41. 舞妓Haaaan!!!
《ネタバレ》 諸外国の喜劇や我が国の古典的手法を取り入れて作られたエンタテインメント映画。でも軽いタッチなので、自宅でビール片手にピザでも食べながら彼女と一緒に騒いで流し見するにも適したような作りだと思います。主役からチョイ役まで、自分の役に徹しきった仕事ぶりが清々しく楽しい映画でした。あれ?柴崎コウさんは自分の地を生かしたヒステリック演技を封印しちゃったのかな?と怪訝に思えましたが終盤ではやっぱり出てましたね。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-11-12 06:28:05) |
42. 夢(1990)
第二期怪獣世代として生まれ、特撮映像に関しては円熟の職人芸から手抜き紛いのチャチな代物まで見て育った私としては、脳内の想像力まで動員して観たのでさほど不満はありませんでした。世界に名立たるKUROSAWA監督、こんな美しい夢を見て感動したんだな。こんな悲しい夢を見て部下のために泣いたんだろうな、とか。でもまあ、ここまでレビューされた皆様の言いたい事・お氣持ちもまた解ります。メークや仮装や、セットやフィルム合成の表現ですからね。この作品、写真表現とCGが得意なキリヤ監督や幻想をアニメ化して女性や子供の心を掴むのが得意な宮崎監督がリメイクしたら世間の評価はガラッと変わるかもしれないですね。私のこの言い方じゃ本末転倒・身もふたもなくレビューになってませんね。 [地上波(邦画)] 6点(2016-10-27 11:51:08) |
43. 里見八犬伝(1983)
《ネタバレ》 【魔界転生】や【必殺!4】と同じ深作指揮によるJACアクション映画。アクション娯楽時代劇として盛り上がり、素直に面白い!カッコイイ!と言える作品です。CGやセットはチープだけどそれすら氣にならないエンタテイメント性は役者さんたちによるところも大きいでしょうね。よくもまああれほどに、正義の味方!顔したメンツと悪の権化!顔したメンツの実力派役者を勢揃いさせたと感心します。伝説となった前世からの因縁を背負って闘い、劇的な決着をつけていく敵も味方も悲しくも美しくてカッコいい!。全盛期だった角川パワーを感じさせる娯楽作品でした!。…でもねえ、個人的には思うんですが…ファンには申し訳ないんですが…【あの人】が【姫】はないでしょう【姫】は…。いやホントにファンの方には申し訳ないんですが、制作会社の看板女優だから主役でしか使わない方針も解るんですが、【前世からの因縁の魔を撃ち世に光を取り戻す伝説の姫】って役はもうちょっとこう…。主人公とセクシャルラブシーンしたり、化け物にさらわれて『きゃあああああ~!』と悲鳴(の様な堂間声)を挙げたり、敵の首領が『美し~い…』と言って撫でたりしてるのがどうにもシラジラしくって…(;´Д`) [ビデオ(邦画)] 6点(2016-10-21 13:35:33)(良:1票) |
44. 異人たちとの夏
《ネタバレ》 子供時代の美しい思い出に浸って癒され、現実に戻って1つ大人になってから爽やかに人生を再スタートする、という大林監督の映画手法は毎度良い味わいを出していて好きです。安定した演技力を持つ役者陣を揃えたのも勝因。それにしても驚いたのはお笑い芸人だったはずの鶴太郎さんの見事な役者ぶり。ここは予想もしてなかった良さでした。亡き両親とのふれあいでオトナに成長できた主人公。なのに名取さんとのパートをあんなふうに差し込んだのは個人的に残念。 [地上波(邦画)] 6点(2015-07-10 05:25:37) |
45. ガンヘッド
《ネタバレ》 …まあ、見方は人によりけりだしストーリー上の矛盾が10幾つに及ぶ映画なのですが、実写でミニチュア使って迫力ある映像見せてくれたり1/1スケールモデルを多用して空間の広がりや土埃の臭さを感じさせてくれたり、重機移動の振動や戦闘時のぶつかりあいの衝撃、銃火器発砲時の熱などの感覚を感じさせてくれたので大甘ですがこの点数です。ただ、B-banditsって世界各国の実力派俳優の集まりなんですよね。それをあれほどにチョイ役・ヤラレ役・主人公の引き立て役として使い捨てるとは…。当時主人公が売り出し中の俳優とはいえ、失礼にならんかったかと心配でした。 [映画館(邦画)] 6点(2015-04-18 22:31:58) |
