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コメント数 885
性別 女性

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1.  コン・ティキ
映画になった「コンチキ号漂流記」。 自説を証明するため、1500年前と同じ仕様の筏(いかだ)で南米からポリネシアめざして8000kmの旅へ乗り出すトール・ヘイエルダールらは、学究心よりも冒険心にあふれた命知らずの男たち。 船よりも海面に近い筏での旅は危険もまた大きいのですが、本の中でも印象的だった、コン・ティキの下を巨大なジンベイザメがくぐり、夜間に海の生きものたちが燐光を放つのを肌で感じられるのは船ではできない体験、見ている側も太陽神を帆に掲げ、バルサの木で作られたコン・ティキの存在を身近に感じられるのです。 へイエルダールと陸(おか)で待つ妻との絆と葛藤も描かれ、これは本にはなかったプライベートな部分で、大半が航海で占められる映画のアクセントにもなっています。 現在では彼らが証明したかったことが立証されたとは必ずしもいえないようですが、たとえそうであっても彼らの思いは十分むくわれたのでは。 海で撮影することにこだわり、プール撮影でVFXを駆使した「ライフ・オブ・パイ」ほど映像的に洗練されてはいませんが、海と人間の知恵と勇気がスクリーンいっぱいに広がる素朴で力強い作品。
[映画館(字幕)] 8点(2013-12-31 07:04:54)
2.  カッレくんの冒険
アストリッド・リンドグレーンの「カッレ」3部作の2・3作目は映像化されています。 少年探偵カッレと友だちアンデスの外見は原作のイラストのイメージとは大きくちがい、彼らと駆けまわる活発な少女エーヴァ・ロッタはそれらしい感じ。 彼らの年令も3才ほど引き下げられているのは、半世紀ほど前に書かれた本の彼らが年令のわりに子供っぽい気がするからか。 ドイツの「エーミールと探偵たち」が大都会ベルリンが舞台なのに対し、緑ゆたかな町で起こる怪事件。 シリーズで一番面白いと思われる2作目の内容はいじらずに、「ピッピ」「やかまし村」よりもミステリー風味のリンドグレーンの世界が展開します。
[DVD(字幕)] 7点(2013-12-31 06:50:09)
3.  クリスマスのその夜に
ノルウェーの叙情派ベント・ハーメルの最新作。 短編集を元にしたオムニバス形式ですが、一番描きたかったのは多分ポスターになっているサンタさんのエピソード? 顔の見えないサンタの衣装がこんな使い方をされるとは思わず、切なかったです。 手の届かない人にどんな形でも愛を伝えようとするのは、「ラブ・アクチュアリー」のキーラ・ナイトレイのエピソードにも似て。 国境を越えた愛に動かされる医者、若い頃の友人の女性に出会う不遇な男性の話などもあり、不倫カップルの末路はスカーフを使った無言劇。 子供たちのエピソードもあるのでR15の要素があるのがもったいない気はするけれど、夜空に輝くシリウスとオーロラが、それぞれに思うことのある人々のいる地をやさしく照らしていました。
[DVD(字幕)] 7点(2012-12-07 07:00:03)(良:1票)
4.  キッチン・ストーリー 《ネタバレ》 
ベント・ハーメル作品ではきっと一番有名、これも冬のノルウェーが舞台。 家庭研究所調査員のおじさんと被験者のおじいちゃんの緊張感みなぎる日々にできたホコロビ。 あの観察台が本当にあったというのがおかしいね。 イザック役の俳優さんは名優だそうで、転機となる「パイプたばこを切らしてたのに気づいてガックリ」の演技がうまくって、フォルケも味のある風貌。 ノルウェー人とスウェーデン人の昔ながらの敵対意識もチラリと見せる。 まるくて可愛いトレーラーの中での誕生パーティは2人きりだけど楽しさいっぱい、祝ってくれる人がいればそれだけで。 友人をうばわれた格好で嫉妬するグラントもいてあわや、という場面も。 いろいろあったトラブルも雪や氷のように解けて、冬のあとには春。
[DVD(字幕)] 8点(2011-12-08 07:00:43)
5.  ぼくのエリ/200歳の少女 《ネタバレ》 
しごく美意識の高い映画。 主役2人に対照的なルックスの子を起用し、構図も配色も細心の注意を払い、深度を浅くし対象を浮かび上がらせ、空気は緊張と弛緩を交互に繰り返す。 そういう感覚的な部分の神経が細やか。 ただ(「キャリー」もだけれども)極端なイジメの映画はいいと思わない、観客に容易に感情移入させてしまうので。 耽美的であるといっても陰惨なホラーには違いなく、イノセンスの名の下に庇護されるエリとオスカーにも愛しさは感じなかった。 日常の中で自分の爪を隠すことに倦む人々には礼賛されそうな作品であり、ホラーはそういった抑圧を開放する目的を含むジャンルでもあるのだろうと思う。 映像にボケが多いのも元々目が悪くない人間には苦痛であったし、鮮やかなプールのシーンは水中だけで終わらせた方がよかった気もする。 それでもハリウッド・リメイク(トレーラーのみ視聴)の普通っぽさに比べれば一見の価値ありの世界。 母の愛も父の愛も投げ捨てて運命のソウルメイトと旅立つオスカーは、時の果ての自分も知らず今の至福に微笑む。 (「フギャーッ」となるCGネコたんの顔を使い回すのはマズイぜ!バレバレだよ~ん)
[DVD(字幕)] 7点(2011-05-16 07:00:03)
6.  奇跡の海
ラース・フォン・トリアーってワザと人の嫌がるような映画を作ってほくそえんでる人。 「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のセルマやこのべスみたいに、卑屈な犠牲的精神とそれによってもたらされる陶酔感に酔い痴れる精神の薄弱な女性をいたぶった映画を撮ればカンヌなどで目立つことはできるでしょうけど、それ以上の意味はないよね。 あのお医者さんも他の映画なら「いい人」と思うかもだけど、べスの愚直さを際立たせるために置かれたお飾りキャラ。 無駄に長くてトリアーのおふざけにつきあわされてる気しかしない。 孤高のアーティストを気どる下劣な輩じゃないでしょうか。 (「青い影」なんて使うなぁ!)
