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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2012
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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1.  ライトハウス 《ネタバレ》 
狭くて暗い画の中にべったり塗り込められたタールのような重たい狂気。灯台が舞台だけど明るさは1ワットもないので気が滅入る。 神話や絵画のメタファーが多くて、その辺の解説はネットを参照すれば「ああそうか」となるけれど分からずに観てても迫力に押されてあっという間の109分であります。 ウィレム・デフォー、あんな声だっけ。かっと見開いた特徴的な目で彼だと分かるものの、そこにいるのはトーマス・ウェイクという横暴で口の悪すぎなイカれ爺なのだった。すぐキレて若者に怒鳴り散らすその長広舌の文学的なこと。このじいさん、それなりに教養あんのとちゃうか。くそ長い呪いの台詞をまばたきもせずに言い切るデフォー。あまりの迫力にイーフレイムの怒りは引っ込み、「わかったよあんたのメシ美味いよ」と収めるシマツ。笑っていいんだかなんだか。 なんせ二人とも狂っていると思われるので劇中ずっと“正しい状況”を判断しかねる状態に置かれてしまうのだ。 巷間いろいろな説があるけど、わたしは「冒頭から嘘つきイーフレイムの目線に付き合わされていた」説に一票。ウェイク爺さんはヤバい奴だけど実のところもっとヤバいのはイーフレイムの方だったのでは。 そもそも語り手がイーフレイム自身なのだから、「勤勉に仕事をこなし、貯金に励む」その姿が怪しく見えてくる。ウェイク爺さんがつけてた日誌が真実なんだろうな。 それにしても難解。21世紀のホラーの境地は偏差値が高いなあ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-05-31 23:02:36)
2.  華麗なるヒコーキ野郎 《ネタバレ》 
大空に魅せられた男たちの生き生きしていること!命がけの状況にドーパミンが最大限分泌されているせいか高揚感半端ないですねえ。 翼の上に立つなんて危険極まりない見世物をやっていたとは。中学生のような笑顔で飛びたい飛びたいと言うレッドフォードが無邪気そのものなので、なんかもうしょーがねえなあという気持ちにさせられます。 ヒル監督のユーモアも効いていて所々で笑わせてくれるので、うっかりのんきな気持ちになりかけたら怖くて厳しい現実が展開していくのでした。甘くないなあ。 夢に見た憧れの英雄との空での一戦を叶えたウォルド。良かったねえ、とお話の終わりを見守っていたらエンドロールでウォルド・ペッパーの早世を知らされる。甘美だけど危険な場に身を置いた人生の代償として、ヒル監督はこういう選択をしたのでしょうね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-05-30 13:58:52)
3.  レディホーク 《ネタバレ》 
中世ファンタジーを形作るうえでの美術は立派だし、映像がくっきりとキレイ。騎士と令嬢のお二方も美々しくハマっている。変に芝居がかった終盤の司教との対決は、護衛やギャラリーののんびり具合がちっともリアリティが無いのだけどそこはまあ「中世劇」としての様式であると思って観れば悪くはないです。 だけども80年代のダサい演出がどうにも感性を逆なでします。オープニングの後光を背負った鷹がコントみたいだし、多くの方が指摘済みの音楽センスが致命的。石塔も衣装も中世してるのに、突如ジャカジャーン、と80'sロックミュージックが流れるのでは雰囲気台無し。ついでにM・ブロデリックのつるんと呑気なアメリカン・フェイスも中世ヨーロッパ顔ではない。 物語の骨格は切ないダーク・ファンタジーでいい線行ってるので刺さる人には刺さるでしょう。わたしは今いちでしたが。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2024-05-28 16:22:48)
4.  プロミシング・ヤング・ウーマン 《ネタバレ》 
