Menu
 > レビュワー
 > 目隠シスト さんの口コミ一覧
目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2260
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  映画大好きポンポさん 《ネタバレ》 
映画の編集は人生の選択が如し。確かにその通りですが、普段私が意識するのは『選んだ方』ばかりです。『選ばなかった方』=切り捨てた可能性に目を向けることはしません。思うにそれは恐ろしいから。己が人生と向き合ってきた自信がないからとも言えます。その点、主人公は立派でした。自身の編集に腹を括っている。捨てたシーンに責任を負っている。それがきっとジーンが映画監督になれた所以でしょう。本当は誰もが自分の人生を決める監督であらねばならないはずなのに。でも意外とできない(できていない)のは、それでも生きられる恵まれた環境にいるからかもしれません。多分エリート銀行員アランの満たされぬ理由も同じです。 ポンポさんは、まるでドラえもんでした。夢を叶えるためのお膳立てをしてくれ道標も示してくれる。多分誰にだってポンポさんは居る(居た)のだと思います。親や先生、憧れのスターだったり、一冊の本だったり。それぞれのポンポさんの助けを借りて若者は我が道を選ぶ。いろんな意見があるでしょう。でも行き先を決めるのは私。行き方を決めるのも私。もちろん全責任は私です。やはり私は私の人生の監督に違いありません。 人生は短い。限りある時間をどう使うかが課題。まさに日々編集の真っ只中であります。人生が80分の映画なら、私の場合50分経過したところ。そろそろエンディングの予想がつく頃合いです。素材は万全、最善の結末を目指す編集で悩み中と言いたいところですが、現実は違います。撮り忘れた素材ばかり。今から撮り直しますか。でもそれが困難を極めるのは劇中でも例示されておりました。そう素材は撮れるときにちゃんと撮っておかないと駄目なのです。じゃなきゃ選びようも、悩みようもない。編集素材のことを人生では『経験』『資格』『技能』あるいは『思い出』と呼びます。我が手にある編集素材の貧弱さに震える50歳の冬。でも悲観することはありません。今だから撮れる、これからじゃないと撮れない画だって必ずあるのですから。今なお素材集めに四苦八苦する計画性のない私ですが、それでも諦めません。一応『監督』ですから。さあ己が作品の完成を目指しましょう。傑作でなくても、誰からも褒められなくても。 今年は年始に『かがみの孤城』へ10点献上したばかり。しかも同じアニメ作品。気分的には採点が辛くなるところですが、どうしても満点を回避する理由が見つかりませんでした。
[地上波(邦画)] 10点(2023-02-14 18:27:49)(良:1票)
2.  SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム 《ネタバレ》 
子供の頃、必ず訊かれる将来の夢。自分の世代、小学生男児なら「プロ野球選手」が定番でした。そりゃあもう猫も杓子も。本当になりたいというより、そう言っておけば無難だから。そんな空気が確かに在ったと記憶しています。B-hackの歌詞も基本は同じ。エンターテイメントとして、耳触りが良いように、夢や希望を“盛っている”ワケです。目指すは正社員なんてシビアな現実、要りませんもの。魂の叫びではなく、単なる歌詞。少なくとも、今の彼女たちにとっては。だから同窓会気分でB-hackを再結成出来たとも言えます。しかし、人の心はそう単純に出来ていません。営業を終えた彼女たちが落ち込んでいたのは、水着を着させられたからでも、観客が少なかったからでもありません。歌詞に、若き日の自分に、痛めつけられたのです。ステージとカメラの距離は、希望に満ちた歌詞と、現実の彼女たちとの距離。なんて遠いのでしょう。「あの頃の自分、調子に乗ってたな、てへ」で済ませるには、彼女たちは若過ぎました。