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ミスター・グレイさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 565
性別 男性
自己紹介 三度の飯より映画好きです。どうぞよろしく。
※匿名性ゆえの傲慢さに気を付けながらも、思った事、感じた事を率直に書いていますので、レビューによって矛盾が生じていたり、無知による残念な勘違いや独善的で訳分らん事を書いているかもしれませんが、大きな心でお許し下され。
※管理人様、お世話になっております。
※レビュワーの皆様、楽しく読ませて頂いております。

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1.  グッド・バッド・ウィアード 《ネタバレ》 
かなりイイカゲンなところがありますが、この〝追いかけっこ〟はなかなかどうして楽しいです。主演3人の初登場シーンも工夫されていますし(この列車強盗のシーンが一番良く出来ている)、途中のチョン・ウソンが上空から撃ちまくるガンファイトも見せ場となっていますし、最後の全員集合の追いかけっこなどもスケールがあってパワーがあります(「マッドマックス2」を想起させる)。ただドラマ部分は弱く、地図の場所に何が隠されているかとかソン・ガンホの正体とか謎めいた部分は、むしろ最後までネタバレしない方が良いように思えます。  主演3人についてはイ・ビョンホンもチョン・ウソンも確かにカッコイイですが良い奴も悪い奴も型通りで(特にビョンホンの悪役は見せ場に乏しい)、鈍重そうでありながら実に軽快に動き回り折り畳み式オペラグラスで笑いをとる型破りなガンホが美味しい所をかっさらってエスケープして行くのは、当然と言えば当然です。
[映画館(字幕)] 7点(2009-09-04 18:25:23)
2.  レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦― 《ネタバレ》 
Part1と比べて明かにつまらなくなってしまったと感じたのですが、それは海上戦闘シーンの表情の乏しさや、キーとなる風の演出や火のスペクタクルの面白味の無さ(1ではあんなに巧く軍旗を使っていたのに)、1でほとんど出し切ってしまったのか個々の人物たちの魅力が発揮されなくなってしまったところによるものだと思います。 良かったのは小喬と曹操で、特に小喬を演じるリン・チーリンが今回も素晴らしく、例えば曹操に茶を立てようとするシーンの妖艶さや、勝機が見え始めた戦場を見て泣く姿がとことん美しいです。曹操に関してはジョン・ウー監督は撮っているうちに曹操が一番楽しくなってしまったのではないかと思えるほどで、1では周瑜が特別な存在として描かれていたのに、その対象が曹操へと移行し、例えば裏切り者を罰するため霧の中に姿を現すシーンであるとか、ラストの幽霊のような神出鬼没ぶりはもはやこの世の者ではない印象を与えるのです。 ・・・それから「三国志」好きの観点から一つ、逃げ帰ってしまう劉備の人物像についてはあれで良かったと思います。周囲が〝義理だ〟〝誇りだ〟〝命は惜しまぬ〟だのとアツーイ漢どもなので、撤退する劉備は情けなく裏切り者のように見えるかもしれませんが、尚香の友人で作中随一の好漢である蹴鞠の一般兵が死んでしまう姿が悲しく映し出されるのを見れば分かるように、最後には戦争の惨さを物語っているのです。格好良いこと言っている裏では犠牲者が大勢でているのだぞと。つまり劉備は常に真の弱者の味方だという事なのだと思います。将たる者は〝義〟や〝名誉〟等の男の甘美なロマンなどに陶酔してばかりいてはならんのです。
[映画館(字幕)] 6点(2009-04-13 18:17:56)
3.  レッドクリフ Part I
私は「三国志」大好きで、演義・正史問わず小説、マンガ、ゲーム、人形劇…と見境なく何でも見るのですが、結局のところ何に惹かれているのかと言いますと、その人物たちの魅力、〝漢〟たちの格好良さなのです。その観点からすると本作はやっぱり面白いです。キャラクターの特徴がそれぞれ端的にとらえられていて、劉備は庶民派全開でワラジを編み、中国で神格化されている関羽は当然のように光の中から登場し、張飛は怒声をあげ超人的なパワーを発揮し、超雲は不言実行で主君に尽くし、孔明は聡明で物腰は柔らかありながら掴みどころがなく、悪役として描かれる曹操も重い空気を纏いながら微笑みをたたえ懐が深そうな感じが良く出ているのです。しかしながら本作では、何と言ってもトニー・レオン演じる周瑜が格好良くって、その殺陣は一番アクロバティックに決まっていますし、時折、孔明すら見失うようにスッと姿を消すその存在は特別な者として描かれています。  さらに軍旗が印象的に使われていて、関羽は馬に踏みつけられている劉備の軍旗を取り戻しハタめかせ忠義を表明し、周瑜は曹操の軍旗をたたみ敵を屈服させようとします。この他にも各々の一騎当千ぶりを見せる殺陣がなかなかユニークで面白いのです。  そしてまた、男たちだけではなく女たちも格好良いのです。パンチをかます男勝りの孫尚香は魅力的ですし、絶世の美女・小喬が凄く官能的で惚れてしまいます。それも決してラブシーンが良いのではなくて、負傷した夫の体に自分の体を巻きつけるように包帯を巻くシーンの扇情的なことといったらないのです。こういうのをロマンティックというのでしょう。こりゃパート2も見ずにはいられなくなりました。 
[映画館(字幕)] 8点(2008-12-02 18:34:05)(良:2票)
4.  シークレット・サンシャイン 《ネタバレ》 
悲惨さが漂う物語をドキュメント・タッチで描いた本作はドグマ映画のようです。そのため生々しさは演出されていますが、題名にあるような太陽などの光は印象的ではありません。しかし、それはあえてボカしているようにも見えます。と言いますのもここでの光は神の存在を匂わすものであり、はっきりと後光の様に差してはまずかったのかもしれません。シネは存在を確認するように「見てる」と天を見上げるのです。でもシネをしっかり見つめているのはストーカーのようにピッタリ張り付いたソン・ガンホだったりします。常々シネの後方にちらちら映るガンホの姿は素朴で、まるで周囲に溶け込んでいるようでありながら、その実はっきり浮いて見えガンホの持つ存在感が良く活かされています。そしてそのガンホがシネから目を離した時に悲劇は訪れるのです。最初は誘拐事件が起きた時でシネはガンホの店へ走りますが彼は一人カラオケに夢中で気付きません。二度目はリストカットする前、デートをすっぽかしたシネからガンホは意識的に顔を反らしています。シネの眼中にないガンホはまさに密なる光という感じがします。シネがどんな状況になろうとラストで彼は何気なくやって来て不必要に鏡を抱え再び見つめるのです。
[映画館(字幕)] 7点(2008-06-13 18:07:43)
5.  ほえる犬は噛まない
様々なシーンとその繋ぎで随所にユーモアが見られ、ついニヤニヤとしてしまいます。迷い犬と、行き詰まりつつも呑気に生きる人々だけでも十分に面白い映画が撮れるのだと見事に証明しています。ぺ・ドゥナの魅力と体格の良いその友人のアクション性が見所です。
[DVD(字幕)] 8点(2008-02-18 18:12:11)
6.  トンマッコルへようこそ 《ネタバレ》 
シーンだけなら素敵な部分もありましたが・・・何よりトンマッコルが格別魅力的な場所に思えないのが致命的です。ほぼ村人の人物描写がなく幸せな暮らしや楽しい風景などの外見を見せられただけで村の本質を描いていません。個人レベルで敵味方問わず友好関係を築くだけの物語なら特別なコミュニティは必要ないはず、そこを敢えてトンマッコルに集合させたのですからただの平和な村ではなく得がたい理想郷の存在を期待してしまいます。それなのにこれでは隔離されたイイ人が集まった集落にしか思えません。しかも争い皆無の平和なトンマッコルを賛美する一方で最後の戦闘への流れは戦争は避けて通れないのだと訴えているように感じ矛盾を覚えます。そしてその答えは序盤で村人たちによって提示されそうになりつつも放棄されます。彼らはイノシシ騒動の時、殴ったら復讐されるからイカンと話し合っていましたが、結局は兵士たちが殺す事で解決してしまいました。ポップコーンの雪が降る幻想的な村なればイノシシ問題も退治するのではなく突拍子もなくもトンマッコル流の方法で和平的に解決してこそ皆が夢見るユートピアとなったと思います。その方法を見せることこそがトンマッコルの秘密、魅力でありひいては映画の魅力となったのではないでしょうか。
[映画館(字幕)] 5点(2006-11-02 18:28:37)(良:2票)
7.  反則王
人の好い人間が生きにくい競争社会で萎縮してしまう姿と、ストレス発散するように生き生きとリングで暴れまわる姿の対比が人間の哀しさや強さ、可笑しさまで感じさせる。何かに夢中になるというのは凄くパワーの要ることで、それが生き甲斐となると日常生活の原動力ともなる。その力こそ普段は隠れて見えない人間の根底にある生命力というものであり、その人の真の姿なのではないだろうか。マスクを外した時こそが本領発揮の時なのだ。 そして何よりデホを演じるソン・ガンホが素晴らしい。上司からバカにされ、憧れの人から相手にされず、親からも認めてもらえないという情けないキャラクターに魅力を吹き込み共感させてしまうのだから恐れ入る。哀しき小市民の人生がユーモアたっぷりに力強く描かれており反則王を応援せずにはいられなくなる。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-10-02 18:23:35)
8.  LOFT ロフト(2005) 《ネタバレ》 
ホラーにサスペンス、恋愛と盛り沢山ですが結局のところ本作の焦点が何なのかよく分りません。煙草は吸いつつも肌を気にする美しい女性が泥を吐くという興味を引く異様な冒頭。泥=永遠の美、ミイラなどの説明がなされて飽くなき美への追求がテーマかと思いきや、進むにつれそんなことはお構い無しになってくる。冒頭以降の礼子は美に固執するどころか気にかける様子も無い。すると何故に彼女は泥を吐いたのか疑問が残る。また、戦前のミイラ観察記録映画は何なのか、吉岡の妄想によるミイラと殺された女子大生との関連性も掴み難い。そして礼子と吉岡の関係も掘り返す場面で突如として吉岡が「礼子」と下の名前で呼び出すが、いつの間に関係が深まったのか不明である。私の理解力の乏しさも手伝って様々意味不明でした。ホラーとしても怖さはなく、ラストの〝洒落〟も使い古された感があります。それでもワンピース姿の中谷美紀さんがおキレイなのでちょっぴり加点。
[映画館(邦画)] 5点(2006-09-12 17:40:05)(良:2票)
9.  グエムル/漢江の怪物 《ネタバレ》 
今年度、私が一番期待していたのが本作。期待すると裏切られる事が多々あるのですが、今回は久方ぶりに期待通りでした。一家の人物設定や権力に虐げられた弱者が奮闘する構図は使い古された従来のものですし、怪物の隠喩やストーリー展開もきわめてオーソドックスです。しかし描き方や、何より家族の愛が実に素晴らしい。女性陣はともかくとして残念な男性陣まで魅力的。冴えないお祖父ちゃんもダメなお父さんも、社会背景とは別にニートな匂いがする伯父さんも銅メダルどまりの叔母さんも、もちろん天真爛漫な娘もみんな素敵な人です。それに窓から見たデッカイ怪獣よりも等身大の怪物の方がリアルに怖い。いや~こんなにパワーがある映画を観たのは久しぶりです。ただ一つ納得いかないのは、…ここから完全なるネタバレです。ご注意下さい。 ・・・・・・・・・・何で助けてくれないんだっ~。あんなに頑張ったのに~。そりゃないぜ…。本来ならこの手の結末も嫌いではないのですが今度ばかりは合点が行きません。そのぐらい一家の溢れんばかりの想いが痛切に伝わってきたのです。それというのも娘の死で完成したものかもしれませんがね。しかし再びボロケータイ使っている姿や、お父さんと一緒に叔母さんのアーチェリーを応援している姿など何気無くも幸せな日常を見たかったのです。あの一家は紛れもなくしょーもないダメ一家ですが、私はあの一家がしょーもなく愛しいのです。
[映画館(字幕)] 8点(2006-09-04 18:07:47)(良:1票)
10.  南極日誌 《ネタバレ》 
真っ白な無の世界が広がり逃げ場の無い極限状態において、一人また一人と狂気に取り憑かれていく人間心理の攻めぎ合いが見事に描出されている。冒頭から隊長は異様な雰囲気を醸し出し既に異常をきたしているように見え不安感が募る。南極という得体の知れない場所が魔物が潜む効果を高め幻覚も加わり疑心暗鬼を増長させる。小道具の使い方なども巧みで不可思議さを保ちつつ隊員たちと共に観客も到達不能点までの道のりを体感させられる。それでもホラーとしての要素は確かに弱い。だがその分ソン・ガンホが狂気の演技で凄みを見せる。憎悪に呑み込まれ我が身を滅ぼしていく様は、まるでメルヴィルの『白鯨』の船長を想起させる。強過ぎる偏愛は表裏一体の憎悪へと変わってしまう。人間の狂気に改めて恐さを覚える。
[DVD(字幕)] 8点(2006-08-23 18:57:56)(良:1票)
11.  殺人の追憶 《ネタバレ》 
ヨン様に興味ない私は韓流ブームには乗りませんよとばかりに韓国の作品を十把一絡げにしていましたが、本作を観て完全に食わず嫌いであったことが発覚しました。当時の韓国の背景もよく知らず、予告編を先に見て犯人は捕まらないという結末を承知していたにもかかわらず、グイグイ作品に惹き込まれてしまいました。あまりに異常な殺人事件に追い込まれていく刑事たちの描写が実に素晴らしい。粗野なパク刑事は大人しくなっていき、冷静沈着なソ刑事は野獣的な面を見せ始め、それぞれの人間の本質に迫って行く。〝目を見れば分る〟が物語りに随所に利いていて効果的。手堅い演出で上映時間の長さも感じさせません。それにしても驚かされたのはソン・ガンホ!最後のドアップで見せる表情が何とも凄い。このシーンだけでも一見の価値ありです。韓国にはこんな俳優さんもいたのですね。ヨン様の微笑みも他の二枚目俳優たちもそれは素晴らしいだろうけれど、たまにはいかつい笑顔が素敵なソン様にもスポットを当ててもらいたいものです。
[DVD(字幕)] 10点(2006-08-22 18:56:25)(良:2票)
12.  大統領の理髪師 《ネタバレ》 
軍事独裁政権の圧制時代の韓国を一般庶民の目線から描き、しかも語り部が子供のなので柔らかくなっているところが良いです。何でも無いただの理髪師が権力世界へ巻き込まれるという喜劇的で悲劇的な面白さ。どんな場面もシリアスな雰囲気になり過ぎることなく終始コメディタッチで描き、親子の愛を軸にしているのも好感が持てます。ただ後半、近所の仲間が〝マルクス病〟の疑いで連行され死刑になってしまうなど、スカッと笑えず少々引っ掛かるところもありました。それでも淡々と進む物語は感動の無理強いがなく、それでいてとても力強く胸に伝わってきますし、最後に禿かかっている新大統領からも理髪師の依頼を受けたハンモが「御髪が伸びたらまた来ます」と権力に対して一市民のせめての反抗を見せるのは気分爽快です。ソン・ガンホは『殺人の追憶』で認識しましたが良い役者ですね。ハンモのような役もピッタリです。子どもの足が治った時の感極まった表情にラストの二人並んで自転車に漕ぐ時の笑顔。これらのシーンには台詞が無いんですよ。それなのにもう完璧に伝わってくるのですから素晴らしいの一言です。
[DVD(字幕)] 7点(2005-11-10 12:26:53)(良:1票)
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