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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2258
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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1.  モンスターハンター 《ネタバレ》 
ポール・W・S・アンダーソン&ミラジョヴォヴィッチといえばご存知大ヒット映画シリーズ『バイオハザード』のコンビ。日本製ゲーム原作の映画化で2匹目のどじょうを狙ったといったところでしょうか。 まず感心したのはモンスターの造型や動き。これはもう文句の付けようがない素晴らしい出来で迫力満点。ただ最初の敵ディアブロスは少々強過ぎました。今回のボス・火竜リオリウスとの差別化を図る上でも、見た目で違いが分かり、かつ手頃な強さの敵の方が良かった気がします。 ハンターについては主人公は双剣、相棒が弓使い。仲間のリーダーが大剣。その他ライトボウガン使いもいましたか。多彩な武器とその強化がゲームの醍醐味なので、その観点ではやや物足りません。というより続編で掘り下げるつもりなのでしょうか。モンハンの代名詞「美味しく焼けました」は流石にマスト。魚釣りとか日常小ネタ系も続編で観てみたいです。 この映像クオリティであればシリーズ化大歓迎ですが、ハンターとモンスターのパワーバランスの調整(というより言い訳)は是非お願いしたいところ。どう考えても即死な攻撃を受けてピンピンしているのは違和感があります。バイオハザードのアリスみたいに超人化し過ぎてもあれですが、ただの人間が不死身なのも不自然です。これは漫画やゲームの実写化で付きまとう課題ですが、最低限のリアリティは担保して頂きたいと思います。 以上元ネタのゲームは、初代(PS2)プレイ済み。ワールド(Steam)はダウンロードして初期設定だけして放置。そんな私の感想でした。
[インターネット(吹替)] 7点(2022-08-24 20:24:18)
2.  土竜の唄 香港狂騒曲
特濃エンタメバカ一代こと(失礼)三池監督の面目躍如とでも言いたい、期待どおりの続編。お下劣、遣り過ぎ、悪ふざけ。徹底しているので気持ちがいいです。とはいえ、最大にして唯一の見所は、豪華俳優陣のノリノリの演技。生田の顔芸、瑛太の狂気、そしていつもの堤節。どれも楽しかったです。もちろん少ない出番ながらも土竜3兄弟は安定の旨味。対して女優陣は全体的に大人しめの印象でしょうか。刺激過多、インパクト優先のコッテリ映画ながら、2週間もすれば、内容などすっかり忘れる去る自信があります。それもまた“らしい”かなと。
[DVD(邦画)] 6点(2017-11-10 00:51:10)
3.  土竜の唄 潜入捜査官 REIJI 《ネタバレ》 
クドカンのオモシロ脚本も、三池監督のアクの強い演出も、概ね好評でした。オフザケ満載ながらも、最近にしては珍しい「任侠(=日浦匡也)を格好よく描いた映画」でもありました。演者の皆さんも芸達者の方ばかりで楽しかったです。で、あるが故(?)に、彼に違和感を覚えずにはいられませんでした。そう、彼とは岡村隆史。究極のエンタメ路線である本作と、コメディアン役者との相性は悪くないはずです。もし本作が芸人多数出演のお祭り映画ならば、問題なく受け入れられたでしょう。しかし本格派の演技上手の皆さんに挟まれてしまうと、彼は「猫沢一誠」ではなく、いつもの「岡村サン」に見えてしまうのです。こうしてもみると、竹中直人や八嶋智人ら、お笑いパートも担える名脇役の偉大さが分かるというもの。配役においては、役者個人のポテンシャルやネームバリューより、作品全体の“技量のバランス”を考えることが大切な気がしました。
[地上波(邦画)] 6点(2016-12-30 18:58:21)
4.  もらとりあむタマ子 《ネタバレ》 
