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コメント数 542
性別 男性

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1.  エースの中のエース 《ネタバレ》 
ベルモンドのアクションコメディーはどれもそうなんだけど、アクションの本気度がハンパない。 冒頭の戦闘機のバトルで、ウイングが撃ち落されたまま飛ぶのは、まぁ何とか編集で誤魔化せる(いざとなれば脱出できる)としても、前のプロペラに網を被せられた状態のまま着陸というのが凄いと思いますが、どうでしょう。 ストーリーとしてはナチスドイツ全盛期に開催されるベルリンオリンピックに出場するフランスボクシング選手団の話から、映画後半は「サウンド・オブ・ミュージック」を彷彿とさせる亡命物語に移行していきます。 序盤で、ゲシュタポに追われるベルモンドが群衆の中に姿をくらますと、なんとタイミング良く聖火リレーの真っ最中(笑) 聖火ランナーで走るベルモンドには下着姿でスタンバっている所から既に面白かったですし、聖火でタバコに火をつけて去っていくのも笑えます(何という冒涜!)。 映画中盤、決勝戦の前日にもかかわらず飛行機を飛ばしてパラシュートで少年を迎えに行くシークエンスはこの映画一番のハイライトですが、個人的には小熊を後部座席に乗せたまま検問を突破するシーンからチロル地方の広大な山並みを背景にしたカーアクションもなかなか甲乙付け難いほどの好きなシーンです。 このシーンの撮影にあたり、子供にハンドルを握るのを許可したオーストリアも寛大ですし、パラシュートをかぶったまま道を外れて木々に突っ込むスタントマンらの本気度もさすがといった感じです。 ヒットラー役を演じた役者さんが義姉も演じていたりして、いろいろと楽しい映画でした。
[映画館(字幕)] 7点(2021-06-09 17:53:33)
2.  ベルリン・天使の詩 《ネタバレ》 
天使が人間の考えている事を読み取れてしまうという設定のお陰で、ずっとモノローグのような語りが延々と続くのには少々辟易させられますが、よく考えてみるとこれは一種の群像劇のようなストーリーですね。 関わった人間の助けになるような事でもすればいいのにとも思いましたが、ほとんど何もしないで放蕩を続けているとしか思えなかったので、映画としてはあまり楽しさなどは感じられないまま終わってしまいました。 たまに出てくる天使像から見下ろした町並みはとても良かったですが。
[映画館(字幕)] 5点(2017-01-09 22:14:39)
3.  パリ、テキサス 《ネタバレ》 
この映画を観た後、テキサスの中に本当にパリという地名があるのか調べてしまいましたが、やっぱりありました。しかもエッフェル塔も建っていたりして。 さて、映画。 基本、ロードムービーは大好き。 あてもなく放浪する旅も良いし、この映画みたいに自分の親が愛を育んだ場所を訪ねたり肉親を探しに出たりという目的を持った旅もそれはそれで良い。銀行の前で張り込むのとか、すごく楽しそうだし。 オープニングのトラヴィスの登場シーンはかなり謎。なんかミステリアスな感じがするのと同時に、如何にもという作り話っぽい雰囲気も感じられてしまいます。 おまけに、トラヴィスの妻役のナスターシャ・キンスキーがマジックミラー越しに会話する店で働いているというのもちょっと都合が良すぎるんですが、そうでなければストーリーが繋がらないし、ラストの母子再会の感動もなかっただろうと思うので素直に受け止めることにします。 ラストは、トラヴィスは一体どこへ行ってしまったのだろう。 ハッピーエンドで終わってくれると思いきや、最後はいろいろと考えさせられる幕の引き方でした。
[映画館(字幕)] 7点(2017-01-09 02:34:13)
4.  カジノ・ド・パリ 《ネタバレ》 
