知識」は、積極的な勉学の果てに得たものだろうが、偶然知り得たものであろうが、その価値は変わらないと思う。 自分だけのオリジナルの人生を経て、結果として“知っていた”ということ、それが最も重要なことだ。 そういう概念を根底に敷いて、スラム街に生まれ育った青年の一つの「運命」を、巧みな映画術で描き出した良い映画だったと思う。 前面的に描かれる“クイズショー”は、インドのスラム街の現状とそこに生きる子供たちの現実を如実に表現するための「縮図」で、出題される問題の一つ一つが、主人公の青年の人生にリンクしていく構成が見事だった。 当たり前の様にゴミ山の中を裸足で走り回り、当たり前の様に孤児になり、当たり前の様に物乞いをし、当たり前の様に犯罪に手を染めていく少年たちには、不思議なくらい陰惨さを感じない。 それは、彼らが自分たちが生きるその環境を「当たり前のこと」として受け入れ、生きる覚悟をしているから。 欺瞞に満ちたクイズショーで大金を手に入れることも「運命」。 銃弾を浴び札束で溢れたバスタブで果てることも「運命」。 そのさじ加減を一体誰が決められるというのだろうか。 [映画館(字幕)] 7点(2009-06-21 23:49:18)(良:1票) |
886. ナンバー23
ジム・キャリーが本格的なダークサスペンスに挑む。これはとても期待が大きかった。 ジム・キャリーといえば絶対的なパフォーマンス能力に優れたコメディ俳優であるが、独特の風貌と、存在から発散される特異な雰囲気は、ダークサイドでも輝くと思っていた。 事実、「23」という数字に惹かれ、支配され、崩壊していく主人公を実に妖しく演じきってみせたと思う。 映画自体の雰囲気も非常に妖しく、美的かつ悪魔的な映像世界を創り上げている。 「23」という数字そのものに人間が支配されていくという発想はユニークで、シンプルだからこそ破滅的なストーリー性を持っていると思う。 ただ、そこまで主人公らがひとつの数字にこだわり、呪われていくそもそもの理由が今ひとつ明確ではないため、リアリティという面では事欠いた部分がある。 が、当たり前であるが、これは映画であり、根本的に創りものである。 描き出された世界に一貫したテーマ性と、空気感があれば、それで問題はない。 [映画館(字幕)] 6点(2009-06-20 21:05:27) |
887. エル・マリアッチ
じっとりとへばり付くようなメキシコの熱気と、犯罪が氾濫する街の雑踏が、ロドリゲスの原点にふさわしい刺激的な映像感覚で並べ立てられる。 主人公の男のとんでもない“不運”をあくまでドライにカラっと描くストーリーの質が映画に相応しかったと思う。 ただ、ラストのくだりが少々ガサガサしすぎというか、小気味よさに欠けていた。ラストをもっと爽快にまとめていれば、もっとスゴイ映画になったと思うが。 [DVD(字幕)] 6点(2009-06-20 20:50:38)(良:2票) |
888. コンスタンティン
ビジュアル的にもストーリー的にも俳優的にも総じて“バランスの良い”映画だったと思う。テンポも良くてひたすらにハードボイルドを貫くキアヌのスタンスも良かった。ただしかし、やはりというか何というか、この手の映画に対する“ありきたりさ”を拭いきれなかったような気がする。また見方を変えると、かつてキアヌが主演した作品と似通った点が多すぎる。悪魔と対峙するという点ではアル・パチーノと共演した「ディアボロス」、そしてダークスーツでのアクションはやはり「マトリックス」を彷彿とさせてしまう。出来はまあ良いんだけど、随所で新鮮味が欠けるというところか。あと個人的にはとても期待していたレイチェル・ワイズの見せ場があまり無かったことが残念。 [映画館(字幕)] 6点(2009-06-20 20:48:52) |
889. 穴/HOLES
