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R&Aさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

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101.  キングダム/見えざる敵 《ネタバレ》 
今、中東を舞台とするならばどうにもカメラを揺らさなければいけないらしい。でもまあこの作品の揺れはまだ許せる。それは揺らすことが単なる「かっこつけ」と自覚しているように思えたからかもしれない。揺れる画面からリアルを得ようなんて思ってない。そもそも味方に全く弾が当たらないのはリアルじゃない。かっこいい銃撃戦が撮れればOK。その潔さがいい(製作にマイケル・マンの名前があるけど影響あるのかな)。あと、見せるべき一瞬を揺れない画面でとらえていたんじゃないだろうか。そのかわり細切れカットが鬱陶しい。男世界に女性捜査官を登場させ、また大いに女性であることを強調していること、そしてじゅうぶんに活躍の場を与えていることは見栄え的にも実に良かった。そういった娯楽の部分はいいのだが、サウジと米国の関係の解説から始まることからも社会派でもあろうとしており、それはべつにいいんだけども、その社会派たろうとするための、同じセリフを互いに発していたという皮肉に満ちたオチ、それ自体もあざといんだけど、そのオチの伏線がしつこい。「なんて言って慰めたのか」と何度も質問する必要なんてない。観客には聞こえない耳打ちでじゅうぶん伏線になってる。
[DVD(字幕)] 5点(2010-10-14 16:36:15)
102.  トータル・フィアーズ
映画が嘘の世界であることは承知しているが、核がこんなにも軽く描かれちゃっていいものか。主人公ジャック・ライアンと恋人が爆心地にいたというのにその後、先に作られたシリーズ作品では元気もりもり、子供も授かっているという矛盾はさておき、せめて核を描くことにいくらかの覚悟をもってほしかった。ここでの核爆弾は超デカイ爆弾でしかないようなのだが、まさか本気でそう思ってるわけでもなかろう。あと、子供の喧嘩じゃあるまいし、なんなのだ、このレベルの低い攻防は。とにかくジャック以外のアメリカ人、いや合衆国政府高官の面々はアホばかりなのだが、9.11後のアフガニスタンへの空爆やイラク戦争へと向かったアメリカを見てるとあながちはずれてもないのか。
[DVD(字幕)] 4点(2010-10-13 16:44:32)
103.  ワールド・オブ・ライズ
弟が監督した『スパイ・ゲーム』と似た構成なんだけど、痛快なフィクションであった『スパイ・ゲーム』とは違い、兄リドリーは原作がノンフィクションということもあり、痛快さよりもリアリティを選ぶ。と言ってももちろんフィクションで、社会背景など細部を丁寧に描きながらもほとんど社会派の色を持たないところは好感が持てる。ハリウッド二大俳優よりもヨルダン情報局のえらいさんが目立ってた。嘘だらけの世界でただ一人、嘘をつかない紳士ぜんとした人物なんだけど、言っても情報局のえらいさんなわけで、観客が何を信用してこの映画を見てゆけばいいのかわからないってところに面白さがあり、疲れるところでもある。CIA映画ではお馴染みの衛星からの偵察映像の使い方がうまく、最後もそこにオチをもってくるあたりがニクイ。現地の女とのロマンスとかかなり無理矢理だし、お話自体が古臭かったり、ラッセル・クロウの人となりが最後までよくわからなかったり、なんだけど、まずまず楽しめた。
[DVD(字幕)] 6点(2010-10-08 17:11:08)
104.  ゲット スマート
できる女スパイとできない男スパイのコンビで笑わせてくれるのかと思ったら男はスマートじゃないだけで(名前はスマートなのに)、できる男なのだ。そのスマートのスマートじゃないところに笑いがあるんだけども、徹底的なおバカではなく生真面目ゆえのおバカという笑い。徹底的なおバカよりも上品ということになるんだけど、上品に下品をしちゃうところがこの作品の特徴でここが笑いのツボに入っちゃうとたまらなく面白いかも。お話自体はどおってことないのだが、作風とは裏腹にシリアスに展開してゆくもんだから、お話が盛り上がってゆく終盤はコメディ調が薄れてしまい、そうなるとどこにでもあるような映画になっちゃってて面白くなくなる。脇に配された豪華な顔ぶれは見て損なし。
[DVD(字幕)] 5点(2010-10-07 15:37:10)(良:1票)