映画のレビューは映画の中身のみで完結させるべきだと考えてきたこともあって、映画の外側、要は時代背景や映画史をレビューに書くのは自分の中では反則なのですが、やはり同年代に作られた「フレンチ・カンカン」と似ているという事もあり、どうしても比較対象として意識してしまいます。 「フレンチ~」の方は、一応ミュージカルにジャンル分けされてはいるもののストーリーの一部に歌の一部が部分的に出てくる程度で、むしろダンスの方がインパクトが強い印象なのですが、本作の方はよりミュージカル色が色濃く出ており、ストーリーの単純明快さも手伝って気楽かつストレートに楽しめる作品だと思います。 劇中に出てくるミュージカル音楽はどれも総じて出来が良く、個人的には秘書を演じていたジルベール・ベコーの歌がどれも好きです。 また、メイン3人のキャスティングが完璧で、特にヒロインのカテリーナ・ヴァランテの陽気で溌剌とした姿が実に良く、会話のシーンでの自然な笑みを浮かべた表情などを見ると、彼女の出演した作品が非常に少ないのが残念に思えてしまいます。 ヴィットリオ・デ・シーカも上記二人に比べると脇役に追いやられてしまいそうですが、彼もまた適役と呼ぶに相応しい存在感を感じさせ、シンプルな内容の作品の中において安定感をもたらしてくれているような感じです。 ハリウッド製のミュージカル映画で見られるような、ここが見せ場だと言わんばかりに大勢で大合唱をしたりといったシーンがなかったのも自分の好みの要因で、それでいてとても晴れやかで楽しさに溢れた雰囲気は随所で感じられ、フランス映画がますます好きになってしまう、そんな一本でした。
[映画館(字幕)] 7点(2014-03-28 23:31:18)
5.  さよなら子供たち 《ネタバレ》 
正直に言ってしまうと、この映画のような起伏のないストーリーというのが苦手で、少なくとも上映時間のラスト20~15分くらいの間に盛り上げ所がある映画でないと観終わってからの充実感がほとんどなくなってしまいます。 ラストがこの映画の主題であるだけに、少年たちのストーリーの中に余計に興味を引くような出来事を入れてしまうと、かえってラストが引き立たなくなってしまうために、このような変化のないストーリーになってしまったと推測できるので、まぁこれはただ単に自分とは相性が悪かっただけだと諦めることにします。 そんな中でも興味を引いたのが、宿舎でみんなが寝静まったときの真っ暗なシーンなのですが、静寂が部屋全体を包む時のあの独特の緊張感が良い味を出していたと思います。 遊んでいる時も食事の時も腕白さ全開の子供たちが唯一静かになる瞬間がその時なわけで、普通に考えて何の出来事も起こりそうにない瞬間を敢えて撮るのが逆に不気味で、実際に、ユダヤの子が蝋燭を立てて祈りを捧げている(?)シーンがあり、それ以降は何かが起こるんじゃないかとドキドキして観てしまいました。
[映画館(字幕)] 6点(2011-01-29 18:05:42)
6.  ブラック・ムーン 《ネタバレ》 
ひとことで言うと、幻覚を見ているような映画。 意味不明な事だらけだし、当然意味なんか求めるもんじゃない。 誰にでも当てはまると思いますが、こういう妄想系の作品って完全にフィーリングの相性ですので、監督によって合う合わないが決まってくるものだと思います。 例えば自分ですと、ゴダールなんかだと面白く感じたりもする一方、シャブロルやこの映画だと特に何かを感じたりというのはなかったです。 ヒロインのパンツがスルスルと脱げてしまったり、目覚まし時計を窓から何個も投げるところが面白くて、ちょっとコメディの雰囲気も出ていたような感じがありました。 たまに現れるユニコーンと、ピアノの鍵盤の上を歩いていた猫が名演。冒頭の穴熊もそうですし蛇やムカデなど、動物を自由自在に操っている映画って、それだけで不思議な感覚が倍増するような気がします。 それと、若干ブニュエルの影響を受けているような箇所もありましたね。
[映画館(字幕)] 4点(2011-01-16 22:42:15)
7.  バグダッド・カフェ 《ネタバレ》 