ウケ狙いの歌詞でも、土台にあるのは本当の夢。種火は燻ったまま。消火も消化も終わっていません。だから苛立つのです。何がロイヤル・ストレート・フラッシュだ。ワンペアも儘ならないのに。今ある自分の手札に愕然とします。結局、B-hackはもう一度晴れ舞台に立てませんでした。それもそのはず。身の丈というものがあります。今の彼女たちにとっての分相応は、法事の宴会ということ。でも場所なんて関係ありません。酔っぱらいの前で吐き出した思いは正真正銘。ガキの気取ったライムより、不格好でも血の通った言葉の方が、何倍も何十倍も沁みるというもの。泣けました。その思いは、こんにゃく父ちゃんにも届いた様子。やるじゃん。スゴイよ(エンディングも必聴!)。さて、現実の問題。手札は最悪。どうしましょうか。ポーカーで勝負にならないのなら、七並べは如何でしょう。大富豪なら革命だって起こせます。ポーカーの価値観に縛られるから、苦しくなるんじゃないかと。ルール変更は卑怯ですか。いえいえ、生きるための知恵です。法事で場違いラップを披露できるクソ度胸があれば、きっと彼女たちは大丈夫でしょう。それよりデブニートとガリ貧相の方がよっぽど心配。デブ、お前はまずちゃんと働け。あとガリは女を見る目があるな。見直したよ。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2013-11-27 18:26:11)(良:2票)
3.  SR サイタマノラッパー 《ネタバレ》 
唐突なラストにア然とするのと同時に、心が締め付けられました。まさかこんな“途中”で幕切れとは。最後はてっきり感動のライブが待っていると思っていたのに。でもよく考えてみれば、人生とはそんなもの。志半ばにして終わるのが常。それに何も積み重ねていない奴らに、晴れの舞台などあろうはずもありません。そもそも表現者として、観客に届けたい“思い”があったのかさえも疑わしい。しかし居酒屋でのデブニートのラップには、訴えかけるモノがありました。無様です。情けないです。カッコ悪いです。それよりちゃんとバイトしろよって話。でも心に響きました。負け犬の遠吠えだとしても、吠えるのを諦めるよりは100倍マシ。たった一人でも心を揺さぶる事が出来たのなら、もしかしたら観客の心にも届くのかもしれない。それがこの映画が伝えるささやかな希望でした。馬鹿は諦めが悪いもの。でもその馬鹿が羨ましい。そして愛おしいのです。絵に描いたようなダメ人間に感情移入が叶うのは、奴らの本質が腐っていないから。仲間と上手くやりたいのなら同意できなくても適当に話を合わせておけばいい。でも奴らにはそれが出来なかった。その純粋さは、捨てちゃいけない。一度手放したら二度と手に入らない宝物だと思うから。ラストシークエンスや謎の小声先輩タケダのエピソード等、サプライズが感動に直結する見事な脚本と、リアリティある人物造形に強く共感する、痛痒さ満載の笑って泣ける青春讃歌。素晴らしいです。大好きです。遅ればせながら、続編も必ず観ます。
[DVD(邦画)] 9点(2013-06-16 17:58:39)(良:1票)
4.  映画ドラえもん のび太の恐竜2006 《ネタバレ》 
『ドラえもん』は、押しも押されもせぬ国民的アニメ。その事に誰も異論はないと思います。であるが故に重い十字架を背負っていると思う。マンネリ化を打破し、“末永く愛され続けるために”断行された声優陣及び作画の一新。10年先、20年先を見据えた大改革でした。その是非を問うたのが本作だったと思います。ココでオリジナル劇場第1作目のリメイクを持ってきた覚悟たるや凄まじいと思いました。旧作品との比較は避けて通れない。ならばいっそ、徹底して比べて欲しい。そんな製作者の意気込みが伝わってくるようです。賭けだったと思います。オリジナルと同等のクオリティならば、思い入れのある方が支持されて当たり前。オリジナルを超えて初めて評価される。そんな分の悪い賭け。果たしてその結果はどうか。自分は諸手を挙げて支持したいと思いました。いや両手じゃ足りない。両足も挙げちゃいましょう。