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R&Aさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

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1.  22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語
「この世代の人たちはこういう人たち」という決め付けが気に入らない。そのうえそのことを登場人物の口から言わせる不自然なセリフ群が気持ち悪い。おそらくは確信犯なんだろうけど、いったいこの朗読会のような演出になんの意味があるのか。どうもこの監督とは合わない。セメントの元となる白い山がでーんと表れる画はなかなか壮観。これが撮りたかっただけなんじゃないかってくらい。
[DVD(邦画)] 2点(2011-12-19 15:16:45)
2.  二十四の瞳(1954)
戦争というより貧困が怖い。貧困の元に戦争があるんだけど。貧しさが子供を犠牲にする。それが当たり前の世界。当たり前なんだけど人間としてそれは憂うべきことなのだ。大石先生は純粋に憂う。人として悲しむ。時代とか世相とかに関係なく。ただ泣くことしか出来ない先生は弱者でしかないのかもしれない。しかしその世界を当たり前と割り切るよりもただ泣く方がずっと人間らしい。人々はそれは悲しいことなんだと知るべきなんだ。先生は子供たちに悲しみ泣くという行為が間違っていないことを教えているのだ。いい先生だなあと思う。長いけどさ。台風接近で時化た海沿いを歩くシーンがあるんだけど、そのときの波の高さが尋常でなく高峰秀子にバンバンかかっててちょいと心配した。二十四の瞳映画村は私も行ったことあるんだけど、87年版(田中裕子主演)で使用したオープンセットなんだな。
[DVD(邦画)] 6点(2011-12-08 17:00:08)(良:1票)
3.  日本暴行暗黒史 怨獣
ジャンルに「エロティック」を入れたのはこれがピンク映画だからなんだけど、どこがピンクなんだか。このシリーズのほかの作品を見ていないのですが、少なくともこの作品に限ってはタイトルから想像しちゃいそうなエログロはありません。それどころかよくできた娯楽映画で、若松監督としては珍しい時代劇ということもあってあまり若松色を感じません。が、復讐に至る回想録が低予算のせいもあるんだろうけどどこかドキュメンタリーっぽくて、またクライマックスのドラマチックな展開の中に反権力思想が見え隠れするところなんかはやっぱり若松監督ならではなのかなと。いやこれ、面白いっすよ。ホントに。
[映画館(邦画)] 7点(2010-10-26 13:27:09)
4.  20世紀少年 -最終章- ぼくらの旗 《ネタバレ》 
一身上の都合で見に行ってしまいました。これだけはイヤだって言ったのに。ちなみに前の2作はDVDでちらっと見ました。ヨメがこの日のために借りてきたんだけどあまりのくだらなさに途中で見るのやめました。これはそっくりさん大会か。金のかかったかくし芸大会か。いや、そういう意味では楽しめたのかもしれない。神父なんてめちゃそっくり。なんでわざわざそっくりメイクをする必要があるのかわからんが、とにかく笑えたからまあいいか。原作マンガを知る者限定のお楽しみではあるが。マンガのほうでは終盤、まだ続くかと呆れながら読んでたので「ともだち」の正体とかもうどうでもいいよと思ってたんだけど、映画のほうはこれ1作(といっても155分)で同じように思わせてしまう。マンガ版の途中までの「ともだち」でもあった○○○○が実はみんなが□□□□君のことを勝手に○○○○だと思ってたという映画版のみの、そりゃ傷つくよ、な展開はさすがは浦沢直樹(脚本)と思いました。まあ、どうでもいいけど。地球防衛軍を武装解除させたときにヘルメットのフェイスカバーをあけたら高嶋政伸と田村淳だったシーンで、ナイナイの岡村やったら面白かったのにとかヨメと笑いながらトークがはずんだことに感謝の意を込めて大サービスの4点だ!
