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R&Aさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

●今週のレビュー
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1.  パリ、テキサス 《ネタバレ》 
映画で泣くなんて事、そうは無いんだけど、泣けました。冒頭のしゃべらない主人公のなんとも言えない表情と行動で「北の国から」の五郎さんを思い出してしまった。その後、親子のふれあいのシーンでもバックに流れるギターの音色にまたまた「北の国から」を思い出してしまった。はっきり言って想像していたストーリーとは全然違った。いい意味で裏切られました。盛り上げる場面がまったく無くてもここまで見せてくれる映画ってあるんですね。ハンター君でしたっけ。この子がホンマいい子。記憶にほとんど無い父との再会に最初は戸惑いはあるものの、結局この子がリードして絆を取り戻すし、ラストの母との再会もやっぱりこの子からゆっくりとそばに行き抱きしめてもらいにそっと手を母の腰にまわしていく。こんなものわかりのいい子、おらんよ! 8mmビデオのなかで、ハンター君の3歳の映像、本人ですよね?良く似た子? うちにも子供がいるが、ビデオいっぱい撮っておこうと思った。
9点(2003-07-04 13:02:37)
2.  暗殺の森
ぞくぞくするカメラの動き、美しい構図、翌々年の『ラストタンゴ・イン・パリ』に引けをとらない巧みな照明にため息が出っぱなし。とくに光の使い方は、ただ美しいだけではなく実に刺激的。主人公の婚約者を演じるステファニア・サンドレッリがまたものすごくいい。全てのシーンにこだわりを感じる。こだわりが出過ぎるとあざとくなったりするもんだが、この作品はぎりぎりのところで耐えてる。ベルトルッチの最高傑作と言ってしまおう。
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-10-12 14:21:33)(良:1票)
3.  クラバート
『ホンジークとマジェンカ』のレビューで書いたが、ゼマンは晩年の作品に、よりシンプルな切り絵アニメーションを使っているが、これもそう。切り絵アニメといっても様々ありますが、ゼマンの切り絵アニメは奥行きもなく、動きも単調で、ひたすら素朴。なのに引き込まれてしまうこの不思議。物語はけっこう怖い。そして面白い。さらに深い。戦争に奔走する国家を無視する、自由を愛する主人公。それでも働かなくては食べてゆけない。そこに甘い罠。魔法使いの下僕へ。きつい労働と閉鎖された環境。そこには国家がだぶる。でもそれ以上に感情をゆさぶるのは絵で見せる物語。頭にこびりつく魔法使いの造形と声。光と闇の対比。やさしい音楽の力。命懸けの友情。そして自由への渇望と何にも勝る愛。シンプルな絵作りながら色調や音に繊細な気配りがされており、じゅうぶんすぎる絵の力を感じさせてくれ、じゅうぶんすぎる物語の醍醐味を堪能することができる。
[DVD(字幕)] 8点(2007-08-21 11:51:34)
4.  ストレンジャー・ザン・パラダイス 《ネタバレ》 
『ダウン・バイ・ロー』にそれほど入ってゆけなかったのはコイツのせいかもしれない。それほどに衝撃的な映画だった。ジャームッシュ作品の中では『デッドマン』と共に大好きな映画。衝撃的といってもお話の展開に劇的なものは無い。登場人物たちの感情の高ぶりすら描かれない。にもかかわらずとてつもなくドラマチックに感じさせてしまうこの映画はやっぱり衝撃的。普通、黒を際立たせて美しさを出すモノクロ画面も、この作品は白を眩いばかりに際立たせているのも衝撃的。現状に漠然と希望を見出せない3人の男女がいくら場所を変えても何も変わらない。だけど特に印象的な言葉を交わすこともなく、ただいっしょにいるだけなのに、だんだんとお互いを思いやってゆく関係になってゆく様は感動的。ラストですれ違わすことで徹底的にドラマチックな現象を起こさせない。それでもそのすれ違いによって優しさが露呈される。そのとき、ささやかな日常に大いに感動する。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-05-10 16:22:57)
