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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2012
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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1061.  シェフ 三ツ星フードトラック始めました 《ネタバレ》 
そうですね、実にセオリー通りのハートウォーミング系作品にケチつけることもないよな、とは思うのですが。 画は明るいし基本善人ばかりだし、そのせいで主人公が陥っているはずの窮地がさほど大変そうに見えない。もう少し硬軟織り交ぜた方がドラマとしてのリアリティを獲得できてガツン、ときたのではないでしょうか。 なぜに元妻とその今彼があんなに協力的なのだ。妻、母というより「ただのモデル」的な容姿も鑑賞の興を削ぎます。とどめに仇敵の批評家が「出資したい」とはあまりの大甘展開に恐れ入りました。 誰も傷つかない平和なお話です。楽しめなかったのはわたしの鑑賞時の精神状態等が穏便でなかった、ということも大いに影響しているのかもです。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-05-14 23:52:40)
1062.  シェイプ・オブ・ウォーター 《ネタバレ》 
これ、‶おとぎ話”ですよね。ただし大人向けの、それもクセ強めな。 ‶異種との愛”とはいっても、アカデミー会員らがこんなにも愛のレンジが広いとは驚いた。 わたしは己のおとぎ話分野における感性の限界値が「野獣」まで、と知りました。まあエマ・ワトソン(美女)ではなくサリー・ホーキンスなのはまだ容認できます。が、花やドレスの担う色彩部門が不味そうなゼリーの毒々しい緑色だったり、本来ダンスシーンであるべき二人の交流が水没した室内での交歓というキツイ画ヅラなことにだんだん萎えてきます。何よりどう考えても半魚人のビジュアルが恋愛対象として甚だ難しい。そこら辺のネタバレはラストシーンで明らかになるのですが、まあそりゃそうだろうねえ同種ならねえと妙に納得してしまいました。 ヒール役のM・シャノンの常にキレかかってる目元の怖さといい、清々しさ成分の極めて少ない(まあこの監督の味ですが)ちょっとわたしにはキビシイ映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-05-02 12:43:40)
1063.  ロンリーハート(2006) 《ネタバレ》 
サスペンスとの触れ込みに期待したのですけど「逃げる殺人犯vs追う刑事」の基本画は押さえているものの、逃走劇そのものにはそれほどハラハラ味はなく、むしろアッサリ捕まった方ではないでしょうか。実話ベースなので嘘にならない範囲でドラマの肉付けに腐心している感がひしひしと伝わります。トラボルタの個人的な家庭問題や同僚とのロマンスを織り交ぜたり、殺人者ペアを美男美女にキャスティングしたりとか。まあ感想としてはこれら全部必要なく、裏目に出ていると思いましたが。 実事件の方の二人と見比べると、優男風詐欺師のジャレッド・レトが元ネタの雰囲気にとても近いですね。でも女の方は完全に映画の為の造型に変換されてます。 ‶支配愛をこじらせた美女”の方が‶欲求不満のデブ”より客を呼べると映画会社が判断したんだろうなあ。 惨劇のシーンは陰気かつ差し迫った圧迫感もあいまって一流の演出でしたけど、絡む刑事の中途半端なドラマに尺を取られて「俺たちに明日はない」になりそこねたレイモンド&マーサなのでした。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-04-19 23:27:19)
1064.  トゥルー・クライム(1999)
だから世の中のどれほどの人がじーさんイーストウッドの濡れ場を見たがっているというの。女好きなのはいいとしてもこの人の作品の私物化ぶり、本作は特に目に余るわあ。えん罪晴らしの本筋そっちのけで主人公のキャラ描写ばっか丹念に時間割いてる。まさに「俺様」の映画。 もっとも、クリントイーストウッドという役者は「いつでもどの作品でもクリントイーストウッド」なのですが、熱心なファンに向けてのみ映画作られてもね。 劇中の奥さんと子どもの、妻子に見えない感がすごい。どう見たって孫をあやす爺ちゃんではないですか。なんで無理やりこんなキャスティングするの、と思ったらえっ実子?!それはそれで作品私物化度が上がるなあ。 とまあイーストウッドファンでもないわたしはストーリーを脇に除けるほどに存在を主張してくる主人公に少なからずイラっとしました。話もたいがいご都合良すぎですし。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-02-02 00:05:44)
