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エスねこさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/23593/
ホームページ http://kine.matrix.jp/
自己紹介 [2010年8月23日]
か…かわも…

(゚Д゚;)ノ

…映画界は今日終わった…。


[2017年7月16日]
猛暑の夜、amazonで映画ではなく『幼女戦記』を寝ないで通し鑑賞。
大局的な戦略から入って行くという、かつてない架空戦記アニメでありながら、その悪夢性を出し切った感がすごかった。
最終話はテーマ的にポエニ戦争から対テロ戦争まで、膨大な戦争のイメージを深く広く全面爆撃して吹っ切れる展開に。
スピルバーグの『宇宙戦争』はバクテリアに仮託してその地獄自体を救いと説いたわけだけど、このアニメはそんな所まで引いて俯瞰する気がサラサラないってのがスゴイです。

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21.  東京ゾンビ
素晴らしい…! パーフェクト…! ゾンビ映画の一番星だ…! 「…」の余韻に、いろいろな含みがある事をご理解頂きたい(笑)。 最初から最後まで、けっこうマジメに観ちゃいました。
[インターネット(字幕)] 9点(2007-03-09 04:58:04)
22.  鉄コン筋クリート
●訂正:勝手に PG-12 だろうと思ってたんだけど、年齢制限ナシでした。個人的な感触では PG-12 指定(小学生が観てもいいかどうかは親に判断して頂きたい)な内容です。ただ、中学生ならいま絶対観ておくべき。  松本大洋の世界だから確かに日本のアニメなんだけど、後半の演出は日本のアニメーターの力のみで作れたモノなんだろうか? 観終った今、その疑問が頭に渦巻いている。 80年代の日本のような活気ある状態だったら、日本人だけでこれが作れたろうか? ほとんどすべてがアートアニメの技法に乗っ取られるクライマックスは、エヴァンゲリオンのアレ(最近判りましたがカナダのアニメーター、ノーマン・マクラーレンへのオマージュ)を思い起こさせながら決定的に何かが違う。画面の奥の方で、今までの日本アニメになかった《異種》の血が騒いでいる。松本大洋よりもずっとずっとノルシュテイン寄りで、抽象的なモノを表現するのに適した、何か。 描きたいテーマがあり、それに従って技法を選ぶ。芸術としては当たり前の事だけど、商業アニメの世界では無視されてきた常識でもある(ので、『パプリカ』は表現の幅がえらく狭くなった)。 日本のマンガも、アニメも、ついに世界のアーティストたち(人目を引くことばかり考えているハリウッド監督業な人種じゃなく、アートアニメや画家やイラストレーター、という意味で)の共有財産になったんじゃないんだろうか。狭義の意味で、アートになれたんじゃないだろうか。まだ本作はハリウッドの庭に囲われている存在だけど…。 ポジティブな意味で世界のこと、未来のことを色々と考えさせられたアニメだった。
[映画館(邦画)] 9点(2007-01-01 21:00:25)
23.  ヅラ刑事
河崎実はバカ映画というジャンルすらも壊してしまったようだ。もはや『いかレスラー』の時の気負いすら捨てて、一切力むことのない自然体の最低映画(って何だソレ)を造ってしまった。 この映画を観ると確実に感性が死滅し、知能指数が下がる。ナチュラルに無設計の照明、巧いとか下手とかの次元とは違うヅラの操演、「脱構築」という言葉に疑念が生じるほどの義務感あふれるお約束コント、役者たちのまるで噛み合わない異次元間通信的演技、『太陽を盗んだ男』と『東京原発』の最大公約数以下まで省略されたシナリオ、とどめにブチ込まれる破壊的ムード演歌「悲しみはヅラで飛ばせ」の想定範囲外の挿入場所…エトセトラ、エトセトラ。 バカ映画の最底辺を掘り起こしたら何が現れるか、まだ世界の観客は誰も知らない。おそらく河崎実にだってわかってはいないだろう。その、開ける価値のないパンドラの箱を開けようとする「バカ以下」が、スコップの先に何かの感触を得た「カチン…」という瞬間、それがフィルムに焼き付けられていると思って相違あるまい。彼が掘り当てたモノの全貌は、まだどういうモノかはわからない。ここには、今までの脱力を超えた「何か」がある。今のところ、オイラにはそこまでしかわからない。  そんな映画の中で、一人だけ一所懸命演技している無名の俳優がいる。明らかにハリウッドのとあるバカ映画のとあるキャラクターを意識した演技で、その役には今までの河崎実ワールドにあり得ない、ベクトルの異なるバカ生命が吹き込まれている。 バカ以下の集団の中に、真摯な態度で一段高く浮くバカ。そんな『イシュタール』に通じるバカがオイラは大好きだ。そのキャラのために、9点を捧げようと思う。
[映画館(邦画)] 9点(2006-11-08 23:41:24)(良:1票)
24.  恋する日曜日 LOVE ON SUNDAY(2006)
強烈にオススメ。 でも登録待ちの間に、ブログ他4ヶ所ほどでレビューを書いてしまった…もう書くことないや…って『ナイトウォッチ』と同じ状況だがや!  主演の水橋貴己は堀北真希と同じプロダクションみたいで、(容姿もあるでしょうが)実力を認められての抜擢なんだと思います。「弓道部員」という一部にコアなファンを持つ強気っ子萌え路線なので、序盤のセーラー服はあり得ないほどのミニスカート。一応「そんな映画じゃねーだろ」って突っ込んでおきますが。中盤からはGパンになるので安心して見られます(笑)。あと、弓道やってるキャラなので、何をする時でも背筋がピンと張ってます。このあたりがツボに入るかどうかで、後半の展開に乗れるかどうかが決まるかな。  シナリオは舞台化もできるくらいに切り詰められたシンプルな内容で、演者の力の見せ所です。ひとつひとつの台詞に、迷いや憤りや憧れや蔑み…いろいろな感情を込められる。メインになる若手俳優4人の力はオーソドックスで危なげな部分がなく、ナカナカです。若さのエネルギーに頼るような話じゃないですから、この安定感は心地いい。  映像面では長回しを多用。昼のシーンは全部自然光ですが、飽きは来ないかな。中盤で、お寺の境内にいる4人の会話がもつれ始めると、背景の木々が風で不気味に揺れ始めるんですが…タイミング狙っては撮れないはずだよなあ…タルコフスキーの『鏡』で似たようなシーンがありますけど、アッチより驚きました。他にも手堅いカメラの動きが楽しめます。あと、キスシーンは何かもうタル・ベーラ監督の映像みたいです。凄いぞ。  編集。終わり方は、オイラなら別の刻み方をするなあ…何となく「エンドクレジットを流しながら見せる映像を想定してたのに、諸般の事情で別にしました~」みたいな、八方美人的な感じでした。あくまで編集の問題ですが。長回しを見せるための緩急のつけ方は、とても気持ちのいいリズムになってました。  音楽だけが悪かった。21世紀の新たなる異化効果かもしれない(笑)。製作キングレコードでしょ…NHKドラマのBGMみたいなのが流れるのはちょっとどうかと。何もかもが10点なのに、ここで致命的になってしまいました。泣けてきます。 あ、BS-iでやってたというオリジナルTVシリーズのBGMなんすかね? 元版を見てるヒトには懐かしいのかなあ。
[映画館(邦画)] 9点(2006-10-17 23:22:11)
25.  ピンポン
おお、とっすぃさんと意見が合いましたな。 アクマが大好きだったので、あそこまでキチンとやってくれると他の人物が霞みます(笑)。 で、次にオババがいい。原作のキャラ造形を超える演技を見せてくれました。 原作と、ちょっとだけキャラを変えてある孔文革。彼の、クライマックスでの飄々とした解説者っぷりが素敵すぎる。 監督が、原作の中に溶け込んで、まるで空気のような存在になっているのも意外でした。ここまで映像について主張を控えた撮り方も珍しいんじゃないでしょうか(まあ『ジャッカルの日』とかもあるんで唯一無二じゃないですが)。「松本大洋の実写化なんて無理だろ」っていう先入観が最初の数分で消えて行きました。この、関わる人全てに通じる「素直さ」が最高に気持ちいい。 久々に遠くまで飛べました…。
[DVD(字幕)] 9点(2006-08-22 16:38:55)
26.  人間魚雷回天
これ観るためにギャオに入会しちまいました。今月一杯配信されるみたいなんで、興味ある人にはゼヒゼヒ見て欲しいにゃあ。 オイラ的評価としては、潜水艦映画として『Uボート』とタイか、ちょい上です。イ号潜水艦の内部があんなに広々してたかっていうと少し疑問ですけど…。 『眼下の敵』で「潜水艦映画は戦争映画ではなく、スポ根モノの枠組みの中にある」と書きましたけど、本作はそれに対する揺るがぬアンチテーゼ(というかコッチが本道)でした。ここまで胸に詰まった戦争映画は初めて。閉塞感バリバリの「回天」という存在が、主人公たちの置かれた状況にマッチしているためでしょう。 兵器としての回天は、いわゆる自殺兵器ですから搭乗員のスキルが向上せず、存在意義は限りなくゼロに近いダメ兵器です。ドイツの自殺ミサイル・ナッテルも、まさにその理由で実戦では使われなかったし(ナチスの方がまだ理性を残してたって事か…)。ところが昨今の「自爆テロ」では、まさにこの手法が戦果を上げてしまったワケです。時代が巡ってしまったのか…いや、中東でこの映画を上映したら、ちょっとは状況変わらんかなァ。いやもう、そういう状況を超えちゃってるよなあ…とかマジで思ったりします、観てて。  宇津井健の鬼気迫る眼力も良かったですが、学徒の身の回りの世話をする兵卒の殿山泰司・加藤嘉の2人がいい味を出しまくりでした。出撃前、殿山に向かって言う「寿司、美味かったぞ」のセリフでなんか涙が出ちゃってねェ…他にも胸に迫るセリフはいっぱいありましたけどね。 実は同時期のイタリアの戦争映画で『人間魚雷』ってのがあると聞いて、この作品に出会いました(コレも凄いらしい)。そっちも切に観てみたいんですが、ギャオでやってくんねーかなー。
[インターネット(字幕)] 9点(2006-08-07 00:40:31)(良:1票)
27.  恋するトマト
期間限定10点(サービス期間終了のため9点に変更)。 序盤の農村の、気の抜けた息苦しいカメラワークにすっかり騙されました。ラストシーンでは雲に霞んだ茨城の山の遠景がキレイに画面に納まってるから、これは確信犯ですね? 大地康雄&南部英夫、あんたら大詐欺師だ(笑)。中盤の圧し掛かるようなフィリピンのスラムな情景。ただ一回のキスシーンに至るまでの、黄金色の海辺の長回し。そして、とことん台詞を省いて動きで涙させる稲刈りシーン。あ~んな場面が出てくるなんて、予測不可能ですよ。絶対、絶対に前半で「つまらん」と失望させるように計算してるでしょ~! やられたっすよ全く…。 あまりにアタリマエ的に描かれているけど、これはとてつもない告発映画なんじゃないのか…と、中盤以降は悲しさ混じりで鑑賞してました。日本人の、否定しようのない嫌な面が露骨に出てくる映画でもあります。大地康雄はこういうのを演じさせると神業級ですね。見てる間はそれほど気にならなかったのに、いまごろ重た~く効いてきてます。少なくともオイラはもう、以前と同じ気持ちで外人パブには行けなくなりましたよ(いやシャレじゃなく本当に)。 ストーリー展開自体の物凄さで点が上昇した気が強いですから、内容については詳しくコメントしない事にします。多くの人に予備知識なしで見てひっくり返ってほしい映画です。  最後に…『深呼吸の必要』の影響を受けなかったとは言わせませんぜ(ニヤリ)。「無言農作業映画」という妙なジャンルが生まれるかもしれない、という予感を孕んだ作品でもありました。あっちより語り口の誠実さが増してるしね。 ●追記:あ、あと藤岡弘のキャスティングはサスガに濃すぎました…画面の端に立ってるだけで主役を食っちゃうのはどうかと思うっすぉ。富田靖子、ルビー・モレノはドはまり役でした。おかげで、アリス・ティクソンが登場するまでの流れがスムーズに受け入れられました。
[映画館(邦画)] 9点(2006-06-26 01:10:06)(笑:1票)
28.  逆境ナイン