5.  ストーカー(1979)
たしかに「信仰」がひとつのテーマとしてベースにあると思われます。現実から超越した世界に我々もストーカー(ゾーンへの案内人)によって作家と教授と共に導かれていきます。極端な長回しによる静寂と独特な色で被われた映像が緊張感を煽ります。じっと静止した何も起こらない画がなぜか何かが起こっているように感じられる。目に見えない超越した力を我々も感じているような錯覚に陥ります。ストーカーは奇跡の存在を信じる布教者と言えます。それは違法行為であり、また皮肉にもストーカーを愛する妻が作家や教授以上に現実的に生活をしています。そんな中で「奇跡」らしきものを我々に提示して映画は終わります。けしてゾーンがいったいなんだったのかや、超越した力をはっきりとした形として見せずに。何も起こらない、しかし何か起こっているのかもしれない、でもそれも錯覚かもしれない。そんなものを映像化したこの映画、一言で感想を言うなら「凄い!」です。
8点(2005-02-09 15:02:10)
6.  ファニーとアレクサンデル
ベルイマンはこの作品を最後に映画を作らないことを宣言。よってこの作品はベルイマン映画の集大成とも言われます。私が見たのは3時間バージョン。見応えのある一大絵巻でしたが、もともとテレビ放映用に作られたオリジナル版の5時間バージョンはさらに完成度が高いと評されているようです。 高貴漂う装飾品の数々、数え切れないほどのロウソク、足の太い馬車馬、、、細部まで本物に拘った重厚かつ美しく息づく背景をバックに、大家族群像劇を奥行きある映像で見せた前半がとても好きです。中盤からの展開で人それぞれの生活や宗教を対比しながら最後には家族が助け合って生きてゆくことがいかに素晴らしいことかを説いていきます。ベルイマンの分身であるアレクサンデル少年の特別な力は、芸術の世界に生きる人に不可欠な超越した想像力を象徴的に描いたのだと思います。それにしても、家族愛を通して人間賛歌を描くに終わらせず、最後に”アレ”を出すところがベルイマンらしく、他とは一味も二味も違う。(5時間バージョンを見る事があればまた追記したいです。)    //追記// 5時間バージョンを見ました。まず2時間も削った3時間バージョンが、5時間バージョンにひけをとらない出来に仕上がっているところにあらためて感服。3時間バージョンでもじゅうぶんに理解できますが、さらにわかりやすくなっています(例えば幽霊話しの真偽)。理解できるなら、より短いほうが優れていると考えますが、ベルイマンの最後の映画を少しでも長く見ていたいという欲求に答えてくれるという意味において、5時間バージョンはやっぱり素晴らしい。そしてなにより5時間が全く長く感じなかった。1点追加します。
[DVD(字幕)] 8点(2004-12-17 15:28:00)(良:2票)
7.  地獄に堕ちた勇者ども 《ネタバレ》 
一度観ればおなかいっぱいという満腹感を感じるとともに、強烈な印象を残す映画。ヘルムート・バーガー演じるマルチンの異様な存在感が出色。登場からして女装である。幼児偏愛はたまた近親相姦。母の愛に恵まれなかったマルチンがどんどんと悪魔的なオーラを増していく様が恐ろしくもあり美しくもある。国の崩壊、社会の崩壊、家族の崩壊、そして人間の崩壊。「滅びの美学」の真骨頂。容赦なし!そこに「救い」は無い。このドラマでは善き人は死んでいく。突撃隊の男爵の息子も善のままとは言いがたい。父親を殺された怒りにナチスが手招きしている。こんなおぞましい時代があったという事実を描きながら、(母が息子の人格形成をする、アッシェンバッハが人々をナチスの色に変えていく)ように人間が「悪」をつくるという事実、そして「悪」に簡単にとりこまれる人間の弱さを壮大に描いている。こわい映画です。