「穴」というタイトル通り、ストーリー自体にも実際“穴ぼこ”だらけのような気もする。でも、それを「残った穴は想像で埋めて」と終幕で言い切ってしまうユーモアがこの映画の最大のウリであろう。登場人物たちも、物語も、設定も、どこかヌケている。そういうものを平然と流して、独特のユーモアに昇華させ、普遍的な爽快感を生むなんとも奇妙な映画だ。 [DVD(字幕)] 6点(2009-06-20 20:46:28) |
890. キングコング(1976)
《ネタバレ》 キングコングが美女を抱えてビルに登るシーンはあまりに有名なもの。それだけでも映画としての価値は多聞にある。ラストのコングの心音が弱まっていくシーンなどは、怪物の死を描きながら人間自体の怪物性を物語っていて感慨深かった。 [ビデオ(吹替)] 6点(2009-06-20 20:38:55) |
891. コラテラル
なにか描かれるストーリー以上のものを観客に伝える映画だったと思う。単純にストーリー展開だけを見たならば、なんだかクールというよりもあっさりし過ぎているように感じるかもしれない。しかし実際に生きている人間たちがみなそうであるように、“一夜の出来事”の終焉は決して夜明けともに来るわけではない。翌朝も、翌々朝もずっとその人間の中に残っていくものだ。それは映画の住人たちにとっても変わりなく、タクシー運転手の人生はその後も続いていくし、死んだ殺し屋の人生を一晩だけで完全に理解するのは無理だ。なんだか、上手く言えないけど、そういう彼らの“一夜の出来事”の前後の生き様を考えさせられる映画だった。そして、最後の最後まで続いた彼らの思想の対立が、心の中をぐるぐると駆け回って、苦しい。 [映画館(字幕)] 6点(2009-06-20 20:38:18) |
892. ダークシティ
前述の評価にもあるが、「マトリックス」三部作を物語の核を電子から精神に変えて100分というコンパクトな枠にまとめ上げたという印象が残る。それをそのまま好評へとすることもできるが、悪く言えばやはり、これほどまでに奥行きのあるアイデアをこの枠で留めるには説明不足な感も拭えない(かと言って、大風呂敷を広げた「マトリックス」がストーリー的に完成していたとは言えないが…)。まあとにもかくにも、期待以上の世界観の壮大さには驚きがあったし、それを描ききった圧倒的なヴィジュアルセンスにも舌を巻くことは間違いない。 [ビデオ(字幕)] 6点(2009-06-20 20:36:11) |
893. NARC ナーク
期待していたよりも、ストーリーとキャラクターの設定がありきたりだったという感は否めない。あまりにもストーレートな展開には、“隠された真相”を探る秀逸なサスペンスを期待していた者としては少々物足りなかったというのが正直なところ。しかし骨太な刑事ドラマを最初から想定していたのなら、その圧倒的な重量感には満足できたであろう。レイ・リオッタの好演者ぶりは予想できたが、驚かされたのはジェイソン・パトリックである。全米で最もセクシーな俳優として(ほんの一瞬だけ☆)騒がれ、あわよくばスターダムにのし上がろうとした瞬間に見事にその階段を踏み外し、転落していったこの俳優のこれほどまでの豹変ぶりを誰が予想しただろうか。もしかしたら、彼の俳優としての怒涛の反撃をこれから先、幾度となくあびることになるのかもしれない。 [ビデオ(字幕)] 6点(2009-06-20 20:34:44) |
894. フォーン・ブース
個人的見解であるが、良質なサスペンス映画であるほど、舞台となる空間は限定され、洗練される。この映画はまさにその良質なサスペンス映画である要因を十二分に備えた作品だったと思う。電話BOXを利用した都会の狭間に隠れる恐怖感は、実に新鮮で巧みであった。「ヤラレタ!」と思ったのは、時間軸をそのままに描き出される映画世界、所々で画面分割を多用するその手法は、まさに今大流行のテレビドラマ「24」ではないか。「ああ、なんだか似てるなあ~」なんて観ていたら、ラストに出てくるのはあの男……。まさにまどろむ様な後味の悪さとブラックなユーモアが漂うこのラストは、この映画の締めとしてふさわしい。 [DVD(字幕)] 8点(2009-06-20 20:32:18) |
895. トロイ(2004)
《ネタバレ》 エンターテイメント映画としては、おそらくほとんど問題はないと思う。ただそこに史実的な男たちのドラマという要素を入れるとしたら、何だか物足りないというのは正直なところだ。登場人物たちの心情がいまひとつ描ききれていなかったように思う。どこか人物描写が希薄だから、アキレスの己の宿命に対する葛藤が単に優柔不断に見えたり、盲目的に愛を貫き通すパリスが軟弱なアホ王子に見えたりするのだと思う。「歴史に名を残す」という男たちの思いを群像的に描く上でこの人物描写の弱さは、痛いところだ。その影響が、明らかにスゴイはずの映像世界のパワーをも弱めているようで、益々残念である。 しかしながら、やはり圧倒的なビジュアルに裏づけされる娯楽性は大したもので、大スペクタクル映画としての要素は存分に備わった作品であることは確かだ。トロイの木馬、アキレスの唯一の弱点という史話的に非常に有名なエピソードをそつなく抑えたクライマックスは見事だと言える。 [映画館(字幕)] 6点(2009-06-20 20:25:32) |
896. スカーフェイス
個人的にはあまり好きなストーリーではなかったので強く心に残るものはなかったが、若くエネルギーに満ちたアル・パチーノの存在感にはこの後の大俳優への可能性を感じるに充分のものがある。壮絶すぎるラストの死に様は圧巻。 [ビデオ(字幕)] 6点(2009-06-20 20:22:18) |
897. クロッシング・ガード
思想的にかなり偏った描き方のようにも思うが、そこがショーン・ペンらしいといえばそうで、監督として彼の持ち味なのだと思う。ジャック・ニコルソンの存在感が高く、彼を尊敬してやまないペンだからこそ描き出せた悲哀に満ちたダンディズムがそこにある。 [ビデオ(字幕)] 6点(2009-06-20 20:21:35) |
898. チェンジング・レーン
ベン・アフレックの大根役者ぶりは個人的には頂けないが、演技面ではサミュエル・L・ジャクソンが巧くカバーしていた。多少詰め込みすぎという感はあるが、誰にでも起こり得る日常のサスペンスを興味深く描き出すことに成功している。映像的な工夫がもう少しあれば、現代のヒッチコック映画とも言える雰囲気を持っていると思う。 [ビデオ(字幕)] 6点(2009-06-20 20:20:52) |
899. マイノリティ・リポート
流石スピルバーグとうならずにはいられない映像世界には圧倒された。しかし、スピルバーグのテイストはフィリップ・K・ディックのオリジナルの持つクセを消してしまっているように思う。それくらい他のK・ディック原作映画と比べるとあまりにストーリー展開が凡庸である。物語の持つテーマ性に対して映画の結末はあまりに安易で、チープだった。スピルバーグでなければあの映画世界はなかったかもしれないが、やはり他の個性派監督が撮っていればもっと興味深い映画になっていたように思う。 [映画館(字幕)] 6点(2009-06-20 20:18:46) |
900. コラテラル・ダメージ
いち消防士があれほどまでテロリスト相手に大立ち回りしてしまうリアリティの無さは、普通は認められないものだけど、それがシュワルツェネッガーであれば何の問題もなく、むしろフツーのこととも思える。肯定的な意味で非常にシュワちゃんらしい今作は、近年の彼の低迷振りを払拭するエンターテイメントを提供できていると思う。 [ビデオ(字幕)] 6点(2009-06-20 20:12:53) |