ひと言で言うと、安っぽい映画。 ポスターの写真が映画の中でも出てきたが、タンクから左側の空が緑色になっていて、唖然としてしまった。これは、フィルムそのものに着色をするという何とも安易な方法。他の風景のシーンでも下の砂の部分が黄色くなっていたり、空を紫色にしたりと、風景のほとんどのシーンでこんな子供騙しのような事をやっていて呆れてしまった。 また、主人公の女が手品を始めてしまって、あれを店でやってしまうところとか、もう失笑モノ。さらにそれによって客が増えていき、終いには店が大繁盛しちゃったりと、何て安っぽいストーリーだろう。 ていうか、最初に重い荷物を引きながら歩いてたけど、そんな必死になって手品グッズを運んでたのかと思うと、笑いが込み上げてくる。 他にも、バンダナのおっさんが描いてた人物像のセンスも最悪。みんな同じポーズでちょっとずつ脱がしていくっていうのとか毎回違うフルーツを持たせるって・・・もしかして、ここって笑うとこ? 映画のほとんどがこのバグダッドカフェで起こるのだから、最初に空撮とかで全景を映して、“果てしない荒野のど真ん中にこの店と道しかない”的な映像を先に見せるべきなのに、そんな簡単な手法も知らないこのパーシー・アドロンとかいう監督。おまけに、タイトルも邦題の方が良かったり。この人は技術もセンスもないんだなと思った。
[映画館(字幕)] 3点(2010-01-10 03:10:23)
8.  シェルブールの雨傘 《ネタバレ》 
何度もこの映画を観ていると、色々なシーンでの監督の計算高さに感服させられます。最も凄いのは、オープニングクレジットのシーン。傘の配置(動かし方)が実に綿密に計算されていて、文字が出ていないところを、そのスペースを埋めるように傘が通っているのです。見事! そして、この映画で背景が効果的に用いられている点を主張したい。というのは、序盤でドヌーヴが店から出てきて二人で抱き合うシーンでは、白地の模様入りの壁が背景になっているのですが、ギイが兵役を終えて帰還した時と、修理工場を辞めてからもう一度彼女の店に行く時にも、序盤で二人が抱き合うシーンのその白地の壁がそのまま出てくるわけなのですよ。つまりここで、序盤での幸せだった頃との対比をこのわずか1,2秒のシーンでさり気なく表現していると思うのですが、このようなちょっと気を抜くと見過ごしてしまいそうなくらいの些細な演出が私は大好きなのです。 ここまで計算されていると、あの街並みは実はロケではなくわざわざセットを作って行われたのではないかという疑念まで湧いてきてしまいそうです。 ストーリーの方が、これがまたこの映画のさり気ない演出に負けないくらいにナチュラルに仕上がっているので気づかずに素通りしてしまいそうですが、身篭った娘の母親の心情なんか、初めて娘の妊娠を打ち明けられた時はカンカンに怒っていたのがお腹が大きくなるにつれて娘に対して少しずつやさしくなっていき、しまいには子供の服まで買ってきてしまったりする心理描写は妊婦の娘をもった母の心情をとてもうまく描いていると思います。鋭い人間観察ができる人でないとこのようには描けないでしょう。だんだんと手紙の様子が変わっていって、最後の方になると質問に答えなくなったとか、違う話題に話をそらせたりするのも、本当にありそうで怖いですし、また、「誰の責任とは言わないが困っている」や、「それが、申し上げました通り・・・」なんて、本当に実際に聞いたことがあるような日常で普通に交わされるナチュラルな台詞ですよね。 それと、ラストの場面の会話をよく見てみると、今は「自分の店と幸せな家庭」という守りつづけていくものがある、というギイの確固たる決意が垣間見れたのに対し、ジュヌヴィエーヴの方はわずかながら寂しげな気持ちがあるように見えました。この二人の心理描写もまたナチュラル(自然な感じ)です。
[地上波(字幕)] 10点(2005-01-16 20:08:38)(良:3票)
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