映画の街と言われた蒲田に住んでいるにもかかわらず、映画を観るにはシネコンのある川崎まで出向かなきゃなんない。この理不尽にも黙って従いつつ電車に乗った。梅屋敷駅から京急川崎駅横のDICEまで、各停で四駅。その間、心が揺らがなかったと言えば嘘になる。4年間待たされ続けた宇宙戦争もあれば、物事の当然の帰結である某巨大シリーズ最終話だってある。それを差し置いてなぜ今、逆境ナイン…? いや、先生は知らない人じゃないしというかデビュー前から札幌某所の集会で彼のバカ話を聞いてたし、某連載で落ち込んでた時にはちょっとだけ愚痴の聞き役になった時もあった。これはこれで、俺にとっては長い歴史の通過点なのだ。…てな事を思いつつシネコンに入ると、案の定ロビーにはトム・クルーズとダコタ・ファニングの辛気臭い顔がデーンと飾ってある。中に入ればスターウォーズのグッズ販売コーナーがドドーンとロビーを占領している。世の中コレしかないかのような大騒ぎだ。…しかし、だ。宇宙戦争のモノであろう重厚で悲壮なBGMと、エピソード3の壮大で耳慣れたBGMの混じり合う喧騒の中で「これが逆境だぁ~!」と叫んでいるスピーカーがあった。その時、不覚にも「宇宙人からの侵略を受けて逃げ惑う人々の中で両手を握り締めて吼える玉山鉄二」を思い浮かべてしまい、ついでに「黒ヘルメット姿で『それはそれ、これはこれ』とのたまう田中直樹」まで想像し、悩むまでもなく、最初から勝負がついていた事を悟ったのだ。俺が住んでる世界はずっと前からあの、青春フェロモンを無駄に撒き散らす熱血バカヤロウどもが溢れた、島本ワールドだったんだ。チケットカウンターに向かうと、迷わず「逆境ナイン一枚」と口にして、カウンターのお姉ェさんが不敵にニヤッと笑うのを見届けた。それでいい。ちょっとハリウッドあたりで寄り道が長かったようだが、オレもようやく本道に戻る事ができたようだ。逆境はいい。バカは多いが、とても心地良い。
[映画館(字幕)] 9点(2005-07-11 01:23:21)(笑:2票)
29.  カムイの剣
えーっ、評価低い…忍者アニメのバックに宇崎竜童の音楽を入れたのは、当時は画期的だったんですよ~! でもま、『AKIRA』のサウンドには勝てませんが。忍法“横一列斜め十五度走り”も、当時けっこうマネしたなあ。
[映画館(吹替)] 9点(2005-05-28 03:59:52)
30.  ルパン三世(1978)
「仰ぎ見れば傑作、振り返れば凡作」という典型になるだろう。この映画は「ルパン唯一の頂点」となる予定だったので、頂上作品となるべく「最強の敵」が用意されている。話の上でも、それまでのルパンワールドが破綻しかけて、ギリギリSFの領域にまで来ている。それまでのルパンの展開からすればこれで良かったのだ。問題はTVも映画も続いてしまったために、この作品が「ルパン唯一の頂点」ではなくなった事。このルパンの感触は、現代で最初の『ゴジラ』を見る時に感じる哀愁に非常に似ている。ルパンはこの作品が最終回だと思って、今に至ります。
9点(2004-08-29 19:06:44)(良:1票)
31.  オテサーネク 妄想の子供
ヤン作品中で、もったいなくて見てなかった最後の作品(これでしばらく初見のドキドキニヤニヤとはお別れか…)。とにかく、管理人の婆さん強えェ! 顔だけでその強さがわかるよ。DVD収録の撮影風景を見る限り、爺さんまだまだ元気そうだから何本かイケるね。●後日談:オティークは別の某映画ではデイヴィッドと名付けられていたのに気がついて、猛烈に鬱になった。怖えェ、話からテーマからかぶりすぎてるよ…。
9点(2004-08-14 18:41:31)
32.  大誘拐 RAINBOW KIDS
キャストの演技の拙さを憂うコメントが多いですけど、「それは見る場所を間違ってるゾ!」と声を大にして叫びたい。オイラも映画を見てから原作に触れたんですが、そこで初めてキャスティングの素晴らしさ、役作りの完璧さがわかりました。とにかく、この映画で見るべきは「串田執事=天本英世」「女中くら=樹木希林」「四男大作=岸部一徳」「次男国二郎=神山繁」「和歌山TV重役=藤木悠×中谷一郎(刀自を見て嗚咽を漏らすシーンのみ)」だッ! まるで文字と一体化したかのように原作の持ち味そのままの演技。まさに《神が降りてきた》状態だと思いまっせ。他の柳川一族や村人たちももちろん素晴らしいす。そしてこの100%な脇役に囲まれて、北林谷栄と緒方拳の名演が光らないわけがない! 誘拐犯3人組が演技で勝てるわきゃないっすよ。むしろ彼らには、泥まみれで山林を駆け巡った頑張りに「お疲れ様」と言いたい。私的には9点。でも、もっと評価されていいと思う映画なので10点にしてみました。(我ながら久々に熱苦しーコメントだ…)●2004/12/3:サービス期間終了
9点(2004-04-17 18:22:38)(笑:1票)
33.  キューポラのある街