105.  ソルト 《ネタバレ》 
『ニキータ』『アサシン』、あと『ミッション・インポッシブル』とか70年代スパイ映画、とくに時を経て作戦が実行されるというところで『テレフォン』なんかも想起した。他にもロシア大統領暗殺シーン前は『ジャッカルの日』とかいろいろ出てくるんだけどやっぱり「ボーン」シリーズがあらゆる面で似ている。似すぎと言ってもいいくらい。でもこっちは過去を探るといったドラマはなくひたすら戦う。そして圧倒的な強さを見せる。当然特殊な訓練を受けた暗殺者なんだから強いに決まってるんだけど、その強さが半端ない。たった一人でアメリカ・ロシアの精鋭を振り回す。その人間離れした強さを一応納得させるために、幼少からの英才教育に加えて遺伝子的にもその強さの根源を提示してくれているのだが、これけっこう効いているかも。かといって訓練中のエピソードとかくどくど描かなかったのもいい。冒頭の即席の武器を作って逃げるシーンの半分焦りながらも脳みそがフル回転で導き出した動作を完璧にこなしてゆく様、高速道路を走る車の屋根から屋根に飛び移るスーパーアクション、車ごとダイビングする際の車内映像など怒涛にして頑なにアンジーの顔をしっかりと映したアクションが紡がれてゆく。コアな映画ファンにはイマイチというか駄作という専らの評判なのだが、なんつうか、このへんが映画素人ってことなのかどうか、私はアンジーその人がアクションしてます!ってのがガンガン伝わってくるともうそれだけすげーすげーと喜んじゃうみたいだ。それに「ボーン」シリーズの揺れ揺れ画面なんかよりずっといいと思った。あいつがあれだったのか!ってな米ソ冷戦時代の安っぽいスパイ映画にありがちな終盤の展開は、そういうのもういいよって思ったけど。
[映画館(字幕)] 7点(2010-10-04 19:50:16)(良:2票)
106.  マン・ハント(1941) 《ネタバレ》 
ライフルの照準器に映し出されるヒットラーという衝撃的な画から始まり、のっけから緊張感が漲ります。まずはドイツでの瀕死の逃亡劇、ここは怖さよりも逃亡劇としての面白さが勝つ。迫り来る軍用犬の吼え声や森の中を逃げる男と追うナチスの距離感が絶妙。なんとかロンドン行きの船に潜り込み善意の少年が登場するのだが、結果から言うと無事ロンドンに辿り着くんだけど、いやーな空気が充満してて居心地の悪い怖さがこの辺から漂い始める。こっちとしてはロンドンに着けばこっちのもん、と思って見てるもんだから何か起こるとしたら船だと思ってるもんで。そのへんのじらし方がいやらしい。で、ロンドン。ジョーン・ベネット登場。おや?と思う。どこかロマンスコメディの様相に。その後は逃亡劇、スパイ・サスペンスってこともあってヒッチコックっぽくもある。ドイツの森同様にロンドンの地下鉄での逃亡劇なんか「うまさ」が目だって、やはり怖さより面白さが勝ってくる。ベレー帽の矢の形の飾りを印象的に出してくるあたりもやっぱりうまいんだけど、まさかこれが怖さへと繋がってゆくとは!作品のカラーが一気に変わる。こういうのってもしかして散漫って言うのかもしれないが、それほどに恐怖は突如襲ってきた。ナチスの恐怖を描くのにこれ以上ない展開。この後味の悪さだけで全体が暗い映画のような印象を持ってしまいがちだが、実はこれに続く『死刑執行人もまた死す』よりもずっと単純なストーリーでずっと単純な面白さを持った作品であることは間違いないと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2010-10-01 18:40:07)
107.  夜の人々(1948) 《ネタバレ》 
3人の脱獄囚がとある場所を目指す冒頭の短いシーンで3人の立ち位置と人となりが映し出されている。主人公の青年が脱獄囚でありながらさほど悪い人間ではなさそうであることがすでにここで明示されている。もちろん言葉での説明なんて無い。女との出会いのシーンはそれが運命の出会いであることが一目でわかる。お互いほとんど言葉を交わさないシーンでも、それは出来るのだ。そして不必要な言葉で埋め尽くされることでぎこちなさが強調される告白シーンの初々しさよ。共に逃げる悲壮よりも共にいることの幸福がはるかに勝る新婚生活の瑞々しさよ。そして儚さよ。とくにヒロインの、初登場シーンの暗さから一転して見せる輝かしい笑顔は、それだけで幸福感を満たせ、またその後の暗雲をも予感させる。バッドエンドという結果の分かりきったラストシーンは、それでも二人のハッピーエンドを願わずにはおれない。