46. 男はつらいよ 寅次郎子守唄
《ネタバレ》 何というか、真面目に観ると寅さんの無神経さとデリカシーの無さは今の時代なら爪弾き物ですね。昭和のあの頃なら許されたのかどうかは当時は幼かった私には解らないけどコメディにしては後味悪いし、寅さんの【心根は優しい男】の設定が表しきれず終わった感じの回でした。交際一か月で結婚決める弥太郎さんと京子さんも凄いけど合唱で氣心が知れてたという事かな。何氣に、泣くべきシーンで泣き、笑うべきシーンで笑えた0歳児赤ちゃんが偉い。あと若き日の春川ますみさん。ポニーテールとリボンが似合う可愛いお姉ちゃんだったという発見が収穫の映画でした。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-04-18 21:09:42) |
47. 男はつらいよ 私の寅さん
《ネタバレ》 これ以降の続編のスタイルを確立したといわれる作品だそうで。とにかく、日本人なら老若男女が安心して観られる映画ですね。ヒロイン・りつ子さんの失恋の相手が実感できないのと、王道パターンとなる寅さんとの別れが少々悲壮感漂ってしまっているのが難ですけど、悪くは無いと思います。 [地上波(邦画)] 6点(2015-04-05 01:59:14) |
48. 帝都物語
公開当事に映画館で見ました。原作未読なうえに、学者肌の奇才である作者の本を芸術家肌の天才監督が映画にした作品なので、覚悟はしていましたが凡人の私には奇妙奇天烈な印象でした。昭和初期の舞台背景と、そこに跳梁跋扈する怪人や怪物。特撮技術を駆使しての表現は引き込まれますが、原作を所々端折ってるのは初見でも解りますので、この映画単体では物語として理解し難いものでした。原作を知る人、SF好きな人なら楽しめるかも。私は後者です。 [映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2013-09-30 12:25:42) |
49. 白い巨塔
ああこういうの、よくありますね。どこにでもよくある、日常の光景。 ほんと、よくある出来事です。これ。 男どもが所かまわずタバコ喫いまくる状況以外は。 それと、大河内教授や里見助教授みたいな清廉潔白の士なんてまずいないし。 本作品をご覧になった方は災難を防ぐ意味で、主治医は心して選びましょう。 人間としての尊厳を忘れずに人生を全うしましょう。 それとこの頃の女優さんて詩の朗読みたいなステレオタイプな台詞回しなのね。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2023-09-29 15:39:51) |
50. ゴジラ(1954)
《ネタバレ》 機会あり、やっと鑑賞できました。ゴジラ映画の原点にして頂点みたいな扱いですが、…申し訳ありません。先人や諸兄皆様が口をそろえて称える様子に同調できませんでした。戦後十年足らずで作られた水爆と戦争へのアンチテーゼ映画ととるべきですね。そこだけは解ります。あの平和の願い?みたいな重々しく暗い合唱で芹沢博士は決心したけど、そこも何とも…。以下は印象に残った点。 *田舎なら浜辺から全長50mものモンスターが上陸しても出現まで誰も氣付かないのか。 *戦後10年足らずで、日本の一大事だってのに米軍が関与する様子もない。 *初代ゴジラが口から吐くのは放射能火炎じゃなくて溶解液と発火液の二種類だった。 *既に台風と地震のコンボ並の大災害を引き起こしているゴジラを『殺さず研究すべきぢゃなゐか』とか呑氣な事言う大先生。 *全長50mの直立怪獣に対して手回しガトリング砲を打つ自衛隊(江戸時代末期の武器だろこれ)。 *全長50mの直立怪獣に対して戦闘機から放ったミサイルを20発くらい外してる自衛隊。 *全長50mの直立怪獣が目前に迫ってるのに実況リポートを続けた挙句殉職しなければならない当時のマスコミが可哀そう。 *えみこさんと緒方さんと芹沢博士の美形ぶりは令和の今でもちょうど良い。流行は巡る。 *菅井きんさん演じる野党議員のキャラクターも、令和の今でもいますよね。流行は(ry *足跡発見時ならまだしも、海中にいるゴジラへの船での接近時にまで防護服無しの民衆と科学者。 *なぜ、緒方さんだけ引き上げられたのか? *芹沢博士が右目が不自由な理由をストーリーに関わらせれば深みがでたのでは。 重ねて、この映画に高得点付けた皆様すみません。さほど怖くもない怪獣映画といった印象でした。 [ブルーレイ(邦画)] 5点(2019-10-02 20:40:56)(笑:2票) (良:1票) |
51. フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ
《ネタバレ》 へ?。 え?。 なんすかこのエンディング?。この無理やりな幕引き。 『んで結局どうなりましたアイツら?』『いやー火山爆発したんで両者ダメっしょ。』ちゃんちゃーん♪【終】。…って、オイちょ待てよ(木村メンバーふうに)。 いやホントにさ、フランケンの物語でしょ?つまり人間が化学と医学を振りかざして傲慢に作った人工生命なんだからほら、やっぱりあれよ、生命に対する冒涜だーとか誰かに言わして、いや化学は生命を超えますとも学者に言わして、せっかく同じ材料から良い者ワル者と単純分けしたんだから海フランケンは観客にトラウマでるほどワルさを出して、山フランケンとアケミさんには母子愛もしくは純恋愛みたいな描写してラストはアケミさん助けて自己犠牲の悲恋物語で観客泣かせるとかせえへんのん?。身体損傷で散った細胞から増殖するって言われてんのにドンパチと砲撃続ける自衛隊困るわ。つかデパートに砲撃して爆破してんかい!。口パクの外人博士も『攻撃止めれ言うたけど上手く行かないもんですねえ』とか呑気な抗議でがっかり↓。 そんでもう、ツノが無いナマハゲみたいな顔したモンスター2名、両者とも必殺技がないもんだから掴み合いのままリングの外へ落ちて(←比喩)キッシャー!とかおらああ!とか罵り合いながら海港まで場外乱闘して尚もgdgdバトルしてたらズドーンと火山が出てきてうやむやな決着って、昭和のゴールデンタイムのプロレスやってんじゃんよこれ(再び木村メンバーふう)。 上手くつくれば環境保護とか生命の尊さとか種族を越えた恋愛とかに結びつけられた題材でしたのにい。いろいろ残念でした。いやでも、ちょ、面白かったです(三度、木(自主規制))。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2019-09-14 17:13:51) |
52. K-20 怪人二十面相・伝
《ネタバレ》 古い時代を背景にしてオーバーテクノロジーをめぐる闘いを壮大なBGMで展開してゆく映画はカッコよく見えて大好きです。娯楽作品の定番ですね。皆さんアクションも頑張ってたし。知的な二枚目で復讐心を糧に支配者になろうとしてる悪役の思想は結局、勝者になれるはずもない惨めな末路を辿るだけという普遍の真理も定番。楽しい映画でした。 蛇足で申し訳ありませんが私は、主役を演じられた金城武さんが、竹野内豊さんという俳優さんとの区別がつきません。 [DVD(吹替)] 5点(2017-04-07 04:39:14) |
53. スウィングガールズ
『平凡な男子高校生たちが初めてチャレンジしたクラブ活動を努力で成功させた物語がウケて男子シンクロが注目されたから、こんどは女子高生バージョンで作ってくれ。題材は…今度は文化的に音楽活動とか。まあでも、ありきたりじゃ意外性ねーから、そーだなー…ジャズがいいぜ!オトナっぽい音楽に女子高生が惹かれてチャレンジする物語。これいいよこれ!いっちょ作ってくれ!』 なんて言われて作ってみたような映画。初挑戦の競技でも体育会系集団だったから成功したボーイズと違って、下地がゼロからスタートしたのに一夏だけであれだけ上達できてしまうナンセンスさで感動できず鑑賞終了。 それにしても竹中直人さんは一種類だけのキャラクターをどこまで押し通すんだろう。 [ビデオ(邦画)] 5点(2017-01-25 17:55:36) |
54. 容疑者Xの献身
原作未読。とにかく、生活感や既視感あふれる舞台での、複数の人間の人生交差。重い氣分にはなりました。堤真一さんは現時点で、知的で重厚で高貴な志を持った狂人を演じさせれば右に出る者無し。 [地上波(邦画)] 5点(2016-11-12 11:42:55) |
55. モスラ3 キングギドラ来襲
《ネタバレ》 最強の敵登場!。一敗地に塗れるも諦めずに再起!パワーアップに伴いド派手でカッコイイ武器と技を次から次へと繰り出して見事リベンジ成功!。週刊少年ジャ〇プの漫画的な王道パターンの活躍を見せた主人公でした。公開当時は東宝チャンピオン祭ってあったのかな?。あったとすれば子供たちは取り敢えず喜んで見たのかな。それでいいんじゃないかなと思います。以上。 【蛇足】エリアス三姉妹の末っ子の役の人の演技力と表情の表現力と、何よりも歌唱力には、驚くほど凄まじいものがありました。 なるほど女優業を速攻で引退したのも頷けます。 [ビデオ(邦画)] 5点(2016-10-27 12:07:25) |
56. 陰陽師
《ネタバレ》 その役の人が描けてないんですよね。時代劇には日が浅い監督の実験作の域を出て無い。前のレヴュワーさんが既に書かれてるんですが、なぜ、その人がそういう行動をとるのかが説明不足で今一つ感情移入できない。それでも野村さんと真田さんはさすが超が付く一流役者だけあって自分の力量だけで自分の役に有無を言わせぬ説得力を爆発させて乗り切ってました。でもその超越キャラの清明が、『お前の為に行こう』だの『お前だけは失いたくないのだ!』と泣いて取り乱すほど、源博雅さんが魅力的には見えなくて残念(個人的には本作が役者デビューだった極真空手王者の八巻さんをこの役にすれば映えたと思う)。鬼氣迫る熱演が安っぽい鬼メークで失笑ものになってしまった夏川さんや衛兵さん達も残念。CGで表現した【あやかし】も現代人の見世物小屋感覚で作られて怖さ半減。素材が良いわりにいろいろな残念が集合してしまった作品でした。 [映画館(邦画)] 5点(2016-10-21 13:14:45) |
57. この子の七つのお祝いに
《ネタバレ》 さすが名女優たる岸田今日子さん、その演技力と佇まいで鑑賞者を恐怖のどん底に陥れます。そしてもう一人の名女優の岩下志麻さんも負けじと、【女子高校生の頃の写真】で鑑賞者を(以下自粛)。 [地上波(邦画)] 5点(2015-06-14 14:36:41) |
58. ZIPANG
笑わせる映画だったのか?(唖然)。…だとしても、徳川幕府(=江戸⇒現代日本)を陰から発展させた実在ヒーローである服部半蔵を、あんな奇人変人みたいに描くのはひどくないか??(呆氣)。 [映画館(邦画)] 5点(2015-06-14 11:07:06) |
59. ゴジラVSモスラ
ギドラさんが来たら次は当然…の予想通りに登場。当然、セットであるべき小美人も登場。どうせなら本物の双子を起用すれば良かったのに。でも【モスラの歌】は美しくて良かったです。他に特筆すべき点は無し。 [映画館(邦画)] 5点(2015-03-09 06:09:22) |
60. ゴジラ(1984)
世がバブルに突入しようとしていた直前に蘇ったゴジラ映画。当時のいろんな媒体使って宣伝していた当作品の目玉は、サイボットとか呼んでいた大がかりな機械装置で可動するゴジラ。本編でも、その動きこそを見てくれ!と言わんばかりのゴジラカットが盛り込まれていました。しかし、[もし、放射能による変異をなした生き残り恐竜が都心に上陸したら]という仮定をシュミレートしたストーリーは子供向けに媚びたもので無く緊迫感が表され、私には面白く感じられました。ただし趣旨通りに演技した役者の間の長さが冗長な氣もします。それと当時【東宝シンデレラ】と呼ばれていた主演の沢口靖子さんの演技は?な感じですが、「後になってから変貌を遂げる少女」という意味合いで東宝が付けたキャッチコピーではないかと、最近氣付きました(笑)。 [映画館(邦画)] 5点(2015-03-09 04:47:18) |