特にレビューするまでもなく推しも推されもしない名画なんだから、特別書くこともないんですがねえ。もう久しく見てなかったけど、DVDで見直してみました。吉永小百合の弟が、朝鮮に帰国する同級生に袋いっぱいのビーダマを渡して「北鮮は新国家建設中だからビーダマなんかねェだろう」って言うシーンは、時代を感じちゃってホロリと来ましたわ。この映画を作ってた当時は、誰一人こんな拉致問題の時代に突入するなんて想像しなかったんだろうなあ…個人的には担任の先生、通称「スーパーマン」の演技が好きです。東野英治郎の頑固オヤジぶりもイイすね。良くも悪しくも、お行儀のいい「よいこ映画」を脱する事ができないっていう欠点があるので、1点マイナス。気持ち的には10点ですが、殺伐とした昨今の世情にもまれながら見ると、「もう賞味期限が過ぎた映画なのかなあ」とか悲しく思えてきます。
9点(2004-02-21 23:30:57)
34.  ガールズ&パンツァー 劇場版
半年ぶりに(まだやってるの!)、4DX版で観てきました。感想後日。 とりあえず、4DX環境では新キャ (詳細はブログにて)
[映画館(邦画)] 8点(2015-11-23 02:13:13)(良:1票)
35.  斬人斬馬剣
サイレント時代の傑作、というかサイレントだからこその傑作。 もっといろんな視点で細かいことを語り始める時代になると、こんな面白さは出せない(まあもっと時代を下っても月光仮面とかスーパージャイアンツなんてのが出たりしますが…)。 主人公はめっちゃ強い! 速い! 優しい! それを画面全体で現すにはこれしかない〜ッ! っていうような、一点集中の演出が潔いですよ。 筋が無茶苦茶でもけっこう! 単騎千里の疾駆感を出すには(移動撮影にあぐらをかくだけじゃなしに)バババーンと画面いっぱいの十字架を立てたれ! 観客が思いもつかないくらいの絵にせや〜っ…という監督の檄が画面から飛んでくるみたいです(正直、あの十字架と早駆けのクロスカッティングは燃える!)。  余談。 今回、上映にあたって薩摩琵琶の劇伴がつきました。 これがもう、「文化庁フィルムセンター」のロゴが出る前からべべべべん、べべべん…とカーペンター節に近いのをかませてくれまして、もうかっこいいのなんの。サイレントって見る時々で味わいや感動が全然違ってて、でも、それでいいやいい経験できたんだから、って思ってしまえるお気楽さが本作の場合、気持ちよかった。鑑賞なんていう洒落たもんじゃないですね。やっぱこういう古典作品は「体験」っていう方が似合うね。
[映画館(邦画)] 8点(2015-06-15 20:46:59)
36.  時をかける少女(2006)
これ『時をかける少女』ってのは間違ってないけど、『岸辺のふたり』の日本版とも言えますな。そっちのパートの方が個人的には好きです。  (詳細はブログにて)
[DVD(邦画)] 8点(2009-02-12 07:14:00)
37.  バース 《ネタバレ》 
えええええっ? この評価の低さはあぁぁ? オイラはめっちゃ評価してますよこの作品。  (詳細はブログにて)
[ビデオ(邦画)] 8点(2007-12-17 00:01:03)
38.  急げ! 若者 TOMORROW NEVER WAITS 《ネタバレ》 
映画製作当時に観ていたら「てやんでェばっきゃろう!」となっていたはずの70年代アイドル映画も、これだけの歳月が過ぎれば冷静に評価できる。 この話は凄い。若大将シリーズの脚本家・田波靖男が製作/脚本というのが既にトリックのようなモノで、「こうあってほしいアイドル映画」をどんどんずらして行く。 孤児院を巣立った4人の若者が、それぞれに夢を見ながら厳しい社会で働き、歌を録音してはレコード会社へ送って…となると、その先の展開は決まりのはず。なのに、既に冒頭シーンから始まっていた微小な揺らぎが次第に大きくなり、サクセスストーリーと並行して不和・盗難・暴力団・ゆすり…と、無視できない規模になってフォーリーブスへまとわりつく。こんなアイドル映画はありえない。 大団円を期待する観客の心理を巧みに誘導する確信犯ぶりが素晴らしい。ラストでは見事に「歌手」と「歌」の相互に見つめ合う関係を絵に納めている。  シンデレラ物のお約束として、名のある人に認められるキッカケが必ずある。いわゆる現実とファンタジーの境界線を越えるエピソードだ。本作では自作のテープの放送を強行するため、ラジオ局に忍び込むシーンがそれで、ラジオパーソナリティとして二瓶正也が本人役で登場。この配役が絶妙で、「ウルトラマン」で誰もが知っている二瓶正也のマヌケぶりが見事にかぶり、ファンタジーへの境界線を知らぬ間に越えている。このラジオ放送を聞いてコンタクトして来る芸能プロ社長が、岡田真澄。真顔の濃い演技で、コミカルな色合いは消え、フォーリーブスの仮想空間は見事に確定する。  途中の展開で凄いナと思ったのは、疾走したメンバーを発見した感動の場面が、ミュージック・クリップ風に描かれて、ストーリーが消え去ってしまう部分。おなじみの手法だが、本作のは半端じゃない。歌と踊りに混じって撮影の合間のオフショットを入れる、練習風景を入れる、つまり物語は消滅して、この映画自身のメイキングフィルムに変わる。虚構の破れ目が覗くメタフィクションだ(このパートに対してもオチが用意されているのが凄い)。  アイドルを餌に、かなりの実験をブチ込んだ本作。実際のフォーリーブスの軌跡をたどると、あながちウソとも言い切れない部分があるのが、また恐ろしい。
[映画館(邦画)] 8点(2007-05-16 00:54:36)
39.  KUROMAME ~ the magic wand
いやあ登録申請から半年近く過ぎたなあ…危うく『コンプリート・サンダーバード』の二の舞になるところでした(って、向こうもまだ諦めてませんが…)。 この作品は自主製作映画のため、まだDVD等が出ている状態ではありません。TOKYO MX テレビで5月3〜4日に放映されるようなので無理を言ってネジ込ませてもらった感じっす。  本作に出会ったのは昨年のアニメ自主上映会での事。去年は短編映画の魅力にドップリはまってしまったおかげで、タイミング的に『KUROMAME』に出会うのは不可避だったと言えます。 3年かかって撮り上げたという25分フィルムは、デジタルベースなのでシネコン以上の大スクリーンにかければ確実に荒れるし、映画的にもマニアックに凝ったところはない(断言)。ただ、このクレイアニメは、今までオイラが観て来た作品で換える事のできない価値が二つ、ありました。  ひとつは北海道の田舎町の風景が、街区ごとミニチュアセットで造られていたコト。別に写実的でも何でもないミニチュアですが、ありもしないその街へ、行った事があるかのような錯覚が起こるほど、北海道してた。クレイと言えば背景には凝らないのが相場ですから、これは盲点を突かれました。  もうひとつは、登場人物たちが服を着ていた事。ちゃんとした布地の服です。クレイアニメはハダカか粘土でおおざっぱな服を着せるか、ピングーみたいに動物にするか、くらいの選択ししかないですが、ちゃんとした服を着せた事でクレイがクレイではなくなり、別の新しいジャンルがスクリーンで繰り広げられていました。  粘土の大味な造形に、パジャマの生地なんかが違和感なくマッチして、オイラ的にはちょっとありえないほど可愛い。まあキャラ・街ごと「北海道3D版へなちょこムーミン谷」と言えば、近いかな。 人気が出て、2作目を撮れるだけの予算が確保できたら、しっかりとハイビジョンで製作して欲しいですとも。大画面でも楽しめる器とコンセプトを感じたクレイアニメは今のところ本作以外に知りません(えー、ここで「ヤン・シュワンクマイエルは?」とか突っ込まないように)。  …うーん。眠いのでレビューも大味…また書き直します。
[映画館(邦画)] 8点(2007-05-02 05:11:58)
40.  満月のくちづけ
自分でも信じ難いが、昔は三宅祐司が好きだった(笑)。 その流れで観に行ったのだが、深津に完全にヤラレた。 今でも自分の中では、彼女は最強清純派アイドルだ(笑)。 CDは即座に買った。ビデオも買ったが、封は切ってない。 オイラが保存目的でコレクションした唯一の映画(笑)。  …いかん、こんなくっだらねえ事ばかり思い出す自嘲気味な夜には映画なんか観れねーぜ。 部屋でひとり紫煙にまみれながら、ラヴェルにでも浸っちまおうか…。
[映画館(邦画)] 8点(2007-04-20 23:08:32)
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