[映画館(邦画)] 4点(2009-10-13 16:37:05)(笑:2票)
5.  女系家族 《ネタバレ》 
大阪商人が使う船場言葉がなんともいやらしく、中村鴈治郎二代目と浪花千栄子の思惑とは裏腹な白黒つけない物言いが金のからんだ物語に抜群の相性を見せる。同じ大阪弁でもお嬢様育ちの三姉妹は歯に衣着せぬストレートさが強烈なインパクトを与え、田宮二郎(意外にも大阪出身)の京都の言葉が混じったようないかにもお師匠はん的優しい言い回しがまた実にエロくて実に腹黒さを感じさせてていい。屋内シーンがほとんどの中で宮川一夫の仕事も制限されたかと思いきや、屋内にも関わらず着物のきらびやかさは損なうことなく、陰影はあっても女優の顔に影は射さず、常に見やすい画面を持続させているのはやはり宮川の力か。最後は東京出身の女優がしとやかな大阪弁でもって女のしたたかさを見せつける。でも最もしたたかだったのは女系家族の中で一矢を報いた婿養子社長だったのかもしれない。天晴れ。
[DVD(字幕)] 7点(2009-09-11 12:10:23)(良:1票)
6.  人間椅子(1997)
「倒錯した性癖」が描かれた乱歩「人間椅子」に、「性の倒錯」をモチーフとしたオリジナルストーリーを加えた脚色が巧い。送られた原稿に書かれた内容を知りたいという欲求、送り主は誰なのか知りたいという欲求、倒錯の世界に足を踏み入れた女流作家の行く末を見たいという欲求、、、観客の興味を持続させながらもどうもそんな単純なお話でもなさそうだと思わせる主人の謎めいた動向の差し込み方がまた巧い。だから腹話術だったのか!というカラクリの妙!まさしく乱歩の世界であった。後から考えれば少々ムリのあるお話なのかもしれないが、見事なまでの乱歩的ストーリーに脱帽。残念なのはエロス。裸を見せろとかそういうことじゃない。直接的な描写はむしろ無い方がいい。でも、もっとソソルものが欲しい。「性の倒錯」はお話の上ではあったが画面の上では乏しかった。
[DVD(邦画)] 6点(2009-07-30 15:32:56)
7.  ニンゲン合格
自らがこの世界に存在する意味や価値を問う。『大いなる幻影』『叫』そして『トウキョウソナタ』へと繋がるテーマの源流がここにある。あるいは『アカルイミライ』を経て『トウキョウソナタ』に結実する「家族」という特別な人間関係の本質が描かれる最初の作品でもある。その方法として黒沢清は主人公を10年間眠らせる。10年間存在を消す。10年間家族からひとつのピースを削る。家族の見た目の崩壊と再生が繰り返されることで最初から崩壊も再生もしていないことが露呈されてゆく。黒沢清が描く現代の家族はフォードや小津の映画のような父が守り続ける家族とは対称の位置にある。しかしその悲しい現実を黒沢映画は深く受け入れる。深く受け入れたところから今を描く傑作が生まれるのだ。「オレ、存在した?」この直接的な問いかけが心に染みる。この場合、問いかけというより確認かもしれない。ちゃんと存在したことを確認できた者はそれだけで人間として合格なのだ。
[ビデオ(邦画)] 7点(2008-10-23 15:28:38)
8.  忍者秘帖 梟の城
下のお二人のおっしゃるとおり、断然リメイク作品よりも面白い。大作映画にありがちな大味な見せ場や若い男女のさむいちちくり合いが格を落としてしまっているが、複雑な物語をシンプルに構成し、忍者の忍者たる行動の一つ一つを遠目に細やかに映し出すことでブランドとしての忍者ではなく本物感を前面に出している。その本物感を増幅させるのが、やたらと多い暗がりのシーンである。人気役者の顔を映すことよりも忍者のいる風景の自然さを重視している。忍者同士の戦いにおけるアクションシーンもなかなかのもの。なんと一瞬ですがワイヤーアクションもあります。
[ビデオ(邦画)] 6点(2008-02-26 13:36:54)
9.  肉体の門(1988)
五社監督の映画って宮尾登美子ものあたりまではまだいいんだけど「極妻」ぐらいから独特の世界観があって、あと何十年かしたらもしかしたら評価されちゃったりするのかもしれないけど、どうにも苦手。女優の表情がいちいち大袈裟で、中でも主役のかたせ梨乃のオーバーアクトは我慢ならん。振り返りざまに平手打ちするシーンなんか、なんでわざわざあんな複雑な動きをさせるのかわからん。そもそもこの監督は女優を綺麗に撮ろうとは思っていなくて、反対に醜く醜く撮ろうとしてない?『吉原炎上』の西川峰子の成れの果ても凄かったけど、この作品の西川峰子の爆風に歪む顔も凄かった。
[DVD(邦画)] 3点(2007-06-05 11:41:11)
10.  二十四時間の情事 《ネタバレ》 