オリジナルへのリスペクトを失わず、されど新作の色を出していく。これぞあるべきリメイクの形だと思いました。特に終盤の展開が素晴らしい。前作で物足りないと感じていた部分を大幅に変更。自力での問題解決にスッキリしました。ラストも注目。何故ボールを抱くのび太のシーンを削ったのか。そこに監督の意思を感じずにはいられない。のび太たちの成長も、ピー助との切ない別れも、それまでのシーンで十分描けたという自信があったのだと思う。だからラストカットは、成長した子供たちの笑顔で十分だった。どんなに名シーンだろうと、“本作では”必要がなかったのだと思います。新ドラシリーズは大丈夫。そう思わせるだけの覚悟と愛情が本作には詰っていました。自分も一ファンとして、旧シリーズ同様の愛情を新シリーズに注いでいきたいと思います。敬意を込めてオリジナルよりも上の点数を付けさせてください。
[DVD(邦画)] 9点(2008-07-22 20:15:02)(良:3票)
5.  HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス 《ネタバレ》 
インスパイア?オマージュ?パロディ?いえいえ、そんな小洒落た言い方は正しくありません。ただの“パクリ”です。スパイダーマンを筆頭に、モテキ、トイストーリー、ベストキッド、タイムボカン…よくもまあ恥ずかしくもなく、人気作からエッセンスをつまみ食いしたものだと感心します。でも不思議と厭らしくありません。格好悪いとも、ズルいとも思いません。むしろ清々しい。それは偏に「真面目」だからです。奇しくもママンがプラトニック狂介に言い放った台詞と同じ。堂々たる演技。真摯な演出。おいなりさんにフィットさせてイチイチYES(夏色のナンシーかッ)。木根尚登やHIKAKINといった完全な悪ふざけから、カンヌ俳優・柳楽優弥まで、高低差が激しいクレイジーなキャスティングに納得してしまうのも、誠実だから。馬鹿馬鹿しい事をひたむきに。おフザけだって全力で。そんな素敵なサムシングが本シリーズには在るのです。たぶん、誰からも評価されようなんて思っていないでしょう(これで好意的な評価を期待しているのなら、どうかしています)。ごく一部の好事家(変態ともいう)に向けて送られた渾身のラブレター。嬉しいかな、悲しいかな、私の心にはドストライクでありました。「ツマラナイ」「見る価値なし」貶し言葉が全てホメ言葉に転化してしまうのですから、変態映画ってのは、ある意味“最強”なのかもしれません。(以下余談)前作の感想で、変態仮面に高得点を付けけることを娘に知られたくないと思った私ですが、まだまだ覚悟が足りないようです。そもそもお父さんが本作を観ている事自体、(父の威厳的な観点から)子供に知られるワケにはいかないのです。「何?これ新作?」とレンタルDVDケースを長女が手に取った瞬間の絶望感たるや筆舌に尽くせません。(アプリ登録で1枚何でも無料キャンペーンと“シールが貼ってあるDVDはレンタル厳禁”の家訓が仇となりました。幸いにもタイトルを確認される前に、玄関のチャイムが鳴り難を逃れましたが…回覧板よ有難う!)続編が制作された暁には、必ず劇場鑑賞することを(危機管理的見地から)ここに誓います。
[DVD(邦画)] 8点(2016-09-30 00:28:24)(笑:1票)
6.  映画 おそ松さん 《ネタバレ》 
新潟万代シティの立ち食い蕎麦屋に評判のカレーライスがあります。芸能人のファンも多く、ご当地B級グルメとしてテレビ等でも度々取り上げられ今や全国区の知名度となった通称『バスセンターのカレー』。昔懐かしの黄色いカレーで、とんこつスープが隠し味となっており昼時には行列が出来るという、おっと映画の感想から大分逸れてしまい失礼しました。私が言いたいのは、このバスセンターのカレーにはレトルト商品があるという点です。一箱1.5人前で590円也。最近少し値上がりしたのかな。このレトルトも美味しいのですが、本物と比べると大体60〜70%くらいの美味しさなのです。