8点(2004-05-21 15:38:49)
8.  都会のアリス
都会に毒された男が少女と旅をするうちに癒されていく、という感じだろうか。ヴェンダースのロードムービー三部作の一作目。ヴェンダース映画の子供達は皆純粋で愛らしいが今作のアリスは格別である。おとなぶってもやっぱり子供でそこがなんとも可愛らしいのだが、時々ドキッとするような表情をする。ひたすらに移動していく景色とアリスの表情でこの映画の大半を語っている。ヴェンダースにとって子供というのは天使のような存在なのだろう。大人が子供に触れることで大人も浄化されるのである。つまりこれも人間肯定映画なのだと思う。
8点(2004-02-19 13:08:17)
9.  ベルリン・天使の詩 《ネタバレ》 
確かに中盤あたりは退屈だったかも。モノクロの必然性も最初はわからなかったが、ヴェンダースの映画なのでこのままで終わるはずはないと思い見ました。最後まで見て納得の作品。元天使のピーター・フォークの「人間」を満喫している姿がすごくいい。戦争の世紀を象徴するベルリンを背景に、それでも人間って悪くないよ、というメッセージがじんわりと伝わる。
8点(2003-09-19 11:02:10)
10.  続・夕陽のガンマン/地獄の決斗
唐突に映される小汚い顔のクローズアップと荒野という魅力的な背景を効果的に見せるロングショット。セルジオ・レオーネの映画だ。イーストウッド、あるいはリー・ヴァン・クリーフが画面に登場するときのかっこいい構図。中でもイーストウッドの右腕越しにイーストウッドと対峙する4人の男をとらえた構図にはしびれた。ドラマの長くかったるい紆余曲折があまり気にならないのは三人の男たちがその紆余曲折の中で徐々に徐々に絡まってゆく様に面白さがあるからだろう。まるでコンビのように連れ立っているイーストウッドとウォラックにしたってその関係性は微妙に揺れ動いてゆく。そしてクライマックスの三角形。あの墓場の配置も素晴らしいが三者が対峙する三角形が凄まじく素晴らしい。映画はなんだかんだ言ってかっこいいのがいい。かっこいいシーン一つで心躍るのよ、私って。
[DVD(字幕)] 7点(2011-01-28 14:51:12)(良:1票)
11.  ベロニカ・フォスのあこがれ
戦中戦後のドイツを描き続けたファスビンダーの「戦後ドイツ史三部作」の3つ目になるが、ファスビンダーはこの作品がベルリン映画祭金熊賞を受賞した年に37歳で亡くなる。ベルリンの壁が壊されるのはその7年後。映画のスタイルとドイツ史を合わせ見ると一段と彼の死が惜しまれる。この作品は他のファスビンダー作品同様にメロドラマの体裁をとっているが、過去(戦中)に留まる主人公の女、あるいは過去から逃れられない老夫婦が、戦後の歪んだ今に蝕まれてゆくという、戦争の傷跡を主軸に置いた展開を見せるので独特の暗さと残酷さを持った作品になっている。アメリカ兵らしき人物がチラチラとする病院の屋内シーンの眩いばかりの白はこのモノクロの作品の中でもひときわ異様に輝いているが、その異様さゆえに「偽りの光」を表現しているのだろう。そして西ドイツの歪んだ世界はメロドラマという世界の中にあってもけしてその歪みを修正できずにいる。ファスビンダーが生きていたら、今どんなドイツを見せてくれるのだろう。
[映画館(字幕)] 7点(2008-09-29 16:10:54)
12.  リリー・マルレーン
金髪の女がナチスとレジスタンスを行き来し時代に翻弄される。まるでヴァーホーヴェンの『ブラックブック』の原型である。その大袈裟ともいえるドラマの盛り上げ方までも受け継いでいるようにも見える。ここぞ!というところが笑っちゃうほど分りやすく、ご大層な音楽が鳴り始めたり、わざとらしく驚いた目を見せる人物の顔にズズズーンと寄っていったりといちいち大袈裟で、これって「メロドラマ」をあざ笑ってるのか?とか思ったりするほどなんだけど、おそらくは、これこそが「メロドラマ」なのだ!ということなんだと思う。元々「メロドラマ」ってのは、ここぞ!って時に音楽を流して盛り上げる、メロディ付きドラマなのだから。同じくニュー・ジャーマン・シネマの一人で年齢も同じヴェンダースが小津とフォードに恋したようにファスビンダーはサークに恋する。ファスビンダーの映画はどこか古臭いところがある。でもその古臭さは今の映画には無い「大衆娯楽」臭のような気もする。あるいは「スクリーンに映し出すドラマ」の原点がそこにあるから感じるものなのかもしれない。そしてそれは今、新しい。とにかく私は大いに楽しんだ。すごく面白かった。