1065.  ビリー・リンの永遠の一日
はて、アン・リーもメガホンの誤り、というべきかこの監督にしてはずいぶん手ごたえの無い映画でした。彼の作品は人物の心情描写が繊細で、ストレートに気持ちが乗るものが多いのですが。 本作は任地から帰国した兵士のPTSDを扱っていますけど、数ある同テーマの多作品と比べても主人公の内なる矛盾やそれに伴う苦悩がずっと伝わってきません。 平時の祖国のから騒ぎに感じる空疎感とか、花火音でフラッシュバックして暴れる同僚とか描き方があまりにもベタです。家族であるクリステン・スチュワートとの気持ちのすれ違いぶりも通り一遍で、全くぐっときません。何が悪いのでしょう。主人公の演技力の無さか脚本のせいか。 そういやヴィン・ディーゼルも出てたな。戦地での温情型リーダーというおいしい役どころではありますけど、彼の使われ方もずいぶんと雑でしたねえ。 アメリカでの興行成績がサッパリだったとか。「アメリカ人は米国万歳調じゃないと受け入れないから」という評も聞きますが単に話が面白くないからじゃないですかね。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-12-21 23:33:05)
1066.  小悪魔はなぜモテる?! 《ネタバレ》 
コメディなのは重々承知しているのだけど、ほとんど笑えるトコはなかったな。十代の子が観たら面白いのかな。 いや分かりますよ。自意識で潰れそうな高校生の頃って‶悪ぶって”周囲から一目置かれることに心地よさを感じてしまうよね。・・けど女子の場合、やり過ぎてビッチ認定されてしまうと、注目されているようでその実ドン引きされてるわけで。ましてや金銭まで受け取って、となると「軽蔑」レベルまで評価が下がります。なんでフェイクなのにそんな不名誉なマネしてるのか、オリーブの気持ちがさっぱり分かんなかったです。 賢い子なのに友人が離れていくことが予想できないとはちょっと考えづらいですし、そもそもエマが地味で目立たないという設定が無理です。 現代の緋文字のヒロインはタフで打ち負かされないのよ、というメッセージなのかな?でもオリーブは何もしてないんだけどなー。緋文字と被ってるようで被ってないよね。 ヒロイン、わりとヒドイ境遇に次々見舞われる展開なんですが、徹頭徹尾軽くて明るい。可愛いエマが見たい人は楽しめるかも。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-11-28 23:32:08)
1067.  TAG タグ
素材が素晴らしいので映画化したくなるのも分かります。でもしょせんはプレイヤーだけが楽しい鬼ごっこですから、外部の人間を面白がらせようとして盛らざるを得ず、結果「まあ映画だからねえ」という感想に落ち着く程度のありがちなドタバタ劇になっちゃってます。シナリオライターの限界を感じる痛い一本です。 だって映画の中で一番面白かったのはエンドロール直前に流れる元ネタのご本人たちの映像なんですもん。真面目に馬鹿をやっててすごく楽しそう。ウォールストリートジャーナルの記者もよく見つけたものですね。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-11-21 00:15:17)
1068.  ビリーブ 未来への大逆転 《ネタバレ》 
いわゆる‶有名人の伝記”的な作りで、映画作品としての面白みに欠けると感じました。事実を盛れとは言いませんが、ルース・ギンズバーグという人となりをもう少し丹念に描くことはできなかったもんでしょうか。頑張り屋で性差別に憤り、超優秀な弁護士。それはwikiでも読めば皆分かっているのです。 例えば夫が病に倒れた時、真っ暗な絶望からどう心を立て直したのか。猛烈に仕事にまい進する日々の中で、一度でもちゃんと子どもを見れてやれていない、家庭という生活を回せていない、と落ち込むことはなかったのか。長女の反抗などは唯一「おっ」と思わせる場面でしたが、さらっと過ぎてしまいました。 夫にしてもあんなパーフェクトな聖人のような描き方では逆に嘘くさいですよ。一つ二つ彼のボヤキが入ってもよかった。 フェリシティ・ジョーンズの情感乏しい演技も相まって、キキの人柄に響くところを感じなかったのは物足りないし、残念です。RBGを語る上であまり成功していない作品と思います。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-11-16 23:53:08)(良:1票)
1069.  シンプル・フェイバー 《ネタバレ》 