で、何が言いたいのかというと、本作も本物と比べると大体同じくらいの面白さということ。ここで言う本物とは元ネタのアニメ『おそ松さん』ではなく、脚本を担当された土屋亮一さんが代表を務める演劇『シベリア少女鉄道』の公演と比べてという意味であります。シベリア少女鉄道、シベ超ならぬシベ少。計算し尽くされた緻密な脚本で展開されるパロディや時事ネタ、悪ふざけを旨とする混沌と狂気の舞台。初めて観劇した2017の作品『残雪の轍/キャンディポップベリージャム!』で衝撃を受けて以来虜となり、何度も劇場へ足を運んでいます。何時も思うのは、舞台ならではの発想と表現だなということ。限られた空間と演劇暗黙のルールを逆手に取り、かつ観客の想像力をフル活用した茶番劇。もとい、知的で高度なエンタメであります。本作の脚本はシベ少舞台にフィットする仕様であり、映画向きではない気がしました。何が不都合か?舞台では想像力で補完する部分が映画であるが故に映像化されており、想像する楽しさが奪われていたような。模範解答が自分なりの正解を上回るのは困難です。やるなら圧倒的な映像力で、個々人の想像力を捻じ伏せるくらいでないと。本作の表現では物足りないと感じます。これが「60〜70%の面白さ」の真意です。このスタイルのコメディが映画技法のひとつとして浸透していないハンデもあるでしょう。ただし、元が120点なので60%でも72点。及第点超えです。生モノの舞台公演と違い、何時でも好きな時に観られる映画はファンにとっては有難い話。そういう意味でもレトルトカレーみたいな作品だと思いました。もしこのクレイジーな世界を気に入った方がおられましたら、シベ少の舞台を体験してみて下さい。口を付くのは「一体何をみせられているんだ?」極上の困惑を味わうことが出来るはずです。ちなみに私立恵比寿中学主演の舞台も円盤化されておりオススメです。今なら『エクストラショットノンホイップキャラメルプディングマキアート』が某サブスクで観られますよ。なお今回は、アニメの実写化作品として、あるいはアイドル映画としての評価視点は放棄しておりますので何卒ご了承下さい。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-05-07 09:21:13)
7.  N号棟 《ネタバレ》 
キーワードは言わずもがな「生死の堺」です。教授にこの概念を問われた主人公は意識の問題と答えました。死んだ瞬間意識が無くなるから考えることに意味は無いと。デジタル的に1と0の関係と言い換えても良さそうです。おそらく無神論者(私も含む)の一般的生死感もこれでしょう。しかし本作では生死の堺が存在しました。それがN号棟。イメージとしては淡水と海水が混じり合う河口付近。アナログ的に捉えるなら1から0になるまでの途中の領域と言えましょう。 さてここで疑問が湧きます。なぜ主人公ほか2人はこの境界に入り込めたのかということ。N号棟は社会的には廃墟として認識されている場所です。住人は居ないはず。にも関わらず生活していた人たちは何者?死者でしょうか。あるいは生者だけど極めて死者に近い存在なので、通常は(社会的には)認識されない状態とか。いずれにしても普通の人は彼らに気づけないのだと思います。そこで物語序盤を思い返してみましょう。主人公は教授から飲み物をご馳走になっていました。N号棟住民から提供されていたマグカップと同じマグカップで。中身は「死にゆく者から搾り取った血」と推測します。生死の堺にいる者の血を摂取することで、境界に入りやすくする効果を得たのではないかと。男子学生にN号棟へ行くよう唆したのも教授だったと考えると辻褄があいます。教授の企みに学生はまんまと嵌まったわけです。 結末について。何時でも逃げ出せるチャンスがあったのにN号棟に留まった主人公にイライラ。結果、命を落としました。しかしあのまま逃げ遂せたとしてもハッピーエンドと言えるのかどうか。主人公は「死恐怖症(タナトフォビア)」に悩まされていました。