就職しなくちゃいけない。でも社会に出る覚悟もない。こんな時、ダメ人間が取る行動は決まっています。とりあえず寝ます。漫画を読みます。TVゲームをします。要するに現実から逃げるんです。選択の回避=自己責任の放棄。私も正真正銘のダメ人間気質ですので、その思考は痛いほど分かります。それがモラトリアムの真相。学生時代は社会的に容認された執行猶予期間と言えますが、卒業後も続けるのはご法度です。というか、物理的に無理なのです。通常は。世間体が、親が、そして何よりお財布が、許しません。そういう意味ではタマ子がモラトリアムを延長出来たのは、恵まれた生活環境にであったからに他なりません。実家住まいで3食昼寝マンガ付き。もちろん家事なんか手伝いません。それが許容されるのは、財政的ゆとりは勿論、父親がタマ子を子供扱いしていた証拠。そう、紛れもなくタマ子はガキでした。メンタル的には写真屋倅と同レベル(だから話が合う)。図体のでかい中坊でした。ラスト、父から家から出ろと言われ「合格」と返すタマ子。何生意気言ってるんだ?という話です。アイツは東京の母親の元へ逃げますよ。間違いなく。そこで“とりあえずの今”を続けるつもり。もっとも男親より女親の方が娘には厳しいもの。果てさて、何時までこの生活が続くことやら。真夏の棒アイスが溶けるのと、実は結構切羽詰った現状に気づくのと、一体どちらが早いでしょうか……。主人公は冴えない無職女子。少なくとも芸能界デビューの夢なんて無理に決まってるでしょ、と思わせる地味なキャラでなくては務まりません。これは意外と難役でした。当たり前ですが、映画女優全員がデビューを勝ち取った“選ばれし者”だからです。特に主演女優はそう。例えば北川景子、石原さとみ、橋本愛。彼女らにタマ子役は無理です。スターのオーラは簡単には隠せません。現役主演女優クラスでこの役にハマるのは黒木華くらいのもの。輝きを消してなお、(必要な)存在感は消さない。女優のお仕事でした。前田敦子にとっては大変な挑戦だった気がします。彼女が進むべき道が、明確になった一作だったと思います。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2014-12-30 18:59:00)(良:1票)
5.  ももへの手紙 《ネタバレ》 
「もう帰ってこなくていいから」と言い放った相手が本当に帰らぬ人となったら、大人でも堪えます。その相手が父親ならば尚更のこと。ももが心に負った傷の深さは計り知れません。ですから、彼女が母親の危機に暴風雨の中飛び出した気持ちは、痛いほど理解できます。でも周りの大人はももを止めなければいけませんでした。母親を救うために、子が命を落とすことなどあってはなりません。絶対に。彼女が父親の件で教訓とすべきは、過ちに気づいたら直ぐに謝ること。親子関係を良好に保つこと。親が悲しむ選択を、奇跡を拠り所として美談に変えるのは間違いだと感じました。これでは主人公が精神的に成長したことにはなりません。その結果、彼女の成長を示すはずの“橋からの飛び込み”に説得力が生まれず(単に島に馴染んだだけのように思える)、感動に繋がらなかったように思います。本文の書いていない『ももへの手紙』。その文面を想像する力を身に付けることが、彼女にとって本当の意味で“成長の証”だという気がします。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2013-04-15 19:51:33)(良:1票)
6.  モテキ 《ネタバレ》 
Jポップを存分に盛り込んだプチミュージカル仕立ての本作。主人公の心情とシンクロする楽曲のチョイスは自分の世代どストライク。歌詞のカラオケ風字幕も楽しく、Perfume出演のダンスシーンの爽快感は抜群でした。痛くて切ないセカンド童貞男(ホントはそんな概念は無いよ!)の“モテキ”を生暖かく見守る物語は、本命みゆきちゃんの最後通告で小休止。残る神輿女、先輩ライター素子とのエピソードでどんな風に締めくくるのかと思いきや、クライマックスでまさかの展開が待っていました。それにしても「幸世くんでは成長できない」は強烈です。ヒットポイントを根こそぎ削られます。幸世も相当堪えたでしょう。でも彼は諦めなかった。いや、諦めていたのかもしません。だけど、みゆきの顔を見て感情を抑えきれなくなった。彼女を捕まえても、かける言葉なんて用意しているはずもありません。ただ、逃げたから追った。一度は不発に終わったももクロの『走れ!』が蘇ります。逃げる女。追う男。引き倒し、泥だらけ。最悪です。でも大きな意味がありました。