ちょっとライトめの「ゴーン・ガール」といった感じで、アナ・ケンドリックが主婦探偵よろしく真相に迫るまでは面白かったんですがねえ。これまでたいてい‶健康的な優等生美人”を演ってきたブレイク・ライブリーのやさぐれ具合も目新しかったですし。 双子で保険金絡みとネタバレした後の雑な処理はちょっと呆気にとられちゃう。ヤマ場はなんと三者立ち話。事件と直接関係ないステファニーがなぜだかキレて銃を持ち出し、狂言芝居でエレンの自白を引き出そうとするも失敗→旦那ショーンはエレンに撃たれ、(ところでこの男はどっちの味方なんだ)生配信を知ったエレン外に飛び出す→ジャストタイミングで駆け付けたママ(パパ)友の車にはねられ、都合よく到着したパトカーにより逮捕。・・と書いててもぐだぐだ感が否めません。なんだかなあ。初めのうちこそ子どもの存在を大きく扱い、母親キャラを堅持してたのが、どんどんキャラブレしていって後半は子の存在がすっかり消えてんのも頂けない。 野暮ったい母さんファッションだったアナが、強気になるにつれ服装が垢ぬけていくのも見どころのひとつにしてるんでしょうが、そもそもアナ・ケンドリックは身長低く腕や脚も長くないため服を着こなせるタイプでないのです。よってあまり映えません。 前半の引きの良さに比べ、後半の安い展開で大きく評価が下がってしまいました。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-10-17 22:51:19)
1070.  ジョン・ウィック 《ネタバレ》 
ストーリーは勧善(でもないか)懲悪、主人公がばったばったと敵をやっつける姿がみどころ、というほぼ時代劇コンセプトな殺し屋モノ。殺陣の美学をとことん追求している本作はキアヌの身のかわし方や銃さばきの華麗さに作品の成功がかかっているわけで、中年キアヌ頑張りましたねえ。 裏切るかと思われた親友W・デフォーの男気溢れる生き様はちょっとしたアクセントになってますが、基本 話はびっくりするほどシンプル。もっとも話が複雑になって深度を増すとキアヌの棒演技が目立ちますので、彼のための映画はこんなもんでいいのかもしれません。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-10-10 23:04:14)
1071.  カーリー・スー 《ネタバレ》 
この手の"子ども上位モノ”は子役の出来いかんにかかります。賢さも器量も「大人顔負け」でなければならないし、かつ愛され要素として‟幼さ”も併せ持っていなければならない。さすがにハリウッドです 汲めども尽きぬ天才子役。次々輩出してきますねえ。その後のキャリアが大成したかどうかは別として、本作のアリサン・ポーターも見事な主演ぶりです。 演技論などを超えた彼らの天然演技は表情に嘘が無く、こましゃくれたトコも困った顔も寂しそうな様子も、全部素に見えてしまう。しかも本作は「コメディ」である、ということは押さえているみたい。恐るべし子役です。 そして今作大きく割を食っているのが大人たちで、造形の凡庸なことったら無いです。気ままだけど人の好い父親としっかり者のキャリアウーマン。この二人がくっつくであろうことは、しょてから100%分かっちゃってるわけで、展開にもヒネリがありません。心情描写も大雑把、出会って気に入ってくっつくだけ。子役のアリサンにおんぶにだっこの手抜き脚本はちょっと頂けないです。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-09-19 23:15:06)
1072.  サベイランス -監視-(2001) 《ネタバレ》 
巨大企業の悪だくみを若き精鋭が暴く社会派勧善懲悪モノ。殺人ありスパイあり隠蔽工作ありの仕様は全く新しくないんだけど、その大企業てのが誰が見てもM・ソフト社というのが21世紀ぽい。そしてあの社長をティム・ロビンスがまんま似せてるってのもそこはかとなく笑いを誘います。いいのかなー。 若々しいライアン・フィリップはこの頃が容姿のピーク。瑞々しさや若さゆえの青っぽさが魅力的です。 人物の印象をラストに急変するキャラクターが三名は居り、素直な客のわたしはおお、そうなるのかこいつはと驚いたのですがこのへんは脚本のミスディレクションがさすが、というところでしょうか。 邦題がややテーマとズレてるのが違和感残って残念。いかにも‟surveillance”が原題のような書き方してますが。
[試写会(字幕なし「原語」)] 5点(2020-08-21 23:12:18)
1073.  セントラル・インテリジェンス 《ネタバレ》 