[映画館(字幕)] 7点(2008-08-29 15:31:34)
13.  肉片の恋 《ネタバレ》 
生まれて初めて肉片に感情移入してしまった。あっという間に終わる短い作品ですが、監督のほかの作品同様にかなりの手間と時間を費やしているのは間違いなく、だからこそこの肉片には心が宿っている。「CGの映像は死んでいる」というシュヴァンクマイエルの言葉を実証するように。肉片は肉片らしく動き、肉片らしく踊り、肉片らしく抱擁する。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-04-05 13:36:49)(良:1票)
14.  バロン
非現実的描写の数々に「もういいよ~」となりそうだが、それでもいつのまにかこの荒唐無稽な世界に引きずり込まれてしまう。けして途中から物語が面白くなったとは思わない。おそらく、その一見馬鹿げた描写、いかにも作り物なセットがいかに妥協なく作り上げられたものかということがガンガン伝わってくるからだと思う。作り物ぽくてもいい加減なものは一切無い。細部まで観なきゃ!と思わせる力がある。『バンデットQ』も同じことが言えるが、個人的にはモンティ・パイソン風味が薄れた『バロン』のほうが好み。このバロンなる人物、国を助けるために気球で旅立ったはずが、「もう大丈夫だ」「お父さんは無事だ」とかいい加減なこと言って自分の好きなことしか結局してないというよく考えんでもサイテーな性格なのだが、そこがいい。だから歯抜けのサラ・ポーリーの健気さもより際立つ。ユマ・サーマンのヴィーナスは完璧!!息を飲むとはまさにあの瞬間のこと。
[ビデオ(字幕)] 7点(2007-02-23 16:58:17)
15.  ルシアンの青春 《ネタバレ》 
人として成熟していないある時期というのは、深い考えなしで平気で生き物を傷つけたりするものである。そしてその一方で権力というものに人一倍憧れるものであると思う。家では親、学校では先生という権力の下に常に身を置いているわけだから当然だと思う。そんな時期に、レジスタンスもゲシュタポもよく知らない状態で、暗黒の時代に翻弄されるがままに落ちていったルシアンを誰が責めることが出来ようか。少年ルシアンの青春はとてつもなく哀しい。ナチズムだとかファシズムだとかというのは、誰もが経験するある意味残酷性を持った少年期の思想そのものかもしれない。そんなことを思った映画であると同時に『さよなら子供たち』以上のルイ・マル監督の懺悔を感じた。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-02-24 15:33:18)
16.  さすらい(1976)
ワゴン車の窓からの景色が通りすぎてゆく。ガラスに映る景色もミラーに映る景色も時間とともに通りすぎてゆく。誰からも束縛されず、日々淡々と仕事をこなしながら長距離移動していく男と離婚をしてもそこから前へ進めない男。時が止まっているかのような二人の男の行く先々は、時の流れを象徴するものばかり。既に使われていない工場、誰も住まない男の生家、使用済みの国境見張り小屋、そして寂れた映画館、、。二人の男は気づいてゆく。変わらないと思っていたものが変わることを。いつまでも続くと思っていたものが終わることを。ワゴン車と列車にわかれ、去って行く途中、二人は一度交差してまた離れてゆく。心のどこかで長くて退屈だと思っていた映画に対し、終わらないでほしいという想いが込み上げる瞬間。離れてゆく二人から目をそらさないことで自分も少し変われたような気がするのは大袈裟、、、ですよね。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-01-24 15:47:17)