[DVD(字幕)] 8点(2010-09-30 15:24:43)
108.  地獄の逃避行
5年後の『天国の日々』で伝説の監督になっちゃって、さらに20年沈黙後『シン・レッド・ライン』を作るんだけど、その『シン・レッド・ライン』は結局のところこのデビュー作『地獄の逃避行』とやってることは同じだったんだとコレ見て思った。狂気を狂気っぽく描かない。殺人の背景とか心の闇だとか一切描かない。殺人のシーンはそれぞれが衝撃的であるが、何が衝撃かっていうとあまりに簡単にその行為が成されているってことに尽きる。映画は男が何を思い何を考えているかを映そうとはしない。それは映らないから。映せるのは行動だけ。それが映画なのだ。そしてテレンス・マリックはその行為が成された場所を映す。そこでどんな異常なことが行われていようと地球はそんなことに関わりなく美しくそこに存在し続ける。というか、どんな狂気をもちっぽけなものにしちゃう。何やったって釈迦の手の中でしかない、みたいな。その美しい景色たちが『シン・レッド・ライン』ほどに雄弁でないところがまたいい。
[DVD(字幕)] 7点(2010-09-29 15:44:52)(良:2票)
109.  ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー
強盗やって逃げるただそれだけの映画なんだけど、例えばもっとシンプルにただ爆走するだけだった『バニシング・ポイント』や同時代のこの手の先駆的ロードムービーの『イージー・ライダー』のように「アメリカ」を平行して描いたりもしない。本当にただ強盗やって警察に追っかけられるだけの映画なのだ。いわゆるBの線なんだけど、逃げる者メインのドラマにカットバックで挿入される追う者の描写がなかなかに絶妙。単純なんだけど楽しい。こういうのが映画らしい映画なのかもしれない。『バニシングIN60”』ばりにしっかりとカーアクションが撮られているのも嬉しい。直線を走るだけでもここまで迫力満点のカーチェイスはそうそうお目にかかれない。数々のプロフェッショナルなドライビングテクニックがバシッと画面に収まっているのは今どきの揺れる画面に慣らされちゃうと実に新鮮に感じる。
[映画館(字幕)] 7点(2010-09-28 15:14:31)
110.  暗黒街の弾痕(1937)
ボニーとクライドをモデルにした最初の映画なのだそうだが、犯罪映画というよりもメロドラマ寄り。なんだけど、そこはやはりラング、ねちっこい怖さが充満している。怖いのは国家とか警察とかじゃなく、ラングのほかの作品同様にやっぱり民衆なのだ。大きな悪よりも小さな悪の集まりの怖さを描く。主人公について回る偏見の恐ろしさよ。盗られてもいない金を盗られたと申告するなんてのも偏見と自分本位から成る行為の一つとして印象的に映し出される。主人公の疑心暗鬼はナチスが台頭してきたドイツを逃れてきたラングが実際に経験してきたものなのだろう。疑心暗鬼が引き起こす悲劇というのもまたラングのおなじみの展開である。かといって主人公が全くの犠牲者かというとそうでもない。主人公は冤罪で捕まったが、捕まったから強盗をしなかったのかもしれない。元々偏見の元である犯罪を犯したのは彼自身であり、すぐにカッとなって暴力をふるうという偏見を呼び込むべく人でもあったのだ。そのあたりの単純に善悪の割り切れない人間性を見せているからこの映画は暗く、深く、そしてやっぱり怖いのだ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-09-24 16:09:33)
111.  手錠のまゝの脱獄
面白いんだけど面白くない。あまりにも人種差別をモチーフにしたわかりやすいエピソードの連続とそのエピソードを通過する前と後のわかりやすい変化(タバコとか歌の扱いとか)が完璧すぎて面白くない(時代性を考慮するとまたべつの評価の仕方もできるかもしれないけど。)。でもお話の根本は面白い。白人と黒人じゃなくても、例えば白人同士でも黒人同士でもいいんだけど、仲の悪い男同士が二人で脱走して徐々に友情を深めてゆくという話は絶対面白いわけで、だからこそこの映画、根本のところは面白いんだ。社会派とは無関係に映し出される「追う者」の描写があるから根本のところで楽しめるんだ。シンプルな話をシンプルにまとめた手腕も評価したい。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-09-22 17:01:21)
112.  リベリオン 《ネタバレ》 