「ヒロシマ・モナムール」といえば「アルカトラス」の名曲を思い出してしまう世代なのですが(誰も知らんて?)本家本元はもちろんこの映画。反戦ものとしても恋愛ものとしても異色で、ストーリーらしいストーリーがなく、かといってレネお得意のドキュメンタリーでもなく、全編が「詩」のような映画。それは男女の繰り返される言葉がそう感じさせるのかもしれない。被爆地ヒロシマが戦後復興の中で人々の記憶から薄れゆこうとしている。平和公園や原爆ドームや記録映像や博物館が戦争の悲劇を語り継ぐために存在するが当事者の苦悩の大きさは伝えきれない。その中でけして消えない戦争の傷を背負った男女が苦悩する。風化させてはいけないが風化してゆく戦争の傷と忘れなければ前に進めないのに忘れることができない当事者それぞれに残る戦争の傷を同時に描くことでひとりの人間に多大なる影響を及ぼす戦争への批判を色濃くしてゆく。女にとってヒロシマは故郷ヌベール。ヌベールは彼女にとっての戦争の傷そのもの。二人の情事は終わらなければいけない。そして忘れなければいけない。そしてやっと前を向けられる。ヒロシマのように再生する。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-09-26 14:51:11)(良:1票)
11.  日本の夜と霧
1シーン1カットどころか、舞台の暗転のように照明を落として一人あるいは二人にスポットライトを当てそのまま回想シーンに入っていくという2シーン1カットまであって終わってみれば107分47カット。セリフをとちろうがお構いなしの長回し。かなり前衛的ではある。中身はまるで「朝まで生テレビ」。寸論会である。司会進行役がいないのにちゃんと一人ずつ発言してゆく様は先に書いた暗転よろしく舞台劇のよう。お題が「安保」だったので4日で上映打ち切りといういかにも大島渚らしい勲章付きの作品。同じ目的を持っていたはずの学生たちの自らのエゴによって崩壊してゆく様がなんとも滑稽であり、如実に人間の愚かさが描かれていると思う。
[DVD(邦画)] 6点(2006-09-05 15:38:33)(良:1票)
12.  人情紙風船 《ネタバレ》 
黒澤明率いる黒澤組の合言葉が「山中に追いつけ追い越せ」。今の映画環境では誰も真似のできない(雲待ち3日とか)完全主義を貫いた山中貞雄の早すぎる遺作は、なんとも暗くて悲しい物語。しかし長屋の住民たちの日々の暮らしの描写は、幸福とはいったいなんなのかを提示してくれているようだ。隣人をからかい、ふざけ合う、そして怒ったり笑ったりしながら生きてゆく。何かにかこつけては皆で飲んで大いに笑う。お金の使い方もよく知っている。いつもよりもっと笑う。女はあきれる。そこに幸福がある。冒頭で首をくくった住民は元武士。そして主人公も元武士。要らぬプライドのせいでこの幸福に気づかず、やっと気づいたとき、そのことに気づくはずもない妻によって無理心中、、。やるせない悲しみを完璧な紙風船の動きがさらに増幅させて終わる。ただ、この暗さ、この悲しさの中に、たしかに幸福感が存在している。だから傑作なんだと思う。ただ完璧なだけではなく、ただ巧いだけでもない。映画の中にただならぬ人生の喜びと哀れみが存在する。
[映画館(字幕)] 8点(2005-12-26 18:01:58)(良:1票)
13.  肉体の門(1964)
オープニングとエンディングにはためく星条旗が敗戦を象徴する。目的を失った人たちは、ただ生きぬくことだけを考え、己の肉体をも生きぬくための道具にする。人間の強さとしぶとさ、ずるさとしたたかさがこれでもかと露わにされる。そんな人間の本能ともいえる野蛮な世界で、人を愛するという純粋な気持ちだけが人生の勝利者となりうるという、言いかえれば負け犬としてではなく、人間として生きることの条件として「愛」があるということのようだ。しかし鈴木清順にとってはそんなことはこの野蛮な世界をどう料理し、どう表現するかという具材にしかすぎないかのように様々な方法で敗戦後の日本の背景と心情を映像化してゆく。身体を売る女たちはそれぞれのイメージカラーを身にまとい昭和初期の日本の風景に飛び出してゆく。舞台のような女たちの住処のセットとともに独特の虚構の世界を作り上げている。女にスポットライトを堂々と当てるシーンはたまげた。既存の映画作りをひっくりかえすようなことを簡単にやっちゃう。そういうところが清順の凄いところだと思う。斬新さが目をひくが、リンチのシーンのそれぞれの立ち位置とか構図とか、野蛮な世界の中で見せる女の可愛さを象徴するパイナップル缶などの小道具の使い方とかという正攻法がきっちりときまっているからまた凄い。
[DVD(字幕)] 7点(2005-12-21 14:04:04)
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