辛く苦しい現実から目を背けてきたみゆきに、幸世は“泥まみれ”という現実を突きつけたのです。図らずもそれは、みゆきと彼氏が今置かれている立場と同じ。感情のままに抱きしめてキス。その直情が女の心を打ち抜きます。好きな人を抱きしめること。唇を重ねること。そこには心を開放することの素晴しさと喜びがありました。彼女に本物の笑顔を取り戻させた幸世。もう「成長できない」なんて言わせない。抱き合う2人を360度から映し出すカメラワークは、一歩間違えば失笑もののダサい演出。しかしなんと美しいことでしょう。所詮はファンタジー?そう、もちろんファンタジー。でも心を動かされるのは、そこに大切なメッセージが込められているからです。ももクロを聞いて走り出そうとした主人公を「ドン引き」だと制止した素子が、ラストでは「走れ!」と笑顔で彼を送り出しているのは何故か。諦めることが肝要だと、損をしない事が大切だと、言い聞かせてきた自分自身の偽りに気づきます。何時の間に、そんなつまらない大人になってしまったのか。生の感情をさらけ出す事の輝きは、大人ほど懐かしく、そして眩しく感じるのかもしれません。ちょっとカッコ良く言い過ぎましたが、要するに童貞気質のトンデモ理論が無様に炸裂しただけです。でも、バカな奴ほど、情け無い奴ほど、愛おしいってコトで。
[DVD(邦画)] 10点(2012-08-28 17:42:01)(良:3票)
7.  ももドラ m o m o + d r a 《ネタバレ》 
これから書く事は映画の感想というより、ももクロファン(モノノフ)の独り言です。映画として観るべき部分はとくに見当たらない作品ですので、ファン以外の方はスルーで問題ありません。採点は、正常な判断がムリなので、放棄という意味の5点です。以下ちょっと長めの独り言…。ももクロ5人がそれぞれ主演を努めたエピソードのうち、有安主演の『コトダマ』だけが異色でした。恋愛青春ドラマ祭りの中で際立つホラーテイスト。それがそのまま、ももクロにおける有安のポジションを表しているようで興味深い。無邪気にじゃれ合う4人に対し、ちょっとだけ距離のある有安。いつもマイペース。そして誰より努力家。彼女の担当カラーは緑。“集団ヒーローモノ”における緑といえば、ご承知の通り脇キャラです。ゴレンジャーならミドレンジャー、ガッチャマンならみみずくの竜、プリキュア5なら(キリが無いので以下略)。『もっと事務所に推され隊』なる楽曲も存在するくらい、彼女は5人の中でもサブキャラクターとして認定されています。一般的には。ところが、歌唱力とダンスの実力は彼女がダントツなのです。歌手ももいろクローバーZの品質は、有安が維持していると言っても過言ではありません。そんな彼女は本作でただ一人“女優”でありました。上手いかどうかば別にしても、彼女の叫びは心に“刺さり”ました。これは表現者として一番大切なスキル。目立たぬ緑に秘められた可能性は、もしかしたらメンバーの誰よりも大きいのかもしれません。ちなみに自分は赤イチ推しの箱推しです。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2012-07-04 19:42:42)(良:1票)
8.  もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 《ネタバレ》 
マネージャーに必要なもの。それは『真摯』であること。本作では、その表現として“フルスイング”が選択されていると感じました。マネージャー就任初日の主人公と二番手投手の対決。そして県大会予選決勝でのショート君の打席。どちらも空振りでした。前田のそれは自身の心に火をつける効果をもたらしましたし、ショート君の空振りは敵を油断させるためのブラフでした。いずれも“本気であること”が好結果に繋がっています。何故ひたむきさが大切なのか。それは、人を動かすにはその人の心を動かす必要があるから。この理論は全面的に賛同できます。ではもう一つの重要理論、“プロセスより結果”はどうでしょう。まるで過程軽視のような印象を受けますが、多分ドラッガーの本意はそうではないと考えます。“よりよい結果を得るための過程は、どんなものであっても構わない”という柔軟な発想ではないかと。ですから、“勝つためには下手なショートは外すべき”なんて決め付けは要らない。