1181. ポルターガイスト(1982)
最近初めてこの映画を観たのだけど、(封切当時はとても恐くて観られないと思っていた)なによりぎょっとしたのは母親が死んだ小鳥をトイレに流そうとしていたシーン。ウソだろー なんて怖くて酷いんだ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-05-24 22:56:05) |
1182. M★A★S★H/マッシュ
ストーリーが一本の流れでなくて、ぽつ、ぽつと点在しているのに困惑した。後で元TVシリーズなのだと知って納得。TVならば、“今週のどたばた話”として一話一話がすとんとおさまる。最後のアメフトの試合も戦争映画ジャンルとして観ると?だけどTVシリーズなら、なじみの登場人物たちが今週はアメフトやるんだってさ、でいいもんね。でもなんか、そんなに笑えなかった。ブラック・ユーモアというよりは悪ふざけに近い気がする。あの婦長が、最後まで生真面目キャラで押し通すとかしてくれないと。ボケがいないじゃないか。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-05-10 01:06:46) |
1183. シャッター アイランド
《ネタバレ》 真実が明かされてからもやけに引っ張るなあ “エンゼルハート”ならとっくに終わってんのにな、と思ったらラスト2分でディカプリオがまさかの決断。ほう。この驚きと哀しみに1点プラスして差し上げます。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-05-02 00:24:52) |
1184. チャンプ(1979)
お涙頂戴映画を作るぞー、とハリウッドが全力を傾注して作り上げた家族愛物語。わかってはいたけど、ここまでやるかと思うほどにべた。作中子供にやたらチャンプ、チャンプと呼ばせてラストなんざ絶叫だ。わかっちゃいるんだけど、それが上手いんですよ、ノセ方が。ノセられて何度も途中鼻すすってしまうんだ。この子役が初めの方で「アンは分かっていないんだ。賭けに負けたらあきらめないと」と気を揉んでいる。チキショー、上手いなあ。これ一発でもうこの子を嫌えない。でも散々泣いたわりに時間がたつとやっぱりそんなに“残らない”んですな こういうのは。あとこの当時のセレブ服であろうひらひらAラインドレスがF・ダナウェイに激しく似合ってなかった。 [地上波(字幕)] 5点(2013-04-27 00:55:27) |
1185. ソルト
ああそうか、アンジーのスーパーアクションヒロインぶりを堪能するための映画かあ、と気づいたのは中盤くらい。初めから知ってれば良かったな。アクションメインに作られてると分かってればなー。シュワルツェネッガーの映画を観るような心持ちで観るのが正解だったんだろうな。ヒロインの思惑が分からないうえ、二転三転と話がどんでん返しするたび「ええっ?!(驚)」ではなく「ええ~・・??(脱力)」となってしまうのは脚本としていかがなものか。アンジーのアクションが全部が全部吹き替えでなさそうなのは評価しますが三角跳びはやんない方がいいよね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-04-26 00:34:28)(良:3票) |
1186. フォー・ルームス
どの話もそれほど面白くは無い。一話めが最低につまらない。ティム・ロスの浮いてる演技がこれまた鼻につく。やりすぎ、作りすぎ。ぬう、と立ってるだけでなんとなくやばい雰囲気のバンデラスのみ良かった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-04-26 00:08:17) |
1187. パブリック・エネミーズ
J.デップとC.ベールか・・皆さんご指摘の通り、かのヒートのデ・ニーロとパチーノの存在感の十分の一位でしたな。全体的に薄味な出来・・。特にC・ベールには覚悟とか気合とか、峻烈な覇気が感じられなくって、こいつに捕まってたまるか的な弱さがダメだと思った。それに比べればデップの方が人物造形に奥行きを持たせた描写があってまだしも。というかラストで第三の男である捜査官があんなに鮮やかではやっぱり作品としてバランスが悪いでしょう。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-04-25 00:30:30) |
1188. 雨に唄えば