17.  戦争のはらわた
バイオレンスの巨匠がバイオレンスの宝庫である戦争を舞台にした映画を作るのは必然だったと言える。暴力そのものをスローモーションと細かいカット割で美化して見せ、その反面、暴力の持つ無情感を後に残すというペキンパーの作風はこの作品でも健在で、その無情感はソ連の少年兵や婦人兵の描写に顕著に表われる。暴力の世界でしか生きる場を見出せなくなったシュタイナーが、人間の様々なエゴが渦巻く戦場において「男の誇り」を模索する。シュタイナーもまた、終始誇り高く生きているように見えて本物の誇りを手に入れるのはラストシーンなのだ。そのラストで、名誉欲(鉄十字勲章)に固執してきたストランスキーは(シュタイナーを殺して逃げることもできたが、そうせず)共に敗戦濃厚な戦場へ向かう。名ばかりの誇りの象徴である鉄十字勲章ではなく、本物の誇りを持って。最後の「大笑い」はこの後に及んで「誇り」を手にした爽快感と、その「誇り」とやらがいったいなんになるんだ、という無情感を含んでいるのではなかろうか。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-27 14:57:15)(良:1票)
18.  ポゼッション(1981)
何かにおびえる視点の定まらない目、何かにとりつかれたようなトリップした目、壮絶な演技を見せてくれたアジャーニがとにかく凄い。アジャーニ自身、自分が怖くてこの映画を観れないらしい。保母さん役と二役してますが、まるで別人です。100点満点の200点の演技。内容はたしかに難解ではあるが、観ている間は先の読めない展開にひきつけられて、難解であることがさほど気にならない。相手を所有したい、そして所有されたいという愛のカタチを夫の長期不在時も維持するための不倫。夫が帰ってきたことで崩れるバランス。そんな恋愛世界が繰り広げられるのかと思いきや、目に見えるはずのない妄想、そして魂の実体化、人間の体に棲みつく善と悪、そして輪廻転生とアンジェイ・ズラウスキー監督の脳内映像がめまぐるしく展開していく。あのタコおばけはきっとヨーロッパの神話に出てくる怪物です。(スンマセン、凄くテキト-なこと言ってます。)ピンクの靴下のおっさんは...それはヒミツです。(スンマセン、ホントは全然わかりません。)
7点(2004-06-30 12:09:07)(笑:1票)
19.  バグダッド・カフェ 《ネタバレ》 
結婚して毎日の家事に追われ、気づけば「女」から「主婦」になってる人っていっぱいいると思う。主人公の女性もきっと故郷のドイツでは退屈な日々を当たり前のように送ってきた主婦なんだろう。それが旅行先の見知らぬ土地で独りになったことで本来の自分を取り戻していく。そのとき男は完全に蚊帳の外。それでも女性が笑顔を見せ「女」を取り戻していく様子は男の私が見ていても気持ちいいものである。変わる「女」のたくましさと変わらぬ「男」の情けなさを淡々と描くも随所にコミカルなシーンを交えつつ全編に漂う異空間を思わせる綺麗な映像により決して飽きさせない。女性にお薦めしたい作品という印象を持ちました。
7点(2004-01-29 10:51:05)
20.  1900年
かっこ良くないデ・ニーロをおそらく初めて見た映画。ちゃんとおぼっちゃんの顔になってるのが凄い。だって「タクシードライバー」と同じ年の作品ですよ。この映画、学生の時に見といて良かった。ただでさえ最近映画を見れる環境に無いのにこの長さはかなりきつい。私の場合、長さを感じずに見れたと記憶していますが、時間に余裕のある方はぜひ一度ご覧あれ。このスケール、いかにもベルトルッチ。
7点(2003-12-15 18:20:54)
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