てっきりスリラーかと。女の子が復讐で強姦野郎どもを抹殺していく系の。宣伝の“狂気のナース”の画が強烈なんだもの。それに冒頭のハンバーガー歩き食いの際は腕に一筋血が(汁が)流れているし。 全然違いました。キャシーはもっと現実的に悩み苦しんでいて、大学中退からあっという間にアラサーになってしまった。いわゆるきちんとした定職につかず、親には心配と苛立ちをぶつけられ、夜な夜な酔ったウソ芝居で男を引っかけては手ひどく突き放すというしょうもない小復讐の人生を生きている。 やっぱりこんなのダメでしょ、キャシー。他ならぬ親友のお母さんまでが前に進むよう進言してる。それほどにキャシーの痛々しさはしんどい。 キャシー、幸せになってほしかったな。ライアンと上手く行ってた時は見てるこちらも嬉しかった。 だけどもキャシーは赤穂義士さながらの「義と信に生きる人」だったのだな。不正義に目をつぶることがどうしてもできなかった。 もちろん男たちには猛省してもらわないといけないし、あの動画をご丁寧に持ってきた意地悪女にも天誅が下ってほしい。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-05-19 23:30:39)
5.  アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング 《ネタバレ》 
アンチルッキズムの訴えを「それを言っても痛くない」(というイメージ)のエイミー・シューマーにさせているのですが・・。この脚本、どうなのかな。 自分が美人だと思い込むことによって自信をつけ、積極的に行動するようになる→仕事が上手く行くようになる→彼氏もできる の一見めでたい流れ。だけどレネーはどんどん高慢ちきになっていくんだよね。観ているこっち側としては、彼女の「わたしはイケてる」という振る舞いが暴走以外の何物でもないうえに、“嫌な女”になった辺りではもうお手上げな気分になってしまった。この映画、狙いとは逆の「怖いからブスは調子に乗るな」というメッセージになってしまわないかな。 むしろスポーツジムで知り合った「自尊感情の低い美人」をもっと絡ませて話のキーパーソンにするべきだったのでは。見た目が良くても幸せを感じられない女、それに対してルックスに振り回されず楽しく生きているレネーの人柄の良さを心棒にする方がベタであっても世の大半の女子に響いたのではないかしら。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2024-05-14 23:29:23)
6.  ブラッド・シンプル ザ・スリラー 《ネタバレ》 
疑心暗鬼になる人の心を扱うことはコーエン監督の十八番。デビュー作からこうなんだ。 皆さん「信じるべき者」を見誤って悲劇に突き進む。うーん不条理だ。話が終了したあの後も女は自分が撃った男を見て「これ誰?」となるし、バーテンは店のオーナーが生きていると思っているんだね。コーエンイズムな不条理を感じるなあ。 コーエン映画って淡々と残酷なことするので肝冷やしちゃうんだよ。生き埋めしかりナイフ突き立てしかり。 個人的には画ヅラの所々が不潔ぽいのがしんどかった。アメリカの古い建物の洗面台てのがわたしは苦手でして。今作のも汚かったなあ。私立探偵のおっさんの脂ぎった顔にハエがとまるのもキツかったす。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-05-11 23:36:57)
7.  ブラッド・ダイヤモンド 《ネタバレ》 
常々ディカプリオへの点が辛いわたしがほおーこれは、と思ったのが本作のアーチャー役。これぞハマった、というべき説得力ある造形を披露していると思います。 不条理で暴力が横行する内戦下でしたたかに生き延びる傭兵としてのその顔つき身体つき、走る姿のキレ、攻撃する際のスピード、やー見事でした。 地頭が良くて抜け目なく、出し抜く術に長けている。ディカプリオ自身がそんな人格なのだろう多分、と思わしむる出来でした。 おかげですっかり話に没入できましたし、ラストシーンは泣けました。諦めが早いぞアーチャー、馬鹿、ダイヤを手に入れて人生を変えるんだろう?と画面に訴える自分がいました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-05-07 23:08:45)
8.  シャドウ・イン・クラウド 《ネタバレ》 