すごく平均点が高くてびびる。みんなこれ好きなんだね。私が鑑賞後にぼんやり抱いた感想といえば「アメリカって豊かだったんだなあ」。“パーティにはキツネ(のコート)に色をつけて”だって。52年当時私の育った地域はまだ下水道水洗化もなってなかったな。それはさておき、この「古き良きアメリカ」そのものな映画、あまりに善良すぎて私にはちょっと無理だ。楽しげにタップを踏み、歌い踊り、へんな顔をして笑わせてみせる、こういうのを受け入れて一緒に笑えるってなんかすごい。心が清らかだ。そもそも私がミュージカルが苦手なのも一因かな。でも無邪気で善良だというのは必ずしも人を救わないと思うんだ。それに「雨に唄えば」この曲、私にとってはすでに「時計じかけのオレンジ」のものなんです。そっちの方が心に響くんです。すみません。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-03-13 00:31:41) |
1189. ノウイング
《ネタバレ》 ホラー仕立てから始まって、なにやらサスペンスの様相になってきたと思ったら、特撮SFになって終わった・・。未知の力を宇宙人に集約、これをやられると私は一気に機嫌が悪くなる。鼻白むなあ。宇宙船が突如現れてからのN・ケイジの理解の早いことに驚いちゃう。ええーあんな奴らに子供を渡すのか。私ならまず小一時間は彼らに出自を問いただすと思うが。なんか一昔前なら地球滅亡は核戦争が引き金パターンだったと思うのだけど近頃は宇宙線等の影響が多いのですね。ディスカバリーチャンネルの功績(?)ですかね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-03-06 00:17:54)(良:1票) |
1190. ダンサー・イン・ザ・ダーク
《ネタバレ》 鑑賞後あまりのやりきれなさと憤慨で気の滅入ること100%の暗黒映画だこれは。友人に息子の後見を託し、息子に光を与える選択をしたセルマが間違っているとは思わない。間違っているのは制作サイドだろーっ(怒)自分の命か息子の手術か、って二択?それも、そもそもが冤罪で。このあまりの理不尽にセルマを追い込む脚本に憤慨せずにいられない。「ちょっと待てやー」と何度叫んだことか。「この人冤罪なんですよー」と陪審員に訴える私の声は(当然ながら)むなしく画面に当たって砕け散る。完全にストーリー負けしているこのレビューは、映画の観方として根本的に間違っていると自分でも思う。でも感想としてはこんな話大嫌いだ。嫌いだけどビョークのはまりっぷりや観客を引きずり込む作品の暗黒パワーに敬意を表して真ん中の点数で。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-01-27 20:40:10)(良:2票) |
1191. 燃えよドラゴン
そうですね、ブルース・リーの出演作としてはやっぱりこれが一番鑑賞に堪えるというか予算がいっぱい出たんだね、というか。リーはいつでもリー以外の何者でもなく、こうなるとリー以外演っていないブルース・リーは果たして役者なのか?という気もするのですが。もちろんファンの方にとってはそんな瑣末なことはどうでもよいことでありましょう。一部男子の琴線をかき鳴らした(?)B・リーの雄姿を観られて光栄でした。ストーリー等については何も申しますまい。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-01-13 00:45:00) |
1192. レッズ
この頃の情勢にはなはだ疎いので、なんだかドキュメンタリーで勉強させられた気分。理想に燃える信念の人が熱く熱く生きる。熱すぎてちょっとひく。洪水のような弁舌が議論の場で延々と続く、何度も。正直疲れるっす。何よりD・キートンに入れ込めなかったのが辛い。仕事に打ち込んでるのかと思いきやあちこちの男にフラフラ、夫が戻ってきてもまたケンカで出て行く、と。何回やってんだよー。歯をむいてキレるダイアンが醜くていやになった。J・ニコルソンの批評が合ってると思うな。「君のやりたいことは革命家と寝て夢を語ることだ」。時々挿入される市井の人々の彼女の人物評も毀誉褒貶しているところを見ると、むしろD・キートンはリアルに好演してたのかもしれないなあ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-12-19 17:50:31) |
1193. 決断の3時10分
先にリメイク版を観てしまったからではないけれど、やはりR・クロウ版のほうに軍配を上げます。人間ドラマの見せ方がリメイク版のほうが映画としてずっと魅力的にできている。キーだった息子がオリジナルにいないのにはちょっとがっかり。奥さんも古き良きアメリカの母をなぞってるだけのこの時代の西部劇にありがちなパターンでつまらない。どうしても後発と比べてしまうのでフェアな評価とはいかないですね難しい。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-12-06 11:46:27) |
1194. ワイルドバンチ
《ネタバレ》 観てると口の中がじゃりじゃりしてきそうなほどの埃っぽさと汚れ具合。女もキレイじゃないが男たちの汚さもハンパじゃない。皆さんロケの間ほんとに風呂に入ってないでしょ?ああ真正ワイルド。仲間を助けに行ったのに、けっこう長いこと放っておいて女と遊んでるのは何故なんだ。ヤケクソがスパークしたような銃撃戦をはじめ、おとこを“漢”と書く世界観がどうやらこれなのですね。そ、そうなのか。フランキーたちが男の子文化で盛り上がっているのをしーん、と見ているナミとロビンの気分・・かな。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-11-19 01:41:29) |
1195. ヤギと男と男と壁と
《ネタバレ》 アメリカが好きそうな大掛かりな設定に、英国風なジョークが見え隠れ。だからなんだかどっちつかずな印象なのかな。笑いもへへっ、と漏れる程度。“地球救世軍”だかって大風呂敷広げておいて結局救ったのは捕虜?とヤギだけ、という尻すぼみっぷりとかクルーニーのキラキラ目線とか結構好きですけども。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-10-25 00:24:35) |
1196. バットマン・フォーエヴァー
《ネタバレ》 いつもオープニングだけはわくわくするんだけどなあ。うーん今回はヴァル・キルマーになったのかあ。前任と同じくマジメだなあ。マジメなだけだなあ。N・キッドマンは添え物程度の扱いだし、two facesのT・L・ジョーンズは健闘するもニコルソンの二番煎じの感は払拭できず。しかもなんか強敵というより邪魔者といった感じだな。そして“バットマンに出たぞー!”とやる気まんまん、一人ノリノリなのがJ・キャリー。顔も身体もよくああいう動きできるよなあ、と感心します。サイコな変態を熱演してみせました。ハリウッド広しといえど、この人の席に取って代わる奴は今のとこいないでしょうね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-10-22 00:38:35) |
1197. アバター(2009)
この作品はもちろん3D企画が先にきて、とにかく映像革命を観てくれという映画でしょうから地上波で観賞した上で評価するのはちょっと筋違いかもとは思うのだけど、お話があまりにつまんなくてびっくりしたもんですから。2Dで観ても、映像の凄さはそこそこ伝わりましたが少なくとも私は映画を観るにあたって“飛び出す”ことは一切求めていないのですが世間は違うのかなあ。 [地上波(吹替)] 5点(2012-09-08 17:39:00) |
1198. ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
《ネタバレ》 ダニエル演じるごうつくばりのオヤジがどんどんモンスターになってゆく・・この酷薄なことったら。もともと息子にも愛なんて無かったんだろうな。障害を負ったことを恥じ、自らは手話を学ぼうともしない。嫌な奴。このキャラクター、破滅へ向かう道筋は同じなれど、トニー・モンタナのような色気とか美学が無い単なる強欲親父なので魅力を感じられず、単調。ただ、ラストの欲深い二人の対決シーンでのダニエルのキレっぷり、ボウリングのピンまで振り回しちゃってもう、裸足で逃げ出したくなるような迫力でしたな。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-09-04 18:54:12) |
1199. ローズ家の戦争
喧嘩もスポーツのごとく勝つまでがんばる、的なアメリカ人のバイタリティに感服。肉食のDNAとは凄いものだ。こんなに根気良く憎悪維持できないよ私ゃ。 [ビデオ(字幕)] 5点(2012-08-14 15:12:36) |
1200. 日の名残り
《ネタバレ》 映画は必ずしも原作どおりであるべし、とは思わないけれども、この作品は映画化にあたって話を面白くしようという操作が鼻についてしまった。スティーブンスが(原作中で)何度も語るのは執事としてあるべき品格や見識。彼の中に血流の如く流れる謹厳さと、主人であるダーリントン卿への敬愛。A・ホプキンスを、レクター博士顔のまま執事役に配した今作は、この部分がすっぽり抜け落ちているので人物が薄っぺらい。執事氏はミス・ケントンが泣いている部屋に平然と入ったりは断じてしないし、再会の場でも互いの人生を尊重し、再就職の話が出ずに終わる原作の方が心の機微を感じさせてずっと気持ちが良い。映画ではどしゃ降りの中で二人は別れる。なんて田舎くさいセンスの演出だ。ああ、なんで夕陽に照らされる橋の場面をまるまる無視するんだろう。橋の上で見知らぬ相手に心情を吐露する執事氏を、暮れてゆく夕陽が赤く染めてゆく。執事氏が人生を振り返る、タイトルを象徴するこの美しいシーンが無いなんて。ここで号泣した私としてはちょっと怒りすら覚えたのだった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-07-01 01:30:30)(良:1票) |