凸凹刑事コンビの、相棒との丁々発止のやりとりが楽しいバディ・ムービー。そりゃハリウッドはこの分野のノウハウを山ほど蓄積してますから手慣れたもんで、今作のD・ジョンソンとK・ハートもノッちゃってます。実になめらか。 だけどまあバディもののひな型をきっちりなぞっているものの、そこから大きく広げてくれることはなく話は凡庸そのもの。CIAは単なるにぎやかしの役割であることはすぐ分かるので緊張も無いですし。 イジメの問題も織り込んでいる以上はあのいじめっ子にもっと制裁を加えてもいいような気もするな。20年経っても意地の悪さは直らない。そこんとこが今作で一番おっかないな、と思いました。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-07-09 22:59:37)(良:2票)
1074.  15時17分、パリ行き 《ネタバレ》 
パリの列車テロを防いだ米国人の実話と知って観ても(わたしは知らずに観たので尚のこと)、あまり面白くはないですね。事件そのものについては当時大いに感嘆し3人のアメリカ人に興味も抱きましたけど、映画にするとなると2時間弱の長尺、事件そのものは数十分の出来事であるし、どうしたって個人の「それまでの人生」を描かなきゃならない。 だけど一個人の人生なんてそんな見どころいっぱいなわけないですもん。さしものイーストウッドも描くこと無くてヨーロッパ観光シーンが長くなっちゃってる。知らない人たちの生い立ちと観光旅行に付き合わされてやや辟易しました。 3人が本人というのもサプライズ企画ではあるけど、よく考えてみれば裏目だったかも。プロの俳優ってやっぱり引きのオーラがあるんですよ。同監督の実話ものを見ても、トム・ハンクスやブラッドリー・クーパー、ポール・ウォルター・ハウザーなどは演じた役の人間性をこちらに伝えてくる力があるのです。ある意味本人が動くのよりも。 今作を観てて終盤に「これってあの事件の実話かな」と気づくまで彼ら3人に特に興味を覚えず退屈したのは、脚本のせいだけではないのかも。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-07-07 23:22:26)
1075.  バリー・シール/アメリカをはめた男 《ネタバレ》 
実在したトンデモ男のびっくり話。へえ、こんなことが、と多少は驚いたけれど出来事羅列の単調ぶりで引きが弱いです。主人公がやらかしたネタ一つ一つにドラマの肉付けは大変かもだけど、ディカプリオの同種「Catch Me If You Can」なんかは大成功してるのですから、トムに背景を喋らせるばかりでなくて見せ方の工夫がほしいところです。 あとねえ、Catch Me~は天才詐欺師の話だったからコミカルなテイストでいけたけど、バリー・シールはCIAのコントラ作戦絡みでその上麻薬組織にも関わっているのだからかなりシャレにならないブラック案件ですよね。終始軽い空気感の演出に、へらへら気楽なトム・クルーズって、撮り方やっぱり間違ったんじゃないかなあ。実際バリーの顛末は結局ああでしょ。いきなりのスカーフェイスでしょ。国家に使い捨てにされた男の哀れなお話にこの副題も大嘘。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-05-26 16:54:47)
1076.  スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 《ネタバレ》 
ep1はとてもつまらなかった。そして2、これもまた欠伸が出てしまった。なんでこんなにつまんないのかな。元老院だ共和国だ評議会だ通商連合だ、でまるで中東情勢のように勢力構図が分かりづらい。そしてだらだらと展開する暗殺者追跡とお花畑恋愛劇の二本立て。 アナキンといちゃつくのに飽きたのか、ピンチに陥ったジェダイを助けに行くわ!と果敢な元女王様。敵陣に乗り込んだはいいけど、要塞の裏口みたいなところからあっさり入って突然展開するSASUKEワールド。一体いつスターウォーズになるんだよう。 アナキンとパドメの2ショットは絵に描いたような美男美女でスクリーンがキラキラしいったらない。だけど、庶民顔のレイア姫と武骨なハン・ソロが話を回していた旧作の方が映画としてはずっと見ごたえがあったよ。 本作の良いところを挙げるなら、R2-D2の使い方。活躍がいっぱい見られて(宙に浮くこともできるのよ笑)、彼(?)のファンとしては今作の使われ方はとても嬉しかったです。
[DVD(字幕)] 5点(2020-03-04 18:23:20)
1077.  ミステリー・トレイン