もしN号棟の住人として、これから安らかな日々が送れるのだとすれば、これもひとつのハッピーエンドと捉えられるのかもしれません。N号棟のNとは代数のN。あなたのそばにも生死の境があるに違いありません。 ご指摘のレビュワー様もおられるように『ミッドサマー』を彷彿とさせる世界観で、独特の雰囲気がありました。それでいてきっちりオカルト。演出も冴えていたと思います。邦画ホラーの中では当たりの部類と判定します。何より筒井真理子さんの存在感が抜群。ベストキャスティングでした。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-01-12 19:15:35)(良:1票)
8.  映画 深夜食堂 《ネタバレ》 
連載雑誌を行き着けの料理屋で読む程度に、原作漫画は既読。一話完結で、“軽すぎず重すぎない”いい塩梅の人生の機微を描いた人情話が、食事を待つ間の時間つぶしに最適です。映画では、都合3つのお話が提供されますが、徐々に重みを増していく仕立て。最後にホロリと泣かせるのではなく、クスリと笑わせるあたり粋で好みでした。田中裕子さん流石です。抜群に上手いですね。ほぼ原作イメージ通りの実写化。原作既読未読を問わず、手堅く楽しめる映画だと思います。(以下余談)冒頭に書いたお店とは別のお店なのですが、馴染みの『フレンチ』がありまして、オープン当初から通い、かれこれ16年の付き合いになります。料理は本当にどれも美味しく、奥様(マダム)の人柄が素敵なお店。いつでも外食の1番候補でした。そのお店からこの度マダムが離れる事になったそうです。今日2020年7月6日が最終日。この話を聞いた時は、ももクロから『杏果離脱』の一報を聞いた時のようなショックを受けました。お店のダメージは、杏果卒業以上でしょう。センターであり、リーダーであり、『グループの顔』である百田夏菜子が抜けるようなもの。料理の味はシェフ(旦那さん)の腕と、マダムの雰囲気で創り上げたものでした。明日以降、シェフは変わりませんが、やはり別のお店に変わるのだと思います。16年は長いです。私はその間に結婚し、娘が3人産まれました。人生の折々の瞬間に、このお店の美味しい料理がありました。マダムとは先週末お別れをしてきました。言葉が見つからず、ただ一言『お疲れ様でした』と、頭を下げることしか出来ませんでした。家族一同、本当にお世話になりました。心より感謝します。マダムの第2の人生、『次の一歩』に幸多からん事を、心よりお祈りしております。もちろん、お店にはこれからも通い続けます。美味しい食事を楽しめるお店を見つけることは、人生を豊かにするための必須課題。私の馴染みの『フレンチ』も、本作の『めしや』も、そういうお店だと思います。
[インターネット(邦画)] 7点(2020-07-06 21:00:00)
9.  映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ 《ネタバレ》 
末娘のクリスマスプレゼントで携帯ゲームをねだられた経緯から『すみっコぐらし』なるコンテンツの存在は知っていましたが、とんかつだの、タピオカだのが、そのままキャラクターだとは本作を観るまで知りませんでした。ふむふむ、なるほど。なかなかカオスな設定と、わびさびの効いた世界観。”すみっこ“の意味を子供達が理解出来ているかどうか不明ですが、おそらく大人には感じるものがあるでしょう。さて、結末について。理屈は解りますが、それでもなお、あの子はみんなの所へ行って欲しかったと思います。そこが望む居場所であるならば。”ガラスの天井”の刷り込みを、子ども向け映画でやられるのは、ちょっとキツイです。真ん中だろうと、端だろうと、すみっこだろうと、誰もが自分の意志と力で自由に居場所を決められる世界になればいいですよね。現実を変える第一歩は、きっと他愛もない空想からだと思うので。・・・と、ここまでがお父さんの感想。一緒に観た末娘(7歳)は面白かったようで、もう一度観たいそう。それなら良かった、良かった。お父さんの採点は6点、娘の採点は8点。間を取って7点でお願いします。