「ガンカタ」最高!参ったね。笑ったね。銃があるなら何も接近戦で戦わなくたって、なんてこと言ってはいけない。見た目かっこよかったらいいのだ。論理的なようで全く論理的じゃない未来世界も面白いし、感情無きクールな主人公が感情を持ち始める展開のバカバカしいほどの予定調和がまたいい。クールなアクションだけかと思ったら息子の父以上に大人な告白に涙。ここ感動したなあ。6点のつもりだったんだけど書いてるうちに7点のような気がしてきた。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-09-17 15:04:57)
113.  ソイレント・グリーン
時代を考えれば変に近未来の舞台を作るより何もしないほうが結果として良かったのかもしれないが、それにしたって当時じゃ「何もしない」ってのはなかなかの決断だったはず。それともお金が無かったのか。いや、フライシャーはわかってたんだ。背景は映画の側面的なものでしかないということを。そのぶん想像を絶する慢性的食糧難という未来社会がいやというほど映し出されて未来を強調する。その世界の中で俳優たちは現代劇となんら変わらぬ演技をする。妙にリアルで妙にうそ臭い。このうそ臭いリアルに不気味さがあり、またこれが映画なのだという喜びがある。なんともやるせないエンディングが70年代前半独特の後味でどこか懐かしい。と思うのは限られた世代だけですね。
[DVD(字幕)] 7点(2010-09-16 10:12:14)
114.  ターミネーター4 《ネタバレ》 
「3」でやっと本当の主役となったジョン・コナーであったが「4」でまた食われる。マックGは「2」のファンなのだろう。本来敵であるサイボーグ・マーカスとジョンとの奇妙な絆は「2」の少年ジョンとT-800の関係にかぶる。ジョンを凌ぐ存在感の大きさもその最期もやはり「2」を意識した構成となっている。それはそれでいいのだけど、シリーズで初めて「審判の日」以降の未来世界が舞台となるということもあって、しかも怒涛のアクションを見せた「3」の後ってのもあって、良くも悪くももうちょっと豪快なものを期待していた者としてはちょっと肩透かし。まあでも、このシリーズは元々悪役でしかなかったシュワルツェネッガーの人気に便乗ってこともなかろうが少なくともシュワルツェネッガーありきのシリーズであったことは確かで、今回シュワルツェネッガーなしで続編が作られたことは冒険でもあったのだろう。だから「2」の構成を再利用して安全弁としたのかもしれない。続編、あるのかどうか知らないけど、「4」ではまだシュワルツェネッガーの呪縛から脱し切れていない。次が勝負だ。
[DVD(字幕)] 5点(2010-09-15 16:31:19)
115.  バイオハザードIV アフターライフ
2Dと3Dがあれば迷わず2Dを選ぶのだが3Dしかなかったのでやむなく。で、見て思うがやっぱり3Dの必要性がさっぱりわからん。ま、そこは置いとくとして。序盤のアリスの大群がなんだか笑いを誘う。お話はシリーズ最高のバカバカしさでなんの捻りもない。てなところがけっこう好きだったりするのだが、アクションまでもが単調でつまらないというのはいかん。スローモーションで見せるならもっとあり得ないアクションを見せてほしい。じゃなければスローにせずに生身のガチンコを見たい。この設定でバイオレンスやエロスが無いのは実に不自然なんだけど、興行上、ゲームから流れてくる低年齢層も考慮してR指定にならないように作られているのだろう。だからこそもっとアクションに力入れようよ。
[映画館(字幕)] 4点(2010-09-14 14:14:34)
116.  デス・レース2000年
倫理観ゼロの「チキチキマシン猛レース」。綻びを全く気にしないバトルロワイヤルな近未来世界というのがあまりに奔放で素晴らしい。近未来であることを考慮しているとは思えない衣装や車のデザインも最高。しかしそれ以上にショボイ。そしていい加減。ショボさは低予算ゆえだし、いい加減さは味でもあるんだけど、ショボさいい加減さは残酷描写を和らげる働きもあるのであえてしているところもあって、その「あえて」ってのがちょっと目につきすぎた。カルト映画と割り切れば楽しめるかもしれないがそれはあくまで今じゃ到底作り得ないような倫理観の無さにあるのであって、1本の映画として見た場合ちときついものがある。でも冒頭に挙げたこの映画の「自由さ」だけは絶賛したい。
[DVD(字幕)] 5点(2010-09-13 14:39:53)
117.  デス・レース(2008) 《ネタバレ》 