この監督の作品には起承転結が無い。人と人との「間」を噛みしめるのが、ジャームッシュ節を味わうコツ。相変わらずへんてこな風合いですが、メンフィスの鄙びた感じも彼独自のスタイルを貫くのに一役買っていますね。かつて一世を風靡したプレスリー一色の都市。でもそのポスターもわびしく色褪せていて、ジャームッシュ作品の他都市同様、寡黙な街です。 で、その静かな土地に生きる人たちのキャラ濃いこと、このギャップ。安ホテルのフロント2人もちょっと意味不明なほどにインパクトが強いコンビ。場の切り替えポイントとしてちょくちょく並んで登場。仏頂面なのに引きが強い強い。街と仏頂面とブシェーミ、私的にこれはジャームッシュ3点セット。ああこれこれ、とうれしい。 ところが、私は日本人なので一話めから突き刺さるような日本人女優のハイボイスが、どうしてもジャームッシュの世界に浸るのを邪魔してきました。母国語だとお芝居の上手い下手に より敏感になるので、外国人ペアで撮ってほしかったと心から思いました。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-02-19 16:27:19)
1078.  ニューヨーク 冬物語 《ネタバレ》 
原作は長大で「アメリカ文学史に残る傑作」であるらしい(未読です)のだが、映画はこぢんまりしたファンタジー凡作です。うん、あんまり面白くなかったですね。ベースがファンタジーであるぞ、と心得て観れば、赤ん坊を命の危険にさらす無茶も、馬に羽が生えるのもまあ許容できるのですが、現実世界にファンタジック要素を落とし込むその匙加減がうまくいってないことが悪評ふんぷんの原因なのじゃないですかね。ああも堂々と街中を5mジャンプする馬で疾走するとか、ギャングの親玉ラッセルが宝石でホログラムを立ち上げるとかされると「?」ってなりますね。私は結核患者の彼女が妹をしょっちゅう抱擁するたびに、止めに入りたくなりました。 サタンだ悪魔だ堕天使だ、とファンタジー名鑑の常連はとりあえず出てきますがキャラが凡庸すぎる。そのうえ「善側」も個性に乏しいことに関してはいい勝負ときたもんです。最初の赤毛を間違ったのは、あの馬にも責任大あり。なんであのタイミングでやって来るのだ。誰でも間違うわ。 「使命を果たす」ために100年生かされました、とのこと。助ける相手が可愛い女子でなにより。むさくるしいホームレスのオジサンとかが対象ではないのだね決して。 救われた女の子、夜空へ駆ける白馬、輝く星々、ともうベタすぎのエンディングはひたすら安値更新するばかり。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-02-09 00:14:32)
1079.  アメリカン・ギャングスター
個人的にマフィアものに欲する要素が色々欠けているように感じて物足りなかったです。「物語」が足りない。裏社会でのし上がろうという気迫も少ない。闇社会で生きる哀切もなければ必然も感じられない。まるでビジネスマンかのような風体のD・ワシントンの役作り上の責任は大きいと思うな。汚職警官に腹は立てていたようだけど、その怒りすら伝わってこないよ。ラッセル・クロウも取りたてて見るべき仕事はしていないけど、組織のボス感がはなはだしく薄いデンゼルには違和感しかなかった。この人はやっぱり優等生に(だけ)向いているのでは。 それに60~70年代が舞台にしては明るくこざっぱりで、画がどうしたって2000年代の作品なんですよ。クルマはちゃんと昔の型を走らせてるけど、街の空気感とか街角の汚れ具合がリアルに70年代に撮った作品群とは全然違う。そこまで映画に要求するのは無理なのかな。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-01-06 17:15:21)(良:1票)
1080.  クリミナル 2人の記憶を持つ男
自意識=人格が取って代わられる、って深淵な哲学を含んでいる命題だと思うのだけど、終始一貫予定調和なB級サスペンスな筆致。誰も悩んでませんでした。まあ娯楽作なんだから、と思いつつもいちいち腑に落ちず引っかかってしまったのは私だけか。まず奥さんさあ、いくら記憶を持っているといってもその人ダンナじゃないでしょ?顔も体型も違いすぎる。本物の夫が気の毒じゃない?あ、そこは「脳」が元夫だから夫的には良いのか?えそしたらコスナーはどうなんの。他人の人格が定着してしまうことに抵抗感はないのか?それって自死でしょ。などと考えちゃって、テロリストとオールドマンらがわあわあドンパチやってても入ってこなかったなあ。 ラストは更に評価を下げるだけの鼻白む大団円だしT・L・ジョーンズの老け具合は衝撃だしで、あまり取るとこない映画でしたが、かつての大怪我から立ち直るべく奮闘中のK・コスナーが良いです。スターの雰囲気は健在ですしもっと上等の脚本を与えてあげてほしい。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-12-25 20:23:45)
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