どんな過程を採用しても、結果的に勝てばOK。いや負けてもOKなのだと思います。だって結果はいつも良いとは限らないのだから。もし程高が決勝戦で敗れていたとしても、きっと彼らと仲間は納得したと思います。後悔しない過程を経ること。過程軽視どころか、過程こそが全て。“優れたプロセスが好結果に繋がるとは限らないが、良い結果は必ず優れたプロセスを経ている”と言い換えてもいいかもしれません。もはや経営理論というよりも、人生観に近い気もしますが、自分はそのように理解しました。高校野球の技術論的な見方をしてしまうと残念ながら粗さばかりが目立ちますが、本作の肝は其処ではないと考えます。真面目に、ひたむきに、他人と、そして自分自身と向き合うこと。峯岸の全力疾走に、大泉の心の底からの訴えに、本作で描きたかった事が詰まっていたと思います。
[DVD(邦画)] 7点(2012-03-25 20:19:11)(良:2票)
9.  盲獣 《ネタバレ》 
キャストは3人だけですが、みな見事に乱歩ワールドの住人を演じてくれました。船越のねっとりとした真正のマザコンぶりには寒気がしたし、千石規子のキチ母像にも説得力がありました。そして何より緑魔子。正気を失っていく演技もさることながら、脱ぎっぷりがお見事でした。役になりきる演劇人の姿。裸の出し惜しみをしている人気女優のみなさんは、彼女の爪の垢でも煎じて飲むといいでしょう。緑魔子の妖艶な肢体なくして、本作は成立しなかったと思います。素晴らしかった。エログロ描写のさじ加減も絶妙でした。過ぎては一部の好事家向けになってしまうし、手ぬるいアプローチでは乱歩の毒は伝わらない。強いアングラ色を発しながらも、大衆性を失わなかった事を賞賛したいです。例えば四肢の切断シーン。スプラッター映画なら、大量の血しぶきと共に捥がれた腕を見せたでしょう。でも提示してしまったらそれ以上でも以下でもなくなる。直接的な残虐描写が幅を利かせている昨今、観客の想像力を利用した演出の優位性を再認識しました。乱歩の世界観を味わう映画としては、ほぼ満点の出来。洗練されていない美術セットや褪せたフィルムの色味も含めて、映画の味だと感じます。もしかしたら公開当時より30年経った今の方が、より鮮烈な印象を与えてくれる映画かもしれません。
[DVD(邦画)] 8点(2010-05-13 21:08:41)(良:1票)
10.  モル 《ネタバレ》 
内田けんじ監督(ウィークエンド・ブルース)や荻上直子監督(星ノくん・夢ノくん)を輩出したぴあフィルムフェスティバル。名だたる国際映画祭よりも個人的には信頼度が高いです。本作はそのPFFでグランプリとブリリアント賞の2冠を制したという。否が応にも期待は高まります。果たして本作はその期待に応えるものだったのか。結論から言えば「満足した!」。女の宿命「生理」の苛立ちと、上手くいかない現実に対する苦悩を上手く絡めて描いています。結局どうしようもないことはある。奇跡は起こらなくて当たり前。この世は理不尽だらけ。でも考え方次第で活路は開けてくるもの。素敵な笑顔でウクレレを弾き歌う主人公に、女の強かさを感じました。女が男より強いのは、沢山血を流しているから。うん、説得力あります。監督・脚本・主演タナダユキ。監督・脚本家としてのセンスは抜群だと思いますが、女優としても面白い。北野武監督みたいに、監督・主演の両方をこなすような映画人になって欲しいと思います。せっかくの才能、活かさにゃ損です。
[DVD(邦画)] 7点(2008-05-20 21:17:42)
11.  無問題(モウマンタイ) 《ネタバレ》 
岡村と中国娘との交流。通訳を介するところがミソです。ジェスチャーでも片言でも、2人だけのコミュニケーションならば、自ずと心の距離は縮まる。寝食を共にしているなら尚更です。でもそれではありきたり。通訳という第3者の介入を許すことで、互いに好意を抱き、気持ちを確認するまでの時間が長く取れました。ドラマに奥行が出ます。通訳の元カノ、そして岡村と娘の3者が集うシーンが最大の見せ場。3者の微妙な想いが伝わってきます。とくに元カノの気持ちは誰よりも複雑。岡村に対して愛はありません。でも情は残っている。そこに生まれる嫉妬とライバル心。彼女がウソ通訳をするのは必然でした。岡村も自分の気持ちをハッキリさせられないでいる。香港まで来させた想いは簡単に切り捨てられない。