[CS・衛星(字幕)] 3点(2011-03-05 00:00:07)(良:2票)
7.  やかまし村の子どもたち
アストリッド・リンドグレーンの「やかまし村」シリーズは、彼女の「ピッピ」「カッレ」より幼年向きで読み物としては食い足りないところがありますが、視覚的な媒体である映画にすると昔のスウェーデンの田園風景がすばらしく、田舎の子どもの生活を描いた同じスウェーデンの画家カール・ラーションの水彩画を思わせます。 本は3冊で映画は2本、タイトルは同じでも構成は入れかえて映画の1作目は夏の話だけの夏休み日記。 リンドグレーンが脚本も手がけ、望みどおりにハルストレムに撮ってもらえたのではないでしょうか。 三軒きりの村の北屋敷・中屋敷・南屋敷もそのままに、草や水とたわむれるリサたちは本当に幸せそう。 6人の顔と名前が一致する頃には終わってしまう理想郷のような世界。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-03-02 00:00:16)
8.  マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ
少し変わった境遇にいる憎めない風貌のイングマルと少女サガの交流や、型にはまらない田舎の人々の描写は児童文学に秀でたスウェーデンらしいおおらかな雰囲気。 でもやっぱり気になるのはイングマルがライカ犬を心の友としながら踏み台にもしていること。 「自分は○○よりマシ」は自分は幸せと感じるための道具に使っているようで、さもしい感じがするんだよね。 そしてそういう子を不憫だと観客に思わせてるのが。(原作となったイェンソンの自伝小説はライトな「悪童日記」といった趣きでドライでグロテスクだけれど、ライカ犬へのシンパシーはあっても道具にまではしていない) シッカンの死よりも犬にボクの意志で殺したと思われたくないと嘆くのも自分がだいじに思える。 病気の母親から隔てられたのも幸せといえるかも、日々衰え生気が抜けていく姿を心に焼きつけずにすんだんだから。 きれいなソフトフォーカスの映像がウェットな感傷を和らげてはいるものの、ハルストレムの描くちょっぴり卑屈なけなげさは小さな棘のようにちくちくと刺す。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-07-29 00:00:03)
9.  アバ/ザ・ムービー
「レッド・ツェッペリン/狂熱のライヴ」リバイバル時に併映となり、ZEPを2度見るために鑑賞を余儀なくされた本作であるが、予想外の拾い物でキラ星のごとくの名曲パフォーマンスに圧倒。一人のジャーナリストが独占インタビューを求めてメンバーを追うストーリーや音楽紙編集長の「・・・world WIDE!」の掛け声と共に画面比率を変えるアイディアもなかなか。傑出した作曲能力・歌唱力を持つ彼らは90年代を席巻したスウェディッシュ・ポップの先鞭でもあり、スクリーンでただ一度目にしたステージは実際のコンサートに近い感慨をもって鮮烈な印象を残す。アバはこの後ZEPの第9作録音時にポーラースタジオを貸与することとなり、あながち無関係でもなかった?ラッセ・ハルストレム作品というのも驚き。
[映画館(字幕)] 7点(2005-12-03 08:13:45)(良:1票)
10.  男性・女性
麗しきシャンソン人形シャンタル・ゴヤと、その傍を孤独な遊星のように周るジャン・ピエール・レオ。ソレイユが遊星に光を投げかけた時には、物語はすでに終わりに近づいていた・・・60年代仏蘭西の若者風俗と空気を閉じ込めたゴダールの銀色絵巻。
[映画館(字幕)] 7点(2005-11-11 20:04:21)
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