設定も展開もやりたい放題なのだが、『デスレース2000』に比べるとまだある程度の辻褄が合うような未来世界になってる。刑務所外の熱狂が数値でしか出てこないのでイマイチその未来世界の顔が見えてこないのも「逃げ」の演出か。ブラックさも自由さも先の作品に遠く及ばない。のだが、展開もさることながら車も「チキチキマシン猛レース」な前作に対して「マッドマックス」な今作ということで全く趣向が違う作品になっており、これはこれで楽しかったのも事実。というかアクション主体のこっちのほうが楽しいかも。人の命を米粒ほども思ってない前作と違い、妻を殺され陰鬱な気分にさせてくれる展開はまさに『マッドマックス』。ナビ役が女子刑務所からのビッチ系キレイなオネーチャンたちというグラインドハウス映画的アホらしさがステキ。どうせならもうちっとエロが欲しかったけど。
[DVD(字幕)] 6点(2010-09-10 11:28:37)
118.  栄光のル・マン
昔はよく見たなあ、ル・マン24。チャージ・マツダが活躍してた頃。で、マツダが総合優勝した翌年にロータリーエンジンが締め出されちゃって、それからあんまり見なくなった。見るっていっても当然24時間見てるわけじゃなく、でも途中途中でただ延々と走ってる車を見てた。レースってのはそれでも面白くって、たぶんそれは一歩間違えば死ぬことだってありえるスピードで走っているという緊張感が伝わったり、チーム一丸ってのがガンガン伝わってくるからなんじゃないかと思うんだけど、娯楽映画という媒体は車といえばクラッシュで、だから公道を違法にぶっ飛ばす車のほうが映画にしやすくって、画的に単調なレースってのは映画にしにくいはずで、実際のところカーレース本来の面白さってのを見せた映画ってあまりない。そんな中でこの映画はクラッシュシーンは控えめながらあるんだけど、とにかく緊張感とか高揚感とかレース本来の面白さを映し出そうとしている稀有な映画。後期のマックィーン出演作って、マックィーン自身がなんらかの形で製作に関わっていることが多く、関わった作品の大きな特徴がリアリズム。この映画もクレジットこそされていなくても間違いなくマックィーンが作った映画だと思う。娯楽映画としては物足りなさもあるんだけど、彼のリアリズムの世界に彼が佇むともうそれだけで絵になってるのは確か。
[DVD(字幕)] 6点(2010-09-09 17:06:41)
119.  ドリヴン 《ネタバレ》 
実際のカーレースはただ走っているその映像だけで面白いのに、サービス精神旺盛な映画を作る側の人たちはそれだけじゃ我慢できないのだろう。だからクラッシュという見せ場を作るんだけど、この映画、異様にそのクラッシュが多い。そのうえ派手。カーレースに本来あるだろう緊張感をすっ飛ばして見た目の派手さだけが目に飛び込んでくる。派手なアクションに定評があるレニー・ハーリンの趣向が裏目に出ている。違和感のほうが突出してしまっているCGもレースシーンをしらけさせている。フォーミュラカーを公道で走らせたのは面白いが、ライトの無い車が夜の街を疾走する緊張感は皆無。恋愛をからめたストーリーはかまわないけど、深みが全く無い。セカンドドライバーの暴走→事故という流れもあまりに短絡的であきれる。往年のカーアクションスター、バート・レイノルズをチームオーナーにしたツボを心得たキャスティングとケミカル・ブラザーズの「Out Of Control」にプラス1点。
[DVD(字幕)] 4点(2010-09-08 17:35:37)
120.  カーズ
顔も無ければ手足も無い自動車が見事に怒ったり笑ったりする。車の擬人化だとヘッドライトを目にしてしまいそうだけど、実際のところの目の役割でもある大きなフロントガラスを目にすることでより表情が豊かになっている。一方で自動車本来の動きが実にリアルに再現されてもいて、このあたりの擬人化技術はディズニーの本領発揮といえる。そのボディに映る景色の美しいこと。これがピクサーの力。ディズニーとピクサーのいいところがよく出ている。そしてまるで実写のごとく美しく映される景色が映画ファンが反射的に畏敬の念を覚えるモニュメントバレーだからたまらん。カーレースだけあって内容は硬派な男の子映画かもしれないけど、そこはアニメーション、どこか愛くるしさのあるキャラクター造形によって女の子も全然OKの作品となっている。
[DVD(吹替)] 7点(2010-09-07 14:06:42)(良:1票)
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