元カノの手前もあるし、自身を否定することにもなるから。でも本心は自分が一番知っている。娘の立場も岡村に近い。ただ素直に想いを告げられる分、彼女の方がずっと強い心を持っていると言えます。コメディやアクションの要素は薄く、意外なほど真っ当なラブストーリー。先に挙げた場面の他にも、岡村が娘に日本語を教えるくだり(ここでは99岡村の顔)、収容バスで交わされる言葉など、印象的なシーンは結構あります。印象は悪くないです。ただイマイチ乗り切れないのは、序盤が退屈であったことと、主軸に沿わないアクションとコメディが物語の雑味になったこと。恋物語として魅せる力がある作品なので、岡村の動きを封じる決断があっても良かったと思います。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-05-03 18:49:46)
12.  問題のない私たち 《ネタバレ》 
sayzinさんのおっしゃるように、前半と後半では別の話になっています。1話完結スタイルの連ドラを2本立てにしたよう。前半が「生徒間のいじめ」、後半が「教師による生徒へのいじめ」。いじめの方法、登場人物のキャラ作り、台詞等すべてがステレオタイプで、リアリティに欠けます。美女ぞろいのクラスというのも(男性目線からすると嬉しいですが)現実感の無さに拍車をかけます。でも事の本質は外していないと思いました。個の放棄、短絡的発想、想像力の欠如、狭い社会、幼児性。いじめを生む要件は揃っています。観ていて心が痛くなります。不快指数は高い。でも本作で用意されたラストは、前半も後半も実に爽やかです。今までのドロドロが嘘のよう。そう、ウソ臭いんです。こんなに後腐れなく、丸く納まるなら誰も苦労はしません。でも共感できたのは、”主人公が自ら動いたこと“。誰もが主人公のように強くありません。だから逃げてもいいし、助けを求めてもいい。ただ、自分から能動的に動かないと事態は変わらない。呼んでもいない正義の味方は現われないということ。その点を押さえていたのは良かったと思います。あと友達は大切です。自らの身を守るうえでも、自身を成長させるうえでも。美少女揃いですし、ピチピチ水着も拝めます。でもそれを目的で観ると痛い目にあいます。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-11-30 18:16:07)(良:2票)
13.  模倣犯 《ネタバレ》 
中居くんのオチについては、予備知識として得ていましたので、さほど驚きませんでした。「おお、これが有名な首ロケットか!」という感じ。むしろ珍しいものを観られたという喜びがありました。それよりも今現在、ワーストランキングで本作より上位に10作品以上もあることの方が驚きです。『死霊の盆踊り』『北斗の拳』…まだ観ぬ強豪の実力はいったいどれ程のものなのでしょう。ちょっとワクワクしますね。
[CS・衛星(邦画)] 2点(2006-09-12 18:43:22)(笑:2票)
14.  もののけ姫
監督初期の代表作『風の谷のナウシカ』同様、氏のライフワーク”自然と人間との共生”をテーマとした作品ですが(フォーマットまでほぼ一緒)、切り飛ぶ腕や首といったハードな描写や、ほのぼの要素を一切排除した骨太な演出技法を鑑みるに、完全に大人をメインターゲットとした作品と言えそうです(正確には子供無視)。個人的には『カリオストロの城』のような全方向型エンターテイメント作品こそ宮崎監督の魅力が最大限発揮されるジャンルと考えますが、作家である以上作品を通じて自身の主義主張を表現するのは真っ当な行為と言えるでしょう。あまりに理想主義が過ぎるため、私個人の信条とは相いれない部分もありますが、自然賛歌であり人間賛歌として高い完成度を誇るため、監督の説教も抵抗感なく聞き入れることができます。最後に気になった点をひとつ。「おわり」で締めくくるのですが、この言葉はそぐわないと感じます。監督お得意の「おしまい」よりはマシですが、子供を置きざりにしたつくりなら最後はやはり「完」でしょう。細かい指摘ですいません。
[DVD(邦画)] 8点(2006-05-13 11:07:45)
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