[インターネット(邦画)] 7点(2020-04-20 18:53:53)
10.  映画ドラえもん のび太の月面探査記 《ネタバレ》 
シリーズ随一と思われる豊富な伏線、そして練りに練られた脚本の秀逸さにには素直に驚かされます。異説から定説への大胆な転換を”是“とする力業が生む奇跡。彼らの生き方を変える大きな決断が異説となり得ることの意味(ここ、最重要ポイントです!)に涙。ドラえもん映画のブランドの名に恥じぬ良作であったと考えます。いつもよりカオス多めな展開も好みの味付けでありました。その一方、王道というより既視感を覚える(つまりシリーズオリジナルのムーブメントではない)描写やセリフ、骨子となるトリックがオリジナリティに欠けるなど、気になる点も散見されました。非専業声優陣の力量に明らかに差があったことも作品のクオリティに影を落としています。要するに、可もあり不可もあり。それでも総合的に満足度が勝るのは、流石としか言いようがありません。
[映画館(邦画)] 7点(2019-03-23 16:10:17)(良:1票)
11.  映画かいけつゾロリ ZZ(ダブルゼット)のひみつ 《ネタバレ》 
今日は、小2と小6の娘を連れて劇場鑑賞。上の娘の評価はイマイチでしたが、下の娘はいたく気に入った様子。まあ、そうでしょう。原作児童書のメインターゲットは、小学低学年~就学未満児。そういう意味では、手堅くターゲットを狙い撃ち出来た仕上がりであったと思います(劇場内のお子さま客の反応も上々でした)。物語は『バックトゥザフューチャー』を下敷きに『シン・ゴジラ』もオマージュ。名作の骨組みを利用しているワケですから見応えは充分。一緒に来た親御さんも退屈しないで済むと思われます。さて、私の目的は勿論声優初挑戦のももクロのリーダー・百田夏菜子さん。既にナレーションのお仕事は経験済みですし、女優としてのキャリアも順調に積んでいる現在、本格アニメ声優も心配ないとは思っておりましたが、堅実な仕事ぶりに安心しました。夏菜子さんの声質は、声優向きで間違いありません。今後も声のお仕事を続けていただきたいものです。それにしても、今の夏菜子さん(ももクロ全員ですが)の成長は凄まじいばかり。歌も演技も飛躍的に伸びました。努力の証。4年前の『天使とジャンプ』の頃と比べると演技面ではまるで別人です。返す返すも本格的に女優に挑戦した『幕が上がる』が、彼女らにとってターニングポイントであったことがよく分かります(夏菜子さんについては朝ドラ『べっぴんさん』で得た経験も大きかったでしょう)。個人的には、現地参戦がかなった青春ツアーの富山で披露された”替え歌『瀬戸の花嫁』完全版”の確認が出来てニヤニヤ。エンディングの歌も何気に良曲で嬉しいかぎりです。
[映画館(邦画)] 7点(2017-12-10 15:29:18)
12.  エイプリルフールズ 《ネタバレ》 
失礼な言い方ですが、思いのほか良くてビックリ!近年邦画特有の“さあ泣かせますよ”のパッケージだと感情にプロテクトをかけてしまう天邪鬼な性格ですが、コメディ看板だと素直に観られる自分が恥ずかしい(苦笑)。すんなり感動路線へのシフトチェンジを許してしまいました。とくに寺島進父ちゃんのエピソードは号泣クラスの破壊力。ひたすら馬鹿だけど愛がありました。娘を持つ親父にはタマラナイお話です。ただし、若干ズルイと思うのは、粗に対するツッコミを受け付けないこと。都会のレストランでお産なんて、いくらなんでも無理筋でしょう。でも、これだけ嘘満載で嘘バンザイな映画だと、嘘を指摘する方が無粋というか…いやーそんなところも含めてテクニカルな、そして素敵な『四月バカたち』を楽しませていただきました。しかしオチは完全にいらんコトしましたね。ある意味一番“想定内”の結末でした。どうせUFOを寄越すのなら、高貴なマダムを連れて行って欲しかったなあ。
[地上波(邦画)] 7点(2016-04-15 00:28:52)(良:1票)
13.  映画 妖怪ウォッチ/エンマ大王と5つの物語だニャン!