エンドロールに流れる40年代当時の従軍女性兵士の映像から察するに、あの男性優位の時代に頑張っていた女性らへのリスペクトを表しているのでしょうけど。 それを映画作品にするにあたって、21世紀の女版イーサン・ハントを撮ろうというアイデアもまあ悪くはないけれど。 だけども何故あんな怪物が必要なのだろう。アイツがいなくたって、クロエの身分詐称疑惑や、女性蔑視の中で孤軍奮闘を余儀なくされるクロエへの共感、敵機襲来と自機の故障、などなど物語の構成要素は盛りだくさんではないですか。 下部銃座に追いやられたクロエ・モレッツの一人芝居はなかなか真に迫るレベルだっただけに、幼稚な怪獣が出現したことで一気に萎えました。クロエファンならば彼女のファイト溢れる漢気(?)にグッとくるかもですが。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2024-04-30 23:26:33)
9.  ゼイリブ 《ネタバレ》 
いやあ~~けんか長い。せっかく「資本主義社会のひずみを皮肉る社会派作品」的なインテリっぽい方向に持ってったのに。後々この映画を思い出すに「サングラスをかけろかけないで延々殴り合うヘンな映画」としか。そのへんてこぶりがカーペンターをしてカーペンターたらしめる評価に繋がってるというのも興味深いなあ。
[ビデオ(字幕)] 5点(2024-04-22 23:34:40)
10.  ティル・デス 《ネタバレ》 
怖がらそうとしてショッキングな演出に力を入れているけれど、全体通してはさして怖さを感じない。スリラーとしては微妙な出来。 細部の詰めが甘くてガバガバという印象です。この手の映画を観る姿勢として言ってはいけない「それはありえないでしょ」が口をついて出ることたびたび。 いっぱいあるけど、なによりヒロインの体力がありすぎる。厳冬期の湖畔でシャツ一枚であの機動力はさすがにウソ臭い。男性の死体って思いよお? シチュエーションスリラーの金字塔「暗くなるまで待って」のヘプバーンの置かれた”どうにもならなさ”をスリラー脚本を書く際にはぜひとも参考にしてもらいたい。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2024-04-21 23:53:32)
11.  ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 《ネタバレ》 
トム・クルーズって自前のブランド作品をいくつも持ってるってだけで凄いのに、m.iシリーズも4作目にしてこの完成度はどうでしょう。早くて楽しくて飽きさせない。整理ができてて分かりやすい脚本となじみのキャラクターたち。トップレベルの映像技術と度肝を抜くカメラワーク。 心躍るスパイ道具はより洗練されてて圧倒されます。こう、「魔法のようであり得ない」レベルでなく現在(よりちょっと進んだ)技術ならこういうのも作れそう、と思わせる塩梅が心憎い。しかもちゃんと故障もするっていう。その故障はまあ必ず高層ビル壁面で起こりますよね。しっかりビビりました はい。 主人公サイドで物事が都合よく進むのはハリウッド娯楽作の決まりごと。それを織り込み済みで楽しむわけだけども、終盤のモスクワ当局(警察かな?)のおっさんの理解の早いことにはちょっと笑いました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-04-19 19:25:59)
12.  暴力脱獄 《ネタバレ》 
これね、ルーク役はポール・ニューマンじゃないと思う。 刑務所の中にあってもクサらずめげず明るい根性で場をまとめていくので人気者になっていくけど、基本ルークって馬鹿なんだよな。 根性で二度三度と脱走するけど、本人が言ってるとおり「なんの計画もない」のですぐ捕まって戻される。そして看守からいじめられる。冒頭から公共物破壊で捕まるつーのも馬鹿者のやることだし、二度目の脱走では良い線行ってたのに、潜伏先でトラブル起こして見つかるシマツ。 そこへきて、ポール・ニューマンて俳優はそんな馬鹿に見えないんですよ。何かしらこう、理路のある行動をしてくれるのだろうと期待させてしまうので「あれ?」「おや?」と何度もルーク像を修正しながら鑑賞するはめになり、すっきりしなかったですね。 主演のポール・ニューマンより、助演でオスカーを獲ったジョージ・ケネディの方がはるかに印象強いキャラで心に残ります。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-04-12 22:38:24)
13.  小説家を見つけたら 《ネタバレ》 
良さげな話なんですが、あいにく類似テーマの先達作品らがすでに感動の輝きを残しているので、この手のネタで勝負するのは分が悪い。それに実際出来も今一つです。 まず主人公の高校生がスーパー過ぎる。詩作の能力もバスケットの才能も大学推薦を軽く得られるレベルで、その才能を幸運にも見出されている。家族・友人とも関係は良好。この時点で彼に悩みなど無いでしょう。‶グッド・ウィル・ハンティング”のマット・デイモンとは環境が違いすぎる。 そして師の役割であるフォレスター氏。彼がジャマール・ウォレスに与えた薫陶がどんなものだったのか、描写足らずに感じます。‶セント・オブ・ウーマン”のアル・パチーノが己の生き様を丸ごと叩きつける形で若い世代に強い影響を与えたような、そういった印象を残すやりとりが老作家と高校生の間でほとんど見られなかったです。ただの仲良しです。 つまるところこの映画は‶セント・オブ~”と‶グッド・ウィル~”と ‶アマデウス”(奇しくもサリエリ氏のF・M・エイブラハムではありませんか)等のエッセンスをうすーく伸ばしてブレンドした、雰囲気映画と思います。S・コネリーの佇まいは良かったですが。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2024-03-31 23:40:09)
14.  ニューヨーク1997
マンガの二次元キャラをそのまんま三次元に(無理やり)造型したかのようなカート・ラッセル。チープなセット。予算が少なかろうが、やりたいことをやるカーペンターらしさが炸裂。 少年漫画の良いアホっぽさを臆することなく画面にはっちゃけさせたのが本作で、何を思ったかその世界観をより突き詰めた(暴走させた)のが96年版、ということでよろしいですかね。 ああ、痛恨なことに先に「エスケープ・フロム・LA」を観ちゃったのですよだいぶ前に。オリジナルにたどり着くまで時間かかっちゃった。なのでまた「エスケープ~」を観なくては、の今ここ。カーペンターの世界に人生の一部を確実に割いている気がする。どうなんだこれは。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-03-28 23:03:06)
15.  ゴールデンボーイ(1998) 《ネタバレ》 
年老いた元ナチとアメリカ人の高校生男子。実に距離のありそうな二人が奇妙な関係性でえぐい心理戦を展開します。手にいやな汗をかきました。この関係は何だろうね。友情とはとうてい呼べない。でも互いに自分の一部を依存しあっているような。 わたしは初めのうち、小僧が年寄りに命令して従わせるのが不快でなんとなくじいさんサイドに寄って鑑賞していたのですが、衝撃のネコエピソードによって監督に超甘な考えを破壊されました。 元収容所副所長ですもんね、十代の子どもなんぞに手玉に取られるタマではなかった。次々と少年より先んじて手を打って出る老獪なこと。只者じゃないそのオーラ、イアン・マッケランの鬼気迫る演技に震えました。 対するブラッド・レンフロも青臭さと若い反骨心で見事に対抗しています。心の奥に性悪説の根っこを抱えているやばい十代。ラストの‶成長”ぶりの鮮やかなどす黒さったら、心胆を寒からしむるに十分すぎました。 主演二人に目を奪われがちだけど、脇のキャスティングもぴったりで話が締まりました。トッドの両親の見るからに凡庸なこと、生活指導教師のとんちんかんな熱血ぶり。皆すごく良い仕事してます。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-03-26 17:56:00)
16.  マッチスティック・メン 《ネタバレ》 
面白かった!軽快にトントンと乗せられ、すっかり監督の掌で転がされました。リドリー・スコットのイメージと大分違うテイストなので驚きました。言われてみれば奥行きのある画の切り取り方とか、視ることにストレスを感じさせない映像のクリア感はこの人ならではな気もします。 主演三人とも達者な演技を見せてくれます。アリソン・ローマンの実年齢を聞いてびっくり。童顔とはいっても全身で幼さを表出できてんのがもう、すごい。 いつでも上手いニコジーは今作潔癖症で精神病んでるうえ、最終的には裏切りに遭うわ身ぐるみ剥がされるわで気の毒な主人公。フランクに裏切られたことより‶娘”を失ったことのダメージが大きいのは一目瞭然。だけどこのお話苦いまま終わらないのが素敵なところで。次元の違う幸福にたどり着いたロイはある日”娘”との和解を果たし、その成長を見届けることができましたとさ。めでたしめでたし、です。 ところで、何故にキャシーとヘザーをあんなにそっくりの女優でキャスティングしたのかしら。若干の混乱をきたしたのは私だけではないと思う。メローラ・ウォルターズはクレジットにもいなかったよね?なぜ?
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-03-22 23:20:23)
17.  Mr.ノーバディ 《ネタバレ》 
ぱっと見くたびれた親父が実はバリバリの殺し屋でした、ってギャップの妙味がこの手の映画の肝。息の上がってるジョン・ウィック、という画ヅラながらボブ・オデンカークは健闘賞もののアクションをこなしてます。(もっとも、”頭脳派”のソウル・グッドマンの方がハマリ役だったとは思うけど。) 地味なおっさん大暴れカタルシスが、もっと弱者であるはずの老人ホームのじいちゃんまでがキレ良く参加することによって倍になるとは笑。ロイドじいちゃん、ホームに世話にならなくても全然大丈夫そう。 全体としてこちらの期待通りに無双に暴れ散らかしてくれて、さっぱりした気分で観終えることはできました。でも難を言うとこの種の映画作品の型通りでストーリーに意外性が無さすぎな気もします。観たことあるなあと思わせては負けでしょう。 冒頭の「満身創痍で猫にエサ」のシーンの掴みは万全なだけに、展開するにつれ普通になっていくのはちょっと残念でした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-03-20 23:12:45)(良:1票)
18.  ザ・スイッチ 《ネタバレ》 
や、巧い役者ってホント吸引力がある。今作も‶見た目はオッサンだけど中身は女子高生”という奇態な造形に目を奪われているうち一時間半経った感じ。凄いな、まんま女子高生じゃないか誰この俳優と思ったらヴィンス・ヴォーンじゃないか。上手いはずだよ。「ムーンライト・ドライブ」の殺人鬼は忘れられない。「ジュマンジ」のジャック・ブラックといいおっさん女子高生てだんだん可愛く見えてくるから恐ろしい。 お話の方はちっとも恐ろしくないです。グロいことはグロいですが。むしろ殺られる奴らはああもう死んでくれよ、と観客の同意を得られるクソな連中なので特に技術科の教師なんか真っ二つになってスカッとするくらいです。 難を言うと、ヒロインのキャスリン・ニュートンがキャラクターにハマっていない。強気系美人顔の彼女が何故ブス呼ばわりされて意地悪されるのか。説得力ゼロでした。もうちょっとこう、「キャリー」のシシー・スペイセクのように絶妙なラインの子を使ってくれれば締まったのになあ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-03-17 23:43:37)
19.  ライトスタッフ 《ネタバレ》 
宇宙開発黎明期のアメリカ。フロンティア・スピリット旺盛な男たちのドラマはガッツに溢れてて元気いっぱい。英雄を求める世間と、それにちゃんと応えようと張り切る飛行士たち。数年時代が下っての月面着陸ミッションを描いた「ファーストマン」では任務が命がけの悲壮感に変換されていて、時代が変わるとずいぶんとテイストが変わるものだなあと思いました。 5~6名ほどのメインキャラクターは各々個性的に描き分けられていて(その奥様も)、競争心や連帯感などが程よい塩梅に散りばめられて観易いドラマに仕上がっています。 ソ連への対抗心丸出しではっちゃきになるホワイトハウス高官らのドタバタは完全に喜劇。ジョンソン副大統領がめちゃくちゃ笑。 一方、NASAとは別のところですでに人類の偉業を成し遂げていた一団がいたのだよ、という二本骨のシナリオにもなっているのですね。 わたしは寡聞にしてチャック・イェーガー氏のことはこの映画で初めて知ることになり、新しい感動を覚えました。華々しい米国のロケット技術、そこに至るまで万人の各地での努力・功績があったことをちゃんと織り込んだ脚本には品格を感じます。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-03-15 21:23:05)
20.  アンチャーテッド 《ネタバレ》 
なるほど、これが21世紀の冒険アドベンチャームービーなのですね。 謎解きあり、裏切りあり、兄弟愛もちょっとまぶしてサービス心たっぷりな脚本です。CGアクションも派手。絶対に現実では不可能でしょのオンパレード。ちょっとやり過ぎの感。 インディ・ジョーンズから綿々と続いてきた冒険活劇を観てきた目から言うと、正直驚きは無くて途中ダレてしまったんだけど、初めてこの手の映画を観るローティーンなら楽しめるんじゃないかな。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-03-13 23:14:30)
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