家族総出(妻、10歳、6歳、3歳の娘)で劇場鑑賞。私自身『妖怪ウォッチ』に関しては、ほぼ予備知識ゼロの状態です。おそらく私と同じように、子供の付添で映画館に足を運ぶ親御さんも多い事でしょう。そんな“『妖怪ウォッチ』って?な大人”対策がきちんと施されている点に感心いたしました。フォーマットは『世にも奇妙な物語』。タモリに扮した妖怪ウィスパーのナビゲートで5つの短編が供されます。世界観の説明はさりげなく、そして抜かりなく、程よいタイミングで目先が変わるので退屈しません。残り時間が分かり易い点も親切です。ギャグあり、ノスタルジーあり、ハートウォーミングあり、薄口ですがバランスの取れた優良ファミリー向け映画と感じました。ちなみに子供のみ妖怪メダルのプレゼント付き。下2人の娘は随分と喜んでいました。妖怪ウォッチを持っていないのにね。長女は8点、次女は10点、三女は「わからない」の採点だそう。お父さん的には7点でお願いします。
[映画館(邦画)] 7点(2015-12-30 01:56:28)
14.  エクスクロス 魔境伝説 《ネタバレ》 
同ジャンルの作品としては、『片腕マシンガール』が思い浮かぶのですが、本作の方がバイオレンス・ホラー・ギャグの各要素の配合割合が程よく、取っ付き易いと感じました。スベリ笑いに逃げていない感じもいいです。“混ぜるな危険”で、やっと本作がコメディだと認識したくらいです。センスも悪くなかったですよ。例えばクライマックス。敵を相手にアミーゴが手にする最終武器は、巨大バサミでもチェーンソーでもなく、携帯電話。確かにキーアイテムではありますが、いかんせん殺傷能力はゼロ。どう使うのかと思ったら、まさかの写メ攻撃。“ペンは剣よりも強し”ならぬ“電子データ流出は斧より怖い”。結構ハイブローなギャグじゃないですか。ネット社会の恐ろしさを監督は知っているようです。もしかしたら以前にネットで叩かれたことでもあるのかな。初メガホンは『バトルロワイアルⅡ』ですか…なら納得。今や飛ぶ鳥を落とす勢いの松下奈緒と、もはや何処を飛んでいるのか分からない鈴木亜美コンビのミスマッチぶりは新鮮だし、2人のサービスカットにもニンマリ。小沢真珠が悪ふざけに付き合ってくれたのも嬉しかったです。あとはキーファー・ザザーランドが出てくれたら完璧でした。だけど、岩尾はナイなあ。ただのブサイクオチじゃもったいないです。同じ芸人なら、どきどきキャンプの岸じゃないと。とはいえ、自分は本作を気に入りました。結構な珍作。深作ジュニア、もしかして侮れない?!
[DVD(邦画)] 7点(2011-01-25 17:57:06)
15.  映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生 《ネタバレ》 
子ども向け映画にいちゃもんを付けようのコーナー(嘘)。やはり最大の難点は、3獣の扱いでしょう。空想サファリなる22世紀の施設に引き取ってもらうラストには、少々モヤモヤが残ります。飼い主の責任放棄には違いないので。では、3匹の寿命を短く設定して物語の中で最期を看とる結末なら正確かというと、それもまた違う気がします。子ども向けエンタメで倫理的正義を押し通すことに傾倒するのは、それはそれで大人のエゴという気がします(『ブタがいた教室』とおなじ過ち)。じゃあ何が正解かというと、難しいのですが。3匹が時空の穴に吸い込まれて、様々な年代と地方に飛ばされて、未確認生物の起源になるなら、テーマ的にも沿うのかな?何が一番しっくり来るのか、もう少し考えてみます。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-08-27 19:10:07)
16.  AI崩壊 《ネタバレ》 
どう転んでも自らが開発したAIが暴走して人を殺めた事実は消えないので、はじめから『無理ゲー』感半端なかったのですが、最後は何となく丸く収まってしまう不思議。「こんな事件があった後でも人口知能は人間を幸せにすると思いますか?」との記者の問いかけに、主人公は「親は子を幸せにできるか?」に同じと答えます。すなわち自分にできるのは「祈ることのみ」という訳。無責任にも思えますが、そのくらい図太くなくては偉業は成し遂げられないという事なのでしょう。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-07-09 15:29:18)
17.  映画 はなかっぱ 花さけ!パッカ~ん♪蝶の国の大冒険 《ネタバレ》 
江角マキコ女王様は、手下を使ってやまびこ村の村民に大変酷い行いをしました。その後何やかんやあって江角は反省。村民に謝罪しますが、『私も母親よ。あなたの気持ちは分かるわ(byはなかっぱのお母さん)』と快く許してもらえたのでした。まるで冗談みたいな脚本ですが、マジなんです。何かのプロパガンダかもしれません。
[地上波(邦画)] 6点(2015-03-18 18:15:58)
18.  映画 プリキュアオールスターズNewStage3 永遠のともだち 《ネタバレ》 
プリキュア10周年。記念イヤーの恒例オールスターズの舞台は、息子を溺愛する過保護な母親バクが作り出した夢の世界でした。厳しい現実に揉まれて辛い思いをするよりも、甘い夢の中で幸せな時を過ごして欲しいという母の願いが作り出した甘美な檻。夢に閉じ籠るだけなら、親子だけの問題と言えなくもないですが、他人様の、しかも人間のお子さんまで巻き込んではプリキュアも黙っていられないでしょう。現実を生きる事の意味を優しく説教。子を母の呪縛から解き放ちます。まあ、いいんではないでしょうか。ただし、先輩プリキュアが誰ひとり社会人になっていない事に、そこはかとない違和感が。テーマがテーマだけに、不老のプリキュア戦士たちのファンタジー度合が際立ってしまいました。サザエさんのタラちゃんが将来の夢を語るような、やるせなさ。彼女たちも、ちゃんと成長させてあげなくては不憫な気がしました。『シフトが抜けられないんで、今回はパスで』『その日は子供の運動会ですわ』そんな理由で参戦できない仲間が出てきたりして…うわあ、なんかスゴイですね。オールスターズの最終回があるなら、是非こんなお話をお願いします(涙)。
[映画館(邦画)] 6点(2014-03-24 17:59:27)
19.  映画 怪物くん 《ネタバレ》 
4歳の娘にせがまれ地上波TV放送版を2日間で3回(!)観ました。実は今4回目(!!)を観ています。本当につまらなければ却下するところですが、なかなかどうして、そんなに悪くないのです。コメディとして結構笑えました。上川隆也の話を聞かずにモメ出す一行。北村一輝のノリツッコミ。教科書通りの笑いは和みます。必要以上にBGMを使用しない演出も上品でした。イチイチブーメランになっている大野や川島の会話劇は楽しく、キーワード“わがまま”も上手く脚本に取り込めていたと思います。意味不明な設定も散見されますが、粗は概ね子供向け映画の範疇内。『アンパンマン』に付き合わされて、ナンセンス設定の耐性はだいぶ付いたみたいです(笑)。ドラゴンもCGを使わず現物を作成したところが、イイ味になっていたと思います。さて、キャスティングについての注文。TVドラマのときから気になっていたのですが、チェ・ホンマンの違和感が半端無いです。確かにアニメ(マンガ)版のキャラを忠実に再現していますが、台詞が無いだけにむしろ役者の技量が試される役かと。素人では厳しいです。宇梶剛士、高島兄弟、阿部寛、照英、阿藤快、佐藤二郎、宅間伸、ピエール瀧。ハマリそうな俳優さんは沢山います。何ならジャン・レノでもいいです。ドラえもんをやるくらいですから、フランケンだって引き受けるでしょう。其処にいるだけで雰囲気を作れる役者さんにフランケンをお願いして欲しいと思いました。
[地上波(邦画)] 6点(2014-01-28 18:58:38)
20.  えんとつ町のプペル 《ネタバレ》 
賛否両論とは聞いていましたが、観て納得しました。 スタジオ4℃制作ですからアニメーションは一級品。映像面で文句を言う人はいないでしょう。問題は中身の方です。主人公は孤独な少年。彼を取り巻く環境は、決して好ましいものではありません。そこで提示されたのは「希望」という名の体制批判でした。異端を認めぬ社会が悪い。これは「世間」や「常識」と同義であり、多数派を架空の敵に見立てて戦いを挑みます。そもそも日本人は判官びいき。少数派=弱者の味方をしたくなるのが人情ですが、これは宗教勧誘映画の典型例でもあります。このような作品ですから、アンチには格好の餌食となるでしょうし、新派にしてみれば叩かれれば叩かれるほど、より結束を強める効果を生むはずです。商売は人々の耳目を集めてナンボ。映像面の「賛」は確定ですから、むしろ内容は「否」が多いくらいの方が話題となりオイシイのかもしれません。 物語の基本構造は『スモールフット』(2018)と酷似するもので、着想自体は珍しくありませんが、ブレイクスルーしたその先を示した『スモールフット』に対して、批判のみで帰結している本作は一段劣ると感じます。
[インターネット(邦画)] 5点(2021-12-28 20:28:26)(良:2票)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS